「プラチナエンド」は、大人気漫画「DEATH NOTE」や「バクマン。」を生み出した大場つぐみ先生（原作）と小畑健先生（作画）のコンビによる作品です。しかし、ネット上では「打ち切りになったのでは？」という噂も囁かれています。
本記事では、「プラチナエンド」が打ち切りなのかどうか、その真相に迫ります。完結までの経緯や打ち切りと噂された理由、さらにアニメ版の評価についても詳しく解説していきます。
「プラチナエンド」は打ち切りではなく完結した作品です！
まず結論からお伝えすると、「プラチナエンド」は打ち切りではありません。漫画もアニメも、物語の最後までしっかりと描かれ、完結を迎えています。一部で打ち切り説が流れた背景にはいくつかの理由がありますが、それは後ほど詳しく解説します。まずは、漫画とアニメがそれぞれどのように完結したのかを見ていきましょう。
漫画は全14巻で堂々完結
原作漫画「プラチナエンド」は、月刊漫画雑誌『ジャンプスクエア』（集英社）にて、2015年12月号から2021年2月号まで連載されました。コミックスは全14巻で発売されており、物語は尻切れトンボになることなく、最終話までしっかりと描かれて完結しています。
連載期間は約5年間。これは決して短い期間ではなく、物語を完結させるのに十分なボリュームがあったと言えるでしょう。最終巻である14巻の発売を以て、物語は正式に幕を閉じました。打ち切りであれば、もっと中途半端な形で連載が終了していたはずです。
アニメも全24話で原作の最後まで放送
2021年10月から2022年3月にかけて放送されたテレビアニメ版「プラチナエンド」も、全24話で原作漫画の最終話までを描き切って完結しています。アニメ化される際に、原作の途中までしか描かれない、あるいはオリジナル展開で終了するというケースも少なくありません。
しかし、「プラチナエンド」のアニメは、原作のストーリーを忠実に最後まで映像化しました。これは、制作側が初めから原作の結末までを描くことを計画していた証拠と言えるでしょう。放送話数も2クール（全24話）と、十分に確保されていました。
なぜ？「プラチナエンド」が打ち切りと噂された3つの理由
「プラチナエンド」が打ち切りではなく完結したことは事実ですが、なぜ打ち切り説が浮上したのでしょうか？その背景には、主に3つの理由が考えられます。読者の感想や評価、そして衝撃的な結末が、噂を生む要因となったようです。
本章では、打ち切りと噂された理由を詳しく見ていきましょう。
- 理由1：ストーリー展開や設定が「つまらない」と感じる声
- 理由2：賛否両論を呼んだ衝撃的な結末
- 理由3：アニメ版に対する厳しい評価
理由1：ストーリー展開や設定が「つまらない」と感じる声
打ち切りと噂された理由の一つに、一部の読者や視聴者から「ストーリー展開が単調」「設定が分かりにくい」「キャラクターに感情移入できない」といった、「つまらない」というネガティブな感想が挙がったことが考えられます。「DEATH NOTE」という偉大な前作と比較され、期待値が高かった分、その反動も大きかったのかもしれません。
特に、神候補同士の能力バトルや心理戦が「DEATH NOTE」ほど練られていないと感じる声や、物語のテーマである「幸福」についての哲学的な問いかけが、人によっては退屈に感じられた可能性があります。また、天使や神といった設定が宗教的な要素を含むため、受け入れがたいと感じた人もいたようです。こうした否定的な意見が広まる中で、「人気がないから打ち切られたのでは？」という憶測に繋がったと考えられます。
理由2：賛否両論を呼んだ衝撃的な結末
「プラチナエンド」の結末は、読者の間で大きく賛否が分かれました。ネタバレになるため詳細は伏せますが、多くの登場人物が報われない、あるいは虚無感すら覚えるような幕切れに、「ひどい」「納得できない」といった批判的な声が多く上がりました。
この衝撃的で後味の悪いとも取れる結末が、「作者が投げやりになったのでは？」「人気低迷で無理やり終わらせたのでは？」といった疑念を生み、打ち切り説に拍車をかけた可能性があります。物語の結末に対する不満が、作品そのものの打ち切りという憶測に転化してしまったケースと言えるでしょう。もちろん、この結末を「作者らしい」「考えさせられる」と肯定的に捉える声もありますが、否定的な意見の方が目立ちやすかったのかもしれません。
理由3：アニメ版に対する厳しい評価
アニメ版「プラチナエンド」に対しても、一部の視聴者から厳しい意見が寄せられました。特に、作画のクオリティに関して、「不安定」「作画崩壊しているシーンがある」といった指摘が見られました。また、駆け足気味のストーリー展開や、原作の雰囲気を再現しきれていないといった演出面への不満も聞かれました。
アニメの出来栄えに対する不満が、「原作も人気がないのでは？」「だからアニメも低クオリティなのでは？」といった連想を生み、結果的に原作の打ち切り説を補強するような形になったと考えられます。アニメの評価が低いことが、原作の人気や評価まで低いという誤解に繋がり、打ち切りという噂を広める一因となった可能性があります。
「プラチナエンド」とは？作品概要とあらすじ
ここで改めて、「プラチナエンド」がどのような作品なのか、基本的な情報とあらすじをおさらいしておきましょう。「DEATH NOTE」コンビが描く、独特な世界観を持つ物語です。そのテーマ性や設定は、多くの読者に衝撃を与えました。
この章では、作品の概要と物語の導入部分をご紹介します。
- 「DEATH NOTE」コンビが描く生と死の物語
- あらすじ：神候補に選ばれた少年の戦い
「DEATH NOTE」コンビが描く生と死の物語
「プラチナエンド」は、前述の通り、原作：大場つぐみ先生、作画：小畑健先生という、社会現象を巻き起こした「DEATH NOTE」と同じタッグによって生み出された作品です。『ジャンプスクエア』で2015年から2021年にかけて連載されました。
物語のテーマは「人間の生と死」「幸福とは何か」。家族を失い、絶望の中で自殺を図った少年・架橋明日（かけはしミライ）が、特級天使ナッセと出会い、「神候補」の一人に選ばれるところから物語は始まります。神候補は全部で13人。彼らは天使から与えられた「矢」と「翼」を使い、次の神を決めるための戦いに身を投じることになります。
「DEATH NOTE」が”死”をテーマにしたダークファンタジーだったのに対し、「プラチナエンド」は”生”や”幸福”に焦点を当てている点が特徴です。しかし、神候補同士の争いや、人間の欲望、倫理観を問う描写など、ダークな要素も色濃く含まれています。
あらすじ：神候補に選ばれた少年の戦い
中学校卒業の日、橋から身を投げた少年・架橋明日。彼を救ったのは、特級天使を名乗るナッセだった。ナッセはミライに、「天使の翼」と「天使の矢」を授け、「神候補」に選ばれたことを告げる。
「翼」は、人を音速で移動させる力。「矢」には2種類あり、赤い矢は刺した相手を33日間自分に惚れさせる力、白い矢は刺した相手を一撃で殺す力を持つ。神候補は、これらの力を使い、他の候補者たちと競い合い、生き残った最後の一人が次の神になるという。
ミライは、同じく神候補となった花籠咲（はなかごサキ）や他の候補者たちと出会い、時に協力し、時に敵対しながら、神を決めるための戦いに巻き込まれていく。戦いの中でミライは、「本当の幸福」とは何かを問い続け、自分なりの答えを見つけ出そうとする。しかし、他の神候補の中には、力を悪用し、自身の欲望を満たそうとする者もいた。特に、大量殺人犯でありながら神候補となったメトロポリマンは、ミライたちの前に強大な敵として立ちはだかる。果たして、ミライは戦いを生き抜き、幸福を掴むことができるのか？そして、新たな神に選ばれるのは誰なのか？壮絶な戦いの結末は…。
「プラチナエンド」の評価・感想まとめ
「プラチナエンド」は、打ち切りと噂される一方で、熱心なファンも存在する作品です。ここでは、本作に対するポジティブな評価とネガティブな評価、それぞれの代表的な意見をまとめてご紹介します。作品の多面的な魅力を知る手がかりになるでしょう。
読者や視聴者がどのような点に惹かれ、あるいはどのような点に不満を感じたのかを見ていきます。
- ポジティブな評価・感想
- ネガティブな評価・感想
ポジティブな評価・感想
肯定的な意見としては、まず「生と死」「幸福」という哲学的なテーマを深く掘り下げている点が挙げられます。「どうすれば人は幸せになれるのか？」という問いに対し、登場人物たちがそれぞれの価値観でぶつかり合う姿に考えさせられた、という声が多く聞かれました。
また、小畑健先生による美麗で繊細な作画は、本作でも高く評価されています。天使の羽やキャラクターデザインの美しさは、作品の世界観を魅力的に表現しています。さらに、予測不能なストーリー展開や、善悪だけでは割り切れないキャラクターたちの心理描写に引き込まれたという感想も見られました。「DEATH NOTE」とはまた違った、独特の読後感がある点も魅力の一つと捉えられています。
表：ポジティブな評価・感想の例
| 評価ポイント | 具体的な内容 |
|---|---|
| テーマ性 | 「生と死」「幸福」について深く考えさせられる |
| 作画 | 小畑健先生の美麗なアートワーク、キャラクターデザイン |
| ストーリー | 予測不能な展開、善悪二元論ではない深み |
| キャラクター | 複雑な心理描写、魅力的な登場人物（賛否あり） |
| 独自性 | 「DEATH NOTE」とは異なる独特の世界観と読後感 |
ネガティブな評価・感想
一方で、否定的な意見としては、やはり「ストーリーが面白くない」「展開が単調」といった声が目立ちます。特に中盤以降、神候補同士の直接的な戦闘よりも会話劇が中心になる展開に、退屈さを感じた読者がいたようです。
また、主人公・架橋ミライの言動や性格設定に対し、「共感できない」「イライラする」といった批判的な意見も少なくありませんでした。彼の「誰も殺したくない」「みんなで幸せになりたい」という理想主義的な考え方が、デスゲームという状況設定と噛み合っていないと感じられたのかもしれません。そして、前述の通り、賛否両論を呼んだ結末に対する不満は非常に多く、「後味が悪い」「全てが無意味に感じた」といった厳しい感想が多数寄せられました。
表：ネガティブな評価・感想の例
| 批判ポイント | 具体的な内容 |
|---|---|
| ストーリー | 展開が単調、中だるみを感じる、ご都合主義的に感じる部分がある |
| 主人公 | 性格や言動に共感できない、魅力が感じられない |
| 設定 | 天使や神の設定が分かりにくい、ご都合主義的に感じる部分がある |
| 結末 | 衝撃的すぎる、後味が悪い、納得できない、虚無感がある |
| 比較対象 | 「DEATH NOTE」と比較して物足りないと感じる |
アニメ版「プラチナエンド」の詳細情報
ここでは、2021年から2022年にかけて放送されたアニメ版「プラチナエンド」について、基本的な情報をまとめます。放送期間や話数、制作会社、主要な声優キャストなどを知りたい方は参考にしてください。
アニメから作品を知った方や、これから視聴を考えている方にも役立つ情報です。
- 放送期間と話数
- 制作会社とスタッフ
- 声優キャスト
放送期間と話数
テレビアニメ「プラチナエンド」は、2021年10月8日から2022年3月25日まで、TBS系列ほかにて放送されました。放送期間は約半年間にわたります。
話数は全24話で、2クール構成でした。前述の通り、この全24話で原作漫画の最終話までを描き切っています。
制作会社とスタッフ
アニメーション制作を担当したのは、SIGNAL.MD（シグナル・エムディ）です。SIGNAL.MDは、「攻殻機動隊 新劇場版」などを手掛けたProduction I.Gのグループ会社で、「ひるね姫 〜知らないワタシの物語〜」や「CYBORG009 CALL OF JUSTICE」などの制作実績があります。
監督は髙橋秀弥さん（1stシリーズ）と黄瀬和哉さん（2ndシリーズ）が務め、シリーズ構成は猪爪慎一さんが担当しました。キャラクターデザインは、「DEATH NOTE」や原作漫画で作画を担当した小畑健先生の絵柄を再現することに力が注がれ、大舘康二さんが担当しています。
表：主要スタッフ
| 役職 | 氏名 |
|---|---|
| 原作 | 大場つぐみ、小畑健（集英社ジャンプ コミックス刊） |
| 監督（1stシリーズ） | 髙橋秀弥 |
| 監督（2ndシリーズ） | 黄瀬和哉 |
| シリーズ構成 | 猪爪慎一 |
| キャラクターデザイン | 大舘康二 |
| アニメーション制作 | SIGNAL.MD |
声優キャスト
主人公・架橋明日役を務めたのは、入野自由さんです。そして、彼を導く特級天使ナッセ役は小倉唯さんが演じました。
その他の主要キャストとしては、花籠咲役にM・A・Oさん、ルベル役に花江夏樹さん、六階堂七斗役に森川智之さん、バレ役に茅野愛衣さんなど、豪華声優陣が名を連ねています。
表：主要キャスト
| キャラクター | 声優 |
|---|---|
| 架橋 明日（かけはし ミライ） | 入野自由 |
| ナッセ | 小倉唯 |
| 花籠 咲（はなかご サキ） | M・A・O |
| ルベル | 花江夏樹 |
| 六階堂 七斗（むかいどう ななと） | 森川智之 |
| バレ | 茅野愛衣 |
| 生流 奏（うりゅう かなで） / メトロポリマン | 石川界人 |
| メイザ | 井上喜久子 |
| 底谷 一（そこたに はじめ） | 前野智昭 |
| バルタ | 緑川光 |
よくある質問
プラチナエンドの最終回はどうなりましたか？
プラチナエンドの最終回は、新たな神が選ばれたものの、その神が予期せぬ行動を取り、結果的に人類を含む全ての生命が消滅するという衝撃的な結末を迎えました。神となった存在が「こんなものはいらない」と全てを無に帰したのです。この結末は、幸福とは何か、神とは何かを問いかける一方で、虚無感が強いとして賛否両論を巻き起こしました。
プラチナエンドの主人公は死亡した？
はい、主人公の架橋ミライは最終的に死亡します。彼は最後の神候補の一人となりますが、新たな神が誕生したことにより、他の多くの登場人物と共に消滅しました。ただし、直接的な死の描写ではなく、存在そのものが消えるという形です。
プラチナエンドのアニメはどこまで？
アニメ版「プラチナエンド」は、原作漫画の最終話まで、つまり物語の完結まで全て描かれています。全24話で、漫画全14巻分のストーリーを網羅しています。
プラチナエンドは何巻まで出てますか？
原作漫画「プラチナエンド」のコミックスは、全14巻で完結しています。2021年に最終巻が発売されました。
プラチナエンドの作者は誰ですか？
「プラチナエンド」の作者は、原作が大場つぐみ先生、作画が小畑健先生です。このコンビは、「DEATH NOTE」や「バクマン。」でも知られています。
プラチナエンドのジャンルは？
「プラチナエンド」のジャンルは、一般的にダークファンタジーやサスペンスに分類されます。天使や神候補といったファンタジー要素と、生と死、幸福を巡るシリアスで時に残酷なストーリー展開が特徴です。デスゲームの要素も含まれています。
まとめ
本記事では、「プラチナエンド」が打ち切りであるという噂の真相について解説しました。改めて、重要なポイントをまとめます。
- 「プラチナエンド」は打ち切りではなく、漫画・アニメ共に完結している。
- 漫画は全14巻、アニメは全24話で最終話まで描かれた。
- 打ち切りと噂された理由は「つまらない」という感想、賛否両論の結末、アニメの評価などが挙げられる。
- 原作は大場つぐみ、作画は小畑健の「DEATH NOTE」コンビ。
- テーマは「生と死」「幸福」。
- 神候補に選ばれた少年少女の戦いを描くダークファンタジー。
- 主人公は架橋明日（ミライ）、天使はナッセ。
- 評価は賛否両論で、哲学的なテーマや作画を評価する声がある。
- 一方で、ストーリー展開や主人公、結末に不満を持つ声も多い。
- アニメ制作はSIGNAL.MD。
- アニメの声優には入野自由、小倉唯、M・A・O、花江夏樹などが参加。
- 最終回は、新たな神が全てを消滅させる衝撃的な結末。
- 主人公のミライも最終的に死亡（消滅）する。
- ジャンルはダークファンタジー、サスペンス。
- 打ち切りではないため、安心して作品を楽しむことができる。
「プラチナエンド」は、確かに評価が分かれる作品ですが、それだけ読者や視聴者に強い印象を残す物語であるとも言えます。打ち切りという噂に惑わされず、ぜひ一度ご自身の目で作品に触れてみてはいかがでしょうか。