「このくらいの傷なら大丈夫かな…」と思って、つい傷を放置していませんか?パックリ開いた傷や深い傷は、見た目以上に危険な状態かもしれません。適切な処置をしないと、後々「あの時ちゃんと病院に行っておけば…」と後悔することになる可能性も。本記事では、縫うべき傷を放置するリスク、病院へ行くべきかの判断基準、そして正しい応急処置の方法まで、あなたの不安を解消するために詳しく解説します。この記事を読めば、いざという時に焦らず、最善の行動がとれるようになります。
縫うべき傷を放置するとどうなる?考えられる5つの重大なリスク

縫合が必要な傷を「大したことない」と自己判断で放置してしまうと、取り返しのつかない事態を招くことがあります。傷の治りが遅くなるだけでなく、体に深刻な影響を及ぼす危険性も潜んでいるのです。ここでは、傷を放置することで起こりうる5つの重大なリスクについて解説します。
感染症を引き起こす
傷口が開いたままだと、そこから細菌が侵入し、感染症を引き起こすリスクが非常に高まります。特に注意が必要なのが「蜂窩織炎(ほうかしきえん)」や「破傷風」です。
蜂窩織炎は、皮膚の深い部分で細菌が繁殖し、傷の周りが赤く腫れあがり、熱感や強い痛みを伴う病気です。 悪化すると発熱や悪寒、倦怠感などの全身症状が現れ、入院治療が必要になることも少なくありません。
さらに怖いのが破傷風です。破傷風菌は土の中に潜んでおり、特に屋外でのケガで汚れた傷から感染しやすいです。 感染すると、口が開きにくくなる、顔の筋肉がこわばるなどの症状から始まり、重症化すると全身のけいれんや呼吸困難を引き起こし、命に関わる危険な状態に陥ることもあります。 傷を放置することは、こうした深刻な感染症への扉を開けてしまう行為なのです。
傷跡が残りやすくなる
傷が治る過程で、皮膚はコラーゲンを生成して傷口を修復しようとします。しかし、縫合せずに傷口が開いたままだと、皮膚が正常に再生されにくくなります。その結果、傷口が引きつれたり、みみず腫れのような「肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)」や「ケロイド」になったりする可能性が高まります。
特に、顔や手足など人目につきやすい場所にできた傷跡は、精神的な苦痛にもつながりかねません。適切な時期に縫合処置を受ければ、傷跡を最小限に抑えられる可能性が高まります。 「傷跡くらい」と軽く考えず、将来のことを考えても、放置は避けるべきです。
治癒が大幅に遅れる
傷口が開いていると、皮膚が再生するために越えなければならない距離が長くなります。そのため、自然に治るのを待つと、縫合した場合に比べて治癒までの時間が大幅にかかってしまいます。 治癒が遅れるということは、それだけ長い間、痛みや不便な生活を強いられるということです。
また、傷口が空気に触れ続けることで乾燥し、かさぶたができやすくなります。かさぶたは傷を守っているように見えますが、実は皮膚の再生を妨げる要因になることも。 適切な処置で湿潤環境を保つ方が、傷は早くきれいに治ることが分かっています。
機能障害が残る可能性
見た目では浅い傷に見えても、実は皮膚の下にある神経や腱、血管まで損傷しているケースがあります。 例えば、指の傷を放置した結果、指が曲げ伸ばししにくくなったり、しびれが残ったりすることがあります。関節部分の傷も同様で、動きに制限が出てしまう可能性があります。
これらの損傷は、早期に適切な治療を受けなければ、回復が難しくなり、後遺症として機能障害が残ってしまうことも。特に、刃物による切り傷や、深く刺さった傷の場合は、自己判断せず、必ず医療機関で診てもらうことが重要です。
出血が止まらない・再出血する
深い傷や大きな傷の場合、一度は血が止まったように見えても、何かの拍子に再び出血することがあります。特に、血管が損傷している場合は、圧迫だけでは完全に止血できないことも少なくありません。
出血が続くと、貧血になったり、血圧が低下してショック状態に陥ったりする危険性も。「じわじわと血が滲み出てくる」「一度止まったのにまた出血した」という場合は、放置せずに速やかに医療機関を受診してください。
これって縫うべき?病院へ行くべき傷の判断基準

いざケガをしてしまうと、動揺して「この傷は病院に行くべき?」と迷ってしまうものです。しかし、受診が遅れると感染症などのリスクが高まるため、迅速な判断が求められます。ここでは、病院での処置、特に縫合が必要と考えられる傷の具体的な判断基準を6つご紹介します。一つでも当てはまる場合は、自己判断で放置せず、医療機関を受診しましょう。
- 傷の深さ|脂肪や筋肉が見えている
- 出血の量|圧迫しても血が止まらない
- 傷口の状態|パックリと開いている
- 異物の混入|土やガラス片が入っている
- 傷の原因|動物に噛まれた・錆びたものでケガをした
- 傷の場所|関節や顔など
傷の深さ|脂肪や筋肉が見えている
傷口を覗き込んだ時に、黄色い脂肪組織や、赤っぽい筋肉が見えている場合は、皮膚の深い層(真皮層以下)まで達している証拠です。 このような深い傷は、自然治癒が難しく、感染のリスクも非常に高いため、縫合処置が必須となります。
皮膚の表面だけでなく、その下の組織まで損傷している可能性が高いため、放置は絶対にやめましょう。すぐに医療機関を受診してください。
出血の量|圧迫しても血が止まらない
清潔なガーゼやタオルで傷口を5分から10分程度しっかり圧迫しても、じわじわと血が滲み出てきたり、勢いよく血が噴き出したりする場合は、太い血管が傷ついている可能性があります。 このような状態を放置すると、大量出血につながる危険があるため、非常に危険です。
圧迫を続けながら、すぐに救急車を呼ぶか、最寄りの医療機関へ向かってください。自己判断での止血は困難であり、専門的な処置が必要です。
傷口の状態|パックリと開いている
傷の深さに関わらず、傷口がパックリと開いていて、皮膚の断端が離れてしまっている場合も縫合が必要なサインです。 このような傷は、放置すると皮膚が寄らず、幅の広い目立つ傷跡になってしまう可能性が高いです。
特に、1cm以上の長さで開いている傷は、縫合を検討する一つの目安になります。 傷口を寄せることで、治癒を早め、きれいな傷跡を目指すことができます。
異物の混入|土やガラス片が入っている
傷口に土、砂、木片、ガラスの破片などの異物が入り込んでいる場合は、家庭での洗浄だけでは完全に取り除くことが難しいです。 異物が残ったままになると、それが原因で感染症を引き起こしたり、傷の治りを妨げたりします。
特に、土の中には破傷風菌がいる可能性があるため、非常に危険です。 無理に自分で取ろうとすると、かえって組織を傷つけてしまうこともあるため、医療機関で洗浄・処置してもらいましょう。
傷の原因|動物に噛まれた・錆びたものでケガをした
犬や猫などの動物に噛まれた傷(咬傷)は、見た目以上に深く、口の中の雑菌が体内に侵入しやすいため、感染のリスクが非常に高いです。必ず医療機関を受診してください。
また、古釘や錆びた金属などでケガをした場合も注意が必要です。これらの物には破傷風菌が付着している可能性があり、深い刺し傷は破傷風を発症する典型的な原因となります。 命に関わる感染症を防ぐためにも、速やかな受診が不可欠です。
傷の場所|関節や顔など
指、肘、膝などの関節部分の傷は、動かすたびに傷口が引っ張られて開きやすく、治りにくい特徴があります。放置すると傷跡が目立ちやすくなるだけでなく、関節の動きに影響が出る「瘢痕拘縮(はんこんこうしゅく)」を起こす可能性もあります。
また、顔の傷は、たとえ浅くても傷跡が残りやすいため、美容的な観点からも専門的な治療が望まれます。 このようなデリケートな部位の傷は、形成外科など専門の医師に相談することをおすすめします。
病院へ行く前に!自分でできる応急処置の手順

病院へ行くべきか判断に迷う傷でも、まずは落ち着いて応急処置を行うことが大切です。正しい初期対応は、感染のリスクを減らし、傷の治りを良くすることにつながります。ここでは、誰でもできる基本的な応急処置の手順を3つのステップで解説します。慌てずに、一つひとつ確実に行いましょう。
ステップ1:傷口を洗浄する
まず最も重要なのが、傷口をきれいに洗い流すことです。処置をする前には、自分の手を石鹸でよく洗いましょう。
そして、傷口についた泥や砂、その他の汚れを、水道水などの流水で十分に洗い流してください。 痛むかもしれませんが、ここでしっかりと汚れを落とすことが感染予防の第一歩です。石鹸を使っても問題ありませんが、よく泡立てて、優しく洗い流すようにしましょう。 消毒液は、傷口の正常な細胞まで傷つけて治りを遅らせることがあるため、必ずしも使う必要はありません。 まずは洗浄が最優先です。
ステップ2:出血を止める(止血)
洗浄後、出血が続いている場合は止血を行います。清潔なガーゼやハンカチ、タオルなどを傷口に直接当て、その上から手のひらでしっかりと圧迫します。 これを「直接圧迫止血法」といい、最も基本的で効果的な止血方法です。
可能であれば、傷口を心臓より高い位置に挙げることで、さらに血が止まりやすくなります。 5分から10分程度圧迫を続けても血が止まらない、あるいは血がガーゼから滲み出てくるような場合は、医療機関での処置が必要です。圧迫を続けながら病院へ向かいましょう。
ステップ3:傷口を保護する
止血ができたら、傷口を保護します。清潔なガーゼや絆創膏で傷口を覆い、外部からの刺激や細菌の侵入を防ぎましょう。このとき、傷口を乾燥させないようにすることがポイントです。傷口から出る滲出液には、傷を治すための成分が含まれており、適度な湿潤環境を保つことで治癒が促進されます。
ただし、自己判断でラップを巻く「ラップ療法」などは、感染のリスクを高める場合があるため注意が必要です。 応急処置後は、できるだけ早く医療機関を受診し、医師の指示に従ってください。
何科に行けばいいの?症状別の適切な診療科

「縫うかもしれない傷ができたけど、何科に行けばいいんだろう?」と迷うことは少なくありません。適切な診療科を選ぶことで、より専門的な治療をスムーズに受けることができます。ここでは、傷の状態や場所に応じたおすすめの診療科をご紹介します。いざという時のために、ぜひ覚えておいてください。
形成外科|顔や目立つ場所の傷、きれいに治したい場合
顔、首、手など、人目につきやすい場所に傷ができた場合や、傷跡をできるだけきれいに治したいと強く希望する場合は、形成外科の受診が最もおすすめです。
形成外科は、体の表面の見た目をきれいに治すことを専門とする診療科です。傷跡が目立ちにくくなるように、非常に細い糸を使ったり、特殊な縫い方をしたりと、専門的な技術で対応してくれます。 事故や手術後の傷跡修正も形成外科の領域です。 審美的な側面を重視するなら、第一の選択肢となるでしょう。
皮膚科|皮膚表面の比較的浅い傷
皮膚の表面に近い、比較的浅い切り傷や擦り傷であれば、皮膚科でも対応が可能です。 皮膚科は皮膚に関するトラブル全般の専門家であり、傷の処置や感染症の管理、薬の処方などを行ってくれます。
ただし、傷が深く、筋肉や腱にまで達している可能性がある場合や、縫合が複雑になりそうな場合は、他の診療科を勧められることもあります。まずは近所のクリニックで相談したい、という場合には良い選択肢です。
外科・整形外科|深い傷や異物混入、関節部分の傷
傷が深く、皮下組織や筋肉まで達している場合や、ガラス片などの異物が深く入り込んでいる場合は、外科や整形外科が適しています。
外科は体全般の外傷に対応しており、深い傷の縫合や、必要であれば小手術も行います。 一方、整形外科は骨や関節、筋肉、神経といった運動器の専門家です。 そのため、手足の深い傷で、腱や神経の損傷が疑われる場合や、関節部分のケガでは特に頼りになります。どちらを受診すべきか迷った場合は、総合病院の外科に相談するのも一つの方法です。
救急外来|夜間や休日の緊急時
ケガをしたのが夜間や休日で、かかりつけのクリニックが開いていない場合は、救急外来を受診しましょう。出血が止まらない、痛みが非常に強いなど、緊急性が高い場合は迷わず救急車を要請してください。
救急外来では、当直の医師が初期対応を行い、必要に応じて専門の医師に引き継いでくれます。まずは応急処置と緊急性の判断をしてもらうことが重要です。「朝まで待とう」と我慢せず、心配な場合はためらわずに受診してください。
傷跡をきれいに治すために|縫合後の正しいケアと注意点

無事に縫合処置が終わっても、それで安心ではありません。実は、傷跡が最終的にどのくらい目立たなくなるかは、抜糸後のセルフケアにかかっていると言っても過言ではないのです。 ここでは、後悔しないために知っておきたい、縫合後の正しいケアと注意点を解説します。少しの心がけで、未来の傷跡は大きく変わります。
医師の指示を必ず守る
最も基本であり、最も重要なことです。消毒の有無、軟膏の塗り方、ガーゼ交換の頻度、入浴の可否など、医師からの指示は必ず守りましょう。 自己判断で処置を中断したり、変更したりするのは絶対にやめてください。例えば、「もう痛くないから」と薬を塗るのをやめてしまうと、感染症のリスクを高めることになりかねません。
また、抜糸の時期も医師が傷の治り具合を見て判断します。早すぎても遅すぎても傷跡に影響が出るため、指定された日時に必ず受診しましょう。
傷口を清潔に保つ
傷口を不潔にしておくと、細菌が繁殖し、感染を起こす原因となります。 医師の許可が出たら、怖がらずに傷口を優しく洗いましょう。 通常、処置の翌日からはシャワーで洗い流すことが可能です。石鹸をよく泡立て、指の腹で優しくなでるように洗い、ぬるま湯のシャワーで十分にすすぎます。ゴシゴシこするのは厳禁です。
洗浄後は、清潔なタオルで軽く押さえるように水分を拭き取り、処方された軟膏を塗って新しいガーゼや絆創膏で保護します。この一連のケアを毎日続けることが、きれいな治癒への近道です。
紫外線対策を徹底する
治りかけの傷跡の皮膚は非常にデリケートで、紫外線に当たると色素沈着を起こし、茶色いシミのような跡が残りやすくなります。 この色素沈着は一度できてしまうと、なかなか消えません。
傷の赤みが引くまでの数ヶ月から半年、場合によっては1年以上、徹底した紫外線対策が必要です。傷跡部分にUVカット効果のあるテープを貼ったり、サンスクリーン剤を塗ったりするほか、衣服や帽子、日傘などを活用して、傷跡に直接日光が当たらないように工夫しましょう。
傷跡ケアテープなどを活用する
抜糸後、傷跡は治ったように見えますが、皮膚の下ではまだ修復が続いています。この時期に皮膚が引っ張られるなどの物理的な刺激が加わると、傷跡が赤く盛り上がってしまうことがあります。
これを防ぐために有効なのが、傷跡ケア専用のテープです。 テープを傷跡に沿って貼ることで、皮膚が引っ張られるのを防ぎ、外部からの摩擦や紫外線からも保護してくれます。様々な種類があるので、医師や薬剤師に相談して、自分に合ったものを選ぶと良いでしょう。
抜糸後も油断は禁物
抜糸が終わると、つい解放感から油断しがちですが、傷が完全に安定するには数ヶ月から1年以上の時間が必要です。 見た目はくっついていても、内部はまだ脆い状態です。この時期に激しい運動をしたり、傷口を強くぶつけたりすると、せっかく治りかけた傷が再び開いてしまうこともあります。
また、傷の治る過程でかゆみが出ることがありますが、掻きむしるのは絶対にやめましょう。炎症を悪化させ、傷跡が汚くなる原因になります。 ケアを継続し、傷跡が成熟するまで辛抱強く見守ることが大切です。
【Q&A】縫う傷や放置に関するよくある質問
Q. 縫うほどの傷じゃないけど、放置していい?
A. 浅い擦り傷や、すぐに血が止まる小さな切り傷であれば、自宅での応急処置で様子を見ても良い場合があります。 しかし、少しでも「これは大丈夫かな?」と不安に感じたら、自己判断で放置せずに医療機関を受診することをおすすめします。特に、傷が汚れている場合や、痛みが続く、腫れてきたなどの変化が見られる場合は、感染のサインかもしれません。 迷ったら専門家に診てもらうのが最も安全です。
Q. 傷を縫うのは痛いですか?麻酔はしますか?
A. 傷を縫合する際は、通常、局所麻酔の注射をするため、縫っている最中の痛みはほとんど感じません。 麻酔の注射自体はチクッとした痛みを伴いますが、その後の処置を痛みなく行うためには必要なものです。医師も痛みに配慮しながら処置を進めてくれますので、過度に心配する必要はありません。処置後に痛む場合に備えて、痛み止めが処方されることもあります。
Q. 破傷風の予防接種は受けるべきですか?
A. 破傷風は命に関わることもある非常に危険な感染症です。 日本では、多くの方が小児期に三種混合(DPT)や四種混合(DPT-IPV)ワクチンとして定期接種を受けています。 しかし、ワクチンの効果は10年程度で弱まるとされています。 そのため、最後の接種から10年以上経過している方、特に屋外での作業やガーデニング、アウトドア活動をする機会が多い方は、追加接種を検討することをおすすめします。ケガをした際に、医師から接種を勧められることもあります。
Q. 抜糸をしないとどうなりますか?
A. 適切な時期に抜糸をしないと、いくつかの問題が生じる可能性があります。まず、縫合糸が皮膚に埋もれてしまい、取り除くのが困難になることがあります。 また、糸が残っていると、そこが細菌の侵入口となり、かえって感染症の原因になることも。さらに、長期間糸を放置すると、糸の跡が「縫い目」として傷跡に残ってしまい、見た目が悪くなる原因にもなります。 医師に指定された時期に必ず抜糸をしてもらいましょう。
Q. 傷口をきれいに洗うのが怖いのですが…
A. 傷口を洗うことに恐怖心を感じる気持ちはよく分かります。しかし、洗浄は感染を防ぐために非常に重要なステップです。 痛みが強い場合は、シャワーの水を直接当てるのではなく、洗面器などにためたぬるま湯で優しく洗い流す方法もあります。石鹸をよく泡立てて、その泡で包み込むように洗うと、摩擦が少なくて済みます。どうしても怖い場合は、無理せず医療機関で処置してもらいましょう。
Q. 縫合にかかる費用はどのくらいですか?
A. 縫合処置にかかる費用は、健康保険が適用されます。しかし、傷の大きさや深さ、処置の複雑さ、時間帯(夜間・休日など)、病院の規模などによって変動するため、一概に「いくら」とは言えません。一般的には、初診料や処置料、薬剤料などを含めて、3割負担の場合で数千円から1万円程度になることが多いようです。あくまで目安として考え、正確な費用については受診する医療機関にお問い合わせください。
まとめ

- 縫うべき傷の放置は感染症や醜い傷跡のリスクを高める。
- 蜂窩織炎や破傷風など、命に関わる感染症の危険性がある。
- 傷の治りが遅れ、機能障害が残る可能性も考慮すべき。
- 脂肪や筋肉が見える深い傷は、すぐに病院へ行くべき。
- 圧迫しても止まらない出血は、緊急性が高いサイン。
- パックリ開いた傷は、縫合しないと跡が残りやすい。
- 異物混入や動物咬傷は、感染リスクが非常に高い。
- 関節や顔の傷は、専門的な治療が望ましい。
- 応急処置の基本は、まず流水でしっかり洗浄すること。
- 止血は清潔なガーゼで圧迫し、心臓より高く挙げる。
- 傷跡をきれいに治すには、形成外科への相談がおすすめ。
- 縫合後は医師の指示を守り、傷を清潔に保つことが重要。
- 紫外線対策は、傷跡の色素沈着を防ぐために必須。
- 抜糸後も油断せず、傷跡ケアテープなどで保護を続ける。
- 少しでも不安なら、自己判断せず医療機関を受診することが最善。