QC検定の受験を控えている皆さん、試験当日の持ち物の準備は万全でしょうか。「何を持っていけばいいんだろう?」「電卓はどんなものでもいいの?」といった不安を抱えている方も多いかもしれません。試験に集中するためには、事前の準備が何よりも大切です。持ち物で失敗して、実力が発揮できなかったら元も子もありませんよね。
本記事では、QC検定の持ち物について、必須アイテムからあると便利なもの、そして持ち込みが禁止されているものまで、徹底的に解説します。この記事を読めば、QC検定の持ち物に関する全ての疑問が解決し、安心して試験当日を迎えられるでしょう。
QC検定の持ち物【必須リスト】忘れると受験できないもの

まずは、これがないと受験できない、あるいは試験を受ける上で絶対に必要となる「必須の持ち物」から確認していきましょう。試験前日にもう一度、このリストを見ながらカバンの中身をチェックしてくださいね。
この章では、以下の必須アイテムについて詳しく解説します。
- 受験票
- 筆記用具(HBまたはBの黒鉛筆・シャープペンシル、消しゴム)
- 時計(腕時計)
- 電卓
受験票
受験票は、あなたが受験者本人であることを証明する最も重要な書類です。 これを忘れてしまうと、原則として受験することができません。試験会場に到着してから「忘れた!」とならないよう、家を出る前に必ず確認しましょう。
受験票は、試験日の約2週間前に郵送で届くのが一般的です。届いたらすぐに氏名や受験級、試験会場などの記載内容に間違いがないかを確認してください。万が一、紛失してしまった場合や試験日直前になっても届かない場合は、速やかにQC検定センターに問い合わせる必要があります。念のため、スマートフォンで写真を撮っておいたり、コピーを取っておくと、万が一の際にスムーズに対応できるかもしれません。
筆記用具(HBまたはBの黒鉛筆・シャープペンシル、消しゴム)
QC検定の解答はマークシート方式です。そのため、筆記用具には指定があります。必ず「HBまたはBの黒鉛筆」または「HBまたはBの芯のシャープペンシル」を用意してください。これ以外の濃さの鉛筆やボールペン、サインペンなどは使用できません。マークシートが正しく読み取られない可能性があるため、指定は必ず守りましょう。
シャープペンシルを使用する場合は、芯が途中でなくならないように替え芯も忘れずに持参してください。また、万が一の故障に備えて、鉛筆とシャープペンシルを両方、それぞれ複数本持っていくとさらに安心です。消しゴムも、よく消えるものを1つか2つ用意しておきましょう。新品の消しゴムは角が使いにくいことがあるので、少し使って慣らしておくのもおすすめです。
時計(腕時計)
試験時間内に問題を解ききるためには、時間管理が非常に重要です。しかし、試験会場に時計があるとは限りません。また、あったとしても自分の席から見えにくい場所に設置されている可能性もあります。そのため、必ず自分用の時計を持参しましょう。
持ち込める時計は、通信機能や計算機能、辞書機能などが付いていない、時刻を確認する機能のみの腕時計に限られます。スマートフォンやスマートウォッチ、ウェアラブル端末などを時計として使用することは固く禁止されています。アラーム機能も、試験中に鳴らないように必ずオフにしておきましょう。普段使いのスマートウォッチに慣れている方は、試験用にシンプルなアナログ時計やデジタル時計を一つ用意しておくと安心です。
電卓
QC検定では、計算問題が出題されるため電卓の使用が認められています。むしろ、電卓がなければ時間内に解ききるのは非常に困難なので、必須アイテムと言えるでしょう。ただし、持ち込める電卓には厳しい規定があります。どのような電卓でも良いわけではないので、注意が必要です。
使用できる電卓の詳しい規定については、次の章で詳しく解説します。自分の持っている電卓が規定に合っているか、必ず事前に確認してください。また、試験当日に初めて使うのではなく、普段の学習から使い慣れた電卓を持参することが、計算ミスを防ぎ、解答スピードを上げるコツです。
【重要】QC検定で使える電卓の規定とおすすめモデル

QC検定の持ち物の中で、最も多くの受験者が悩むのが「電卓」ではないでしょうか。ここでは、持ち込みが許可されている電卓の機能や、逆に禁止されている電卓の種類、そしておすすめのモデルについて詳しく解説していきます。
この章で解説する内容は以下の通りです。
- 持ち込み可能な電卓の機能
- 持ち込み禁止の電卓
- おすすめの電卓モデル
- 電卓に関する注意点
持ち込み可能な電卓の機能
QC検定の公式サイトによると、使用が認められているのは「一般的な電卓」とされています。具体的には、以下の機能を持つ電卓です。
- 四則演算(+, -, ×, ÷)機能
- 平方根(√)の計算機能
- 百分率(%)の計算機能
- 数値メモリ(M+, M-, MR, MC)機能
これらの機能は、市販されている多くの標準的な電卓に搭載されています。特に、統計的な計算で必要となる平方根(√)のキーがあるかどうかは必ず確認してください。また、検定料の計算などで便利なGT(グランドトータル)キーや、税計算キーが付いているものも使用可能です。
持ち込み禁止の電卓
一方で、以下の機能を持つ電卓は試験会場への持ち込みが禁止されています。もし持ち込んでしまうと、不正行為とみなされる可能性があり、最悪の場合失格となることもありますので、絶対にやめましょう。
- 関数電卓(sin, cos, tan, logなどのキーがあるもの)
- プログラム機能・数式記憶機能があるもの
- 印刷機能があるもの
- 通信機能があるもの(赤外線通信などを含む)
- 電子手帳、携帯電話、スマートフォン、PCなどの電卓機能
特に、理系の方が普段使っている高機能な「関数電卓」は持ち込めないので注意が必要です。自分の電卓が関数電卓かどうか分からない場合は、sinやcosといったキーがないかを確認してみてください。不安な場合は、試験用にシンプルな電卓を新しく購入することをおすすめします。
おすすめの電卓モデル
では、具体的にどのような電卓を選べば良いのでしょうか。ここでは、QC検定の受験生に人気があり、規定にも適合しているおすすめの電卓モデルをいくつかご紹介します。
カシオ スタンダード電卓 (例: MW-12A-N, JF-120GT-N)
シンプルで使いやすく、必要な機能が揃っています。キーが大きく押しやすいモデルも多く、計算ミスを防ぎやすいのが特徴です。家電量販店や文房具店で手軽に購入できます。
シャープ 実務電卓 (例: EL-N942X)
少し大きめですが、キーのタッチ感が良く、高速な入力にも対応できるモデルです。液晶画面に角度がついていて見やすい「チルトディスプレイ」機能も便利です。簿記検定など他の資格試験でも使えるため、一つ持っておくと重宝します。
無印良品 電卓
デザインがシンプルで、表示が見やすいのが特徴です。機能もQC検定で必要なものは十分に備わっています。見た目にこだわりたい方におすすめです。
これらのモデルはあくまで一例です。大切なのは、あなた自身が使いやすいと感じる電卓を選ぶことです。購入する際は、実際にキーを叩いてみて、押し心地やサイズ感、液晶の見やすさを確認すると良いでしょう。
電卓に関する注意点
電卓を選ぶ際、そして試験当日に使う際には、いくつか注意点があります。
- 音が出ないか確認する: キーを押したときに音が出る設定になっている場合は、必ず消音設定にしておきましょう。試験会場は静かなので、操作音が他の受験生の迷惑になる可能性があります。
- 電池は十分か確認する: 試験の途中で電池が切れるという最悪の事態を避けるため、電池残量には注意しましょう。古い電卓の場合は、事前に電池を交換しておくのが賢明です。ソーラー電池と内蔵電池のハイブリッドタイプだとより安心です。
- 操作に慣れておく: 試験本番で初めて使うのは絶対に避けてください。普段の問題演習から本番で使う電卓を使用し、キーの配置や操作方法に完全に慣れておきましょう。使い慣れた電卓は、あなたの強力な武器になります。
QC検定にあると便利な持ち物リスト

必須の持ち物に加えて、持っていくと試験をより快適に、そして有利に進めることができる「あると便利な持ち物」があります。必須ではありませんが、準備しておいて損はないものばかりなので、ぜひ参考にしてください。
ここでは、以下のような便利なアイテムを紹介します。
- 受験票のコピー
- 温度調節しやすい服装
- 飲み物(ペットボトルなど)
- 軽食・お菓子
- 参考書・ノート(試験直前の確認用)
- 目薬・ティッシュなど
受験票のコピー
前述の通り、受験票の原本は必須ですが、万が一の紛失や汚損に備えてコピーを一部持っておくと安心です。原本とは別の場所に保管しておきましょう。また、スマートフォンで写真を撮っておくのも有効な手段です。もしものトラブルの際に、受験番号などをすぐに確認できるため、冷静に対応することができます。
温度調節しやすい服装
試験会場の室温は、自分にとって快適とは限りません。「冷房が効きすぎて寒い」「暖房で暑い」など、環境は様々です。体感温度は集中力に直結します。 寒いと感じながらでは、本来のパフォーマンスを発揮できません。
そのため、カーディガンやパーカー、ストールなど、簡単に着脱できる上着を一枚持っていくことを強くおすすめします。逆に、暑がりの方は、薄着になれるような服装を心がけると良いでしょう。ひざ掛けなども、特に冷え性の方には心強いアイテムになります。
飲み物(ペットボトルなど)
試験は長時間にわたります。緊張すると喉が渇くこともありますし、適度な水分補給は集中力を維持するためにも重要です。蓋がしっかりと閉まるペットボトルや水筒に入った飲み物であれば、試験机の上に置くことが認められている場合が多いです。(※試験監督員の指示に従ってください)
ただし、缶や紙パックの飲み物は、倒してこぼすリスクがあるため避けた方が無難です。中身は、利尿作用のあるコーヒーやお茶よりも、水やお茶(麦茶などカフェインの少ないもの)がおすすめです。
軽食・お菓子
試験時間が昼食をまたぐ場合や、試験開始前にお腹が空いてしまう場合に備えて、手軽に食べられる軽食があると安心です。特に午後の試験を受ける方は、エネルギー補給が集中力の維持につながります。
選ぶなら、チョコレートやブドウ糖ラムネ、グミなど、手軽に糖分を補給できるものが良いでしょう。ただし、試験時間中に食べることはできませんので、休憩時間中に食べるようにしてください。また、匂いが強いものや、食べる時に大きな音が出るものは周りの迷惑になるので避けましょう。
参考書・ノート(試験直前の確認用)
試験会場には、少し早めに到着するのが基本です。その待ち時間や休憩時間に、最終確認をするための参考書や自作のまとめノートがあると、精神的に落ち着きます。
たくさんの教材を持っていく必要はありません。「これだけは覚えておきたい」という公式や要点をまとめたノートや、使い慣れた参考書の特定のページなど、見るものを絞っておきましょう。直前に見返した箇所が、運良く出題されることもあります。もちろん、試験時間中はカバンにしまうのを忘れないでください。
目薬・ティッシュなど
普段から使っている個人的なアイテムも、必要であれば持参しましょう。例えば、ドライアイの方は目薬があると、目の疲れをリフレッシュできます。また、アレルギーや風邪気味の方はティッシュやハンカチが必須です。
その他、常備薬がある方は忘れずに持っていきましょう。万全の体調で試験に臨むために、自分にとって必要なものをリストアップしておくことが大切です。
QC検定の持ち込み禁止物

試験で実力を100%発揮するためには、ルールを守ることも非常に重要です。うっかり持ち込んでしまい、不正行為を疑われるようなことがないように、「持ち込み禁止物」をしっかりと確認しておきましょう。
ここでは、特に注意すべき持ち込み禁止物を解説します。
- スマートフォン・携帯電話
- ウェアラブル端末(スマートウォッチなど)
- 参考書・問題集(試験時間中)
- その他、試験官が不適切と判断したもの
スマートフォン・携帯電話
スマートフォンや携帯電話は、試験時間中に机の上に出しておくことはもちろん、身につけているだけでも不正行為とみなされる可能性があります。 試験開始前には、必ずアラーム機能を含めて電源を完全に切り、カバンの中にしまってください。マナーモード(サイレントモード)では、アラームや緊急速報などで音が鳴ってしまう可能性があるため不十分です。必ず「電源オフ」にしましょう。
試験中に着信音やバイブレーション音が鳴った場合、それだけで退室を命じられることもあります。時計代わりに使用することも絶対にできません。
ウェアラブル端末(スマートウォッチなど)
Apple Watchに代表されるスマートウォッチや、その他のウェアラブル端末も、スマートフォンと同様に通信機能や計算機能、記憶機能を持つため、持ち込みは固く禁止されています。
普段、腕時計としてスマートウォッチを使っている方は特に注意が必要です。 試験当日は、必ずシンプルな機能の腕時計に付け替えてください。「時計としてしか使わないから」という言い訳は通用しません。疑われるようなものは、最初から持ち込まないのが鉄則です。
参考書・問題集(試験時間中)
休憩時間に確認するために参考書やノートを持ち込むのは問題ありませんが、試験時間中にこれらの資料を机の上に出したり、見たりすることはカンニング行為となります。
試験開始の合図があったら、速やかに全ての参考書やノート類をカバンの中にしまいましょう。足元に置いたり、膝の上に置いたりするのも紛らわしいので避けるべきです。カバンは、試験監督員の指示に従い、指定された場所に置いてください。
その他、試験官が不適切と判断したもの
上記以外にも、試験の公正を妨げる可能性があると試験監督官が判断したものは、使用が禁止されることがあります。例えば、耳栓や電子辞書、定規、分度器なども原則として使用できません。(※ただし、耳栓については、事前に申請し許可が出れば使用できる場合もあります。必要な方はQC検定センターに確認してください。)
「これは大丈夫かな?」と少しでも疑問に思うものがあれば、自己判断で持ち込まず、事前に公式サイトで確認するか、持っていかないようにするのが最も安全です。
【級別】QC検定の持ち物で注意すべき点

QC検定は1級から4級までありますが、基本的な持ち物はどの級でも共通しています。しかし、最上級である1級には、他の級にはない「論述試験」があるため、持ち物に関しても少し注意が必要です。
この章では、級ごとの持ち物の注意点、特に1級受験者が気をつけるべきポイントを解説します。
- 1級の論述試験で特に必要なもの
- 2級・3級・4級で共通する持ち物
1級の論述試験で特に必要なもの
QC検定1級は、マークシート方式の選択問題に加えて、自身の経験に基づいた品質管理活動に関する「論述試験」が課されます。この論述試験は手書きで行うため、筆記用具の準備がより重要になります。
長時間、大量の文章を記述するため、自分が最も書きやすいと感じる筆記用具を選ぶことが大切です。 鉛筆派の方もいれば、シャープペンシル派の方もいるでしょう。どちらを使うにしても、以下の点を考慮して準備すると万全です。
- 疲れにくい筆記用具: グリップが柔らかいものや、重心が低く安定して書けるシャープペンシルなど、長時間の筆記でも手が疲れにくいものを選びましょう。
- 予備の十分な用意: シャープペンシルの場合は、芯が折れたり詰まったりするトラブルに備えて、複数本用意しておくと安心です。替え芯もケースごと持参しましょう。鉛筆の場合も、芯が丸くなることを見越して、何本か削って持っていくと、交換しながら常に書きやすい状態で臨めます。
- 消しやすい消しゴム: 論述では、文章を修正する機会も多くなります。きれいに消せて、消しカスがまとまるタイプの消しゴムを用意すると、答案をきれいに保てます。
1級の論述試験は、思考力だけでなく、時間内に考えをまとめ、書き上げる体力も求められます。筆記用具という「道具」にこだわることで、余計なストレスを減らし、内容に集中することができます。
2級・3級・4級で共通する持ち物
2級、3級、4級の試験は、全てマークシート方式で行われます。そのため、持ち物に関しては、これまで解説してきた内容がそのまま当てはまります。
改めて確認すると、
- 受験票
- 筆記用具(HB/Bの鉛筆・シャーペン、消しゴム)
- 時計(腕時計)
- 規定内の電卓
これらが4種の神器となります。特に、3級や4級で初めてQC検定を受験される方は、持ち物ルールの確認が疎かになりがちです。電卓の規定や筆記用具の指定など、細かいルールをしっかり守って、安心して試験に臨めるように準備してください。
級が異なっても、試験当日の緊張感は同じです。「あると便利な持ち物」の章で紹介したような、温度調節できる服装や飲み物なども、級に関わらず役立つアイテムなので、ぜひ準備の参考にしてください。
試験当日の持ち物に関する注意点

完璧に持ち物を準備しても、当日の行動でミスをしてしまっては意味がありません。ここでは、試験前日から当日にかけて、持ち物に関して気をつけるべきポイントを解説します。
この章で解説する内容は以下の通りです。
- 前日までに必ずチェックすること
- 試験会場での持ち物の管理方法
- もしも忘れ物をしてしまった場合の対処法
前日までに必ずチェックすること
試験当日の朝に慌てて準備すると、必ず何か忘れ物をします。持ち物の準備は、必ず試験前日の夜までに済ませておきましょう。
本記事のリストを参考に、一つひとつ声に出しながらカバンに入れていく「指差し確認」が有効です。
- 持ち物リストの最終確認: 受験票、筆記用具(予備も含む)、時計、電卓は入っているか?
- 電卓・時計の動作確認: 電卓の電池は十分か?時計は正確な時刻を示しているか?アラームはオフになっているか?
- 試験会場までのルート確認: 受験票に記載されている会場名と地図を再確認し、交通機関や所要時間を調べておきましょう。初めて行く場所なら、少し余裕を持った出発時間を設定するのがおすすめです。
- 当日の服装の準備: 天気予報を確認し、着ていく服と、温度調節用の羽織るものを準備しておきましょう。
前日に全てを完璧に準備しておくことで、当日の朝は心に余裕を持って過ごすことができ、試験に集中するための良い精神状態を作ることができます。
試験会場での持ち物の管理方法
試験会場に到着したら、まず自分の受験番号が掲示されている座席を確認します。席に着いたら、試験に必要なものだけを机の上に出しましょう。
机の上に出せるのは、原則として「受験票」「筆記用具」「時計」「電卓」のみです。 これ以外のもの、例えばペットボトルや目薬などを出しておきたい場合は、試験監督員の指示があるか、許可を得てからにしましょう。
スマートフォンや参考書、筆箱など、机の上に出さないものは全てカバンの中にしまいます。カバンは、通行の邪魔にならないよう、自分の椅子の下か、試験監督員の指示する場所に置きます。貴重品の管理は自己責任となるため、大金や高価なものは持ってこないようにするのが賢明です。
もしも忘れ物をしてしまった場合の対処法
どれだけ注意していても、人間ですから忘れ物をしてしまう可能性はゼロではありません。もし会場に着いてから忘れ物に気づいたら、パニックにならずに冷静に対応しましょう。
- 受験票を忘れた場合: すぐに試験本部の受付や試験監督員に申し出てください。 多くの場合、身分証明書(運転免許証、学生証、マイナンバーカードなど)を提示し、仮の受験票を発行してもらうことで受験が可能です。そのため、念のために身分証明書も持参しておくと、より安心です。
- 筆記用具や消しゴムを忘れた場合: 会場近くのコンビニエンスストアなどで購入できる可能性があります。時間に余裕があれば探しに行きましょう。もし時間がなければ、正直に試験監督員に相談してみてください。場合によっては貸し出してもらえることもありますが、期待はしない方が良いでしょう。
- 電卓や時計を忘れた場合: これらは貸し出しを行っていない場合がほとんどです。筆記用具と同様に、近くで購入できれば良いですが、難しい場合が多いでしょう。特に電卓がないと致命的になるため、これだけは絶対に忘れないようにしたいものです。
一番やってはいけないのは、黙って他の受験生に借りようとすることです。 これは不正行為とみなされる可能性が非常に高いため、絶対にやめてください。困ったときは、必ず試験監督員に相談することが鉄則です。
よくある質問

QC検定の持ち物に身分証明書は必要ですか?
QC検定の持ち物として、身分証明書は必須とはされていません。 受験票がその代わりとなります。ただし、前述の通り、万が一受験票を忘れてしまった場合に、本人確認のために必要となります。運転免許証、健康保険証、学生証、マイナンバーカードなど、顔写真付きのものが望ましいですが、いずれかの身分証明書を念のため財布に入れておくと、いざという時に安心です。
シャーペンは使えますか?芯の濃さに指定はありますか?
はい、シャープペンシルの使用は認められています。 ただし、芯の濃さには指定があり、「HB」または「B」を使用する必要があります。これより薄い(H, 2Hなど)または濃い(2B, 3Bなど)芯は、マークシート読み取り機が正しく認識しない可能性があるため使用できません。普段使っているシャープペンシルの芯の濃さを確認し、指定と違う場合は必ずHBかBの芯に入れ替えておきましょう。
時計はスマホで代用できますか?
いいえ、スマートフォンの時計機能を使用することは絶対にできません。 試験時間中にスマートフォンを机の上に出すことは、電源がオフであっても不正行為とみなされます。必ず、通信機能や計算機能のない、ごく普通の腕時計を持参してください。スマートウォッチも同様に使用不可ですのでご注意ください。
飲み物は試験中に飲めますか?
はい、多くの場合、蓋がしっかりと閉まるペットボトルや水筒に入った飲み物であれば、試験時間中に飲むことが許可されています。 ただし、試験監督員の指示に従うのが原則です。机の上に置く際は、答案用紙や問題冊子を濡らさないように配慮しましょう。念のため、試験開始前に監督員に確認しておくとより確実です。
参考書は試験会場に持ち込めますか?
はい、試験会場(建物内)に参考書やノートを持ち込むことは可能です。 試験開始前の待ち時間や、試験間の休憩時間に最終確認のために見返すことができます。ただし、試験時間中に机の上に出したり、開いたりすることはカンニング行為となりますので、試験が始まったら速やかにカバンの中にしまってください。
QC検定は何分前に会場に着くべきですか?
試験会場には、試験開始時刻の30分前には到着しておくのが理想的です。交通機関の遅延など、不測の事態が起こる可能性も考慮すると、余裕を持った行動が大切です。早く着くことで、会場の雰囲気にも慣れることができますし、トイレを済ませたり、最終確認をしたりと、心を落ち着けて試験に臨む準備ができます。遅くとも15分前には自分の席に着席しているようにしましょう。
まとめ

- QC検定で絶対に忘れてはいけないのは受験票です。
- 筆記用具はHBかBの鉛筆またはシャーペンを用意します。
- 時計は通信機能のないシンプルな腕時計が必須です。
- 電卓は関数機能やプログラム機能がないものを選びます。
- 電卓の√(平方根)キーは必須なので確認しましょう。
- 持ち込み禁止の電卓は関数電卓やスマホの電卓機能です。
- スマートウォッチは時計として使用できません。
- スマートフォンは電源を切りカバンにしまいます。
- 温度調節しやすい服装(上着)があると便利です。
- 飲み物は蓋が閉まるペットボトルや水筒で持参します。
- 参考書は休憩時間の確認用に持っていくと安心です。
- 1級受験者は書きやすい筆記用具の準備が特に重要です。
- 持ち物の準備は試験前日までに済ませておきましょう。
- 忘れ物をしたらパニックにならず試験監督員に相談します。
- 身分証明書は受験票を忘れた時のためにあると安心です。