大阪電気通信大学高等学校は、ICT教育に力を入れ、併設大学との連携も強い私立高校です。本記事では、大阪電気通信大学高校の偏差値や各コースの特徴、気になる学費、そして入学に向けた入試情報まで、受験生や保護者の皆様が知りたい情報を網羅的に解説します。学校選びの重要な決定をするための参考にしてください。
大阪電気通信大学高校の偏差値は?コース別に詳しく解説

大阪電気通信大学高等学校の偏差値は、選択する学科やコースによって幅があります。ご自身の興味や目標に合ったコースを見つけるために、それぞれの偏差値と内容を詳しく見ていきましょう。この情報は、あなたの高校選びにおいて重要な判断材料となるでしょう。
普通科の偏差値とコース内容
普通科には、複数のコースが設けられており、それぞれ異なる進路目標に対応しています。例えば、難関大学への進学を目指す「アドバンスコース」や、併設大学との連携を通じて適性を探求する「進学探究コース」があります。また、メディア表現に特化した「ゲーム&メディアデザインコース」や、スポーツと学業の両立を目指す「健康スポーツコース」も用意されています。
普通科の偏差値は、コースによって40から41程度とされています。
工学科の偏差値とコース内容
工学科は、将来的にエンジニアとして活躍したい生徒や、理工系大学への進学を強く希望する生徒に適した学科です。専門知識と理数科目を深く学ぶことができる「工学特進コース」や、ロボット開発、デジタルゲーム開発など、より専門的な分野を探求する「工学連携コース」があります。工学科の偏差値は、普通科よりもやや高く、44から49程度の範囲です。
特に、2026年度からは「ロボット開発コース」「デジタルデザインコース」「AI・情報活用コース」「デジタルゲーム開発コース」といった、時代のニーズに応じた新しいコースも開設される予定です。
大阪府内の私立高校偏差値ランキングにおける位置づけ
大阪電気通信大学高等学校は、大阪府内の私立高校全体の中で、中堅層に位置しています。偏差値の範囲が40〜49とされており、これは大阪府内の私立高校526校中270位、私立高校344校中179位に相当します。 この位置づけは、幅広い学力層の生徒にとって、挑戦しやすい選択肢となり得ることを示しています。
他の工業科のある高校と比較しても、多様なコース展開が特徴です。
大阪電気通信大学高校の教育方針と特色

大阪電気通信大学高等学校は、単に学力を高めるだけでなく、生徒一人ひとりの可能性を最大限に引き出すための独自の教育方針と特色を持っています。特に、ICT教育と併設大学との連携は、この学校ならではの強みと言えるでしょう。
ICT教育の推進とデジタル人材育成
本校は、ICT(情報通信技術)を活用した教育に非常に力を入れています。全ての生徒が一人一台のiPadを使用し、授業で積極的に活用しています。さらに、工学科の生徒は、これに加えて一人一台のノートパソコンも使用し、より専門的な学習を進めます。 全ての普通教室にはAppleTVが配備され、校内には無線LAN環境が整備されているため、どこにいても調べ学習や発表ができる恵まれた学習環境が整っています。
文部科学省の「令和6年度高等学校DX加速化推進事業(DXハイスクール)」にも採択されており、デジタル社会で活躍できる人材の育成を強化しています。
併設大学との高大連携プログラム
大阪電気通信大学高等学校の大きな特色の一つは、併設されている大阪電気通信大学との強い連携です。高校生のうちから大学の施設を利用したり、大学の教員による授業を受けたりする機会が提供されています。 この高大連携プログラムは、生徒が将来の専門分野を早期に発見し、大学での学びへとスムーズに移行するための貴重な経験となります。
2024年度の卒業生のうち、約5割が併設の大阪電気通信大学へ進学しており、4年制大学への進学率は78%に達しています。
DSP Timeで広がる学びの機会
「DSP Time(Dentsu Self Produce Time)」は、放課後や授業以外の時間を活用して、生徒が自ら選択し、多彩な活動に挑戦できる独自の取り組みです。クラブ活動はもちろん、自主プロジェクトなど、生徒の「やってみたい!」という意欲を学校が全力で支援します。 この時間は、生徒が自分の興味や関心を探求し、主体的に学ぶ力を育むための大切な機会となっています。
コースやクラブの枠にとらわれず、様々な活動を通じてさらなる成長を促すことを目指しています。
大阪電気通信大学高校の学費と奨学金制度

高校選びにおいて、学費は保護者の方にとって重要な検討事項の一つです。大阪電気通信大学高等学校の学費と、利用できる奨学金制度について詳しく見ていきましょう。
初年度納入金の内訳
大阪電気通信大学高等学校の初年度納入金(2025年度参考)は、入学金、授業料、諸費の合計で構成されます。入学金は200,000円、授業料は600,000円です。諸費は普通科で約92,500円、工学科で約112,200円となり、これらを合計すると、初年度の納入金は約892,500円から912,200円となります。
この金額は、私立高校の平均的な水準と比較検討する際の目安となるでしょう。
学費以外の諸費用
上記の初年度納入金以外にも、入学時には様々な費用が必要となります。具体的には、制服、体操服、教科書、鞄、柔道着、教材費などで、これらは別途約221,639円から261,639円かかります。 また、工学科の生徒は授業で使用するノートパソコンを各自で準備する必要があります。 特別進学ゼミを受講する場合は、別途月額約10,000円から15,000円程度の受講料が必要です。
これらの費用も考慮に入れて、全体の費用を把握することが大切です。
特待生制度と各種減免制度
大阪電気通信大学高等学校では、生徒の学習意欲を支援するための特待生制度や各種減免制度を設けています。例えば、入学金免除制度として、入学生の兄姉が本校に在学している場合や双子の場合は入学金が免除されます。また、父母や兄姉が本校の卒業生、または兄姉が大阪電気通信大学に在学中の場合は入学金が半額となります。
さらに、中学での5教科(国・社・数・理・英)のうち3教科の評定合計値が13以上である生徒には、年間20万円の学習奨励金が給付される特待生制度もあります。 これらの制度は、経済的な負担を軽減し、安心して学業に専念できるよう支援するものです。
大阪電気通信大学高校の入試情報と出願方法

大阪電気通信大学高等学校への入学を検討している方にとって、入試の具体的な内容や出願方法は非常に重要です。ここでは、2026年度入試の概要と出願の進め方について詳しく説明します。
2026年度入試の概要と試験科目
2026年度の入学試験は、2月10日(火)午前9時に開始されます。試験科目は国語、数学、英語の3教科で、それぞれ50分間の筆記試験です。 普通科と工学科で同一の問題が出題されます。 各教科の配点は100点です。 健康スポーツコースを志望する生徒は、保健体育の評定が3以上である必要があります。 これらの情報を事前に確認し、計画的に学習を進めることが合格への鍵となります。
Web出願の進め方と期間
大阪電気通信大学高等学校の出願は、インターネットを利用したWeb出願が原則です。出願情報登録期間は12月15日(月)9:00から1月27日(火)16:00まで、入学検定料納付期間は1月10日(土)0:00から1月27日(火)16:00までです。出願書類の受付期間は、郵送で1月20日(火)から1月27日(火)必着となっています。
Web出願サイトで必要事項を入力し、顔写真をアップロード、入学検定料20,000円を支払った後、入学志願書と個人報告書を印刷し、中学校で取りまとめて郵送します。 期間を厳守して手続きを行うように注意しましょう。
優遇制度・評価制度について
本校では、特定の条件を満たす受験生を対象とした優遇制度・評価制度を設けています。例えば、工学科工学特進コースまたは普通科アドバンスコースへ専願で入学を志望し、国語・社会・数学・理科・英語の5教科の評定合計値が18以上である者には、「工学特進・アドバンス優遇」制度が適用される場合があります。 これらの制度を利用したい場合は、中学校の先生に依頼し、所定の申請書を定められた期間内に提出する必要があります。
ご自身の状況に合った制度がないか、事前に確認することをおすすめします。
大阪電気通信大学高校の進学実績

大阪電気通信大学高等学校は、生徒一人ひとりの進路希望を叶えるための手厚いサポート体制を整えています。特に、4年制大学への高い進学率は、本校の大きな強みの一つです。
4年制大学への進学状況
本校では、例年多くの卒業生が4年制大学への現役進学を果たしています。2024年度の卒業生のうち、4年制大学への進学率は78%に達しています。 放課後の進学ゼミや長期休暇中の講習、内部共通テスト対策講座、定期考査前の特別自習室の開設など、様々なサポートを通じて学力の向上をバックアップしています。生徒一人ひとりの志望校はもちろん、入試種別も把握した受験指導によって、高い進学率を実現しています。
併設大学への進学状況
併設されている大阪電気通信大学への進学も、多くの生徒が選択する進路の一つです。2024年度の卒業生のうち、約5割が大阪電気通信大学へ進学しています。 高校と大学が密接に連携しているため、高校生のうちから大学の学びを体験できる高大連携プログラムが充実しており、大学へのスムーズな接続を可能にしています。
特に、ICT分野に興味がある生徒にとっては、併設大学への進学は魅力的な選択肢となるでしょう。
主な合格大学一覧
大阪電気通信大学高等学校の卒業生は、併設の大阪電気通信大学だけでなく、様々な大学へ進学しています。過去の合格実績には、立命館大学、京都産業大学、近畿大学、龍谷大学、摂南大学、追手門学院大学、神戸学院大学、大阪工業大学などが挙げられます。 これらの実績は、生徒たちが幅広い分野で活躍できる可能性を秘めていることを示しています。
学校の進路指導が、生徒の多様な希望に応えていることがうかがえます。
大阪電気通信大学高校の学校生活と評判

高校生活は、勉強だけでなく、日々の学校生活や友人関係、部活動など、様々な要素で構成されます。大阪電気通信大学高等学校での生活がどのようなものか、制服や校則、部活動、そして在校生や保護者からの評判について見ていきましょう。
制服や校則、土曜授業について
大阪電気通信大学高等学校では、学校指定の制服を着用することが義務付けられています。 冬服と夏服の2種類があり、鞄も学校指定です。 校則については、携帯電話の校内での使用は禁止されていますが、持ち込みは可能です。 頭髪の染色やパーマ、化粧、ピアスなどの装飾品は禁止されており、高校生としての品位を保つことが求められます。
土曜日は原則として第2・第4土曜日が休みですが、授業がある週もあります。 これらの校則は、学習環境を整え、生徒の健全な成長を促すために設けられています。
クラブ活動と学校行事
クラブ活動は、生徒の自主性を尊重し、所属は義務化されていません。しかし、楽しい学生生活を送るためにも、積極的にクラブ活動に参加することが推奨されています。ただし、健康スポーツコースの入学生は、運動クラブに所属することが必須です。 運動部では、バレーボール、バスケットボール、野球、サッカー、ラグビー、柔道、剣道、卓球、バドミントン、陸上などがあります。
文化部では、eスポーツ、吹奏楽、軽音楽、写真、マンガ研究、囲碁将棋、科学など、多岐にわたる活動が展開されています。 学校行事としては、スポーツ大会(6月)、文化祭(9月)、体育祭(10月)、芸術鑑賞会(1月)、2年生の修学旅行(12月に北海道へ4泊5日)などがあり、充実した高校生活を送ることができます。
アクセス方法と通学エリア
大阪電気通信大学高等学校は、大阪府守口市に位置しており、複数の駅からアクセス可能です。京阪本線「守口市駅」から徒歩10分、京阪本線「西三荘駅」から徒歩6分、大阪メトロ谷町線「守口駅」から徒歩10分、大阪モノレール「門真市駅」から徒歩16分と、通学に便利な立地です。 守口市、寝屋川市、門真市、枚方市など、京阪沿線を中心に大阪府内の広いエリアから生徒が通学しています。
自転車通学も所定の手続きを済ませれば可能です。
在校生・保護者からの評判
在校生や保護者からの評判は様々ですが、全体的にはICT教育や高大連携に魅力を感じる声が多く聞かれます。併設大学への進学を視野に入れている生徒にとっては、非常に良い環境であるという意見もあります。一方で、土曜授業の頻度や、一部のクラブ活動の指導体制について改善を求める声も見られます。
学校の施設や学習環境については肯定的な意見が多いものの、先生との相性や個別のサポート体制については、生徒によって感じ方が異なるようです。 これらの評判は、学校の雰囲気や実情を理解する上で参考になるでしょう。
よくある質問

- 大阪電気通信大学高校の寮はありますか?
- 大阪電気通信大学高校でアルバイトはできますか?
- 大阪電気通信大学高校の携帯電話の使用について教えてください。
- 大阪電気通信大学高校の制服はどのようなデザインですか?
- 大阪電気通信大学高校の土曜日は授業がありますか?
- 大阪電気通信大学高校のクラブ活動は必須ですか?
大阪電気通信大学高校の寮はありますか?
大阪電気通信大学高等学校には寮はありません。
大阪電気通信大学高校でアルバイトはできますか?
原則としてアルバイトは禁止されていますが、家庭の事情などやむを得ない場合は、学業に支障のない範囲で許可されることがあります。
大阪電気通信大学高校の携帯電話の使用について教えてください。
携帯電話の校内への持ち込みは可能ですが、校内での使用は禁止されています。
大阪電気通信大学高校の制服はどのようなデザインですか?
学校指定の制服を着用します。冬服と夏服の2種類があり、鞄も学校指定です。具体的なデザインについては、学校の公式サイトで紹介されています。
大阪電気通信大学高校の土曜日は授業がありますか?
原則として第2・第4土曜日は休業日ですが、それ以外の土曜日には授業がある場合があります。
大阪電気通信大学高校のクラブ活動は必須ですか?
クラブ活動への所属は義務化されていません。しかし、健康スポーツコースの入学生は、運動クラブに所属することが必須とされています。
まとめ
- 大阪電気通信大学高校の偏差値はコースにより40〜49の範囲です。
- 普通科にはアドバンス、進学探究、ゲーム&メディアデザイン、健康スポーツコースがあります。
- 工学科には工学特進、工学連携コースがあり、2026年度から新コースも開設予定です。
- ICT教育に力を入れ、全生徒がiPadを使用し、工学科はノートパソコンも活用します。
- 文部科学省のDXハイスクール採択校として、デジタル人材育成を強化しています。
- 併設の大阪電気通信大学との高大連携プログラムが充実しています。
- 2024年度の4年制大学進学率は78%、併設大学への進学率は約5割です。
- 「DSP Time」という独自の活動時間で、生徒の主体的な学びを支援します。
- 初年度納入金は入学金、授業料、諸費を合わせて約89万円〜91万円です。
- 制服、体操服、教科書などの諸費用が別途必要となります。
- 特待生制度や入学金減免制度があり、経済的支援も充実しています。
- 2026年度入試は2月10日で、国語・数学・英語の筆記試験です。
- 出願はWeb出願が原則で、期間は12月中旬から1月下旬までです。
- 京阪本線や大阪メトロなど、複数の駅からアクセスしやすい立地です。
- 学校指定の制服があり、携帯電話の校内使用は禁止されています。
- クラブ活動は任意ですが、健康スポーツコースは運動部所属が必須です。
