「約束のネバーランド、面白いって聞いてたのに打ち切りって本当?」「アニメは見たけど、漫画も同じように終わったの?」
週刊少年ジャンプで絶大な人気を誇った『約束のネバーランド』。その衝撃的な展開と緻密なストーリーで多くの読者を魅了しましたが、完結後、「打ち切りだったのでは?」という噂が後を絶ちません。この記事では、なぜそのような噂が広まったのか、その真相に迫ります。結論から言うと、『約束のネバーランド』の漫画は打ち切りではありません。本記事を読めば、打ち切り説が流れた理由から、漫画版の本当の結末、そしてアニメとの違いまで、あなたの疑問がすべて解消されるはずです。
【結論】約束のネバーランドの漫画は打ち切りではない!

多くのファンが気になっている「約束のネバーランドは打ち切りだったのか?」という疑問。まず結論からお伝えすると、『約束のネバーランド』の漫画は打ち切りではありません。 2016年から週刊少年ジャンプで連載を開始し、約4年後の2020年6月に全181話をもって、物語としてしっかりと完結しています。 最終巻は20巻となり、これはジャンプ漫画としては長すぎず短すぎず、物語を綺麗に締めくくるには適切な巻数と言えるでしょう。
実際に、コミックスの全世界累計発行部数は2023年8月時点で4200万部を突破しており、商業的にも大成功を収めています。 これほど人気と売上を兼ね備えた作品が、編集部の都合で打ち切られるとは考えにくいのが実情です。作者である白井カイウ先生と出水ぽすか先生も、完結に際してファンへの感謝と共に「全力を出し切れました」とコメントしており、物語を描き切った達成感がうかがえます。 つまり、『約束のネバーランド』は「円満完結」した作品なのです。
なぜ?約束のネバーランド漫画に「打ち切り」の噂が流れた5つの理由

では、なぜこれほどまでに「打ち切り説」が根強く囁かれるのでしょうか。それには、物語の展開やアニメ版の影響など、いくつかの複合的な理由が考えられます。ここでは、その主な理由を5つのポイントに絞って詳しく解説していきます。
- 理由①:物語終盤の展開が駆け足だったから
- 理由②:アニメ2期の評価が低く原作への誤解を生んだから
- 理由③:人気絶頂のタイミングで完結したから
- 理由④:一部の伏線が未回収だと感じられたから
- 理由⑤:最終回の「その後」の描き方が物議を醸したから
理由①:物語終盤の展開が駆け足だったから
打ち切り説が浮上した最大の理由として挙げられるのが、物語終盤の展開が非常にスピーディーだったことです。 特に、主人公たちが鬼の世界の謎に迫り、最終目的地である人間世界を目指すクライマックスの場面では、次々と新たな事実が判明し、目まぐるしく状況が変化していきました。この展開の速さについて、一部の読者からは「もっとじっくり描いてほしかった」「重要な部分が省略されているように感じる」といった声が上がりました。
このスピード感のある展開が、「人気が落ちてきたために、編集部から早期完結を促され、物語を急いで畳まざるを得なかったのではないか」という「打ち切り説」に繋がってしまったのです。 しかし、これは作者が意図した構成であり、物語を引き延ばさずに完結へ向かった結果と捉えることもできます。
理由②:アニメ2期の評価が低く原作への誤解を生んだから
アニメ版、特に2021年に放送されたSeason 2の存在も、打ち切り説に拍車をかけた大きな要因です。アニメ2期は、原作の中でも特に人気が高かった「ゴールディ・ポンド(GP)編」をはじめとする重要なエピソードを大幅にカットし、アニメオリジナルの展開で物語を強引に完結させました。
この大胆な構成変更は多くのアニメファン、そして原作ファンから厳しい批判を受け、「ひどい」「改悪だ」といった声が相次ぎました。 静止画を多用してストーリーを説明するような演出もあり、視聴者からは「制作を放棄したのか」「打ち切りが決まったから無理やり終わらせたのでは」という憶測を呼びました。 このアニメ2期の出来事が、原作を知らない層にまで「約束のネバーランドは打ち切りになった」という誤った印象を植え付けてしまったのです。
理由③:人気絶頂のタイミングで完結したから
『約束のネバーランド』は、まさに人気が最高潮に達しているタイミングで完結を迎えました。 当時、週刊少年ジャンプでは『鬼滅の刃』と共に看板作品として雑誌を牽引しており、コミックスの売上も絶好調でした。 通常、これほどの人気作であれば、物語をさらに引き延ばして連載を継続させるのが一般的です。
しかし、『約束のネバーランド』はそのような商業的な事情に流されることなく、物語の区切りが良いところでスパッと完結しました。この「人気絶頂期での潔い完結」が、かえって読者に「何か特別な事情があったのではないか?」「もしかして打ち切り?」という疑念を抱かせる一因となったのです。
理由④:一部の伏線が未回収だと感じられたから
緻密な伏線が張り巡らされていることも『約束のネバーランド』の魅力の一つですが、物語が完結した際に、一部の読者から「あの伏線はどうなったの?」という声が上がりました。 例えば、作中に登場した謎のペンダントの具体的な効果や、一部キャラクターの過去など、明確には語られずに終わった要素がいくつか存在します。
これらの「未回収」と感じられる伏線が、物語の駆け足展開と相まって、「打ち切りで伏線を回収する時間がなかったのではないか」という憶測を呼ぶことになりました。 もっとも、全ての謎が解き明かされないことこそが物語の深みであるという解釈もでき、どこまでを「未回収」と捉えるかは読者によって意見が分かれるところです。
理由⑤:最終回の「その後」の描き方が物議を醸したから
物語の結末、特に最終回で描かれた「その後」の展開も、打ち切り説が囁かれる一因となりました。ネタバレを避けて説明すると、主人公エマが仲間たちのために支払った「代償」が非常に大きく、その結末について読者の間で賛否両論が巻き起こったのです。
一部の読者からは「あまりにも主人公が不憫だ」「ハッピーエンドとは言えない」といった感想が寄せられました。 この少しビターな結末が、「もっとすっきりとした終わり方にできなかったのは、打ち切りで構想を練る時間が足りなかったからでは?」という見方につながり、最終回の評価と打ち切り説が結びつけて語られることがありました。
実際の最終回はどうだった?約束のネバーランドの結末を解説

打ち切りではないと分かったところで、気になるのは漫画版の本当の結末ですよね。ここでは、ネタバレに配慮しつつ、物語がどのように締めくくられたのか、その感動のラストシーンについて解説します。
本章では、以下の内容について解説します。
- エマたちが迎えた結末とは
- 物語のテーマと感動のラストシーン
エマたちが迎えた結末とは
多くの困難を乗り越え、エマたちはついに鬼の世界と人間の世界を隔てる「約束」を結び直すことに成功します。これにより、全ての食用児たちが安全な人間の世界へと渡ることができました。しかし、そのための「代償」は決して軽いものではありませんでした。
主人公であるエマは、「家族(仲間たち)との記憶」を代償として捧げることになります。 人間世界に送られたエマは、たった一人、仲間たちとはぐれ、これまでの壮絶な旅の記憶を全て失ってしまいます。仲間たちがエマを探し出し、再会を果たすものの、エマは彼らのことを誰一人として思い出すことができません。それでも、仲間たちはエマと共に新たな人生を歩んでいくことを決意します。これが『約束のネバーランド』の結末です。
物語のテーマと感動のラストシーン
この結末は、一見すると悲しいものに感じられるかもしれません。しかし、ここには『約束のネバーランド』という作品の一貫したテーマが込められています。それは、「運命に抗い、未来を自らの手で切り拓くこと」そして「血の繋がりを超えた家族の絆」です。
記憶を失ってもなお、エマが心の奥底で仲間を想い、仲間たちもまたエマを受け入れ、共に生きていくことを選ぶラストシーンは、非常に感動的です。失ったものは大きいけれど、彼らは絶望的な状況から未来を勝ち取り、新しい世界で絆を再び紡いでいくのです。決して単純なハッピーエンドではありませんが、物語のテーマを力強く描ききった、深く、余韻の残る素晴らしい結末と言えるでしょう。
アニメと原作漫画は別物?アニメ視聴者は漫画を読むべき理由

「アニメは見たけど、なんだかスッキリしない終わり方だった…」と感じている方も多いのではないでしょうか。前述の通り、特にアニメ2期は原作から大きくかけ離れた内容になっています。ここでは、アニメと原作漫画の違いを明確にし、なぜ今からでも漫画を読むべきなのか、その理由をお伝えします。
本章では、以下の内容について解説します。
- 大幅にカットされたアニメ2期の内容
- 原作漫画でしか味わえない緻密なストーリーと心理描写
- 今からでも楽しめる!漫画を読む方法
大幅にカットされたアニメ2期の内容
アニメ2期で最も大きな変更点は、原作の重要なエピソードがごっそりとカットされている点です。 特に、脱獄後の世界で出会う新たな仲間たちとのサバイバルを描いた「ゴールディ・ポンド編」が丸々省略されたことは、多くの原作ファンを落胆させました。このエピソードは、キャラクターたちの成長や世界の謎を解く上で非常に重要な役割を担っています。
他にも、ノーマンが再登場するまでの経緯や、敵である鬼たちの内情、世界の根幹に関わる「約束」の詳細など、アニメでは省略されたり、簡略化されたりした部分が数多く存在します。アニメの展開は、いわば原作のダイジェスト版であり、その魅力を十分に伝えきれているとは言い難いのが現状です。
原作漫画でしか味わえない緻密なストーリーと心理描写
『約束のネバーランド』の真骨頂は、息を呑むような頭脳戦と、キャラクターたちの繊細な心理描写にあります。 原作漫画では、絶望的な状況下でエマたちがどのように思考し、活路を見出していくのかが、非常に丁寧に描かれています。敵である鬼や、対立する人間たちの背景も深く掘り下げられており、物語に圧倒的な深みを与えています。
アニメでは描ききれなかったキャラクター同士の葛藤や、張り巡らされた伏線が見事に回収されていくカタルシスは、原作漫画でしか味わうことができません。 アニメを見て「なんだか物足りない」と感じた方ほど、原作漫画を読むことでその緻密な世界観に驚き、夢中になること間違いなしです。
今からでも楽しめる!漫画を読む方法
『約束のネバーランド』の原作漫画は、全20巻で完結しています。 今から読み始めるのにも手頃な巻数です。
主な購読方法は以下の通りです。
- 電子書籍ストアで購入する: スマートフォンやタブレットですぐに読むことができ、場所も取りません。セールやクーポンでお得に購入できる場合もあります。
- オンライン書店や実店舗で単行本を購入する: 紙の書籍でコレクションしたい方におすすめです。全巻セットも販売されています。
- 漫画アプリで読む: 一部の漫画アプリでは、毎日数話ずつ無料で読み進めることができます。
アニメの結末に納得がいかなかった方、そして『約束のネバーランド』の世界をより深く楽しみたい方は、ぜひ原作漫画を手に取ってみてください。きっと、アニメとは全く違う感動と興奮があなたを待っています。
よくある質問

Q. 約束のネバーランドの漫画は何巻で完結しましたか?
A. 『約束のネバーランド』の漫画は、全20巻で完結しています。 週刊少年ジャンプで2016年から2020年まで連載され、全181話で物語の幕を閉じました。
Q. アニメの3期は制作される可能性はありますか?
A. 現時点(2025年7月)で、アニメ3期の制作に関する公式な発表はありません。アニメ2期が原作の最終回までの内容を駆け足で描いて完結したため、続編である3期が制作される可能性は極めて低いと考えられます。 原作でカットされたエピソードをOVAなどで映像化する可能性もゼロではありませんが、期待は薄いでしょう。
Q. 漫画の最終回の評判は悪いのですか?
A. 最終回の評判は一概に「悪い」とは言えません。主人公が大きな代償を払う結末に対して「悲しい」「救いがない」といった否定的な意見がある一方で、「作品のテーマが凝縮された感動的なラスト」「余韻が残る素晴らしい終わり方」といった肯定的な評価も数多く存在します。 読者の価値観によって評価が大きく分かれる、賛否両論の結末と言えるでしょう。
Q. 作者は完結について何かコメントしていますか?
A. はい。原作者の白井カイウ先生は完結に際し、「至らぬところもあったと思いますが、全力を出し切れました。ひたすらに走って来られたのは、応援して下さった読者様のおかげです!ほんとうにありがとうございました!!」とコメントしています。作画の出水ぽすか先生もファンへの感謝を述べており、両先生ともに物語を最後まで描き切った達成感と読者への感謝の気持ちを表明しています。
まとめ

- 『約束のネバーランド』の漫画は打ち切りではない。
- 全20巻、181話で円満完結した作品である。
- 打ち切り説は終盤の駆け足展開が主な原因。
- アニメ2期のオリジナル展開と低評価も噂を広めた。
- 人気絶頂期での完結がかえって憶測を呼んだ。
- 一部の未回収と感じられる伏線も理由の一つ。
- 最終回のビターな結末も打ち切り説と結びついた。
- 漫画の結末はエマが記憶を失う代償を払う。
- 仲間との絆を再構築していく感動的なラスト。
- アニメ2期は原作の重要エピソードを大幅カット。
- 「ゴールディ・ポンド編」などが丸ごと省略された。
- 原作は緻密な心理描写と伏線回収が見事。
- アニメ視聴者こそ原作漫画を読む価値がある。
- 漫画は全20巻で完結しており、今からでも追いやすい。
- アニメ3期の制作可能性は極めて低い。