「え、LDHの社長ってHIROさんじゃなかったの?」「なんで今、社長が変わったんだろう?」そんな疑問をお持ちではありませんか?多くのファンを驚かせたLDHの社長交代。その裏には、会社の未来を見据えた大きな決断がありました。本記事では、LDHの社長がなぜ変わったのか、その理由からHIROさんの現在の役割、そしてこれからのLDHがどこへ向かうのかまで、ファンの皆さんの「知りたい!」に徹底的に答えていきます。
LDHの社長交代劇!現在の体制はどうなってる?

多くのファンが気になっているLDHの社長交代。まずは、いつ、どのように体制が変わったのか、そして現在の役員構成はどうなっているのか、正確な情報から確認していきましょう。実は、社長の交代は今回が初めてではありません。これまでの経緯を知ることで、今回の新体制の意図がより深く理解できます。
この章では、以下の内容を詳しく解説します。
- 2023年10月、創業者HIROが社長へ復帰
- これまでの社長交代の歴史
- 最強布陣!現在のLDHの経営体制
2023年10月、創業者HIROが社長へ復帰
2023年9月25日、LDH JAPANは大きな発表を行いました。それは、創業者であるEXILE HIROさんが、約6年9ヶ月ぶりに代表取締役社長へ復帰するというニュースでした。 この人事は2023年10月1日の臨時株主総会および取締役会を経て正式に決定され、多くのファンやメディアに衝撃を与えました。
HIROさんは社長職に復帰すると同時に、これまで務めてきた代表取締役会長の職も継続します。 つまり、現在のHIROさんの正式な肩書は「代表取締役会長 兼 社長 CEO 兼 CCO」となります。 CEOは「最高経営責任者」、CCOは「チーフ・クリエイティブ・オフィサー」の略で、経営のトップとして最終的な意思決定を行うと同時に、LDHが生み出すエンターテインメント全体のクリエイティブ面も統括するという、まさに大黒柱の役割を担うことになったのです。
これまでの社長交代の歴史
「HIROさんってずっと社長だと思ってた!」という方も多いかもしれません。ここで、LDHの社長交代の歴史を一度整理しておきましょう。
LDHは2003年9月に設立され、HIROさんはEXILEのリーダーと兼任する形で初代社長を務めていました。 その後、2013年にEXILEのパフォーマーを勇退し、プロデュース業と経営に専念。そして、2017年1月1日に大きな組織改革が行われます。
このタイミングでHIROさんは社長の座を退き、代表取締役会長に就任。 後任として社長(代表取締役CEO)に就任したのが、創業当時からHIROさんと共に会社を支えてきた森雅貴さんでした。 この体制変更の目的は、HIROさんがクリエイティブな活動に専念し、森さんが経営面を担うという役割分担を明確にすることでした。
そして、約6年9ヶ月の時を経て、2023年10月にHIROさんが再び社長に復帰した、というのがこれまでの流れです。
期間 | 代表取締役社長 | HIROの役職 |
---|---|---|
2003年9月~2016年12月 | 五十嵐 広行 (EXILE HIRO) | 代表取締役社長 |
2017年1月~2023年9月 | 森 雅貴 | 代表取締役会長 |
2023年10月~現在 | 五十嵐 広行 (EXILE HIRO) | 代表取締役会長 兼 社長CEO兼CCO |
最強布陣!現在のLDHの経営体制
HIROさんが社長に復帰した現在のLDHは、どのような経営体制になっているのでしょうか。公式サイトで発表されている役員構成を見ると、今回の社長交代が単なるトップの交代ではなく、会社全体の組織力を強化するための布陣であることが分かります。
まず、社長に復帰したHIROさんを支える重要なポジションに、前社長の森雅貴さんが就任しています。森さんの現在の役職は「取締役COO」。 COOは「最高執行責任者」の略で、CEO(HIROさん)が決定した経営方針に基づき、日々の業務執行の責任を負う、いわば現場のトップです。クリエイティブと経営のトップであるHIROさんと、実務のトップである森さんがタッグを組むことで、より強力でスピーディーな会社運営を目指していると考えられます。
さらに、社外取締役や監査役には、コンプライアンス強化の観点から、防犯会社や大手エンタメ企業の元役員など、各分野のプロフェッショナルを迎えています。 これは、会社としてより社会的な信頼を得て、クリーンな経営を行っていくという強い意志の表れと言えるでしょう。
【本題】LDHの社長が変わった!HIROが復帰した3つの理由

ファンにとって一番の関心事は、「なぜ今、HIROさんは社長に復帰したのか?」という点でしょう。HIROさん自身もメディアや公式サイトでその理由を語っています。そこから見えてきたのは、コロナ禍という未曾有の危機を乗り越え、LDHを次のステージへと導くための、強い決意でした。
この章では、社長交代の核心に迫る3つの理由を掘り下げていきます。
- 理由①:コロナ禍からの再起と『夢の循環』の実現
- 理由②:本気のグローバル戦略!世界で勝つための新体制
- 理由③:未来へ繋ぐための組織改革とコンプライアンス強化
理由①:コロナ禍からの再起と『夢の循環』の実現
HIROさんが社長復帰を決意した最も大きなきっかけは、コロナ禍でした。 ライブやイベントが軒並み中止となり、エンターテインメント業界全体が大きな打撃を受ける中で、HIROさんは「自分自身のあり方、LDHのあり方をもう一度考える大きなキッカケにもなり、エンタテインメントが社会にとってかけがえのない存在であることも強く実感しました」と語っています。
この経験を経て、HIROさんはLDHの新たな存在意義として『Circle of Dreams』(夢の循環)というパーパス(目的)を掲げました。 これは、「夢を語り、夢を繋ぎ、夢の力あふれるエンタテインメントを創造する。その夢の循環で、ひとりでも多くの人とLove, Dream, Happinessをわかちあう未来へ」という想いが込められています。
そして、「この『Circle of Dreams』の想いを自分自身が先頭に立って推進していくために、代表取締役社長に復帰することを決めた」と、その決意を明らかにしました。 つまり、コロナ禍という困難を乗り越え、もう一度原点に立ち返り、エンターテインメントの力で世の中に貢献していくために、自らが再びトップに立つ必要があったのです。
理由②:本気のグローバル戦略!世界で勝つための新体制
社長復帰のもう一つの大きな理由は、グローバル戦略の本格的な再始動です。 実はLDHは、コロナ禍以前からニューヨークやロサンゼルス、ヨーロッパにも拠点を設け、世界進出の準備を進めていました。しかし、コロナの影響でそれらの計画は一度リセットせざるを得ない状況に追い込まれてしまったのです。
HIROさんはテレビ番組で、「悔しい思いをバネに、今度は、東南アジアからまた広げていこう」と、グローバルマーケットへの再挑戦に強い意欲を見せています。 近年、BALLISTIK BOYZやPSYCHIC FEVERがタイで武者修行を行うなど、LDHのアジア戦略は着実に成果を上げています。
この世界への再挑戦という大きな目標を達成するために、経験豊富なHIROさん自身が陣頭指揮を執る必要があったのです。日本のエンターテインメントの質の高さには自信を持ちつつ、「どうやって発信していくか。発信の仕方をこれからこだわってやっていきたい」とも語っており、世界基準の戦略で本気で勝ちにいくという強い覚悟がうかがえます。
理由③:未来へ繋ぐための組織改革とコンプライアンス強化
3つ目の理由は、会社の未来を見据えた組織の強化です。HIROさんは社長復帰にあたり、「今まで以上に世の中に信頼され、貢献できる組織に生まれ変わる」と宣言しています。
その言葉を裏付けるように、新体制ではコンプライアンスやガバナンス(企業統治)の徹底的な強化が図られています。 具体的には、社外取締役に警察OBや、東京ディズニーランドを運営するオリエンタルランドの元執行役員といった、外部の厳しい視点を持つプロフェッショナルを迎え入れました。
これは、会社が大きくなるにつれて重要になるリスク管理を徹底し、ファンや社会から「クリーンで信頼できる企業」だと思ってもらうための重要な一手です。アーティストや社員が安心して夢を追いかけられる環境を整え、LDHという組織を10年、20年先も永続させていく。そのための土台作りも、HIROさん復帰の大きな目的の一つなのです。
社長交代のキーパーソン!HIROと森雅貴の役割分担

今回の社長交代を理解する上で欠かせないのが、HIROさんと前社長である森雅貴さんの関係性です。なぜHIROさんは一度社長を退いたのか?そして、新体制で森さんはどのような役割を担うのか?この二人の強力なタッグこそが、新しいLDHの原動力となります。
この章では、新体制を支える二人のキーパーソンに焦点を当てます。
- クリエイティブのトップ HIROの現在地
- 経営を支える番頭役 森雅貴とはどんな人物?
- 最強タッグで目指すLDHの未来
クリエイティブのトップ HIROの現在地
まず、HIROさんが2017年に一度社長を退いた理由を改めて見てみましょう。それは、プロデュース業、つまりクリエイティブな活動に専念するためでした。 当時、LDHは日本国内だけでなく、アメリカ、ヨーロッパ、アジアへと拠点を広げる「LDH WORLD」構想を掲げており、HIROさんはそのチーフ・クリエイティブ・オフィサーとして、世界基準のエンターテインメントを創造することに情熱を注いでいました。
社長という経営の責任から一旦離れることで、より深く、広くクリエイティブに関わることができたのです。この期間があったからこそ、数多くの新しいグループの誕生や、多角的な事業展開が実現できたと言えるでしょう。
そして現在、HIROさんは社長に復帰し、経営のトップ(CEO)とクリエイティブのトップ(CCO)を兼務しています。 これは、クリエイティブな発想をダイレクトに、そしてスピーディーに経営判断に活かしていくという強い意志の表れです。これからのLDHは、HIROさんの描くエンターテインメントの未来像が、そのまま会社の進む道となるのです。
経営を支える番頭役 森雅貴とはどんな人物?
HIROさんの社長復帰を語る上で、絶対に外せない人物が前社長の森雅貴さんです。森さんはHIROさんの古くからの友人で、2003年に株式会社LDHを設立した際の創立メンバーの一人です。 HIROさんが社長、森さんが副社長として、二人三脚でLDHを日本を代表するエンターテイン-メント企業へと成長させてきました。
HIROさんがクリエイティブの天才であるならば、森さんは経営のプロフェッショナルです。HIROさんが描く壮大な夢を、着実にビジネスとして形にしてきたのが森さんでした。2017年にHIROさんから社長職を引き継いでからは、CEOとして会社の経営全般を担い、コロナ禍という厳しい時期も会社を支え続けました。
そして新体制では、取締役COO(最高執行責任者)に就任。 これは、HIRO社長の右腕として、日々の業務執行の全責任を負う重要なポジションです。いわば、会社の「番頭役」として、経営の最前線で実務を取り仕切っていきます。
最強タッグで目指すLDHの未来
HIROさんの社長復帰は、森さんの降格や対立といったネガティブなものでは全くありません。むしろ、LDHの創業者であり魂であるHIROさんと、経営を知り尽くした森さんが、それぞれの強みを最大限に発揮できる「最強の布陣」を敷いたと見るべきでしょう。
「クリエイティブのHIRO」と「経営の森」。この二人が再び強力なタッグを組むことで、LDHはこれまでにないスピード感とスケールで進化を遂げていくはずです。HIROさんが打ち出す大胆なビジョンやワクワクするエンターテインメントを、森さんが着実に事業として成功に導いていく。この理想的な役割分担こそが、社長交代の最大の狙いであり、ファンが未来のLDHに期待できる大きな理由なのです。
社長交代でどう変わる?今後のLDHとファンへの影響

HIROさんが社長に復帰し、新体制となったLDH。ファンとして最も気になるのは、「これから私たちの応援するアーティストの活動はどうなるの?」「私たちに何か影響はあるの?」ということではないでしょうか。HIROさんの言葉や会社の動きから、今後のLDHが目指す方向性と、ファンに与える影響について考えてみましょう。
この章では、ファン目線での今後の展望を解説します。
- 「ワクワクするエンタメ」の加速
- ファンにとっての変化は?ライブやサービスはこうなる!
- アーティストの未来も守る!セカンドキャリアへの取り組み
「ワクワクするエンタメ」の加速
HIROさんは社長復帰のコメントで、「ワクワクするLDHのエンタテイメントも順次発表いたしますので、楽しみにお待ちください」と力強く宣言しています。 これはファンにとって、何よりも嬉しい言葉ではないでしょうか。
HIROさんがクリエイティブと経営の両方のトップに立ったことで、新しいプロジェクトやライブ、斬新なアイデアがこれまで以上のスピードで実現していくことが期待されます。例えば、グローバル戦略の加速により、海外アーティストとのコラボレーションや、所属アーティストの海外での活躍の場がさらに増えるかもしれません。
また、EXILE AKIRAさんやEXILE TETSUYAさんがグループ会社のCEOに就任するなど、アーティスト自身が経営に参画する動きも活発化しています。 これにより、現場のアーティストの想いがダイレクトに企画に反映され、よりファンが求める、リアルで熱いエンターテインメントが生まれてくるはずです。
ファンにとっての変化は?ライブやサービスはこうなる!
社長交代によって、ファンクラブのサービスやライブの運営が大きく変わるのではないかと心配する声もあるかもしれません。しかし、今回の体制変更は、あくまでLDHがさらに飛躍するための前向きな組織改革です。ファンサービスが低下するようなことは考えにくいでしょう。
むしろ、HIROさんが掲げる『Circle of Dreams』の理念のもと、ファンとの繋がりはこれまで以上に重視されるはずです。コンプライアンス強化によって、チケットの不正転売対策などがより厳格になる可能性はありますが、それは全てのファンが公平にライブを楽しめる環境作りの一環です。
デジタルコミュニケーションサービス「CL」なども、今後さらにコンテンツが充実していくことが予想されます。 HIROさんの復帰は、ファンにとって「改悪」ではなく、エンターテインメントの選択肢が増え、より深く楽しめるようになる「改善」の始まりと捉えるのが自然です。
アーティストの未来も守る!セカンドキャリアへの取り組み
LDHが他の芸能事務所と一線を画す点として、アーティストのセカンドキャリア(引退後の人生)まで考えていることが挙げられます。ビートたけしさんも、この点を「企業と同じ感覚」と高く評価しています。
パフォーマーを卒業したメンバーがインストラクターやスタッフとして活躍したり、アパレルや飲食といった別事業で才能を発揮したりと、LDHはアーティストが長く輝き続けられる場所を提供してきました。
HIROさんが社長に復帰したことで、この「夢の循環」はさらに強化されるでしょう。アーティストたちが安心してパフォーマンスに打ち込めるのは、その先の未来まで会社がしっかりと考えてくれているという信頼感があるからです。この安心感が、結果的に最高のエンターテインメントを生み出す土壌となっています。ファンにとっても、応援するアーティストが長く幸せに活動してくれることは、何よりの喜びではないでしょうか。
よくある質問

ここでは、LDHの社長交代に関して、多くの人が抱く疑問についてQ&A形式でお答えします。
LDHの社長がHIROさんに戻ったのはなぜですか?
A. 主な理由は3つ考えられます。第一に、コロナ禍で停滞したムードを刷新し、会社をもう一度立て直すためです。 第二に、一度はコロナで頓挫したグローバル戦略を、今度こそ自身が先頭に立って成功させるという強い決意のためです。 そして第三に、会社のコンプライアンスを強化し、未来永続する強い組織を作るためです。 HIROさんはこれらの目的を達成するために、自らが再びトップに立つことが最善だと判断しました。
前社長の森雅貴さんはどうなったのですか?
A. 森雅貴さんは社長を退任しましたが、会社を去ったわけではありません。現在は「取締役COO(最高執行責任者)」という重要な役職に就いています。 社長であるHIROさんが会社の大きな方向性を決めるのに対し、森さんは日々の具体的な業務執行の責任者として、経営の最前線を支えています。二人は創立以来のパートナーであり、今回の体制は二人の強みを最大限に活かすための「最強の布陣」と言えます。
社長交代でLDHの経営は大丈夫なのでしょうか?
A. 心配ありません。むしろ、経営基盤はより強固になったと考えられます。2023年12月期の決算では、最終利益は前の期に比べて減少したものの、17億円以上の黒字を確保しています。 今回の社長交代は、業績不振によるものではなく、さらなる成長を目指すための前向きな戦略です。HIROさんのリーダーシップと森さんの経営手腕、そして外部から招聘した専門家たちの知見が合わさることで、LDHの経営はより安定し、発展していくことが期待されます。
HIROさん以外の役員はどうなっていますか?
A. 現在のLDHの役員には、HIROさんや森さんの他にも、各分野のプロフェッショナルが名を連ねています。 また、特徴的なのは、EXILE AKIRAさんやEXILE TETSUYAさん、橘ケンチさん、EXILE NAOTOさんといった現役アーティストも、グループ会社の役員やLDH JAPANの執行役員として経営に参画している点です。 これにより、アーティスト目線でのアイデアが経営に活かされやすい体制になっています。
社長が変わって、アーティストの活動に影響はありますか?
A. ポジティブな影響が期待されます。HIROさんがクリエイティブのトップも兼任することで、新しいグループのデビューや、斬新なライブ演出、海外での活動などが、よりスピーディーに展開される可能性があります。 HIROさんは「ワクワクするエンタテイメントを順次発表する」と明言しており 、ファンにとっては楽しみが増えることになるでしょう。アーティストにとっても、活動の幅が広がるチャンスが生まれると考えられます。
まとめ

- 2023年10月、HIROが約6年9ヶ月ぶりに社長に復帰した。
- HIROの現在の役職は代表取締役会長兼社長CEO兼CCOである。
- 前社長の森雅貴氏は取締役COOとして経営を支えている。
- 社長復帰の最大の理由はコロナ禍からの体制立て直しのため。
- HIROが掲げる『Circle of Dreams』を自ら推進するため。
- 一度頓挫したグローバル戦略へ本気で再挑戦するため。
- 特に東南アジアを足がかりに世界展開を目指している。
- 会社のコンプライアンスを強化し、社会的信頼を高める狙いがある。
- 社外取締役を招聘し、クリーンな経営を目指している。
- HIRO復帰は、クリエイティブと経営の意思決定を迅速にするため。
- 「クリエイティブのHIRO」と「経営の森」の最強タッグが復活した。
- 社長交代は業績不振ではなく、未来への前向きな投資である。
- ファンにとっては「ワクワクするエンタメ」が増えることが期待される。
- アーティストのセカンドキャリア支援もより強化される見込み。
- LDHは組織として、より強く、クリーンに進化を遂げようとしている。