日常生活で「待つ」という言葉を使う機会は非常に多いものです。友達との待ち合わせや、お店での順番待ち、あるいはビジネスシーンでの返事を待つなど、その状況はさまざまです。英語でも「待つ」を表現する方法は一つではなく、状況や相手によって適切な言葉を選ぶ必要があります。
本記事では、「待つ」の基本的な英語表現から、丁寧な言い方、さらにはニュアンスの異なる関連表現まで、具体的な例文を交えながら徹底的に解説します。この記事を読めば、あなたはどんな場面でも自信を持って「待つ」を英語で伝えられるようになるでしょう。
「待つ」の基本的な英語表現を理解する

「待つ」という日本語を英語で表現する際、まず頭に浮かぶのが「wait」ではないでしょうか。しかし、この「wait」にも様々な使い方や、他の表現との違いがあります。ここでは、最も基本的な「wait」の使い方と、それに続く「wait for」、そして少しフォーマルな「await」について見ていきましょう。
最も一般的な「wait」の使い方
「wait」は「待つ」という意味で最も広く使われる動詞です。単独で使うこともでき、「待って!」と呼びかけるような場面で活躍します。例えば、誰かを呼び止めたい時や、少し時間を稼ぎたい時に「Wait!」と言うことができます。これは非常に直接的な表現です。
また、「ちょっと待って」と伝えたい場合は、「Wait a second.」や「Wait a minute.」といった表現がよく使われます。これらのフレーズは、数秒から数分程度の短い時間待ってほしい時に便利です。
- Wait! I’m coming!(待って!今行くよ!)
- Wait a second, please. I need to grab my bag.(ちょっと待って、カバンを取らなきゃ。)
- Can you wait a minute? I’ll be right back.(少し待ってくれる?すぐ戻るから。)
「~を待つ」を表す「wait for」
特定の誰かや何かを待っていることを伝えたい場合は、「wait for + 人/物」の形を使います。これは「~を待つ」という具体的な対象を示す際に不可欠な表現です。
例えば、友達との待ち合わせや、バスや電車を待っている状況などで頻繁に用いられます。現在進行形にすることで、「~を待っているところ」というニュアンスを表現できます。
- I’m waiting for my friend at the station.(駅で友達を待っています。)
- We are waiting for the bus. It should be here soon.(私たちはバスを待っています。もうすぐ来るはずです。)
- She is waiting for an answer from the company.(彼女は会社からの返答を待っています。)
「wait for」は、カジュアルな場面からフォーマルな場面まで幅広く使える表現なので、覚えておくととても便利です。
「await」で期待感を込めて待つ
「await」も「待つ」という意味ですが、「wait for」よりもフォーマルで、特にビジネスシーンや公式な文章で使われることが多い表現です。 「await」は他動詞なので、目的語を直接取ります。つまり、「for」のような前置詞は不要です。
「await」は、何か良いことや重要なことが起こることを期待して待つ、というニュアンスを含みます。
- We await your reply.(ご返信をお待ちしております。)
- There are three projects awaiting the manager’s approval.(部長の承認を待っているプロジェクトが3つあります。)
- Everyone’s eagerly awaiting the release of the new movie.(誰もが新作映画の公開を心待ちにしています。)
日常会話で「待っている」と伝える場合は「wait」を使う方が自然ですが、ビジネスメールなどで改まった印象を与えたい時には「await」が適しています。
丁寧な「お待ちください」を英語で伝える方法

相手に少し待ってほしいと伝える際、状況に応じて丁寧さの度合いを使い分けることが大切です。ここでは、日常会話でよく使うカジュアルな表現から、ビジネスシーンで役立つフォーマルな表現まで、「お待ちください」を英語で伝える方法を詳しく見ていきましょう。
短く伝える「Just a moment.」や「Hold on.」
電話口や対面で、短時間だけ待ってほしい時に便利なのが「Just a moment.」や「Hold on.」です。 これらの表現は、比較的カジュアルでありながらも丁寧さを保っており、日常会話で頻繁に耳にします。
- Just a moment, please. I’ll check it for you.(少々お待ちください。確認しますね。)
- Hold on, I just need to grab my jacket.(ちょっと待ってて、ジャケットだけ取ってくるね。)
「Just a moment.」は「少々お待ちください」という丁寧な響きがあり、接客や電話対応などでもよく使われます。 「Hold on.」は「ちょっと待ってて」というニュアンスで、友達同士や家族との会話に適しています。
より丁寧に依頼する「Please wait.」
「Please wait.」は、「待ってください」という直接的な依頼に「Please」を付けることで、より丁寧な印象を与える表現です。 特に「Please wait a moment.」や「Please wait a little while.」のように、具体的な時間を加えることで、相手への配慮を示すことができます。
- Please wait a moment; your table will be ready shortly.(もう少しでテーブルの準備ができますので、しばらくお待ちください。)
- Could you please wait just a little longer?(もう少しだけお待ちいただけますか?)
「Please wait.」は、相手に待機を促す際に、シンプルかつ丁寧に伝えたい場合に役立つ表現です。
ビジネスシーンで使えるフォーマルな表現
ビジネスシーンでは、よりフォーマルで洗練された「お待ちください」の表現を選ぶことが求められます。そのような場面では、「Please hold on for a while.」や「I’ll be with you shortly.」といった表現が適切です。
「I’ll be with you shortly.」は、「すぐに参ります」や「すぐに担当いたします」といったニュアンスで、相手を待たせている状況で、間もなく対応することを伝える際に使われます。
- Thank you for your patience. I’ll be with you shortly.(お待たせして申し訳ありません。すぐに参ります。)
- Please hold on for a while; I’m transferring your call.(少々お待ちください。お電話をお繋ぎします。)
また、メールなどで「お待ちしております」と伝えたい場合は、「We look forward to your reply.」や「We await your confirmation.」といった表現が使えます。
「待つ」に関連する英語表現とそのニュアンス

「待つ」という一言で表現される日本語には、英語では様々なニュアンスを持つ単語やフレーズが存在します。単に時間を過ごすだけでなく、期待や希望、あるいは不満といった感情を伴う「待つ」を適切に表現するために、ここではいくつかの関連表現とその使い分けを解説します。
「expect」で期待して待つ
「expect」は「~を期待する」「~を予期する」という意味で、「待つ」という行為に「起こるだろうと信じる」という確信や予測のニュアンスが加わります。 何かが起こる可能性が高いと考える場合や、当然起こるべきこととして待つ場合に用いられます。
- I expect him to arrive around 6 PM.(彼が午後6時ごろに到着すると期待しています。)
- We are expecting a visit from some clients.(私たちはクライアントの訪問を予想しています。)
「expect」は、単なる待機とは異なり、未来の出来事に対する予測や確信を伴う点が特徴です。
「look forward to」で楽しみに待つ
「look forward to」は、「~を楽しみに待つ」「~を心待ちにする」という意味で、ポジティブな期待やワクワク感を表現する際に使われます。 未来の良い出来事に対して、喜びや興奮を伴って待つ状況にぴったりです。
- I’m really looking forward to my vacation next month.(来月の休暇を本当に楽しみにしています。)
- We look forward to your visit.(あなたのご訪問を心待ちにしています。)
「look forward to」の後には名詞または動名詞が続きます。カジュアルな会話でもビジネスメールでも幅広く使え、相手に好意的な印象を与えられます。
「hang on」や「hold up」などの口語表現
よりカジュアルな場面や、親しい間柄で「ちょっと待って」と伝えたい時には、「hang on」や「hold up」といった口語表現が便利です。
「Hang on.」は「Hold on.」とほぼ同じ意味で、特にイギリス英語でよく使われる、くだけた響きのある表現です。 「Hold up.」は「ちょっと待って」という意味のカジュアルなフレーズで、友達同士やSNSで気軽に使うことができます。
- Hang on, I need to grab a pen.(ちょっと待って、ペン取ってくるね。)
- Hold up, let me grab my coat before we leave.(ちょっと待って、出発する前にコートを取らせて。)
これらの表現は、フォーマルな場面には不向きですが、親しい人との会話では自然な英語として使えます。
シーン別!「待つ」の英語表現を使いこなすコツ

「待つ」という行為は、日常のさまざまな場面で発生します。それぞれのシーンに合わせた適切な英語表現を選ぶことで、よりスムーズなコミュニケーションが可能になります。ここでは、日常会話、ビジネス、旅行といった具体的なシーン別に、「待つ」の英語表現を使いこなすコツをご紹介します。
日常会話でよく使う「待つ」の表現
日常会話では、カジュアルで親しみやすい表現が好まれます。友達との待ち合わせや、家族とのやり取りで「待つ」を伝える際には、以下のような表現が役立ちます。
- Wait for me!(私を待って!)
誰かに置いていかれそうな時に、呼びかける表現です。 - I’m waiting for you.(あなたを待っています。)
待ち合わせ場所で相手に状況を伝える際に使います。 - Just a second. / Just a minute.(ちょっと待って。)
すぐに戻る場合や、少し時間を要する時に使われる、非常に一般的な表現です。 - Hold on. / Hang on.(ちょっと待ってて。)
電話口や、作業中に少し待ってほしい時に使います。 - I can’t wait to see you!(あなたに会うのが待ちきれない!)
楽しみにしている気持ちを伝える際に使う、ワクワク感が伝わる表現です。
これらの表現は、相手との関係性や状況に応じて使い分けることで、より自然な会話ができます。
ビジネスメールや会議での「待つ」の表現
ビジネスシーンでは、丁寧さや正確さが求められます。メールでの返信を待つ場合や、会議で誰かの発言を待つ場合など、フォーマルな状況で「待つ」を伝えるための表現を見ていきましょう。
- We await your prompt reply.(迅速なご返信をお待ちしております。)
メールで返信を促す際に使われる、丁寧な表現です。 - Please wait for further instructions.(さらなる指示をお待ちください。)
指示があるまで待機してほしい場合に用います。 - I’ll be with you shortly.(すぐに参ります/対応いたします。)
顧客や同僚を待たせている状況で、間もなく対応することを伝える表現です。 - Thank you for your patience.(お待ちいただきありがとうございます。)
相手を待たせたことへの感謝を伝える、丁寧なフレーズです。 - We look forward to hearing from you.(ご連絡をお待ちしております。)
ビジネスメールの結びによく使われる、期待感を込めた表現です。
ビジネスシーンでは、相手に失礼のないよう、適切な表現を選ぶことが重要です。
旅行先で役立つ「待つ」の表現
旅行先では、交通機関の待ち時間や、レストランでの順番待ちなど、「待つ」場面に遭遇することがよくあります。そんな時に役立つ英語表現を知っておくと、旅がよりスムーズになります。
- How long is the wait?(待ち時間はどのくらいですか?)
レストランやアトラクションなどで、待ち時間を尋ねる際に使います。 - I’m waiting in line.(列に並んで待っています。)
行列に並んでいることを伝える表現です。 - Is this the line for…?(これは~の列ですか?)
何の列かを確認する際に使います。 - Could you wait here, please?(こちらでお待ちいただけますか?)
店員などが客に待機場所を指示する際に使います。 - I’ll wait for you at the entrance.(入り口であなたを待っています。)
待ち合わせ場所を明確に伝える表現です。
これらの表現を覚えておけば、旅行先での「待つ」状況にも落ち着いて対応できるでしょう。
よくある質問

「待つ」という英語表現について、多くの方が疑問に感じる点をまとめました。ここでは、特に混同しやすい単語の違いや、特定の状況での言い回しについて、分かりやすく解説します。
- 「wait」と「await」の違いは何ですか?
- 「しばらくお待ちください」は英語でどう言いますか?
- 「待たせる」は英語で何と言いますか?
- 「待つ」の過去形と過去分詞形は何ですか?
- 「待つ」を使った英語のイディオムはありますか?
「wait」と「await」の違いは何ですか?
「wait」と「await」はどちらも「待つ」という意味ですが、文法的な使い方とニュアンスに違いがあります。
「wait」は自動詞で、特定の対象を待つ場合は「for」という前置詞を伴います。例えば、「I am waiting for her.(私は彼女を待っています。)」のように使います。 単に「待っている」とだけ言いたい場合は「I’m waiting.」と表現できます。
一方、「await」は他動詞で、目的語を直接取ります。つまり、「for」は不要です。 「We await your reply.(ご返信をお待ちしております。)」のように使います。 「await」は「wait for」とほぼ同じ意味ですが、よりフォーマルで改まった響きがあります。 ビジネスメールなどでよく用いられる表現です。
「しばらくお待ちください」は英語でどう言いますか?
「しばらくお待ちください」を英語で伝える方法はいくつかあります。状況や相手への丁寧さの度合いによって使い分けましょう。
- Please wait a moment.(最も一般的で丁寧な表現です。)
- Just a moment, please.(こちらも丁寧で、電話口などでよく使われます。)
- Please hold on.(電話で「切らずにお待ちください」というニュアンスです。)
- I’ll be with you shortly.(「すぐに参ります」というニュアンスで、間もなく対応することを伝えます。)
- Please wait a little while.(「もう少しの間お待ちください」という、やや長めの待機を依頼する表現です。)
ビジネスシーンでは「Thank you for your patience.(お待ちいただきありがとうございます。)」と付け加えることで、より丁寧な印象になります。
「待たせる」は英語で何と言いますか?
「待たせる」という表現は、主に「make + 人 + wait」という形を使います。
- I’m sorry to keep you waiting.(お待たせして申し訳ありません。)
これは非常に丁寧な謝罪の表現で、ビジネスシーンでも日常会話でも使えます。 - Sorry for making you wait.(待たせてごめんね。)
よりカジュアルな場面で使われる表現です。 - Don’t make me wait.(私を待たせないで。)
相手に待たせないでほしいと伝える際に使います。
「keep + 人 + waiting」も「人を待たせる」という意味で使われます。
「待つ」の過去形と過去分詞形は何ですか?
「待つ」という動詞「wait」の過去形は「waited」、過去分詞形も「waited」です。規則動詞なので、語尾に「-ed」を付けるだけです。
- 現在形: wait
- 過去形: waited
- 過去分詞形: waited
例文:
- I waited for him for an hour.(私は彼を1時間待った。)
- She had waited patiently for her turn.(彼女は辛抱強く自分の番を待っていた。)
「待つ」を使った英語のイディオムはありますか?
「待つ」を使った英語のイディオムやフレーズはいくつかあります。
- Wait and see.(様子を見る、成り行きを見守る。)
何が起こるか、どうなるか、結論が出るまで待つという意味です。 - Wait up!(待って!置いていかないで!)
誰かに追いつきたい時や、自分を待ってほしい時に呼びかける表現です。 - Wait for ages.(とても長い間待つ。)
「I’ve been waiting for ages!(ずっと待ってるよ!)」のように、大げさに長い時間を待ったことを表現します。 - Play the waiting game.(様子見をする、好機を待つ。)
行動を起こさずに、状況が有利になるのを待つ戦略的な意味合いで使われます。
これらのイディオムを使いこなすことで、より豊かな英語表現が可能になります。
まとめ
「待つ」というシンプルな日本語も、英語では状況やニュアンスに応じて様々な表現があります。この記事を通じて、それぞれの表現が持つ意味合いや適切な使い方を理解できたことでしょう。以下に、重要なポイントをまとめました。
- 「wait」は最も一般的な「待つ」の動詞です。
- 特定の対象を待つ場合は「wait for + 人/物」を使います。
- 「await」は「wait for」よりもフォーマルで、ビジネスシーンで役立ちます。
- 「Just a moment.」や「Hold on.」は短時間待ってほしい時に便利です。
- 「Please wait.」は丁寧な依頼の表現です。
- ビジネスでは「I’ll be with you shortly.」や「We await your reply.」が適切です。
- 「expect」は期待や予期を込めて待つ場合に用います。
- 「look forward to」は楽しみに待つ気持ちを表現します。
- 「hang on」や「hold up」はカジュアルな「ちょっと待って」です。
- 日常会話では「Wait for me!」や「I can’t wait to see you!」がよく使われます。
- ビジネスメールでは「We await your prompt reply.」などが丁寧です。
- 旅行先では「How long is the wait?」や「I’m waiting in line.」が役立ちます。
- 「wait」は自動詞、「await」は他動詞という文法的な違いがあります。
- 「しばらくお待ちください」は「Please wait a moment.」などが一般的です。
- 「待たせる」は「make + 人 + wait」や「keep + 人 + waiting」で表現します。
- 「wait」の過去形・過去分詞形は「waited」です。
- 「Wait and see.」や「Wait up!」などのイディオムも存在します。
