毎年、新年の挨拶に欠かせない年賀状。しかし、「書き損じてしまった年賀はがきが手元にある」「古い年賀はがきが余っているけれど、いつまで使えるのだろう?」と疑問に感じている方も多いのではないでしょうか。本記事では、年賀はがきが年賀状としていつまで使えるのかという基本から、書き損じや余ったはがきの交換方法、さらには意外な活用法まで、皆さんの疑問を解消するための情報を詳しく解説します。大切な年賀はがきを無駄にせず、賢く利用するための方法を知り、すっきりとした気持ちで新年を迎えましょう。
年賀はがきは「いつまで」年賀状として使える?投函期間とマナー

年賀はがきには、年賀状として送るための適切な期間があります。この期間を意識することで、相手に失礼なく新年の挨拶を届けることができます。ここでは、元旦に届けるための投函期間や、松の内という期間について詳しく見ていきましょう。
元旦に届けるための投函期間
お正月気分を盛り上げる元旦に年賀状が届くのは、受け取る側にとって嬉しいものです。日本郵便では、年賀状を元旦に配達するために、毎年12月15日から12月25日までの期間に投函するよう呼びかけています。この期間内にポストに投函された年賀状は、離島などを除き、原則として元旦に配達されます。
もし12月15日よりも早く投函してしまうと、年賀状としてではなく通常の郵便物として扱われ、年内に相手に届いてしまう可能性があるため注意が必要です。 年末は何かと忙しくなる時期ですが、元旦に確実に届けたい場合は、12月25日までに投函を済ませるように心がけましょう。ポストに投函する際は、年賀状専用の投入口がある場合はそちらを利用すると、よりスムーズな配達につながります。
松の内までなら年賀状としてOK
もし12月25日までに投函が間に合わなかったとしても、焦る必要はありません。年賀状は、一般的に「松の内」と呼ばれる期間までに出せば、新年の挨拶として問題ないとされています。松の内とは、門松やしめ縄などの正月飾りを飾っておく期間のことで、地域によって異なりますが、関東地方では1月7日まで、関西地方では1月15日までとされています。
この期間内に届くように投函すれば、たとえ元旦を過ぎてしまっても、失礼にはあたりません。ただし、松の内を過ぎてから届く年賀状には、日付の表記に注意が必要です。「元旦」や「元日」は1月1日を指す言葉なので、1月2日以降に届く場合は「一月吉日」や「新春吉日」などと記載するのがマナーです。 相手への配慮を忘れずに、適切な時期に年賀状を送りましょう。
松の内を過ぎたら「寒中見舞い」を
松の内を過ぎてから新年の挨拶を送る場合は、年賀状ではなく「寒中見舞い」として出すのがマナーです。 寒中見舞いは、松の内が明けてから立春(例年2月4日頃)までの間に送る季節の挨拶状です。
寒中見舞いを送る際は、年賀はがきではなく、通常の郵便はがきや私製はがきを使用するのが一般的です。 年賀はがきは年賀状としてのみ使うのがマナーとされているため、寒中見舞いに年賀はがきを使うのは避けましょう。 喪中のため年賀状が出せなかった場合や、年賀状の返信が遅れてしまった場合にも、寒中見舞いは有効な挨拶状となります。
年賀はがきを普通郵便として使う場合の注意点
手元に余ってしまった年賀はがきは、年賀状としての期間が過ぎても、実は通常の郵便はがきとして利用することが可能です。 ただし、いくつか注意すべき点があります。まず、年賀はがきには「年賀」の文字が印刷されています。これを消さずに投函すると、郵便局が年賀状と判断し、翌年の元旦まで保管されてしまう可能性があります。
そのため、普通郵便として利用する際は、「年賀」の文字を二重線で消すようにしましょう。 また、はがきの料金は年度によって変動することがあります。古い年賀はがきの場合、購入時の料金と現在の郵便はがきの料金が異なる場合があります。現在の郵便はがきの料金は85円ですが、古い年賀はがきが63円や52円などの額面である場合は、不足分の切手を貼り足す必要があります。 料金不足で相手に迷惑をかけないよう、投函前に必ず確認するようにしてください。
書き損じや余った年賀はがきは交換できる!交換方法と期限

年賀状の準備をしていると、宛名を書き間違えたり、印刷に失敗したりすることはよくあります。また、多めに購入したものの余ってしまったという経験もあるかもしれません。そんな書き損じや余った年賀はがきも、実は無駄にせず交換することが可能です。ここでは、その交換方法と期限について詳しく解説します。
郵便局での交換が基本
書き損じたり、余ってしまったりした年賀はがきは、全国の郵便局の窓口で交換してもらうことができます。 修正液や修正テープで直して使うのはマナー違反とされているため、間違えてしまった場合は新しいはがきに交換するのがおすすめです。 郵便局では、様々な種類の郵便物や切手などと交換してもらえるため、手元に不要な年賀はがきがある場合は、ぜひ活用を検討してみましょう。
交換手続きは簡単で、郵便局の窓口に交換したい年賀はがきを持参し、交換したいものを伝えるだけです。ただし、交換には手数料がかかる場合があることや、交換できるものには条件があるため、事前に確認しておくことが大切です。次の項目で、交換できるものとできないもの、そして手数料について詳しく見ていきましょう。
交換できるものとできないもの
年賀はがきは、様々なものと交換できますが、いくつか注意点があります。
交換できるもの
- 新しい年賀はがき(その年の販売期間内のみ)
- 通常の郵便はがき
- 普通切手(弔事用切手を含む)
- 郵便書簡(ミニレター)
- 特定封筒(レターパック封筒、スマートレター封筒など)
これらの郵便物や切手は、手元にある年賀はがきの額面に応じて交換が可能です。例えば、年賀はがきを切手に交換する場合は、手数料を差し引いた金額分の切手と引き換えになります。 自分の用途に合わせて、最適なものに交換しましょう。
交換できないもの
残念ながら、すべての年賀はがきが交換できるわけではありません。以下の場合は交換ができません。
- 料額印面(切手の絵柄部分)が汚れていたり、破れていたりするもの
- 一度ポストに投函されたもの
- 年賀切手やシール式のグリーティング切手など、一部の切手
料額印面は、はがきの料金を表す重要な部分であり、ここが破損していると価値が失われてしまいます。 また、一度投函されたはがきは、郵便物として処理が開始されているため、交換の対象外となります。交換を検討している場合は、はがきの状態をよく確認するようにしてください。
交換にかかる手数料
年賀はがきを他の郵便物や切手と交換する際には、手数料がかかります。一般的に、はがき1枚につき6円の手数料が必要です。 ただし、一度に交換する枚数が100枚以上の場合は、1枚あたり13円の手数料がかかることがあります。 手数料は現金で支払うか、未使用の切手で支払うことができますが、交換する年賀はがき自体で支払うことはできません。
例えば、書き損じた年賀はがきを新しい通常はがきに交換する場合、年賀はがき1枚と手数料6円を支払うことで、新しい通常はがき1枚と交換できます。手数料は枚数に応じて変動するため、交換したい枚数が多い場合は、事前に郵便局のウェブサイトなどで最新の手数料を確認しておくと安心です。
交換できる期間はいつまで?
年賀はがきの交換には、交換する内容によって期間が異なります。
- 新しい年賀はがきへの交換:その年の年賀はがきの販売期間内のみ可能です。 過去の年賀はがきを今年の年賀はがきに交換することはできません。
- 通常の郵便はがき、切手、郵便書簡、特定封筒などへの交換:こちらは一年中いつでも交換可能です。
つまり、書き損じた年賀はがきをその年の新しい年賀はがきに交換して送り直したい場合は、年賀はがきの販売期間(例年11月上旬から1月上旬頃)を逃さないように注意が必要です。 一方、年賀状として使う予定がなく、通常の郵便物として利用したい場合は、いつでも交換できるため、自分の都合の良い時に郵便局へ足を運んでみましょう。
喪中の場合は無料で交換可能
年賀はがきを購入した後に、近親者に不幸があり喪中となってしまった場合、年賀状を出すことができなくなります。このような場合、日本郵便では特別な対応を設けています。年賀はがきの販売期間内であれば、手数料なしで通常はがきや切手(弔事用切手を含む)に交換することが可能です。
この特例を利用するには、郵便局の窓口で喪中であることを伝え、備え付けの請求書に必要事項(住所、氏名、故人との続柄など)を記入するだけで手続きができます。 既に印刷済みの年賀はがきでも、消印が押されていない(投函していない)ものであれば対象となります。 予期せぬ事態で年賀状が出せなくなった場合でも、はがきを無駄にせず、適切に処理できるので安心です。
古い年賀はがきや未使用の年賀はがきを無駄にしない活用法

年賀状を出しそびれたり、多めに購入してしまったりして、手元に古い年賀はがきや未使用の年賀はがきが残ってしまうことはよくあります。これらをただ捨ててしまうのはもったいないことです。ここでは、そうしたはがきを有効活用するための様々な方法をご紹介します。
普通郵便はがきとして使う
前述の通り、古い年賀はがきや未使用の年賀はがきは、普通郵便はがきとして一年中いつでも利用できます。 ただし、「年賀」の文字を二重線で消すことと、現在の郵便料金と額面が異なる場合は不足分の切手を貼り足すことを忘れないようにしましょう。 友人への手紙や、懸賞応募、ちょっとしたお知らせなど、様々な場面で活用できます。
特に、急に手紙を出す必要が生じた際など、手元に普通はがきがない場合に非常に便利です。わざわざ郵便局やコンビニエンスストアに買いに行く手間が省けるため、いざという時のために数枚手元に置いておくのも良いでしょう。ただし、料額印面が汚れていたり、破れていたりするものは使用できないため、状態の良いものを選んでください。
お年玉くじの抽選結果を確認する
お年玉付き年賀はがきには、毎年お年玉くじが付いています。書き損じたり、余ってしまったりした年賀はがきでも、未投函のものであればお年玉くじの抽選対象となります。 毎年1月中旬頃に当選番号が発表されるため、交換や処分を検討する前に、まずは抽選結果を確認してみることをおすすめします。
思わぬ景品が当たる可能性もゼロではありません。当選していれば、景品と引き換えることができますし、残念ながら外れてしまっても、その後に郵便局で交換したり、他の方法で活用したりすることができます。せっかくのお楽しみなので、忘れずにチェックする習慣をつけましょう。
金券ショップで買い取ってもらう
未使用の年賀はがきや、書き損じたものの料額印面が無事な年賀はがきは、金券ショップで買い取ってもらえる場合があります。 特に、その年の年賀はがきで、販売期間中に持ち込むと、比較的高い価格で買い取ってもらえる傾向があります。 シーズンが過ぎてしまうと買取価格は下がってしまうため、不要な場合は早めに売却を検討するのがコツです。
ただし、金券ショップでの買取価格は額面よりも低くなることがほとんどです。 また、店舗によっては買取条件が異なる場合があるため、事前に問い合わせて確認することをおすすめします。古い年賀はがきでも買い取ってくれるショップもありますが、料額印面が汚れているものや、印刷ミスがひどいものは買取対象外となることが多いので注意が必要です。
寄付する
もし、年賀はがきを交換したり売却したりする予定がないのであれば、慈善団体や国際協力活動団体に寄付するという選択肢もあります。 これらの団体では、書き損じはがきや未使用はがきを回収し、切手などに交換して活動資金に充てている場合があります。
はがきを寄付することで、社会貢献につながるだけでなく、はがきを無駄にせずに済むというメリットもあります。多くの団体がウェブサイトで寄付の受付方法を案内しているので、興味がある方は調べてみてください。小さな一枚のはがきが、誰かの役に立つかもしれません。
年賀はがきの販売期間と購入場所

年賀状を準備する上で、いつからいつまで年賀はがきが販売されているのか、どこで購入できるのかを知っておくことは非常に重要です。計画的に準備を進めるためにも、これらの情報を把握しておきましょう。
年賀はがきの販売はいつからいつまで?
日本郵便が発行するお年玉付き年賀はがきは、例年11月1日頃から販売が開始されます。 販売終了時期は、翌年の1月上旬から中旬頃までが一般的です。 例えば、2026年用年賀はがきは、2025年11月1日(土)から2026年1月10日(土)まで販売される予定です。
販売開始日は、土日祝日によって前後することがあります。また、人気のあるデザインやキャラクターはがきは、早めに売り切れてしまう可能性もあります。年末の忙しい時期に慌てて購入することのないよう、早めに準備を始めることをおすすめします。特に、大量に購入する予定がある場合や、特定のデザインを希望する場合は、販売開始直後に購入するのが賢明です。
どこで年賀はがきを購入できる?
年賀はがきは、主に以下の場所で購入することができます。
- 郵便局の窓口:最も一般的な購入場所です。様々な種類の年賀はがきが揃っています。
- 郵便局のネットショップ:オンラインで手軽に購入できます。自宅に配送してもらえるため便利です。
- コンビニエンスストア:主要なコンビニエンスストアでも取り扱いがあります。急な購入にも対応できます。
- スーパーマーケット:一部のスーパーマーケットでも販売されています。
- その他:一部の文具店や家電量販店などでも取り扱いがある場合があります。
郵便局の窓口では、無地の年賀はがきだけでなく、インクジェット紙、インクジェット写真用、ディズニーキャラクターデザイン、寄付金付き絵入りはがきなど、多種多様な年賀はがきが販売されています。 自分の用途や好みに合わせて、最適な年賀はがきを選びましょう。また、郵便局では年賀状印刷サービスも提供しており、デザイン選びから印刷、宛名印刷まで一括で依頼することも可能です。
よくある質問

- 年賀はがきはいつまで販売していますか?
- 古い年賀はがきは今年の年賀はがきに交換できますか?
- 書き損じた年賀はがきは修正液で直して使えますか?
- 喪中になった場合、年賀はがきはどうすればいいですか?
- 年賀はがきを普通郵便として使う場合、何か手続きが必要ですか?
- 年賀はがきを金券ショップで売ることはできますか?
- 年賀状を出すのが遅れてしまった場合、どのような言葉を添えれば良いですか?
- 寒中見舞いに年賀はがきは使えますか?
年賀はがきはいつまで販売していますか?
年賀はがきの販売期間は、例年11月1日頃から翌年の1月上旬から中旬頃までです。例えば、2026年用年賀はがきは、2025年11月1日(土)から2026年1月10日(土)まで販売される予定です。
古い年賀はがきは今年の年賀はがきに交換できますか?
古い年賀はがきをその年の新しい年賀はがきに交換することはできません。ただし、手数料を支払えば、通常の郵便はがきや切手、郵便書簡、レターパックなどと交換することは可能です。
書き損じた年賀はがきは修正液で直して使えますか?
書き損じた年賀はがきを修正液や修正テープで直して使うのは、マナーとして避けるのが望ましいです。郵便局の窓口で新しいはがきや切手などと交換することをおすすめします。
喪中になった場合、年賀はがきはどうすればいいですか?
年賀はがきを購入後に喪中になった場合、年賀はがきの販売期間内であれば、手数料無料で通常の郵便はがきや切手(弔事用切手を含む)に交換できます。郵便局の窓口で喪中であることを伝え、手続きを行いましょう。
年賀はがきを普通郵便として使う場合、何か手続きが必要ですか?
年賀はがきを普通郵便として使う場合、「年賀」の文字を二重線で消す必要があります。これをしないと、郵便局が年賀状と判断し、翌年の元旦まで保管されてしまう可能性があります。また、古いはがきで料金が不足する場合は、不足分の切手を貼り足してください。
年賀はがきを金券ショップで売ることはできますか?
未使用の年賀はがきや、書き損じたものの料額印面が無事な年賀はがきは、金券ショップで買い取ってもらえる場合があります。ただし、買取価格は額面よりも低くなることがほとんどです。
年賀状を出すのが遅れてしまった場合、どのような言葉を添えれば良いですか?
松の内を過ぎて年賀状を出す場合は、「元旦」や「元日」の言葉は使わず、「一月吉日」や「新春吉日」などと記載しましょう。また、遅れたことへのお詫びの言葉を添えると丁寧です。
寒中見舞いに年賀はがきは使えますか?
寒中見舞いに年賀はがきを使うのはマナー違反です。寒中見舞いを送る際は、通常の郵便はがきや私製はがきを使用しましょう。
まとめ

- 年賀状は12月15日から25日までの投函で元旦に届く。
- 松の内(関東は1月7日、関西は1月15日)までなら年賀状として送れる。
- 松の内を過ぎたら寒中見舞いを送るのがマナー。
- 寒中見舞いには年賀はがきではなく通常はがきを使う。
- 書き損じや余った年賀はがきは郵便局で交換可能。
- 交換できるのは新しい年賀はがき(販売期間内)、通常はがき、切手など。
- 料額印面が汚れたり破れたりしたはがきは交換できない。
- 交換手数料ははがき1枚につき6円(100枚以上は13円)。
- 喪中の場合は手数料無料で通常はがきや切手に交換できる。
- 古い年賀はがきは「年賀」を消せば普通郵便として使える。
- 料金不足の場合は切手を貼り足す必要がある。
- お年玉くじの抽選結果は交換前に確認しよう。
- 金券ショップで買い取ってもらうことも可能。
- 慈善団体への寄付も有効な活用法。
- 年賀はがきの販売は例年11月1日頃から1月上旬まで。
- 郵便局、コンビニ、スーパーなどで購入できる。
