ゲーミングPCのグラフィックボード選びで、RTX 2080とRTX 3060のどちらが良いか迷っていませんか?一世代前のハイエンドモデルであるRTX 2080と、現行世代のミドルレンジモデルであるRTX 3060は、性能面で非常に近い位置にあります。本記事では、両者の詳細なスペックから実際のゲーミング性能、消費電力、価格まで徹底的に比較し、あなたの用途に最適なグラフィックボードを見つけるための決定を支援します。
RTX2080とRTX3060の基本スペックを比較
グラフィックボードの性能を理解する上で、まずは基本的なスペックを知ることが重要です。RTX 2080とRTX 3060は、世代が異なるためアーキテクチャも異なり、それぞれの特徴があります。ここでは、両者の主要なスペックを比較し、それぞれの強みと弱みを明確にします。
各グラフィックボードの概要
NVIDIA GeForce RTX 2080は、2018年9月20日に発売されたTuringアーキテクチャを採用したハイエンドモデルです。当時の最新技術であったリアルタイムレイトレーシングに初めて対応し、その高い性能で多くのゲーマーを魅了しました。 一方、NVIDIA GeForce RTX 3060は、2021年2月26日に販売開始されたAmpereアーキテクチャを採用したミドルレンジモデルです。
第二世代のRTコアと第三世代のTensorコアを搭載し、レイトレーシング性能とDLSS性能が大きく向上しています。
主要スペック比較表
以下の表で、RTX 2080とRTX 3060の主要なスペックを比較します。数値だけでは分からない部分もありますが、全体的な性能傾向を把握する上で役立ちます。
| 項目 | GeForce RTX 2080 | GeForce RTX 3060 |
|---|---|---|
| アーキテクチャ | Turing | Ampere |
| CUDAコア数 | 2944 | 3584 |
| ブーストクロック | 1710 MHz | 1777 MHz (1.78 GHz) |
| VRAM | 8GB GDDR6 | 12GB GDDR6 |
| メモリインターフェース | 256-bit | 192-bit |
| TDP | 215W | 170W |
| 発売時期 | 2018年9月 | 2021年2月 |
この表を見ると、RTX 3060の方がCUDAコア数が多いことが分かりますが、メモリインターフェースはRTX 2080の方が広いです。VRAM容量はRTX 3060が12GBと多く、これは高解像度や高負荷なゲームにおいて有利に働く可能性があります。
ゲーミング性能を徹底比較!RTX2080とRTX3060はどちらが優れている?
スペックだけでは判断できないのが、実際のゲーミング性能です。ここでは、主要なゲームタイトルでのフレームレートや、レイトレーシング、DLSSといったNVIDIA独自の技術における両者の性能差を具体的に見ていきましょう。あなたのプレイしたいゲームでどちらが快適に動作するのか、具体的なイメージを持つための参考にしてください。
主要ゲームでのフレームレート比較
多くのベンチマークテストの結果を見ると、RTX 2080とRTX 3060は、従来のラスタライズ性能(レイトレーシングを使用しない通常の描画性能)において非常に近い性能を発揮します。タイトルによってはRTX 2080がわずかに優位に立つこともあれば、RTX 3060が上回ることもあります。特にフルHD(1920×1080)解像度であれば、どちらのグラフィックボードでも多くのゲームで快適なフレームレートを維持できるでしょう。
しかし、WQHD(2560×1440)や4K(3840×2160)といった高解像度になるにつれて、VRAM容量の多いRTX 3060が有利になる場面が増えてきます。
レイトレーシング性能の違い
レイトレーシングは、光の物理的な挙動をシミュレートすることで、よりリアルな光源や影、反射を表現する技術です。RTX 2080はレイトレーシングに初めて対応したモデルですが、 RTX 3060はAmpere世代の第2世代RTコアを搭載しており、その処理能力は大きく向上しています。 そのため、レイトレーシングを有効にした場合、RTX 3060の方がより高いフレームレートを維持できる傾向にあります。
最新のゲームでレイトレーシングを存分に楽しみたいのであれば、RTX 3060の方が満足度は高いでしょう。
DLSSの恩恵と対応状況
DLSS(Deep Learning Super Sampling)は、NVIDIAが開発したAIによる超解像技術です。 低い解像度でレンダリングした画像をAIで高解像度化することで、画質を維持しつつフレームレートを大幅に向上させることができます。 RTX 2080もDLSSに対応していますが、 RTX 3060はより新しい第3世代Tensorコアを搭載しており、DLSS 2.0の処理効率が向上しています。
特にDLSS 3.0はRTX 40シリーズからですが、DLSS 2.0でも十分な効果を発揮し、対応ゲームではRTX 3060がRTX 2080を大きく上回る性能を発揮することがあります。 DLSS対応ゲームをプレイする機会が多い場合は、RTX 3060の恩恵は非常に大きいと言えるでしょう。
消費電力と発熱、価格面での違い

グラフィックボードを選ぶ際には、性能だけでなく、消費電力や発熱、そして最も気になる価格も重要な要素です。特に、既存のPCに組み込む場合や、新しいPCを組む際の予算計画において、これらの要素は見過ごせません。ここでは、RTX 2080とRTX 3060の電力効率と市場価格について詳しく見ていきましょう。
電力効率と電源ユニットの選定
RTX 2080のTDP(熱設計電力)は215Wであるのに対し、 RTX 3060は170Wと、 RTX 3060の方が消費電力が低く抑えられています。 これは、新しいAmpereアーキテクチャの電力効率の良さを示しています。消費電力が低いということは、発熱も抑えられ、より静かな動作が期待できるだけでなく、電源ユニットへの負担も少なくなります。
既存の電源ユニットの容量が心配な場合や、電気代を抑えたいと考えるのであれば、RTX 3060の方が有利な選択肢となるでしょう。 一般的に、RTX 2080では650W以上の電源ユニットが推奨されることが多いですが、 RTX 3060では550W〜600W程度でも十分に動作します。
中古市場での価格動向
RTX 2080はすでに生産が終了しているため、新品での入手は困難であり、主に中古市場で取引されています。そのため、価格は市場の需給によって変動しますが、RTX 3060の新品価格と比較して安価に入手できる可能性があります。 一方、RTX 3060は現行世代のミドルレンジモデルとして新品が流通しており、価格も比較的安定しています。
予算を抑えたい場合は中古のRTX 2080も魅力的な選択肢ですが、中古品は保証期間や状態に注意が必要です。 新品の安心感や保証を重視するならRTX 3060、コストパフォーマンスを追求するなら状態の良い中古のRTX 2080を探すのが良いでしょう。
RTX2080からRTX3060への乗り換えは必要?
現在RTX 2080を使用している方にとって、RTX 3060へのアップグレードは本当に必要なのか、という疑問は当然のことです。性能が近い両者ですが、世代間の技術的な進化やVRAM容量の違いなど、アップグレードを検討する価値のあるポイントも存在します。ここでは、どのようなユーザーがアップグレードを検討すべきか、そして今後のゲームタイトルへの対応について解説します。
どのようなユーザーにおすすめか
RTX 2080からRTX 3060へのアップグレードは、以下のようなユーザーにおすすめできます。
- 最新のゲームでレイトレーシングをより快適に楽しみたい方。
- DLSS 2.0の恩恵を最大限に受けたい方。
- VRAM容量が8GBでは不足を感じる高解像度(WQHD以上)でのゲームプレイが多い方。
- 消費電力や発熱を抑えたい方。
- 新品のグラフィックボードで長期的な保証や安心感を求める方。
もしあなたがフルHD環境でレイトレーシングをあまり使わず、現在のRTX 2080で十分満足しているなら、無理にアップグレードする必要はないかもしれません。しかし、より新しい技術や電力効率の改善に魅力を感じるなら、RTX 3060は良い選択肢となるでしょう。特にVRAM 12GBは、今後のゲームで重要になる可能性が高いです。
今後のゲームタイトルへの対応
ゲームのグラフィックは年々進化しており、それに伴いグラフィックボードに求められる性能も高まっています。特にVRAM容量は、高解像度テクスチャや複雑なシーンを扱う上で非常に重要です。 RTX 3060の12GBというVRAM容量は、RTX 2080の8GBと比較して、今後のゲームタイトルにおいてより長く対応できる可能性を秘めています。
また、DLSSのようなAI技術の進化も目覚ましく、新しい世代のグラフィックボードの方がその恩恵を受けやすい傾向にあります。 長期的な視点で見ると、RTX 3060の方が将来性があると言えるでしょう。
よくある質問
RTX 2080とRTX 3060の比較に関して、多くの方が抱える疑問にお答えします。グラフィックボード選びの参考にしてください。
- RTX2080はまだ現役で使える?
- RTX3060はどのくらいの性能?
- RTX2080とRTX3060でVRAM容量は違う?
- RTX2080とRTX3060の消費電力は?
- RTX2080とRTX3060の発売時期は?
RTX2080はまだ現役で使える?
はい、RTX 2080はまだ十分に現役で使えるグラフィックボードです。 特にフルHD解像度であれば、多くの最新ゲームを快適にプレイできます。WQHDでも設定を調整すれば問題なく動作することが多いです。 ただし、レイトレーシングを多用する最新のAAAタイトルを高設定でプレイする場合は、フレームレートが厳しくなることもあります。
RTX3060はどのくらいの性能?
RTX 3060は、NVIDIAのAmpere世代におけるミドルレンジクラスのグラフィックボードです。 従来のラスタライズ性能ではRTX 2070 SuperやRTX 2080に近い性能を持ち、 DLSSやレイトレーシング性能ではRTX 2080を上回る場面も多いです。 フルHDやWQHDでのゲーミングにおいて、非常にバランスの取れた性能を発揮します。
RTX2080とRTX3060でVRAM容量は違う?
はい、VRAM容量は異なります。RTX 2080は8GBのGDDR6 VRAMを搭載していますが、 RTX 3060は12GBのGDDR6 VRAMを搭載しています。 この4GBの差は、特に高解像度や高負荷なゲーム、あるいは複数のアプリケーションを同時に使用する際に、性能の安定性や将来性に影響を与える可能性があります。
RTX2080とRTX3060の消費電力は?
RTX 2080のTDPは215W、 RTX 3060のTDPは170Wです。 RTX 3060の方が消費電力が低く、より電力効率に優れています。 これにより、発熱が抑えられ、必要な電源ユニットの容量も小さくて済む傾向にあります。
RTX2080とRTX3060の発売時期は?
RTX 2080は2018年9月20日に発売されました。 一方、RTX 3060は2021年2月26日に発売されており、 約2年半の世代差があります。
まとめ
- RTX 2080とRTX 3060は従来のゲーミング性能が近い。
- RTX 3060は新しいAmpereアーキテクチャを採用している。
- RTX 3060はレイトレーシング性能がRTX 2080より優れる。
- DLSS 2.0の恩恵はRTX 3060の方が大きい。
- RTX 3060はVRAM 12GBで将来性が高い。
- RTX 2080はVRAM 8GB。
- RTX 3060は消費電力が低く電力効率が良い。
- RTX 2080は中古市場でのみ入手可能。
- RTX 3060は新品で安定して購入できる。
- フルHDゲーミングならRTX 2080でも十分現役。
- WQHD以上やレイトレーシング重視ならRTX 3060が有利。
- 予算重視なら状態の良い中古RTX 2080も選択肢。
- 新品の安心感や保証を求めるならRTX 3060。
- 電源ユニットの容量も考慮して選ぶ。
- 今後のゲームタイトルへの対応を考えるとRTX 3060に軍配。