「『機動戦士ガンダム サンダーボルト』のアニメ、めちゃくちゃ面白かったのに、なんで続編(3期)がやらないの?」「もしかして、打ち切りになっちゃったの?」そんな風にヤキモキしているファンの方は、きっと多いのではないでしょうか。第2シーズンが2017年に終わってから、長い時間が経ちました。この記事では、多くのファンが待ち望むアニメ『サンダーボルト』の続編について、打ち切り説の真相から3期が放送されない理由、そして気になる今後の可能性まで、徹底的に掘り下げて解説していきます。
【結論】アニメ『サンダーボルト』は打ち切りではない

まず、皆さんが最も気にしているであろう結論からお伝えします。アニメ『機動戦士ガンダム サンダーボルト』は、公式に「打ち切り」と発表されたわけではありません。 制作会社であるサンライズやバンダイナムコフィルムワークスから、シリーズの終了を明言するようなアナウンスは一切出ていないのです。ではなぜ、これほどまでに「打ち切り説」が囁かれているのでしょうか。
その最大の理由は、第2シーズンが2017年に配信されてから、すでに長い年月が経過しているにもかかわらず、続編に関する具体的な情報が全く出てこない点にあります。ファンとしては「これだけ期間が空けば、もう続編はないだろう」と考えてしまうのも無理はありません。しかし、希望を捨てるのはまだ早いかもしれません。続編が制作されていないのには、いくつかの複合的な理由が考えられるのです。
なぜ続編(3期)が来ない?考えられる3つの理由

では、なぜ多くのファンが待ち望んでいるにもかかわらず、アニメ『サンダーボルト』の3期は制作されないのでしょうか。その背景には、制作の裏側にあるいくつかの事情が複雑に絡み合っていると考えられます。ここでは、その主な理由として考えられる3つのポイントを詳しく見ていきましょう。
- 理由①:原作漫画のストック不足
- 理由②:原作者・太田垣康男先生の健康問題
- 理由③:制作側の事情(制作費とスケジュール)
理由①:原作漫画のストック不足
アニメの続編を制作する上で最も重要なのが、原作のストックが十分に存在するかという点です。アニメ『サンダーボルト』は、太田垣康男先生による同名の漫画を原作としています。
アニメ第2シーズン『BANDIT FLOWER』は、原作コミックスの7巻あたりまでの内容を映像化しています。 その後、原作漫画の連載は続いていますが、アニメ3期を1シーズン分(OVA4話相当)制作するには、物語の区切りが良いところまで原作が進んでいる必要があります。2017年当時、そしてその後しばらくの間は、3期を制作するのに十分な物語のストックが溜まっていなかったことが、続編が作られない大きな理由の一つと考えられます。
嬉しいことに、原作漫画は2025年6月に最終章へ突入し、あと8話で完結することが作者の太田垣先生から発表されました。 これにより、アニメ化できる原作ストックの問題は、いよいよ解消される見込みです。
理由②:原作者・太田垣康男先生の健康問題
ファンにとっては心配な情報ですが、原作者の太田垣康男先生は、2018年に腱鞘炎(けんしょうえん)を患い、一時期『サンダーボルト』の連載を休載されていました。 腱鞘炎は漫画家にとって職業病とも言える深刻な問題で、緻密な作画が魅力の太田垣先生にとっては、非常につらい時期だったと想像されます。
この健康問題により、以前のようなペースで執筆することが難しくなり、画風の変更を余儀なくされた時期もありました。 アニメ化には原作者による監修作業が不可欠であり、先生の体調を考慮すると、アニメ制作のプロジェクトを進めるのが難しかったという事情も考えられます。現在は快方に向かい、連載も最終章を迎えていますが、この期間がアニメ続編の企画に影響を与えた可能性は否定できません。
理由③:制作側の事情(制作費とスケジュール)
『サンダーボルト』のアニメが多くのファンを魅了した理由の一つに、その圧倒的な作画クオリティが挙げられます。手描きによるメカニックの緻密な描写や、激しい戦闘シーンの迫力は「超絶作画」とも評され、他のガンダム作品と比較しても群を抜いています。
しかし、このハイクオリティな映像を維持するためには、莫大な制作費と優秀なアニメーターを長期間確保するためのスケジュールが必要になります。 制作会社であるサンライズ(現:バンダイナムコフィルムワークス)は、『水星の魔女』や『閃光のハサウェイ』など、常に複数のガンダムシリーズを抱えています。 限られたリソースの中で、コストのかかる『サンダーボルト』の続編制作の優先順位を上げることが、現実的に難しかったという側面もあるでしょう。
プロデューサーの小形尚弘氏はインタビューで、続編制作への意欲を示しつつも「作らないとは誰も言っていない」という含みのある言い方をしており、様々な事情が絡んでいることを示唆しています。
アニメ『サンダーボルト』3期はいつ?今後の可能性を徹底考察

ここまで続編が制作されない理由を解説してきましたが、ファンとして最も知りたいのは「じゃあ、3期はもう絶対に見られないの?」ということでしょう。結論から言うと、3期制作の可能性はゼロではありません!むしろ、ここに来ていくつかの好材料が出てきています。今後の可能性について、様々な角度から考察してみましょう。
原作完結で最大の障壁がクリアに!
前述の通り、原作漫画がもうすぐ完結を迎えます。 これは、アニメ3期を制作する上での最大の障壁であった「原作ストック不足」が完全に解消されることを意味します。物語の結末までが描かれることで、アニメ制作側も全体の構成を考えやすくなり、企画が一気に進展する可能性があります。
アニメ第2シーズンの続きである原作8巻以降では、パーフェクト・ジオングとパーフェクト・ガンダムの激闘など、ファン待望の展開が待っています。 このクライマックスを「あのアニメクオリティで観たい!」と願う声は非常に多く、制作側にとっても大きなモチベーションになるはずです。
公式からの発表や匂わせはある?
現時点で、アニメ3期制作の正式な発表はありません。しかし、過去のインタビューを振り返ると、希望の光が見えてきます。
制作プロデューサーの小形尚弘氏は、2022年末のインタビューで「(続編を)やっていきたい。覚悟はある」と、非常に前向きなコメントをしています。 また、主演声優の中村悠一さん(イオ・フレミング役)も、イベントで「新しいガンダムに乗りたい」と続編への意欲を語っていました。 こうした関係者の熱意は、プロジェクトを動かす大きな力となります。
正式発表がないのは、おそらく最適なタイミングを見計らっているからでしょう。原作の完結や、他のガンダム作品の展開との兼ね合いなど、全ての条件が整った時に、満を持して発表されるのかもしれません。
ファンの熱意が続編制作を後押しする!
忘れてはならないのが、私たちファンの存在です。アニメの続編制作が決定される背景には、商業的な成功が不可欠です。円盤(Blu-ray/DVD)の売上や、配信サービスでの再生回数、関連グッズ(特にガンプラ)の売れ行きなどが、制作サイドの重要な判断材料となります。
「続編が見たい!」という気持ちを形にするために、私たちにできることはたくさんあります。
- 原作コミックを購入して読む
- 配信サービスでアニメを見返す
- ガンプラや関連グッズを購入する
- SNSなどで作品の魅力を発信する
こうした一つ一つの行動が、ファンの熱意として制作サイドに伝わり、「これだけ求められているなら続編を作ろう!」という決定を後押しする力になるのです。
待っている間に!『ガンダム サンダーボルト』を楽しむ方法

3期の吉報を待つ間も、『サンダーボルト』の世界を存分に楽しみましょう。続編への期待を膨らませながら、作品をより深く味わうための方法をいくつかご紹介します。
原作漫画を読んで物語の続きをチェック!
アニメの続きが気になるなら、まずは原作漫画を読むのが一番です!アニメ第2シーズンは原作7巻までの内容なので、8巻から読み始めれば、イオとダリルのその後の物語を追体験できます。 アニメでは描ききれなかった詳細な心理描写や、新たな登場人物との出会いなど、漫画ならではの魅力に引き込まれること間違いなしです。もうすぐ完結を迎える物語の結末を、一足先にその目で見届けてみてはいかがでしょうか。
アニメ第1期・第2期をもう一度見直す
『サンダーボルト』は、何度見ても新しい発見がある作品です。U-NEXTやdアニメストア、バンダイチャンネルなどの各種動画配信サービスで、第1期・第2期ともに視聴可能です。 緻密に描かれたメカニックのディテールや、伏線として散りばめられたキャラクターのセリフなど、一度目では気づかなかった点に注目して見返すと、より一層物語の深さを感じられるでしょう。特に、イオとダリル、二人の主人公の視点を交互に意識しながら見ると、戦争の無常さや人間ドラマがより鮮明に浮かび上がってきます。
『サンダーボルト』好きにおすすめの他のガンダム作品
『サンダーボルト』の持つ、リアルな兵器描写やシリアスで重厚なストーリーが好きだという方には、他のガンダム作品もおすすめです。
- 『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』:同じく一年戦争を舞台に、泥臭い地上戦をリアルに描いた名作。
- 『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』:ハイクオリティな作画で描かれる、エースパイロット同士の激しいMS戦が魅力。
- 『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』:一年戦争の歴史をより深く知ることができる作品。シャアやアムロの過去が描かれます。
これらの作品を観ることで、ガンダムの世界観がさらに広がり、『サンダーボルト』を待つ時間も楽しくなるはずです。
よくある質問

アニメ『サンダーボルト』は何話までありますか?
アニメ『機動戦士ガンダム サンダーボルト』は、有料配信されたOVA(オリジナル・ビデオ・アニメーション)がオリジナルです。第1シーズンが全4話、第2シーズンが全4話の、合計8話で構成されています。 それぞれに新規カットを追加して再編集した劇場版『DECEMBER SKY』(第1シーズン)と『BANDIT FLOWER』(第2シーズン)も公開されました。
『サンダーボルト』の作者は誰ですか?
作者は、漫画家の太田垣康男(おおたがき やすお)先生です。 代表作に『MOONLIGHT MILE』などがあり、緻密でリアリティのあるSF描写に定評があります。
『サンダーボルト』の漫画は完結していますか?
2025年6月13日発売の「ビッグコミックスペリオール」にて最終章に突入し、残り8話で完結予定であることが発表されました。 長年続いたイオとダリルの物語も、ついにクライマックスを迎えます。
アニメ3期で映像化される範囲はどこからどこまでと予想されますか?
もし3期が制作される場合、原作コミックスの8巻からが映像化の範囲になると予想されます。 物語のクライマックスであるパーフェクト・ジオングとパーフェクト・ガンダムの戦いを含め、原作の最終話までを描き切る形になる可能性が高いと考えられます。ファンの期待が最も高まっている部分であり、制作側もそこを意識した構成にするでしょう。
まとめ

- アニメ『サンダーボルト』は公式な打ち切り発表はない。
- 続編がない理由は原作ストック不足が主だった。
- 原作者の健康問題や制作費も影響した可能性がある。
- 原作漫画がもうすぐ完結予定である。
- 原作完結により、3期制作の最大の障壁がなくなる。
- 制作プロデューサーは続編制作に意欲的である。
- 主演声優も続編への期待を表明している。
- アニメ第2期は原作コミックス7巻までの内容。
- 続編を待つ間は原作漫画を読むのがおすすめ。
- 各種配信サービスでアニメ全話が視聴可能。
- 作画クオリティが非常に高いのが特徴。
- ファンの応援が続編制作の後押しになる。
- 3期が制作されれば原作の最後まで描かれる可能性大。
- パーフェクト・ジオング等の登場が期待される。
- 今は吉報を信じて待つべき時である。