「家にゴキブリが出た!」「すぐに害虫駆除を頼みたいけど、どの業者を選べばいいの?」そんな時、インターネットで検索して「オービタル ピリオド」という会社を見つけた方もいるかもしれません。しかし、その評判や料金について不安に感じていませんか?本記事では、株式会社ORBITAL PERIOD(オービタル ピリオド)の害虫駆除サービスに関する実態、消費者庁からの注意喚起、そして実際に報告されている料金トラブルや口コミについて、詳しく掘り下げて解説します。悪質な業者に騙されず、安心して害虫駆除を依頼するための知識を身につけましょう。
株式会社ORBITAL PERIOD(オービタル ピリオド)とは?

まずは、株式会社ORBITAL PERIOD(オービタル ピリオド)がどのような会社なのか、基本的な情報から確認していきましょう。この会社は「害虫110番」などのウェブサイトを運営し、ゴキブリをはじめとする害虫駆除サービスを提供しています。しかし、その運営実態については、いくつかの注意すべき点が存在します。
- 会社概要
- 提供しているサービス(ウェブサイト上の表示)
- 消費者庁からの注意喚起
会社概要
株式会社ORBITAL PERIODは、東京都豊島区に所在地を置く法人です。 ウェブサイト上では、害虫駆除の専門業者として、迅速な対応や低価格をアピールしています。しかし、会社のウェブサイトや広告に記載されている情報と、実際のサービス内容や料金が大きく異なるという指摘が多数寄せられており、利用する際には慎重な判断が求められます。
法人番号は2010401128676で、代表取締役は吉川孝子氏とされています。 しかし、過去に住所変更の履歴があるなど、会社の登記情報からもいくつかの変更点が見られます。 このような情報は、業者を選定する上での一つの判断材料となるでしょう。
提供しているサービス(ウェブサイト上の表示)
株式会社ORBITAL PERIODが運営する「害虫110番」などのウェブサイトでは、「関東エリア 最安レベルに挑戦! 追加料金一切なし! 税込550円~」といった、非常に安価な料金設定を大々的に広告しています。 また、「最短10分で到着」「深夜料金0円」「キャンセル費用無料」など、利用者が依頼しやすいような魅力的な条件を数多く提示しているのが特徴です。
これらの表示を見ると、誰でも手軽に、そして安価に害虫駆除を依頼できるという印象を持つでしょう。特に、突然の害虫の出現でパニックになっている状況では、こうした「安くて早い」という言葉は非常に魅力的に映ります。しかし、この表示こそが、後に高額請求トラブルへとつながる入り口となっているのです。
消費者庁からの注意喚起
株式会社ORBITAL PERIODについては、消費者庁から複数回にわたり注意喚起が出されています。 これは、同社がウェブサイト上で行っている表示が、消費者の自主的かつ合理的な選択を阻害するおそれのある「虚偽・誇大な広告・表示」にあたる、と判断されたためです。
具体的には、「税込550円~」と表示しておきながら、実際には現場で高額な追加料金を請求する手口が問題視されています。 消費者庁は、こうした業者に対して業務停止命令を出すなど、厳しい措置を取っています。 公的機関が名指しで注意喚起を行っているという事実は、この業者を利用するリスクが非常に高いことを示しています。決して安易に信用してはいけません。
【要注意】オービタル ピリオドの害虫駆除に関する悪い口コミ・評判

株式会社ORBITAL PERIOD(オービタル ピリオド)に関して、インターネット上や消費生活センターには、数多くの悪い口コミやトラブルの相談が寄せられています。その多くは、ウェブサイトの表示からは想像もつかないような高額請求に関するものです。ここでは、実際に報告されている代表的なトラブル事例を見ていきましょう。
- 「ウェブサイトの表示料金と実際の請求額が全く違う」高額請求トラブル
- 「不安を煽られ契約してしまった」強引な勧誘
- 「クーリング・オフに応じてもらえない」契約後のトラブル
「ウェブサイトの表示料金と実際の請求額が全く違う」高額請求トラブル
最も多く報告されているのが、この高額請求トラブルです。「550円から」という広告を見て依頼したにもかかわらず、現場に到着した作業員から数十万円もの高額な見積もりを提示されたというケースが後を絶ちません。 例えば、「ゴキブリの卵がある」「巣を除去する必要がある」「薬剤を散布しないと再発する」など、次々と追加作業を提案し、料金を吊り上げていくのが典型的な手口です。
ある相談事例では、当初の説明にはなかった「薬剤散布」や「侵入経路の封鎖」といった作業を勝手に行い、最終的に20万円以上の請求をされたケースも報告されています。 「追加料金一切なし」という広告は全くの嘘であり、利用者の無知や混乱に乗じて高額な契約を結ばせようとする悪質な手口と言えるでしょう。
「不安を煽られ契約してしまった」強引な勧誘
オービタル ピリオドの作業員は、利用者の不安を巧みに煽って契約を迫る傾向があります。「このまま放置すると、家中にゴキブリが繁殖して大変なことになる」「健康被害が出る可能性もある」などと恐怖心を煽り、冷静な判断ができない状況に追い込んで契約を急かすのです。
特に、一人暮らしの女性や害虫が極端に苦手な人は、パニック状態に陥りやすく、言われるがままに高額な契約をしてしまいがちです。 見積もりに納得できず断ろうとしても、「もう準備を始めている」「キャンセル料がかかる」などと言って帰ろうとせず、強引に契約を迫るケースも報告されています。 これは、もはや単なる営業ではなく、脅迫に近い悪質な行為です。
「クーリング・オフに応じてもらえない」契約後のトラブル
万が一、高額な契約をしてしまった場合でも、訪問販売にはクーリング・オフという制度があり、一定期間内であれば無条件で契約を解除できます。 しかし、オービタル ピリオドは、このクーリング・オフに素直に応じないというトラブルも報告されています。
「作業が完了しているのでクーリング・オフはできない」「解約するなら高額な違約金を支払え」などと主張し、返金を拒むケースです。 法律で定められた消費者の権利であるクーリング・オフを妨害する行為は、極めて悪質です。こうした業者とのやり取りは精神的にも大きな負担となるため、最初から関わらないことが最も重要です。
害虫駆除で失敗しないための業者選びのポイント

オービタル ピリオドのような悪質な業者に騙されないためには、どうすれば良いのでしょうか。ここでは、信頼できる害虫駆除業者を選ぶための重要なポイントを5つご紹介します。焦って業者を決めずに、一度冷静になって以下の点を確認してください。
- 極端に安い料金表示には注意する
- 必ず作業前に見積もりを取る
- 複数の業者から相見積もりを取る
- 会社の所在地や実績を確認する
- その場で契約を迫られても即決しない
極端に安い料金表示には注意する
「ワンコインで駆除」「550円~」といった極端に安い料金を広告している業者には、まず警戒が必要です。 害虫駆除には、人件費、薬剤費、交通費など、様々なコストがかかります。数百円程度で質の高いサービスを提供することは、ビジネスとして成り立ちません。こうした低価格表示は、あくまでも顧客を呼び込むための「おとり広告」である可能性が非常に高いです。
安い料金に釣られて安易に依頼すると、結果的に高額な追加料金を請求される羽目になります。料金の安さだけで業者を選ぶのは絶対にやめましょう。
必ず作業前に見積もりを取る
信頼できる業者は、必ず作業を開始する前に、被害状況を調査し、作業内容とそれにかかる費用を明記した見積書を提示します。 逆に、口頭での説明だけで作業を始めようとしたり、見積書の作成を渋ったりする業者は要注意です。
見積書を受け取ったら、以下の点を確認しましょう。
- 作業内容が具体的に記載されているか
- 各作業の単価と合計金額が明記されているか
- 追加料金が発生する可能性とその条件が説明されているか
内容に少しでも不明な点や納得できない部分があれば、その場で契約してはいけません。
複数の業者から相見積もりを取る
害虫駆除を依頼する際は、面倒でも複数の業者から見積もりを取る(相見積もり)ことを強くおすすめします。1社だけの見積もりでは、その料金が適正なのか判断できません。複数の業者を比較することで、料金の相場観が分かり、不当に高額な請求をしてくる業者を見抜くことができます。
「今すぐ契約してくれれば割引します」といった甘い言葉で即決を迫る業者もいますが、それに乗ってはいけません。 焦らず、じっくりと比較検討することが、悪徳業者から身を守る最善の方法です。
会社の所在地や実績を確認する
その業者が信頼できるかどうかを判断するために、会社の基本情報を確認することも重要です。 公式サイトなどで、以下の情報をチェックしましょう。
- 会社の正式名称、住所、電話番号が明記されているか
- 住所が実在するのか(レンタルオフィスやバーチャルオフィスではないか)
- 長年の運営実績や、これまでの駆除事例が紹介されているか
- 利用者の口コミや評判はどうか(ただし、サクラの口コミには注意)
情報が曖昧だったり、実績が不明瞭だったりする業者は避けた方が賢明です。
その場で契約を迫られても即決しない
悪徳業者は、利用者に考える時間を与えず、その場の雰囲気や不安を煽って契約を迫るのが常套手段です。 「今日中にやらないと手遅れになる」「今ならキャンペーン価格でできる」などと言われても、絶対にその場で契約してはいけません。
「一度家族と相談します」「他の業者の話も聞いてから決めます」と伝え、毅然とした態度で一度帰ってもらいましょう。本当に優良な業者であれば、利用者の検討時間を尊重してくれるはずです。強引に契約を迫る時点で、その業者は信頼できないと判断すべきです。
もし高額請求トラブルに遭ってしまったら?相談窓口と対処法

細心の注意を払っていても、悪質な業者の巧みな手口によって、意図せず高額な契約を結んでしまうことがあるかもしれません。もし、そのようなトラブルに巻き込まれてしまった場合は、決して一人で悩まず、すぐに行動を起こすことが大切です。ここでは、具体的な相談窓口と対処法について解説します。
- クーリング・オフ制度を利用する
- 消費生活センターに相談する
- 警察に相談するケース
クーリング・オフ制度を利用する
訪問販売や電話勧誘販売など、特定の取引方法で契約した場合、契約書面を受け取った日から8日以内であれば、無条件で契約を解除できる「クーリング・オフ」という制度があります。 害虫駆除サービスも、業者が自宅を訪問して契約した場合は、この訪問販売に該当する可能性があります。
クーリング・オフは、書面(ハガキなど)または電磁的記録(メール、事業者のウェブサイトの専用フォームなど)で行います。業者から「作業済みだからできない」などと言われても、法律で認められた権利ですので、諦める必要はありません。期間内に通知すれば、支払ったお金は全額返金され、もし違約金などを請求されても支払う義務はありません。
消費生活センターに相談する
「クーリング・オフの仕方が分からない」「業者との交渉がうまくいかない」といった場合は、お住まいの地域の「消費生活センター」に相談しましょう。全国どこからでも「188(いやや!)」に電話をかけると、最寄りの相談窓口につながります。
消費生活センターでは、専門の相談員がトラブル解決のためのアドバイスをしてくれたり、場合によっては業者との間に入って交渉(あっせん)を行ってくれたりします。相談は無料ですので、少しでも困ったことがあれば、すぐに電話してください。
警察に相談するケース
業者の行為が単なる契約トラブルにとどまらず、脅迫や詐欺にあたるような悪質なケースでは、警察に相談することも検討しましょう。例えば、以下のような状況です。
- 「契約しないと帰らない」と居座られる(不退去罪)
- 「訴えるぞ」などと脅される(脅迫罪)
- 最初から騙す目的で契約を結ばせる(詐欺罪)
身の危険を感じた場合は、迷わず警察相談専用電話「#9110」に連絡するか、最寄りの警察署に相談してください。
信頼できる害虫駆除業者の例

では、どのような業者に依頼すれば安心なのでしょうか。ここでは、全国的に知名度が高く、信頼できる害虫駆除業者の一例として「ダスキン」をご紹介します。また、地域に根差した優良な業者を見つけるヒントもお伝えします。
- ダスキン害虫獣駆除サービス
- その他の地域密着型優良業者
ダスキン害虫獣駆除サービス
お掃除サービスで有名な「ダスキン」は、害虫獣駆除サービスも提供しています。 ダスキンの強みは、全国一律の明確な料金体系と、薬剤を極力使わない環境に配慮した駆除方法(I.P.M.=総合的有害生物管理)にあります。
作業前には専門のスタッフが徹底した生息調査を行い、状況に合わせた最適なプランと見積もりを提示してくれます。もちろん、見積もり内容に納得した上で契約できるため、後から高額な追加料金を請求される心配はありません。大手ならではの安心感と、質の高いサービスを求める方におすすめです。
その他の地域密着型優良業者
ダスキンのような全国チェーンだけでなく、地域に密着して長年営業している地元の業者の中にも、信頼できる優良な会社はたくさんあります。そうした業者を見つけるには、以下のような方法が有効です。
- 地元のタウンページや自治体の広報誌で探す
- 近所の人の口コミや紹介を参考にする
- 「公益社団法人 日本ペストコントロール協会」に加盟している業者を探す
特に、ペストコントロール協会は、害虫駆除に関する技術や知識の向上を目指す専門団体の集まりです。加盟している業者は、一定の基準を満たした信頼性の高い業者である可能性が高いと言えるでしょう。
よくある質問

ここでは、「オービタル ピリオド」や害虫駆除に関して、多くの方が疑問に思う点についてQ&A形式でお答えします。
オービタル ピリオドの電話番号は?
株式会社ORBITAL PERIODは、「0120-329-468」や「0120-462-891」といった複数のフリーダイヤルを使用していることが確認されています。 しかし、これらの番号に安易に電話をかけることはおすすめできません。前述の通り、高額請求トラブルに巻き込まれるリスクが非常に高いためです。
「害虫110番」とオービタル ピリオドの関係は?
「害虫110番」は、株式会社ORBITAL PERIODが運営するウェブサイトの名称です。 消費者庁の注意喚起でも、このウェブサイト名が挙げられています。類似の名称のサービスも存在するため、運営会社が「株式会社ORBITAL PERIOD」でないか、依頼する前によく確認することが重要です。
自分で害虫駆除するのは難しい?
市販の殺虫剤や駆除グッズを使えば、ある程度の害虫駆除は自分でも可能です。 しかし、害虫の種類や発生状況によっては、根本的な解決が難しい場合があります。特に、巣がどこにあるか分からない、再発を繰り返すといった場合は、専門の業者に依頼する方が確実です。無理に自分で対処しようとして、被害を拡大させてしまうケースもあります。
害虫駆除の料金相場は?
害虫駆除の料金は、害虫の種類、被害の範囲、建物の構造などによって大きく異なります。一概に「いくら」とは言えませんが、一般的なゴキブリ駆除の場合、数万円から十数万円程度が目安となることが多いです。ただし、これはあくまで目安であり、正確な料金は必ず業者に見積もりを依頼して確認してください。「550円」のような極端に安い料金は、まずあり得ないと考えて良いでしょう。
まとめ

- 株式会社ORBITAL PERIODは消費者庁から注意喚起を受けている業者です。
- 「550円~」などの安い広告は高額請求の入り口です。
- ウェブサイトの料金と実際の請求額が大きく異なるトラブルが多発しています。
- 不安を煽り、強引に契約を迫る手口が報告されています。
- クーリング・オフに応じないなど、契約後のトラブルも多いです。
- 業者選びは料金の安さだけで決めないでください。
- 必ず作業前に詳細な見積書を取りましょう。
- 複数の業者から相見積もりを取ることが重要です。
- その場で契約を迫られても即決は絶対に避けてください。
- 会社の所在地や実績をしっかり確認しましょう。
- 信頼できる業者としてダスキンや地域の優良業者が挙げられます。
- トラブルに遭ったら消費生活センター「188」に相談してください。
- 悪質な場合は警察への相談も視野に入れましょう。
- 害虫駆除は焦らず、冷静に業者を選ぶことが最も大切です。
- 安易な依頼が、高額な金銭的・精神的負担につながることを忘れないでください。