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【完全版】ほうれん草につく虫はこの10種類!写真でわかる害虫対策と無農薬での駆除方法

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【完全版】ほうれん草につく虫はこの10種類!写真でわかる害虫対策と無農薬での駆除方法
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家庭菜園で人気のほうれん草。手軽に育てられるはずが、気づけば葉に穴が開いていたり、小さな虫がびっしりついていたり…。「この虫は何?」「虫食いのほうれん草は食べても大丈夫?」そんな悩みを抱えていませんか?大切に育てたほうれん草だからこそ、安心して美味しく食べたいですよね。本記事では、ほうれん草につきやすい代表的な害虫の種類から、農薬を使わない予防・駆除方法まで、あなたの悩みを解決する全てを徹底解説します。

目次

まずは確認!ほうれん草につく代表的な虫10選

まずは確認!ほうれん草につく代表的な虫10選

ほうれん草は比較的、害虫に強い野菜と言われていますが、油断は禁物です。 まずは、あなたのほうれん草を狙っているかもしれない代表的な害虫を知ることから始めましょう。敵を知れば、対策も立てやすくなります。ここでは、特に注意したい10種類の害虫とその被害の特徴をご紹介します。

  • アブラムシ類
  • ヨトウムシ類(ハスモンヨトウなど)
  • シロオビノメイガ
  • ハダニ類
  • アザミウマ類
  • ハモグリバエ(エカキムシ)
  • ネキリムシ類
  • ホウレンソウケナガコナダニ
  • タネバエ
  • コオロギ・ゾウムシなどその他の虫

アブラムシ類

体長2〜4mmほどの小さな虫で、緑色や黒色など様々な色をしています。 新芽や葉の裏にびっしりと群生し、植物の汁を吸って弱らせるのが特徴です。 アブラムシの被害は、単に汁を吸われるだけではありません。大量発生すると葉が縮れたり、生育が悪くなったりします。 さらに厄介なのは、アブラムシの排泄物が原因で「すす病」という黒いカビが発生したり、ウイルス病を媒介したりすることです。 モザイク病などのウイルス病に感染すると、有効な薬剤がないため、株ごと処分しなくてはならなくなることもあります。

ヨトウムシ類(ハスモンヨトウなど)

ヨトウムシは「夜盗虫」という名前の通り、夜間に活動して葉を食い荒らすガの幼虫です。 昼間は土の中に隠れているため、被害に気づきにくいのが厄介な点。葉が不規則な形に食べられていたり、フンが落ちていたりしたらヨトウムシの仕業かもしれません。 特にハスモンヨトウは、若い幼虫が集団で葉の裏から食害し、葉の表面だけを残して白く見せる「白化症状」を引き起こします。 成長すると食欲旺盛になり、一晩でほうれん草を丸裸にされてしまうこともあります。

シロオビノメイガ

シロオビノメイガもガの仲間で、その幼虫がほうれん草を食害します。 体長20mmほどの緑色の幼虫で、糸を吐いて葉を綴り合わせ、その中に隠れて葉を食べ進めるのが特徴です。 葉が不自然に折りたたまれていたり、糸で綴られていたりしたら、この虫を疑いましょう。 特に9月以降に被害が大きくなる傾向があります。

ハダニ類

ハダニは0.5mm程度と非常に小さく、肉眼では確認しづらい害虫です。葉の裏に寄生して汁を吸います。 被害が進むと、葉の表面に白いカスリ状の斑点が現れ、やがて葉全体が白っぽくなって枯れてしまいます。 乾燥した環境を好むため、特に梅雨明けから夏にかけての高温乾燥期に発生しやすくなります。

アザミウマ類

アザミウマは体長1〜2mmほどの細長い虫で、葉の汁を吸って被害をもたらします。 被害を受けた部分は、白い斑点やカスリ状の傷となり、ひどい場合には葉が縮れたり変形したりします。 アブラムシと同様にウイルス病を媒介することもあるため、注意が必要です。

ハモグリバエ(エカキムシ)

その名の通り、葉の中に潜り込んで食害するハエの幼虫です。 幼虫が葉の内部を食べ進んだ跡が、まるで白いペンで絵を描いたような筋模様になるため「エカキムシ」とも呼ばれています。 見た目が悪くなるだけでなく、光合成が妨げられて生育不良の原因にもなります。

ネキリムシ類

ネキリムシはカブラヤガなどのガの幼虫で、地際に潜んでいます。 夜間に活動し、発芽したばかりの芽や若い株の根元を食いちぎってしまう、非常に厄介な害虫です。 朝、元気だった苗が根元から切られて倒れていたら、この虫の被害を疑いましょう。

ホウレンソウケナガコナダニ

高温多湿を好み、特に低温期の施設栽培で発生が多いダニの一種です。 新芽や中心の若い葉に寄生し、葉に小さな穴が開いたり、コブ状の突起ができて奇形になったりします。 収穫が遅れると発生しやすくなる傾向があります。

タネバエ

タネバエの幼虫は、土の中で種や発芽直後の根に侵入して食害します。 未熟な堆肥などを土にすき込むと発生しやすくなります。 種をまいてもなかなか芽が出なかったり、芽が出てもすぐに枯れてしまったりする場合は、タネバエの被害が考えられます。

コオロギ・ゾウムシなどその他の虫

他にも、コオロギが夜間に現れて若い葉を食べたり、野菜ゾウムシが葉に穴を開けたりすることがあります。 特にコオロギは、雑草地などで繁殖し、畑に侵入してきて発芽直後の柔らかい苗を好んで食べます。 周囲の環境をきれいに保つことも、これらの虫の対策には重要です。


虫食いのほうれん草、食べても大丈夫?

虫食いのほうれん草、食べても大丈夫?

葉に穴が開いていたり、虫がついていたりすると、食べるのをためらってしまいますよね。しかし、結論から言うと、虫食いのほうれん草は食べても問題ない場合がほとんどです。むしろ、虫が食べるということは、農薬が少なく安全である証拠、と考えることもできます。

基本的には食べても問題なし!

野菜につく虫のほとんどは人体に無害です。 虫食いの穴が開いている部分や、フンなどで汚れている部分を取り除けば、残りの部分は美味しく食べられます。虫が少しついているくらいで、すぐに捨ててしまうのはもったいないことです。

ただし、注意点もあります。虫そのものを大量に食べてしまうと、アレルギー反応が出たり、お腹を壊したりする可能性がゼロではありません。 また、虫が媒介した病原菌が付着している可能性も考えられます。そのため、食べる前にはしっかりと洗浄することが非常に重要です。

安心のための正しい洗い方と下処理

虫や汚れをしっかり落とすための、洗い方のコツをご紹介します。

  1. ため水で洗う: まずはボウルなどに水を張り、ほうれん草を根元から持って振り洗いします。こうすることで、葉の間に隠れている虫や土を効率よく落とすことができます。
  2. 流水で洗い流す: 次に、流水で一枚一枚丁寧に洗い流します。特に葉の裏側や、葉が重なっている部分は念入りに洗いましょう。
  3. 50℃洗いも効果的: 50℃くらいのお湯で洗うと、葉がシャキッとし、汚れも落ちやすくなります。虫も驚いて葉から離れやすくなる効果が期待できます。
  4. 茹でてアク抜き: ほうれん草にはシュウ酸というアクの成分が含まれているため、下茹でしてから調理するのが一般的です。茹でることで、残っているかもしれない小さな虫や卵も処理できるので、より安心して食べられます。

虫食いの部分は見た目が気になるかもしれませんが、加熱調理してしまえばほとんど気にならなくなります。 おひたしや炒め物、スープなどにして、美味しくいただきましょう。

虫を寄せ付けない!今日からできる予防策5選

虫を寄せ付けない!今日からできる予防策5選

害虫対策で最も大切なのは、そもそも虫を寄せ付けない環境を作ることです。発生してしまってから駆除するのは大変ですが、予防策を講じておけば、被害を最小限に抑えることができます。ここでは、家庭菜園で手軽に実践できる5つの予防策をご紹介します。

最も効果的!防虫ネットの正しい使い方

物理的に虫の侵入を防ぐ防虫ネットは、最も確実で効果的な予防策の一つです。 特にアブラムシやガの仲間など、飛んでくる害虫に対して絶大な効果を発揮します。

使い方は、トンネル支柱を立てて、その上からネットを被せるだけ。ポイントは、ネットの裾を土に埋めたり、おもしを置いたりして、隙間ができないようにきっちりと固定することです。 ほんの少しの隙間からでも虫は侵入してきます。また、ネットの網目の大きさも重要で、アブラムシなどの小さな虫を防ぎたい場合は、1mm以下の細かい目合いのものを選びましょう。

相性の良い味方!コンパニオンプランツを活用する

コンパニオンプランツとは、一緒に植えることでお互いによい影響を与え合う植物のことです。 特定の害虫を遠ざけたり、天敵を呼び寄せたりする効果が期待でき、農薬に頼らない菜園作りには欠かせません。

ほうれん草と相性の良いコンパニオンプランツには、以下のようなものがあります。

  • 葉ネギ: 根に共生する微生物が、ほうれん草の「萎凋病」の原因菌を抑える効果があります。
  • ニンジン: 独特の香りでアブラムシを遠ざける効果が期待できます。
  • ゴボウ: 深く張る根が土を耕し、水はけを良くしてくれるため、ほうれん草の根が健康に育ちます。

これらの植物をほうれん草の近くに植えることで、病害虫の発生を自然に抑制することができます。

虫が嫌う環境を作る(土作り・雑草処理)

害虫は、風通しが悪く湿気の多い場所や、雑草が生い茂っている場所を好みます。 ほうれん草を植える際は、株と株の間隔を適切にあけて、風通しを良くすることが大切です。

また、畑やプランターの周りの雑草は、害虫の隠れ家や発生源になります。 こまめに除草を行い、常に清潔な環境を保つことを心がけましょう。未熟な堆肥の使用はタネバエなどの発生原因になるため、完熟した堆肥を使うこともポイントです。

キラキラ光るものが苦手?シルバーマルチの活用

アブラムシなどの一部の害虫は、キラキラと乱反射する光を嫌う性質があります。 この性質を利用したのが、シルバーマルチ(銀色のビニールシート)です。畝をシルバーマルチで覆うことで、アブラムシの飛来を防ぐ効果が期待できます。 マルチには、地温のコントロールや雑草防止、土の乾燥を防ぐといったメリットもあります。

天敵を味方につける

害虫を食べてくれるテントウムシやヒラタアブなどの益虫は、菜園の頼もしい味方です。農薬を多用すると、こうした益虫まで殺してしまいます。農薬の使用は最小限にとどめ、益虫が活動しやすい環境を整えることも、長期的な害虫管理につながります。

発生してしまった虫への対処法【状況別】

発生してしまった虫への対処法【状況別】

どんなに予防していても、虫が発生してしまうことはあります。大切なのは、発見したときにすぐ対処すること。ここでは、虫の発生状況に応じた対処法を、手軽なものから順にご紹介します。

まだ少ないうちに!手で取り除く・テープで捕獲する

ヨトウムシやシロオビノメイガの幼虫など、比較的大きな虫が少数発生している場合は、見つけ次第、手で取り除くのが最も手軽で確実な方法です。 葉の裏や株元などをこまめにチェックする習慣をつけましょう。

アブラムシが部分的に発生している場合は、粘着テープ(ガムテープなど)をペタペタと貼り付けて捕獲するのも効果的です。 葉を傷つけないように、優しく行いましょう。

農薬を使いたくない人向け!自然由来のスプレー

「農薬は使いたくないけど、手で取るのは大変…」という方には、食品由来の成分を使ったスプレーがおすすめです。

  • 牛乳スプレー: 牛乳を水で薄めてスプレーし、乾かすと膜ができてアブラムシを窒息させる効果があります。ただし、使用後は洗い流さないと腐敗して臭いの原因になるので注意が必要です。
  • 木酢液・竹酢液: 独特の燻製のような香りで、害虫を寄せ付けにくくする効果(忌避効果)が期待できます。規定の倍率に薄めて使用します。
  • 食酢スプレー: お酢も病害虫の予防に効果があるとされています。 市販されている園芸用の食酢スプレーを利用するのも手軽です。

これらのスプレーは、化学農薬に比べて効果は穏やかですが、発生初期であれば十分な効果が期待できます。

どうしても駆除できない場合に!農薬(殺虫剤)の選び方と使い方

害虫が大量発生してしまい、手作業や自然由来のスプレーでは追いつかない場合は、最終手段として農薬の使用を検討します。

農薬を選ぶ際は、必ず「ほうれん草」に登録があり、駆除したい「害虫名」が記載されているものを選びましょう。 ホームセンターなどで相談すれば、適切な薬剤を教えてもらえます。

使用する際は、製品に記載されている使用方法、希釈倍率、使用回数、収穫前日数(収穫の何日前まで使えるか)を必ず守ってください。 安全に使うことが何よりも大切です。例えば、「スミチオン乳剤」はほうれん草のアブラムシなどに登録があり、多くの作物で使われている薬剤の一つです。

【種類別】ほうれん草の害虫・徹底対策マニュアル

【種類別】ほうれん草の害虫・徹底対策マニュアル

ここでは、特に被害の多い代表的な害虫について、より踏み込んだ具体的な対策方法を解説します。害虫の種類に合わせた的確な対処で、ほうれん草をしっかりと守りましょう。

アブラムシの駆除方法

アブラムシは繁殖力が非常に高いため、見つけたらすぐに駆除することが重要です。

  • 初期段階: 粘着テープで捕殺するか、歯ブラシなどでこすり落とします。牛乳スプレーやお酢スプレーも有効です。
  • 広範囲に発生した場合: 黄色い粘着シートを設置して成虫を捕獲しつつ、農薬の散布を検討します。 アブラムシは薬剤抵抗性がつきやすいので、同じ薬剤を連続して使わず、系統の異なる複数の薬剤をローテーションして使うのが効果的です。

また、窒素肥料の与えすぎはアブラムシの発生を助長するため、適切な施肥管理も大切です。

ヨトウムシの駆除方法

夜行性のヨトウムシは、昼間に見つけるのが難しい害虫です。

  • 捕殺: 被害を見つけたら、夜間に懐中電灯を持って畑を見回り、葉を食べている幼虫を捕殺します。昼間は株元の土の中に潜んでいることが多いので、土を少し掘り返して探すのも有効です。
  • 米ぬかトラップ: 米ぬかを水で練って団子状にし、畑の隅に置いておくと、ヨトウムシが寄ってくるのでまとめて駆除できます。
  • 農薬: 被害が大きい場合は、ヨトウムシに効果のある薬剤を使用します。薬剤は、幼虫が小さいうちの方が効きやすいです。

ハモグリバエ(エカキムシ)の駆除方法

葉の中に潜んでいるため、薬剤が効きにくいのが特徴です。

  • 物理的駆除: 被害を受けた葉を見つけたら、絵が描かれた線の先にいる幼虫を指で潰します。被害がひどい葉は、取り除いて処分しましょう。
  • 予防: 発生初期から防虫ネットで成虫の侵入を防ぐのが最も効果的です。 また、ハモグリバエは黄色に誘引される性質があるため、黄色粘着シートを設置して成虫を捕獲するのも有効な対策です。
  • 農薬: 薬剤を使用する場合は、葉の内部に浸透するタイプの殺虫剤が効果的です。

よくある質問

よくある質問

ほうれん草の葉に白い斑点があるのは何ですか?

ほうれん草の葉に白いカスリ状の斑点がある場合、ハダニ類やアザミウマ類による吸汁被害の可能性があります。 これらの害虫は葉の裏にいることが多いので、葉裏をよく確認してみてください。乾燥した環境で発生しやすいため、適度な水やりで湿度を保つことも予防につながります。

ほうれん草の葉に絵を描いたような白い線があるのは何ですか?

葉の表面に白い筋状の模様がある場合、それは「ハモグリバエ(エカキムシ)」の幼虫が葉の内部を食べ進んだ跡です。 見た目は悪いですが、食害された部分を取り除けば食べることは可能です。被害が広がらないように、見つけ次第、筋の先にいる幼虫を潰すか、被害葉を取り除きましょう。

無農薬でほうれん草を育てるのは難しいですか?

ポイントを押さえれば、無農薬でほうれん草を育てることは十分に可能です。 ほうれん草は他の葉物野菜に比べて害虫がつきにくいとされています。 防虫ネットの活用、コンパニオンプランツの混植、適切な土作りと雑草管理といった予防策を徹底することが成功のコツです。

ほうれん草の根元にいる虫は何ですか?

ほうれん草の根元や地際の土の中にいる虫は、「ネキリムシ」や「ヨトウムシ」の幼虫である可能性が高いです。 これらの虫は夜間に活動し、若い株の茎を根元から食いちぎってしまうことがあります。 苗が倒れているのを見つけたら、株元の土を少し掘って探してみましょう。

ほうれん草につく小さい黒い虫は何ですか?

小さい黒い虫が群生している場合、「アブラムシ」の一種である可能性が高いです。アブラムシには様々な色があり、黒い種類もいます。 葉の裏や新芽に集まって汁を吸い、ウイルス病を媒介することもあるため、早めの駆除が必要です。

まとめ

まとめ
  • ほうれん草にはアブラムシやヨトウムシなどがつく。
  • 虫の種類を特定することが対策の第一歩。
  • 虫食いのほうれん草はよく洗えば食べられる。
  • 予防の基本は防虫ネットと清潔な環境作り。
  • コンパニオンプランツの活用も効果的。
  • アブラムシはキラキラ光るものを嫌う。
  • 虫が少ないうちは手で取り除くのが確実。
  • 農薬を使わないなら牛乳やお酢のスプレーを試す。
  • ヨトウムシは夜間に活動する害虫。
  • ハモグリバエは葉に白い絵のような跡を残す。
  • ネキリムシは苗の根元を食いちぎる。
  • 害虫の天敵である益虫は大切な味方。
  • 農薬は最終手段とし、用法・用量を守る。
  • 窒素肥料のやりすぎはアブラムシを増やす。
  • こまめな観察が早期発見・早期対策につながる。
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