独特の世界観と過激な描写で話題となった『平穏世代の韋駄天達』。「打ち切りになったの？」「アニメの続きは？」「漫画はもう読めない？」といった疑問を持つファンも多いのではないでしょうか。本記事では、アニメや漫画の現状、打ち切りと噂される理由、そして今後の展開について、最新情報をもとに徹底解説します。
『平穏世代の韋駄天達』打ち切りの真相は？アニメ・漫画の現状まとめ
まず結論からお伝えします。『平穏世代の韋駄天達』は、アニメも漫画（リメイク版）も正式に「打ち切り」が発表されたわけではありません。しかし、それぞれ続きが気になる状況なのは事実です。現状を整理しましょう。
アニメは1期で完結？区切りの良い最終回
2021年7月から9月にかけてフジテレビ「ノイタミナ」枠で放送されたアニメ『平穏世代の韋駄天達』。全11話で放送されましたが、これは当初からの予定通りであり、打ち切りではありません。物語としては、原作コミックスの5巻あたり、魔王ゾブルを捕らえたところで一区切りがついています。
もちろん、原作には続きがあり、物語全体から見れば道半ばです。そのため、「ここで終わり！？」と感じた視聴者が多く、「打ち切りなのでは？」という憶測が広まった一因と考えられます。しかし、アニメの構成としては、1クールで区切りの良いポイントまでを描いた、と見るのが自然でしょう。
漫画（リメイク版）は長期休載中【打ち切りではない】
クール教信者先生が作画を担当するリメイク版漫画は、白泉社の「ヤングアニマル」および「ヤングアニマルZERO」で連載されていました。しかし、2022年8月発売の「ヤングアニマルZERO 9/1号」掲載の第48話以降、休載が続いています。(2025年4月現在)
休載から2年以上が経過しており、ファンの間では「事実上の打ち切りでは？」という不安の声も上がっています。しかし、出版社や作者から正式な「打ち切り」のアナウンスはありません。「休載」という扱いであり、再開の可能性が潰えたわけではないのです。
コミックス（単行本）は、2024年1月時点で8巻まで発売されています。
原作WEB版は不定期更新？
『平穏世代の韋駄天達』には、元々、原作者の天原先生が自身のウェブサイト「裏サンデー（※小学館とは別）」で公開していたWEB版が存在します。リメイク版漫画やアニメは、このWEB版を元に制作されています。
このWEB版は、現在も天原先生のサイトで読むことができますが、更新は不定期であり、近年は停滞気味のようです。リメイク版漫画の休載と合わせて、作品全体の進捗が止まっている印象を与えているかもしれません。
リメイク版とWEB版では、キャラクターデザインや一部の展開が異なる部分もあります。
なぜ？『平穏世代の韋駄天達』が打ち切りと言われる5つの理由
「打ち切りではない」ものの、なぜこれほどまでに「打ち切り」の噂が広まっているのでしょうか？ ファンが不安に感じる、主に5つの理由が考えられます。それぞれの理由を詳しく見ていきましょう。
- 理由1：アニメが原作の途中で終わったから
- 理由2：原作漫画（リメイク版）が長期休載しているから
- 理由3：内容が過激すぎたから（グロ・性的描写）
- 理由4：円盤売上や視聴率が振るわなかったという憶測
- 理由5：作者（天原・クール教信者）が多忙だから
理由1：アニメが原作の途中で終わったから
最も大きな理由の一つが、アニメの終わり方でしょう。前述の通り、アニメは全11話で、原作コミックス5巻までの内容を描きました。キリが良いと言えば良いのですが、物語の核心に迫る部分はまだこれから、というタイミングでした。
特に、強力な魔族の存在や、韋駄天内部の不穏な動きなど、多くの謎や伏線が残されたまま終了しました。続きを期待していた視聴者にとっては、「投げっぱなし」「中途半端」と感じられても仕方ありません。こうした消化不良感が、「人気が出なくて打ち切られたのでは？」という憶測に繋がったと考えられます。
アニメオリジナル展開で無理に完結させるのではなく、原作に忠実に、描ける範囲で区切りをつけた結果とも言えますが、それが裏目に出た形かもしれません。
理由2：原作漫画（リメイク版）が長期休載しているから
アニメだけでなく、原作漫画（リメイク版）が長期休載していることも、打ち切り説を後押ししています。頼みの綱である原作が進まなければ、当然アニメの続編も作れません。
休載はいつから？
リメイク版漫画の休載は、2022年8月から続いています。「ヤングアニマルZERO」での掲載が最後となり、それ以降、連載再開の目処は立っていません。休載期間は既に2年を超えており（2025年4月時点）、ファンの心配は募るばかりです。
人気作品であれば、休載期間が長くても連載再開のアナウンスがあることが多いですが、『平穏世代の韋駄天達』に関しては、公式からの情報発信が非常に少ない状況です。これも不安を煽る一因となっています。
休載理由は公式発表なし
なぜ長期休載に至っているのか、その明確な理由は公式には発表されていません。「作者取材のため」といった定型的なアナウンスもなく、情報がない状態が続いています。理由が不明な点も、様々な憶測を呼ぶ原因となっています。
ファンとしては、何らかの説明が欲しいところですが、出版社や作者サイドにも事情があるのかもしれません。憶測で語るしかありませんが、考えられる理由については後述します。
作者の状況から見る休載理由の考察
公式発表がないため推測になりますが、休載理由として最も可能性が高いと考えられるのが、作者の多忙さです。原作者の天原先生、作画のクール教信者先生ともに、複数の作品を連載・執筆している人気作家です。
特にクール教信者先生は、『小林さんちのメイドラゴン』『ピーチボーイリバーサイド』など、多くのヒット作を抱えています。作画作業の負担は相当なものと推測され、『平穏世代の韋駄天達』にまで手が回らない状況なのかもしれません。天原先生も他の連載や原作提供など、多岐にわたる活動をされています。
あるいは、作品の方向性や今後の展開について、作者と編集部との間で見解の相違がある、といった可能性も考えられなくはありませんが、こればかりは憶測の域を出ません。
理由3：内容が過激すぎたから（グロ・性的描写）
『平穏世代の韋駄天達』は、その過激な描写も特徴の一つです。特にアニメでは、深夜帯の「ノイタミナ」枠とはいえ、地上波放送ギリギリを攻めるような表現が多く見られました。
具体的にどのような描写が？
具体的には、以下のような描写が挙げられます。
- グロテスクな暴力・戦闘描写: 身体の欠損や流血シーンなどが容赦なく描かれます。特に魔族の捕食シーンや、韋駄天と魔族の戦闘は凄惨です。
- 拷問・洗脳描写: 捕らえられた魔族への拷問や、精神的に追い詰める描写が生々しく描かれています。
- 性的な描写・示唆: 直接的な性行為の描写はないものの、キャラクターの服装や言動、状況設定などに性的なニュアンスが強く含まれる場面があります。特にリンの扱いや、一部魔族のデザインなどが挙げられます。
これらの描写は、作品のダークな世界観を表現する上で重要な要素ですが、同時に視聴者を選ぶ側面も持っています。
地上波放送への影響は？
こうした過激な描写が、地上波での放送継続や続編制作のハードルになった可能性は否定できません。スポンサー離れや、放送倫理規定（BPO）からの指摘などを懸念する声もあります。
実際に、放送当時は「グロすぎる」「子供には見せられない」といった感想も多く聞かれました。アニメ2期を制作するとなると、さらに過激な描写が増える可能性もあり、放送枠の確保やスポンサー獲得が難しくなる、という判断が働いたとしても不思議ではありません。これが「打ち切り」と噂される理由の一つになっていると考えられます。
理由4：円盤売上や視聴率が振るわなかったという憶測
アニメの続編制作の判断材料として、Blu-ray/DVDなどの円盤売上や視聴率が重視されることはよく知られています。この点も、「打ち切り」説の根拠として挙げられることがあります。
実際の円盤売上データ
『平穏世代の韋駄天達』の円盤（Blu-ray/DVD BOX）の売上は、正直なところ好調とは言えませんでした。正確な数字は変動しますが、一般的にアニメ続編の目安とされるライン（例えば5,000枚など）には届かなかったと言われています。
売上枚数のデータを見ると、数百枚〜1000枚程度だったという情報が多く、商業的には厳しい結果だったと評価されています。この数字だけを見れば、制作サイドが2期制作に慎重になるのは理解できます。
視聴率に関する情報
視聴率に関しても、深夜アニメということもあり、突出して高かったという情報はありません。もちろん、近年はリアルタイム視聴率だけでなく、録画視聴や配信での再生数が重視される傾向にありますが、それでも爆発的な人気を獲得した、とまでは言えなかったようです。
ただし、視聴率だけで作品の価値や人気が決まるわけではありません。コアなファン層からの熱い支持があったことも事実です。
配信人気との比較
一方で、各種動画配信サービスでは好調だったという側面もあります。特に、過激な描写を気にせず視聴できる配信プラットフォームとの相性は良かったと考えられます。国内外の配信サイトでランキング上位に入ることもあり、円盤売上や視聴率だけでは測れない人気があったことは確かです。
近年のアニメ業界では、配信人気や海外人気が続編制作の後押しになるケースも増えています。そのため、円盤売上が振るわなかったことだけを理由に、完全に可能性が潰えたと断じるのは早計かもしれません。
理由5：作者（天原・クール教信者）が多忙だから
前述の通り、原作者の天原先生、作画のクール教信者先生ともに、非常に多忙な作家です。これが原作漫画の休載、ひいてはアニメ続編制作の遅延（あるいは中止）に繋がっているのではないか、という見方です。
原作者・天原氏の活動状況
天原先生は、『平穏世代の韋駄天達』のWEB版本編に加え、『貞操逆転世界』『33歳独身女騎士隊長。』など、複数の作品を自身のサイトで連載・公開しています。また、他の漫画作品の原作を担当することもあります。
独特の世界観とストーリーテリングで多くのファンを持つ一方、個人での執筆ペースには限界があるのかもしれません。『韋駄天達』リメイク版の原作ネーム提供なども含め、作業量がキャパシティを超えている可能性は考えられます。
作画・クール教信者氏の活動状況
作画を担当するクール教信者先生の多忙さは、さらに顕著です。代表作『小林さんちのメイドラゴン』は長期連載中で、アニメ化も大成功を収めています。他にも『旦那が何を言っているかわからない件』『ピーチボーイリバーサイド』（原作担当）など、複数のヒット作を同時に手がけています。
これだけの連載を抱えながら、『平穏世代の韋駄天達』の緻密で美麗な作画を維持するのは、相当な負担でしょう。物理的にスケジュールを確保するのが困難になっている可能性が、休載の最も有力な理由として考えられます。
お二人の人気作家がタッグを組んだからこその魅力的な作品ですが、その人気ゆえの多忙さが、作品の継続を難しくしているという皮肉な状況なのかもしれません。
『平穏世代の韋駄天達』アニメ2期の可能性を考察
ファンが最も気になるアニメ2期の可能性について、様々な角度から考察します。現時点では公式発表はありませんが、制作の可能性はあるのでしょうか？考えられる要素を整理してみましょう。
- アニメ2期制作の可能性【低い？高い？】
- 原作ストックは足りているか？
- 制作会社MAPPAの状況
- スポンサーや放送枠の問題
- 海外人気や配信での評価
アニメ2期制作の可能性【低い？高い？】
総合的に判断すると、現時点でのアニメ2期制作の可能性は低いと言わざるを得ないでしょう。主な理由は以下の通りです。
- 原作漫画（リメイク版）の長期休載: アニメの続きを描くための原作ストックが不足しています。
- 円盤売上の不振: 商業的な成功とは言い難く、制作費回収の見込みが立てにくい状況です。
- 過激な内容によるハードル: スポンサー獲得や放送枠確保が難しい可能性があります。
- 制作会社MAPPAの多忙: MAPPAは常に多くの人気作品を抱えており、リソースを割くのが難しいかもしれません。
これらのマイナス要因が多く、積極的に2期を制作するメリットが、制作委員会側に見出しにくい状況と考えられます。もちろん、可能性が完全にゼロになったわけではありません。しかし、期待して待つには厳しい状況であると言えるでしょう。
原作ストックは足りているか？
アニメ1期は、原作コミックス5巻までの内容を消化しました。原作漫画（リメイク版）は現在8巻まで刊行されていますが、休載中です。つまり、アニメ2期を1クール（11〜13話程度）制作するには、原作ストックが不足している状態です。
仮に今すぐ連載が再開されたとしても、アニメ化に必要な巻数が溜まるまでには、さらに時間がかかります。原作が進まない限り、アニメ2期の話は具体化しないでしょう。これが最も大きな障壁となっています。
WEB版の原作はリメイク版よりも先に進んでいる部分もありますが、絵コンテやアニメ用の脚本に起こす作業などを考えると、やはりリメイク版コミックスの進捗が基準になると考えられます。
制作会社MAPPAの状況
アニメ1期の制作を担当したのは、『呪術廻戦』『チェンソーマン』『進撃の巨人 The Final Season』など、数々のヒット作を手がけるMAPPAです。そのクオリティの高さは折り紙付きですが、同時に非常に多忙なスタジオでもあります。
MAPPAは常に複数の大型タイトルを抱えており、制作ラインは常に埋まっている状態と言われています。商業的に大成功したとは言えない『平穏世代の韋駄天達』の2期に、貴重なリソースを割く優先度は低いと考えざるを得ません。
もし2期が制作されるとしても、MAPPA以外のスタジオが担当する可能性も考えられますが、1期のクオリティを維持できるかという別の問題も出てきます。
スポンサーや放送枠の問題
前述の通り、作品の過激な内容がスポンサー獲得や放送枠確保のネックになる可能性があります。特に地上波での放送となると、コンプライアンスの問題は無視できません。
「ノイタミナ」枠は挑戦的な作品を放送することもありますが、それでも限度はあります。もし2期でさらに描写が過激化する場合、放送が難しくなるかもしれません。そうなると、配信限定やBS/CS放送など、別の形を模索する必要が出てきますが、それもまたハードルが高いでしょう。
制作費を回収するためには、やはり幅広い層にアピールできる地上波放送や、有力なスポンサーの存在が大きいのが実情です。
海外人気や配信での評価
ネガティブな要素が多い一方、海外人気や配信での評価は比較的高かったという点は、わずかながら希望の光と言えるかもしれません。
特に海外では、日本以上に過激な描写に対する耐性が高い視聴者も多く、MAPPA制作の高品質なアニメーションとダークな世界観が評価されたようです。また、国内でも各種配信サービスでランキング上位に入るなど、コアなファン層からの支持は確実に存在します。
近年は、配信プラットフォームが主体となって続編を制作するケースや、海外市場をメインターゲットとした作品も増えています。もし、配信事業者や海外の配給会社などが強い興味を示せば、状況が変わる可能性もゼロではありません。しかし、現状では具体的な動きは見られません。
原作漫画（リメイク版）の連載再開はいつ？
長期休載中の原作漫画（リメイク版）ですが、連載再開を待ち望む声が多く聞かれます。再開の可能性や時期について、現状から考えられることをまとめました。
- 連載再開の可能性と時期の予想
- 掲載誌（ヤングアニマルZERO）の状況
- ファンができること
連載再開の可能性と時期の予想
残念ながら、現時点で連載再開の具体的な時期を予想するのは非常に困難です。休載理由が不明であること、公式からのアナウンスがないことから、憶測の域を出ません。
可能性としては、以下のパターンが考えられます。
- 作者のスケジュール調整待ち: クール教信者先生や天原先生の他の連載が一段落するなど、執筆体制が整い次第、再開される。
- 移籍や掲載形態の変更: ヤングアニマルZEROでの連載が困難な場合、他の雑誌やウェブ媒体に移籍して再開される。
- 事実上の終了: 残念ながら、再開されることなく、未完のまま終了となる。
ファンとしては①のパターンを期待したいところですが、2年以上音沙汰がない現状を考えると、楽観視はできません。もし再開されるとしても、それがいつになるのかは全くの未知数です。
掲載誌（ヤングアニマルZERO）の状況
掲載誌であった「ヤングアニマルZERO」は、白泉社が発行する隔月刊の漫画雑誌です。現在も刊行は続いており、様々な作品が連載されています。雑誌自体が休刊・廃刊になったわけではないため、媒体側の問題で連載がストップしたとは考えにくいです。
もし編集部との間に何らかの問題があったとしても、それは公表されない限り分かりません。ただ、他の作品が問題なく連載されている状況を見ると、やはり作者側の事情が大きいのではないかと推測されます。
ファンができること
連載再開を願うファンにできることは限られていますが、以下のようなアクションが考えられます。
- コミックスを購入する: 作品の売上が伸びれば、出版社や作者に対する「人気の証」となり、再開への後押しになる可能性があります。未購入の方は購入を検討したり、友人に勧めたりするのも良いでしょう。
- SNSなどで応援の声を届ける: ハッシュタグなどをつけて作品の感想や再開を望む声を投稿することで、作者や関係者の目に触れるかもしれません。直接的な効果は薄いかもしれませんが、ファンの熱意を示すことは無駄ではありません。
- 気長に待つ: 最も重要かつ難しいことですが、焦らず、作者と作品を信じて待つ姿勢も大切です。
決して諦めず、作品への愛を持ち続けることが、いつか再開に繋がるかもしれません。
『平穏世代の韋駄天達』とは？作品概要と魅力
ここで改めて、『平穏世代の韋駄天達』がどのような作品なのか、その基本情報と魅力を振り返ってみましょう。独特の世界観を持つ本作の概要をご紹介します。
- あらすじ
- 登場人物紹介
- 作者（天原・クール教信者）について
- 作品の魅力と見どころ
あらすじ
物語の舞台は、かつて「魔族」と呼ばれる存在によって滅亡の危機に瀕した世界。
その危機を救ったのは、圧倒的な速さと強さを持つ戦いの神々「韋駄天」だった。彼らは魔族を封印し、世界に平和をもたらした。
それから800年。
長きにわたる平和な時代が続き、もはや戦いを知らない「平穏世代の韋駄天達」が生まれていた。彼らは修行もせず、ただただ平和な日々を享受していた。
しかし、ある日、何者かによって魔族の封印が破られてしまう。復活した魔族を前に、戦い方すら知らない韋駄天達はどう立ち向かうのか？
神 vs 魔族 vs 人類、それぞれの思惑が入り乱れる、壮絶なバトルと頭脳戦が繰り広げられる。
登場人物紹介
個性豊かで、一筋縄ではいかないキャラクターたちが本作の魅力です。主要な登場人物を一部紹介します。
韋駄天サイド
- ハヤト: 主人公。韋駄天としては新世代で、修行嫌いの脳筋タイプ。考えるより先に手が出るが、潜在能力は高い。
- イースリイ: ハヤトたちの師匠的存在。頭脳明晰で研究熱心だが、倫理観に欠けるマッドサイエンティストな一面も。
- ポーラ: イースリイと共に修行した韋駄天。常識的で優しい性格だが、キレると怖い。鳥に変身できる。
- リン: 800年前に魔族と戦った最後の韋駄天。唯一戦闘経験があり、ハヤトたちを厳しく鍛える。本作の最重要人物の一人。
魔族サイド
- ピサラ: 魔族軍の幹部。高い戦闘力と知性を持つ。人間社会に溶け込み、暗躍する。
- ニッケル: ピサラの部下。戦闘狂で好戦的な性格。
- コリィ: ピサラの部下。冷静沈着なタイプ。
- ネプト: ピサラの部下。子供のような見た目だが残酷。
- ミク: 人間の女性に擬態し、プロンテア帝国で暗躍する魔族。
- ブランディ: 魔族の現女王。
- タケシタ: ブランディの夫で、元人間。
- 魔王ゾブル: かつてリンによって封印された魔王。物語の鍵を握る存在。
その他
- ギル: 人間の女性。ある出来事をきっかけに韋駄天や魔族と深く関わることになる。
作者（天原・クール教信者）について
本作は、原作と作画の分業体制で制作されています。
原作者：天原
WEB漫画家として活動しており、自身のサイトで複数の作品を公開しています。『平穏世代の韋駄天達』の原型となるWEB版も個人サイトで発表されました。独特な世界観設定、ダークなストーリー展開、倫理観を揺さぶるようなテーマ設定に定評があります。他の代表作に『貞操逆転世界』など。
作画：クール教信者
言わずと知れた人気漫画家。『小林さんちのメイドラゴン』『旦那が何を言っているかわからない件』『ピーチボーイリバーサイド』（原作担当）など、多数のヒット作を持ちます。美麗で可愛らしいキャラクターデザインから、迫力あるアクションシーンまで幅広く描きこなす画力が魅力です。天原先生の尖った原作を、より多くの読者に届ける美麗な作画で見事に表現しています。
作品の魅力と見どころ
『平穏世代の韋駄天達』が多くのファンを引きつける理由は、その独自性にあります。
ダークで予測不能なストーリー
神と魔族の戦いという王道的な設定ながら、単純な善悪二元論では割り切れない、ダークでシビアな展開が繰り広げられます。裏切り、策略、容赦ない暴力描写など、読者の予想を裏切る展開が目白押しです。
美麗かつ迫力のある作画
クール教信者先生による作画は、本作の大きな魅力。キャラクターは魅力的で、戦闘シーンはスピード感と迫力に満ちています。グロテスクな描写も、美麗な絵柄によって独特の雰囲気を醸し出しています。
個性豊かなキャラクター
登場人物たちは、韋駄天も魔族も人間も、一癖も二癖もあるキャラクターばかり。それぞれの価値観や目的が複雑に絡み合い、物語に深みを与えています。誰が正義で誰が悪なのか、簡単には判断できません。
過激ながらも深いテーマ性
暴力や性といった過激な描写の裏には、「平和とは何か」「種族間の対立」「倫理観の揺らぎ」といった普遍的で深いテーマが隠されています。単なる娯楽作品としてだけでなく、考えさせられる要素も多く含んでいます。
『平穏世代の韋駄天達』に関するよくある質問
Q. 平穏世代の韋駄天達のアニメはどこまでやった？
A. アニメ全11話で、原作コミックス（リメイク版）の5巻終盤あたりまでの内容が描かれました。具体的には、魔王ゾブルを発見し、捕らえるところまでです。物語としては一区切りですが、多くの謎や伏線が残された状態です。
Q. 平穏世代の韋駄天達の漫画は何巻まで出てる？
A. クール教信者先生作画のリメイク版コミックスは、2024年1月現在、8巻まで発売されています。ただし、前述の通り2022年8月から長期休載中です。
Q. 平穏世代の韋駄天達の原作は完結していますか？
A. いいえ、完結していません。クール教信者先生作画のリメイク版漫画は長期休載中です。また、天原先生によるWEB版原作も更新が停滞気味であり、物語は未完の状態です。
Q. 平穏世代の韋駄天達のアニメはなぜ人気がなかったのですか？
A. 「人気がなかった」と一概には言えません。円盤売上は振るわなかったものの、配信サービスでは好調で、コアなファンからの熱い支持や海外での評価も得ています。ただし、過激な描写が視聴者を選んだことや、原作ストック不足による中途半端な終わり方が、爆発的なヒットに至らなかった要因と考えられます。
Q. 平穏世代の韋駄天達のアニメはグロいですか？
A. はい、グロテスクな描写は多いです。身体の欠損、流血、拷問、捕食シーンなどが含まれます。視聴する際は注意が必要です。特に、暴力描写や残酷な表現が苦手な方にはお勧めできません。しかし、その描写が作品のダークな世界観を際立たせている側面もあります。
Q. 平穏世代の韋駄天達のリンは最後どうなる？（アニメ範囲）
A. アニメ最終話（11話）時点では、リンは健在です。800年間魔族と戦い続けた最強の韋駄天として、ハヤトたちを導き、魔王ゾブルとの対峙にも重要な役割を果たします。彼女の過去や真の目的など、謎が多い部分もありますが、アニメの範囲では特に大きな結末を迎えるわけではありません。物語は彼女を含め、多くの謎を残して終わります。
Q. アニメ『平穏世代の韋駄天達』を視聴できるサービスは？
A. 多くの動画配信サービス（VOD）で視聴可能です（2025年4月時点）。例えば、Amazon Prime Video, dアニメストア, U-NEXT, Netflixなどで配信されています。配信状況は変更される可能性があるため、各サービスの公式サイトでご確認ください。※一部有料の場合があります。
Q. 原作漫画を読む方法は？
A. クール教信者先生作画のリメイク版は、各電子書籍ストアや書店でコミックス（1巻〜8巻）を購入できます。連載されていた「ヤングアニマル」「ヤングアニマルZERO」のバックナンバーや、マンガアプリ（例: マンガParkなど白泉社関連アプリ）で一部読める場合もあります。天原先生のWEB版原作は、作者の個人サイト「裏サンデー（天原）」で読むことができます。
まとめ
『平穏世代の韋駄天達』の打ち切り説と現状について解説しました。最後に、本記事の重要なポイントをまとめます。
- アニメ『平穏世代の韋駄天達』は打ち切りではない。
- アニメは全11話で、原作5巻までの区切りが良い所で終了。
- リメイク版漫画は8巻まで発売、しかし長期休載中。
- 休載は2022年8月からで、理由は公式発表なし。
- 打ち切りと噂される理由は主に5つ。
- 理由1：アニメが原作の途中で終わったため。
- 理由2：原作漫画が長期休載しているため。
- 理由3：内容が過激（グロ・性的描写）なため。
- 理由4：円盤売上が振るわなかったという憶測。
- 理由5：作者（天原・クール教信者）が多忙なため。
- アニメ2期の可能性は現時点で低い。
- 原作ストック不足、売上、内容、制作会社状況が要因。
- 原作漫画の連載再開時期は未定。
- ファンはコミックス購入や応援の声で後押し可能。
- 作品はダークで予測不能な展開と美麗な作画が魅力。