英語での会話中、相手の言葉が聞き取れずに困った経験はありませんか?「聞き返したら失礼かな」「どう伝えれば良いかわからない」と躊躇してしまう気持ちはよく分かります。しかし、分かったふりをして会話を進めるよりも、きちんと聞き返す方が、より良いコミュニケーションにつながります。
本記事では、英語で「聞き取れなかったのでもう一度お願いします」とスマートに伝えるための状況別フレーズと、会話をスムーズに進めるためのコツを徹底解説します。
英語で聞き取れなかった時に使える基本フレーズ

相手の言葉が聞き取れなかった時、まずはシンプルに「もう一度お願いします」と伝える基本フレーズを覚えておきましょう。状況に応じて使い分けることで、より自然な会話ができます。
カジュアルな場面で使えるフレーズ
友人や家族、親しい同僚との会話では、堅苦しくないカジュアルな表現が適しています。語尾を上げて疑問形にすることで、自然な聞き返しになります。例えば、”Sorry?”や”Pardon?”は、短くても「もう一度言ってくれますか?」というニュアンスを伝えられます。 “What was that?”や”Say that again?”も、親しい間柄でよく使われる表現です。
- Sorry?(すみません?/え?)
- Pardon?(すみません?/え?)
- What was that?(何でしたか?)
- Say that again?(もう一度言ってくれる?)
- I didn’t catch that.(聞き取れませんでした。)
フォーマル・ビジネスの場面で使えるフレーズ
ビジネスシーンや初対面の人、目上の人との会話では、より丁寧な表現を心がけましょう。丁寧な依頼を表す”Could you~?”や”Would you mind~?”を使うのが一般的です。 例えば、”Could you say that again, please?”は、多くの場面で使える丁寧な聞き返し方です。
“I’m sorry, I couldn’t catch that.”のように、聞き取れなかったことを謝罪する言葉を添えると、さらに丁寧な印象を与えます。
- Could you say that again, please?(もう一度言っていただけますか?)
- Would you mind repeating that, please?(もう一度繰り返していただけますか?)
- I’m sorry, I didn’t catch what you said.(申し訳ありません、おっしゃったことが聞き取れませんでした。)
- Excuse me, I didn’t quite get that.(すみません、よく理解できませんでした。)
- Could you repeat that for me?(もう一度繰り返していただけますか?)
「Repeat please」はなぜ避けるべき?
「Repeat please」という表現は、直訳すると「繰り返してください」となり、命令形のように聞こえるため、相手にぶっきらぼうな印象を与えてしまう可能性があります。 特にビジネスシーンや目上の人に対して使うのは避けるべきです。 代わりに、上記で紹介した”Could you repeat that, please?”のように、”Could you~?”や”Would you mind~?”といった丁寧な依頼の形を使うようにしましょう。
さらに具体的に聞き返すための英語表現

単に「もう一度」と聞き返すだけでなく、何が聞き取れなかったのか、どうしてほしいのかを具体的に伝えることで、相手もより分かりやすく説明し直してくれます。これにより、会話がスムーズに進みやすくなります。
ゆっくり話してほしい時のフレーズ
相手の話し方が早すぎて聞き取れない場合は、遠慮せずに「もう少しゆっくり話してください」と伝えましょう。 例えば、”Could you speak a little more slowly, please?”は、丁寧にお願いする際に非常に役立ちます。 “Please slow down.”や”Slowly, please.”といったシンプルな表現も、カジュアルな場面で使えます。
- Could you speak a little more slowly, please?(もう少しゆっくり話していただけますか?)
- Would you mind speaking more slowly?(もう少しゆっくり話していただけませんか?)
- Can you speak slower?(もっとゆっくり話してもらえますか?)
- Please slow down.(もう少しゆっくりお願いします。)
もう少し大きな声で話してほしい時のフレーズ
相手の声が小さかったり、周囲が騒がしかったりして聞き取れない場合は、大きな声で話してもらうよう依頼しましょう。 “Could you speak a little louder, please?”は、丁寧な依頼として使えます。 電話やオンライン会議など、音声が不安定な状況で特に役立つでしょう。
- Could you speak a little louder, please?(もう少し大きな声で話していただけますか?)
- I can’t hear you very well.(よく聞こえません。)
- Could you speak up, please?(もう少し大きな声で話していただけますか?)
特定の単語や部分を聞き返したい時のフレーズ
会話の一部だけが聞き取れなかったり、特定の単語の意味が分からなかったりする場合もあります。そのような時は、具体的にどの部分か、何を尋ねたいのかを明確に伝えましょう。 例えば、”What was the word you just used?”のように、聞き取れなかった単語を尋ねる表現は非常に有効です。
- I missed the last part.(最後の部分を聞き逃しました。)
- What was the word you just used?(今おっしゃった単語は何でしたか?)
- Could you spell that for me?(それを綴っていただけますか?)
- Could you explain what [単語] means?([単語]がどういう意味か説明していただけますか?)
相手の言っていることを確認するフレーズ
聞き取れた内容が正しいか不安な場合や、自分の理解を確認したい時にも、積極的に質問することが大切です。これにより、誤解を防ぎ、正確なコミュニケーションを保てます。 例えば、”So, you mean…?”のように、相手の言葉を要約して確認する表現は、理解を深めるのに役立ちます。
- So, you mean…?(つまり、〜ということですか?)
- Are you saying…?(〜とおっしゃっていますか?)
- If I understand correctly, you’re saying…?(私の理解が正しければ、〜とおっしゃっていますね?)
- Could you rephrase that?(別の言い方で説明していただけますか?)
聞き返す際の心構えと会話を続けるコツ

英語の会話で聞き返すことは、決して失礼なことではありません。むしろ、相手の話を真剣に理解しようとする姿勢を示すものです。 焦らず、堂々と聞き返すことで、より良いコミュニケーションが生まれます。
相手への配慮を示す表現
聞き返す際に、相手への配慮を示す一言を添えることで、より丁寧な印象を与えられます。例えば、「すみません」という気持ちを伝える”I’m sorry”や”Excuse me”を前置きに使うと良いでしょう。 また、「少し騒がしいので」や「電波が悪いので」など、聞き取れない理由を簡潔に伝えることも、相手への配慮につながります。
- I’m sorry, it’s a bit noisy here. Could you say that again?(すみません、ここが少し騒がしいので、もう一度言っていただけますか?)
- Excuse me, we have a bad connection. Could you repeat that?(すみません、電波が悪いので、もう一度繰り返していただけますか?)
- Pardon me, I didn’t quite catch that.(恐れ入りますが、聞き取れませんでした。)
繰り返し聞き返す場合の対処法
何度も聞き返しても理解できない場合、焦りや申し訳なさを感じるかもしれません。しかし、諦めずに別の方法を試すことが大切です。 例えば、相手に別の言葉で言い換えてもらったり、書いてもらったりするようお願いするのも一つの方法です。
- Could you explain it in a different way?(別の方法で説明していただけますか?)
- Could you write it down for me?(それを書いていただけますか?)
- I’m afraid I still don’t quite understand.(申し訳ありませんが、まだよく理解できません。)
- Could you give me an example?(例を挙げていただけますか?)
聞き取れなくても会話を続けるための方法
完璧に聞き取れなくても、会話を完全に止めてしまう必要はありません。部分的に理解できた内容から推測したり、質問を重ねて情報を引き出したりすることで、会話を続けることが可能です。 また、相手の表情やジェスチャーからヒントを得ることも有効です。
- I think I understand the main point, but could you clarify…?(大体の内容は理解できたと思いますが、〜を明確にしていただけますか?)
- So, if I’m getting this right, you’re suggesting…?(もし私が正しく理解していれば、〜を提案されているのですね?)
- Could you tell me more about…?(〜についてもう少し詳しく教えていただけますか?)
- I’m not sure what you mean by that.(それによって何を意味しているのか分かりません。)
英語が聞き取れない原因とリスニング力を高める方法

聞き返すフレーズを覚えることは重要ですが、根本的にリスニング力を高めることも大切です。英語が聞き取れない原因を理解し、効果的な学習方法を取り入れることで、自信を持って会話できるようになります。
英語が聞き取れない主な原因
英語が聞き取れない原因は一つではありません。複数の要因が絡み合っていることがほとんどです。 例えば、単語や文法の知識不足、英語特有の発音(リエゾン、リダクション、イントネーションなど)への慣れ不足、話すスピードについていけないことなどが挙げられます。 また、頭の中で日本語に翻訳しようとすることで、処理が追いつかなくなることも原因の一つです。
- 語彙力・文法力の不足: 知らない単語や文法が多いと、耳に入ってきても意味を理解できません。
- 英語特有の発音ルールへの不慣れ: 英語には日本語にない音や、音がつながったり(リエゾン)、消えたり(リダクション)、変化したりするルールがあります。
- 話すスピードへの対応不足: ネイティブスピーカーの自然な会話スピードについていけないことがあります。
- 日本語への翻訳癖: 英語を英語のまま理解せず、いちいち日本語に訳そうとすると、処理速度が落ちてしまいます。
- 会話の背景知識の不足: 話題に関する背景知識がないと、単語が聞き取れても内容が理解しにくい場合があります。
リスニング力を高める具体的な練習
リスニング力を高めるには、継続的な練習が欠かせません。効果的な練習方法を組み合わせることで、着実に力をつけられます。 例えば、シャドーイングやディクテーションは、英語の音を正確に聞き取る能力を養うのに非常に有効です。 また、英文の音読やリピーティングも、発音とリスニングの両方を高める良い練習になります。
- シャドーイング: 英語の音声を聞きながら、影(シャドー)のように少し遅れて真似して発音する練習です。
- ディクテーション: 聞こえてきた英語を一語一句書き取る練習です。
- リピーティング: 英語の音声を聞いた後、一時停止して、聞こえた内容を繰り返して発音する練習です。
- オーバーラッピング: スクリプトを見ながら、音声と全く同じタイミングで発音する練習です。
- 英文の音読: 英語の文章を声に出して読むことで、英語のリズムやイントネーションに慣れます。
日常でできるリスニング力向上への取り組み
特別な学習時間だけでなく、日常生活の中で英語に触れる機会を増やすことも、リスニング力向上には重要です。 例えば、英語のラジオやポッドキャスト、YouTubeなどを積極的に聞く習慣をつけることで、自然と英語耳を養えます。 また、英語で会話できる場を見つけることも、実践的なリスニング力を高める上で非常に有効です。
- 英語の音声に毎日触れる: ラジオ、ポッドキャスト、YouTube、ニュースなど、興味のある分野の英語コンテンツを積極的に聞きましょう。
- 英語のまま理解する意識を持つ: 聞こえてきた英語をすぐに日本語に訳さず、英語のまま意味を理解しようと努めましょう。
- 語彙と文法の学習を並行して行う: リスニング力は、単語や文法の知識と密接に関わっています。
- 発音のルールを理解する: リエゾンやリダクションなど、英語特有の発音ルールを知ることで、聞き取りやすくなります。
- オンライン英会話などを活用する: 実際に英語を話す機会を持つことで、実践的なリスニング力が鍛えられます。
よくある質問

英語でのコミュニケーションにおいて、聞き返すことに関する疑問や不安は尽きないものです。ここでは、よくある質問にお答えします。
- 英語で聞き返すのは失礼にあたりますか?
- 「Pardon?」と「Excuse me?」の違いは何ですか?
- ビジネスシーンで聞き返す際の注意点はありますか?
- 聞き取れない時に相槌を打つのは良くないですか?
- 英語の聞き取りが苦手な場合、どうすれば良いですか?
英語で聞き返すのは失礼にあたりますか?
いいえ、英語で聞き返すことは決して失礼にはあたりません。 むしろ、相手の話を理解しようとする真剣な姿勢を示すものであり、良いコミュニケーションを築く上で大切なことです。 分かったふりをして後で誤解が生じる方が、かえって失礼にあたる可能性があります。 丁寧な表現を選び、相手への配慮を忘れなければ、問題ありません。
「Pardon?」と「Excuse me?」の違いは何ですか?
「Pardon?」と「Excuse me?」はどちらも「すみません、何ですか?」という意味で使われますが、ニュアンスに若干の違いがあります。 「Pardon?」は比較的丁寧で、少しフォーマルな響きがあります。 イギリス英語でよく使われる傾向があります。 一方、「Excuse me?」はアメリカ英語でよく使われ、幅広い場面で使える表現です。
どちらも語尾を上げて発音することで、聞き返しの意図が伝わります。
ビジネスシーンで聞き返す際の注意点はありますか?
ビジネスシーンでは、より丁寧でプロフェッショナルな印象を与える表現を選ぶことが重要です。 “Pardon?”や”Sorry?”のような短い表現は、カジュアルすぎる場合があるので避けた方が無難です。 “Could you say that again, please?”や”Would you mind repeating that?”など、丁寧な依頼形を使いましょう。
また、聞き取れない理由を簡潔に伝える(例:I’m sorry, I couldn’t hear you very well due to the noise.)と、より丁寧な印象を与えられます。
聞き取れない時に相槌を打つのは良くないですか?
聞き取れないのに分かったふりをして相槌を打つのは、基本的には避けるべきです。 その場は乗り切れても、後で誤解が生じたり、話が食い違ったりする原因になります。 相手はあなたが理解していると思い込み、さらに話を進めてしまうでしょう。 勇気を出して聞き返す方が、結果的にスムーズなコミュニケーションにつながります。
ただし、相手の話を促すための軽い相槌(”Uh-huh”, “I see”など)は、理解していることを示すものではなく、聞いていることを示すものとして有効な場合もあります。
英語の聞き取りが苦手な場合、どうすれば良いですか?
英語の聞き取りが苦手な場合でも、諦める必要はありません。 まずは、聞き取れない原因を特定し、それに応じた対策を取りましょう。 語彙力や文法力の強化、シャドーイングやディクテーションなどのリスニング練習、そして日常的に英語の音声に触れる機会を増やすことが大切です。 また、完璧を目指しすぎず、大意を掴む練習から始めるのも良い方法です。
継続的な努力と正しい方法で、リスニング力は必ず向上します。
まとめ
- 英語で聞き返すことは失礼ではなく、理解しようとする意欲の表れです。
- カジュアルな場面では”Sorry?” “What was that?”などが使えます。
- フォーマル・ビジネスでは”Could you say that again, please?”が丁寧です。
- “Repeat please”は命令形に聞こえるため避けるのがおすすめです。
- ゆっくり話してほしい時は”Could you speak more slowly?”と伝えます。
- 大きな声で話してほしい時は”Could you speak louder?”が適切です。
- 特定の単語が不明な場合は”Could you spell that?”と尋ねましょう。
- 理解を確認する際は”So, you mean…?”が有効です。
- 何度も聞き返す場合は別の言い換えや筆記を依頼しましょう。
- 聞き取れない原因は語彙力不足や発音ルールへの不慣れなど様々です。
- シャドーイングやディクテーションはリスニング力向上に役立ちます。
- 日常的に英語の音声に触れる習慣が大切です。
- 語彙や文法の学習もリスニング力と並行して行いましょう。
- 完璧に聞き取れなくても、会話を続ける努力が重要です。
- 分かったふりをするよりも、正直に聞き返す方が好印象です。
- 焦らず、堂々と聞き返す心構えが大切です。
