人生が思うように進まない、なんだか運気が停滞している…。そんな風に感じていませんか？もしかしたら、それは目に見えないエネルギーの流れが滞っているサインかもしれません。本記事では、日本神話に登場する強力な龍神様「高龗神（たかおかみのかみ）」のスピリチュアルな力について、詳しく解説していきます。高龗神様の持つ強力な浄化のエネルギーやご利益を知ることで、あなたの人生を好転させるきっかけが見つかるかもしれません。
高龗神とは？日本神話に登場する強力な龍神様
高龗神様について深く知ることは、そのスピリチュアルなエネルギーを受け取るための第一歩です。謎に満ちたこの神様が、どのような存在なのかを理解することで、より強い繋がりを感じることができるでしょう。ここでは、高龗神様の基本的な情報や神話における役割、そして対をなす存在である闇龗神（くらおかみのかみ）との関係性について見ていきましょう。
- 水と雨を司る自然の神
- 神話における高龗神の誕生秘話
- 闇龗神（くらおかみのかみ）との関係性
水と雨を司る自然の神
高龗神（たかおかみのかみ）は、日本神話に登場する水を司る神様です。神名の「龗（おかみ）」という字は龍を意味する古い言葉であり、古来より龍神様として篤い信仰を集めてきました。「高」は山の上や天を意味することから、「山の峰にいる龍神」と解釈されています。天から降り注ぐ雨、山に蓄えられ、やがて川となって大地を潤す水の循環そのものを神格化した存在と言えるでしょう。
農業が国の基盤であった古代の日本において、恵みの雨をもたらし、時には長雨を止めてくれる高龗神様の存在は、人々の生活に直結する非常に重要なものでした。そのご神徳は、単に天候を操るだけでなく、生命の源である水を司ることから、あらゆるものを浄化し、生命力を与え、育む力を持つとされています。現代においても、私たちの生活は水の恩恵なしには成り立ちません。高龗神様は、今も昔も変わらず、私たちの生命と生活を守ってくださる偉大な神様なのです。
神話における高龗神の誕生秘話
高龗神様の誕生は、日本神話の中でも非常にドラマチックな場面で描かれています。『日本書紀』によれば、神々の母である伊邪那美命（いざなみのみこと）は、火の神である迦具土神（かぐつちのかみ）を産んだ際に大やけどを負い、それが原因で亡くなってしまいます。最愛の妻を失った父・伊邪那岐命（いざなぎのみこと）は、悲しみと怒りのあまり、十拳剣（とつかのつるぎ）で迦具土神を斬り殺してしまいました。
この時、斬られた迦具土神の体から、いくつかの神様が生まれました。そのうちの一柱が、高龗神様であると記されています。悲劇的な出来事からお生まれになったという背景は、高龗神様が持つエネルギーの強大さを物語っているのかもしれません。破壊と再生、そして悲しみから生まれる新たな希望を象徴するような、非常にパワフルな誕生秘話と言えるでしょう。
闇龗神（くらおかみのかみ）との関係性
高龗神様を語る上で欠かせないのが、闇龗神（くらおかみのかみ）という神様の存在です。闇龗神様もまた、迦具土神が斬られた際に生まれた神様であり、高龗神様と対をなす存在とされています。「高」が山の上を意味するのに対し、「闇」は谷間や暗い淵を意味します。つまり、高龗神様が「山の上の龍神」であるならば、闇龗神様は「谷間の龍神」と解釈されるのです。
山に降った雨が谷に集まり、川となって流れていくように、この二柱の神様は協力して水の循環を司っていると考えられています。そのため、二柱を合わせて「龗神（おかみのかみ）」と総称されたり、あるいは同一の神様の異なる側面（和魂と荒魂のような）として捉えられたりすることもあります。神社によっては両方の神様が祀られていることもあり、その関係性の深さがうかがえます。この二柱の龍神様は、自然界の陰陽のバランスを象徴する、切っても切れない関係なのです。
【運気を動かす】高龗神が持つスピリチュアルな5つの意味
高龗神様は、単に天候を司る神様というだけではありません。そのエネルギーは、私たちの内面や運気に深く働きかける、強力なスピリチュアルな力を持っています。人生の停滞感に悩んでいる方や、新しい一歩を踏み出したいと願う方にとって、高龗神様の力は大きな後押しとなるでしょう。ここでは、高龗神様が持つ代表的な5つのスピリチュアルな意味について解説します。
- 1. 全てを洗い流す「強力な浄化」
- 2. 停滞を打破する「流れを生み出す力」
- 3. 生命力を高める「再生と成長のエネルギー」
- 4. あらゆる災厄から身を守る「龍神様の守護」
- 5. 願いを天に届ける「心願成就」
1. 全てを洗い流す「強力な浄化」
高龗神様のスピリチュアルな力の根幹をなすのが、「強力な浄化」のエネルギーです。水が万物の汚れを洗い流すように、高龗神様のエネルギーは、私たちの心身に溜まったネガティブなエネルギーや邪気を祓い清めてくれます。なんだか気分が晴れない、人間関係で疲弊している、過去のトラウマに縛られている…そんな時は、高龗神様の浄化の力を意識してみてください。
まるで滝に打たれるかのように、心の中の澱（おり）や不要な感情が洗い流されていくのを感じられるかもしれません。この浄化の力は、新しい運気を呼び込むためのスペースを作る上で非常に重要です。汚れた器に新しい水を入れることができないように、まずは自分自身をクリアな状態にすることが、開運の第一歩となるのです。高龗神様は、そのための最も強力な助けとなってくださるでしょう。
2. 停滞を打破する「流れを生み出す力」
「水は流れてこそ清らかである」と言われるように、停滞はあらゆる運気を下降させます。仕事、恋愛、お金、人間関係…何事もスムーズに進まないと感じる時、それはエネルギーの流れが滞っている証拠かもしれません。高龗神様は、滞った物事に流れを生み出し、状況を動かす力を持っています。
山の峰から谷へ、そして大海へと絶えず流れ続ける水のように、高龗神様のエネルギーは、停滞した現状を打破し、新しい展開へと導いてくれます。龍神様は変化を象徴する存在でもあります。変化を恐れず、新しい流れに身を任せる勇気を持つことで、思いがけないチャンスやご縁に恵まれる可能性があります。人生の転機を迎えたい、現状を変えたいと強く願う人にとって、高龗神様は力強い味方となってくれるはずです。
3. 生命力を高める「再生と成長のエネルギー」
水は全ての生命の源です。乾いた大地も、ひとたび雨が降れば草木が芽吹き、生命力に満ち溢れます。高龗神様は、この「再生と成長」のエネルギーを司る神様でもあります。心身ともに疲れ果ててしまった時、気力が湧かない時、高龗神様を祀る神社を訪れたり、清らかな水に触れたりすることで、内側から生命力が湧き上がってくるのを感じられるでしょう。
このエネルギーは、肉体的な健康だけでなく、精神的な成長も促してくれます。過去の失敗を乗り越え、新たな自分として生まれ変わりたいと願う時、高龗神様はその再生のプロセスを力強くサポートしてくださいます。自分自身の可能性を信じ、成長したいと願う心に応えてくれる、優しくも力強いエネルギーなのです。
4. あらゆる災厄から身を守る「龍神様の守護」
龍神様は、古来より非常に強力な守護の力を持つ存在として崇められてきました。高龗神様も例外ではなく、そのご神徳を信じる人々をあらゆる災厄から守ってくださると言われています。その守護の力は、物理的な危険からだけでなく、目に見えない邪気やネガティブなエネルギー、他人からの悪意など、様々なものに及びます。
特に、水の神様であることから「火」に関する災い、つまり火災除けのご利益が篤いとされています。また、龍神様は天と地を繋ぐ存在とも言われ、高次元のエネルギーで私たちを包み込み、悪しきものが近づくのを防いでくれるのです。日々の生活の中で不安を感じることがあれば、高龗神様の守護を心に念じてみてください。まるで透明なバリアに守られているような、安心感を得られるかもしれません。
5. 願いを天に届ける「心願成就」
龍神様は、天に昇り、人々の願いを神々に届ける役割も担っていると言われています。高龗神様は、山の上という天に近い場所を司る龍神であることから、特に私たちの願いをスピーディーに天に届けてくれると信じられています。
ただし、その願いは純粋なものである必要があります。自分だけの利益を求める利己的な願いよりも、自分も他人も幸せになるような、愛に基づいた願いの方が届きやすいと言えるでしょう。高龗神様の浄化のエネルギーで心を清め、純粋な気持ちで祈りを捧げることで、あなたの願いは龍神様の背に乗って天へと届けられ、成就へと導かれるはずです。本気で叶えたい夢や目標があるのなら、ぜひ高龗神様にお願いしてみてはいかがでしょうか。
金運から縁結びまで！高龗神の具体的なご利益一覧
高龗神様のスピリチュアルな力は、私たちの現実的な生活にも様々な恩恵をもたらしてくれます。そのご利益は多岐にわたり、金運や恋愛、健康など、多くの人が抱える悩みに応えてくださるでしょう。ここでは、高龗神様からいただけるとされる具体的なご利益を、一覧でご紹介します。ご自身の願いと照らし合わせながら、ご覧ください。
- 金運・財運アップ
- 縁結び・恋愛成就
- 健康運・病気平癒
- 五穀豊穣・商売繁盛
- 勝負運向上
金運・財運アップ
「お金は天下の回りもの」という言葉があるように、金運はエネルギーの循環と深く関係しています。高龗神様が持つ「流れを生み出す力」は、お金の流れを活性化させる上で非常に効果的です。収入が滞っている、なぜか出費ばかりかさむ、といった状況は、金運のエネルギーが停滞しているサインかもしれません。
高龗神様にお参りすることで、お金に関するブロックやネガティブな思い込みが浄化され、豊かさのエネルギーがスムーズに流れ込んでくるようになると言われています。また、龍神様は宝珠を手にしている姿で描かれることも多く、財運そのものを象徴する存在でもあります。新しい収入源が見つかったり、思わぬ臨時収入があったりと、具体的な形でご利益を実感できるかもしれません。
縁結び・恋愛成就
良いご縁もまた、エネルギーの流れによってもたらされます。高龗神様の水のエネルギーは、人々の心を潤し、新たな出会いや関係性の発展をサポートしてくれます。水の流れが二つの岸を結ぶように、人と人とのご縁を結んでくださるのです。
特に、京都の貴船神社は縁結びのパワースポットとして非常に有名で、主祭神である高龗神様のご利益を求めて多くの人が訪れます。恋愛だけでなく、仕事上の良きパートナーや、人生を豊かにしてくれる友人との出会いなど、あらゆる良縁にご利益があるとされています。停滞していた関係を進展させたい、素敵な出会いが欲しいと願う方は、ぜひ高龗神様にお願いしてみましょう。清らかな水の流れが、きっとあなたの元へ素晴らしいご縁を運んできてくれるはずです。
健康運・病気平癒
私たちの体の約60%は水でできており、体内の水の循環が滞ることは、様々な不調の原因となります。高龗神様は生命の源である水を司る神様であるため、健康運や病気平癒にも大きなご利益があります。心身の浄化作用により、病気の原因となるネガティブなエネルギーを取り除き、生命力を高めてくれるのです。
特に、心因性の不調や、原因不明の体調不良に悩んでいる方は、高龗神様の力を借りてみるのも良いでしょう。清らかなエネルギーに触れることで、心と体のバランスが整い、自然治癒力が高まる効果が期待できます。もちろん、医療機関での治療と並行して、神様からのサポートをいただくという気持ちが大切です。心身ともに健やかな毎日を送るためのお守りとして、篤く信仰してみてはいかがでしょうか。
五穀豊穣・商売繁盛
高龗神様の最も古くからのご利益の一つが、五穀豊穣です。作物の成長に欠かせない恵みの雨をもたらす神様として、古くから農耕の守り神とされてきました。このご利益は現代において、商売繁盛にも通じると考えられています。
ビジネスや商売も、農作物と同じように、種をまき、育て、収穫するというプロセスを辿ります。高龗神様のエネルギーは、事業の成長を促し、豊かな実り（利益）をもたらしてくれるでしょう。また、水の流れは人の流れ、つまり客足にも繋がります。お店や会社に活気をもたらし、繁盛へと導いてくださるのです。事業をされている方や、これから新しいビジネスを始めようとしている方にとって、非常に心強いご利益と言えます。
勝負運向上
龍神様は、その力強い姿から勝負の神様としても信仰されています。天に昇る龍の勢いのように、運気を上昇させ、勝利へと導いてくれるのです。高龗神様もまた、ここ一番という大事な場面で力を貸してくださいます。
試験や就職活動、スポーツの試合、あるいは重要な商談など、人生における様々な「勝負」の場面で、そのご利益を授けてくれるでしょう。高龗神様のエネルギーは、心を落ち着かせ、集中力を高め、持てる力を最大限に発揮できるようサポートしてくれます。また、強力な守護の力によって、ライバルからの妨害や予期せぬトラブルを防いでくれる効果も期待できます。絶対に負けられない戦いに挑む時は、高龗神様に勝利を祈願してみてはいかがでしょうか。
高龗神は怖い？その強大なエネルギーとの向き合い方
高龗神様について調べていると、「怖い」というキーワードを目にすることがあるかもしれません。これほどまでにご利益豊かで人々を助けてくださる神様が、なぜ「怖い」と感じられることがあるのでしょうか。それは、高龗神様が持つエネルギーが、あまりにも強大であることの裏返しでもあります。ここでは、その理由と、強大なご神威に触れる際の心構えについて解説します。
- 「怖い」と言われる理由とは？
- ご神威に触れる際の心構え
「怖い」と言われる理由とは？
高龗神様が「怖い」と感じられる主な理由は、その神格が自然そのものの厳しさを内包しているからです。水は、私たちに恵みをもたらす一方で、時には洪水や嵐といった形で猛威を振るい、全てを押し流す破壊的な力を見せます。高龗神様は、この優しさと厳しさ、恵みと災いという、自然が持つ二面性を司る神様なのです。
そのため、不敬な態度や邪な心で神様に接する者には、厳しい側面が示されることがあると言われています。また、そのエネルギーがあまりにも強力であるため、スピリチュアルな感受性が高い人がそのご神威に触れると、畏怖の念から「怖い」と感じてしまうこともあるでしょう。これは、神様自身が邪悪であるという意味では決してなく、その計り知れないパワーに対する、人間としての自然な反応なのです。
ご神威に触れる際の心構え
高龗神様の強大なエネルギーを正しく受け取り、ご利益を授かるためには、適切な心構えが大切です。最も重要なのは、敬意と感謝の気持ちを忘れないこと。自分の願い事ばかりを一方的に伝えるのではなく、まずは日々の水の恩恵に感謝し、神様への敬う心を持って参拝しましょう。
また、高龗神様は浄化の力が非常に強い神様です。そのため、参拝後には「好転反応」として、一時的に体調を崩したり、感情が不安定になったりすることがあるかもしれません。これは、心身に溜まっていた毒素が排出される過程で起こる現象です。もしそのようなことがあっても、慌てずにゆっくりと休息を取り、水分を多めに摂るように心がけてください。それは、神様があなたの内側を綺麗にしてくださっている証拠なのです。真摯な心で向き合えば、高龗神様は決して怖い存在ではなく、あなたの人生を力強く導いてくださる、頼もしい守護神となってくれるでしょう。
高龗神のスピリチュアルなエネルギーと繋がるための3つの方法
高龗神様の素晴らしいご利益を授かるためには、ただ神社にお参りするだけでなく、日常生活の中でも神様のエネルギーを意識することが大切です。高龗神様との繋がりを深めることで、その強力なサポートを常に受け取ることができるようになります。ここでは、誰でも簡単に実践できる、高龗神様と繋がるための3つの方法をご紹介します。
- 1. 高龗神が祀られている神社を参拝する
- 2. 日常で「水」を意識して感謝する
- 3. 心の中の滞りを手放す（浄化の実践）
1. 高龗神が祀られている神社を参拝する
最も直接的で強力な方法は、やはり高龗神様が祀られている神社を実際に訪れることです。神社は神様が鎮座される神聖な場所であり、そのエネルギーが最も凝縮されたパワースポットです。鳥居をくぐる前から心を整え、一歩一歩、神様の領域に入らせていただくという謙虚な気持ちで進みましょう。
手水舎では、心身の穢れを洗い流すイメージで、丁寧に手と口を清めます。これは、高龗神様の浄化のエネルギーと共鳴するための大切な儀式です。拝殿の前に立ったら、まずは自己紹介（住所・氏名）をし、日頃の感謝を伝えてから、自分の願い事を伝えましょう。境内にあるご神木や湧き水などに触れさせていたくのも、神様のエネルギーを直接感じる良い方法です（ただし、立ち入り禁止の場所には入らないようにしましょう）。神社の清らかな空気を深く吸い込み、全身でそのエネルギーを感じてみてください。
2. 日常で「水」を意識して感謝する
高龗神様は水の神様ですから、私たちの日常生活の中にある「水」すべてが、神様との接点となります。朝起きて顔を洗う水、飲む水、料理に使う水、お風呂の水…。これらの水を使うたびに、高龗神様の存在を意識し、心の中で「ありがとうございます」と感謝を伝えてみましょう。
特に、朝一番にコップ一杯の綺麗な水を飲むことは、体内の浄化を促し、高龗神様のエネルギーを取り込む素晴らしい習慣です。また、川や海、湖など、自然の中にある水辺を訪れるのもおすすめです。水のせせらぎに耳を傾け、その清らかな流れを眺めているだけでも、心が洗われ、神様との繋がりが深まっていくのを感じられるでしょう。水を大切に扱う心そのものが、高龗神様への信仰となるのです。
3. 心の中の滞りを手放す（浄化の実践）
高龗神様は、停滞を嫌い、常に流動的であることを好む神様です。神様のエネルギーと繋がるためには、私たち自身も心の中の滞りを手放し、エネルギーの流れを良くしておく必要があります。不要な執着、怒り、悲しみ、嫉妬といったネガティブな感情は、運気の流れを堰き止めるダムのようなものです。
これらの感情に気づいたら、無理に抑え込もうとせず、「私にはもうこの感情は必要ありません」と認め、水に流すイメージで手放してみましょう。涙を流すことも、素晴らしい浄化の一つです。また、部屋の掃除や断捨離も、物理的な空間の滞りをなくし、エネルギーの流れを良くする効果的な方法です。心と空間を常にクリーンに保つことを心がけることで、高龗神様の清らかなエネルギーがスムーズに流れ込み、運気全体が向上していくでしょう。
【全国】高龗神にお会いできる代表的な神社5選
高龗神様のエネルギーを直接感じたいと思ったら、ぜひ神社へ足を運んでみてください。全国には高龗神様を御祭神とする神社が数多く存在しますが、ここでは特に有名で、強いパワーを持つとされる代表的な神社を5つご紹介します。お近くの神社や、気になる神社があれば、ぜひ参拝の計画を立ててみてはいかがでしょうか。
- 貴船神社（京都府）
- 丹生川上神社 上社（奈良県）
- 丹生川上神社 下社（奈良県）
- 高龗神社（千葉県松戸市）
- 室生龍穴神社（奈良県）
貴船神社（京都府）
高龗神様を祀る神社の総本宮として知られるのが、京都市左京区にある貴船神社です。全国に約500社ある貴船神社の頂点に立つ、非常に格式の高い神社で、古くから水の供給を司る神様として朝廷からも篤い信仰を受けてきました。縁結びのご利益でも大変有名で、多くの参拝者で賑わいます。
本宮では高龗神様、奥宮では闇龗神様が祀られている（諸説あり）とされ、二柱の龍神様の強力なエネルギーを感じることができます。特に、水に浮かべると文字が浮かび上がる「水占（みずうら）みくじ」は人気があり、神様からのメッセージをいただくことができます。清らかな貴船川の流れと、緑豊かな自然に囲まれた境内は、いるだけで心が洗われるような神聖な空間です。
丹生川上神社 上社（奈良県）
奈良県吉野郡川上村に鎮座する丹生川上神社 上社は、「日本最古の水の神様」を祀る神社の一つです。御祭神は高龗大神（たかおかみのおおかみ）で、古来より祈雨・止雨の神として朝廷の崇敬を集めてきました。深い山の中にあり、非常に静かで厳かな雰囲気に包まれています。
ダム建設に伴い現在の場所に遷座されましたが、その神威は変わることなく、訪れる人々に力強いエネルギーを与えてくれます。龍神様の荒々しくも神々しい側面を感じたい方におすすめの神社です。大自然の中で自分自身と向き合い、心をリセットするには最適な場所と言えるでしょう。
丹生川上神社 下社（奈良県）
上社と対をなすように、奈良県吉野郡下市町に鎮座するのが丹生川上神社 下社です。こちらの御祭神は闇龗大神（くらおかみのおおかみ）で、山の上の上社に対し、谷間の水を司る神様として信仰されています。境内には樹齢数百年を超える御神木が立ち並び、歴史の重みと神聖な空気を感じさせます。
特に有名なのが、馬の形をした「丹生のなで馬」で、自分の体の悪いところと同じ場所を撫でると病気が治ると言われています。また、境内から湧き出る「罔象女（みつはのめ）の水」は万病に効くご神水として知られ、持ち帰ることもできます。心身の癒しと浄化を求める方に、ぜひ訪れていただきたい神社です。
高龗神社（千葉県松戸市）
関東で高龗神様にお会いしたいなら、千葉県松戸市にある高龗神社（たかおじんじゃ）がおすすめです。住宅街の中にありながら、一歩足を踏み入れると空気が変わるのを感じる、地域の人々に愛される神社です。御祭神はもちろん高龗神で、古くからこの地域の治水と農業の守り神として信仰されてきました。
この神社の特徴は、毎年10月に行われる例祭で奉納される「龍の舞」です。龍頭と龍尾をつけた二人の若者が勇壮に舞い踊る姿は圧巻で、龍神様のエネルギーを間近に感じることができます。地域に根差した温かい雰囲気の中で、ゆっくりと神様と対話したい方にぴったりの場所です。
室生龍穴神社（奈良県）
奈良県宇陀市に鎮座する室生龍穴神社は、高龗神を祀り、古くから雨乞いの神事が行われてきた非常に神秘的な神社です。この神社の最大の見どころは、本殿から少し離れた場所にある「吉祥龍穴」です。ここは龍神様が棲むと伝えられる神聖な岩屋で、遥拝所からその姿を拝むことができます。
その場に立つだけで、強力なエネルギーに圧倒されるような、まさに聖地と呼ぶにふさわしい場所です。水の神、龍神の持つ根源的なパワーに触れたい、スピリチュアルな体験をしたいと願う方には、特におすすめの神社です。訪れる際は、神聖な場所であることを心に留め、敬意を持って参拝しましょう。
よくある質問
高龗神の読み方は？
高龗神は「たかおかみのかみ」と読みます。「龗」という字は見慣れない難しい漢字ですが、「雨」の下に「口」を三つ、その下に「龍」と書きます。龍神様が雨を降らせる様子を表しているとも言われ、この一文字で水の神様であることがわかります。
高龗神と闇龗神は同じ神様ですか？
高龗神（たかおかみのかみ）と闇龗神（くらおかみのかみ）は、山の上の龍神と谷間の龍神という「対の存在」とされることが多いですが、同一神の異なる側面（和魂と荒魂など）であるという説もあります。神社によっては両方を祀っていたり、同一視していたりするため、一概には言えません。二柱で一つの働きをなす、非常に密接な関係にある神様と捉えるのが良いでしょう。
高龗神は女性の神様ですか？
高龗神様の性別については、神話の中で明確には記されていません。水の神様であることから、生命を生み育む母性的なイメージで捉えられ、女神とされることもあります。一方で、龍神様の力強いイメージから男神とされることもあり、解釈は様々です。性別を超越した、大いなる自然のエネルギーそのものと考えるのが最も近いかもしれません。
高龗神のご真言はありますか？
ご真言は、主に密教の仏様に対して唱えるものですので、神道の神様である高龗神様に特定のご真言はありません。しかし、神様への感謝や祈りを捧げる際には、「祓え給い、清め給え、神ながら守り給い、幸え給え（はらえたまい、きよめたまえ、かむながらまもりたまい、さきわえたまえ）」といった祝詞の一節を唱えるのが一般的です。心を込めて唱えることで、神様に想いが届きやすくなるでしょう。
まとめ
- 高龗神は日本神話に登場する水の神、龍神様です。
- 山の峰を司り、谷を司る闇龗神と対をなします。
- スピリチュアルな意味として強力な「浄化」の力があります。
- 停滞した物事に「流れ」を生み出し、運気を動かします。
- 生命力を高める「再生と成長」のエネルギーを持っています。
- あらゆる災厄から身を守る「龍神様の守護」が期待できます。
- 純粋な願いを天に届ける「心願成就」の力があります。
- 具体的なご利益には金運、縁結び、健康運などがあります。
- 「怖い」と言われるのは、自然の厳しさも司る強大な力のためです。
- 参拝する際は敬意と感謝の気持ちを持つことが大切です。
- 繋がるには神社参拝や、日常で水を意識することが有効です。
- 心の中のネガティブな感情を手放すことも繋がります。
- 代表的な神社には京都の貴船神社があります。
- 奈良の丹生川上神社（上社・下社）も有名です。
- 高龗神様の力を借りて、人生を好転させましょう。
