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【歯科医推薦】虫歯予防に本当に効くマウスウォッシュは?選び方と市販おすすめ5選

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【歯科医推薦】虫歯予防に本当に効くマウスウォッシュは?選び方と市販おすすめ5選
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「毎日歯磨きしているのに、虫歯ができてしまう…」「歯医者さんが本当に勧めるマウスウォッシュってどれなんだろう?」そんなお悩みや疑問を抱えていませんか?

毎日の歯磨きは虫歯予防の基本ですが、歯ブラシだけでは届きにくい場所の汚れを完全に落とすのは難しいものです。そこで活躍するのが、お口のケアの補助的な役割を担うマウスウォッシュ。しかし、種類が多すぎて、どれが自分の目的に合っているのか分からないという方も多いのではないでしょうか。

本記事では、歯科医がなぜマウスウォッシュを推薦するのか、そして虫歯予防に本当に効果的なマウスウォッシュの選び方を詳しく解説します。さらに、市販で手軽に購入できる歯科医推薦のおすすめ商品もご紹介。この記事を読めば、あなたにぴったりの一本が見つかり、より効果的な虫歯予防を実践できるようになるでしょう。

目次

歯科医がマウスウォッシュを推薦する本当の理由

歯科医がマウスウォッシュを推薦する本当の理由

多くの歯科医師が、日々のオーラルケアにマウスウォッシュを取り入れることを勧めています。それは、マウスウォッシュが歯磨きだけでは不十分な部分を補い、お口全体の健康を維持するために非常に有効な手段だからです。ここでは、歯科医がマウスウォッシュを推薦する具体的な理由について掘り下げていきましょう。

本章では、以下の点について詳しく解説します。

  • 歯磨きの限界とマウスウォッシュの役割
  • 虫歯菌への直接的なアプローチ
  • フッ素配合による歯質強化の効果

歯磨きの限界とマウスウォッシュの役割

毎日の歯磨きは、虫歯や歯周病予防の基本中の基本です。しかし、歯ブラシの毛先が届きにくい場所があることをご存知でしょうか。例えば、歯と歯の間、歯と歯茎の境目、奥歯の複雑な溝などは、プラーク(歯垢)が溜まりやすいにもかかわらず、完璧に磨き上げるのは至難の業です。実際、歯ブラシだけでケアできるのは、お口の中の表面積の約25%に過ぎないとも言われています。

そこで重要になるのがマウスウォッシュの役割です。液体であるマウスウォッシュは、歯ブラシが届かないようなお口の隅々まで行き渡り、潜んでいる細菌を殺菌したり、洗い流したりする効果が期待できます。 あくまで歯磨きの補助的な位置づけですが、この「プラスワン」のケアが、虫歯リスクを大きく左右するのです。

虫歯菌への直接的なアプローチ

虫歯は、ミュータンス菌などの虫歯原因菌が作り出す「酸」によって歯が溶かされることで発生します。マウスウォッシュには、これらの原因菌を殺菌する成分が含まれているものが多くあります。

代表的な殺菌成分としては、「塩化セチルピリジニウム(CPC)」や「グルコン酸クロルヘキシジン(CHG)」、「イソプロピルメチルフェノール(IPMP)」などが挙げられます。 これらの成分が、歯の表面だけでなく、舌や粘膜に付着した細菌にも作用し、お口全体の細菌数をコントロールする手助けをしてくれるのです。 歯磨きで物理的にプラークを除去した後に殺菌成分配合のマウスウォッシュを使えば、より効果的に虫歯菌の活動を抑制できるでしょう。

フッ素配合による歯質強化の効果

近年、多くの歯科医が特に注目しているのがフッ素配合のマウスウォッシュです。 フッ素には、主に3つの働きで虫歯を予防する効果があります。


  1. 再石灰化の促進: 食事のたびに酸で溶け出す歯の表面(脱灰)を修復する働きを助けます。



  2. 歯質の強化: 歯の主成分であるハイドロキシアパタイトと結びつき、酸に溶けにくいフルオロアパタイトという構造に変化させ、歯を強くします。



  3. 細菌の酸産生の抑制: 虫歯菌の働きを弱め、酸が作られるのを防ぎます。


歯磨き粉にもフッ素は配合されていますが、歯磨き後のすすぎで多くが流れてしまいます。その点、歯磨き後にフッ素配合のマウスウォッシュを使えば、フッ素を効率的にお口の中に留まらせることができ、虫歯予防効果をさらに高めることが期待できるのです。


【虫歯予防の鍵】歯科医が推薦するマウスウォッシュの選び方

【虫歯予防の鍵】歯科医が推薦するマウスウォッシュの選び方

虫歯予防のためにマウスウォッシュを使いたいと思っても、ドラッグストアには多種多様な商品が並んでおり、どれを選べば良いのか迷ってしまいますよね。ここでは、歯科医の視点から、虫歯予防に効果的なマウスウォッシュを選ぶための重要なポイントを解説します。自分のお口の状態や目的に合った一本を見つけるための参考にしてください。

本章で解説する選び方のポイントは以下の通りです。

  • 虫歯予防に有効な成分で選ぶ
  • 刺激が苦手なら「ノンアルコールタイプ」を選ぶ
  • 毎日のケアには「低刺激」で続けやすいものを
  • 虫歯以外の悩みにもアプローチする

虫歯予防に有効な成分で選ぶ

虫歯予防を第一に考えるなら、配合されている有効成分のチェックが欠かせません。特に以下の成分が含まれているかどうかが、大きな判断基準となります。

  • フッ化物(フッ素): 最も重要な成分の一つです。 歯の再石灰化を促進し、歯質を強化して酸に溶けにくい歯を作ります。 「フッ化ナトリウム」や「モノフルオロリン酸ナトリウム」といった名称で表示されています。市販品ではフッ素濃度に上限がありますが、歯科医院で販売されているものにはより高濃度の製品もあります。

  • 殺菌成分: 虫歯の原因となるミュータンス菌などを殺菌する成分です。 代表的なものに「塩化セチルピリジニウム(CPC)」「グルコン酸クロルヘキシジン(CHG)」「イソプロピルメチルフェノール(IPMP)」などがあります。 CPCは口内に留まりやすく、長時間効果が持続するのが特徴です。 CHGは高い殺菌効果で知られ、多くの歯科医院で採用されています。

商品のパッケージ裏にある成分表示をよく見て、これらの成分が含まれているかを確認しましょう。

刺激が苦手なら「ノンアルコールタイプ」を選ぶ

マウスウォッシュを使ったときのピリピリとした強い刺激が苦手、という方は少なくありません。この刺激の主な原因は、殺菌効果や清涼感のために配合されているエタノール(アルコール)です。

アルコールには、お口の中を乾燥させやすいという側面もあります。 口内が乾燥すると、唾液による自浄作用が低下し、かえって細菌が繁殖しやすくなる可能性も指摘されています。そのため、ドライマウス気味の方や、刺激に弱い方、お子様が使用する場合は、「ノンアルコール」や「低刺激」と表示されたタイプを選ぶのがおすすめです。 現在では、ノンアルコールでも高い殺菌効果を持つ製品が多く開発されています。

毎日のケアには「低刺激」で続けやすいものを

虫歯予防は、毎日の継続的なケアが何よりも大切です。どんなに効果の高いマウスウォッシュでも、味が好みでなかったり、刺激が強すぎたりして使うのが億劫になってしまっては意味がありません。

特に、初めてマウスウォッシュを使う方や、これまで刺激が理由で挫折してしまった経験がある方は、マイルドなミント味や、ハーブ系の香味など、自分が心地よく使えると感じるものを選びましょう。 毎日ストレスなく続けられることが、効果を実感するための近道です。サンプル品や携帯用の小さいサイズがあれば、まず試してみるのも良い方法です。

虫歯以外の悩みにもアプローチする

お口の悩みは虫歯だけではないはずです。歯周病や口臭、歯の着色汚れなど、複合的な悩みを抱えている方も多いでしょう。マウスウォッシュには、それぞれの悩みに特化した成分が配合されている製品もたくさんあります。

  • 歯周病(歯肉炎)が気になる場合: 殺菌成分(CPC, IPMPなど)に加え、抗炎症成分の「グリチルリチン酸ジカリウム(GK2)」「トラネキサム酸(TXA)」が配合されているものがおすすめです。
  • 口臭が気になる場合: 殺菌成分が口臭の原因菌を減らします。 また、ニオイの元を吸着する成分が含まれている製品もあります。
  • 着色汚れ(ステイン)が気になる場合: 歯の表面の汚れを浮かせて落とす「ポリリン酸ナトリウム」などが配合されたホワイトニング効果をうたう製品を選びましょう。

自分の最も気になる悩みに合わせて製品を選ぶことで、より満足度の高いオーラルケアが実現できます。「トータルケア」と表示された製品は、これらの悩みに幅広く対応していることが多いです。

歯科医が推薦!虫歯予防におすすめの市販マウスウォッシュ5選

歯科医が推薦!虫歯予防におすすめの市販マウスウォッシュ5選

数ある市販のマウスウォッシュの中から、虫歯予防という観点で歯科医も推薦する実力派の製品を5つ厳選しました。それぞれの特徴や有効成分を詳しく解説しますので、あなたのマウスウォッシュ選びの参考にしてください。ドラッグストアやオンラインで手軽に購入できるものばかりです。

今回ご紹介するのは、以下の5つの製品です。

  • ウエルテック コンクールF
  • ジョンソン・エンド・ジョンソン リステリン トータルケア ゼロプラス
  • ライオン クリニカ アドバンテージ デンタルリンス
  • アース製薬 モンダミン プレミアムケア
  • サンスター GUM(ガム) デンタルリンス
商品名主な有効成分特徴タイプ
ウエルテック コンクールFグルコン酸クロルヘキシジン(CHG)高い殺菌効果が長時間持続。濃縮タイプで経済的。低刺激・希釈タイプ
リステリン トータルケア ゼロプラスイソプロピルメチルフェノール(IPMP)虫歯、歯肉炎、口臭など7つの悩みに対応。ノンアルコール。ノンアルコール・トータルケア
クリニカ アドバンテージ デンタルリンス塩化セチルピリジニウム(CPC)、フッ素独自の「長時間殺菌処方」。フッ素が歯にとどまりやすい。ノンアルコール・フッ素配合
モンダミン プレミアムケア塩化セチルピリジニウム(CPC)、トラネキサム酸(TXA)など虫歯、歯肉炎、出血、口臭など多様な悩みを1本でケア。オールインワン
GUM(ガム) デンタルリンス塩化セチルピリジニウム(CPC)歯周病菌の殺菌に定評。歯垢の付着を防ぐ。ノンアルコール・歯周病予防

ウエルテック コンクールF

多くの歯科医院で取り扱われている、まさに「歯科医推薦」の代名詞ともいえるマウスウォッシュです。 最大の特徴は、殺菌成分「グルコン酸クロルヘキシジン(CHG)」を配合している点。 この成分は非常に高い殺菌力を持ち、虫歯菌や歯周病菌に対して効果を発揮し、その効果が最大12時間持続すると言われています。

水で薄めて使用する濃縮タイプなので、1本で360~700回分とコストパフォーマンスが非常に高いのも魅力です。 使用感はピリピリとした刺激が少なくマイルドなため、強い刺激が苦手な方でも続けやすいでしょう。 虫歯だけでなく、歯周病や口臭予防にも効果的です。

ジョンソン・エンド・ジョンソン リステリン トータルケア ゼロプラス

世界初のマウスウォッシュブランドとして知られるリステリンシリーズの中でも、特に人気の高いオールインワンタイプです。 「トータルケア ゼロプラス」は、虫歯、歯肉炎、口臭、歯石、着色、汚れ、ネバつきといったお口の7大トラブルに1本で対応できるのが強みです。

殺菌成分「イソプロピルメチルフェノール(IPMP)」が、歯磨きでは届きにくい歯の隙間や歯茎の奥に潜む原因菌まで浸透し、しっかりと殺菌します。 ノンアルコール処方で低刺激なため、リステリン特有の強い刺激が苦手だった方にもおすすめです。 複数の悩みをまとめてケアしたい欲張りなあなたにぴったりの1本です。

ライオン クリニカ アドバンテージ デンタルリンス

予防歯科の観点から開発されたクリニカシリーズのデンタルリンスです。殺菌成分「塩化セチルピリジニウム(CPC)」が、お口のトラブルの原因となる菌の増殖を長時間抑制します。 さらに、虫歯予防に欠かせない「フッ素」も配合されており、歯磨きで失われがちなフッ素を補給し、歯の質を強くしてくれます。

独自の「長時間殺菌システム」で、おやすみ前に使えば、朝起きた時の口のネバつきや口臭を軽減する効果も期待できます。ノンアルコールで低刺激なため、家族みんなで使いやすいのも嬉しいポイント。特に、フッ素ケアを重視したい方におすすめです。

アース製薬 モンダミン プレミアムケア

「お口、クチュ、クチュ。」のCMでおなじみのモンダミンシリーズの、多機能なプレミアムタイプです。 虫歯予防、歯肉炎予防、出血予防、口臭予防、歯垢付着予防、口中浄化、口中爽快と、7つの効果を1本で実現します。

殺菌成分CPC、抗炎症成分GK2、出血予防成分TXAといった3つの薬用成分を配合し、さまざまなお口のトラブルに総合的にアプローチ。 ノンアルコールタイプや、さらに刺激の強いストロングミントタイプなど、好みに合わせて選べるラインナップも魅力です。 家族で異なる悩みを持っていても、これ1本で対応できる便利なマウスウォッシュです。

サンスター GUM(ガム) デンタルリンス

歯周病研究のノウハウを活かして開発されたGUMシリーズのデンタルリンス。歯周病予防に定評がありますが、もちろん虫歯予防にも効果的です。その鍵となるのが、原因菌を殺菌する成分「塩化セチルピリジニウム(CPC)」です。

このCPCが歯や歯茎の表面に吸着し、歯周病菌だけでなく虫歯の原因菌も殺菌し、新たな歯垢の付着を防ぎます。 歯茎の炎症を防ぐ効果もあるため、歯茎が腫れやすい、出血しやすいといった悩みを持つ方には特におすすめです。ノンアルコールタイプも用意されており、爽やかなハーブミントの香味でスッキリとした使用感が特徴です。

効果を最大化する!歯科医が教えるマウスウォッシュの正しい使い方

効果を最大化する!歯科医が教えるマウスウォッシュの正しい使い方

せっかく虫歯予防のためにマウスウォッシュを使うなら、その効果を最大限に引き出したいですよね。実は、マウスウォッシュには効果的な使い方があり、自己流で使っていると十分な効果が得られないことも。ここでは、歯科医が推奨する正しい使い方と、意外と知られていないポイントを解説します。今日から実践して、ワンランク上のオーラルケアを目指しましょう。

本章で解説する正しい使い方のポイントは以下の通りです。

  • 使うタイミングは「歯磨き後」が基本
  • 「適量」と「時間」を守るのが重要
  • 使用後の「水うがい」はNG?
  • 液体歯磨きとの違いを理解する

使うタイミングは「歯磨き後」が基本

マウスウォッシュを使う最も効果的なタイミングは、歯磨きをした後です。 なぜなら、歯の表面や歯の間にこびりついたプラーク(歯垢)や食べかすは、マウスウォッシュでうがいをするだけでは落とすことができないからです。 プラークは細菌の塊であり、物理的に歯ブラシでこすり落とす必要があります。

まず歯磨きでしっかりとプラークを除去し、お口の中をきれいな状態にしてからマウスウォッシュを使うことで、殺菌成分やフッ素などの有効成分が歯や粘膜に直接届きやすくなり、効果が格段にアップします。 特に、就寝前の歯磨き後に使用するのがおすすめです。睡眠中は唾液の分泌が減り、細菌が繁殖しやすくなるため、就寝前に口内環境を整えておくことが虫歯予防に非常に効果的です。

「適量」と「時間」を守るのが重要

マウスウォッシュの効果をしっかり得るためには、製品に記載されている「適量」と「時間」を守ることが大切です。

  • 適量: 使用量が少なすぎると、有効成分の濃度が薄まり、十分な効果が得られません。逆に多すぎても効果が上がるわけではなく、不経済です。多くの製品ではキャップに目盛りが付いているので、それを目安に正確に計量しましょう。
  • 時間: 口に含んでからすぐに吐き出してしまっては、有効成分がお口の隅々まで行き渡りません。製品の指示に従い、20秒から30秒ほど、しっかりと口全体に行き渡るようにブクブクとすすぎましょう。 この時、頬を膨らませたりすぼめたりして、液体を歯と歯の間にも通すようなイメージで行うとより効果的です。

面倒くさがらずに、この基本を徹底することが効果実感への近道です。

使用後の「水うがい」はNG?

これは多くの方が間違えやすいポイントですが、マウスウォッシュ(洗口液)を使用した後に水で口をすすぐのは避けましょう。 水でうがいをしてしまうと、せっかくお口の中に留まらせたフッ素や殺菌成分などの有効成分が洗い流されてしまい、効果が半減してしまいます。

特にフッ素配合の製品の場合、使用後にフッ素をできるだけ長く口内に留めておくことが、歯質強化の効果を高める上で非常に重要です。 使用後の味や感覚が気になるかもしれませんが、効果を最大限に引き出すためには、ぐっとこらえてください。30分程度は飲食を控えるとさらに効果的です。

液体歯磨きとの違いを理解する

マウスウォッシュとよく似た製品に「液体歯磨き(デンタルリンス)」があります。これらは混同されがちですが、使用目的と使い方が異なります。

  • マウスウォッシュ(洗口液): 歯磨きのに使用し、口をすすいで吐き出すもの。歯磨きの補助として、殺菌や口臭予防、フッ素塗布などの目的で使います。
  • 液体歯磨き(デンタルリンス): 口に含んですすいだ後、そのまま歯ブラシでブラッシングするもの。歯磨き粉の液体版と考えると分かりやすいです。

パッケージに「洗口液」と書かれているか、「液体歯磨」と書かれているかを必ず確認しましょう。 液体歯磨きを洗口液のように使っても、ブラッシングをしなければプラークは落ちません。 自分の持っている製品がどちらのタイプなのかを正しく理解し、適切な使い方をすることが大切です。

マウスウォッシュだけで虫歯は防げる?歯科医が答える注意点

マウスウォッシュだけで虫歯は防げる?歯科医が答える注意点

手軽に使えるマウスウォッシュは非常に便利なオーラルケアアイテムですが、「マウスウォッシュを使っているから歯磨きは適当でいいや」と考えてしまうのは大きな間違いです。ここでは、マウスウォッシュを使用する上での注意点や、多くの人が抱く疑問について、歯科医の視点から解説します。正しく理解し、安全に効果的なケアを続けましょう。

本章で解説する注意点は以下の通りです。

  • 歯磨きが基本!マウスウォッシュはあくまで補助
  • マウスウォッシュの使いすぎによるデメリット
  • 子供が使用する際の注意点

歯磨きが基本!マウスウォッシュはあくまで補助

最も強調したい点は、マウスウォッシュは歯磨きの代わりにはならないということです。 虫歯や歯周病の最大の原因であるプラーク(歯垢)は、ネバネバとした細菌の塊で、歯の表面に強力に付着しています。このプラークを効果的に除去できるのは、歯ブラシによる物理的な清掃(ブラッシング)だけです。

マウスウォッシュは、あくまで歯ブラシでは届きにくい部分の細菌を殺菌したり、プラークの再付着を抑制したり、フッ素を補給したりするための補助的な役割を担うものです。 歯磨きをせずにマウスウォッシュだけで済ませてしまうと、プラークはそのまま残り続け、虫歯や歯周病のリスクは全く減りません。 「歯磨き+デンタルフロス or 歯間ブラシ+マウスウォッシュ」この組み合わせが、理想的なオーラルケアの形だと覚えておきましょう。

マウスウォッシュの使いすぎによるデメリット

お口をスッキリさせたいからといって、マウスウォッシュを1日に何回も使用したり、規定量より多く使ったりするのはおすすめできません。

アルコール配合の製品を過度に使用すると、口内が乾燥しやすくなる可能性があります。 口が乾くと唾液の持つ自浄作用や抗菌作用が弱まり、かえって虫歯や口臭のリスクを高めてしまうことも。また、マウスウォッシュに含まれる殺菌成分は、虫歯菌などの悪玉菌だけでなく、口内環境のバランスを保つのに必要な常在菌(善玉菌)まで殺菌してしまう可能性があります。 常在菌のバランスが崩れると、カンジダ菌などの特定の菌が異常増殖してしまうことも考えられます。

製品に記載されている用法・用量を守り、1日1~2回程度の使用に留めるのが賢明です。

子供が使用する際の注意点

お子様の虫歯予防にマウスウォッシュを使わせたいと考える保護者の方も多いでしょう。子供が使用する際には、いくつか注意すべき点があります。

  • 誤飲の危険性: まず、しっかりと「ブクブクうがい」をして、吐き出すことができる年齢(一般的に3~4歳頃から)になってから使用を開始しましょう。 誤って飲み込んでしまう危険性がないか、初めは必ず側で見守ってあげてください。
  • 刺激の少ない製品を選ぶ: 子供の口内は大人よりもデリケートです。ノンアルコールで低刺激な、子供向けの製品を選びましょう。 いちご味やぶどう味など、お子様が好むフレーバーのものを選ぶと、楽しくケアを続ける習慣がつきやすくなります。
  • フッ素濃度: 子供用の製品は、フッ素濃度が大人用よりも低く調整されていることが一般的です。年齢に合った製品を選ぶようにしましょう。

何よりも大切なのは、子供が正しい歯磨きの習慣を身につけることです。マウスウォッシュは、あくまでその補助として上手に活用してあげてください。

よくある質問

よくある質問

ここでは、マウスウォッシュに関して多くの方が疑問に思う点について、Q&A形式でお答えします。より深く理解することで、日々のオーラルケアに役立ててください。

歯科医院で処方されるマウスウォッシュと市販品の違いは?

歯科医院で処方または販売されているマウスウォッシュと市販品との大きな違いは、有効成分の濃度にあります。 例えば、虫歯予防に効果的なフッ素は、市販品では薬機法によって配合できる濃度に上限が定められていますが、歯科医院で扱う医薬品の洗口液は、より高濃度のフッ素を含んでいる場合があります。 また、殺菌成分である「グルコン酸クロルヘキシジン(CHG)」は、高い効果を持つ一方で市販品への配合が難しい成分ですが、歯科専売品では配合されていることがあります。 歯科医師が患者さん一人ひとりのお口の状態を診断した上で、最適なものを処方・推薦するため、より専門的なケアが期待できるのが特徴です。

マウスウォッシュは毎日使っても大丈夫?

はい、製品に記載されている用法・用量を守れば、毎日使用して問題ありません。 むしろ、虫歯や歯周病予防のためには、毎日の継続的な使用が効果的です。 ただし、前述の通り、1日に何度も使用するなど過度な使い方は避けるべきです。特にアルコールを含む製品は口内を乾燥させる可能性があるため注意が必要です。 一般的には、朝の歯磨き後や、特に効果的な就寝前の歯磨き後の1日1~2回の使用がおすすめです。

アルコール入りとノンアルコールの違いは?

主な違いは「刺激の強さ」と「口内の乾燥しやすさ」です。

  • アルコール(エタノール)入り: アルコールには清涼感を与えたり、油性の香味成分を溶かしやすくしたり、ある程度の殺菌作用を助ける役割があります。 そのため、使用後に強い爽快感やスッキリ感が得られます。しかし、ピリピリとした刺激が強く、人によっては口内の粘膜を刺激したり、乾燥させたりすることがあります。
  • ノンアルコール: アルコールが含まれていないため、使用感がマイルドで刺激が少ないのが特徴です。 お子様や刺激に弱い方、口内が乾燥しやすい(ドライマウス)方におすすめです。 近年では、ノンアルコールでも高い殺菌効果を持つ製品が多く開発されています。

どちらが良いというわけではなく、ご自身の好みや口内環境に合わせて選ぶことが大切です。

虫歯が痛いときにマウスウォッシュは効く?

残念ながら、すでに痛みが出ている虫歯に対して、マウスウォッシュに治療効果はありません。 マウスウォッシュはあくまで「予防」を目的とした製品です。 殺菌成分によって一時的に口内がスッキリし、痛みが和らいだように感じるかもしれませんが、虫歯そのものが治るわけではありません。虫歯による痛みは、歯の神経にまで虫歯が進行しているサインである可能性が高いです。放置すると症状は悪化する一方ですので、痛みを感じたらすぐに歯科医院を受診し、適切な治療を受けてください。

マウスウォッシュで口の中がピリピリするのはなぜ?

口の中がピリピリする主な原因は、製品に含まれる「エタノール(アルコール)」や、ミントなどの「香味料(香料)」によるものです。 特にアルコールは、その揮発性や刺激によって粘膜にピリピリとした感覚を与えやすい成分です。また、ペパーミントやスペアミントといった清涼感の強い香味料も、人によっては刺激に感じることがあります。もし刺激が強すぎて使用するのがつらい場合は、我慢せずに「ノンアルコール」や「低刺激タイプ」と表示された製品に切り替えることをおすすめします。

まとめ

まとめ
  • 歯科医は歯磨きを補う目的でマウスウォッシュを推薦する。
  • マウスウォッシュは歯ブラシが届かない場所の細菌に有効。
  • 虫歯予防にはフッ素や殺菌成分(CPC, CHG)が重要。
  • 刺激が苦手な人はノンアルコールタイプを選ぶと良い。
  • 毎日の継続が大切なので、自分が続けやすい製品を選ぶこと。
  • 市販ではコンクールFやリステリンなどが歯科医に推薦される。
  • 使用タイミングは歯磨き後、特に就寝前が効果的。
  • 使用後は水でうがいをしない方が成分が留まり効果が高い。
  • マウスウォッシュは歯磨きの代わりにはならない。
  • プラーク除去には歯ブラシによる物理的な清掃が不可欠。
  • マウスウォッシュの使いすぎは口内乾燥や常在菌の乱れを招く。
  • 子供の使用は誤飲に注意し、子供向け製品を選ぶ。
  • 歯科医院のマウスウォッシュは市販品より成分濃度が高い場合がある。
  • 痛みのある虫歯にマウスウォッシュは効かないため、すぐ歯科へ。
  • 使用時のピリピリ感は主にアルコールや香味料が原因。
【歯科医推薦】虫歯予防に本当に効くマウスウォッシュは?選び方と市販おすすめ5選

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