ポケモンSVの対戦で活躍するヌメルゴン。その高い特殊耐久を活かすには、どんな持ち物を持たせるべきか悩みますよね。この記事では、ヌメルゴンのポテンシャルを最大限に引き出すためのおすすめの持ち物を、具体的な育成論と合わせて徹底解説します。あなたのヌメルゴンが対戦で大活躍するためのヒントがきっと見つかります。
【結論】ヌメルゴンの持ち物は「とつげきチョッキ」か「たべのこし」が最強!

ヌメルゴンの持ち物選びで迷ったら、まずは「とつげきチョッキ」か「たべのこし」のどちらかを選ぶのがおすすめです。この2つの持ち物は、ヌメルゴンの長所である高い特殊耐久をさらに伸ばし、対戦での役割を明確にしてくれます。
「とつげきチョッキ」は、ヌメルゴンの圧倒的な特殊耐久をさらに引き上げ、特殊アタッカーとの撃ち合いに滅法強くなる持ち物です。 一方で「たべのこし」は、毎ターンHPを回復することで、じっくりと場に居座り続ける耐久型や受けループでの活躍が見込めます。 どちらを選ぶかは、あなたのパーティ構成やヌメルゴンにさせたい役割によって決まります。
【型別】ヌメルゴンのおすすめ持ち物と育成論

ここでは、ヌメルゴンの代表的な型を3つ、持ち物と合わせて詳しく解説していきます。それぞれの型の強みや立ち回りを理解して、あなたのパーティに合ったヌメルゴンを育成しましょう。
- とつげきチョッキ型(特殊アタッカーの決定版)
- たべのこし型(要塞化する耐久型)
- こだわりメガネ型(意表を突く高火力アタッカー)
- その他の持ち物の選択肢
とつげきチョッキ型(特殊アタッカーの決定版)
ヌメルゴンの持ち物として最も人気と実績があるのが、この「とつげきチョッキ」型です。 圧倒的な特殊耐久で相手の攻撃を受け止めつつ、豊富な技範囲で反撃する姿はまさに要塞。特殊アタッカー相手なら、有利対面を作りやすいのが最大の魅力です。
持ち物の効果と強み
「とつげきチョッキ」は、持たせると特防が1.5倍になる代わりに、変化技が使えなくなるという効果があります。ヌメルゴンは元々特防の種族値が150と非常に高いため、この持ち物との相性は抜群です。 例えば、こだわりメガネを持ったニンフィアのハイパーボイスですら確定で2発耐えるほどの硬さを手に入れることができます。 これにより、多くの特殊アタッカーに対して後出しからでも有利に立ち回ることが可能になります。
性格・努力値配分
性格は、火力を重視するなら「ひかえめ」(特攻↑ 攻撃↓)がおすすめです。努力値は、特殊アタッカーとの撃ち合いを意識してHPと特攻に252ずつ振る(HC振り)のが基本形となります。これにより、高い耐久力と十分な火力を両立できます。
性格 | ひかえめ (特攻↑ 攻撃↓) |
特性 | そうしょく |
努力値 | HP:252 / 特攻:252 / 素早さ:4 |
テラスタイプ | はがね / みず |
おすすめ技構成
技構成は、タイプ一致で強力な「りゅうせいぐん」を軸に、広い範囲に対応できるサブウェポンを採用するのが一般的です。
- りゅうせいぐん:タイプ一致のメインウェポン。威力は絶大ですが、使用後に特攻が下がる点には注意が必要です。
- ヘドロウェーブ:フェアリータイプへの有効打。追加効果の毒も強力です。
- だいもんじ or かえんほうしゃ:はがねタイプへの打点。命中安定なら「かえんほうしゃ」も選択肢に入ります。
- 10まんボルト or アシッドボム:「10まんボルト」はみずタイプやアーマーガアに、「アシッドボム」は相手の特殊耐久を下げて後続のサポートもできます。
立ち回り解説
この型のヌメルゴンは、相手のパーティにいる特殊アタッカー(例:ハバタクカミ、サーフゴーなど)に対して繰り出していくのが基本です。相手の攻撃を余裕を持って受け止め、有利対面から高火力の技で負荷をかけていきましょう。特性「そうしょく」により、キノコのほうしなどの厄介な草技を無効化できるため、モロバレルやキノガッサなどにも強く出られるのが強みです。 ただし、物理耐久は並程度なので、物理アタッカーとの対面は避けるように立ち回ることが重要です。
たべのこし型(要塞化する耐久型)
「とつげきチョッキ」が撃ち合いを重視する型なら、こちらの「たべのこし」型は場に居座り続けることを得意とする型です。 毎ターンの回復を活かし、じわじわと相手を追い詰める戦い方が好きな方におすすめです。
持ち物の効果と強み
「たべのこし」は、毎ターン終了時に最大HPの1/16を回復する持ち物です。この回復効果により、ヌメルゴンはさらに場持ちが良くなります。「まもる」や「みがわり」といった技と組み合わせることで、回復量を稼ぎつつ相手の出方を見ることができます。特に、どくどく状態にした相手をじわじわと削っていく戦術は、受け志向のパーティで強力な勝ち筋となります。
性格・努力値配分
性格は、特殊耐久を最大限に高める「おだやか」(特防↑ 攻撃↓)が基本です。努力値はHPに252を振り、残りを防御と特防に調整して両方の耐久を高めるのが一般的です。素早さに少し振って、特定のポケモンを抜けるように調整するのも有効です。
性格 | おだやか (特防↑ 攻撃↓) |
特性 | そうしょく / ぬめぬめ |
努力値 | HP:252 / 防御:調整 / 特防:調整 |
テラスタイプ | どく / はがね |
おすすめ技構成
この型は変化技が戦術の要となります。相手を状態異常にしたり、自身の耐久を上げたりする技を中心に構成しましょう。
- どくどく:相手をもうどく状態にし、ターン経過でダメージを増やします。耐久ポケモンを崩すのに必須の技です。
- まもる:「たべのこし」の回復ターンを稼いだり、相手の技を確認したりするのに使えます。
- みがわり:状態異常を防いだり、相手の攻撃を一度無効化したりできます。「たべのこし」と相性抜群です。
- りゅうのはどう or かえんほうしゃ:挑発されても動けるように、最低限の攻撃技を一つ採用します。安定した「りゅうのはどう」か、はがねタイプに打点のある「かえんほうしゃ」がおすすめです。
立ち回り解説
この型のヌメルゴンは、物理アタッカーや耐久ポケモンに対して繰り出し、「どくどく」を入れるところからスタートします。その後は「まもる」や「みがわり」を駆使して「たべのこし」の回復を稼ぎ、相手が倒れるのを待ちます。特性「ぬめぬめ」を採用すれば、接触してきた物理アタッカーの素早さを下げ、後続のサポートも可能です。相手のパーティにどくが効かない、はがねタイプやどくタイプがいる場合は、選出を慎重に考える必要があります。
こだわりメガネ型(意表を突く高火力アタッカー)
ヌメルゴンは耐久型のイメージが強いですが、特攻の種族値も110と決して低くはありません。その特攻を「こだわりメガネ」でさらに強化し、意表を突く高火力アタッカーとして運用する型も存在します。
持ち物の効果と強み
「こだわりメガネ」は、特攻が1.5倍になる代わりに、同じ技しか出せなくなる持ち物です。これにより、ヌメルゴンの「りゅうせいぐん」は凄まじい破壊力となり、半減で受けに来た相手すらも大きな負担をかけることができます。耐久型を読んで出てきた相手のサイクルを崩壊させる奇襲性能がこの型の最大の強みです。
性格・努力値配分
火力を最大限に高めるため、性格は「ひかえめ」(特攻↑ 攻撃↓)、努力値は特攻と素早さに252ずつ振る(CS振り)のが基本です。素早さに振ることで、無振りの同速帯やそれ以下のポケモンに対して先手を取りやすくなります。
性格 | ひかえめ (特攻↑ 攻撃↓) |
特性 | そうしょく |
努力値 | 特攻:252 / 素早さ:252 / HP:4 |
テラスタイプ | ドラゴン / フェアリー |
おすすめ技構成
技の撃ち分けができないため、一貫性の高い技や、役割対象に合わせた技を選択することが重要です。
- りゅうせいぐん:超高火力のメインウェポン。この技で相手のサイクルに大きな負荷をかけます。
- ヘドロウェーブ:フェアリータイプへの交代を読んで撃ちます。
- だいもんじ:はがねタイプへの交代を読んで撃ちます。
- テラバースト(フェアリー):ドラゴン技を無効にするフェアリータイプへの奇襲や、ドラゴンミラーで有利になるための選択肢です。
立ち回り解説
この型は、相手の選出を読み、一貫性の高い技を選択することが重要です。相手のパーティにドラゴン技の通りが良い場合、初手から「りゅうせいぐん」を撃って数的有利を狙う動きが強力です。一度技を固定されると動きが窮屈になるため、交代をうまく使いながら、有利な対面で高火力を押し付けていく立ち回りが求められます。耐久型とは全く異なる運用になるため、相手の意表を突くことができます。
その他の持ち物の選択肢
上記の3つ以外にも、ヌメルゴンには有効な持ち物がいくつか存在します。パーティや戦術に合わせて検討してみましょう。
- オボンのみ:HPが半分以下になった時に回復するきのみ。物理アタッカーの攻撃を耐え、行動回数を増やすのに役立ちます。クッションとしての性能を高めたい場合に採用されます。
- おんみつマント:相手の技の追加効果を受けなくなる持ち物。 ねこだましや、こごえるかぜの素早さダウンなどを防ぎたい場合に有効です。特にダブルバトルで採用されることがあります。
ヌメルゴンの持ち物選びで失敗しないためのポイント

ヌメルゴンの持ち物を決める際には、いくつかのポイントを押さえておくと、より効果的に活躍させることができます。
- 特性(そうしょく・ぬめぬめ)との相性を考える
- パーティ全体のバランスを見る
- 現在の対戦環境を意識する
特性(そうしょく・ぬめぬめ)との相性を考える
ヌメルゴンの特性はどれも優秀で、持ち物や型によって最適なものが変わります。
「そうしょく」は、草タイプの技を無効化し、攻撃を1段階上げる特性です。 キノコのほうしややどりぎのタネといった厄介な技をシャットアウトできるため、サイクル戦で非常に強力です。とつげきチョッキ型など、特殊アタッカーと撃ち合う型では最も優先される特性と言えるでしょう。
隠れ特性である「ぬめぬめ」は、直接攻撃を受けた際に相手の素早さを1段階下げる効果があります。物理耐久の低いヌメルゴンとは一見噛み合わないように見えますが、物理アタッカーへの交代際に発動させたり、後続のサポートをしたりするのに役立ちます。たべのこしを持たせた耐久型で採用されることがあります。
パーティ全体のバランスを見る
ヌメルゴンにどんな持ち物を持たせるかは、パーティ全体のバランスを考えて決めることが大切です。例えば、パーティにすでに特殊受けのポケモンがいるなら、ヌメルゴンは「こだわりメガネ」を持たせてアタッカーとして運用するのも面白いでしょう。逆に、パーティ全体が高速アタッカーで固められているなら、ヌメルゴンを「とつげきチョッキ」や「たべのこし」を持たせた受け役として採用し、サイクル戦に対応できるようにするとバランスが良くなります。
現在の対戦環境を意識する
対戦環境で流行しているポケモンによって、有効な持ち物は変わってきます。例えば、強力な特殊アタッカーが環境に多い場合は「とつげきチョッキ」の価値が上がります。一方で、ステルスロックなどの定数ダメージを撒く戦術が流行している場合は、「たべのこし」による回復がより重要になるでしょう。常に環境を分析し、それに合わせて持ち物を調整することで、ヌメルゴンの勝率をさらに高めることができます。
ヌメルゴンと相性の良い味方ポケモン

ヌメルゴンを活躍させるためには、相性の良いポケモンと組ませることが重要です。ここでは、ヌメルゴンの弱点を補い、強みを引き出してくれるポケモンを紹介します。
物理受けポケモン(アーマーガア、ヘイラッシャなど)
ヌメルゴン最大の弱点は、その低い物理耐久です。 そのため、物理攻撃に強いポケモンと組ませることで、安定したサイクルを回すことができます。
アーマーガアは、ヌメルゴンの弱点であるドラゴン、こおり、フェアリー技の多くを半減以下で受けることができます。ヌメルゴンが苦手な物理アタッカーをアーマーガアで受け、アーマーガアが苦手な特殊アタッカーをヌメルゴンで受けるという、非常に強力な相性補完が成立します。
ヘイラッシャもまた、高い物理耐久を誇るポケモンです。特性「てんねん」により相手の能力上昇を無視できるため、積み技を使ってくる物理アタッカーに対しても強く出ることができます。
起点作成ポケモン(カバルドン、オーロンゲなど)
ステルスロックなどの定数ダメージで相手のサイクルに負荷をかける起点作成ポケモンも、ヌメルゴンと相性が良いです。ヌメルゴンは相手を一体倒すほどの爆発的な火力はないため、ステルスロックなどで相手のHPを削っておくことで、ヌメルゴンの攻撃圏内に入れやすくなります。
カバルドンはステルスロックを撒けるだけでなく、あくびで相手を流すこともできます。オーロンゲは、ひかりのかべやリフレクターで味方全体の耐久を底上げし、ヌメルゴンがより安全に動ける状況を作ってくれます。
要注意!ヌメルゴンの対策方法

逆に、相手にヌメルゴンを使われた場合はどうすればよいのでしょうか。対策を知っておくことで、落ち着いて対処できるようになります。
高火力の物理アタッカーで攻める
ヌメルゴンの対策として最も有効なのは、高火力の物理アタッカーで弱点を突くことです。 ヌメルゴンの防御種族値は70と並程度なので、強力な物理技であれば大きなダメージを与えることができます。特に、タイプ一致のドラゴン技、こおり技、フェアリー技を持つ物理アタッカーは天敵と言えるでしょう。
例:セグレイブ、パオジアン、こだわりハチマキ持ちのカイリューなど
強力な一致弱点技で一撃を狙う
たとえ特殊技であっても、タイプ一致の強力な弱点技であれば、とつげきチョッキを持ったヌメルゴンでも突破できる可能性があります。特に、ハバタクカミの「ムーンフォース」や、テツノツツミの「フリーズドライ」などは要注意です。テラスタルを切られる可能性も考慮し、相手の動きをよく読んで技を選択することが重要です。
ちょうはつで変化技を封じる
たべのこしを持った耐久型のヌメルゴンに対しては、「ちょうはつ」が非常に有効です。「どくどく」や「まもる」といった主要な技を封じることで、ヌメルゴンを機能停止に追い込むことができます。ただし、相手がとつげきチョッキ型だった場合は「ちょうはつ」が効かないため、持ち物を見極めることが大切です。
よくある質問

ヌメルゴンの夢特性(隠れ特性)は何ですか?
ヌメルゴンの夢特性(隠れ特性)は「ぬめぬめ」です。この特性は、相手から直接攻撃を受けたときに、その相手の素早さを1段階下げる効果があります。物理耐久が低いヌメルゴンにとっては発動機会が限られますが、後続のサポートなどに役立つことがあります。
ヌメルゴンは物理受けもできますか?
ヌメルゴンの防御種族値は70と高くはないため、専門の物理受けとして運用するのは難しいです。 しかし、HPに努力値を振り、性格を「ずぶとい」(防御↑ 攻撃↓)などにして物理耐久に特化させれば、一致技でない物理攻撃程度なら耐えることができます。ただし、基本的には特殊方面に強いポケモンなので、物理受けは他のポケモンに任せるのが一般的です。
ヒスイヌメルゴンとの違いは何ですか?
ヒスイヌメルゴンは、通常のヌメルゴンとはタイプと種族値が異なります。タイプは「はがね・ドラゴン」で、耐性が非常に優秀です。 種族値は、防御が100、特防が150と、元々高かった特殊耐久に加えて物理耐久も大幅に強化されていますが、素早さは60に下がっています。 持ち物としては、こちらも「とつげきチョッキ」や「たべのこし」が人気ですが、専用技の「たてこもる」を活かした要塞型も強力です。
ヌメルゴンは弱いって本当ですか?
「ヌメルゴンは弱い」と言われることがありますが、決してそんなことはありません。 確かに、他の600族ポケモン(カイリュー、ボーマンダなど)と比較すると、攻撃性能や素早さで見劣りする部分はあります。しかし、その圧倒的な特殊耐久と優秀な特性「そうしょく」、広い技範囲はヌメルゴンならではの強みです。 役割を明確にし、適切な持ち物を持たせて運用すれば、対戦環境で十分に活躍できるポテンシャルを持ったポケモンです。
まとめ

- ヌメルゴンの持ち物は「とつげきチョッキ」が最も人気。
- 特殊耐久を活かすなら「とつげきチョッキ」が最適。
- 場に居座るなら「たべのこし」がおすすめ。
- 意表を突くなら「こだわりメガネ」も強力な選択肢。
- 特性はサイクル戦に強い「そうしょく」が基本。
- 物理耐久の低さが弱点なので物理受けと組ませたい。
- アーマーガアなどとの相性補完が優れている。
- 対策は高火力の物理アタッカーで弱点を突くこと。
- セグレイブやパオジアンは天敵。
- 耐久型には「ちょうはつ」が有効。
- ヒスイのすがたはタイプと物理耐久が異なる。
- 決して弱いポケモンではなく、役割を理解すれば強い。
- 持ち物と型次第で様々な戦い方ができる。
- 特殊アタッカーとの撃ち合いには滅法強い。
- パーティの潤滑油として活躍できるポテンシャルを持つ。