「デリケートゾーンのかゆみがつらい…」「痔の痛みを今すぐなんとかしたい！」そんなつらい痛みやかゆみに、局所麻酔成分「リドカイン」が配合された塗り薬が選択肢になることをご存知ですか？本記事では、市販で買えるリドカイン配合の塗り薬を症状別に紹介し、その効果や副作用、正しい使い方まで詳しく解説します。あなたの悩みに合った薬を見つける手助けになれば幸いです。
まずは結論！リドカイン配合の市販塗り薬は存在する
結論から言うと、リドカインが配合された塗り薬はドラッグストアや薬局、インターネット通販などで市販されています。 しかし、「リドカイン」という名前の塗り薬が単体で売られているわけではありません。多くの場合、かゆみ止めや痔の治療薬、傷薬などに、痛みやかゆみを抑える成分の一つとして配合されています。 そのため、自分の症状に合った製品を選ぶことが非常に重要です。
医療現場で使われる「キシロカイン」という麻酔薬も主成分はリドカインですが、こちらは医療用医薬品のため医師の処方箋がないと入手できません。 市販薬は、安全に使用できるようリドカインの濃度が調整されていたり、他の有効成分が一緒に配合されていたりする点が特徴です。次の章では、具体的にどのような市販薬があるのか、あなたの症状に合わせて詳しく見ていきましょう。
【症状・目的別】リドカイン配合のおすすめ市販塗り薬9選
ここからは、つらい症状を和らげるために、リドカインを配合したおすすめの市販塗り薬を症状や目的別に9つ厳選してご紹介します。ご自身の悩みに合わせて、最適な一品を見つけてくださいね。
本章でご紹介する塗り薬のタイプは以下の通りです。
- ①デリケートゾーン（陰部）のかゆみ・かぶれに
- ②つらい痔の痛み・かゆみに
- ③乾燥や衣服のすれによるかゆみに
- ④切り傷・すり傷・靴ずれに
①デリケートゾーン（陰部）のかゆみ・かぶれに
生理用品や下着のムレ、汗などで起こりやすいデリケートゾーンのかゆみ。人には相談しにくい悩みですが、我慢していると悪化してしまうことも。そんな時には、局所麻酔成分リドカインが素早くかゆみを鎮めてくれる専用の塗り薬がおすすめです。
フェミニーナ軟膏S（小林製薬）
デリケートゾーンのかゆみ止めとして有名な「フェミニーナ軟膏S」。局所麻酔成分リドカインと、かゆみの原因となるヒスタミンの働きを抑える抗ヒスタミン成分ジフェンヒドラミン塩酸塩を配合し、しつこいかゆみを素早く鎮めます。 さらに、殺菌成分イソプロピルメチルフェノールが雑菌の繁殖を抑え、ビタミンEが血行を促進して皮膚の新陳代謝を助けます。 軟膏という名前ですが、べたつきの少ないクリームタイプで、肌にやさしい低刺激性なのも嬉しいポイントです。ただし、カンジダ症やトリコモナス症が原因のかゆみには効果がないため、おりものに異常がある場合や、5〜6日間使用しても改善しない場合は婦人科を受診してください。
デリケアM’s（池田模範堂）
男性のデリケートエリアのかゆみに特化した「デリケアM’s」。汗やムレで起こる股間のかゆみや炎症に、3つの有効成分が効果を発揮します。かゆみを止めるジフェンヒドラミン塩酸塩、炎症を抑えるグリチルレチン酸、雑菌の繁殖を防ぐイソプロピルメチルフェノールを配合。 スーッとした清涼感があり、爽快な使用感が特徴です。リドカインは配合されていませんが、デリケートエリアのかゆみに悩む男性におすすめの選択肢です。
②つらい痔の痛み・かゆみに
痔の悩みは、痛みや急なかゆみなど、日常生活に支障をきたすことも少なくありません。リドカイン配合の塗り薬は、患部の感覚を一時的に麻痺させることで、つらい痛みやかゆみを直接和らげてくれます。
ボラギノールA軟膏（天藤製薬/アリナミン製薬）
痔の薬として長年信頼されている「ボラギノールA軟膏」。局所麻酔成分リドカインが患部の痛みやかゆみを抑え、ステロイド性抗炎症成分であるプレドニゾロン酢酸エステルが出血、はれ、かゆみを鎮めます。 さらに、傷の治りを助けるアラントインや、血行を改善するビタミンE酢酸エステルも配合されており、多角的に痔の症状にアプローチします。 刺激が少なく、なめらかで塗りやすい軟膏です。
リシーナ軟膏A（ロート製薬）
「今すぐこの痛みとかゆみを止めたい！」という方におすすめなのが「リシーナ軟膏A」。8つの有効成分が、痛み、かゆみ、はれ、出血など、痔のあらゆる症状に効果を発揮します。アミノ安息香酸エチルとリドカインという2種類の局所麻酔成分が、つらい痛みとかゆみを素早く、そしてしっかり抑えます。 さらに、抗炎症成分や殺菌成分、血行促進成分なども配合。べたつかない軟膏タイプで、肛門の外側にも内側にも使用できます。
③乾燥や衣服のすれによるかゆみに
空気が乾燥する季節や、衣類の摩擦によって生じるかゆみは、掻きむしることでさらに悪化しがちです。そんな時には、かゆみを鎮めながら、肌のバリア機能をサポートするような塗り薬を選びましょう。
メンソレータムADクリームm（ロート製薬）
乾燥肌のかゆみ対策として人気の「メンソレータムADクリームm」。かゆみを鎮める3つの成分（クロタミトン、リドカイン、ジフェンヒドラミン）を配合し、しつこく起こるかゆみをしっかり抑えます。 また、血行を促進するビタミンE誘導体や、炎症を鎮めるグリチルレチン酸も含まれています。保湿成分グリセリンが肌にうるおいを与え、しっとりとなめらかな使用感です。ステロイド成分は配合されていません。
カユピットb（丹平製薬）
「カユピットb」は、かゆみと炎症にダブルで効く塗り薬です。局所麻酔成分リドカインと抗ヒスタミン成分ジフェンヒドラミンがかゆみを素早く鎮め、殺菌成分セトリミドが掻き壊した患部の細菌増殖を防ぎます。 しみにくく、べたつかないクリームタイプで、お子様からお年寄りまで幅広く使用できます。
④切り傷・すり傷・靴ずれに
日常生活でのちょっとしたケガ、例えば切り傷やすり傷、痛い靴ずれなどにもリドカイン配合の塗り薬が役立ちます。傷口を殺菌・消毒しながら、痛みを和らげてくれるので、いざという時のために常備しておくと安心です。
キシロA軟膏（丹平製薬）
「キシロA軟膏」は、傷のトータルケアができる塗り薬です。殺菌消毒成分のセトリミドが傷口を清潔にし、局所麻酔成分のリドカインと抗ヒスタミン成分のジフェンヒドラミンが傷の痛みやかゆみを和らげます。 油性の基剤が患部を保護し、刺激が少ないため、傷にしみにくいのが特徴です。家庭の救急箱に一つあると便利な軟膏です。
メモA（エスエス製薬）
「メモA」は、殺菌成分と傷の治りを促進する成分、そして局所麻酔成分を配合した軟膏です。クロルヘキシジングルコン酸塩液が傷口を殺菌し、アラントインが組織の修復を助けます。そして、ジブカイン塩酸塩とアミノ安息香酸エチルという2種類の局所麻酔成分が、傷の痛みを効果的に鎮めます。リドカインは含まれていませんが、傷の痛みを和らげる市販薬として有効な選択肢の一つです。
新キズドライ（小林製薬）
パウダータイプのスプレーで、傷口をサラサラに乾燥させて治りを早める「新キズドライ」。殺菌消毒成分のイソプロピルメチルフェノールに加え、局所麻酔成分のジブカイン塩酸塩が配合されており、傷口を消毒する際のしみる痛みを和らげます。出血している傷やすり傷に直接スプレーするだけで手軽にケアできるのが魅力です。リドカインは含まれていませんが、痛みを抑えながら傷をケアしたい場合に便利です。
そもそもリドカインとは？つらい痛みやかゆみを止める局所麻酔成分
ここまで具体的な商品を見てきましたが、改めて「リドカイン」がどのような成分なのかを詳しく解説します。リドカインは、1943年に発見された歴史のある局所麻酔薬で、医療現場で広く使用されています。 その効果と安全性が世界的に認められており、市販薬にも応用されているのです。
この章では、以下の内容について掘り下げていきます。
- 神経の働きをブロックして痛み・かゆみを抑える仕組み
- リドカイン塗り薬の効果時間
神経の働きをブロックして痛み・かゆみを抑える仕組み
私たちが痛みやかゆみを感じるのは、皮膚などにある神経が刺激を受け、その信号が電気信号として脳に伝わるためです。リドカインは、この電気信号の通り道である「ナトリウムチャネル」を一時的に塞ぐ（ブロックする）働きがあります。
信号が神経を伝われなくなることで、脳は痛みやかゆみを感じなくなります。これがリドカインが痛みやかゆみに効く仕組みです。 塗り薬として皮膚に塗ることで、その部分の神経にだけ作用し、感覚を鈍らせることができるのです。
リドカイン塗り薬の効果時間
リドカイン塗り薬の大きな特徴は、その速効性です。塗布してから約2〜3分で効果が現れ始めるとされています。
効果の持続時間は、薬の種類や濃度、塗った場所、個人の体質によって異なりますが、一般的には30分から2時間程度です。 市販薬は医療用に比べて濃度が低い傾向にあるため、効果の持続時間もそれに準じると考えられます。つらい症状を一時的にでも素早く抑えたい、という場面で非常に頼りになる成分と言えるでしょう。
リドカイン塗り薬の市販薬と処方薬の違いは？
リドカイン配合の塗り薬には、ドラッグストアで手軽に購入できる「市販薬」と、医師の診断のもとで処方される「医療用医薬品（処方薬）」があります。これらは同じリドカインを配合していても、いくつかの重要な違いがあります。安心して使用するためにも、その違いをしっかり理解しておきましょう。
ここでは、主に以下の3つの違いについて解説します。
- 成分濃度の違い
- 使用目的の違い
- 入手方法の違い
成分濃度の違い
最も大きな違いは、有効成分であるリドカインの濃度です。一般的に、市販薬は誰でも安全に使えるように、処方薬に比べてリドカインの濃度が低めに設定されています。例えば、市販のかゆみ止めクリームではリドカイン濃度が2%の製品がありますが、医療用の麻酔クリームには5%のものや、他の麻酔薬と組み合わせたものも存在します。
濃度が高いほど麻酔作用は強くなりますが、その分、副作用のリスクも高まる可能性があります。市販薬は、効果と安全性のバランスを考慮して作られているのです。
使用目的の違い
市販薬と処方薬では、想定されている使用目的（効能・効果）が異なります。
市販薬は、主に日常生活で起こる比較的軽度な症状、例えばデリケートゾーンのかゆみ、痔の痛み、乾燥によるかゆみ、軽い切り傷などを緩和することを目的としています。 そのため、リドカイン以外にも抗炎症成分や殺菌成分、保湿成分などが組み合わされていることが多いです。
一方、処方薬（例：エムラクリーム、キシロカインゼリーなど）は、皮膚レーザー治療や注射時の痛み緩和、内視鏡検査時の麻酔といった、医療行為に伴う痛みを抑えるために使用されます。 より専門的で強力な麻酔効果が求められる場面で使われるのが特徴です。
入手方法の違い
当然ながら、入手方法も大きく異なります。
- 市販薬：薬剤師や登録販売者がいるドラッグストアや薬局、またはAmazonや楽天などのインターネット通販サイトで、誰でも購入することができます。
- 処方薬：医師の診察を受け、その症状に対して薬が必要だと判断された場合にのみ処方せんが発行され、それをもとに薬局で受け取ります。 自己判断で購入することはできません。
症状が長引く場合や、市販薬を使っても改善しない場合は、自己判断を続けずに必ず医療機関を受診するようにしましょう。
リドカイン配合の市販塗り薬はどこで売ってる？
「リドカインが入った塗り薬が欲しいけど、どこに行けば買えるの？」とお探しの方のために、具体的な購入場所をご紹介します。主に、身近なドラッグストアやネット通販で購入することが可能です。
ドラッグストア・薬局
マツモトキヨシやウエルシア、スギ薬局といった全国のドラッグストアや、街の薬局で購入できます。薬剤師や登録販売者といった専門家がいるため、「デリケートゾーンのかゆみに効く薬はどれですか？」「この傷に使える薬はありますか？」など、症状を相談しながら自分に合った薬を選べるのが最大のメリットです。どの商品を選べば良いか迷った際は、ぜひ専門家に相談してみてください。
Amazon・楽天などのネット通販
Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなどの大手通販サイトでも、リドカイン配合の市販薬を多数取り扱っています。 24時間いつでも注文でき、自宅まで届けてくれる手軽さが魅力です。特に、デリケートな悩みで店頭では買いにくいと感じる方にとっては、非常に便利な購入方法と言えるでしょう。ただし、第1類医薬品など一部の医薬品は、薬剤師からの情報提供を受けた上でないと購入できない場合があります。
安全に使うために知っておきたい！リドカイン塗り薬の副作用と注意点
リドカイン配合の塗り薬は、つらい症状を和らげてくれる便利な薬ですが、医薬品である以上、副作用のリスクや使用上の注意点があります。安全に効果を得るために、使う前に必ず確認しておきましょう。
この章では、以下の点について詳しく解説します。
- 主な副作用【皮膚症状】
- まれに起こる重篤な副作用
- 使用前の注意点【パッチテストを推奨】
主な副作用【皮膚症状】
リドカイン塗り薬を使用して、塗った場所に以下のような皮膚症状が現れることがあります。
- 発疹・発赤
- かゆみ
- はれ
- 刺激感、ヒリヒリ感
- 熱感
- 乾燥感
これらの症状は、薬が肌に合わなかった場合に起こりやすいです。 もし、このような症状が現れた場合は、すぐに使用を中止し、水で洗い流してください。症状が改善しない、あるいは悪化するようなら、製品の添付文書を持って医師や薬剤師に相談しましょう。
まれに起こる重篤な副作用
頻度は非常にまれですが、重篤な副作用としてショック（アナフィラキシー）が報告されています。 ショックは、薬を使用してすぐに以下のような症状が現れるアレルギー反応です。
- 皮膚のかゆみ、じんましん
- 声のかすれ、くしゃみ、のどのかゆみ
- 息苦しさ、動悸
- 意識の混濁 など
このような症状が現れた場合は、直ちに使用を中止し、すぐに救急車を呼ぶなど、緊急の対応が必要です。また、特に乳幼児において、過量に使用した場合にメトヘモグロビン血症（唇や爪が青紫色になるチアノーゼなどの症状）が報告されているため、子どもの使用には特に注意が必要です。
使用前の注意点【パッチテストを推奨】
副作用のリスクを避けるために、使用前には以下の点に注意しましょう。
- 使用前に添付文書をよく読む：用法・用量、してはいけないこと、相談することなどを必ず確認してください。
- パッチテストを行う：初めて使用する薬や、肌が敏感な方は、本格的に使用する前にパッチテストを行うことをおすすめします。二の腕の内側など、皮膚の柔らかい部分に少量を塗り、30分〜1日程度様子を見て、赤みやかゆみが出ないか確認しましょう。
- 定められた用法・用量を守る：早く治したいからといって、量を多くしたり、回数を増やしたりしないでください。過剰な使用は副作用のリスクを高めます。
- 広範囲に使用しない：広範囲に塗ると、体内に吸収される薬の量が多くなり、副作用が出やすくなる可能性があります。患部のみに限定して使用しましょう。
- 目や口の周り、粘膜には使用しない：特に記載がない限り、目や目の周り、唇などの粘膜部分への使用は避けてください。
【要注意】個人輸入のリドカインクリームは危険？
インターネットで検索すると、海外から高濃度のリドカインクリームなどを取り寄せる「個人輸入代行サイト」が見つかることがあります。 「市販薬より効果が高そう」「早漏に効くらしい」といった情報に惹かれるかもしれませんが、安易な利用には大きな危険が伴います。
ここでは、個人輸入のリスクについて警鐘を鳴らします。
- 法律違反になる可能性
- 健康被害のリスク
- 偽造品の危険性
法律違反になる可能性
日本では、医薬品の販売や譲渡は「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律（薬機法）」によって厳しく規制されています。医師の処方箋が必要な医療用医薬品を、医師の診察なしに個人輸入し、他人に販売・譲渡することは法律で禁止されています。 また、個人で使用する目的であっても、輸入できる量には制限があり、規制対象となる成分が含まれている場合もあります。
健康被害のリスク
個人輸入で入手した医薬品は、日本の品質基準や安全基準を満たしている保証がありません。どのような環境で製造・管理されたか不明なため、不純物が混入していたり、成分量が不正確だったりする可能性があります。これらを使用した結果、予期せぬ重篤な副作用や健康被害が生じても、日本の公的な副作用被害救済制度の対象にはなりません。全て自己責任となってしまうのです。
偽造品の危険性
海外で流通している医薬品の中には、有効成分が全く入っていない、あるいは異なる成分が入っている偽造品（フェイク医薬品）が数多く存在します。見た目では本物と区別がつかない巧妙なものも多く、効果がないばかりか、人体に有害な物質が含まれている危険性さえあります。大切な自分の体を守るためにも、医薬品は必ず国内で承認されたものを、正規のルート（薬局・ドラッグストアなど）で購入するようにしてください。
リドカイン塗り薬に関するよくある質問
ここでは、リドカインの塗り薬に関して、多くの方が疑問に思う点についてQ&A形式でお答えします。
Q. リドカインの塗り薬はヘルペスに使えますか？
A. 自己判断で使用することはできません。ヘルペスの治療には、リドカインではなく、抗ウイルス薬が必要です。ヘルペス後神経痛という、発疹が治った後に残る痛みに対して、医師の管理下でリドカインの貼り薬などが処方されることはありますが、市販のリドカイン塗り薬をヘルペスの水ぶくれやただれに使用することは適していません。 ヘルペスが疑われる場合は、必ず皮膚科を受診してください。
Q. 早漏防止目的で使ってもいいですか？
A. 市販の塗り薬を早漏防止目的で使用することは、本来の用途から外れるため推奨されません。リドカインの局所麻酔作用を利用して、海外では早漏防止用のスプレーやクリームが販売されていますが、これらは日本では未承認です。市販のかゆみ止めや傷薬などを性器に使用すると、思わぬ皮膚トラブルや、パートナーへの影響（相手の性器が麻痺するなど）を引き起こす可能性があります。早漏に悩んでいる場合は、専門のクリニックに相談することをおすすめします。
Q. 医療脱毛やアートメイクの麻酔として市販薬は使えますか？
A. 市販薬の使用は推奨されません。医療脱毛やアートメイクの施術で使われる麻酔クリームは、医療用医薬品である「エムラクリーム」など、効果と安全性が確認されたものです。市販薬は麻酔効果が不十分であったり、施術に使用する薬剤や機器との相性が悪く、肌トラブルの原因になったりする可能性があります。麻酔については、施術を受けるクリニックやサロンの指示に従ってください。
Q. 子どもや妊娠中・授乳中に使えますか？
A. 使用前に必ず医師、薬剤師、または登録販売者に相談してください。製品によって、使用できる年齢が定められていたり、妊娠中・授乳中の方は相談が必要とされていたりします。 特に乳幼児への使用は、副作用のリスクから慎重になる必要があります。 自己判断で使用せず、専門家のアドバイスを仰ぎましょう。
Q. リドカインの塗り薬が効かない場合はどうすればいいですか？
A. 5〜6日間使用しても症状が改善しない、または悪化する場合は、使用を中止して医療機関を受診してください。 症状の原因が、市販薬では対応できない病気（カンジダ症、ヘルペス、細菌感染など）である可能性や、より専門的な治療が必要な場合があります。だらだらと使い続けず、早めに専門医に相談することが大切です。
まとめ
本記事では、リドカイン配合の市販塗り薬について、その効果から選び方、注意点まで詳しく解説しました。最後に、記事の要点をまとめます。
- リドカインは痛みやかゆみを抑える局所麻酔成分。
- 市販薬はドラッグストアやネット通販で購入可能。
- リドカイン単体の塗り薬は市販されていない。
- かゆみ止めや痔の薬などに配合されていることが多い。
- 症状に合った製品を選ぶことが重要。
- デリケートゾーンのかゆみには専用薬を選ぶ。
- 痔の痛みには痔疾用薬が効果的。
- 乾燥によるかゆみには保湿成分配合のものが良い。
- 切り傷には殺菌成分も配合されたものがおすすめ。
- 処方薬とは濃度や使用目的が異なる。
- 副作用として発疹やかゆみが出ることがある。
- 使用前には添付文書の確認とパッチテストを推奨。
- 用法・用量を守り、広範囲に使用しないこと。
- 個人輸入による高濃度クリームは危険性が高い。
- 5〜6日使用しても改善しない場合は病院へ。
つらい痛みやかゆみは我慢せず、リドカイン配合の市販薬を上手に活用してみてください。ただし、症状が長引く場合や、判断に迷う場合は、必ず専門家である医師や薬剤師に相談することを忘れないでくださいね。
