映画「ワイルド・スピード」の冒頭で強烈な印象を残したホンダ シビックEJ1クーペ。漆黒のボディにグリーンのアンダーネオンを輝かせ、トレーラーの下をくぐり抜ける姿は、多くの車好きの心に深く刻み込まれました。本記事では、この伝説的なEJ1シビックがなぜワイスピに登場し、どのようにカスタムされていたのかを徹底的に解説します。その魅力から、現代における中古車市場の状況、そしてワイスピ仕様を再現するための具体的なコツまで、EJ1シビックの全てを深掘りしていきます。
ワイルド・スピードを彩ったシビックEJ1の衝撃

2001年に公開された映画「ワイルド・スピード」は、ストリートレーサーたちの熱い戦いを描き、世界中の車ファンを熱狂させました。その中でも、主人公ドミニク・トレット率いるチームがトレーラーを襲撃するシーンで活躍したのが、ホンダ シビックEJ1クーペです。このコンパクトな日本車が、ハリウッドの大作映画で重要な役割を担ったことは、当時の若者たちに大きな衝撃を与えました。
映画「ワイルド・スピード」とEJ1シビックの出会い
映画「ワイルド・スピード」のオープニングシーンで、ドミニクのチームが駆る3台の黒いシビックEJ1クーペは、その後のシリーズの方向性を決定づける象徴的な存在となりました。夜のハイウェイを疾走し、トレーラーの腹下をくぐり抜けるという大胆なアクションは、EJ1シビックの機動性とカスタムの可能性を強く印象付けたのです。このシーンは、単なるカーアクションに留まらず、当時のストリートチューニング文化を世界に知らしめるきっかけにもなりました。EJ1シビックは、映画のストーリー展開において不可欠な存在として、その名を歴史に刻んだと言えるでしょう。
なぜEJ1シビックが選ばれたのか?その背景にある魅力
EJ1シビックが「ワイルド・スピード」に選ばれた背景には、当時のアメリカにおけるスポーツコンパクトカー文化が深く関係しています。EJ1シビックは、ホンダがアメリカで開発・生産したクーペモデルであり、手頃な価格と高いカスタム性から、若者を中心に絶大な人気を誇っていました。映画の制作チームは、EJ1シビックが当時のチューナー層に広く受け入れられることを知っており、あえて高性能車ではないシビックを起用することで、リアルなストリート感を演出しました。 また、映画の撮影では「使い捨て」の車両として扱われることもあったため、比較的安価で調達できるEJ1シビックは、制作側の都合にも合致していたと考えられます。そのコンパクトなボディと、カスタムによって秘められたポテンシャルが、映画の世界観と見事に融合したのです。
ワイスピ仕様EJ1シビックのカスタム詳細と再現のコツ

「ワイルド・スピード」に登場するEJ1シビックは、その特徴的なカスタムによって多くのファンを魅了しました。映画に登場した車両は、単なるノーマルカーではなく、当時のストリートチューニングのトレンドを色濃く反映した仕様となっていました。ここでは、その具体的なカスタム内容と、現代でワイスピ仕様を再現するためのポイントを詳しく見ていきましょう。
あの特徴的な外観:ブラックボディ、エアロ、そしてネオン
ワイスピに登場するEJ1シビックの最も印象的な特徴は、その漆黒のボディカラーと、夜のシーンで鮮やかに輝くグリーンのアンダーネオンです。これらの車両には、ViS Racing製のGT Bomberタイプボディキットと、Veilside製のリアウイングが装着されており、アグレッシブなスタイルを際立たせていました。 また、サンルーフも装備されており、細部にわたるこだわりが感じられます。これらの外装パーツは、当時のスポーツコンパクトカーのカスタムシーンで流行していたものであり、映画が公開されたことで、さらにその人気に火がつきました。ワイスピ仕様を再現する際には、これらの外装パーツとカラーリング、そしてアンダーネオンの装着が不可欠となります。
映画で描かれたEJ1のパフォーマンスとエンジン
映画のEJ1シビックは、トレーラーを襲撃するシーンで驚くべきパフォーマンスを発揮しました。劇中の車両には、Bシリーズ1.8L VTECエンジン(B18シリーズ)にT66ターボとナイトラスキットが搭載され、大幅なパワーアップが図られていたとされています。 しかし、実際のEJ1シビックに搭載されていたのは、D16Z型1.6L直列4気筒SOHC VTECエンジンで、最高出力は130PSでした。 映画の演出上、実際のスペックよりもはるかに速い車として描かれていましたが、これはEJ1シビックが持つカスタムベースとしてのポテンシャルを示唆しているとも言えます。現代でワイスピ仕様のパフォーマンスを追求するなら、エンジン換装やターボチューン、NOS(ナイトラス・オキサイド・システム)の導入も視野に入れることになるでしょう。
ワイスピEJ1レプリカ作成のポイントと必要なパーツ
ワイスピEJ1のレプリカを作成するには、まずベースとなるEJ1シビッククーペを入手することが出発点です。その後、映画に登場した車両のディテールを忠実に再現するためのパーツ選びが重要になります。具体的には、ViS Racing GT BomberタイプのエアロキットやVeilsideスタイルのリアウイング、そしてグリーンのアンダーネオンは必須アイテムと言えるでしょう。 ホイールはAxis Neo Wheelsの17インチが使用されていました。 エンジンチューンに関しては、映画の仕様を完全に再現するのは費用と手間がかかりますが、D16Z型エンジンのライトチューンや、B型エンジンへの換装も選択肢となります。カスタムショップの選定も重要で、EJ1シビックのカスタム実績が豊富なショップに相談することで、より理想に近いレプリカを作成できる可能性が高まります。
ホンダシビックEJ1クーペの基本情報と中古車市場

ワイルド・スピードで一躍有名になったEJ1シビックですが、そのベースとなる車両はどのような特徴を持っていたのでしょうか。ここでは、EJ1シビックの基本的な情報と、現在の日本における中古車市場の状況について解説します。映画の影響が、中古車価格にどのような影響を与えているのかも見ていきましょう。
EJ1シビックの歴史と主要スペック
ホンダ シビックEJ1クーペは、1992年から1996年にかけて生産された5代目シビックのクーペモデルです。 アメリカのホンダR&Dアメリカで開発され、ホンダオブアメリカで生産されました。 日本国内でも正規輸入されていましたが、現在は北米市場がメインとなっています。EJ1型には、D16Z型1.6L直列4気筒SOHC VTECエンジンが搭載され、最高出力130PS、最大トルク14.8kg・mを発揮しました。 トランスミッションは4速ATと5速MTが設定されており、特に5速MTモデルはスポーティな走りが楽しめることで人気を集めました。 ダブルウィッシュボーン式のサスペンションは、高い走行安定性と優れたハンドリング性能を提供し、コンパクトながらも本格的なスポーツ走行を可能にしています。
ワイスピ人気が影響するEJ1の中古車価格と探し方
「ワイルド・スピード」の登場により、EJ1シビックはカルト的な人気を獲得し、その中古車価格にも影響を与えています。特に、映画仕様に近いカスタムが施された車両や、状態の良いMT車は高値で取引される傾向にあります。 現在、EJ1シビックは生産終了から長い年月が経過しており、流通台数は決して多くありません。中古車を探す際は、カーセンサーやグーネットなどの中古車情報サイトを活用し、全国の在庫を検索することが有効です。 また、専門のカスタムショップや、EJ1シビックのオーナーズクラブなどで情報収集するのも良い方法です。修復歴の有無や走行距離だけでなく、エンジンの状態やカスタム内容をしっかりと確認し、信頼できる販売店から購入することが大切です。
よくある質問

- シビックEJ1はどのワイスピ作品に登場しますか?
- ワイスピのEJ1シビックのカラーリングは何ですか?
- EJ1シビックのエンジンは何ですか?
- EJ1シビックは今でも手に入りますか?
- ワイスピ仕様のEJ1シビックを公道で走らせることはできますか?
- EJ1シビックのカスタム費用はどのくらいかかりますか?
- ワイスピ以外でEJ1シビックが登場する映画はありますか?
シビックEJ1はどのワイスピ作品に登場しますか?
シビックEJ1クーペは、シリーズ第1作目の「ワイルド・スピード」(原題: The Fast and the Furious、2001年公開)に登場します。
ワイスピのEJ1シビックのカラーリングは何ですか?
映画に登場するEJ1シビックは、全てブラックのボディカラーで、夜間にはグリーンのアンダーネオンが点灯していました。
EJ1シビックのエンジンは何ですか?
市販車のEJ1シビックにはD16Z型1.6L直列4気筒SOHC VTECエンジンが搭載されていました。 映画の劇中車は、Bシリーズ1.8L VTECエンジン(B18シリーズ)にT66ターボとナイトラスキットが搭載されていたとされています。
EJ1シビックは今でも手に入りますか?
EJ1シビックは生産終了していますが、中古車市場で流通しています。ただし、年式が古いため、状態の良い車両を見つけるのは難しくなってきています。
ワイスピ仕様のEJ1シビックを公道で走らせることはできますか?
映画仕様のカスタム内容によっては、日本の車検基準に適合しない場合があります。特に、過度なエンジンチューンやアンダーネオンの常時点灯などは、公道での使用が制限される可能性があります。事前に専門家や陸運局に確認することをおすすめします。
EJ1シビックのカスタム費用はどのくらいかかりますか?
カスタム費用は、パーツの種類やチューニングの度合いによって大きく異なります。外装のエアロパーツや塗装、アンダーネオンだけでも数十万円かかる場合があります。エンジン換装やターボチューンを行う場合は、さらに高額になるでしょう。
ワイスピ以外でEJ1シビックが登場する映画はありますか?
IMCDb.orgのデータベースによると、「The Fast and the Furious」以外にも、「Someone Like You (2001)」「Motor Home Massacre (2005)」「Species II (1998)」などの映画やテレビシリーズに1993年型ホンダ シビッククーペが登場しています。
まとめ

- シビックEJ1は「ワイルド・スピード」第1作に登場した。
- ドミニクのチームがトレーラー強盗に使用した車である。
- 黒いボディにグリーンのアンダーネオンが特徴的だった。
- ViS RacingのエアロキットとVeilsideのリアウイングを装着。
- 映画のEJ1はB18ターボエンジンを搭載していたとされる。
- 市販車のEJ1はD16Z型1.6L SOHC VTECエンジン。
- コンパクトながら高いカスタム性と走行性能が魅力。
- アメリカのチューニング文化を象徴する存在だった。
- 現在も中古車市場で取引されている希少なモデル。
- ワイスピ人気が中古車価格に影響を与えている。
- レプリカ作成には外装パーツとネオンが不可欠。
- エンジンチューンは費用と手間がかかる。
- カスタムショップ選びが成功のコツとなる。
- 公道走行には車検基準への適合が必要。
- 映画以外にもEJ1が登場する作品は存在する。
新着記事
