ブリーチやハイトーンカラーで理想の髪色を手に入れたものの、時間が経つと現れる「黄ばみ」に悩んでいませんか? そんな時に頼りになるのが、紫色の色素で黄ばみを打ち消し、髪を白く見せてくれる「ムラシャン」です。本記事では、ムラシャンが髪を白くするメカニズムから、失敗しない選び方、効果的な使い方までを徹底解説します。
美しいハイトーンカラーを長く楽しむためのコツを知り、理想の髪色をキープしましょう。
ムラシャンで髪が白くなるって本当?そのメカニズムを解説

ムラシャンは、ブリーチやハイトーンカラー後の髪に現れる黄ばみを抑え、透明感のある白っぽい髪色を保つためのカラーシャンプーです。髪を実際に「白く染める」わけではありませんが、黄ばみを打ち消すことで、見た目を白く、またはよりクリアな色に見せる効果があります。日本人の髪は元々黄色や赤の色素が強いため、ブリーチをすると黄色みが強く出やすい傾向にあります。
この黄色みを効果的に抑えるのがムラシャンの役割です。
ムラシャンとは?紫色の秘密
ムラシャンとは、紫色の色素が配合されたシャンプーのことで、「紫シャンプー」の略称です。この紫色の色素が、髪の黄ばみを打ち消す「補色効果」を発揮します。色相環において、黄色の反対色(補色)は紫色であり、これらを混ぜ合わせると互いの色が打ち消し合い、無彩色(白、黒、グレーなど)に近づくという原理を利用しているのです。
黄ばみを打ち消す補色効果
ブリーチ後の髪に現れる黄色い色素に、ムラシャンの紫色の色素が作用することで、黄色みが中和されます。これにより、髪色が白っぽく透明感のある仕上がりになるのです。特にアッシュカラーやミルクティーカラー、明るめのベージュカラー、パープル・バイオレットカラーなど、黄ばみが気になる髪色に効果を発揮します。
白髪にも効果はある?
ムラシャンは、白髪の黄ばみを抑える効果も期待できます。白髪は時間の経過とともに黄ばんでくることがありますが、ムラシャンを使うことでこの黄ばみを和らげ、周囲の色と馴染ませてくれるでしょう。ただし、通常の白髪を染める効果はほとんど期待できない商品が多いので、白髪染めとしての使用は適していません。
失敗しない!ムラシャン選びの重要なコツ

数多くのムラシャンの中から、自分の髪にぴったりの一本を見つけるのは難しいものです。しかし、いくつかのポイントを押さえることで、理想の仕上がりに近づくムラシャンを選ぶことができます。ここでは、ムラシャン選びの重要なコツをご紹介します。
求める仕上がりに合わせた選び方(白っぽくしたい、黄ばみを抑えたいなど)
ムラシャンの発色の強さは製品によって大きく異なります。ブリーチ後の黄ばみが強く、しっかり黄ばみを抑えて白っぽい髪色にしたい場合は、染料が濃い高発色のムラシャンを選ぶと効果的です。一方、ブリーチ後の黄ばみがそれほど強くない場合や、仕上がりを控えめにしたい場合は、発色がマイルドなものを選ぶと良いでしょう。
成分で選ぶ(保湿成分、ダメージケア成分)
ブリーチやヘアカラーでダメージを受けた髪は、乾燥しやすくパサつきがちです。そのため、ムラシャンを選ぶ際には、保湿成分やダメージケア成分が配合されているかどうかも重要なポイントとなります。天然オイル、植物エキス、リピジュア、ケラチン、ヒアルロン酸などの成分が配合されているものは、髪を優しくケアしながら色持ちを良くする効果が期待できます。
香りや泡立ちもチェック
毎日使うものだからこそ、香りや泡立ちといった使用感も大切です。好みの香りのものを選べば、バスタイムがより楽しくなります。また、泡立ちが良いムラシャンは、髪全体にムラなく広がりやすく、洗い心地も快適です。泡立ちが悪いと感じる場合は、泡立てネットなどを活用するのも良い方法です。
【厳選】髪を白く見せるおすすめムラシャン徹底比較

ここでは、髪の黄ばみを抑え、白っぽい透明感のある髪色を叶えるためにおすすめのムラシャンを厳選してご紹介します。市販で手軽に購入できるものから、サロン専売品の実力派、さらには白髪にも使えるタイプまで、あなたのニーズに合ったムラシャンを見つけるための参考にしてください。
市販で手軽に買える人気ムラシャン
- ブライセス ロイド カラーシャンプー ムラサキ: 発色が控えめでムラになりにくく、ホワイト系カラーの人にも使いやすいと評判です。
- アレスプランニング アレスカラー ムラサキシャンプー: 発色がマイルドでムラになりにくいのが特徴。保湿成分も配合されており、パサつきが気になる髪にもおすすめです。
- エンシェールズ カラーシャンプー ムラサキシャンプー: 薄い紫の色素入りで、ブリーチ後の黄ばみを抑え、髪をより白に近づけてくれると人気です。
- シュワルツコフ グッバイ イエロー カラーシャンプー: ブリーチ回数が多めのブロンドやホワイト系に特におすすめ。黄ばみを飛ばして透明感のあるきれいなカラーに仕上げてくれます。
サロン専売品の実力派ムラシャン
- ナプラ N. カラーシャンプー Pu(パープル): シアバターやブロッコリーオイルなどの天然由来の保湿成分を配合し、ヘアカラー後のきしみやパサつきを抑え、つややかでまとまりのある髪に導きます。
- フィヨーレ クオルシア カラーシャンプー パープル: 14種の植物エキスとダメージケア成分を配合。頭皮を健やかに整え、髪を優しくケアします。発色の良さと仕上がりの透明感で人気です。
- ミルボン オルディーブ アディクシー カラーケアシャンプー パープル: 毛髪補修成分を配合し、高いヘアケア効果も期待できます。泡立ちが良く、洗いやすいと評判です。
白髪にも使えるムラシャン
白髪の黄ばみを抑えたい方には、色素が強すぎず、自然に馴染むタイプのムラシャンがおすすめです。製品によっては白髪への効果を明記しているものもあるため、購入前にパッケージの表示を確認しましょう。白髪染めと併用する場合は、美容師に相談して適切な製品を選ぶことが大切です。
効果を最大化!ムラシャンの正しい使い方と注意点

ムラシャンの効果を最大限に引き出し、理想の髪色を長く楽しむためには、正しい使い方を知ることが大切です。ここでは、ムラシャンの基本的な使い方から、より効果を高めるためのコツ、そして注意点までを詳しく解説します。
基本的な使い方ステップ
ムラシャンの使い方は、通常のシャンプーと大きく変わりませんが、いくつかのポイントを押さえることで、より効果を実感できます。
- 予洗い: ぬるま湯で髪と頭皮をしっかりと洗い、スタイリング剤や汚れを落とします。スタイリング剤がついている場合は、先に通常のシャンプーで軽く洗うと良いでしょう。
- 泡立て: ムラシャンを手に取り、しっかりと泡立てます。泡立てネットを使うと、きめ細かい泡が簡単に作れます。
- 塗布・もみ洗い: 泡立てたムラシャンを髪全体になじませ、優しくもみ洗いします。特に黄ばみが気になる部分には、丁寧に泡をなじませましょう。
- 放置時間: 泡を髪全体になじませた後、3~10分程度放置します。この「泡パック」の時間が、色素を髪に浸透させるために重要です。
- すすぎ: 泡がなくなるまで、ぬるま湯で丁寧にすすぎます。すすぎ残しがないように注意しましょう。
- トリートメント・保湿: ムラシャン後は、通常のトリートメントやカラートリートメントでしっかりと保湿ケアを行います。ブリーチ後の髪はダメージを受けやすいので、保湿は欠かせません。
- 乾燥: お風呂から上がったら、できるだけ早くドライヤーで髪を乾かしましょう。濡れたまま放置すると、色素が落ちやすくなることがあります。
放置時間で仕上がりが変わる
ムラシャンの放置時間は、仕上がりの色味に大きく影響します。一般的には5~10分程度が目安とされていますが、髪質や求める色味によって調整が必要です。 長めに放置するほど色素は入りやすくなりますが、色が強く出すぎたり、色ムラになったりする可能性もあるので注意しましょう。 逆に、放置時間が短すぎると効果が薄れることもあります。
ムラなく仕上げるコツ
ムラなくきれいに仕上げるためには、以下のコツを試してみてください。
- 事前にブラッシング: シャンプー前に髪を丁寧にブラッシングし、絡まりやホコリを取り除いておくと、泡が全体に行き渡りやすくなります。
- 多めに使う: ムラシャンは少量だと色ムラができやすいため、通常のシャンプーより2~3倍多めに使い、髪全体にしっかり行き渡らせましょう。
- シャワーキャップやラップを活用: 放置時間中にシャワーキャップやラップで髪を密閉すると、泡が髪に密着し、色素の浸透が良くなります。
- ブリーチ回数に注意: ブリーチ回数が多い部分(毛先など)と少ない部分(根元など)で色の入り方が異なることがあります。ブリーチ回数に差がある場合は、色の入り具合を見ながら調整しましょう。
毎日使っても大丈夫?
ムラシャンの使用頻度は、髪質や目指す色味によって異なりますが、一般的には週に2~3回(2~3日に1回程度)が目安とされています。 毎日使用すると、黄ばみの抑制やカラー持ちの向上といったメリットがある一方で、髪や頭皮の乾燥、色が沈んで暗く見えるリスク、コストの増加といったデメリットも考えられます。 髪の状態を見ながら、適切な頻度で使うことが大切です。
ムラシャンに関するよくある質問

- ムラシャンはどれくらいの頻度で使うのが良いですか?
- ムラシャンだけで髪は完全に白くなりますか?
- ムラシャンで髪が傷むことはありますか?
- ムラシャンを使うと手が染まりますか?
- ムラシャンとカラートリートメントの違いは何ですか?
- ムラシャンとシルバーシャンプーの違いは何ですか?
ムラシャンはどれくらいの頻度で使うのが良いですか?
ムラシャンの使用頻度は、一般的に週に2~3回(2~3日に1回程度)が目安です。髪の黄ばみが気になり始めたタイミングで使い始め、色落ちの進行具合や求める色味に合わせて調整しましょう。毎日使うと色が濃くなりすぎたり、髪が乾燥したりする可能性もあるため、様子を見ながら使用することが大切です。
ムラシャンだけで髪は完全に白くなりますか?
ムラシャンは、髪の黄ばみを打ち消すことで、見た目を白っぽく透明感のある色に近づける効果がありますが、髪を完全に「白く染める」ものではありません。ブリーチでしっかりと脱色された髪に使うことで、より白に近い色合いを表現しやすくなります。
ムラシャンで髪が傷むことはありますか?
ムラシャン自体が直接髪を大きく傷めることは少ないですが、ブリーチ後の髪はデリケートな状態です。ムラシャンの中には洗浄力がやや強めのものもあるため、髪や頭皮の乾燥を感じる場合は、アミノ酸系などのマイルドな洗浄成分が配合されたものを選んだり、使用後にしっかりとトリートメントで保湿ケアを行ったりすることが重要です。
ムラシャンを使うと手が染まりますか?
ムラシャンの色素は、素手で使うと爪の間などに色が残ってしまうことがあります。すぐに洗い流せば数日で落ちることがほとんどですが、気になる場合はビニール製の手袋を着用して使うと良いでしょう。
ムラシャンとカラートリートメントの違いは何ですか?
ムラシャン(カラーシャンプー)は、シャンプーの洗浄と同時に色素を補給し、黄ばみを抑えたり色持ちを良くしたりするものです。一方、カラートリートメントは、トリートメント効果に加えて色素を髪に浸透させることで、よりしっかりと色味を補給し、色持ちを良くしたり、色を濃く入れたりする目的で使われます。ムラシャンよりも染毛力が高い傾向にあります。
ムラシャンとシルバーシャンプーの違いは何ですか?
ムラシャンとシルバーシャンプーはどちらもカラー後の黄ばみや色落ちを抑える目的で使われますが、仕上がりの色味に違いがあります。ムラシャンは紫系の色素で黄ばみを中和し、白っぽく透明感のある仕上がりを目指します。一方、シルバーシャンプーは銀色の色素で、よりクールで白みがかったシルバー系の髪色をキープしたい場合におすすめです。
まとめ
- ムラシャンは、ブリーチ後の髪の黄ばみを抑え、白っぽい透明感のある髪色を保つカラーシャンプーです。
- 黄色の補色である紫色の色素が、髪の黄色みを中和するメカニズムで作用します。
- 白髪の黄ばみ対策にも効果が期待できますが、白髪染めとしての効果は限定的です。
- ムラシャン選びでは、求める仕上がり、保湿・ダメージケア成分、香りや泡立ちを考慮しましょう。
- 市販品からサロン専売品まで、様々なブランドから効果的なムラシャンが販売されています。
- 正しい使い方は、予洗い、泡立て、塗布・もみ洗い、放置、すすぎ、トリートメント、乾燥の順です。
- 放置時間は5~10分が目安ですが、髪質や求める色味によって調整が必要です。
- ムラなく仕上げるには、ブラッシング、多めの使用、シャワーキャップ活用がコツです。
- 使用頻度は週2~3回が一般的で、毎日使うと乾燥や色沈みのリスクがあります。
- ムラシャンは髪を「白く染める」ものではなく、黄ばみを打ち消し白く見せる効果です。
- 手や爪に色がつくことがあるため、気になる場合は手袋の使用がおすすめです。
- カラートリートメントはムラシャンより染毛力が高い傾向にあります。
- シルバーシャンプーは、よりクールで白みがかったシルバー系の髪色向けです。
- ムラシャンは、ハイトーンカラーを美しく長く楽しむための重要なアイテムです。
- 自分の髪の状態と目的に合ったムラシャンを選び、正しい使い方で理想の髪色をキープしましょう。
