『ルパン三世 ルパンVS複製人間』のマモー編は放送禁止?噂の真相と理由を徹底解説!

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国民的アニメ『ルパン三世』シリーズ初の劇場版作品『ルパン三世 ルパンVS複製人間』。1978年に公開され、今なお根強い人気を誇るこの作品ですが、一部で「マモーが登場するこの映画は放送禁止になった」という噂が囁かれています。果たしてその真相はどうなのでしょうか?本記事では、この噂の真偽と、なぜそのような話が出たのか、その理由を徹底的に解説します。作品の魅力やマモーの謎にも迫ります。

目次

『ルパン三世 ルパンVS複製人間』は放送禁止?噂の真相

『ルパン三世 ルパンVS複製人間』、通称「マモー編」が放送禁止だという噂。長年ファンの間で囁かれてきましたが、実際のところはどうなのでしょうか。まずは、この噂の核心に迫ります。

結論:放送禁止はデマ!過去には何度もテレビ放送されている

結論から言うと、『ルパン三世 ルパンVS複製人間』が放送禁止になったという事実はなく、これはデマです。

実際、この映画は公開後、何度も日本のテレビ局で放送されています。例えば、日本テレビ系の「金曜ロードショー」などで繰り返し放送されており、多くの視聴者がテレビでこの作品を楽しんできました。

もし本当に放送禁止であれば、このように全国ネットで繰り返し放送されることはありえません。したがって、「マモー編は放送禁止」という情報は明確な誤りであると言えるでしょう。

なぜ「放送禁止」の噂が広まったのか?考えられる理由

では、なぜ放送禁止というデマが広まってしまったのでしょうか?それにはいくつかの理由が考えられます。本項では、その主な理由として以下の点を掘り下げていきます。

  • 理由1:一部の過激な描写
  • 理由2:クローンや不老不死というテーマの倫理観
  • 理由3:キャラクター「マモー・ミモー」との混同
  • 理由4:権利関係の問題(推測)

これらの要因が複合的に絡み合い、「放送禁止」という都市伝説のような噂が生まれたのかもしれませんね。

理由1:一部の過激な描写

噂が広まった理由の一つとして、作品内に含まれる一部の描写が、当時のテレビ放送基準から見て過激だった可能性が挙げられます。

『ルパンVS複製人間』は、劇場版第1作ということもあり、TVシリーズよりも対象年齢を高めに設定し、大人向けのハードな内容を目指して制作されました。そのため、以下のような描写が含まれています。

  • 暴力的なシーン: 銃撃戦や爆発シーンはもちろん、キャラクターがダメージを受ける描写が比較的リアルに描かれています。特に、ルパンが処刑されるシーン(実際は偽装ですが)などは衝撃的です。
  • グロテスクな表現: マモーのクローン技術に関連して、人間の脳が登場するシーンや、実験体が培養液に浮かぶ様子など、一部グロテスクとも取れる描写があります。
  • 性的な描写: 峰不二子のヌードシーンや、性的関係を匂わせる描写も含まれています。特に、ルパンと不二子のベッドシーンは、当時のアニメとしてはかなり踏み込んだ表現でした。

これらの描写は、劇場公開時には問題視されなかったとしても、子どもも視聴する可能性のあるテレビ放送においては、自主規制の対象となったり、カットされたりすることがあります。

実際にテレビ放送版では一部シーンがカットされていることもあり、そうした事実が「放送禁止」という噂に繋がった可能性は十分に考えられます。

理由2:クローンや不老不死というテーマの倫理観

作品の核となる「クローン技術」や「不老不死」といったテーマが、倫理的な観点から問題視されたという可能性も考えられます。

『ルパンVS複製人間』が公開された1978年当時、クローン技術はまだSFの世界の話であり、現実味を帯びて議論されることは少なかったかもしれません。しかし、物語の中心人物であるマモーは、自身の脳を1万年にわたってクローン技術で移植し続け、神をも超える存在になろうとします。

この設定は、生命倫理や人間の尊厳といった根源的な問いを投げかけます。人の手で命を作り出すこと、死を克服しようとすることへの是非は、現代においても非常にデリケートな問題です。

このような重いテーマを扱っていることから、一部の視聴者や団体が不快感を示したり、テレビ放送に際して配慮が必要だと判断されたりした可能性が考えられます。特に、宗教的な観点や教育的な観点から、子どもたちに見せるには不適切だと考えられたとしても不思議ではありません。こうしたテーマ性が、「放送禁止」の噂を生む一因となったのかもしれません。

理由3:キャラクター「マモー・ミモー」との混同

少し意外な理由かもしれませんが、バラエティ番組に登場したキャラクター「マモー・ミモー」と混同されたという説もあります。

1990年代に放送されたフジテレビ系の人気バラエティ番組『ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!』の中に、「マモー・ミモー」というコントキャラクターが登場しました。

  • マモー: 内村光良さんが演じた、本作の「マモー」をモチーフにしたキャラクター。
  • ミモー: 千秋さんが演じた、マモーの愛人という設定のキャラクター。

このコントは非常に人気があり、「マモー、ミモー」というフレーズは当時の流行語にもなりました。しかし、1993年に番組収録中の事故により、このコントシリーズは事実上打ち切りとなってしまいます。

この「マモー・ミモー(コント)の打ち切り」と、映画の「マモー」が混同され、「ルパンのマモーは放送禁止(打ち切り)」という誤解が生まれたのではないか、というわけです。名前が似ていること、どちらも「マモー」という印象的なキャラクターが登場することから、このような勘違いが発生した可能性は十分に考えられます。

理由4:権利関係の問題(推測)

これはあくまで推測の域を出ませんが、テレビ放送における権利関係の問題が、一時的に放送されにくい時期があった可能性も考えられます。

映画作品をテレビで放送する場合、製作会社、配給会社、テレビ局などの間で複雑な権利処理が必要となります。契約内容や権利料、放送枠の確保など、様々な要因が絡み合います。

もしかすると、過去のある時期において、『ルパンVS複製人間』のテレビ放送に関する権利上の調整が難航したり、契約が更新されなかったりしたことで、一時的に放送が見送られていた期間があったのかもしれません。

視聴者から見れば、単に「最近テレビで放送されないな」と感じるだけですが、その理由が権利関係にあった場合、憶測が憶測を呼び、「何か問題があって放送できないのでは?」「もしかして放送禁止になった?」といった噂に繋がった可能性も否定できません。

ただし、前述の通り、本作は何度もテレビ放送されているため、恒久的な権利問題があったとは考えにくいでしょう。あくまで、一時的な要因が噂を生んだ可能性の一つとして考えられます。

『ルパン三世 ルパンVS複製人間』とはどんな映画?

「放送禁止」の噂が立つほど、人々の記憶に残る『ルパン三世 ルパンVS複製人間』。この映画は一体どのような作品なのでしょうか。ここでは、作品の基本的な情報や魅力についてご紹介します。

  • 作品概要とあらすじ
  • 主要登場人物と声優キャスト
  • 作品の見どころと魅力

これらの情報を通じて、作品への理解を深めていきましょう。

作品概要とあらすじ

『ルパン三世 ルパンVS複製人間』は、1978年12月16日に公開された、モンキー・パンチ原作のアニメ『ルパン三世』の劇場用長編アニメーション第1作です。

監督は吉川惣司氏、脚本は吉川惣司氏と大和屋竺氏が担当しました。配給は東宝で、当時の配給収入は5億2000万円を記録するヒット作となりました。

【あらすじ】
処刑されたはずのルパン三世から、銭形警部のもとに不敵なメッセージが届く。「ルパンは生きていた!」再びルパン逮捕に執念を燃やす銭形。一方、エジプトのピラミッドから「賢者の石」を盗み出したルパンと次元、五ェ門の前に、謎の人物から不二子を返してほしくば石を渡せとの要求が。指定された場所へ向かったルパンは、そこで不二子を人質に取る部下を引き連れた、自らを「神」と称する謎の男「マモー」と対峙する。マモーは、1万年もの間、自身のクローンを作り続けることで生き長らえてきた存在だった。彼はルパンの才能に目をつけ、ルパン自身のクローンを作り出そうと画策する。ルパンはマモーの恐るべき計画を阻止し、不二子を救い出すことができるのか?人類の未来をも巻き込んだ、ルパンとマモーの壮大な戦いが始まる。

このように、本作はルパン三世、次元大介、石川五ェ門、峰不二子、銭形警部といったお馴染みのメンバーに加え、強大な敵マモーが登場し、SF的な要素を盛り込んだ壮大なストーリーが展開されます。

主要登場人物と声優キャスト

『ルパン三世 ルパンVS複製人間』を彩る魅力的なキャラクターたちと、その声を担当した豪華声優陣をご紹介します。

キャラクター声優役どころ
ルパン三世山田康雄言わずと知れた世紀の大泥棒。本作でもマモーに翻弄されながらも、持ち前の頭脳と行動力で立ち向かう。
次元大介小林清志ルパンの相棒。早撃ち0.3秒の凄腕ガンマン。クールながらもルパンを支える。
石川五ェ門井上真樹夫斬鉄剣を操る居合の達人。冷静沈着だが、時には熱い一面も見せる。
峰不二子増山江威子謎多き美女。ルパンを利用したり裏切ったりするが、本作ではマモーに捕らわれ、物語の鍵を握る。
銭形警部納谷悟朗ルパン逮捕に執念を燃やすICPOの敏腕警部。本作でもルパンを追い詰めるが、マモーという巨大な敵を前に共闘する場面も。
マモー西村晃本作の敵役。自らを「神」と名乗り、クローン技術で1万年生き続ける謎の人物。ルパンのクローンを作ろうと画策する。
ハワード・ロックウッド(大統領)富田耕生劇中に登場するアメリカ大統領。マモーの存在を知り、核ミサイルでの攻撃を指示する。
スタッキー(大統領補佐官)大平透大統領の補佐官。
科学者村越伊知郎マモーに仕える科学者。
エジプト警察署長梶原一騎(特別出演)冒頭のエジプトシーンに登場。原作者モンキー・パンチと共に特別出演。

※声優は公開当時のものです。

特に、マモー役の西村晃さんの怪演は、キャラクターの不気味さとカリスマ性を見事に表現しており、作品の大きな魅力の一つとなっています。

作品の見どころと魅力

『ルパン三世 ルパンVS複製人間』が長年にわたり愛され続ける理由は、その独特な魅力にあります。ここでは、主な見どころを3つのポイントに絞ってご紹介します。

  • 大人向けのハードなストーリー展開
  • マモーという謎多きキャラクター
  • 劇場版ならではのスケール感

これらの要素が、本作を単なるアニメ映画以上の、記憶に残る作品にしています。

大人向けのハードなストーリー展開

本作の最大の特徴は、TVシリーズとは一線を画す、シリアスで大人向けのストーリー展開です。

ルパンの処刑シーンから始まる衝撃的な幕開け、クローン技術や不老不死といったSF的かつ哲学的なテーマ、そして峰不二子のヌードシーンや暴力描写など、当時のファミリー向けアニメーションとしてはかなり踏み込んだ内容となっています。

物語全体に漂うダークで退廃的な雰囲気は、後の『ルパン三世』シリーズにも影響を与えたと言われています。単純な勧善懲悪ではない、人間の業や生命倫理といった深いテーマに触れている点が、大人になった今見返しても色褪せない魅力の一つです。

軽快なアクションやコメディ要素も健在ですが、それ以上に、人間の存在意義を問いかけるような重厚な物語が、観る者の心に強く響きます。

マモーという謎多きキャラクター

本作を語る上で欠かせないのが、強烈な個性を持つ敵役・マモーの存在です。

1万年もの間クローン技術で生き長らえ、自らを「神」と称するマモー。その目的は、完璧な存在である自分自身のクローンを作り続けることであり、究極的には「賢者の石」を用いて完全な不老不死を得ることです。

彼の持つ計り知れない知識、財力、そして科学力は、ルパンたちを圧倒します。しかし、同時に、永遠の命を持つが故の孤独や、人間的な感情の欠如、そして自身の存在への歪んだ執着も見え隠れします。

単なる悪役ではなく、どこか哀れみや哲学的な問いを感じさせる複雑なキャラクター性が、マモーの大きな魅力です。声優・西村晃さんの怪演も相まって、日本アニメ史に残る悪役キャラクターの一人と言えるでしょう。

劇場版ならではのスケール感

劇場版第1作として、世界を股にかけた壮大なスケールで物語が展開されるのも見どころです。

エジプトのピラミッドから始まり、パリ、コロンビアの孤島、そしてアメリカへと、ルパンたちは世界中を駆け巡ります。それぞれの舞台で繰り広げられるカーチェイスやアクションシーンは、劇場版ならではの迫力とクオリティで描かれています。

特に、マモーの巨大な秘密基地や、アメリカ軍との戦闘シーン、そしてクライマックスの展開は圧巻です。また、当時の最新技術や世相(コンピュータ技術、米ソ冷戦など)がストーリーに織り込まれている点も興味深いところです。

作画や音楽も、TVシリーズとは異なる劇場版ならではの豪華さで、作品全体のスケール感を高めています。大画面で観る価値のある、エンターテイメント性の高い作品と言えるでしょう。

謎の黒幕「マモー」とは何者か?

『ルパン三世 ルパンVS複製人間』の物語を動かす中心人物であり、強烈なインパクトを残すマモー。彼の存在なくしてこの作品は語れません。ここでは、謎に包まれたマモーの正体や能力、そしてルパンへの執着について掘り下げていきます。

  • マモーの正体と目的
  • マモーの驚異的な能力
  • マモーがルパンに執着する理由

マモーを知ることで、作品への理解がより一層深まるはずです。

マモーの正体と目的

マモーは、自らを「マモー・キョースケ」と名乗り、「神」を自称する謎の人物です。その正体は、1万年以上もの間、自身の脳をクローンに移植し続けることで生き長らえてきた存在です。

彼は歴史上の様々な偉人(レオナルド・ダ・ヴィンチ、ベートーヴェンなど)とも交流があったと語り、人類の歴史を影から操ってきたと豪語します。その知識と経験は計り知れず、莫大な富と高度な科学技術を手にしています。

マモーの究極的な目的は、「賢者の石」を手に入れ、自身のクローン技術と組み合わせることで、完全な不老不死を実現し、文字通り「神」となることです。彼は、自身の存在こそが至高であり、他の人間は劣った存在であると考えています。そのため、自分の意のままにならないルパンに対し、強い興味と執着を示すようになります。

彼の傲慢さや非人道的な行為は、永遠の時を生きるが故の孤独や、生命への歪んだ認識から来ているのかもしれません。

マモーの驚異的な能力

マモーは、その長大な寿命と知識、財力を背景に、常人には考えられない驚異的な能力を多数有しています。

  • クローン技術: 自身の肉体はもちろん、他人のクローンをも自在に作り出すことができます。劇中では、ルパンや不二子のクローンも登場します。ただし、クローン技術には限界があり、完全な不老不死のためには「賢者の石」が必要だと考えています。
  • 高度な科学技術: 巨大な秘密基地、強力な兵器、洗脳技術、瞬間移動装置(のようなもの)など、当時の科学レベルを遥かに超えたテクノロジーを保有しています。
  • 莫大な財力と影響力: 世界経済や政治にも影響を及ぼすほどの富と権力を持っています。大統領すら彼の意向を無視できない場面も描かれています。
  • 超人的な知識: 1万年分の知識と経験を持ち、あらゆる学問や芸術に精通しています。

これらの能力を駆使し、マモーはルパンたちを圧倒的な力で追い詰めます。彼の存在は、単なる犯罪者や悪の組織のボスという枠を超え、まさに「神」に匹敵するほどの脅威として描かれています。

マモーがルパンに執着する理由

全能に近い力を持つマモーが、なぜ一介の泥棒であるルパン三世にそこまで執着するのでしょうか?その理由はいくつか考えられます。

  1. ルパンの才能への興味: マモーはルパンの類稀なる頭脳、行動力、そして決して諦めない精神力を高く評価しています。自身の完璧なクローンを作る上で、ルパンの「遺伝子」は非常に魅力的な素材だと考えたのです。
  2. 自身の理解を超えた存在: マモーは、あらゆるものを計算し、支配下に置こうとします。しかし、ルパンはその予測不可能な行動で、何度もマモーの計画を打ち破ります。自分の理解や支配を超えた存在であるルパンを手に入れることで、自身のコレクションに加えたい、あるいは支配欲を満たしたいという歪んだ欲求があったのかもしれません。
  3. 「神」への挑戦者: 自らを「神」と称するマモーにとって、自分の意のままにならないルパンは、ある意味で自分に歯向かう「挑戦者」です。ルパンを屈服させ、支配下に置くことで、自身の「神」としての絶対性を示そうとしたとも考えられます。
  4. 不二子の存在: マモーは不二子にも強い関心を示しており、不二子を手に入れるためにルパンを利用しようとした側面もあります。

これらの理由が複合的に絡み合い、マモーはルパンに対して異常なまでの執着を見せることになります。この二人の対決が、物語の大きな推進力となっています。

『ルパン三世 ルパンVS複製人間』に関するよくある質問

ここでは、『ルパン三世 ルパンVS複製人間』やマモーに関して、多くの人が疑問に思う点や、よく検索される質問についてQ&A形式でお答えします。

『ルパンVS複製人間』は怖い?トラウマになる?

人によっては「怖い」と感じたり、トラウマになったりする可能性はあります。

特に、マモーの不気味なキャラクター性、人間の脳が露出するシーン、ルパンの偽処刑シーン、クローン技術の倫理的な問いかけなどは、子どもや感受性の強い人が見ると衝撃を受けるかもしれません。全体的にダークでシリアスな雰囲気が漂っており、明るく楽しい冒険活劇を期待していると、そのギャップに驚く可能性があります。

しかし、それが本作の魅力であり、他の『ルパン三世』作品とは一線を画す点でもあります。怖いというよりは、「不気味」「哲学的」「大人向け」といった表現の方がしっくりくるかもしれません。視聴する際は、ある程度シリアスな内容であることを念頭に置くと良いでしょう。

マモーの声優は誰?

マモーの声優は、俳優の西村晃(にしむら こう)さんです。

西村晃さんは、時代劇『水戸黄門』の二代目・水戸光圀役などで広く知られる名優です。映画やテレビドラマで数多くの役柄を演じてこられました。

本作でのマモー役では、その重厚で威厳のある声と独特の抑揚で、マモーの持つ神のような傲慢さ、不気味さ、そして底知れない狂気を見事に表現しています。西村さんの怪演がなければ、マモーというキャラクターの魅力は半減していたと言っても過言ではありません。声優としての出演は多くありませんが、マモー役は西村さんの代表的な仕事の一つとして語り継がれています。

『ルパンVS複製人間』の評価は?

『ルパン三世 ルパンVS複製人間』は、公開当時から賛否両論ありましたが、現在ではシリーズ屈指の名作として高く評価されています。

【肯定的な評価】

  • 大人向けのシリアスで哲学的なストーリー
  • マモーという強烈な悪役キャラクター
  • 劇場版ならではの作画クオリティとスケール感
  • 山田康雄さんをはじめとする声優陣の熱演(特にマモー役の西村晃さん)
  • 後の作品にも影響を与えた革新性

【否定的な評価(公開当時など)】

  • TVシリーズの明るい雰囲気を期待していたファンからの戸惑い
  • 一部のグロテスク・性的な描写への嫌悪感
  • ストーリーの難解さ、ご都合主義的な展開

公開当時は、TVシリーズとのギャップから戸惑う声もありましたが、時を経るごとにその深いテーマ性や独創性が再評価され、カルト的な人気を獲得しました。特に、後の『風の谷のナウシカ』や『AKIRA』などにも通じるような、生命倫理や文明批評といったテーマを先取りしていた点は高く評価されています。

ファン投票などでも常に上位にランクインする人気作であり、ルパン三世シリーズを語る上で欠かせない一作と言えるでしょう。

『ルパンVS複製人間』はどこで見れる?

2025年4月現在、『ルパン三世 ルパンVS複製人間』を視聴する方法はいくつかあります。

  • 動画配信サービス:
    • Hulu: 見放題配信されていることが多いです。(※配信状況は変動する可能性があります)
    • Amazon Prime Video: レンタルまたは購入で視聴可能な場合があります。
    • その他、DMM TV、U-NEXTなどのサービスでも配信されることがあります。
    ※最新の配信状況は各サービスの公式サイトでご確認ください。
  • DVD / Blu-ray:
    • DVDやBlu-rayディスクが発売されています。レンタルショップで借りるか、オンラインストアや家電量販店で購入することができます。高画質・高音質で楽しみたい場合や、特典映像を見たい場合はこちらがおすすめです。
  • テレビ放送:
    • 前述の通り、現在も不定期で「金曜ロードショー」などの映画番組で放送されることがあります。テレビ局の番組表などをチェックしてみましょう。

ご自身の環境や好みに合わせて視聴方法を選んでみてください。

「マモー・ミモー」とは?

「マモー・ミモー」とは、1990年代にフジテレビ系のバラエティ番組『ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!』内で放送されたコントに登場するキャラクターのことです。

  • マモー: 内村光良さんが演じ、『ルパンVS複製人間』のマモーをモチーフにしています。特徴的なメイクや衣装、尊大な口調などが模倣されていました。
  • ミモー: 千秋さんが演じ、マモーの愛人という設定のオリジナルキャラクター。可愛らしい見た目と特徴的な笑い声が人気でした。

このコントは非常に人気が高く、「マモー、ミモー」という呼びかけや、関連グッズも発売されるなど、社会現象的なブームとなりました。しかし、先述の通り、番組収録中の事故によりコントシリーズは終了しました。

映画『ルパンVS複製人間』のマモーとは直接の関係はありませんが、名前とキャラクターの元ネタが同じであるため、混同されることがあります。「ルパンのマモーが放送禁止」という噂の一因にもなったと考えられています。

ルパン三世シリーズで他に放送禁止になった作品はある?

『ルパン三世』シリーズ全体で見ると、明確に「放送禁止」と指定されたエピソードは、公式には確認されていません。

しかし、TVシリーズ(特にPART1)の中には、現在では内容が不適切と判断される可能性のある描写(過度な暴力、差別的な表現、特定の国や民族に対する配慮に欠ける描写など)が含まれている回があり、再放送が見送られたり、映像ソフトへの収録が見送られたり、あるいは一部内容が修正されたりするケースは存在します。

例えば、TV第1シリーズの第1話「ルパンは燃えているか・・・・?!」や第9話「殺し屋はブルースを歌う」などは、その内容から再放送されにくいエピソードとして挙げられることがあります。

また、パイロットフィルム版(TV放送前に制作された試作フィルム)には、より過激な描写や設定が含まれており、こちらは一般のテレビ放送には適さない内容とされています。

『ルパンVS複製人間』と同様に、「放送禁止」という言葉が一人歩きしている側面もありますが、時代の変化と共に表現の基準も変わるため、過去の作品の一部が現在の基準では放送されにくくなっている、というのが実情に近いでしょう。

まとめ

今回は、『ルパン三世 ルパンVS複製人間』のマモー編が放送禁止という噂の真相について解説しました。最後に、記事の要点をまとめます。

  • 『ルパンVS複製人間』の放送禁止はデマ。
  • 過去に何度もテレビ放送された実績がある。
  • 噂が広まった理由は複数考えられる。
  • 理由1:大人向けの過激な描写。
  • 理由2:クローンや不老不死という倫理的テーマ。
  • 理由3:「マモー・ミモー」との混同。
  • 理由4:権利関係の問題(推測)。
  • 本作はルパン三世劇場版の第1作(1978年公開)。
  • マモーの声優は俳優の西村晃さん。
  • 見どころは大人向けのハードな物語。
  • マモーという敵役の存在感が大きい。
  • 劇場版ならではの壮大なスケール感も魅力。
  • マモーは1万年生きるクローン人間。
  • 完全な不老不死と「神」になることが目的。
  • 現在は動画配信サービスやDVD/Blu-rayで視聴可能。

『ルパン三世 ルパンVS複製人間』は、単なるエンターテイメントに留まらない、深いテーマ性と独特の魅力を持った作品です。放送禁止の噂に惑わされず、ぜひ一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。

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