日常生活で、誰かの言動や状況に「呆れる」ことは少なくありません。日本語では一言で表現できるこの感情も、英語ではそのニュアンスによってさまざまな表現があります。ただ単に「驚く」だけでなく、失望、うんざり、怒り、皮肉など、複雑な感情が入り混じった「呆れる」を英語でどう伝えれば良いのか、悩んだ経験はありませんか。
本記事では、そんな「呆れる」という感情を、驚きや失望、カジュアルなスラングといった状況別に細かく分類し、それぞれの英語表現と具体的な使い方を例文を交えて詳しく解説します。この記事を読めば、あなたの「呆れる」という気持ちを、より的確に、そして自然な英語で表現できるようになるでしょう。
「呆れる」の基本的な英語表現:驚きや衝撃を表すフレーズ

「呆れる」という感情の中でも、特に「驚き」や「衝撃」が強い場合に使える英語表現を紹介します。予期せぬ出来事や信じられないような状況に直面したときに役立つフレーズです。
- Be astonished / Be flabbergasted / Be dumbfounded(言葉を失うほどの驚き)
- Be taken aback(不意を突かれた驚き)
- Be amazed / Be shocked(ポジティブ・ネガティブ両方の驚き)
- Can’t believe(信じられない気持ち)
Be astonished / Be flabbergasted / Be dumbfounded(言葉を失うほどの驚き)
これらの表現は、あまりの驚きや衝撃に言葉を失ってしまうほど呆れる状況で使われます。それぞれ少しずつニュアンスが異なります。
- Be astonished: 驚愕する、あっけにとられるという意味合いが強く、良い意味でも悪い意味でも使われますが、「呆れる」文脈ではネガティブな驚きを指すことが多いです。
- Be flabbergasted: 非常に驚き、衝撃を受けて言葉が出ない状態を表します。astonishedよりもさらに強い驚きを表現します。
- Be dumbfounded: 驚きや衝撃で口がきけないほど困惑した状態を指し、信じられないほど馬鹿げた事態に対して使われることもあります。
例文:
- I was astonished by his complete lack of preparation.(彼の準備不足ぶりには呆れたよ。)
- She was flabbergasted when she heard the news.(彼女はそのニュースを聞いて呆れ返った。)
- We were dumbfounded by his rude comment.(彼の無礼なコメントに私たちは呆れて言葉も出なかった。)
Be taken aback(不意を突かれた驚き)
「Be taken aback」は、突然の出来事や予期せぬ言動に驚き、一瞬たじろぐような呆れを表現する際に使われます。少しフォーマルな印象を与える表現です。
例文:
- I was taken aback by his sudden outburst.(彼の突然の激怒に私は呆れた。)
- She was taken aback by his blunt question.(彼女は彼のぶしつけな質問に呆れた。)
Be amazed / Be shocked(ポジティブ・ネガティブ両方の驚き)
「Be amazed」と「Be shocked」は、どちらも「驚く」という意味ですが、「呆れる」の文脈では異なるニュアンスを持ちます。
- Be amazed: 本来は「びっくりさせられる」というポジティブな驚きを表すことが多いですが、呆れる文脈では「想像できないようなくだらないことに呆れた」といった、呆れを伴う驚きとして使われることがあります。
- Be shocked: 日本語の「ショック」と同様に、精神的な衝撃や悪い内容に対する驚き、つまりネガティブな呆れを表現する際に適しています。
例文:
- I was amazed at his stupidity.(彼の愚かさには呆れたよ。)
- I was shocked by what he did.(彼のしたことに呆れた。)
Can’t believe(信じられない気持ち)
「Can’t believe」は、あまりに驚いて、見聞きしたことが事実だとは信じられないという「呆れる」気持ちを表現する際に非常に便利です。
例文:
- I can’t believe you just said that.(そんなこと言うなんて信じられないよ、呆れた。)
- I can’t believe he made the same mistake again.(彼がまた同じ間違いをしたなんて、呆れて信じられない。)
「呆れる」の英語表現:うんざりや失望を表すフレーズ

次に、「呆れる」という感情の中でも、「うんざり」や「失望」の気持ちが強い場合に使える英語表現を紹介します。繰り返される問題や期待外れの状況に直面したときに役立つフレーズです。
- Be fed up with / Lose patience with(もう我慢できない、うんざり)
- Be disgusted(嫌悪感や強い不快感)
- Disappointed(期待外れでがっかり)
- Forget it / Hopeless(諦めや絶望感)
Be fed up with / Lose patience with(もう我慢できない、うんざり)
これらの表現は、繰り返される状況や行動に対して、もう我慢の限界だ、うんざりだという強い「呆れ」を伝える際に使われます。
- Be fed up with: 何かにうんざりしている、もうたくさんだという気持ちを表します。
- Lose patience with: 誰かや何かに我慢の限界が来た、忍耐力を失ったという状況を示します。
例文:
- I’m fed up with his constant complaints.(彼の絶え間ない不平にはもう呆れたよ。)
- She has lost patience with his bad habits.(彼女は彼の悪い習慣に呆れている。)
Be disgusted(嫌悪感や強い不快感)
「Be disgusted」は、「うんざりする」「ムカつく」「気持ち悪い(精神的に)」といった、強い嫌悪感や不快感を伴う「呆れ」を表現する際に使われます。かなり強い批判の言葉なので、使う場面には注意が必要です。
例文:
- I’m disgusted with your behavior.(あなたの行動には呆れたよ、うんざりだ。)
- She was disgusted by his cowardice.(彼女は彼のふがいなさに呆れた。)
Disappointed(期待外れでがっかり)
「Disappointed」は、期待していた結果や行動が得られず、がっかりした気持ちを伴う「呆れる」を表現する際に使われます。怒りよりも失望のニュアンスが強いです。
例文:
- I was disappointed at the result.(その結果には呆れたよ。)
- I’m disappointed that he didn’t even try.(彼が試みさえしなかったことに呆れた。)
Forget it / Hopeless(諦めや絶望感)
これらの表現は、相手に何を言っても無駄だと感じ、諦めや絶望感を伴って「呆れる」状況で使われます。
- Forget it: 「もういい、忘れて」という意味で、呆れて途中で諦める際に使われます。ため息混じりの呆れを伝えるのに最適です。
- Hopeless: 「どうしようもない」「絶望的だ」という意味で、相手の状況や行動に対して、改善の見込みがないと感じて呆れる際に使われます。
例文:
- Whatever, forget it.(もういい、呆れたよ。)
- His situation is completely hopeless.(彼の状況は全く呆れるほどどうしようもない。)
「呆れる」の英語表現:カジュアルなスラングとジェスチャー

友人との会話やSNSなど、よりカジュアルな場面で「呆れる」気持ちを表現したいときに使えるスラングやジェスチャーを紹介します。ネイティブが日常的によく使う表現ばかりです。
- Roll your eyes(呆れて目を回す)
- Facepalm(顔を手で覆う)
- SMH (Shaking My Head) / WTH (What The Heck) / UGH(SNSなどで使われる略語や感嘆詞)
- You never learn(学習しない人への呆れ)
Roll your eyes(呆れて目を回す)
「Roll your eyes」は、呆れた時や失望した時に目を回す動作を指します。相手の行動に対して軽い皮肉や「やれやれ」といった気持ちを込めて使われることが多いです。
例文:
- She rolled her eyes at his silly joke.(彼女は彼のくだらない冗談に呆れて目を回した。)
- Please don’t roll your eyes like that!(そんな呆れたような顔しないでよ!)
Facepalm(顔を手で覆う)
「Facepalm」は、呆れや失望、恥ずかしさのあまり顔を手で覆う動作を指します。特にSNSやカジュアルな会話で、言葉にならない「呆れ」を表現する際によく使われます。
例文:
- When I heard his excuse, I just facepalmed.(彼の言い訳を聞いた時、私は呆れて顔を手で覆ったよ。)
- It was such a facepalm moment.(それはまさに呆れる瞬間だった。)
SMH (Shaking My Head) / WTH (What The Heck) / UGH(SNSなどで使われる略語や感嘆詞)
インターネット上やカジュアルなメッセージでよく使われる略語や感嘆詞も、「呆れる」気持ちを表現するのに役立ちます。
- SMH (Shaking My Head): 「呆れて首を横に振る」という意味の略語で、信じられない行動や状況に対して使われます。
- WTH (What The Heck): 「一体全体どういうことだ」という驚きや呆れを表すスラングです。
- UGH: 呆れや失望、うんざり感を表現する感嘆詞です。
例文:
- He forgot his wallet again, SMH.(彼、また財布忘れたよ、呆れる。)
- WTH, why would he do that?(一体どういうことだ、なんで彼がそんなことするんだ?呆れた。)
- Ugh, not again!(あーもう、またか!呆れる。)
You never learn(学習しない人への呆れ)
「You never learn」は、同じ間違いを何度も繰り返す人に対して、「本当に学習しないね」という呆れを込めて使われる表現です。
例文:
- You did it again? You never learn.(またやったの?本当に学習しないね、呆れるよ。)
- How many times do I have to correct you? Do you never learn from your mistakes?(何度注意すればいいんだ?ミスから何も学べないのか、呆れるよ。)
「呆れる」感情を英語で伝えるコツ

「呆れる」という感情は、単語だけでなく、話し方や状況によっても伝わり方が大きく変わります。ここでは、より効果的に「呆れる」気持ちを英語で伝えるためのコツを紹介します。
状況に応じた表現の選び方
「呆れる」の英語表現は多岐にわたるため、状況や相手との関係性に合わせて適切なものを選ぶことが大切です。例えば、フォーマルな場ではスラングを避け、「be astonished」や「be disappointed」のような表現を使うのが適切です。
一方、親しい友人との会話であれば、「SMH」や「facepalm」といったカジュアルな表現で、より感情的に呆れを伝えることができます。相手の行動が単なる驚きなのか、それともうんざりしているのか、失望しているのかなど、自分の感情の核となる部分を見極めて表現を選びましょう。
表情や声のトーンでニュアンスを伝える
英語で「呆れる」を表現する際、言葉だけでなく、表情や声のトーン、ジェスチャーが非常に重要な役割を果たします。例えば、「I was amazed.」という言葉だけでは、ポジティブな驚きなのか、ネガティブな呆れなのか判断しにくい場合があります。
しかし、ため息をついたり、目を回したり(roll your eyes)、顔を手で覆ったり(facepalm)といったジェスチャーを加えたり、声のトーンを落としてゆっくり話したりすることで、相手に「呆れている」というニュアンスが明確に伝わります。言葉と非言語的な要素を組み合わせることで、より自然で人間らしい感情表現が可能になります。
「呆れる」の反対の感情:感心する・驚くの英語表現

「呆れる」がネガティブな驚きや失望を表すのに対し、その反対の感情である「感心する」や「ポジティブに驚く」も英語で表現できるようになると、感情表現の幅が広がります。ここでは、そうしたポジティブな感情を表すフレーズを紹介します。
Admire(称賛する、感銘を受ける)
「Admire」は、誰かの行動や資質、美しさなどに感心し、称賛や敬意の気持ちを抱く際に使われます。具体的な行為や才能に感心する点を示すことが多く、長期的な憧れとは区別されることがあります。
例文:
- I admire your dedication to your work.(あなたの仕事への献身には感心します。)
- She admired the way he handled the difficult situation.(彼女は彼が難しい状況を処理したやり方に感心した。)
Be impressed(感心させられる)
「Be impressed」は、誰かの能力や成果、または何かの品質に良い印象を受け、感心させられるという受動的な意味合いで使われます。
例文:
- I was very impressed with his presentation.(彼のプレゼンテーションには大変感心しました。)
- We were impressed by her quick learning ability.(私たちは彼女の学習能力の高さに感心させられた。)
よくある質問

- 「呆れてものが言えない」は英語でどう表現しますか?
- 「もう呆れた」と強く伝えたい時はどの表現が良いですか?
- ビジネスシーンで「呆れる」気持ちを伝える英語表現はありますか?
- 「呆れる」と「がっかりする」は英語でどう使い分けますか?
- 「呆れる」をポジティブな意味で使うことはありますか?
- 「呆れ顔」や「呆れた表情」は英語で何と言いますか?
- スラングで「呆れる」を表現する方法はありますか?
「呆れてものが言えない」は英語でどう表現しますか?
「呆れてものが言えない」という状況は、英語で「speechless」と表現するのが一般的です。これは、驚きや感動、または呆れによって言葉を失う状態を指します。例えば、「I was speechless when I heard the news.(そのニュースを聞いて呆れてものが言えなかった。)」のように使えます。
「もう呆れた」と強く伝えたい時はどの表現が良いですか?
「もう呆れた」と強く伝えたい場合は、「I’m fed up with it.」や「I’m disgusted.」が適しています。特に「I’m disgusted.」は、嫌悪感や強い不快感を伴う呆れを表し、非常に強い批判のニュアンスを含みます。
ビジネスシーンで「呆れる」気持ちを伝える英語表現はありますか?
ビジネスシーンでは、カジュアルなスラングは避け、「I’m astonished by…(〜に呆れています)」や「I’m disappointed with…(〜に失望しています)」、「I’m taken aback by…(〜に不意を突かれ呆れています)」といった表現が適切です。状況に応じて、より丁寧な言葉を選ぶことが大切です。
「呆れる」と「がっかりする」は英語でどう使い分けますか?
「呆れる」は、驚き、うんざり、失望、怒りなど複数の感情が混ざり合った状態を指すことが多いです。一方、「がっかりする」は「disappointed」で表現され、期待していた結果が得られなかったことによる落胆の気持ちに焦点を当てます。「呆れる」がより広範な感情を含むのに対し、「がっかりする」は特定の期待外れに限定される傾向があります。
「呆れる」をポジティブな意味で使うことはありますか?
「呆れる」という日本語は基本的にネガティブなニュアンスで使われますが、英語の「be amazed」は、ポジティブな驚きを伴って「呆れる」と訳されることがあります。例えば、「I was amazed by his talent.(彼の才能には呆れるほど驚いた。)」のように、賞賛の気持ちを込めて使われることもあります。
「呆れ顔」や「呆れた表情」は英語で何と言いますか?
「呆れ顔」や「呆れた表情」は、英語で「an amazed expression」や「an astonished expression」と表現できます。また、非言語的な表現として「rolling one’s eyes(目を回す)」や「facepalming(顔を手で覆う)」といったジェスチャーも、呆れた表情を伝えるのに役立ちます。
スラングで「呆れる」を表現する方法はありますか?
はい、スラングでは「SMH (Shaking My Head)」、「WTH (What The Heck)」、「UGH」などが「呆れる」気持ちを表現するのに使われます。これらは主にカジュアルな会話やSNSで用いられ、非言語的な「呆れ」の感情を簡潔に伝えることができます。
まとめ
「呆れる」という日本語の感情は、英語ではそのニュアンスに応じて多様な表現があります。
- 驚きや衝撃を表すには「be astonished」「be flabbergasted」「be dumbfounded」を使います。
- 不意を突かれた呆れには「be taken aback」が適切です。
- ポジティブ・ネガティブ両方の驚きには「be amazed」「be shocked」を使い分けます。
- 信じられない気持ちは「can’t believe」で表現できます。
- うんざりや我慢の限界には「be fed up with」「lose patience with」が有効です。
- 強い嫌悪感を伴う呆れには「be disgusted」を使います。
- 期待外れによる失望は「disappointed」で伝わります。
- 諦めや絶望感には「forget it」「hopeless」が適しています。
- カジュアルな呆れには「roll your eyes」「facepalm」といったジェスチャーも有効です。
- SNSでは「SMH」「WTH」「UGH」などのスラングが使われます。
- 同じ間違いを繰り返す人には「You never learn」と表現できます。
- 感情を伝えるには言葉だけでなく、表情や声のトーンも重要です。
- ビジネスシーンではより丁寧な表現を選ぶことが大切です。
- 「呆れてものが言えない」は「speechless」で表現します。
- 「感心する」は「admire」「be impressed」で表します。
