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防草シートでシロアリ被害?正しい知識と対策で家を守る方法

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防草シートでシロアリ被害?正しい知識と対策で家を守る方法
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お庭の雑草対策として非常に便利な防草シート。「これで面倒な草むしりから解放される!」と期待に胸を膨らませて設置を検討している方も多いのではないでしょうか。しかし、インターネット上では「防草シートを敷いたらシロアリが発生した」といった怖い噂も…。大切なお住まいに被害が及ぶ可能性を考えると、不安になってしまいますよね。本記事では、防草シートとシロアリの気になる関係性から、シロアリを寄せ付けないための正しい防草シートの選び方、施工方法、そして万が一の対策まで、詳しく解説していきます。この記事を読めば、シロアリの不安を解消し、安心して防草シートを活用できるようになります。

目次

【結論】防草シートがシロアリを直接呼ぶわけではない

【結論】防草シートがシロアリを直接呼ぶわけではない

まず結論からお伝えすると、防草シート自体がシロアリを直接引き寄せる原因になるわけではありません。 しかし、防草シートの敷き方や環境によっては、シロアリが好む環境を作り出してしまう可能性がある、というのが事実です。 シロアリは、暗くてジメジメした湿気の多い場所を好みます。 防草シートを敷くことで地面に日光が当たらなくなり、シートの下は暗く、湿気がこもりやすい状態になることがあります。 この環境が、シロアリにとって居心地の良い住処となってしまうのです。

この章では、防草シートとシロアリの関係について、さらに詳しく掘り下げていきます。


  • 防草シートの下がシロアリの温床に?その理由とは



  • シロアリの餌になる防草シートも存在する?



  • 家屋への侵入経路を作ってしまう危険性


防草シートの下がシロアリの温床に?その理由とは

防草シートがシロアリの温床になり得ると言われる理由は、主に3つの条件が揃いやすいからです。

  1. 湿気
    シロアリは乾燥を嫌い、湿った環境を好みます。 防草シートは日光を遮るため、シート下の土が乾きにくくなり、湿度が高い状態が保たれやすくなります。 特に水はけの悪い土地では、雨が降った後などもなかなか乾かず、シロアリにとって絶好の環境が生まれてしまいます。
  2. 暗所
    光を嫌うシロアリにとって、防草シートの下は格好の隠れ場所です。日光が遮断された暗い空間は、シロアリが安心して活動し、巣を作るのに適しています。
  3. 餌となる有機物
    防草シートを敷く前に、地面の落ち葉や枯れ草、木の根などを完全に取り除けていない場合、それらがシートの下で腐敗し、シロアリの餌となる可能性があります。 シロアリは木材だけでなく、腐った植物質も好んで食べるため注意が必要です。

これらの条件が揃うことで、防草シートの下が意図せずしてシロアリを呼び寄せる環境になってしまうのです。

シロアリの餌になる防草シートも存在する?

ほとんどの防草シートはポリプロピレンやポリエステルといった化学繊維でできているため、シロアリの餌にはなりません。 しかし、注意が必要なのは「生分解性」の防草シートです。これは、植物由来の素材で作られており、時間が経つと自然に土に還る環境に優しい製品です。

環境に良い一方で、このタイプのシートはセルロースを主成分とすることが多く、シロアリにとってはご馳走になり得ます。 もしシロアリ対策を重視するのであれば、生分解性のシートは避け、ポリプロピレン製やポリエステル製などの非生分解性の製品を選ぶのが賢明です。

家屋への侵入経路を作ってしまう危険性

最も避けたいのが、防草シートが原因でシロアリが家屋に侵入してくるケースです。防草シートを建物の基礎部分に接するように敷いてしまうと、大きなリスクが生まれます。 シートと基礎の隙間や、シートの下の湿った土壌が、シロアリにとって格好の侵入経路となるのです。

シロアリは土の中を移動し、基礎のわずかなひび割れなどからでも建物内部に侵入します。 防草シートで基礎周りが覆われていると、シロアリの侵入経路(蟻道)が発見しにくくなるというデメリットもあります。定期的な点検がしづらくなり、気づいた時には被害が拡大していた、という事態にもなりかねません。


シロアリを寄せ付けない!防草シートの選び方3つのポイント

シロアリを寄せ付けない!防草シートの選び方3つのポイント

シロアリのリスクを減らすためには、防草シート選びが非常に重要です。どのような点に注意して選べば良いのでしょうか。ここでは、シロアリ対策に効果的な防草シートを選ぶための3つのポイントをご紹介します。これらのポイントを押さえて、安心できるお庭づくりを目指しましょう。


  • ポイント1:素材は「通気性」と「透水性」を重視



  • ポイント2:「高密度・高耐久」な不織布タイプを選ぶ



  • ポイント3:最終手段としての「防蟻剤入り」シート


ポイント1:素材は「通気性」と「透水性」を重視

シロアリ対策で最も重要なのは、湿気をためないことです。 そのためには、通気性と透水性に優れた防草シートを選ぶことが基本となります。素材で言うと、ポリプロピレンやポリエステルの「不織布」タイプがおすすめです。

不織布は、繊維をランダムに重ねて熱や接着剤で結合させたシートで、織物タイプに比べて水や空気を通しやすい構造になっています。 雨が降っても水たまりができにくく、シート下の湿度が上がりにくいため、シロアリが好むジメジメした環境を防ぐ効果が期待できます。 商品を選ぶ際には、「透水性あり」といった表記を確認しましょう。

ポイント2:「高密度・高耐久」な不織布タイプを選ぶ

シートの強度も重要な選定基準です。薄くて安価なシートは、紫外線や物理的な刺激で劣化しやすく、破れた箇所から雑草が生えるだけでなく、シロアリの侵入を許すきっかけにもなりかねません。

そこでおすすめなのが、高密度で耐久性の高い不織布タイプの防草シートです。密度が高いシートは物理的に非常に丈夫で、スギナのような強力な雑草の突き抜けも防ぎます。 密度は「g/m2」という単位で示され、数値が大きいほど高密度になります。例えば、デュポン社の「ザバーン®240」や「ザバーン®350」といった製品は、高密度・高耐久でプロの現場でも広く使われています。

厚みがあり、しっかりとした製品を選ぶことで、物理的にシロアリの侵入を防ぎ、長期間にわたって防草効果と防蟻効果を維持することができます。

ポイント3:最終手段としての「防蟻剤入り」シート

より確実にシロアリ対策を行いたい場合、防蟻(ぼうぎ)剤が練り込まれた防草シートも選択肢の一つです。これらの製品は、シート自体にシロアリが嫌う成分が含まれているため、シロアリを寄せ付けない効果が期待できます。

ただし、薬剤を使用しているため、小さなお子様やペットがいるご家庭、家庭菜園の近くなどで使用する際には、製品の安全性について十分に確認する必要があります。また、薬剤の効果は永久に続くわけではないため、耐用年数もチェックしておきましょう。どうしても心配な場所や、過去にシロアリ被害があった場所など、限定的に使用を検討するのが良いかもしれません。

【重要】シロアリを防ぐ防草シートの正しい施工方法

【重要】シロアリを防ぐ防草シートの正しい施工方法

どんなに高性能な防草シートを選んでも、施工方法を間違えてしまうとその効果は半減し、かえってシロアリのリスクを高めてしまうことさえあります。 ここでは、シロアリを寄せ付けないための、最も重要な施工のポイントを解説します。DIYで施工される方は特に、しっかりと確認してください。


  • 最重要!建物の基礎から必ず離して敷く



  • 隙間はNG!シートの重ね方とピンの打ち方



  • 施工前の下準備が成功の鍵


最重要!建物の基礎から必ず離して敷く

これがシロアリ対策における最も重要なポイントです。防草シートは、建物の基礎コンクリートから最低でも10cm、できれば30cm以上離して敷設してください。 基礎にぴったりとシートを付けてしまうと、シートの下やシートと基礎の隙間がシロアリの通り道になってしまいます。 また、基礎周りを覆ってしまうと、万が一シロアリが発生した際に、その兆候である「蟻道(ぎどう)」を発見することができず、被害が深刻化する恐れがあります。

基礎の周りは、防草シートを敷かずに砂利を敷いたり、定期的に除草したりして、風通しが良く、乾燥した状態を保つことが大切です。面倒でもこの一手間が、大切なお家をシロアリから守ることに繋がります。

隙間はNG!シートの重ね方とピンの打ち方

防草シートを複数枚つなぎ合わせて使用する場合、シート同士の重ね合わせ部分が隙間になりがちです。この隙間から雑草が生えたり、シロアリが侵入したりする可能性があります。

シートを重ねる際は、必ず10cm以上重ね合わせるようにしましょう。 そして、重ね合わせた部分は、専用の固定ピンで50cm間隔を目安にしっかりと固定します。 さらに万全を期すなら、重ね合わせた部分を防草シート専用の粘着テープで塞ぐのがおすすめです。 これにより、隙間からの雑草や害虫の侵入をほぼ完璧に防ぐことができます。

ピンを打つ際も、シートが浮き上がらないように、地面にしっかりと打ち込むことが大切です。

施工前の下準備が成功の鍵

防草シートを敷く前の下準備も、防草効果やシロアリ対策の効果を大きく左右します。 以下の手順を丁寧に行いましょう。

  1. 除草
    まずは敷設する場所の雑草を根こそぎ取り除きます。草刈り機だけでなく、手で根っこから抜き取るのが理想です。 雑草の根が残っていると、シートの下で生き残り、シートを突き破る原因になります。
  2. 整地
    石や木の枝、植物の根などをきれいに取り除き、地面を平らにならします。 地面に凹凸があるとシートが浮き上がり、隙間ができる原因になります。取り除いた枯れ草や木片は、シロアリの餌になる可能性があるので、必ず敷地外に処分してください。
  3. (推奨)除草剤の散布
    より防草効果を高めたい場合は、整地した後に除草剤を散布するのも効果的です。 特に、土の中に長期間効果が持続する「土壌処理剤」タイプの除草剤がおすすめです。

少し手間はかかりますが、この下準備をしっかり行うことで、防草シートの効果を最大限に引き出し、シロアリのリスクを大幅に減らすことができます。

さらに安心!防草シートと併用できるシロアリ対策

さらに安心!防草シートと併用できるシロアリ対策

防草シートの選び方と正しい施工方法を実践するだけでも、シロアリのリスクはかなり低減できます。しかし、「それでもまだ心配…」という方のために、さらに安心感を高めるための併用対策をご紹介します。これらの対策を組み合わせることで、より強固な防衛ラインを築くことができます。


  • 防草シートの上に砂利を敷くメリット



  • 専門業者による防蟻処理



  • 大切なのは定期的な点検


防草シートの上に砂利を敷くメリット

防草シートを敷いた上に砂利を敷く方法は、非常に効果的で、多くのメリットがあります。

  • 紫外線からの保護
    防草シートの主な劣化原因は紫外線です。 砂利を上に敷くことで、シートが直接日光に当たるのを防ぎ、耐用年数を大幅に延ばすことができます。
  • 湿気対策の強化
    砂利層があることで、シート表面の水はけが良くなり、湿気がこもりにくくなります。これにより、シロアリが好むジメジメした環境をさらに抑制できます。
  • 物理的なバリア
    砂利が重しとなり、シートが風でめくれたり、ずれたりするのを防ぎます。
  • 美観の向上
    黒や緑の防草シートがむき出しの状態よりも、砂利を敷いた方がお庭の景観が格段に良くなります。

このように、砂利を敷くことはシロアリ対策だけでなく、防草シートを長持ちさせ、お庭を美しく保つ上でも非常に有効な方法です。

専門業者による防蟻処理

新築時やリフォームのタイミングであれば、建物の基礎周りの土壌に専門業者による防蟻処理を施すのが最も確実な方法の一つです。 床下の土壌や木部に薬剤を散布・塗布することで、シロアリの侵入を根本から防ぎます。

すでに建物が建っている場合でも、床下に入っての薬剤散布は可能です。 シロアリ被害が心配な地域にお住まいの方や、過去に被害があった場合は、一度専門業者に相談し、床下診断を受けてみることをお勧めします。 防草シートを敷く前にこの処理を行っておけば、より安心して過ごすことができるでしょう。

大切なのは定期的な点検

どのような対策を施しても、「これで100%大丈夫」ということはありません。最も大切なのは、定期的にご自宅の周りを点検する習慣です。

特に、建物の基礎周りを重点的にチェックしましょう。防草シートを敷いていない基礎部分に、土でできたトンネルのような筋(蟻道)がないか確認してください。これがシロアリの侵入サインです。 また、羽アリが大量に発生した場合も注意が必要です。

年に1〜2回、特にシロアリが活発になる春から夏にかけて点検を行うことで、万が一の際も早期発見・早期対応が可能になります。早期発見が、被害を最小限に食い止める鍵となります。

よくある質問

よくある質問

ここでは、防草シートとシロアリに関して、多くの方が抱く疑問についてQ&A形式でお答えします。

防草シートの下にシロアリ以外の虫もわきますか?

はい、その可能性はあります。防草シートの下は、暗くて湿気が多いため、シロアリだけでなくダンゴムシ、ワラジムシ、ゲジゲジ、ムカデといった多湿な環境を好む虫の隠れ家になることがあります。 これらの虫は、シートを敷く前から土壌に生息している場合がほとんどです。 対策としては、シートを敷く前の整地を丁寧に行い、落ち葉などの有機物を取り除くこと、そして水はけを良くすることが挙げられます。 虫の発生が気になる場合は、シートの下に防虫剤を撒くという方法もありますが、薬剤の使用は慎重に検討してください。

ウッドチップはシロアリの餌になりますか?

はい、ウッドチップは木材であるため、シロアリの餌になる可能性があります。 特に、湿気を含んで腐朽し始めると、シロアリを誘引する原因となり得ます。防草シートの上に敷く化粧材としてウッドチップを検討している場合は、このリスクを理解しておく必要があります。 シロアリ対策を最優先するならば、砂利や人工芝など、木質系以外の素材を選ぶ方が安心です。もしウッドチップを使用する場合は、建物の基礎から離れた場所で使う、定期的に状態を確認するなどの注意が必要です。

100均の防草シートでもシロアリ対策はできますか?

100円ショップで販売されている防草シートは、非常に安価で手軽ですが、シロアリ対策という観点では推奨できません。 これらのシートは一般的に薄く、密度も低いため、耐久性が高くありません。 紫外線による劣化が早く、破れやすいため、シロアリの侵入を物理的に防ぐ効果は期待薄です。また、すぐに劣化して隙間ができると、かえって雑草や虫の温床になる可能性もあります。狭い範囲での一時的な使用ならまだしも、家周りなど長期間にわたる防草とシロアリ対策を考えるのであれば、ホームセンターなどで販売されている高耐久な製品を選ぶべきです。

防草シートの耐用年数はどれくらいですか?

防草シートの耐用年数は、製品の素材、厚み、密度、そして使用環境(紫外線に当たるかどうか)によって大きく異なります。 安価な織布タイプだと2〜3年程度のものから、高耐久な不織布タイプで、なおかつ砂利などを上に敷いて紫外線から保護した場合は、10年以上、あるいは半永久的に効果が持続するとされる製品もあります。 シロアリ対策も兼ねて長期間安心して使いたい場合は、初期投資は高くなりますが、耐用年数の長い高品質なシートを選ぶことをお勧めします。

ザバーン®はシロアリに強いですか?

デュポン社の「ザバーン®」は、ポリプロピレン製の高密度な不織布シートで、非常に強度が高く、プロの現場でも信頼されている製品です。 その高い密度と強度から、物理的にシロアリの侵入を防ぐ効果が期待できます。また、透水性にも優れているため、シート下に湿気がこもりにくいという点もシロアリ対策において有利です。 ザバーン®自体に防蟻剤は含まれていませんが、その優れた物理的特性から、シロアリ対策として有効な選択肢の一つと言えるでしょう。

まとめ

まとめ
  • 防草シート自体がシロアリを直接呼ぶわけではない。
  • シート下の「湿気」「暗所」がシロアリの好む環境を作る。
  • 生分解性のシートはシロアリの餌になる可能性がある。
  • シート選びは「通気性・透水性」の良い不織布タイプが基本。
  • 高密度・高耐久なシートは物理的なバリアになる。
  • 施工時は建物の基礎から必ず10cm以上離すこと。
  • シートの重ねは10cm以上、ピンとテープで隙間なく。
  • 施工前の除草・整地・清掃が非常に重要。
  • シートの上に砂利を敷くと耐久性・防湿性が向上する。
  • ウッドチップはシロアリの餌になるリスクがある。
  • 100均のシートは長期的なシロアリ対策には不向き。
  • ザバーン®のような高密度不織布は対策として有効。
  • 専門業者による防蟻処理も有効な選択肢。
  • 最も大切なのは基礎周りの定期的な点検。
  • 異変を見つけたらすぐに専門家に相談すること。
防草シートでシロアリ被害?正しい知識と対策で家を守る方法

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