【永久保存版】ゾートロープのアイデア25選!簡単な作り方から面白いネタ、おしゃれなデザインまで徹底解説

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【永久保存版】ゾートロープのアイデア25選!簡単な作り方から面白いネタ、おしゃれなデザインまで徹底解説
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「ゾートロープを作ってみたいけど、どんな絵を描けばいいか分からない…」
「子供の自由研究でゾートロープを作りたいけど、簡単なアイデアはないかな?」

そんなお悩みをお持ちではありませんか?ゾートロープは、簡単な仕組みで絵が動いて見える不思議で楽しいおもちゃです。しかし、いざ作ろうとすると、どんな絵を描けば面白くなるのか、アイデアが思い浮かばずに手が止まってしまうことも多いですよね。せっかく作るなら、あっと驚くような面白い作品や、お部屋に飾りたくなるようなおしゃれな作品を作りたいものです。

本記事では、そんなあなたのために、簡単なものからユニークなもの、さらにはおしゃれなデザインまで、合計25種類ものゾートロープのアイデアをたっぷりご紹介します。さらに、基本的な作り方や、初心者がつまずきがちな「うまく動かない」時の解決策、おすすめの工作キットまで、ゾートロープを120%楽しむための情報を網羅しました。この記事を読めば、あなたもきっと自分だけのオリジナルゾートロープを作りたくなるはずです。さあ、一緒にアニメーションの原点ともいえるゾートロープの世界を覗いてみましょう!

目次

そもそもゾートロープって何?動く絵の不思議な仕組み

そもそもゾートロープって何?動く絵の不思議な仕組み

ゾートロープのアイデアを探る前に、まずはその基本的な仕組みについて知っておきましょう。なぜただの静止画が、まるで生きているかのように動き出すのでしょうか。その秘密は、私たちの目の「錯覚」にあります。

この章では、以下の内容について解説していきます。

  • ゾートロープの歴史と原理
  • なぜ絵が動いて見えるの?「仮現運動」の魔法

ゾートロープの歴史と原理

ゾートロープは、1834年にイギリスの数学者ウィリアム・ジョージ・ホーナーによって発明されたと言われています。 その名前は、ギリシャ語の「zoe(生命)」と「trope(回転)」を組み合わせたもので、「生命の輪」といった意味を持ちます。

その構造はいたってシンプル。側面に縦長のスリット(のぞき穴)が等間隔に開いた円筒と、その内側に貼られた一連の絵から成り立っています。この円筒をくるくると回転させ、スリットから反対側の内側にある絵をのぞき込むと、絵が動いて見えるのです。これは、パラパラ漫画と同じ原理を応用したものです。

発明当初は「ディーダリウム」と呼ばれていましたが、後にアメリカで「ゾートロープ」として商品化され、19世紀に大流行しました。 映画が発明されるよりずっと前に、人々を魅了したアニメーションの原点なのです。

なぜ絵が動いて見えるの?「仮現運動」の魔法

では、なぜゾートロープの絵は動いて見えるのでしょうか。その鍵を握るのが「仮現運動(かげんうんどう)」という、人間の脳が引き起こす錯覚の一種です。

私たちの目や脳は、少しずつ変化する静止画を素早く連続して見せられると、それを「動いている」と認識する性質があります。これは、一枚前の絵のイメージが脳に一瞬だけ残る「残像現象」と、関連する複数のイメージをひとつの流れとしてつなげて解釈しようとする脳の働きによるものです。

ゾートロープのスリットは、この現象を引き起こすために非常に重要な役割を担っています。回転する円筒をスリットなしで見てしまうと、絵が流れてしまい、ぼやけて見えるだけです。しかし、スリットを通して見ることで、一瞬だけ絵が見え、すぐに次のスリットで隠されるという状態が繰り返されます。これにより、脳は断片的な静止画の情報を補完し、あたかも滑らかに動いているかのような映像として知覚するのです。 これが、映画やアニメーションの基本的な原理でもあります。


【初心者でも簡単!】すぐに真似できるゾートロープのアイデア10選

【初心者でも簡単!】すぐに真似できるゾートロープのアイデア10選

ゾートロープの仕組みがわかったところで、さっそく制作に取り掛かりましょう。まずは、誰でも簡単に挑戦できるシンプルなアイデアからご紹介します。絵に自信がない人でも、記号や単純な図形を使えば、驚くほど面白いアニメーションが作れますよ。

この章で紹介するアイデアは以下の通りです。

  • アイデア1:ボールが弾むアニメーション
  • アイデア2:顔の表情が変わるアニメーション
  • アイデア3:伸び縮みする線
  • アイデア4:回転する図形
  • アイデア5:点滅する星
  • アイデア6:毛虫のように進むイモムシ
  • アイデア7:開いたり閉じたりする花
  • アイデア8:数字や文字の変化
  • アイデア9:シンプルな棒人間のダンス
  • アイデア10:太陽と月の入れ替わり

アイデア1:ボールが弾むアニメーション

最も古典的で分かりやすいアイデアの一つが、ボールが弾むアニメーションです。地面に落ちて、跳ね返り、また落ちるという一連の動きをコマ撮りで描いてみましょう。

ポイントは、ボールが地面にぶつかる瞬間に少しだけ潰れた形に描くことです。これだけで、ボールの柔らかさや弾力性が表現され、よりリアルな動きに見えます。最初は単純な丸から始めて、慣れてきたらバスケットボールやスーパーボールなど、質感の違うボールで試してみるのも面白いでしょう。

アイデア2:顔の表情が変わるアニメーション

笑顔がだんだん泣き顔に変わったり、驚いた顔になったり。顔の表情の変化は、少ないコマ数でもストーリー性を感じさせることができる楽しいテーマです。

目や口の形を少しずつ変えていくだけで、豊かな感情表現が可能です。例えば、ウィンクする顔や、舌をペロッと出す顔なども可愛いですね。 家族や友達の似顔絵で挑戦してみるのもおすすめです。きっと盛り上がること間違いなしです。

アイデア3:伸び縮みする線

「絵を描くのは苦手…」という人でも大丈夫。一本の線が伸びたり縮んだりするだけでも、立派なアニメーションになります。

まっすぐな線が、だんだん波線に変わっていく様子や、短い線が画面いっぱいに伸びていく様子を描いてみましょう。色を変えたり、線の太さを変えたりすると、さらに表現の幅が広がります。シンプルながら、奥深い魅力のあるアイデアです。

アイデア4:回転する図形

丸、三角、四角といった基本的な図形が、その場でくるくると回転するアニメーションも簡単でおすすめです。

例えば、四角形を少しずつ傾けて描いていくだけで、回転しているように見えます。複数の図形を組み合わせて、それぞれが違う方向に回転するように描くと、より複雑で面白い動きになります。幾何学模様のデザインは、おしゃれな雰囲気も演出できます。

アイデア5:点滅する星

夜空で星がキラキラと輝く様子を表現してみましょう。小さな点から始めて、だんだん大きく、そしてまた小さく戻るというサイクルを描きます。

星の形を少しずつ変えたり、色を加えたりするのも良いでしょう。背景を濃い青や黒で塗ると、より星の輝きが際立ちます。流れ星がすーっと流れていくアニメーションに挑戦してみるのも素敵ですね。

アイデア6:毛虫のように進むイモムシ

体をくねらせて進むイモムシの動きは、ゾートロープにぴったりの題材です。波線を描くようなイメージで、少しずつ前に進む様子を描いていきましょう。

コマの最後と最初の絵がつながるように描くのがポイントです。こうすることで、イモムシが永遠に進み続けるループアニメーションが完成します。足を描き加えたり、顔の表情をつけたりすると、より愛らしいキャラクターになります。

アイデア7:開いたり閉じたりする花

つぼみの状態から、だんだんと花びらが開いていき、満開になる様子を描いてみましょう。そして、またつぼみに戻るという動きを繰り返します。

チューリップやタンポポなど、形がシンプルな花から始めると描きやすいです。花びらの色を少しずつ変えたり、葉っぱを揺らしたりと、細部にこだわることで、より生命感あふれる作品になります。

アイデア8:数字や文字の変化

数字の「1」が「2」に、そして「3」へと形を変えていくモーフィングアニメーションも面白いアイデアです。アルファベットやひらがなでも応用できます。

例えば、「A」の形から「B」の形へと、中間を描きながら滑らかに変化させていきます。自分の名前や好きな言葉で作ってみるのも楽しいでしょう。フォントや色を工夫することで、デザイン性の高い作品に仕上がります。

アイデア9:シンプルな棒人間のダンス

複雑なキャラクターを描く必要はありません。簡単な棒人間でも、手足を動かすだけで楽しいダンスアニメーションが作れます。

手を上げたり下げたり、足を曲げたり伸ばしたり。簡単な動きの組み合わせでも、リズミカルに見えます。複数の棒人間を登場させて、一緒に踊らせるのも良いでしょう。パラパラ漫画の要領で、少しずつポーズを変えて描いてみてください。

アイデア10:太陽と月の入れ替わり

画面の片方から太陽が昇り、頂点を過ぎるとだんだん月の形に変わっていき、沈んでいく。そんな昼と夜の移り変わりを表現するロマンチックなアイデアです。

背景の色を、水色からだんだん濃い青や黒へとグラデーションさせることで、時間の流れをより効果的に見せることができます。星や雲を一緒に描くと、さらに世界観が広がります。

【もっと面白く!】あっと驚くユニークなゾートロープのアイデア10選

【もっと面白く!】あっと驚くユニークなゾートロープのアイデア10選

基本的なアイデアに慣れてきたら、次はもっとクリエイティブで、見た人を「おっ!」と言わせるようなユニークなアイデアに挑戦してみませんか?少し手間はかかりますが、完成した時の感動は格別です。ここでは、物語性を感じさせるものや、意外性のある面白いネタをご紹介します。

この章で紹介するアイデアは以下の通りです。

  • アイデア11:キャラクターが走るアニメーション
  • アイデア12:鳥が羽ばたくアニメーション
  • アイデア13:魚が泳ぐアニメーション
  • アイデア14:変身するキャラクター
  • アイデア15:ロケットが飛んでいくアニメーション
  • アイデア16:料理が出来上がるプロセス
  • アイデア17:だまし絵・トリックアート
  • アイデア18:立体物を使った3Dゾートロープ
  • アイデア19:コマ撮り写真を使ったフォトゾートロープ
  • アイデア20:抽象的な模様の変化

アイデア11:キャラクターが走るアニメーション

好きなアニメやゲームのキャラクター、あるいは自分で考えたオリジナルキャラクターが走る姿を描いてみましょう。手足を前後に大きく振り、体が上下に揺れる様子を意識すると、躍動感が出ます。

背景に流れる景色を描き加えると、疾走感がさらにアップします。キャラクターの髪や服が風になびく様子など、細かい部分を描き込むことで、より生き生きとしたアニメーションになります。 8コマから12コマ程度で、走る一連の動作がループするように描くのがコツです。

アイデア12:鳥が羽ばたくアニメーション

大空を優雅に飛ぶ鳥の羽ばたきは、ゾートロープの題材として非常に美しいです。翼を振り上げた状態から、振り下ろすまでの一連の動きを丁寧に描きましょう。

鳥の種類によって羽ばたき方も違うので、図鑑や動画を参考にしてみるのも良いでしょう。背景に雲を描いたり、複数の鳥が群れで飛んでいる様子を描いたりすると、壮大なスケールの作品になります。

アイデア13:魚が泳ぐアニメーション

水中をすいすいと泳ぐ魚の動きも魅力的です。体をしなやかにくねらせ、尾びれで水をかく様子を表現しましょう。

背景に水草や泡を描き加えることで、水中の雰囲気がぐっと高まります。大きな魚が小さな魚を追いかけるといったストーリーを持たせると、見る人を引き込む面白い作品になります。 金魚や熱帯魚など、カラフルな魚を選ぶと見た目も華やかです。

アイデア14:変身するキャラクター

男の子が狼男に変身したり、魔法少女が変身したりといった、モーフィング(変身)のアニメーションは、ゾートロープの醍醐味の一つです。

コマを進めるごとに、少しずつ体のパーツを変化させていくのがポイントです。例えば、耳が尖っていき、牙が生え、体毛が濃くなっていく、といった具合です。変化の途中の絵を丁寧に描くことで、滑らかで不思議な変身シーンを演出できます。

アイデア15:ロケットが飛んでいくアニメーション

地面から煙を噴射して、ロケットが力強く空へ打ちあがる様子を描いてみましょう。だんだんと小さくなっていく様子を表現することで、遠近感を出すことができます。

発射台から始まり、雲を突き抜け、宇宙空間へ到達するというストーリーを描くのも壮大で楽しいです。窓からキャラクターが顔をのぞかせているなど、遊び心を加えるのも良いでしょう。

アイデア16:料理が出来上がるプロセス

目玉焼きが焼けていく様子や、パンケーキが膨らんでいく様子など、料理が出来上がる過程をアニメーションにするのもユニークで面白いアイデアです。

フライパンの上の卵が、白身が固まり、黄身がぷるぷると揺れる様子を細かく描いてみましょう。湯気や焼ける音を表現する描き文字などを加えると、シズル感がアップします。

アイデア17:だまし絵・トリックアート

ゾートロープの回転を利用した、不思議なだまし絵に挑戦してみるのも面白いでしょう。例えば、ある角度から見ると鳥に見える絵が、回転すると魚に見える、といったアイデアです。

これは少し上級者向けですが、成功すれば非常にインパクトのある作品になります。回転の錯覚を利用して、ありえない動きや形の変化を表現してみましょう。

アイデア18:立体物を使った3Dゾートロープ

絵の代わりに、粘土やフィギュアなどの立体物をコマ撮りのように配置して作る「3Dゾートロープ」は、非常に見ごたえがあります。

少しずつポーズを変えたフィギュアを円盤の上に並べ、暗い場所でストロボライトを当てながら回転させると、立体物が本当に動いているかのように見えます。 ジブリ美術館の「トトロぴょんぴょん」などが有名ですね。 制作の難易度は高いですが、その分、完成した時の感動は計り知れません。

アイデア19:コマ撮り写真を使ったフォトゾートロープ

絵を描く代わりに、人物や物の動きをコマ撮りした写真を使ってゾートロープを作ることもできます。自分の動きをアニメーションにできる、とてもパーソナルなアイデアです。

ジャンプする瞬間や、ダンスの一連の動きなどを連続で撮影し、それを帯状に貼り付けます。スマートフォンの連写機能などを使うと、手軽に素材を準備できます。

アイデア20:抽象的な模様の変化

具体的な形ではなく、線や色がうごめくような抽象的なアニメーションも、ゾートロープでは非常に美しく表現できます。

万華鏡のように模様が変化していく様子や、液体が混ざり合うようなマーブル模様の動きなどを描いてみましょう。色彩の組み合わせや、形の変化のパターンを工夫することで、いつまでも見ていられるような、 hypnotizing(催眠術的な)な作品が生まれます。

【インテリアにも】飾っておしゃれなゾートロープのアイデア5選

【インテリアにも】飾っておしゃれなゾートロープのアイデア5選

ゾートロープは、動かして楽しむだけでなく、お部屋のインテリアとしても素敵なオブジェになります。ここでは、デザイン性を重視した、飾っておくだけでも絵になるおしゃれなゾートロープのアイデアをご紹介します。自分で楽しむのはもちろん、プレゼントにも喜ばれるかもしれません。

この章で紹介するアイデアは以下の通りです。

  • アイデア21:幾何学模様のモダンアート
  • アイデア22:モノクロでシックなデザイン
  • アイデア23:アンティーク風のイラスト
  • アイデア24:植物やボタニカル柄
  • アイデア25:夜景や星空の風景

アイデア21:幾何学模様のモダンアート

円や線、三角形などのシンプルな図形を組み合わせた幾何学模様は、モダンで洗練された印象を与えます。回転させることで、模様が複雑に変化し、万華鏡を覗いているような感覚を楽しめます。

黒をベースに、ゴールドやシルバーなどのメタリックカラーを使うと、より高級感のある仕上がりになります。ミニマルなデザインは、どんなお部屋にも馴染みやすく、知的な雰囲気を演出してくれます。

アイデア22:モノクロでシックなデザイン

色数をあえて白と黒だけに絞ることで、非常にシックで大人っぽい雰囲気のゾートロープを作ることができます。シルエットで描かれた動物や人物、あるいは抽象的なパターンなどがおすすめです。

影絵のような表現は、物語性を感じさせ、想像力をかき立てます。光と影のコントラストが美しく、回転させたときの動きもシャープに見えるのが特徴です。シンプルなだけに、デザインのセンスが光るアイデアと言えるでしょう。

アイデア23:アンティーク風のイラスト

19世紀に流行したゾートロープの雰囲気を再現して、アンティーク調のイラストを描いてみるのはいかがでしょうか。セピア色のインクを使ったり、少し黄ばんだ紙を使ったりすると、時代を感じさせる風合いが出ます。

当時のファッションに身を包んだ人物や、馬車が走る様子、気球が空に浮かぶ風景などがテーマとしてぴったりです。レトロでノスタルジックな雰囲気は、見る人の心を和ませてくれるでしょう。

アイデア24:植物やボタニカル柄

葉っぱが風にそよぐ様子や、つる植物が伸びていく様子など、植物をモチーフにしたボタニカル柄は、ナチュラルで癒やされるデザインです。

繊細なタッチで葉脈まで描き込んだり、水彩絵の具で淡い色合いを表現したりすると、よりおしゃれな仕上がりになります。 緑を基調としたデザインは、お部屋に安らぎと彩りを与えてくれます。

アイデア25:夜景や星空の風景

街の灯りが点滅する夜景や、満天の星空がゆっくりと回転する様子は、ロマンチックで美しいゾートロープになります。

暗い背景に、黄色や白の点を散りばめることで、光のきらめきを表現します。流れ星や、星座が形を変えるアニメーションなどを加えても素敵です。静かな夜に、このゾートロープを眺めながらリラックスするのも良いかもしれません。

ゾートロープの基本的な作り方【自由研究にもおすすめ】

ゾートロープの基本的な作り方【自由研究にもおすすめ】

たくさんのアイデアを見て、創作意欲が湧いてきたのではないでしょうか。ここでは、紙コップや紙皿など、身近な材料で簡単に作れるゾートロープの基本的な作り方をご紹介します。 夏休みの自由研究のテーマとしても最適ですよ。

この章では、以下の内容について解説していきます。

  • 準備するものリスト
  • 作り方の手順をステップバイステップで解説
  • 絵を描くときの重要なコツ

準備するものリスト

まずは、ゾートロープ作りに必要な材料と道具を揃えましょう。ほとんどが100円ショップや文房具店で手に入るものです。

  • 円筒になるもの: 黒い画用紙、厚紙、紙コップ、アイスクリームのカップなど
  • 絵を描く紙: コピー用紙、画用紙など(円筒の内側に貼れる帯状のもの)
  • 土台・軸になるもの: 紙皿、厚紙、割り箸、ストロー、竹串など
  • 固定するもの: のり、両面テープ、セロハンテープ、ホッチキス、画鋲
  • 描画・工作道具: えんぴつ、消しゴム、ペン、色えんぴつ、定規、はさみ、カッター

最近では、必要な材料が全てセットになった工作キットも販売されています。 初めて作る場合や、手軽に挑戦したい場合は、キットを利用するのも良いでしょう。

作り方の手順をステップバイステップで解説

材料が揃ったら、さっそく組み立てていきましょう。ここでは、黒い画用紙で円筒を作る方法を例に説明します。

  1. 円筒を作る: 黒い画用紙を長方形に切り、円筒状に丸めてテープやホッチキスで固定します。
  2. スリットを入れる: 円筒の上部に、等間隔で縦長のスリット(幅5mm、高さ2〜3cm程度)をカッターで切り込みます。コマ数と同じ数のスリットを作りましょう。例えば、12コマの絵ならスリットも12本です。
  3. 絵を描く帯を作る: 円筒の内周の長さに合わせて、コピー用紙などを帯状に切ります。この帯をコマ数(スリットの数)で均等に分割し、区切り線を引いておきます。
  4. アニメーションの絵を描く: 分割した各コマに、少しずつ変化する連続した絵を描いていきます。
  5. 帯を貼り付ける: 完成した絵の帯を、円筒の内側にスリットとスリットの間に絵が来るように貼り付けます。
  6. 土台と軸を取り付ける: 円筒の底の中心に、キリなどで穴を開けます。紙皿などの土台の中心にも穴を開け、割り箸や竹串を軸として通し、円筒と土台を固定すれば完成です!

ストローなどを軸にして、両手で挟んで回転させる簡単な方法もあります。 くるくると回しながらスリットを覗いて、絵が動いて見えるか確認してみましょう。

絵を描くときの重要なコツ

ゾートロープがうまく動いて見えるかどうかは、絵の描き方にかかっています。以下の3つのコツを意識してみてください。

1. 最後の絵と最初の絵をつなげる
アニメーションが滑らかにループするためには、最後のコマの絵と最初のコマの絵が自然につながるように描くことが非常に重要です。 例えば、ボールが弾むアニメなら、最後のコマで一番上まで到達したボールが、最初のコマで少し下がり始める、というように動きを繋げましょう。

2. 変化は少しずつ、大胆に
コマからコマへの変化は、少しずつにするのが基本です。変化が大きすぎると、動きがカクカクして見えてしまいます。しかし、逆に変化が小さすぎても動きが分かりにくくなります。「少しずつ、でもはっきりと分かるように」変化をつけるのが、生き生きとしたアニメーションにするコツです。

3. コマの中心を意識する
それぞれの絵が、コマの中で上下左右にずれないように、中心を意識して描きましょう。絵の位置がずれていると、回転させたときに全体がガタガタと揺れて見えてしまいます。薄く補助線を引いておくと、位置を合わせやすくなります。

ゾートロープがうまく動かない!よくある失敗と解決策

ゾートロープがうまく動かない!よくある失敗と解決策

「せっかく作ったのに、絵がぼやけて見える…」「なんだか動きがカクカクする…」そんな経験はありませんか?ゾートロープ作りでは、いくつかのポイントを押さえないと、うまく動いて見えないことがあります。ここでは、初心者が陥りがちな失敗例とその解決策を解説します。

この章で解説する失敗と解決策は以下の通りです。

  • 絵がカクカクしてしまう場合
  • 絵がぼやけて見える、流れて見える場合
  • 回転がスムーズにいかない場合

絵がカクカクしてしまう場合

アニメーションが滑らかでなく、カクカクと途切れて見える場合、いくつかの原因が考えられます。

原因1:コマとコマの間の変化が大きすぎる
前の絵と次の絵の動きの変化が急激すぎると、脳がその間を補完しきれず、動きが飛んで見えてしまいます。
解決策: もう少しコマ数を増やすか、一つ一つの絵の変化をより小さく、細かく刻んでみましょう。中間の動きを描き足すイメージです。

原因2:回転速度が遅すぎる
ゾートロープを回すスピードが遅すぎると、一枚一枚が静止画として認識されてしまい、連続した動きに見えません。
解決策: もう少し早く、一定のスピードで回転させてみてください。ただし、速すぎても絵が見えにくくなるので、ちょうど良いスピードを見つけることが大切です。

絵がぼやけて見える、流れて見える場合

スリットから覗いているのに、絵の輪郭がはっきりせず、横に流れるようにぼやけてしまうことがあります。これはゾートロープ作りで最も多い失敗かもしれません。

原因1:スリットの幅が広すぎる
スリットの幅が広いと、一度に見える絵の範囲が広くなりすぎてしまい、残像がうまく機能しません。絵がブレて見える主な原因です。
解決策: スリットの幅をできるだけ細くしてみましょう。理想は1mm〜2mm程度です。カッターで丁寧に、まっすぐ切り込みを入れることが重要です。

原因2:スリットと絵の数が合っていない
例えば、絵は12コマあるのにスリットが10本しかないなど、数や間隔が一致していないと、正しいタイミングで絵を見ることができません。
解決策: 絵のコマ数とスリットの数は必ず同じにし、円周上に正確に等間隔で配置するようにしましょう。分度器などを使って正確に印をつけるのがおすすめです。

回転がスムーズにいかない場合

円筒がガタガタと揺れたり、途中で引っかかってしまったりして、スムーズに回転しないことがあります。

原因1:円筒や土台が歪んでいる
円筒が真円でなかったり、土台が水平でなかったりすると、回転が不安定になります。
解決策: 工作の精度を上げることが大切です。厚紙など、ある程度強度のある素材を使い、丁寧に組み立てましょう。円筒の底や土台の中心に、正確に軸を通すことも重要です。

原因2:軸と穴の摩擦が大きい
軸と、それを通す穴がきつすぎると、摩擦で回転が重くなってしまいます。
解決策: 軸がスムーズに回転できるよう、穴を少しだけ広げて調整しましょう。軸と穴の間にビーズなどを挟むと、摩擦が減ってより滑らかに回るようになります。

おすすめのゾートロープ工作キット3選

おすすめのゾートロープ工作キット3選

「材料を一つ一つ揃えるのは大変…」「もっと手軽にゾートロープ作りを楽しみたい!」という方には、工作キットの利用がおすすめです。必要なパーツがすべて揃っているだけでなく、作り方の説明書も付いているので、誰でも簡単に本格的なゾートロープを完成させることができます。ここでは、特におすすめのキットを3つご紹介します。

この章で紹介するキットは以下の通りです。

  • 【アーテック】ゾートロープでアニメーション
  • 【100円ショップ】回転アニメーション ゾートロープ工作キット
  • 【TASKO】ゾートロープキット 伊豆見香苗コラボver.

【アーテック】ゾートロープでアニメーション

学校教材メーカーとして有名なアーテック社の工作キットです。 シンプルな構造で組み立てやすく、小学生の自由研究にもぴったりです。 付属のイラストシートを使えばすぐにアニメーションを楽しめるほか、自分で絵を描くための無地のシートも付いているので、オリジナリティを出すことも可能です。

価格も手頃で、ゾートロープの基本的な仕組みを学ぶのに最適な入門キットと言えるでしょう。全国の教材店やオンラインショップなどで購入できます。

【100円ショップ】回転アニメーション ゾートロープ工作キット

驚くことに、最近ではセリアなどの100円ショップでもゾートロープの工作キットが販売されています。 「ちょっと試してみたい」という方に最適な、コストパフォーマンス抜群の商品です。

100円とは思えないほどしっかりとした作りで、必要なパーツはもちろん、数種類の絵柄シートと無地シートまで付属しています。見つけたらぜひ手に入れておきたい、手軽さが魅力のキットです。

【TASKO】ゾートロープキット 伊豆見香苗コラボver.

デザインやアートにこだわりたい方には、ものづくりカンパニーTASKOが販売する、こちらのキットがおすすめです。 円盤部分が丈夫なアクリル製で、見た目もおしゃれなのが特徴です。

このバージョンでは、人気GIFクリエイターの伊豆見香苗さんが描く、ユニークでかわいいキャラクターのイラストステッカーがセットになっています。自分で描くのとはまた違った、プロのクリエイターによるアニメーションを手軽に楽しむことができます。インテリアとして飾っても素敵な、デザイン性の高いキットです。

よくある質問

よくある質問

ここでは、ゾートロープに関するよくある質問にお答えします。制作前の疑問や、作っている途中で出てきた「?」を解消しましょう。

ゾートロープの絵は何枚描けばいいですか?

ゾートロープの絵の枚数(コマ数)に決まりはありませんが、一般的には8枚から12枚程度が作りやすく、動きも滑らかに見えるためおすすめです。 コマ数が少ないと動きがカクカクしやすく、多すぎると一枚あたりの絵の変化が小さくなりすぎて、かえって動きが分かりにくくなることがあります。まずは12コマあたりで挑戦し、慣れてきたら自分の表現したい動きに合わせて調整してみると良いでしょう。

ゾートロープのスリットの数はいくつが最適ですか?

スリットの数は、必ず絵のコマ数と同じにする必要があります。 例えば、絵を12枚描いたなら、スリットも12本です。数だけでなく、円周上に等間隔で配置することが非常に重要です。スリットの間隔がずれていると、絵がブレたり、動きのリズムが乱れたりする原因になります。分度器を使って正確に角度を測り、印をつけてから切り込みを入れるようにしましょう。

ゾートロープとフェナキストスコープの違いは何ですか?

ゾートロープとフェナキストスコープは、どちらも残像現象を利用したアニメーションの原型ですが、その形状と鑑賞方法に違いがあります。

  • ゾートロープ: 円筒形で、内側に貼られた絵を、側面のスリットから直接覗き込んで鑑賞します。
  • フェナキストスコープ: 円盤状で、描かれた絵を鏡に映し、円盤のスリットを通して鑑賞します。

ゾートロープは複数人で同時に楽しめるのに対し、フェナキストスコープは基本的に一人でしか楽しめないという違いもあります。 ゾートロープの方が構造がシンプルで作りやすいと言えるでしょう。

ゾートロープはどこで買えますか?

ゾートロープの工作キットは、様々なお店で購入することができます。

  • 玩具店・文房具店: 知育玩具のコーナーや、自由研究のコーナーなどで見つけることができます。
  • 100円ショップ: セリアなどの一部店舗で、工作キットとして販売されています。
  • オンラインショップ: Amazonや楽天市場などの大手通販サイトでは、様々な種類のキットが販売されています。
  • ミュージアムショップ: 科学館や美術館のミュージアムショップで、オリジナルデザインのものが販売されていることもあります。

手軽に試したい方は100円ショップ、本格的なものやデザイン性の高いものを求めるならオンラインショップやミュージアムショップを探してみるのがおすすめです。

まとめ

まとめ
  • ゾートロープは回転とスリットで絵が動いて見えるおもちゃです。
  • その原理は「仮現運動」という目の錯覚を利用したものです。
  • 簡単なアイデアとしてボールが弾む絵や表情の変化があります。
  • ユニークなアイデアにはキャラクターが走る絵や変身シーンがあります。
  • おしゃれなデザインとして幾何学模様やモノクロイラストが人気です。
  • 紙コップや画用紙など身近な材料で簡単に手作りできます。
  • 作り方のコツは、最後の絵と最初の絵を繋げることです。
  • うまく動かない原因はスリットの幅や回転速度にあります。
  • 絵がぼやける時はスリットを細くすると改善されることが多いです。
  • アーテックや100円ショップで手軽な工作キットが購入可能です。
  • デザイン性の高いキットはインテリアとしても楽しめます。
  • 絵の枚数は8~12枚、スリットの数も同数にするのが基本です。
  • フェナキストスコープは円盤状で鏡を使って見る点が違います。
  • 自由研究のテーマとしても非常に人気がありおすすめです。
  • 3Dプリンターで立体的なゾートロープを作ることも可能です。
【永久保存版】ゾートロープのアイデア25選!簡単な作り方から面白いネタ、おしゃれなデザインまで徹底解説

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