毎年楽しみにしていた年賀状のやり取り。しかし、ある日「年賀状じまい」のお知らせが届いたら、どのように返事をすれば良いのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。年賀状じまいは、相手が年賀状のやり取りを終えるという意思表示であり、その返事には細やかな配慮が求められます。
本記事では、年賀状じまいを受け取った際の返事の必要性から、失礼のない書き方、送る時期、そして状況に応じた具体的な文例まで、分かりやすく解説します。相手への感謝の気持ちを伝えつつ、今後の良好な関係を続けるための
大切なコツ
を一緒に見ていきましょう。
年賀状じまいの返事とは?なぜ必要なのか

年賀状じまいとは、長年にわたる年賀状のやり取りを、今年限りで終わりにしたいという相手からのメッセージです。高齢になったことやライフスタイルの変化、終活の一環など、理由はさまざまですが、相手が熟慮の末に下した決定であることを理解することが大切です。このお知らせを受け取った際、返事を出すべきか迷う方もいるかもしれません。
基本的には、年賀状じまいへの返事は必須ではありません。相手は「今後は年賀状のやり取りを辞退します」という連絡をしてきているため、それに対して年賀状や返信はがきを送ると、かえって相手に気を遣わせてしまう可能性もあります。しかし、これまで親しくお付き合いのあった方や、お世話になった方には、感謝の気持ちを込めた一言を返すと、より丁寧な印象を与えられます。
返事の目的は、相手の意向を尊重しつつ「これまでのお付き合いに感謝しています」という気持ちを伝えることにあります。形式張った文面ではなく、相手への感謝の気持ちや今後の関係性を大切にする気持ちが伝わるような、温かい言葉を選ぶことが大切です。
年賀状じまいを受け取ったら返事は必要?
年賀状じまいのお知らせを受け取った場合、必ずしも返事をしなければならないという決まりはありません。相手は年賀状のやり取りを終えたいという意思表示をしているため、返信をしないことが相手への配慮となる場合もあります。特に、文中に「返信不要」と明記されている場合は、無理に返事をする必要はありません。相手の意向を尊重することが最も大切です。
一方で、これまで長年の付き合いがあった方や、特に親しい関係の方、目上の方など、今後も良好な関係を続けたい相手には、感謝の気持ちを伝えるために返事を出すことをおすすめします。返事をすることで、相手の決断を理解し、これまでの感謝を伝えるとともに、今後の関係継続の意思を示すことができます。
返事を出す意味と相手への配慮
年賀状じまいへの返事を出すことは、単なる形式的なやり取りではありません。そこには、これまでの感謝を伝え、相手の決断を尊重する気持ちが込められています。返事をすることで、相手は「自分の気持ちが伝わった」と安心し、これまでの関係が一方的に途切れるわけではないと感じるでしょう。特に、年賀状だけの付き合いだった相手にとっては、返事が今後の関係性を左右する大切な機会となることもあります。
また、返事には、今後も年賀状以外の形で交流を続けたいという意思を伝える意味合いもあります。例えば、メールやSNS、電話など、年賀状以外の連絡手段を添えることで、関係性を維持したいという気持ちが明確になります。 相手に気を遣わせないよう、「ご返信はどうぞお気遣いなく」といった一文を添えることも、細やかな配慮として喜ばれるでしょう。
年賀状じまいの返事の書き方と基本マナー

年賀状じまいへの返事を書く際には、いくつかの大切なマナーと書き方のポイントがあります。相手への感謝と配慮を伝えるためにも、これらの点を押さえておくことが重要です。
返事の時期はいつまで?
年賀状じまいのお知らせを受け取ったら、できるだけ早く返事を出すのが望ましいです。一般的には、松の内(1月7日、地域によっては1月15日)までに出すのが目安とされています。 もし松の内を過ぎてしまった場合は、年賀状ではなく「寒中見舞い」として返事を出すのがマナーです。寒中見舞いは、松の内が明けてから立春(2月4日頃)までに相手に届くように投函しましょう。
すでに年賀状を出してしまった相手から年賀状じまいを受け取った場合は、基本的に返信を出さなくても問題ありません。年賀状を出してしまったことへの謝罪は不要です。しかし、気になる場合は、寒中見舞いや電話、メールなどで連絡し、年賀状のお礼と今後の年賀状辞退を承知した旨を伝えると良いでしょう。
どんな内容を書くべき?基本構成
年賀状じまいへの返事には、以下の要素を盛り込むと良いでしょう。
- 年賀状じまいのお知らせへの感謝:「このたびはご丁寧なご挨拶をいただき、ありがとうございました」など、相手からの連絡を受け取ったことへの感謝を伝えます。
- これまでの年賀状への感謝:「長年にわたり、温かいお心遣いをいただきましたこと、心より感謝申し上げます」など、これまでの年賀状のやり取りに対する感謝を述べます。
- 相手の決断への理解と尊重:「年賀状ご遠慮の旨、承りました」など、相手の意向を理解し、尊重する姿勢を示します。
- 相手の健康や幸せを願う言葉:「今後も変わらずお元気でお過ごしください」や「ご無理のない形で穏やかな一年をお過ごしください」など、相手の健康や幸せを願う言葉を添えます。
- 今後の交流を願う言葉(任意):年賀状以外の形で今後も交流を続けたい場合は、「これからも変わらぬお付き合いをお願い申し上げます」といった一文を添えることもできます。
- 返信不要の配慮(任意):相手に気を遣わせないよう、「ご返信はどうぞお気遣いなくお願い申し上げます」といった一言を添えると、より丁寧な印象を与えられます。
これらの要素を盛り込みつつ、簡潔で心温まるメッセージを心がけましょう。
避けるべきNG表現
年賀状じまいへの返事を書く際には、相手に不快な思いをさせないよう、いくつかのNG表現に注意が必要です。
- 「年賀状じまい」という言葉をそのまま使う:相手からの連絡は「年賀状じまい」という意図であっても、返事の文面で直接的に「年賀状じまい」という言葉を使うのは避けるのが無難です。「ご丁寧なご挨拶をいただき」や「年賀状ご遠慮の旨」といった表現に言い換えましょう。
- 相手の決断を否定する言葉:「寂しくなります」「残念です」など、相手の決断を否定したり、引き止めたりするような言葉は避けましょう。相手が熟慮の末に決めたことですので、その意向を尊重する姿勢が大切です。
- 長文になりすぎる:返事は簡潔にまとめることが望ましいです。長文になると、相手に負担をかけてしまう可能性があります。
- 不幸を連想させる言葉:年賀状は新年を祝うものですので、不幸を連想させる言葉は避けるべきです。寒中見舞いとして出す場合でも、お悔やみの言葉は控えめにし、相手の健康を気遣う言葉を中心にしましょう。
- 自分の近況報告が中心になる:あくまで相手への返事ですので、自分の近況報告は簡潔に留め、相手への感謝と配慮を優先しましょう。
これらの点に注意し、相手への
心遣いが伝わる文章
状況別!年賀状じまいの返事文例集

年賀状じまいへの返事は、相手との関係性や状況によって適切な文面が異なります。ここでは、いくつかの状況に応じた文例をご紹介します。ご自身の状況に合わせて、適宜調整してご活用ください。
親しい友人・知人への返事文例
親しい友人や知人には、丁寧さの中に親しみを込めた文面が適しています。今後の交流を願う気持ちも伝えやすいでしょう。
「〇〇さん、このたびは年賀状ご遠慮のご連絡をいただき、ありがとう。長年にわたり、毎年温かい年賀状を本当にありがとうね。〇〇さんのご事情、承知いたしました。これからは年賀状でのご挨拶はなくても、また会ったり連絡を取り合ったりできたら嬉しいな。〇〇さんもどうぞお元気で、穏やかな日々をお過ごしください。返信はどうぞお気遣いなく。
」
親しい間柄であれば、LINEやメールで返事をすることも選択肢の一つです。手軽に気持ちを伝えられ、相手に負担をかけにくいというメリットもあります。
目上の方・仕事関係者への返事文例
目上の方や仕事関係者には、より丁寧でかしこまった表現を心がけましょう。感謝と敬意を伝えることが重要です。
「謹啓
このたびは、ご丁寧なご挨拶を頂戴し、誠にありがとうございます。長年にわたり、お心のこもった年賀状をお送りいただきましたこと、心より感謝申し上げます。年賀状ご辞退の旨、謹んで承りました。
今後も〇〇様のご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げます。時節柄、どうぞご無理なさらないようご自愛くださいませ。
略儀ながら書中をもちましてご挨拶申し上げます。
謹白」
この場合、返信はがきで送るのが一般的です。相手に返信の気遣いをさせないよう、一言添えることも大切です。
喪中の相手への返事文例
相手が喪中の場合は、年賀状ではなく「寒中見舞い」として返事を出すのがマナーです。お悔やみの言葉は控えめにし、相手の健康を気遣う言葉を中心に構成しましょう。
「寒中お見舞い申し上げます
このたびは、ご丁寧なご挨拶を頂戴し、誠にありがとうございます。〇〇様におかれましては、ご心労の多い日々をお過ごしのことと存じます。長年にわたり、温かいお便りをいただき、心より感謝申し上げます。年賀状ご辞退の旨、承りました。
寒さ厳しき折、どうぞご無理なさらないよう、ご家族皆様くれぐれもご自愛くださいませ。今後も変わらぬお付き合いをお願い申し上げます。
令和〇年一月」
喪中の相手から年賀状じまいを受け取った場合でも、返事を出すことは問題ありません。 相手への配慮を示すためにも、寒中見舞いを活用しましょう。
寒中見舞いとして出す場合の文例
松の内を過ぎてから返事を出す場合や、相手が喪中の場合は、寒中見舞いとして返事をします。年賀状とは異なり、お祝いの言葉は避けて季節の挨拶と相手への気遣いを伝える内容にしましょう。
「寒中お見舞い申し上げます
厳しい寒さが続いておりますが、〇〇様におかれましてはお変わりなくお過ごしでしょうか。このたびは、年賀状ご辞退のご連絡をいただき、ありがとうございました。長年にわたり、毎年心のこもった年賀状をいただき、心より感謝申し上げます。ご意向、謹んで承りました。
今後も〇〇様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。どうぞご無理のない形で穏やかな日々をお過ごしください。
令和〇年一月」
寒中見舞いは、通常はがきや私製はがきを使用し、冬らしい落ち着いたデザインを選びましょう。 年賀はがきは使用しないのがマナーです。
年賀状じまいの返事に関するよくある質問

年賀状じまいへの返事について、多くの方が抱える疑問にお答えします。
年賀状じまいの返事を出さないと失礼?
年賀状じまいのお知らせを受け取ったからといって、必ずしも返事をしないと失礼にあたるわけではありません。相手は年賀状のやり取りを終えたいという意思表示をしているため、返信をしないことが相手への配慮となる場合もあります。特に「返信不要」と明記されている場合は、無理に返事をする必要はありません。
しかし、これまで親しくお付き合いのあった方や、目上の方など、今後も良好な関係を続けたい相手には、感謝の気持ちを伝えるために返事を出すことをおすすめします。返事をすることで、相手の決断を理解し、これまでの感謝を伝えるとともに、今後の関係継続の意思を示すことができます。
年賀状じまいの返事はいつまでに出す?
年賀状じまいのお知らせを受け取ったら、できるだけ早く返事を出すのが望ましいです。一般的には、松の内(1月7日、地域によっては1月15日)までに出すのが目安とされています。 松の内を過ぎてしまった場合は、年賀状ではなく「寒中見舞い」として返事を出すのがマナーです。寒中見舞いは、松の内が明けてから立春(2月4日頃)までに相手に届くように投函しましょう。
年賀状じまいを受け取ったけど、自分は年賀状を続けたい場合は?
相手が年賀状じまいをしても、自分が年賀状を続けたい場合は、その旨を伝えることも可能です。ただし、相手の意向を尊重し、返信の負担をかけないよう配慮することが大切です。例えば、返事の際に「今後の年賀状の件、承知いたしました。長年にわたり、心のこもった年賀状を送っていただきありがとうございました。今後の〇〇様のご健勝をお祈りいたします。
」と伝えつつ、自分の年賀状には「お返事はお気遣いなく」といった一言を添えるのが良いでしょう。
また、年賀状じまいを受け取った後も、相手から年賀状が届くことがあります。その際は、無理に年賀状で返す必要はありません。普段の連絡手段を使って、年賀状をいただいたお礼と感謝の気持ちを伝えるようにしましょう。ただし、目上の方やこれまでお世話になった方など、年賀状で返したほうがよいと判断できる相手には、年賀状で返すのが理想的です。
年賀状じまいを受け取った相手が喪中の場合は?
年賀状じまいのお知らせを受け取った相手が喪中の場合は、年賀状ではなく「寒中見舞い」として返事を出すのがマナーです。お悔やみの言葉は控えめにし、相手の健康を気遣う言葉を中心に構成しましょう。
喪中の相手から年賀状じまいを受け取った場合でも、返事を出すことは問題ありません。 相手への配慮を示すためにも、寒中見舞いを活用し、これまでの感謝と相手の健康を願う気持ちを伝えましょう。
まとめ
- 年賀状じまいへの返事は必須ではないが、感謝を伝えるために出すと丁寧な印象を与える。
- 返事を出す際は、相手の決断を尊重する姿勢が大切。
- 返事の時期は松の内(1月7日、地域により15日)までが目安。
- 松の内を過ぎたら寒中見舞いとして返事を出す。
- 返事には、お知らせへの感謝とこれまでの年賀状への感謝を盛り込む。
- 相手の健康や幸せを願う言葉を添えるのが良い。
- 「年賀状じまい」という言葉は避け、「ご丁寧なご挨拶」などに言い換える。
- 相手の決断を否定する言葉や長文は避ける。
- 親しい友人には親しみを込めた文面、目上の方には丁寧な文面を心がける。
- 喪中の相手には寒中見舞いで返事をし、お悔やみは控えめに。
- 寒中見舞いは通常はがきや私製はがきを使用し、年賀はがきは使わない。
- 返信不要の旨が記載されていれば、無理に返事をする必要はない。
- 今後も交流を続けたい場合は、年賀状以外の連絡手段を提案するのも良い。
- すでに年賀状を出してしまった場合は、基本的に返信不要だが、気になるなら寒中見舞いを。
- 年賀状じまいを受け取っても、自分が年賀状を続けたい場合は「お返事はお気遣いなく」と添える。
- 相手への心遣いが伝わる簡潔な文章を心がける。
