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草木灰でアブラムシ対策!【効果あり】正しい使い方と注意点を徹底解説

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草木灰でアブラムシ対策!【効果あり】正しい使い方と注意点をプロが徹底解説
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家庭菜園や大切に育てているお花に、びっしりとついたアブラムシ…。見つけるたびに、がっかりしてしまいますよね。「農薬は使いたくないけど、どうにかしたい!」そんな悩みを抱えていませんか?実は、昔ながらの知恵である「草木灰(そうもくばい)」が、アブラムシ対策にとても効果的なんです。本記事では、なぜ草木灰がアブラムシに効くのか、そのメカニズムから、効果を最大限に引き出す正しい使い方、そして知っておくべき注意点まで、詳しく解説していきます。この記事を読めば、あなたも今日から草木灰を使いこなし、無農薬で元気な植物を育てられるようになりますよ。

目次

そもそも草木灰とは?アブラムシになぜ効くの?

そもそも草木灰とは?アブラムシになぜ効くの?

アブラムシ対策の話をする前に、まずは「草木灰」が一体何なのか、そしてなぜアブラムシに効果があるのかを知っておきましょう。その正体とメカニズムを理解することで、より効果的に活用できるようになります。

  • 草木灰の正体とアブラムシへの効果
  • アブラムシが草木灰を嫌う3つの理由
  • 草木灰は殺虫剤ではなく「忌避剤」

草木灰の正体とアブラムシへの効果

草木灰とは、その名の通り、草や木を燃やしてできた灰のことです。 昔から日本では、かまどや囲炉裏から出た灰を、畑にまいて利用してきました。単なる燃えカスではなく、植物が成長するために地中から吸い上げたカリウムやカルシウム、リン酸といったミネラル分が豊富に含まれている、天然の肥料なのです。 特に、植物の根や茎を丈夫にし、花や実のつきを良くする「カリウム」が豊富で、速効性があるのが特徴です。

そして、この草木灰が、肥料としてだけでなく、アブラムシなどの害虫を遠ざける効果も持っているのです。 農薬を使わずに害虫対策ができる、自然の恵みというわけですね。

アブラムシが草木灰を嫌う3つの理由

では、なぜアブラムシは草木灰を嫌うのでしょうか。それには、主に3つの理由が考えられます。

理由1:強アルカリ性で体を傷つける

草木灰は水に溶けると強いアルカリ性を示します。 アブラムシのような体の柔らかい昆虫にとって、このアルカリ性は非常に刺激が強く、体に付着すると皮膚を傷つけたり、脱水症状を引き起こしたりすると考えられています。人間がアルカリ性の強い液体に触れると肌が荒れるのと似たようなイメージです。この不快感から、アブラムシは草木灰が付着した植物を避けるようになります。

理由2:微細な粒子が呼吸を妨げる

草木灰は、非常に細かい粒子でできています。この微細な粒子が、アブラムシの体表にある「気門(きもん)」と呼ばれる呼吸するための穴を塞いでしまうことがあります。 気門が塞がれると、アブラムシは呼吸困難に陥り、窒息してしまうことも。この物理的な作用も、アブラムシを遠ざける大きな要因の一つです。

理由3:独特の匂いによる忌避効果

草木灰には、植物が燃えた独特の匂いがあります。多くの昆虫は匂いを頼りに食べ物となる植物を探しますが、この草木灰の匂いが、アブラムシにとっての「嫌な臭い」となり、植物に寄り付きにくくさせる効果があると言われています。 特に、モンシロチョウなどもこの匂いを嫌うとされています。

草木灰は殺虫剤ではなく「忌避剤」

ここで大切なポイントは、草木灰は農薬のような強力な殺虫剤ではないということです。草木灰の主な効果は、アブラムシを直接殺す「殺虫」ではなく、アブラムシが嫌がって寄り付かなくする「忌避(きひ)」がメインです。 もちろん、粒子が気門を塞ぐことによる窒息死も期待できますが、基本的には「ここにいると不快だから、あっちへ行こう」とアブラムシに思わせるためのものだと理解しておきましょう。そのため、発生してしまったアブラムシを退治するというよりは、発生を予防したり、増え始めの段階で追い払ったりするのに特に効果を発揮します。


【実践編】草木灰を使ったアブラムシ対策の正しい使い方

【実践編】草木灰を使ったアブラムシ対策の正しい使い方

草木灰がアブラムシに効く理由がわかったところで、いよいよ実践です。効果を最大限に引き出すための、正しい使い方を具体的に見ていきましょう。ちょっとしたコツを押さえるだけで、効果が大きく変わってきますよ。

  • 用意するもの
  • 効果的な散布方法とタイミング
  • 散布量の目安と頻度
  • 雨が降った後の対処法

用意するもの

まずは、草木灰を使ったアブラムシ対策に必要なものを準備しましょう。

  • 草木灰:ホームセンターや園芸店、ネット通販などで購入できます。 もちろん、安全に配慮して自作したものでもOKです。
  • 散布するための道具:目の細かいザルや茶こし、使い古しのストッキングや洗濯ネットなどが便利です。 均一に薄く振りかけるのがコツです。
  • マスク・ゴーグル:草木灰は細かい粒子なので、吸い込んだり目に入ったりしないように、念のためマスクやゴーグルを着用すると安心です。

効果的な散布方法とタイミング

草木灰をただやみくもに撒くだけでは、十分な効果は得られません。効果を高めるには、散布の方法とタイミングが重要です。

タイミング:朝露で葉が濡れている時がベスト

草木灰を散布するベストなタイミングは、早朝の、朝露で植物の葉がしっとりと濡れている時間帯です。 葉が濡れていると、乾いた葉に撒くよりも草木灰が付着しやすくなり、風で飛んでしまうのを防げます。 また、アブラムシの活動が活発になる前の時間帯に先手を打つという意味でも効果的です。

方法:葉の裏までまんべんなく薄くかける

アブラムシは、葉の裏や新芽の付け根など、見えにくい場所に隠れていることが非常に多いです。そのため、植物の上からパラパラと振りかけるだけでなく、葉を一枚一枚めくりながら、葉の裏側にもしっかりと草木灰がかかるように意識しましょう。 この時、一箇所に固まってドバっとかからないように、ザルやネットを使って、うっすらと雪化粧するようなイメージで、まんべんなく振りかけるのがポイントです。

風のない日を選ぶ

当然ですが、風の強い日に作業をすると、せっかく撒いた草木灰が風で飛ばされてしまいます。自分にかかってしまう可能性もありますし、効果も薄れてしまいます。天気予報を確認し、できるだけ風のない穏やかな日を選んで作業しましょう。

散布量の目安と頻度

草木灰は天然素材ですが、使いすぎは禁物です。特に土壌に与える影響を考慮する必要があります。

アブラムシ対策として葉に散布する場合、「葉が白く見えるか見えないか」という程度のごく薄い量で十分です。土壌に肥料として施す場合でも、1平方メートルあたり一握り(約20g〜50g)程度が目安とされています。 頻度としては、一度散布したら、まずは様子を見ましょう。雨が降って流れ落ちてしまったり、アブラムシの発生がまだ見られたりするようであれば、1週間に1回程度のペースで、数回繰り返してみてください。

雨が降った後の対処法

草木灰は水に溶けやすい性質を持っています。そのため、散布した後に雨が降ると、残念ながら葉から流れ落ちてしまいます。 雨が降った後は、効果が薄れていると考えた方が良いでしょう。天気が回復したら、再度、同じように散布し直す必要があります。ただ、地面に落ちた草木灰は、そのまま土壌のカリウム肥料として働いてくれるので、全くの無駄になるわけではありません。

【要注意!】草木灰を使う上でのデメリットと注意点

【要注意!】草木灰を使う上でのデメリットと注意点

自然由来で万能に見える草木灰ですが、使い方を間違えるとかえって植物に悪影響を与えてしまう可能性もあります。安全に、そして効果的に使うために、知っておくべきデメリットと注意点をしっかり確認しておきましょう。

  • かけすぎは土壌のアルカリ化を招く
  • アルカリ性を嫌う植物には使用しない
  • 風で飛散し、目や口に入らないように注意
  • 窒素肥料との同時使用は避ける

かけすぎは土壌のアルカリ化を招く

草木灰の最も注意すべき点は、土壌をアルカリ性に傾ける作用が強いことです。 日本の土壌は雨が多いため、もともと酸性に傾きがちです。そのため、草木灰を適量使うことは、土壌の酸度を中和し、多くの植物が好む弱酸性〜中性の環境を作るのに役立ちます。 しかし、必要以上に大量に使いすぎると、土壌がアルカリ性に傾きすぎてしまうのです。土壌がアルカリ性になりすぎると、鉄やマンガンといった特定のミネラルが溶け出しにくくなり、植物がそれを吸収できなくなってしまいます。結果として、葉が黄色くなるなどの「微量要素欠乏症」を引き起こし、かえって生育を悪くする原因になります。「過ぎたるは猶及ばざるが如し」ということを忘れないでください。

アルカリ性を嫌う植物には使用しない

植物の中には、酸性の土壌を好む種類もあります。代表的なのは、ブルーベリー、ツツジ、サツキ、シャクナゲなどです。これらの植物の周りに草木灰を撒くと、土壌がアルカリ性に傾き、生育不良を起こす可能性があります。ご自身が育てている植物がどのような土壌を好むのかを事前に調べてから使用するようにしましょう。

風で飛散し、目や口に入らないように注意

先ほども少し触れましたが、草木灰は非常に細かい粒子です。作業中に風で舞い上がり、目や鼻、口に入ってしまう可能性があります。アルカリ性のため、粘膜を傷つける恐れもあります。作業する際は、風向きに注意するとともに、マスクやゴーグルの着用を心がけ、安全に配慮しましょう。

窒素肥料との同時使用は避ける

これは少し専門的な話になりますが、非常に重要なポイントです。肥料としてよく使われる「硫安」や「鶏ふん」などの窒素成分を多く含む肥料と草木灰を混ぜて同時に使用することは絶対に避けてください。 草木灰のアルカリ性と窒素肥料が化学反応を起こし、肥料の重要な成分である窒素がアンモニアガスとなって空気中に逃げてしまいます。 これでは、せっかくの肥料効果がなくなってしまいます。もし両方を使いたい場合は、草木灰を施してから1〜2週間ほど期間を空けてから窒素肥料を与えるなど、タイミングをずらして使用するようにしましょう。

草木灰はどこで手に入る?入手方法と簡単な作り方

草木灰はどこで手に入る?入手方法と簡単な作り方

「草木灰がアブラムシに効くのはわかったけど、どこで手に入れればいいの?」と思いますよね。草木灰は購入することも、自分で作ることも可能です。それぞれの方法についてご紹介します。

  • 市販の草木灰を購入する
  • 【DIY】草木灰を自作する方法

市販の草木灰を購入する

最も手軽で簡単なのは、市販品を購入する方法です。最近では、様々な場所で手に入れることができます。

ホームセンターや園芸店

カインズホーム、コメリ、ケーヨーデイツーといった大手のホームセンターや、地域の園芸専門店の肥料コーナーで販売されています。 サイズも小さい袋から大容量のものまで様々なので、必要な量に合わせて選べます。実際に商品を見て購入したい方におすすめです。

ネット通販(Amazon、楽天市場など)

Amazonや楽天市場などの大手ネット通販サイトでも、多くの種類の草木灰が販売されています。 様々なメーカーの商品を比較検討でき、重いものでも自宅まで届けてくれるのが大きなメリットです。レビューを参考に選ぶのも良いでしょう。

市販されている主な草木灰メーカーには、株式会社サンアンドホープや朝日アグリア株式会社、太田油脂株式会社などがあります。

【DIY】草木灰を自作する方法

庭の落ち葉や剪定した枝などを再利用して、自分で草木灰を作ることもできます。 コストがかからず、環境にも優しい方法ですが、火の取り扱いには十分な注意が必要です。

準備するもの

  • 燃やすための容器:一斗缶やペール缶、ドラム缶など、底に空気穴を開けた金属製の燃えにくい容器
  • 材料:よく乾燥させた落ち葉、枯れ草、剪定した小枝など
  • 火をつけるもの:新聞紙、ライターなど
  • 火を消すためのもの:水を入れたバケツ、消火器など

安全な作り方の手順

  1. 場所を選ぶ:周りに燃えやすいものがない、安全な場所を選びます。
  2. 材料を入れる:容器の底に燃えやすい新聞紙などを置き、その上に乾燥した落ち葉や小枝を入れます。
  3. 火をつける:下から火をつけ、少しずつ材料を追加していきます。この時、一気に燃え上がらせるのではなく、低温でじっくりと、いぶすように燃やすのが良質な草木灰を作るコツです。
  4. 完全に灰にする:材料がすべて燃え尽き、白い灰になるまで待ちます。
  5. 火の始末をする:火が完全に消えたことを確認してから、灰を集めます。水をかけて完全に消火しましょう。
  6. 保管する:集めた灰は、雨に濡れないように蓋付きの容器などに入れて保管します。

作る際の注意点(法律・条例の確認)

最も重要な注意点として、野焼きは法律(廃棄物の処理及び清掃に関する法律)で原則禁止されています。 ただし、農業を営む上でやむを得ないものなど、一部例外が認められている場合があります。しかし、自治体の条例によっては、例外なく禁止されている場合もあります。 草木灰を自作する前には、必ずお住まいの市町村役場に問い合わせて、野焼きに関するルールを確認してください。ルールを守り、安全に十分配慮した上で自己責任で行いましょう。

草木灰だけじゃない!アブラムシに効果的な無農薬対策

草木灰だけじゃない!アブラムシに効果的な無農薬対策

草木灰は非常に有効な手段ですが、アブラムシ対策は一つではありません。他の無農薬対策と組み合わせることで、より効果的にアブラムシを防ぐことができます。代表的な方法をいくつかご紹介します。

  • 牛乳スプレー
  • 木酢液・竹酢液
  • 天敵(テントウムシ)を味方につける
  • キラキラ光るものを設置する

牛乳スプレー

牛乳を水で薄めずにそのままスプレーボトルに入れ、アブラムシに直接吹きかける方法です。 牛乳が乾くときに膜を作り、アブラムシの気門を塞いで窒息させる効果があります。 ポイントは、よく晴れた日の午前中に行うこと。散布後、牛乳が乾いたら、カビや悪臭の原因になるため、必ず水で洗い流しましょう。

木酢液・竹酢液

木炭や竹炭を作る際に出る煙を冷やして液体にしたもので、独特の燻製のような匂いがします。この匂いを害虫が嫌うため、忌避効果が期待できます。 市販のものを規定の倍率(500〜1000倍程度)に薄めて、週に1回ほど散布します。 土壌の有用な微生物を増やす効果もあるとされています。

天敵(テントウムシ)を味方につける

アブラムシの天敵といえば、テントウムシです。 成虫も幼虫も、アブラムシを大量に食べてくれます。もし庭でテントウムシを見かけたら、殺虫剤を使わずに大切にしましょう。また、テントウムシを呼び寄せる効果のあるカモミールやパセリなどのハーブを近くに植えるのも一つの方法です。

キラキラ光るものを設置する

アブラムシは、キラキラと乱反射する光を嫌う性質があります。 植物の株元に、アルミホイルを敷いたり、シルバーのビニールテープを吊るしたりすることで、アブラムシが寄り付きにくくなります。物理的な対策として、手軽に試せる方法です。

よくある質問(Q&A)

よくある質問(Q&A)

ここでは、草木灰とアブラムシ対策に関して、皆さんからよく寄せられる質問にお答えします。

草木灰はどんな植物に使えますか?

基本的には、多くの野菜(トマト、キュウリ、ナス、ジャガイモなど)や草花に使えます。 ただし、前述の通り、ブルーベリーやツツジなど酸性の土壌を好む植物への使用は避けてください。 使用する前に、育てる植物の性質を確認することが大切です。

草木灰の効果はどのくらい続きますか?

葉に散布した場合の効果は、永続的ではありません。雨が降れば流れ落ちてしまいますし、風でも飛散します。 そのため、アブラムシの発生が見られる間は、1週間に1回程度、定期的に散布を続けるのがおすすめです。

うどんこ病にも効果がありますか?

はい、効果が期待できます。うどんこ病はカビの一種が原因で発生しますが、このカビは酸性の環境を好みます。アルカリ性の草木灰を散布することで、葉の表面がアルカリ性に傾き、うどんこ病の菌が繁殖しにくい環境を作ることができます。 予防的な効果として有効です。

草木灰をまきすぎた場合の対処法は?

もし土壌に草木灰をまきすぎてアルカリ性に傾きすぎたと感じた場合は、「ピートモス」や「鹿沼土」など、酸性の性質を持つ土壌改良材を混ぜ込むことで、中和することができます。ただし、基本は「まきすぎない」ことが最も重要です。

食べられる野菜にかけても大丈夫ですか?

はい、大丈夫です。草木灰は天然のミネラルであり、化学的に合成されたものではありません。 収穫前に野菜に付着しているのが気になる場合は、食べる前によく水で洗い流せば問題ありません。むしろ、カリウム肥料としての効果で、野菜の味を良くするとも言われています。

まとめ

まとめ
  • 草木灰は草木を燃やした天然のカリウム肥料です。
  • アブラムシには忌避効果が期待できます。
  • アルカリ性や粒子でアブラムシを遠ざけます。
  • 殺虫剤ではなく、主に予防として使います。
  • 散布は朝露で濡れた葉の裏まで薄く行います。
  • 雨が降ると効果が薄れるため、再散布が必要です。
  • 使いすぎは土壌のアルカリ化を招くので注意します。
  • 酸性を好むブルーベリーなどには使用を避けます。
  • 窒素肥料との同時使用は避けるべきです。
  • ホームセンターやネット通販で購入可能です。
  • 自作する場合は法律や条例の確認が必須です。
  • 牛乳スプレーなど他の無農薬対策との併用も有効です。
  • うどんこ病の予防にも効果が期待できます。
  • 収穫前の野菜にかかっても水で洗えば安全です。
  • 自然の力を借りて、賢く害虫対策を行いましょう。
草木灰でアブラムシ対策!【効果あり】正しい使い方と注意点をプロが徹底解説

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