「絵を描いてみたいけれど、高価なタブレットは手が出しにくい…」「どのタブレットを選べば良いか分からない」と悩んでいませんか?デジタルイラストに挑戦したいけれど、初期費用を抑えたいと考える方は多いでしょう。本記事では、絵が描ける安いタブレットの選び方から、おすすめのモデルまでを徹底的に解説します。初心者の方でも安心して選べるよう、液タブ、板タブ、iPad、Androidタブレットそれぞれの特徴や、失敗しないためのコツをご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
絵が描ける安いタブレットを選ぶ前に知っておきたいこと

絵が描けるタブレットには様々な種類があり、それぞれ特徴が異なります。安いモデルを選ぶ際も、後悔しないためにはいくつかのポイントを押さえることが大切です。ここでは、タブレットの種類や性能に関する基本的な知識を解説します。自分に合った一台を見つけるための第一歩として、ぜひ確認してください。
液タブと板タブ、あなたに合うのはどっち?
絵が描けるタブレットは、大きく分けて「液タブ(液晶ペンタブレット)」と「板タブ(ペンタブレット)」の2種類があります。それぞれの特徴を理解し、自分の使い方や予算に合った方を選ぶことが重要です。どちらが良いか迷う方も多いでしょう。
- 液タブ(液晶ペンタブレット)
液タブは、液晶画面に直接ペンで絵を描けるタイプです。紙に描くような直感的な操作が可能で、初心者でも比較的早く慣れることができます。描いた線がすぐに画面に表示されるため、アナログからデジタルへの移行もスムーズに進むでしょう。 しかし、板タブに比べて価格が高く、持ち運びには不向きなモデルが多い点がデメリットです。画面の熱や光による目の疲れを感じやすい場合もあります。 - 板タブ(ペンタブレット)
板タブは、液晶画面がない板状のタブレットにペンで描き、パソコンのモニターに表示させるタイプです。手元を見ずにモニターを見ながら描くため、慣れるまでに時間がかかることがあります。 しかし、価格が安く、軽量で持ち運びやすい点が大きなメリットです。 また、手で画面が隠れないため、全体を見ながら作業できるという利点もあります。 デジタルイラストを「試しに始めてみたい」という方には、初期費用を抑えられる板タブがおすすめです。
最近では、液タブでも3万円前後から購入できるモデルが増えており、以前よりも手軽に導入できるようになりました。 どちらを選ぶかは、予算、描きやすさへのこだわり、持ち運びの必要性などを考慮して決定しましょう。
OSで変わる使い勝手とアプリの選択肢
絵が描けるタブレットを選ぶ際、搭載されているOS(オペレーティングシステム)も重要な要素です。OSによって使えるアプリや操作感が大きく異なるため、自分の制作スタイルに合ったものを選ぶことが快適な創作活動につながります。主なOSは以下の通りです。
- iPadOS(Apple iPad)
iPadは、高精細なディスプレイとApple Pencilの組み合わせにより、滑らかな描き心地が特徴です。 「Procreate」をはじめとする豊富な描画アプリが揃っており、初心者からプロまで幅広い層に人気があります。 動作が快適でサクサクと動き、アプリの種類が多いのも魅力です。 - Android(Androidタブレット)
Androidタブレットは、幅広い価格帯のモデルがあり、コストパフォーマンスに優れています。 SamsungのGalaxy Tabシリーズのように、イラストに適した高性能なSペンが標準で付属しているモデルも多く、別途ペンを購入する手間とコストを省ける点がメリットです。 iPadよりも初期費用を抑えたい方や、普段Androidスマートフォンを使っている方におすすめです。 - Windows(Windowsタブレット、または液タブ・板タブとPCの組み合わせ)
Windowsタブレットは、PCと同じWindows OSが搭載されているため、PC用の高機能な描画ソフト(CLIP STUDIO PAINTなど)をそのまま利用できる点が強みです。液タブや板タブは基本的にWindowsまたはmacOSを搭載したPCに接続して使用します。 高性能なPCと組み合わせることで、より高度なイラスト制作が可能です。
使いたいお絵かきアプリがそのOSで快適に動作するかを事前に確認することも大切です。特にCLIP STUDIO PAINT(クリスタ)のようなプロ向けソフトを使う場合は、iPadは4GB以上、Androidタブレットは6GB以上のメモリが推奨されています。 複数レイヤーや高解像度でのイラスト制作をスムーズに行うなら、iPadで6GB以上、Androidタブレットなら8GB以上がおすすめです。
筆圧感知レベルとペンの性能は重要?
デジタルで絵を描く上で、ペンの性能は描き心地や表現の幅に直結する非常に重要な要素です。特に「筆圧感知レベル」と「傾き検知機能」は、アナログ画材に近い自然な表現を可能にするために欠かせません。
- 筆圧感知レベル
ペンを押し込む力の強弱によって、線の太さや濃淡を変化させる機能です。筆圧感知レベルが高いほど、より繊細な表現が可能になります。 現在、多くのタブレットやペンタブレットが8192レベルに対応しており、最低でも4096段階に対応した専用ペンが使える機種を選ぶのが良いでしょう。 - 傾き検知機能
ペンの傾きを検知し、線の太さや形、陰影を変化させる機能です。実際の筆のように、ペンを傾けることで水彩画のようなタッチや鉛筆のようなニュアンスを表現できます。 塗りつぶし作業がはかどったり、より直感的な表現を好む場合に役立ちます。
これらの機能は、タブレット本体と使用するペンの両方が対応している必要があります。 安いタブレットを選ぶ際も、ペンの性能は妥協せずにチェックすることが、満足度の高いお絵かき体験につながるでしょう。特に、ペンが付属していないモデルもあるため、別途購入が必要かどうかも確認が必要です。
画面サイズと持ち運びやすさのバランス
お絵かきタブレットの画面サイズは、作業のしやすさと持ち運びやすさに大きく影響します。自分の使い方や、どこで絵を描きたいかに合わせて、最適なサイズを選ぶことが大切です。
- 7~8インチの小型モデル
軽量で持ち運びやすく、外出先でのスケッチやアイデアのメモ取りに便利です。電車内やカフェなどでも場所を取らずに使用できます。 ただし、描画エリアが狭いため、細かい作業には不向きな場合があります。 - 9~11インチの中型モデル
持ち運びやすさと作業性のバランスが取れたサイズです。 日常的に持ち歩きつつ、ある程度の作業領域も確保したい場合に適しています。CLIP STUDIO PAINTの推奨環境も10.4インチ以上とされているため、迷ったらこのサイズを選ぶと安心です。 - 11インチ以上の大型モデル
広い画面で絵を描きやすく、細部まで描き込みたいプロレベルの作業にも向いています。 しかし、その分、値段が高くなり、重量も増すため、持ち運びには不向きなことが多いです。 主に自宅で据え置いて使う場合に適しています。
安いタブレットを探す場合でも、画面サイズと描画性能のバランスを考慮することが重要です。例えば、液タブであれば15インチ程度のモデルが初心者から中級者におすすめとされています。 持ち運びの頻度や、どのような絵を描きたいのかを具体的にイメージして、最適なサイズを見つけましょう。
【タイプ別】絵が描ける安いタブレットおすすめモデル
絵が描ける安いタブレットを探している方のために、ここでは主要なタイプ別に、特におすすめのモデルをご紹介します。液タブ、板タブ、そしてiPadやAndroidタブレットの中から、コストパフォーマンスに優れた製品を厳選しました。それぞれの特徴を比較しながら、あなたにぴったりの一台を見つけてください。
液タブ(液晶ペンタブレット)のおすすめモデル
液タブは、画面に直接描けるため、紙に描くような感覚で直感的に作業したい方におすすめです。最近では、手頃な価格で購入できるエントリーモデルも増えてきました。ここでは、特に評価の高い安い液タブをいくつかご紹介します。
Wacom One
Wacom Oneは、ワコム製品の中でも価格が安く、初心者向けに作られた液タブです。 11.6インチや14インチのフルHDディスプレイを搭載し、美しい画面でデジタルイラストを楽しめます。 アンチグレア加工により映り込みが軽減され、長時間の作業でも目が疲れにくい工夫がされています。 付属のWacom Oneペンは充電不要で、4096段階の筆圧感知と±60レベルの傾き検出に対応しており、自然な描き心地を実現しています。
Wacom IDの登録で「CLIP STUDIO PAINT PRO」の3ヶ月ライセンスなど、様々なソフトを利用できるため、購入後すぐに創作活動を始められる点も魅力です。
XP-PEN Artistシリーズ
XP-PENのArtistシリーズは、コストパフォーマンスに優れた液タブとして人気があります。特に「Artist 12セカンド」は3万円台という低価格ながら、フルHDの高解像度液晶と8192レベルの筆圧感知に対応したバッテリーレスペンが付属しています。 6つのエクスプレスキーも搭載されており、作業効率を高めたい方にもおすすめです。
コンパクトなサイズで、携帯性にも優れているため、外出先での使用も検討できます。 sRGB 122%以上の広い色域で鮮やかで精細な表現が可能で、視差が小さく、正確なペン追従性も魅力です。
Huion Kamvasシリーズ
HuionのKamvasシリーズも、手頃な価格で高品質な液タブを提供しています。例えば「Kamvas 13」は、13.3インチのフルHDディスプレイを搭載し、発色も良く、視野角も広いため、長時間の作業でも目が疲れにくい印象です。 筆圧や描き心地にこだわりたい中級者から上級者にもおすすめできるモデルで、2万円台から購入できるコスパの良さも魅力です。
筆圧8192レベルの充電不要ペンが付属しており、手描きに近い感覚で使えるでしょう。 また、4万円台から購入できるAndroidタブレットとしても使える「Kamvas Slate 11」のようなモデルもあり、用途に合わせて選べます。
板タブ(ペンタブレット)のおすすめモデル
板タブは、液タブに比べて安価で手軽に始められるため、デジタルイラスト初心者の方や、まずは試してみたいという方におすすめです。ここでは、特に人気の高い安い板タブをご紹介します。
Wacom Intuos
Wacom Intuosは、ワコムのエントリーモデルとして定番の板タブです。特に「One by Wacom Medium」は、ワコムならではの安定した描き味と国内サポートの安心感が魅力です。 Windows、macOSに加え、Chromebookにも対応しており、幅広い環境で利用できます。 筆圧感知は2048レベルに対応しており、初心者でも十分な表現が可能です。
コンパクトなサイズで持ち運びにも便利で、初めてのペンタブとして強くおすすめできるモデルと言えるでしょう。
XP-PEN Decoシリーズ
XP-PEN Decoシリーズは、高筆圧感知と優れたコストパフォーマンスを両立した板タブとして人気があります。特に「Deco 01 V2」は、プロ仕様に匹敵する8192レベルの筆圧感知に対応しており、線の強弱をしっかり描けるため、初めてのデジタルイラストにも最適です。 PCだけでなくAndroidスマートフォンにも対応しており、付属のペイントソフトを使えばすぐにイラスト制作を始められます。
軽量かつコンパクトなデザインも魅力で、持ち運びにも便利です。 パネル表面の摩擦抵抗が向上し、紙に描くような自然な感覚で扱えるモデルもあります。
iPadやAndroidタブレットのおすすめモデル
iPadやAndroidタブレットは、単体でイラスト制作が完結するため、場所を選ばずに絵を描きたい方におすすめです。特に、初期費用を抑えたい場合は、型落ちモデルや中古品も視野に入れると良いでしょう。
中古iPadの賢い選び方
iPadは新品だと高価ですが、中古品や型落ちモデルを選ぶことで費用を抑えつつ、高性能な環境を手に入れることができます。 特に、Apple Pencil(第1世代)に対応している無印iPadの第7世代や第10世代などは、直感的な操作感と豊富なイラストアプリが魅力です。 動作も快適で、初心者でもストレスなく使えるでしょう。
中古品を購入する際は、バッテリーの状態や画面の傷、Apple Pencilの対応世代などをしっかり確認することが大切です。また、ストレージ容量は64GB以上を目安に選ぶと、アプリや作品の保存に困りにくいでしょう。
Androidタブレットの注目モデル
近年、Androidタブレットの描画性能は飛躍的に進化しており、コストを重視する初心者にとって非常に優れた選択肢となっています。 特にSamsungのGalaxy Tabシリーズは、イラストに適した高性能なSペンが標準で付属しているモデルが多く、別途ペンを購入する手間とコストが省けます。 例えば、Galaxy Tab S6 Liteは、Sペンが標準付属し、コストパフォーマンスに優れたAndroidタブレットとして人気です。
筆圧検知にも対応しており、自然な描画感でイラスト入門用として最適でしょう。 また、Lenovo Idea Tab Pro ZAE40096JPは、高性能かつコスパに優れたお絵描きタブレットです。12.7インチの大画面で3K高解像度を実現し、DCI-P3色域を96%カバーするなど、作品の色彩を忠実に再現できます。
付属の専用スタイラスペン「Lenovo Tab Pen Plus」は4096段階の筆圧感知と傾き検知に対応し、繊細なタッチも思いのままに表現可能です。 Xiaomi Pad 6なども、圧倒的な高解像度と高性能を低価格で提供しており、注目すべきモデルです。 Androidタブレットを選ぶ際は、筆圧検知機能、メモリ(6GB以上推奨)、ストレージ容量(128GB以上推奨)などを確認すると良いでしょう。
安いタブレットで絵を描くためのコツ

安いタブレットでも、工夫次第で十分に高品質な絵を描くことができます。ここでは、初期費用を抑えつつ、快適なデジタルイラスト環境を整えるための具体的なコツをご紹介します。これらの方法を活用して、あなたの創作活動をさらに充実させましょう。
無料・低価格のお絵かきアプリを活用しよう
高価な有料アプリでなくても、無料または低価格で高機能なお絵かきアプリはたくさんあります。特に初心者の方にとっては、これらのアプリから始めることで、初期費用を大幅に抑えることが可能です。
- アイビスペイントX (ibis Paint X)
スマホやタブレットでデジ絵に挑戦したい方におすすめの無料アプリです。 47,000点以上のブラシやテクスチャ、80種類以上の加工フィルター、トーンなど、イラスト・マンガ制作機能が充実しています。 手ブレ補正や筆圧感知機能も備わっており、スマホでの描画にぴったりな環境を用意できます。 Android版のProcreate代替アプリとしても人気です。 - メディバンペイント (MediBang Paint)
マンガを描く機能が揃った無料ソフトで、イラスト制作にも活用できます。 鉛筆、インク、絵具など様々な画材をカスタマイズできるブラシが特徴です。 コマ枠やトーンなどのマンガ制作に便利な機能も充実しており、無料でいろいろな機能を試したい方におすすめです。 Windows、Mac、iPad、iPhone、Androidに対応しています。 - CLIP STUDIO PAINT (クリスタ)
プロのクリエイターも愛用する高機能なソフトですが、タブレット版では月額制で利用でき、Wacom Oneなどの一部タブレットには無料ライセンスが付属することもあります。 イラスト・マンガ・Webtoon・アニメーションも作れるオールマイティなアプリで、デジタル画材ツールが豊富なので、すぐに本格的なお絵かきを始められます。
これらのアプリは、Windows、Mac、iPad、iPhone、Androidなど様々なOSに対応しているものが多く、自分の持っているデバイスで手軽に始めることができます。 まずは無料アプリで基本的な操作に慣れ、必要に応じて有料アプリや高機能なタブレットへの移行を検討するのが良いでしょう。
中古品や型落ちモデルも視野に入れる
新品の最新モデルは高価ですが、中古品や型落ちモデルを選ぶことで、予算を大幅に抑えつつ、十分な性能を持つタブレットを手に入れることが可能です。特にiPadやAndroidタブレットは、数年前のモデルでもイラスト制作に十分活用できる性能を持っています。
- 中古品のメリット
新品に比べて価格が安いため、予算内でより高性能なモデルを選べる可能性があります。例えば、iPadの型落ちモデルは、Apple Pencilに対応していれば、今でも快適にお絵かきができます。 - 中古品を選ぶ際の注意点
バッテリーの劣化具合や画面の傷、付属品(特にペン)の有無、保証期間などをしっかり確認しましょう。信頼できる販売店で購入し、可能であれば実物を見て状態をチェックすることをおすすめします。 - 型落ちモデルのメリット
新品でありながら、最新モデルよりも価格が抑えられています。性能面でも大きな問題がないことが多く、コストパフォーマンスに優れています。
「イラスト用タブレット 安い」というキーワードで探す場合、中古品や型落ちモデルは非常に有効な選択肢となります。ただし、購入前にしっかりとリサーチを行い、後悔のない決定をすることが大切です。
周辺機器で快適さを高める
安いタブレットでも、いくつかの周辺機器を揃えることで、お絵かきの快適さを格段に高めることができます。初期費用を抑えつつ、より良い創作環境を整えるためのアイテムをご紹介します。
- ペーパーライクフィルム
タブレットの画面に貼ることで、紙のような摩擦感を得られる保護フィルムです。ツルツルした画面に比べてペンが滑りにくくなり、アナログに近い描き心地を実現できます。 描き心地にこだわりたい方には特におすすめです。 - タブレットスタンド
タブレットを適切な角度に固定できるスタンドは、長時間の作業での首や肩への負担を軽減し、快適な姿勢で描くために役立ちます。 角度調整ができるタイプを選ぶと、より柔軟に対応できます。 - ペンケース・グリップ
Apple Pencilなどの専用ペンは、長時間握っていると手が疲れることがあります。ペンケースやグリップを装着することで、持ちやすさが向上し、手の疲れを軽減できます。 1000円程度の出費で快適性が上がるため、コスパは高いでしょう。 - 左手デバイス(ショートカットキー)
液タブや板タブにはエクスプレスキーが搭載されていることが多いですが、iPadやAndroidタブレットで描く場合、キーボードや専用の左手デバイスを併用することで、ショートカット操作が格段に速くなり、作業効率が向上します。
これらの周辺機器は、高価なものでなくても十分効果を発揮します。自分の予算と必要性に合わせて、少しずつ揃えていくのが良いでしょう。快適な環境を整えることで、創作意欲も高まり、より楽しく絵を描き続けられます。
よくある質問

- 初心者でも安いタブレットで本格的な絵が描けますか?
- 液タブと板タブ、どちらが初心者向きですか?
- Androidタブレットでも絵は描けますか?
- 中古のタブレットはおすすめできますか?
- 無料のお絵かきソフトはどんなものがありますか?
初心者でも安いタブレットで本格的な絵が描けますか?
はい、初心者の方でも安いタブレットで本格的な絵を描くことは十分に可能です。近年、安価なタブレットでも筆圧感知や傾き検知といった描画性能が向上しており、無料または低価格の高性能お絵かきアプリも充実しています。 大切なのは、高価な機材にこだわるよりも、まずは手軽に始められる環境で、楽しみながら練習を続けることです。
デジタルイラストは「元に戻す」機能があるため、アナログに比べて修正が容易で、失敗を恐れずに挑戦できます。 まずは基本的な操作に慣れることから始めてみましょう。
液タブと板タブ、どちらが初心者向きですか?
初心者の方には、直感的に画面に直接描ける液タブの方が慣れるのが早いと感じる人が多いでしょう。 紙に描く感覚に近いため、アナログからデジタルへの移行もスムーズです。 しかし、液タブは板タブに比べて価格が高い傾向にあります。 コストを重視するなら、安価で導入しやすい板タブも良い選択肢です。 板タブは慣れるまでに時間がかかりますが、全体を見ながら描けるメリットもあります。
予算に余裕があれば液タブ、初期費用を抑えたいなら板タブから始めるのがおすすめです。
Androidタブレットでも絵は描けますか?
はい、Androidタブレットでも十分に絵を描くことができます。近年、Androidタブレットの性能は飛躍的に向上しており、イラスト制作に適したモデルが多数登場しています。 特にSamsungのGalaxy Tabシリーズのように、高性能なSペンが標準で付属しているモデルは、筆圧検知にも対応し、自然な描き心地を実現しています。
アイビスペイントXやメディバンペイントなど、高機能な無料お絵かきアプリも充実しており、iPadのProcreateの代替アプリとしても活用できます。 コストを抑えたい方や、普段Androidスマートフォンを使っている方には、Androidタブレットが賢い選択肢となるでしょう。
中古のタブレットはおすすめできますか?
はい、中古のタブレットは初期費用を抑えたい方にとって、非常におすすめできる選択肢です。特にiPadや高性能なAndroidタブレットの型落ちモデルは、新品よりも安価に購入でき、イラスト制作に十分な性能を持っていることが多いです。 ただし、購入する際は、バッテリーの劣化具合、画面の傷、付属品(特にペン)の有無、保証期間などをしっかりと確認することが重要です。
信頼できる販売店を選び、可能であれば実物を見て状態をチェックすることをおすすめします。
無料のお絵かきソフトはどんなものがありますか?
無料のお絵かきソフトは数多く存在し、初心者の方でも手軽にデジタルイラストを始められます。代表的なものとしては、以下のアプリが挙げられます。
- アイビスペイントX (ibis Paint X): スマホやタブレットに特化した操作画面で、豊富なブラシや素材が魅力です。
- メディバンペイント (MediBang Paint): マンガ制作機能が充実しており、PC、スマホ、タブレットで利用できます。
- Sketchbook (Autodesk Sketchbook): シンプルなUIで集中して描きたい方におすすめのプロも使うアプリです。
- Canva (キャンバ): アプリをインストールせずにブラウザで手軽に絵を描けるオンラインツールです。
これらのアプリは、基本的な描画機能から高度な編集機能まで備えているものが多く、無料とは思えないほどのクオリティで作品を制作できます。まずは気になるアプリをいくつか試してみて、自分に合ったものを見つけるのが良いでしょう。
まとめ
- 絵が描ける安いタブレットは、液タブ、板タブ、iPad、Androidタブレットの4種類がある。
- 液タブは直感的な操作が可能で初心者向きだが、板タブは安価で持ち運びやすい。
- OSによって使えるアプリや操作感が異なるため、自分の制作スタイルに合ったものを選ぶことが大切。
- 筆圧感知レベルと傾き検知機能は、ペンの性能を左右する重要な要素である。
- 画面サイズは、作業のしやすさと持ち運びやすさのバランスを考慮して選ぶ。
- Wacom OneやXP-PEN Artistシリーズは、安価で高性能な液タブとしておすすめ。
- Wacom IntuosやXP-PEN Decoシリーズは、初期費用を抑えたい板タブ初心者におすすめ。
- 中古iPadや高性能なAndroidタブレットも、費用を抑えつつ絵を描くための良い選択肢となる。
- 無料・低価格のお絵かきアプリ(アイビスペイントX、メディバンペイントなど)を積極的に活用する。
- 中古品や型落ちモデルは、予算を抑えながら十分な性能を得るための賢い方法。
- ペーパーライクフィルムやタブレットスタンドなどの周辺機器で、快適な創作環境を整える。
- Androidタブレットでも、高性能なSペン対応モデルや豊富なアプリで本格的な絵が描ける。
- CLIP STUDIO PAINTなどのプロ向けソフトは、タブレット版や無料ライセンスを活用できる場合がある。
- メモリはiPadで4GB以上、Androidタブレットで6GB以上が快適な動作の目安。
- ストレージ容量は、多くの作品を保存するなら128GB以上がおすすめ。
