お気に入りのローファーを履いて出かけたのに、歩くたびにかかとがパカパカと脱げてしまう…。そんな経験はありませんか?集中して歩けなかったり、靴擦れの原因になったりと、せっかくのおしゃれが台無しになってしまいますよね。本記事では、なぜローファーのかかとが脱げてしまうのか、その原因を詳しく解説し、誰でも今すぐ簡単にできる対策を10個ご紹介します。100均で手に入る便利なグッズから、正しいローファーの選び方まで、あなたの悩みを解決する情報が満載です。この記事を読めば、もうローファーのかかと脱げに悩まされることはありません。
なぜ?ローファーのかかとが脱げる主な3つの原因

ローファーのかかとが脱げてしまう「パカパカ問題」。多くの人が経験するこの悩みには、いくつかの原因が考えられます。原因を正しく知ることが、効果的な対策への第一歩です。ここでは、主な3つの原因について詳しく見ていきましょう。
- 原因1:サイズが合っていない(大きい・幅が合わない)
- 原因2:ローファー特有の構造
- 原因3:歩き方や足の変化
原因1:サイズが合っていない(大きい・幅が合わない)
かかとが脱げる最も一般的な原因は、靴のサイズが足に合っていないことです。 特に、足の長さ(cm)だけで選んでしまい、幅(ワイズ)や甲の高さが合っていないケースが多く見られます。足長は合っていても、幅が広すぎたり甲が低すぎたりすると、靴の中に隙間ができてしまい、歩行時にかかとが浮いてしまうのです。
また、革製のローファーは履いているうちに革が伸びて馴染んでくるため、購入時にジャストサイズすぎると、後々ゆるくなってしまうことも。かといって、最初から大きめのサイズを選ぶと、新品の状態からかかとが脱げる原因になります。このサイズ選びの難しさが、ローファーの悩みの一つと言えるでしょう。
原因2:ローファー特有の構造
ローファーは、スニーカーのように靴紐やストラップで足を固定する部分がないデザインが特徴です。 この「脱ぎ履きしやすい」というメリットが、裏を返せば「脱げやすい」というデメリットにも繋がっています。足をしっかりとホールドできる部分が少ないため、サイズが少しでも合わないと、歩く動作で簡単にかかとが抜けてしまうのです。
さらに、ヒールのあるタイプのローファーは、体重が前方に移動しやすくなります。 つま先側に足が滑ることで、かかと部分に余計な隙間が生まれ、パカパカと脱げる原因になってしまいます。
原因3:歩き方や足の変化
意外と見落としがちなのが、自分自身の歩き方の癖です。 足を引きずるように歩いたり、ペタペタと歩いたりする癖があると、かかとが靴にしっかりとついてこず、脱げやすくなることがあります。正しい歩き方を意識するだけでも、かかと脱げが改善されるケースもあります。
また、足のサイズや形は一日の中でも変化します。特に夕方になると足がむくみ、サイズが大きくなる傾向があります。午前中にピッタリだと思って購入したローファーが、夕方にはきつく感じたり、逆に朝はゆるく感じたりすることもあるのです。時間帯による足の変化も、かかとが脱げる一因として考えられます。
【今すぐできる】ローファーのかかと脱げ対策!おすすめグッズ5選

購入したローファーのかかとが脱げてしまう場合でも、諦める必要はありません。便利な対策グッズを使えば、フィット感を高めて快適に歩けるようになります。ここでは、即効性が高く、多くの靴屋さんや通販サイトで手軽に購入できるおすすめのグッズを5つ紹介します。
- ① かかとパッド(ヒールグリップ)
- ② インソール(中敷き)
- ③ タンパッド
- ④ つま先クッション
- ⑤ シューズストラップ
① かかとパッド(ヒールグリップ)
かかと脱げ対策の定番アイテムが、かかとパッド(ヒールグリップ)です。ローファーのかかと内側に貼り付けることで、靴と足の隙間を埋め、かかとをしっかりとホールドしてくれます。 クッション性のある素材でできているものが多く、かかと脱げを防ぐと同時に、靴擦れの防止にも効果的です。
厚みや素材も様々で、ジェルタイプ、布タイプ、革タイプなどがあります。靴の色や素材に合わせて選ぶと、脱いだ時も目立ちにくいでしょう。まずはこのアイテムから試してみるのがおすすめです。
② インソール(中敷き)
靴全体が大きく感じる場合は、インソール(中敷き)を入れてサイズを調整するのが効果的です。 インソールを入れることで靴底が上がり、足全体が靴にフィットしやすくなります。特に、甲が低くて隙間ができてしまう人におすすめです。
インソールには、靴全体に敷く「フルインソール」と、土踏まずからつま先までをカバーする「ハーフインソール」があります。フルインソールを入れるとかかとが浅くなり、かえって脱げやすくなる場合は、ハーフインソールを試してみてください。足が前に滑るのを防ぎ、かかとのフィット感を高めることができます。
③ タンパッド
「タンパッド」は、ローファーの甲の部分、いわゆる「ベロ(タン)」の裏側に貼り付けるパッドです。 これにより、足の甲がしっかりと固定され、歩行時に足が前方にズレるのを防ぎます。足が前に滑らなくなることで、結果的にかかとに隙間ができにくくなり、脱げを防止できるという仕組みです。
インソールを入れるとつま先がきつくなってしまうという人や、甲の部分だけがゆるいという人に特におすすめのアイテム。目立たない部分なので、靴のデザインを損なわないのも嬉しいポイントです。
④ つま先クッション
つま先部分に隙間がある場合や、ヒールのあるローファーで足が前に滑ってしまう場合には、つま先クッションが有効です。 スポンジやジェル状のクッションを靴のつま先部分に詰めることで、足が前に行くのを防ぎ、かかとを正しい位置にキープします。
サイズが少し大きいと感じる靴の微調整に便利で、指先の保護や衝撃吸収の効果も期待できます。ただし、詰めすぎると指先が窮屈になってしまうため、適度な厚みのものを選ぶことが大切です。
⑤ シューズストラップ
何を試しても脱げてしまう、という場合の最終手段としてシューズストラップがあります。パンプスなどでよく使われるアイテムですが、ローファーのデザインによっては活用できます。後付けでストラップを装着することで、物理的に足と靴を固定し、脱げるのを防ぎます。
透明なビニールタイプや、靴の色に合わせられる革風のタイプなど種類も豊富です。ファッションの一部として、あえてデザイン性のあるストラップを選んでみるのもおしゃれの幅が広がります。
【100均でOK】ダイソー・セリアで買える優秀対策グッズ

「対策グッズを試したいけど、お金はあまりかけたくない…」そんな方には、100円ショップのアイテムがおすすめです。ダイソーやセリアなどでは、驚くほど優秀なかかと脱げ対策グッズが手に入ります。ここでは、100均で揃えられるおすすめグッズと、使用する際の注意点をご紹介します。
- ダイソーのおすすめグッズ紹介
- セリアのおすすめグッズ紹介
- 100均グッズを使う際の注意点
ダイソーのおすすめグッズ紹介
ダイソーは靴関連のケアグッズが非常に充実しています。 「かかとをつつむパッド」や「低反発かかと靴ずれ予防パッド」は、厚みのあるクッションがかかとをしっかりホールドし、脱げと靴擦れを同時に防いでくれる人気商品です。 また、つま先の隙間を埋める「つま先クッション」や、ピンポイントで使える「ジェルインソール」など、悩みの種類に応じて様々なアイテムを選ぶことができます。 抗菌防臭加工が施されているものもあり、衛生面でも安心して使えるのが嬉しいポイントです。
セリアのおすすめグッズ紹介
セリアにも、かかと脱げ対策に使えるアイテムが揃っています。特にジェルタイプのパッドが豊富で、透明で目立ちにくいものが多いため、靴のデザインを損ないたくない場合に重宝します。 かかと用のジェルパッドは、クッション性が高く、かかとへの衝撃を和らげながらフィット感を高めてくれます。デザインもおしゃれなものが多く、見えない部分にもこだわりたい女性に人気です。
100均グッズを使う際の注意点
100均グッズは非常にコストパフォーマンスが高い一方で、注意点もあります。まず、粘着テープの強度が商品によって異なるため、すぐに剥がれてしまうことがあります。また、耐久性は専門メーカー品に劣る場合があるため、消耗品と割り切って定期的に交換するのがおすすめです。
まずは100均グッズで様々な種類の対策を試し、自分の足や靴にどのタイプのパッドが合うのかを見極めるという使い方が賢い選択と言えるでしょう。フィット感が気に入れば、より長持ちする専門メーカーの同様の製品に切り替えるのも一つの方法です。
もう失敗しない!かかとが脱げにくいローファーの選び方

対策グッズで調整することも大切ですが、最も良いのは購入する段階で自分に合った、かかとが脱げない一足を選ぶことです。ここでは、もうローファー選びで失敗しないための、正しい選び方のポイントを詳しく解説します。
- 正しい足のサイズの測り方
- 試し履きは夕方がベスト!チェックポイント3つ
- かかとが脱げにくいデザインとは?
正しい足のサイズの測り方
靴選びの基本は、自分の足の正確なサイズを知ることから始まります。 多くの人は足の長さ(足長)しか気にしていませんが、足の幅(ワイズ)や甲周りのサイズ(足囲)も非常に重要です。 専門店で計測してもらうのが最も確実ですが、自分でも測ることができます。
【簡単な測り方】
1. 紙の上に立ち、かかとを壁につける。
2. 一番長い足指の先端に印をつける。
3. 壁から印までの長さが「足長」。
4. 親指の付け根と小指の付け根の最も出っ張っている部分をメジャーで一周させた長さが「足囲」。
この数値を知っておくだけで、靴選びの精度が格段に上がります。
試し履きは夕方がベスト!チェックポイント3つ
靴を試し履きするなら、足が最もむくんでいる夕方以降の時間帯がおすすめです。 また、その際に履く靴下は、普段そのローファーと合わせる予定の厚さのものを持参しましょう。 そして、試し履きでは以下の3点を必ずチェックしてください。
- かかとのフィット感:履いて少し歩いてみましょう。かかとがパカパカと浮かないか、逆に食い込んで痛くないかを確認します。かかとに指が1本スッと入るようなら、サイズが大きすぎる可能性が高いです。
- つま先のゆとり(捨て寸):つま先が靴の先端に当たって窮屈でないかを確認します。指が自由に動かせるくらいの、1cm〜1.5cm程度の適度な余裕(捨て寸)が必要です。
- 甲・幅の圧迫感:甲の部分や足幅が締め付けられて痛くないかを確認します。特に革靴は最初は少し硬いので、我慢できないほどの圧迫感がある場合は、サイズやワイズが合っていません。
かかとが脱げにくいデザインとは?
ローファーのデザインによっても、脱げやすさは変わってきます。一般的に、甲を覆う部分が深いデザインのものほど、足をしっかりとホールドしてくれるため脱げにくくなります。ビットローファーやタッセルローファーよりも、シンプルなコインローファーの方が甲を深く覆う傾向にあります。
また、最近では履き口のかかと部分にゴムが入っているものや、かかと部分のカーブが足にフィットするように工夫されたデザインのローファーも登場しています。 こうした機能性のあるデザインを選ぶのも、かかと脱げを防ぐ賢い方法です。
グッズがなくてもできる!かかとを脱げにくくする裏ワザ

「今すぐどうにかしたいのに、手元に対策グッズがない!」そんな緊急事態に役立つ、身近なものでできる裏ワザをご紹介します。完璧な対策とはいきませんが、応急処置として知っておくと便利です。
- 靴下で調整する
- 歩き方を意識する
靴下で調整する
最も手軽な方法が、履く靴下を厚手のものに変えることです。 これだけで靴の中の隙間が埋まり、フィット感が増してかかとが脱げにくくなることがあります。特に、少し大きめのローファーを履く際には効果的です。ローファーのデザインに合わせて、リブソックスや少し厚手のコットンソックスなどを選ぶと、おしゃれを楽しみながら調整できます。
ただし、これは根本的な解決策ではないため、靴下を脱ぐシーンでは対応できません。あくまで一時的な対策として活用しましょう。
歩き方を意識する
かかとが脱げやすい人は、歩き方を見直してみるのも一つの手です。 かかとが脱げるのを気にするあまり、足をあまり上げずにすり足のように歩いてしまうと、余計に脱げやすくなる悪循環に陥りがちです。
背筋を伸ばし、かかとから着地して、足の指の付け根でしっかりと地面を蹴り出すように意識して歩いてみましょう。正しい歩行は、足が靴の中で安定し、かかとが自然とついてくるようになります。これはかかと脱げ対策だけでなく、健康や姿勢の改善にも繋がるので、ぜひ試してみてください。
よくある質問

新品のローファーのかかとが脱げる場合はどうすればいい?
新品のローファーのかかとが脱げる場合、主な原因はサイズが合っていないことです。まずはインソールやつま先クッション、かかとパッドなどを使って隙間を埋め、フィット感を調整してみてください。特に革が硬いうちは馴染んでいないため、かかとパッドで靴擦れを防ぎながら履き慣らしていくのがおすすめです。
履き慣らしたローファーがゆるくなった時の対策は?
革が伸びてゆるくなった場合は、靴の中の空間が広がっている状態です。この場合は、インソール(特にフルインソール)を入れて靴底全体を底上げし、フィット感を回復させるのが最も効果的です。タンパッドを併用して甲の浮きも抑えると、より安定感が増します。
メンズでもレディースでも対策は同じ?
はい、基本的に対策は同じです。かかとが脱げる原因は性別による違いはなく、「サイズが合わない」「靴の構造」などが主な理由です。市販されているかかとパッドやインソールも、男女兼用のものや、それぞれ専用のサイズが用意されていますので、ご自身の靴に合ったものを選んでください。
対策グッズはどこに売ってる?
かかと脱げ対策グッズは、靴屋、デパートの靴売り場、東急ハンズなどのバラエティショップ、ドラッグストア、そしてダイソーやセリアなどの100円ショップで購入できます。また、Amazonや楽天市場などのオンライン通販サイトでは、非常に多くの種類の中から選ぶことができます。
対策しても脱げる場合はどうしたらいい?
様々な対策を試しても脱げてしまう場合、そのローファーは残念ながらあなたの足に合っていない可能性が高いです。無理に履き続けると、足のトラブルや体の歪みの原因にもなりかねません。最終手段として、ミスターミニットなどの靴修理専門店に相談してみることをおすすめします。プロの視点で調整を施してくれたり、的確なアドバイスをもらえたりすることがあります。
まとめ

- ローファーのかかとが脱げる主な原因はサイズ違い。
- 靴紐がないローファーの構造も脱げやすさの一因。
- 歩き方の癖や足のむくみも影響する場合がある。
- かかとパッドは隙間を埋め、靴擦れも防ぐ定番グッズ。
- 全体的に大きいならインソールでサイズ調整が有効。
- タンパッドは足の前滑りを防ぎ、かかとを安定させる。
- つま先クッションは前後のズレ防止に役立つ。
- 100均グッズは手軽に試せるので初心者におすすめ。
- ダイソーやセリアには優秀な対策グッズが豊富。
- 購入時は足長だけでなく幅や甲の高さも重要。
- 試し履きは足がむくむ夕方に、普段の靴下で。
- 歩いてみてフィット感を確かめることが大切。
- 甲が深いデザインのローファーは脱げにくい傾向。
- 応急処置として厚手の靴下を履くのも一つの手。
- 正しい歩き方を意識するだけでも改善の可能性がある。