「急にお腹が痛くなってきた…これってもしかして盲腸?」「盲腸と虫垂炎ってよく聞くけど、何が違うの?」そんな疑問や不安を抱えていませんか?多くの方が「盲腸」という言葉を使いますが、実は医学的に正確な病名ではないことをご存知でしたか?
本記事では、「盲腸炎」と「虫垂炎」の明確な違いから、具体的な症状、原因、そして最新の治療法まで、あなたの疑問をスッキリ解決します。突然の腹痛に慌てないためにも、正しい知識を身につけておきましょう。
【結論】「盲腸(盲腸炎)」は俗称!正しくは「急性虫垂炎」です

多くの方が腹痛の際に「盲腸かも?」と心配されますが、一般的に「盲腸」や「盲腸炎」と呼ばれている病気は、医学的には「急性虫垂炎」というのが正しい名称です。 まずは、この最も重要なポイントを理解することが大切です。では、なぜ「盲腸」という呼び方が広まったのでしょうか。そして、「盲腸」と「虫垂」は体のどの部分で、どのような違いがあるのでしょうか。
この章では、以下の点について詳しく解説していきます。
- なぜ「盲腸」と呼ばれるようになったの?
- 盲腸と虫垂の場所と役割の違い
なぜ「盲腸」と呼ばれるようになったの?
「盲腸炎」という言葉が広く使われるようになったのには、歴史的な背景があります。昔は、今のように精密な検査機器がなかったため、診断が遅れがちでした。 その結果、手術で開腹したときには、すでに虫垂の炎症がその根元にある「盲腸」にまで及んでいることが多かったのです。 まるで盲腸自体が病気の中心であるかのように見えたため、「盲腸炎」という呼び名が定着したと言われています。
しかし、医学の進歩により、この病気は盲腸そのものではなく、そこから垂れ下がっている「虫垂」という小さな臓器の炎症であることが明らかになりました。 そのため、現在では「急性虫垂炎」が正式な病名として使われています。 日常会話で「盲腸」と言っても意味は通じますが、正確には「虫垂」の病気であると覚えておきましょう。
盲腸と虫垂の場所と役割の違い
では、「盲腸」と「虫垂」は、体のどこにあって、それぞれどのような役割を持っているのでしょうか。この二つは隣接していますが、全く別の器官です。
まず「盲腸」は、小腸と大腸のつなぎ目に位置する、大腸の一部です。 袋状の形をしており、小腸から送られてきた食べ物の消化吸収を助ける役割を担っています。 まさに消化器官としての大切な働きがあるのです。
一方の「虫垂」は、その盲腸の先端からぶら下がっている、長さ5~10cmほどの細長い管状の臓器です。 見た目がミミズやイモムシに似ていることから「虫垂」という名前が付きました。 かつては、虫垂には特に役割がないと考えられていましたが、近年の研究では、腸内の免疫機能に関わるリンパ組織が豊富に存在し、免疫の司令塔のような役割を担っている可能性が指摘されています。 つまり、切除しても日常生活に支障はありませんが、体にとって全く無意味な臓器というわけではないのです。
このように、「盲腸」は消化器官の一部であり、「虫垂」は免疫に関わる可能性のある付属器官であるという明確な違いがあります。
急性虫垂炎の症状|こんなサインに要注意!

急性虫垂炎の最も特徴的な症状は腹痛ですが、その痛み方には特徴があります。 初期症状を見逃さず、適切なタイミングで病院を受診するためにも、どのような症状が現れるのかを具体的に知っておくことが重要です。放置すると重症化し、命に関わる腹膜炎を引き起こす可能性もあるため、注意が必要です。
この章では、急性虫垂炎の代表的な症状について解説します。
- 時間経過で痛む場所が変わるのが特徴
- 吐き気・嘔吐・食欲不振
- 37~38℃の発熱
時間経過で痛む場所が変わるのが特徴
急性虫垂炎の痛みの最大の特徴は、時間の経過とともに痛む場所が移動することです。 最初は、みぞおち(お腹の上の真ん中あたり)やおへその周りに、漠然とした鈍い痛みや不快感として現れることがほとんどです。 この段階では、胃痛や食べ過ぎによる胃もたれと勘違いしてしまう人も少なくありません。
しかし、発症から数時間から24時間ほど経つと、炎症が虫垂そのものから周囲に広がり始め、痛みは徐々にお腹の右下へと移動していきます。 この右下腹部の痛みは、だんだんと鋭く、持続的なものに変わっていきます。押すと痛む「圧痛」や、押した手を急に離したときに響くような強い痛み「反跳痛(はんちょうつう)」が見られるようになると、炎症が腹膜にまで及んでいるサインかもしれません。
このように、「みぞおちの痛み → 吐き気 → 右下腹部の痛み」という症状の順番は、虫垂炎を診断する上で非常に重要なポイントとなります。
吐き気・嘔吐・食欲不振
腹痛に続いて、吐き気(悪心)や嘔吐、そして食欲がなくなるといった症状が現れることも、急性虫垂炎の典型的なサインです。 これらの症状は、虫垂の炎症によって腸の動きが悪くなったり、炎症そのものが体に影響を及ぼしたりすることで引き起こされます。
特に、胃腸炎の場合は吐き気や嘔吐が腹痛よりも先にくることが多いのに対し、虫垂炎では腹痛が先に起こり、その後に吐き気が続くという順番が特徴的です。 もちろん個人差はありますが、この症状の現れる順番も、他の病気と見分けるための一つの目安になります。急な腹痛とともに食欲が全くなくなり、吐き気を感じるようになったら、虫垂炎の可能性を考える必要があります。
37~38℃の発熱
急性虫垂炎では、炎症反応として発熱を伴うことが多くあります。 熱の高さは炎症の程度によって異なりますが、一般的には37℃台から38℃程度の微熱から中等度の熱が出ることが多いです。
ただし、高齢者や免疫力が低下している方の場合、炎症が進行していてもあまり熱が上がらないこともあるため注意が必要です。 逆に、39℃以上の高熱が出る場合は、虫垂が破れて膿がお腹の中に広がる「穿孔(せんこう)性虫垂炎」や、腹部全体に炎症が広がる「腹膜炎」といった重篤な状態に進行している可能性があり、非常に危険なサインです。 腹痛に加えて熱が出てきた場合は、自己判断で様子を見ずに、速やかに医療機関を受診することが重要です。
急性虫垂炎の原因って何?

なぜ、突然あのような激しい痛みを引き起こす急性虫垂炎になってしまうのでしょうか。実は、急性虫垂炎のはっきりとした原因は、まだ完全には解明されていません。 しかし、いくつかの要因が重なって発症すると考えられています。原因を知ることで、予防に繋がるヒントが見つかるかもしれません。
ここでは、現在考えられている急性虫垂炎の主な原因について解説します。
- 虫垂の入り口が詰まることが主な原因
- ストレスは直接的な原因になる?
虫垂の入り口が詰まることが主な原因
現在、急性虫垂炎の最も有力な原因と考えられているのが、何らかの理由で虫垂の入り口(内腔)が塞がれてしまうことです。 虫垂の入り口が塞がると、内部で行き場を失った腸液や粘液が溜まり、内圧が高まります。 この閉鎖された環境で腸内細菌が異常に増殖し、炎症を引き起こすのです。
では、何が虫垂の入り口を塞いでしまうのでしょうか。主な原因としては、以下のようなものが挙げられます。
- 糞石(ふんせき): 硬くなった便の塊が詰まるケースが最も多いとされています。
- リンパ組織の腫れ: 風邪や胃腸炎などによって、虫垂の壁にあるリンパ組織が腫れて入り口を塞いでしまうことがあります。特に若い世代ではこのケースが多いと言われています。
- その他: 植物の種や魚の骨などの異物、まれに腫瘍などが原因となることも報告されています。
このように、虫垂の入り口が塞がることが、炎症を引き起こす最初の引き金になると考えられています。
ストレスは直接的な原因になる?
「ストレスで盲腸になった」という話を聞いたことがあるかもしれませんが、現在のところ、ストレスが急性虫垂炎の直接的な原因になるという医学的な証拠は確立されていません。 ストレスが直接、虫垂の入り口を塞いだり、細菌を増殖させたりするわけではないのです。
しかし、間接的な要因として関わっている可能性は否定できません。 例えば、過度なストレスや疲労、不規則な生活は、体の免疫力を低下させます。 免疫力が落ちると、普段は問題にならないような細菌の増殖を抑えきれなくなったり、炎症が起こりやすくなったりする可能性があります。また、ストレスが原因で便秘や下痢になり、腸内環境が乱れることも、虫垂炎のリスクを高める一因になると考えられています。
結論として、ストレスが「直接」の原因とは言えませんが、健康的な生活習慣を心がけ、ストレスを溜めないようにすることは、虫垂炎を含む様々な病気の予防に繋がると言えるでしょう。
病院での検査と診断の流れ

「もしかして虫垂炎かも…」と思ったら、何科を受診し、どのような検査が行われるのでしょうか。虫垂炎の診断は、症状の問診や身体診察に加えて、いくつかの検査を組み合わせて総合的に判断されます。 正確な診断を受けるためにも、検査の流れを知っておくと安心です。
ここでは、医療機関で行われる主な検査と診断方法について解説します。
- 問診と身体診察
- 血液検査
- 画像検査(超音波検査・CT検査)
問診と身体診察
病院に到着すると、まず医師による問診が行われます。ここでは、以下のようなことを詳しく聞かれます。
- いつから、どこが痛み始めたか
- 痛みの種類(ズキズキ、シクシクなど)
- 痛みの場所は移動したか
- 腹痛以外の症状(吐き気、発熱、下痢など)はあるか
- 食事はとれているか
- 過去にかかった病気や、現在治療中の病気はあるか
次に、身体診察(触診)に移ります。医師がお腹を直接触って、痛みの場所や程度、お腹の硬さなどを確認します。 特に、虫垂がある右下腹部を重点的に診察します。押したときに痛みがあるか(圧痛)、押した手を離したときに痛みが響くか(反跳痛)などを調べることで、炎症の広がり具合を評価します。 この問診と身体診察は、虫垂炎の診断において非常に重要な初期ステップです。
血液検査
次に、血液検査が行われます。 血液検査では、体の中で炎症が起きているかどうかを調べることができます。具体的には、以下の項目をチェックします。
- 白血球数(WBC): 体内に細菌などが侵入すると、体を守るために白血球が増加します。虫垂炎では、この数値が高くなることが一般的です。
- CRP(C反応性タンパク): 体内で炎症が起きると、肝臓で作られるタンパク質です。炎症が強いほど数値が高くなります。
これらの数値が上昇していると、体のどこかで炎症が起きていることを示唆します。ただし、発症してすぐの段階では数値が正常なこともあるため、血液検査の結果だけで診断が確定するわけではありません。 問診や他の検査結果と合わせて総合的に判断されます。
画像検査(超音波検査・CT検査)
問診、身体診察、血液検査で虫垂炎が強く疑われる場合、診断を確定させるために画像検査が行われます。 主に行われるのは、超音波(エコー)検査とCT検査です。
- 腹部超音波(エコー)検査: 体に超音波を当て、その反響を画像化する検査です。 腫れて大きくなった虫垂や、周囲に膿が溜まっていないかなどを確認できます。 放射線被ばくがないため、特に子供や妊婦さんに対してよく行われます。
- CT検査: X線を使って体の断面を撮影する検査です。 超音波検査よりも詳細にお腹の中の状態を観察でき、腫れた虫垂の様子や糞石の有無、炎症の広がり具合などを非常に正確に評価できます。 他の病気(憩室炎、尿路結石、婦人科疾患など)との鑑別にも役立ちます。
これらの画像検査によって、虫垂の状態を直接目で見て確認し、診断を確定させます。虫垂炎が疑われる場合は、正確な検査のために食事を摂らずに受診することが望ましいです。
虫垂炎の治療法|手術だけじゃない?

「虫垂炎になったら、すぐに手術で切らなければいけない」と思っている方も多いのではないでしょうか。しかし、近年では治療法も多様化しており、必ずしも手術が第一選択とは限りません。 炎症の程度や患者さんの状態によって、最適な治療法が選択されます。
この章では、現在の虫垂炎の主な治療法について、それぞれの特徴を詳しく解説します。
- 薬で散らす「保存的治療」
- 根治を目指す「手術療法」
薬で散らす「保存的治療」
炎症が比較的軽い「カタル性虫垂炎」や、一部の「蜂窩織炎性虫垂炎」の場合、手術をせずに抗生物質(抗菌薬)の投与で炎症を抑える「保存的治療」が選択されることがあります。 これは、一般的に「薬で散らす」と言われる方法です。
この治療では、入院して絶食し、点滴で抗生物質を投与するのが基本です。 炎症が治まり、腹痛や発熱などの症状が改善すれば、食事を再開し、退院となります。 手術を回避できるため、体への負担が少ないのが大きなメリットです。
しかし、保存的治療にはデメリットもあります。最も大きなものは再発の可能性があることです。統計的には、保存的治療を行った場合、約20~30%の確率で再発するといわれています。 また、薬で散らした後に、再発予防のために予定を組んで手術(待機的手術)を行うという選択肢もあります。 どの治療法を選択するかは、炎症の程度や再発のリスク、患者さんの希望などを考慮して、医師と相談しながら決定されます。
根治を目指す「手術療法」
炎症が強い場合、虫垂が破れる危険性がある場合、または保存的治療で改善が見られない場合には、原因となっている虫垂そのものを切除する「手術療法」が行われます。 手術は虫垂炎の根本的な治療法であり、一度手術を受ければ再発の心配は基本的にありません。
手術方法には、大きく分けて2つの種類があります。
- 開腹手術
従来から行われている方法で、右下腹部を数cm切開して、直接虫垂を切除します。 炎症が非常に強い場合や、お腹の中に膿が広がっている(腹膜炎)場合などには、この方法が選択されることがあります。 - 腹腔鏡下手術(ふくくうきょうかしゅじゅつ)
近年主流となっている方法です。 お腹に数カ所(通常3カ所程度)の小さな穴を開け、そこからカメラ(腹腔鏡)と細い手術器具を挿入して、モニターを見ながら虫垂を切除します。 傷が小さく、術後の痛みが少ないため、体への負担が少なく、入院期間も短くなるという大きなメリットがあります。
どちらの手術方法になるかは、虫垂炎の重症度や病院の方針によって決まります。最近では、多くの施設で腹腔鏡下手術が第一選択となっています。
本当の「盲腸炎」とは?

これまで、一般的に「盲腸炎」と呼ばれている病気は、正しくは「急性虫垂炎」であると解説してきました。では、医学的な意味での「盲腸炎」は存在するのでしょうか。
実は、盲腸そのものに炎症が起こる病気も、ごくまれに存在します。 これを「盲腸炎」や「盲腸憩室炎(けいしつえん)」と呼びます。憩室とは、腸の壁の一部が外側に袋状に飛び出したもので、この憩室に便などが詰まって炎症を起こすのが憩室炎です。 盲腸にも憩室ができることがあり、そこで炎症が起きると、急性虫垂炎と非常によく似た右下腹部の痛みを引き起こします。
症状が似ているため、CT検査などの画像診断を行わないと、虫垂炎との区別が難しい場合があります。 治療は、虫垂炎と同様に、軽症であれば抗生物質による保存的治療、重症であれば手術が行われます。
しかし、その発生頻度は急性虫垂炎に比べてはるかに低いため、一般的に「盲腸」と言えば、やはり「急性虫垂炎」を指していると考えて差し支えないでしょう。
よくある質問

ここでは、「盲腸炎」と「虫垂炎」に関して、多くの方が抱く疑問についてQ&A形式でお答えします。
虫垂炎になったら何科を受診すればいいですか?
急な腹痛で虫垂炎が疑われる場合は、消化器外科、外科、または消化器内科を受診するのが一般的です。夜間や休日で専門の科がわからない場合は、救急外来を受診してください。 病院によっては、まず内科で診察を受け、必要に応じて外科に紹介されることもあります。大切なのは、自己判断で我慢せず、早めに医療機関に相談することです。
虫垂炎は自然に治りますか?放置するとどうなりますか?
ごく初期の軽い炎症であれば、体の免疫力で自然に治まるケースもゼロではありません。しかし、基本的には自然治癒は期待できず、放置するのは非常に危険です。
炎症が進行すると、虫垂の壁がもろくなり、最終的には破れてしまいます(穿孔)。 虫垂が破れると、内部の細菌や膿がお腹全体に広がり、「腹膜炎」という重篤な状態を引き起こします。 腹膜炎になると、激しい腹痛と高熱に見舞われ、命に関わることもあるため、緊急手術が必要になります。 「たかが盲腸」と軽視せず、疑わしい症状があればすぐに病院へ行くことが重要です。
子供や妊婦、高齢者の虫垂炎で気をつけることは?
子供、妊婦、高齢者は、典型的な症状が現れにくかったり、診断が難しかったりすることがあるため、特に注意が必要です。
- 子供: 小さな子供は、痛みの場所や状態をうまく言葉で伝えられないことがあります。 また、進行が早い傾向があるため、「なんとなく元気がない」「食欲がない」「吐いている」などの変化に注意し、早めに小児科や外科を受診しましょう。
- 妊婦: 妊娠中は子宮が大きくなることで、虫垂の位置が通常とは異なる場所に移動していることがあります。 そのため、右下腹部以外の場所に痛みが出ることがあります。また、つわりと症状が似ているため、診断が遅れることもあります。我慢せずに産婦人科医に相談することが大切です。
- 高齢者: 高齢者は、痛みや発熱といった症状がはっきりと現れにくい傾向があります。 自覚症状が乏しいまま重症化してしまうケースもあるため、食欲不振やなんとなくの体調不良でも、普段と違う様子があれば注意が必要です。
虫垂炎の手術後の生活で注意点はありますか?
手術方法や術後の経過にもよりますが、腹腔鏡下手術であれば、通常は数日から1週間程度で退院できます。 退院後は、すぐに普段通りの生活に戻れることが多いですが、激しい運動や重いものを持つ作業は、医師の指示に従い、1ヶ月程度は避けた方が良いでしょう。
食事については、退院直後は消化の良いものから始め、徐々に普段の食事に戻していきます。 特に便秘は腹圧をかける原因になるため、水分や食物繊維をしっかり摂ることを心がけましょう。傷口の痛みや違和感が続く場合や、発熱、腹痛などが現れた場合は、すぐに手術を受けた病院に連絡してください。
虫垂炎は予防できますか?
急性虫垂炎の明確な予防法は、残念ながら確立されていません。 原因が完全には解明されていないため、100%防ぐことは難しいのが現状です。
しかし、リスクを減らすために日頃から心がけられることはあります。原因の一つとされる糞石は便秘と関連があるため、便秘を防ぐ生活習慣が予防に繋がる可能性があります。 具体的には、
- 食物繊維の多い食事を摂る
- 適度な運動を習慣にする
- 十分な水分を補給する
- ストレスを溜めず、規則正しい生活を送る
といった、一般的な健康管理が重要です。 これらは腸内環境を整え、体の免疫力を維持することにも繋がり、結果的に虫垂炎のリスクを低減させると考えられます。
まとめ

- 一般的に「盲腸炎」と呼ばれる病気の正式名称は「急性虫垂炎」。
- 「盲腸」は臓器の名前で、「虫垂炎」は病気の名前である。
- 盲腸は大腸の一部で、虫垂は盲腸から垂れ下がる器官。
- 虫垂炎の主な原因は、糞石などで虫垂の入り口が塞がること。
- ストレスは直接の原因ではないが、間接的に影響する可能性。
- 典型的な症状は、みぞおちから右下腹部への痛みの移動。
- 腹痛の他に、吐き気や発熱を伴うことが多い。
- 診断は問診、血液検査、画像検査(CTなど)を組み合わせて行う。
- 治療法には、薬で散らす「保存的治療」がある。
- 保存的治療は再発のリスクがある。
- 根治的な治療法は、虫垂を切除する「手術療法」。
- 近年は傷が小さく負担の少ない「腹腔鏡下手術」が主流。
- 放置すると腹膜炎を起こし、命に関わる危険性がある。
- 子供や高齢者、妊婦は症状が典型的でない場合があり注意が必要。
- 明確な予防法はないが、便秘予防など生活習慣の改善が大切。
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