「兵庫県でパスポートを申請したいけど、何から準備すればいいの?」「必要なものが多くて、何だか難しそう…」そんな風に悩んでいませんか?海外旅行や出張、留学などで必要になるパスポートですが、いざ申請するとなると、書類の準備や手続きの流れが分からず不安に感じてしまいますよね。ご安心ください。この記事を読めば、兵庫県でのパスポート申請に必要なものから、申請窓口、費用、受け取りまでの流れまで、全ての疑問が解決します。初めての方でもスムーズに手続きが進められるよう、分かりやすく丁寧に解説していきますので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
兵庫県のパスポート申請で絶対に用意が必要なもの一覧

まずは、パスポート申請の心臓部ともいえる「必要なもの」から確認していきましょう。兵庫県でパスポートを申請する際に、基本的にすべての方が用意する必要がある書類は以下の通りです。事前にしっかり準備することで、窓口での手続きが格段にスムーズになりますよ。
- 一般旅券発給申請書:1通
- 戸籍謄本:1通(6ヶ月以内に発行されたもの)
- パスポート用の写真:1枚(6ヶ月以内に撮影されたもの)
- 本人確認書類(原本)
- 前回取得したパスポート(お持ちの方のみ)
これらの書類は、どれか一つでも欠けていると申請ができません。特に、戸籍謄本や写真には細かいルールがあるため、次の章で詳しく解説していきます。うっかりミスで二度手間にならないよう、一つひとつ確実に準備を進めていきましょう。
一般旅券発給申請書
パスポート申請の基本となる書類です。申請書は、10年有効なパスポート用(赤色)と5年有効なパスポート用(紺色)の2種類があります。18歳未満の方は5年有効なパスポートしか申請できませんのでご注意ください。申請書は、兵庫県内の各パスポート申請窓口で入手できるほか、外務省のウェブサイトからダウンロードして印刷することも可能です。ダウンロード申請書を利用すれば、自宅のパソコンで必要事項を入力・印刷できるため、手書きの負担が減り、記入ミスも防ぎやすくなるのでおすすめです。ただし、印刷する際の用紙のサイズや品質には規定があるため、ウェブサイトの注意事項をよく読んでから利用してくださいね。
戸籍謄本
次に必要なのが、あなたの身分事項を証明するための戸籍謄本です。発行日から6ヶ月以内のものが必要で、古いものは受け付けてもらえません。また、重要なポイントとして、本籍地のある市区町村の役所でしか取得できないという点です。兵庫県外に本籍地がある方は、郵送で取り寄せるなど、早めに準備を始める必要があります。郵送請求の場合、手元に届くまで1〜2週間程度かかることもあるため、余裕を持ったスケジュールを立てましょう。なお、同一戸籍内の方が同時に申請する場合は、戸籍謄本を1通提出するだけで大丈夫です。以前は戸籍抄本でも可能でしたが、現在は戸籍謄本のみとなっているので注意してください。
パスポート用の写真
パスポートの写真は、国際的な基準で細かい規格が定められており、申請で最も不備が出やすいポイントの一つです。規格に合わない写真を持参すると、撮り直しを指示され、その日のうちに申請できなくなる可能性もあります。縦45mm×横35mmというサイズはもちろん、顔の大きさや位置、背景の色、表情に至るまで厳しいルールがあります。証明写真機で撮影する場合は「パスポート用」のモードを選択し、写真館で撮影する場合は「パスポート用の写真をお願いします」と伝えれば、規格に合った写真を撮ってもらえます。自分で撮影する場合は、外務省のウェブサイトでOKな例とNGな例を必ず確認してから撮影に臨みましょう。
本人確認書類
申請者本人であることを確認するための書類です。運転免許証やマイナンバーカードのように、写真付きで氏名、生年月日、住所などが確認できるものであれば1点で問題ありません。もし写真付きの本人確認書類がない場合は、「健康保険証と年金手帳」や「健康保険証と学生証(写真付き)」のように、2つの書類を組み合わせて提示する必要があります。どの書類が本人確認書類として認められるか、兵庫県のパスポートセンターのウェブサイトに詳しく記載されているので、事前に確認しておくと安心です。注意点として、全ての書類は有効期間内であり、原本である必要があります。コピーでは受け付けてもらえないので、必ず原本を持参してください。
前回取得したパスポート
過去にパスポートを取得したことがある方は、そのパスポートも持参する必要があります。有効期間が残っている場合はもちろん、有効期限が切れている場合でも、失効したパスポートを持参してください。これが見つからない場合、窓口でその旨を申し出る必要があります。もし紛失してしまった場合は、申請手続きが少し複雑になる可能性があるため、事前にパスポートセンターに問い合わせておくとスムーズです。新しいパスポートを受け取る際に、古いパスポートは無効化(穴あけ処理)された上で返却されます。
【写真で失敗しない!】パスポート用写真の細かい規格と注意点

「せっかく窓口に行ったのに、写真が原因で申請できなかった…」なんて事態は避けたいですよね。パスポートの写真は、本人確認において非常に重要な役割を果たすため、国際的なルールに基づいて厳格な規格が定められています。ここでは、うっかりミスを防ぐために、写真の具体的な規格と注意点を詳しく解説します。
- 写真のサイズや背景などの基本ルール
- これはNG!不適当な写真の具体例
- どこで撮るのがベスト?写真館と証明写真機の比較
これらのポイントを押さえておけば、写真でつまずくことはありません。安心して申請に臨むためにも、しっかりと確認しておきましょう。
写真のサイズや背景などの基本ルール
まず、基本となる規格をしっかり押さえましょう。以下の基準を満たしている必要があります。
- サイズ:縦45mm × 横35mm
- 顔の寸法:頭頂からあごの先までが34mm±2mm
- 撮影時期:申請日から6ヶ月以内に撮影されたもの
- 背景:無地の淡い色(白、薄い青、薄いグレーなど)。影があってはいけません。
- その他:
- 正面を向いて、両肩が写っていること
- 無表情(歯が見えていない)であること
- 平常時の顔貌と著しく異ならないこと(整形などで変わった場合は注意)
- カラーでも白黒でも可
- 写真の裏面に氏名を記入すること(にじまないように注意)
特に見落としがちなのが、顔のサイズです。写真全体のサイズが合っていても、顔が小さすぎたり大きすぎたりすると規格外と判断されます。証明写真機で撮影する際は、ガイド線にしっかり顔を合わせることが重要です。
これはNG!不適当な写真の具体例
次に、具体的にどのような写真が「不適当」と判断されるのか、NG例を見ていきましょう。自分では問題ないと思っていても、規格外とされてしまうケースは少なくありません。
- 照明や影:顔に影がかかっている、または背景に影がある。
- 顔の向き:横を向いている、顔が傾いている。
- 装飾品:
- 幅の広いヘアバンドやカチューシャで頭部が隠れている。
- サングラスや色の濃いメガネをかけている(医療上必要な場合を除く)。
- マスクやマフラーで顔の輪郭が隠れている。
- 大きなイヤリングやピアスで耳が隠れている。
- 画質:画像が不鮮明、ピントが合っていない、キズや汚れがある。
- 表情:笑って歯が見えている、目を閉じている。
- その他:
- 前髪が目にかかっている、または顔の輪郭を隠している。
- メガネのレンズが光を反射している。
- カラーコンタクトや瞳の輪郭を強調するコンタクトを装着している。
特に、前髪やメガネの反射は指摘されやすいポイントです。普段メガネをかけている方は、光が反射しないように注意するか、撮影時だけ外すことをおすすめします。また、カラーコンタクトは本人確認に支障をきたすため、必ず外して撮影してください。
どこで撮るのがベスト?写真館と証明写真機の比較
パスポート用の写真は、主に写真館かスピード証明写真機で撮影することになります。それぞれのメリット・デメリットを理解して、自分に合った方法を選びましょう。
写真館で撮影する場合
- メリット:
- プロのカメラマンが規格に合わせて撮影してくれるため、失敗がほとんどない。
- 表情や姿勢についてアドバイスをもらえる。
- 高品質な写真に仕上がる。
- デメリット:
- 証明写真機に比べて費用が高い(2,000円〜3,000円程度)。
- 撮影や受け取りに時間がかかる場合がある。
スピード証明写真機で撮影する場合
- メリット:
- 費用が安い(800円〜1,000円程度)。
- 駅やスーパーなどに設置されており、手軽に短時間で撮影できる。
- デメリット:
- 自分で位置や表情を調整する必要があり、規格外になるリスクがある。
- 撮り直し回数に制限がある場合が多い。
- 画質が写真館に劣る場合がある。
確実性を重視するなら写真館、手軽さと費用を重視するなら証明写真機がおすすめです。特に、初めて申請する方や写真に不安がある方は、少し費用がかかっても写真館で撮影してもらうと安心でしょう。
兵庫県のパスポート申請窓口はどこ?場所と受付時間

必要な書類が準備できたら、次はどこで申請すればよいのかを確認しましょう。兵庫県では、神戸市にある本所のほか、県内各地に申請窓口が設けられています。お住まいの地域や勤務先に合わせて、最も便利な窓口を選びましょう。
- 兵庫県旅券事務所(本所・支所)の一覧
- お住まいの地域の市町パスポート窓口
- マイナンバーカードがあればオンライン申請も可能に
それぞれの窓口で受付時間が異なる場合があるため、事前に必ず確認してから向かうようにしてください。
兵庫県旅券事務所(本所・支所)の一覧
兵庫県が直接運営している旅券事務所は、神戸市と姫路市の2か所にあります。県内のどの市町にお住まいの方でも利用することが可能です。
窓口名 | 所在地 | 申請受付時間 |
---|---|---|
兵庫県旅券事務所 本所 | 神戸市中央区下山手通5-10-1 兵庫県庁1号館1階 | 月~金曜日 9:00~16:30 |
兵庫県旅券事務所 姫路支所 | 姫路市北条1-98 兵庫県姫路総合庁舎1階 | 月~金曜日 9:00~16:30 |
※上記は一般的な受付時間です。祝日及び年末年始は休みとなります。最新の情報は必ず兵庫県の公式ウェブサイトで確認してください。
お住まいの地域の市町パスポート窓口
神戸市や姫路市まで行くのが難しい方のために、県内の一部の市町でもパスポートの申請・受け取りが可能です。原則として、その市町に住民登録がある方が対象となります。
例えば、尼崎市、西宮市、明石市、加古川市、伊丹市など、多くの市町に窓口が設置されています。これらの窓口は、市役所や支所内にあることが多く、お住まいの方にとっては非常に便利です。
ただし、市町の窓口によって受付曜日や時間が県の旅券事務所と異なる場合があります。また、取り扱い業務が新規・切替申請のみで、記載事項変更などの手続きはできない場合もあるため、注意が必要です。ご自身が利用したい市町の窓口の情報を、事前にその市町のホームページなどで必ず確認するようにしましょう。
マイナンバーカードがあればオンライン申請も可能に
「窓口に行く時間がない…」という方に朗報です。2023年から、マイナンバーカードを利用したパスポートのオンライン申請が始まりました。
マイナポータルアプリを使って、スマートフォンから24時間いつでも申請手続きができます。必要なものは以下の通りです。
- 有効なマイナンバーカード(署名用電子証明書が搭載されたもの)
- マイナポータルアプリ対応のスマートフォン
- 申請者の顔写真データ
- 手数料のクレジットカード払い
戸籍謄本の提出が省略できる場合があるなど、多くのメリットがあります。ただし、パスポートの受け取りは、これまで通り申請時に指定した窓口に本人が出向く必要があります。また、初めてパスポートを申請する方や、記載事項に変更がある方など、一部オンライン申請の対象外となるケースもあります。ご自身が対象かどうか、政府のマイナポータルサイトで確認してみてください。
パスポート申請にかかる費用(手数料)はいくら?

パスポートを申請する際には、国に納める手数料(収入印紙)と、兵庫県に納める手数料(兵庫県収入証紙)の2種類が必要になります。この手数料は、申請するパスポートの有効期間と申請者の年齢によって異なります。
- 10年有効パスポートと5年有効パスポートの手数料
- 12歳未満の子供の場合の手数料
- 手数料の支払い方法について
手数料は、パスポートを受け取る際に支払います。申請時には必要ありませんので、間違えないようにしましょう。
10年有効パスポートと5年有効パスポートの手数料
18歳以上の方は、10年有効なパスポートか5年有効なパスポートのどちらかを選ぶことができます。それぞれの費用は以下の通りです。
種別 | 収入印紙 | 兵庫県収入証紙 | 合計金額 |
---|---|---|---|
10年有効(18歳以上) | 14,000円 | 2,000円 | 16,000円 |
5年有効(12歳以上) | 9,000円 | 2,000円 | 11,000円 |
頻繁に海外へ行く予定がある方は10年用、そうでない方は5年用を選ぶなど、ご自身のライフプランに合わせて選択するのが良いでしょう。
12歳未満の子供の場合の手数料
12歳未満のお子様が申請する場合は、5年有効なパスポートのみとなり、手数料も減額されます。
種別 | 収入印紙 | 兵庫県収入証紙 | 合計金額 |
---|---|---|---|
5年有効(12歳未満) | 4,000円 | 2,000円 | 6,000円 |
年齢の計算は、「年齢計算に関する法律」に基づいて行われ、誕生日の前日に1歳加算されます。例えば、12歳の誕生日の前日に申請する場合は、12歳以上として扱われるため、手数料は11,000円となります。この点には注意が必要です。
手数料の支払い方法について
手数料は、先述の通り収入印紙と兵庫県収入証紙を組み合わせて支払います。これらは、パスポートセンター内や、庁舎内の売店、近くの郵便局などで購入できます。
収入印紙は郵便局や法務局、コンビニ(一部店舗)などで購入可能です。一方、兵庫県収入証紙は、県の指定金融機関や一部の市役所、そしてパスポートセンター内の販売所などでしか購入できません。
受け取り当日に慌てないように、事前に販売場所を確認しておくか、パスポートセンター内の販売所で購入するのが最も確実で簡単です。現金での支払いとなるため、お釣りのないように準備しておくとよりスムーズでしょう。
パスポート申請から受け取りまでの流れと期間

書類の準備と窓口の確認ができたら、いよいよ申請です。ここでは、申請当日の手続きから、新しいパスポートを実際に手にするまでの全体の流れと、どれくらいの期間がかかるのかを解説します。
- 申請から交付までの4ステップ
- パスポートの受け取りに必要なもの
- 申請から受け取りまでにかかる日数
旅行の予定などが決まっている方は、特に日数の計算が重要になります。余裕を持ったスケジュールで申請を進めましょう。
申請から交付までの4ステップ
パスポートの申請から受け取りまでの流れは、大きく分けて以下の4つのステップで進みます。
- ステップ1:必要書類の準備
これまで解説してきた「一般旅券発給申請書」「戸籍謄本」「写真」「本人確認書類」などを不備なく揃えます。
- ステップ2:申請窓口で手続き
準備した書類を持って、選んだ申請窓口へ行きます。窓口で書類を提出し、職員によるチェックを受けます。書類に不備がなければ、申請は数分から数十分で完了します。この時に「旅券引換書(パスポート受領証)」が渡されます。この引換書は受け取り時に絶対に必要なので、失くさないように大切に保管してください。
- ステップ3:手数料の準備
パスポートを受け取る日までに、手数料分の「収入印紙」と「兵庫県収入証紙」を準備します。受け取り当日に窓口近くの販売所で購入することも可能です。
- ステップ4:窓口でパスポートの受け取り
引換書に記載された交付予定日以降に、必ず本人が申請した窓口へ受け取りに行きます。「旅券引換書」と手数料(印紙・証紙)を提出し、パスポートを受け取ります。受け取り時に、記載内容に間違いがないか必ず確認しましょう。
パスポートの受け取りに必要なもの
パスポートの受け取りは、不正取得を防ぐため、年齢に関わらず必ず申請者本人が窓口に行く必要があります。代理人による受け取りは一切認められていません。受け取りの際に必要なものは以下の2点です。
- 申請時に渡された「旅券引換書(パスポート受領証)」
- 手数料(収入印紙と兵庫県収入証紙)
この2点を忘れると、パスポートを受け取ることができません。特に引換書は再発行ができないため、絶対に失くさないようにしましょう。
申請から受け取りまでにかかる日数
申請してからパスポートを受け取れるまでの期間は、申請する窓口によって異なります。旅行の計画を立てる上で非常に重要なので、しっかり確認しておきましょう。
- 兵庫県旅券事務所(本所・姫路支所)で申請した場合:
申請日から約6日(土・日・祝日、年末年始を除く)
- 市町の窓口で申請した場合:
申請日から約10日〜14日(土・日・祝日、年末年始を除く)
このように、市町の窓口で申請する方が、県の旅券事務所で申請するよりも日数がかかります。これは、市町の窓口で受け付けた書類を一度、県の旅券事務所へ送付して審査・作成するためです。
また、年末年始やゴールデンウィーク、夏休みの旅行シーズン前は窓口が大変混雑し、通常より日数がかかることも予想されます。海外渡航の予定がある方は、少なくとも出発の1ヶ月前には申請を済ませておくと安心です。
よくある質問(Q&A)

代理人でも申請できますか?
はい、パスポートの申請は代理人でも可能です。ただし、申請者本人が記入すべき箇所(所持人自署など)があるため、事前に申請書を準備しておく必要があります。代理申請の際には、申請者本人の必要書類一式に加えて、代理人の本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカードなど)も必要になります。また、申請書には「申請書類等提出委任申出書」という欄があり、ここに申請者本人が記入し、代理人を指定する必要があります。ただし、パスポートの受け取りは、いかなる理由があっても代理人は認められず、必ず申請者本人が窓口に行く必要がありますのでご注意ください。
住民票は必要ですか?
原則として、パスポート申請に住民票の写しは不要です。兵庫県内に住民登録がある方は、住民基本台帳ネットワークシステム(住基ネット)を利用して住所を確認するため、提出は省略されています。ただし、住民登録をしていない単身赴任先や通学先で申請する「居所申請」の場合や、住基ネットの利用を希望しない場合など、例外的に住民票の写し(6ヶ月以内に発行されたもの)が必要になることがあります。ご自身の状況がこれに該当するかどうか不明な場合は、事前にパスポートセンターに問い合わせて確認することをおすすめします。
戸籍謄本と戸籍抄本の違いは何ですか?
戸籍謄本(こせきとうほん)と戸籍抄本(こせきしょうほん)は、どちらも戸籍に関する証明書ですが、証明される範囲が異なります。戸籍謄本は、その戸籍に入っている全員の身分事項が記載されたものです。一方、戸籍抄本は、その戸籍の中から指定した個人の身分事項のみを抜き出して記載したものです。以前はパスポート申請にどちらでも使用できましたが、法改正により、2023年3月27日からは戸籍謄本のみが必要となりました。家族で同時に申請する場合でも、戸籍謄本を1通提出すれば全員分の申請が可能です。間違えて戸籍抄本を取得しないように注意しましょう。
有効期限が切れたパスポートはどうすればいいですか?
有効期限が切れたパスポートをお持ちの場合、手続きは「新規申請」と同じ扱いになります。申請の際には、期限切れのパスポートも一緒に持参してください。これは、本人確認の一助となるほか、過去の渡航歴などを確認するために必要となる場合があります。もし紛失して見つからない場合は、窓口でその旨を申し出れば手続きは可能ですが、念のため探してから申請に行くようにしましょう。新しいパスポートが交付される際に、古いパスポートにはVOID(無効)の穴あけ処理がされて返却されます。
氏名や本籍地が変わった場合はどうする?
結婚や養子縁組などで氏名が変わった場合や、本籍地の都道府県名が変わった場合は、パスポートの記載事項を変更する手続きが必要です。手続きには2つの方法があります。
- 記載事項変更旅券申請:現在お持ちのパスポートと同じ有効期間満了日の新しいパスポートを発行する方法です。手数料は6,000円です。
- 新規申請:現在お持ちのパスポートを返納し、新たに5年または10年の有効期間のパスポートを申請する方法です。手数料は通常の新規申請と同額です。
パスポートの残存有効期間が短い場合は、この機会に新規で作り直す方がお得になることもあります。どちらの方法が良いか、ご自身の状況に合わせて選択してください。
マイナンバーカードで申請は楽になりますか?
はい、マイナンバーカードを持っているとパスポート申請がより便利になります。まず、本人確認書類として、マイナンバーカード1点で手続きが完了します。運転免許証などを持っていない方にとっては大きなメリットです。さらに、前述の通り、マイナンバーカードと対応スマートフォンがあればオンラインでの申請が可能になります。オンライン申請では、窓口に出向くのが受け取り時の一度だけで済むため、時間や交通費の節約につながります。ただし、オンライン申請でも手数料の支払いや、戸籍謄本が必要になる場合があるなど、全てのプロセスがオンラインで完結するわけではない点には注意が必要です。
まとめ

- パスポート申請には申請書、戸籍謄本、写真、本人確認書類が必要。
- 戸籍は「抄本」ではなく「謄本」を用意すること。
- 写真は規格が厳しいので写真館での撮影が安心。
- 本人確認書類はマイナンバーカードか運転免許証が1点で済む。
- 有効期限切れのパスポートも申請時に持参する。
- 兵庫県の申請窓口は本所・支所のほか、各市町にもある。
- 市町の窓口は受け取りまでの日数が長い傾向にある。
- マイナンバーカードがあればオンライン申請も可能。
- 費用は10年用が16,000円、5年用が11,000円。
- 12歳未満は5年用のみで6,000円。
- 手数料は収入印紙と兵庫県収入証紙で支払う。
- 手数料の支払いは申請時ではなく受け取り時。
- 申請は代理人でも可能だが、受け取りは必ず本人が行く必要がある。
- 申請から受け取りまで、県の窓口で約6営業日かかる。
- 旅行の予定があるなら1ヶ月前には申請を済ませたい。