潰瘍性大腸炎におすすめの整腸剤を徹底解説!選び方や注意点も

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潰瘍性大腸炎におすすめの整腸剤を徹底解説!選び方や注意点も
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潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜に炎症や潰瘍が生じる慢性的な病気で、国の指定難病にも定められています。下痢や血便、腹痛といったつらい症状に悩まされ、日常生活に大きな影響を及ぼすことも少なくありません。症状が落ち着いている「寛解期」と、症状が悪化する「活動期」を繰り返す特徴があります。

治療は薬物療法が中心ですが、腸内環境を整える整腸剤も注目されています。しかし、数多くの整腸剤の中から、ご自身に合うものを選ぶのは難しいと感じる方もいるでしょう。本記事では、潰瘍性大腸炎の方におすすめの整腸剤の種類や選び方、服用時の注意点について詳しく解説します。

目次

潰瘍性大腸炎とは?整腸剤が注目される理由

潰瘍性大腸炎とは?整腸剤が注目される理由

潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜に炎症が起こり、びらんや潰瘍ができる原因不明の病気です。主な症状は下痢や血便、腹痛で、重症化すると発熱や体重減少、貧血なども現れることがあります。

この病気は、自己免疫の異常や腸内環境の変化が関係していると考えられており、症状の悪化と改善を繰り返す「再燃寛解型」が最も多いタイプです。現在のところ完治させる治療法はありませんが、適切な薬物治療や生活習慣の工夫によって症状をコントロールし、寛解を長く保つことが可能です。

潰瘍性大腸炎の基本的な知識

潰瘍性大腸炎は、大腸の最も内側にある粘膜部分に炎症が生じ、びらんや潰瘍ができてしまう炎症性腸疾患の一つです。発症年齢のピークは20~30代ですが、小児期から高齢者まで幅広く発症します。日本では患者数が年々増加傾向にあり、2023年度には約14万6千人以上の患者さんが特定医療費(指定難病)受給者証を所持しています。

炎症は直腸から始まることが多く、次第に大腸全体に広がることもあります。症状の程度や炎症の範囲によって、直腸炎型、左側大腸炎型、全大腸炎型などに分類されます。治療の目的は、まず薬物療法で炎症を鎮めて症状を改善させ(寛解導入)、その後、良い状態を長く維持することです。

腸内環境と潰瘍性大腸炎の関係

潰瘍性大腸炎の原因はまだ完全に解明されていませんが、腸内細菌の関与や免疫反応の異常が考えられています。腸内には、善玉菌、悪玉菌、日和見菌と呼ばれる様々な細菌が生息しており、これらがバランスを取りながら腸内環境を形成しています。

潰瘍性大腸炎の患者さんでは、この腸内細菌のバランスが崩れていることが多いとされています。悪玉菌が増え、善玉菌が減少することで、腸の炎症が悪化したり、再燃しやすくなったりする可能性があるのです。そのため、腸内環境を整えることは、潰瘍性大腸炎の症状緩和や寛解維持に役立つと考えられています。

整腸剤が潰瘍性大腸炎に与える影響

整腸剤は、腸内環境を整えることで、下痢や便秘、腹部膨満感などの消化器症状の改善が期待できる薬です。潰瘍性大腸炎の治療薬ではありませんが、補助的な役割として注目されています。

整腸剤に含まれる善玉菌(乳酸菌、ビフィズス菌、酪酸菌など)は、腸内で乳酸や酢酸などの短鎖脂肪酸を産生し、腸内を弱酸性に保ちます。これにより、悪玉菌の増殖を抑え、善玉菌が増えやすい環境を作り出すことで、腸内フローラのバランス改善に貢献します。腸内環境が整うことで、炎症が緩和されたり、腸のバリア機能が強化されたりする効果も期待できるでしょう。


潰瘍性大腸炎の方におすすめの整腸剤の種類と選び方

潰瘍性大腸炎の方におすすめの整腸剤の種類と選び方

潰瘍性大腸炎の方が整腸剤を選ぶ際には、医師や薬剤師と相談することが最も重要です。その上で、含まれる菌の種類や特徴を理解し、ご自身の症状や体質に合ったものを選ぶようにしましょう。

処方される主な整腸剤

潰瘍性大腸炎の治療では、5-ASA製剤(メサラジンなど)やステロイド、免疫調節薬、生物学的製剤などが主な薬物療法として用いられます。これらの薬と併用して、医師から整腸剤が処方されることもあります。

処方される整腸剤には、乳酸菌製剤(例:ラックビー、ビオフェルミン)、ビフィズス菌製剤、酪酸菌製剤(例:ミヤBM)などがあります。特に酪酸菌製剤は、酪酸が大腸の粘膜細胞のエネルギー源となり、腸のぜん動運動を活発にするのを助けるため、便秘がちな方におすすめされることがあります。

市販で購入できる整腸剤の選び方

市販の整腸剤を選ぶ際は、以下の点を考慮すると良いでしょう。

  • 菌の種類で選ぶ:便秘がちなら酪酸菌、軟便・下痢がちなら乳酸菌やビフィズス菌のバランスタイプ、便秘と軟便を繰り返すなら複数菌配合タイプがおすすめです。
  • 胃の不調も伴うか:胃の不調も気になる場合は、胃酸に強い菌や、胃の働きを助ける成分が配合されたものを選ぶと良いでしょう。
  • お腹のハリ(ガス)が気になるか:ガスの発生を抑える成分が配合された整腸剤もあります。
  • プラスアルファの成分:ビタミンや生薬など、善玉菌以外の成分が配合されているものもあります。

代表的な市販薬としては、新ビオフェルミンS錠(乳酸菌、ビフィズス菌)、ザ・ガードコーワ整腸錠α3+(乳酸菌、ビフィズス菌、納豆菌)、ビオスリーHi錠(乳酸菌、酪酸菌、糖化菌)などがあります。ただし、潰瘍性大腸炎の症状がある場合は、自己判断で服用せず、必ず医師や薬剤師に相談してください。

注目すべき乳酸菌・ビフィズス菌の種類

乳酸菌は主に小腸で乳酸を産生し、腸内を酸性に保つことで悪玉菌の増殖を抑えます。ビフィズス菌は主に大腸に存在し、乳酸と酢酸を産生して腸内環境を整える働きがあります。特にビフィズス菌は年齢とともに減少する傾向があるため、意識して摂取することが大切です。

潰瘍性大腸炎の患者さんでは、特定の乳酸菌やビフィズス菌が症状の改善に役立つ可能性が研究されていますが、個人差が大きいため、ご自身に合う菌を見つけることが重要です。

酪酸菌の重要性

酪酸菌は、酪酸という短鎖脂肪酸を産生する菌です。酪酸は、大腸の粘膜細胞にとって重要なエネルギー源となり、腸のバリア機能を高めたり、炎症を抑えたりする働きがあると考えられています。

また、酪酸菌は腸のぜん動運動を活発にするのを助けるため、便秘の改善にも役立ちます。抗菌薬と併用する際には、抗菌薬の影響で生菌が死滅する可能性があるため、芽胞を形成している酪酸菌製剤を選択する必要がある場合もあります。

整腸剤を服用する際の注意点と効果的な使い方

整腸剤を服用する際の注意点と効果的な使い方

整腸剤は一般的に安全性が高いとされていますが、潰瘍性大腸炎の方が服用する際にはいくつかの注意点があります。

服用前に医師や薬剤師に相談することの重要性

潰瘍性大腸炎は指定難病であり、自己判断で整腸剤を服用することは避け、必ず主治医や薬剤師に相談してください。整腸剤が現在の治療薬と相互作用を起こしたり、症状を悪化させたりする可能性もゼロではありません。特に、納豆菌製剤は血液をサラサラにする薬(ワルファリン)の効果を弱める可能性があるため、注意が必要です。

また、牛乳アレルギーがある方は、整腸剤の培養に脱脂粉乳が使われている場合があるため、薬剤師に相談して脱脂粉乳を使用していないものを選ぶようにしましょう。

整腸剤の効果を最大限に引き出すコツ

整腸剤の効果を実感するためには、毎日継続して服用することが大切です。腸内環境が変化し始めるまでには時間がかかるため、少なくとも2週間から1ヶ月は続けて様子を見ることが推奨されています。

服用タイミングは、胃酸が薄まる食後が基本です。これにより、整腸剤に含まれる菌が胃酸によって死滅しにくくなり、生きたまま腸まで届きやすくなります。もし飲み忘れてしまっても、気づいた時に服用すれば問題ありません。

整腸剤と食事療法の組み合わせ

潰瘍性大腸炎の食事療法は、直接的に病気を治すものではありませんが、症状を安定させるために非常に大きな役割を果たします。整腸剤の服用と合わせて、食事にも気を配ることで、より良い腸内環境を目指せるでしょう。

活動期には、脂質の多いもの、食物繊維の多いもの(生野菜、玄米、豆類など)、刺激物(香辛料、カフェイン、アルコールなど)、乳製品などを控え、低脂肪で消化の良い食事を心がけることが大切です。寛解期には、基本的に食事制限は不要ですが、暴飲暴食を避け、バランスの取れた食事を意識しましょう。

潰瘍性大腸炎と整腸剤に関するよくある質問

潰瘍性大腸炎と整腸剤に関するよくある質問

潰瘍性大腸炎と整腸剤について、患者さんからよく寄せられる質問にお答えします。

整腸剤は潰瘍性大腸炎の治療薬になりますか?

整腸剤は、潰瘍性大腸炎の治療薬ではありません。潰瘍性大腸炎の治療は、炎症を抑えるための薬物療法が中心となります。整腸剤は、腸内環境を整えることで、下痢や便秘などの消化器症状の緩和や、寛解維持の補助的な役割を果たすものです。必ず主治医の指示に従い、治療薬と併用して服用してください。

整腸剤で症状が悪化することはありますか?

整腸剤は一般的に安全性が高いとされていますが、体質によっては合わない場合もあります。特に、整腸剤に含まれる菌の種類によっては、一時的にガスが増えてお腹が張るといった症状が出ることがあります。また、牛乳アレルギーがある方が脱脂粉乳を使用している整腸剤を服用すると、アレルギー症状(下痢など)が現れる可能性があります。

もし服用中に症状が悪化したと感じたら、すぐに医師や薬剤師に相談しましょう。

寛解期と活動期で整腸剤の選び方は変わりますか?

寛解期と活動期で整腸剤の選び方が大きく変わるという明確な基準はありませんが、症状に合わせて考慮することはできます。活動期には、腸の炎症が強いため、刺激の少ない、より消化器に優しいタイプの整腸剤を選ぶのが良いかもしれません。寛解期には、腸内環境の維持を目的として、様々な種類の善玉菌をバランス良く摂取できる整腸剤を選ぶのも一つの方法です。

いずれの時期も、医師や薬剤師と相談して、ご自身の状態に合ったものを選ぶことが大切です。

子供の潰瘍性大腸炎にも整腸剤は使えますか?

小児の潰瘍性大腸炎でも、医師の判断で整腸剤が処方されることがあります。小児の潰瘍性大腸炎は、成人とは異なる留意点も多いため、必ず小児IBD診療に精通した施設での診療が望まれます。自己判断での服用は避け、必ず専門医の指示に従ってください。整腸剤の中には、子どもから高齢者まで服用できるものも多いですが、年齢制限がある場合もあるため、製品の添付文書を確認するか、薬剤師に相談しましょう。

整腸剤以外に腸内環境を整える方法はありますか?

整腸剤以外にも、腸内環境を整える方法はいくつかあります。

  • 食事:発酵食品(ヨーグルト、納豆、味噌など)や食物繊維を適度に摂取することが推奨されます。ただし、活動期には食物繊維の摂取量に注意が必要です。
  • 生活習慣:規則正しい生活、十分な睡眠、適度な運動、ストレスの管理も腸内環境に良い影響を与えます。
  • 漢方薬:潰瘍性大腸炎の治療に漢方薬が併用されることもあります。

これらの方法も、主治医と相談しながら取り入れるようにしましょう。

まとめ

  • 潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜に炎症や潰瘍が生じる指定難病です。
  • 下痢、血便、腹痛などの症状が特徴で、再燃と寛解を繰り返します。
  • 腸内環境の乱れが潰瘍性大腸炎の悪化に関与すると考えられています。
  • 整腸剤は腸内環境を整え、消化器症状の緩和に役立つ可能性があります。
  • 処方される整腸剤には、乳酸菌製剤、ビフィズス菌製剤、酪酸菌製剤などがあります。
  • 市販の整腸剤を選ぶ際は、菌の種類や症状、プラスアルファの成分を考慮しましょう。
  • 酪酸菌は、大腸の粘膜細胞のエネルギー源となり、腸のバリア機能向上に期待できます。
  • 整腸剤の服用前には、必ず医師や薬剤師に相談することが重要です。
  • 特に納豆菌製剤とワルファリンの併用には注意が必要です。
  • 整腸剤は毎日継続して、食後に服用するのが効果的です。
  • 効果を実感するには、少なくとも2週間から1ヶ月の継続が目安です。
  • 整腸剤と合わせて、活動期・寛解期に合わせた食事療法も大切です。
  • 規則正しい生活や適度な運動、ストレス管理も腸内環境改善に繋がります。
  • 整腸剤は治療薬ではないため、主治医の指示に従いましょう。
  • 服用中に症状が悪化したら、速やかに医療機関を受診してください。
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