夜中に突然目が覚め、パジャマやシーツが汗でびっしょり濡れている。そんな経験は、誰にとっても不快なものです。特に高齢者の方にとって、ひどい寝汗は単なる不快感だけでなく、体力の消耗や睡眠の質の低下、さらには健康上の問題を示唆している可能性もあります。本記事では、高齢者の寝汗がなぜ起こるのか、その原因から考えられる病気のサイン、そして今日から実践できる対策方法までを徹底的に解説します。大切なご自身の体、あるいはご家族の健康を守るためにも、ぜひ最後までお読みください。
高齢者の寝汗はなぜ起こる?生理現象と病気のサイン

高齢になると、私たちの体はさまざまな変化を経験します。寝汗もその一つであり、一概に「病気」と断定することはできません。しかし、その裏には注意すべきサインが隠されていることもあります。ここでは、高齢者の寝汗が生理現象として起こる場合と、病気の可能性を示す「ひどい寝汗(盗汗)」について詳しく見ていきましょう。
加齢に伴う体の変化と寝汗
人間は睡眠中に体温を調節するために汗をかきます。これは年齢に関わらず誰にでも起こる自然な生理現象です。しかし、高齢者の場合、この体温調節機能に変化が生じることがあります。
まず、汗腺機能の低下が挙げられます。加齢とともに汗腺の数が減ったり、機能が衰えたりすることで、若い頃に比べて汗をかきにくくなるのが一般的です。そのため、もし高齢者が大量の寝汗をかく場合は、何らかの異常が起きている可能性を考える必要があります。一方で、体温調節がうまくいかないために、かえって寝汗が増えるケースも存在します。皮膚の温度センサーの感度が低下し、脳に正確な温度情報が伝わりにくくなることで、発汗量の調整が遅れることも原因の一つです。
また、体内の水分量減少と脱水リスクも高齢者の寝汗において重要な点です。高齢になると体内の水分保持能力が低下し、水分不足になりやすくなります。 喉の渇きを感じにくくなるため、無意識のうちに水分摂取量が不足しがちです。 大量の寝汗をかくことで、さらに体内の水分が失われ、脱水症状に陥るリスクが高まります。脱水は倦怠感やめまい、ひどい場合には意識障害を引き起こすこともあるため、注意が必要です。
「ひどい寝汗(盗汗)」とは?
単なる生理的な寝汗と区別して、着替えが必要になるほどの大量の寝汗を「盗汗(とうかん)」と呼ぶことがあります。 この盗汗は、東洋医学では体内の陰陽バランスの崩れや衛気(体を守る力)の不足を示すサインとされ、内部に熱が生じている状態と考えられます。 シーツまで濡れてしまうほどの寝汗が頻繁に起こる場合や、日中に強い倦怠感、体重減少、微熱などの他の症状を伴う場合は、単なる生理現象ではなく、何らかの病気が隠れている可能性を強く疑うべきです。
特に高齢者の場合、体温調節機能の低下により、暑さを感じにくかったり、逆に寒さを感じやすかったりすることがあります。そのため、寝室の環境が適切であっても大量の寝汗をかく場合は、体の内部で何らかの異変が起きている可能性を考慮し、早めに医療機関を受診することが大切です。
高齢者の寝汗を引き起こす主な原因

高齢者の寝汗は、さまざまな要因が複雑に絡み合って発生することがあります。ここでは、生活習慣や環境、ホルモンバランスの変化、そして潜んでいる可能性のある病気に分けて、具体的な原因を詳しく見ていきましょう。
生活習慣と環境要因
日々の生活習慣や睡眠環境は、寝汗の量に大きく影響します。特に高齢者の場合、これらの要因が寝汗を悪化させる原因となることがあります。
-
睡眠環境(室温・湿度・寝具)
寝室の温度が高すぎる、または湿気が多いと、体は体温を下げようとして過剰に汗をかきます。 特に、高齢者は暑さを感じにくくなることがあるため、室温が高すぎても気づかない場合があります。 また、通気性の悪い厚手の掛け布団やマットレス、吸湿性の低いパジャマを使用していると、熱がこもりやすく、汗が蒸発しにくくなるため、不快な寝汗につながります。
-
ストレスと自律神経の乱れ
日中のストレスや精神的な緊張が蓄積すると、自律神経のバランスが乱れ、睡眠中の体温調節機能が正常に働かなくなることがあります。 自律神経は、活動時に優位になる交感神経と、安静時に優位になる副交感神経から成り立っており、この切り替えがうまくいかないと、夜間にも交感神経が優位になり、発汗が促進されることがあります。 高齢者は、環境の変化や健康への不安などからストレスを感じやすく、自律神経の乱れが生じやすい傾向があります。
-
アルコール・カフェイン・喫煙
寝る前のアルコール摂取は、血管を拡張させ体温を上昇させるため、寝汗をかきやすくなります。 アルコールの分解過程で発生する水分が汗として排出されることも原因です。 また、カフェインは交感神経を刺激し、寝つきを悪くするだけでなく、発汗を促す可能性があります。 喫煙も自律神経に影響を与え、寝汗の原因となることがあります。
-
肥満と運動不足
肥満は体温調節を難しくし、寝汗を増加させる原因となることがあります。 また、運動不足が続くと、自律神経のバランスが乱れやすくなり、体温調節機能にも影響を及ぼして寝汗をかきやすくなることがあります。
ホルモンバランスの変化
ホルモンバランスの変化も、高齢者の寝汗の重要な原因の一つです。特に女性だけでなく、男性にも見られることがあります。
-
女性の更年期障害
女性の場合、閉経に伴って卵巣の働きが低下し、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が急激に減少することで、ホルモンバランスが大きく乱れます。 この変動が体温を調節する機能を一時的に乱し、「ホットフラッシュ」と呼ばれるのぼせやほてり、そして夜間の大量の寝汗を引き起こすことがあります。 寝汗によって何度も目が覚めてしまい、睡眠障害につながることも少なくありません。
-
男性の更年期障害
更年期障害は女性特有のものと思われがちですが、男性にも加齢に伴う男性ホルモン(テストステロン)の減少によって、同様の症状が現れることがあります。 男性ホルモンの低下は、骨や筋肉の強化、男性機能の維持、意欲向上などに関わっており、その減少が自律神経の乱れを引き起こし、発汗異常や寝汗の増加につながることがあります。 ストレスや不規則な生活習慣も男性ホルモンの減少を加速させる要因となり得ます。
潜んでいる可能性のある病気
ひどい寝汗は、時に重大な病気のサインであることがあります。特に高齢者の場合、複数の病気を抱えていることも多いため、注意が必要です。
-
甲状腺機能亢進症
甲状腺ホルモンが過剰に分泌される病気で、バセドウ病が代表的です。 甲状腺ホルモンは全身の代謝を調節するため、過剰な分泌によって全身の代謝が亢進され、発汗が過剰になり、大量の汗をかくようになります。 動悸や息切れ、体重減少、イライラ感なども伴うことがあります。 高齢者の場合、甲状腺の病気があっても腫れにくく、発見が遅れるケースもあるため注意が必要です。
-
睡眠時無呼吸症候群
睡眠中に呼吸が止まったり、浅くなったりすることを繰り返す病気です。 無呼吸状態になると、体が軽い窒息状態となり、息苦しさからストレス反応が起こり、大量の寝汗をかくことがあります。 いびきや寝言、日中の強い眠気なども特徴的な症状です。
-
感染症(結核など)
結核や肺炎などの感染症、特に消耗性疾患では、発熱とともに大量の寝汗が見られることがあります。 結核は「昔の病気」というイメージがあるかもしれませんが、現在でも発症する可能性があり、咳や痰、微熱、体重減少などの症状を伴うことがあります。
-
悪性リンパ腫などのがん
悪性リンパ腫などの血液のがんでは、がん細胞が産生する物質によって体温調節機能が乱れ、特に夜間に強い発汗(盗汗)が起こることがあります。 発熱や原因不明の体重減少、倦怠感などの全身症状を伴うことが多いです。 リンパ腫は高齢者に多く、特に70代に多いのが特徴とされています。
-
糖尿病(低血糖)
糖尿病治療中の方や食事を抜いた際に血糖値が低くなると、体がストレス反応を起こし、発汗が促進されることがあります。 夜間の低血糖が原因で寝汗をかくことがあるため、糖尿病患者さんは注意が必要です。
-
多汗症
体温調節や精神的な緊張とは関係なく、大量の汗をかき、日常生活に支障をきたす病気です。 全身に汗が増える「全身性多汗症」と、特定の部位に汗が増える「局所性多汗症」があります。
-
逆流性食道炎
胸やけやげっぷが気になる方に多く見られ、寝汗の原因となることもあります。 食後にすぐに横になる習慣がある方は注意が必要です。
-
薬剤の副作用
一部の薬、特に抗うつ薬、解熱鎮痛薬、糖尿病治療薬、ホルモン剤などは、副作用として発汗を促すことがあります。 新しい薬を飲み始めてから寝汗が増えた場合は、医師や薬剤師に相談することが重要です。
-
認知症による体温調節障害
認知症が自律神経に影響を与え、体温調節が困難になる場合があります。 例えば、レビー小体型認知症では、不適切な温度環境、皮膚の血管拡張、多汗、寝汗といった症状が現れることがあります。 また、認知症によって季節に適した衣類や寝具を使用できないケースも考えられます。
高齢者の寝汗を改善するための対策方法

高齢者の寝汗は、原因によって対策が異なりますが、まずはご自身でできることから始めてみましょう。快適な睡眠環境を整え、生活習慣を見直すことが、寝汗の軽減につながります。
快適な睡眠環境を整える
寝室の環境は、寝汗の量に大きく影響します。快適な睡眠環境を整えることで、寝汗を減らすことが期待できます。
-
室温・湿度の調整
理想的な寝室の温度は18~23℃程度、湿度は50~60%とされています。 エアコンや除湿機、加湿器などを活用し、季節に合わせて室温と湿度を適切に調整しましょう。特に夏場は、寝る前に換気をして熱や湿気がこもるのを防ぐことが大切です。 高齢者は体感温度が鈍くなることがあるため、室温計で確認する習慣をつけるのも良いでしょう。
-
寝具・パジャマの選び方
通気性や吸湿性に優れた寝具やパジャマを選ぶことが重要です。 コットンやリネン、モダールなどの天然素材は、汗を素早く吸収して発散してくれるためおすすめです。 また、速乾性の機能性寝具も市販されています。 季節に合わせて寝具の厚さを調整し、汗をかきやすい箇所には薄手のタオルを敷くなどの工夫も効果的です。 湿ったままの状態で寝続けると体が冷え、風邪をひきやすくなるため、ひどい寝汗をかく場合は、枕元に替えのパジャマやタオルを用意しておくと良いでしょう。
生活習慣を見直す
日々の生活習慣を見直すことも、寝汗の改善には欠かせません。心身のバランスを整えることで、寝汗の軽減につながります。
-
ストレス軽減とリラックス
ストレスは自律神経の乱れを引き起こし、寝汗の原因となることがあります。 寝る前にリラックスする時間を作り、ストレスを軽減することが大切です。例えば、ぬるめのお湯にゆっくり浸かる、好きな音楽を聴く、読書をする、深呼吸や瞑想を取り入れるなどがおすすめです。 日中のストレスを溜め込まないよう、趣味の時間を持つことも効果的です。
-
規則正しい生活と適度な運動
毎日同じ時間に起床・就寝する規則正しい生活リズムは、自律神経のバランスを整える上で非常に重要です。 適度な運動はストレスを軽減し、自律神経を整える効果がありますが、就寝直前の激しい運動は避けましょう。 日中に適度に汗をかくことで、夜間の発汗が減ることもあります。
-
水分補給の重要性
高齢者は喉の渇きを感じにくいため、意識的に水分補給を行うことが大切です。 寝汗によって失われる水分を補うためにも、就寝前や起床時にコップ一杯の水を飲む習慣をつけましょう。 ただし、寝る直前の過度な水分摂取は夜間のトイレ回数を増やす可能性があるので、量を調整してください。
-
寝る前の飲酒・カフェイン摂取を控える
寝る前のアルコールやカフェインの摂取は、寝汗を増加させる原因となります。 就寝前3~4時間は控えるようにしましょう。 また、刺激物や辛い食べ物も発汗を促すことがあるため、寝る前の摂取は避けるのがおすすめです。
こんな寝汗は要注意!病院を受診する目安

寝汗は誰にでも起こりうる生理現象ですが、中には病気のサインとして現れることもあります。特に高齢者の場合、体の変化に気づきにくいこともあるため、以下の症状が見られる場合は、早めに医療機関を受診することを強くおすすめします。
受診を検討すべき症状チェックリスト
以下の項目に当てはまる場合は、自己判断せずに医師に相談しましょう。
- 涼しい場所で寝ているはずなのに、パジャマや布団が濡れるくらいのひどい寝汗が続く。
- 寝汗によって何度も目が覚めてしまい、睡眠の質が著しく低下している。
- 寝汗以外に、原因不明の発熱がある。
- 意図しない体重減少が続いている。
- 強い倦怠感や疲労感が日中も続いている。
- リンパ節の腫れ(首、脇の下、鼠径部など)がある。
- 動悸、息切れ、手の震えなどの症状を伴う。
- 胸やけやげっぷが頻繁に起こる。
- 新しい薬を飲み始めてから寝汗が増えた。
- 喉の渇きがひどく、脱水症状の兆候が見られる(脱力感、手足のしびれなど)。
- 男性の場合、性欲の低下や気分の落ち込みなど、男性更年期障害の症状が疑われる。
これらの症状は、甲状腺機能亢進症、睡眠時無呼吸症候群、感染症、悪性リンパ腫、糖尿病、自律神経失調症、薬剤の副作用など、さまざまな病気の可能性を示唆しています。 早期発見・早期治療が重要な場合も多いため、気になる症状があれば迷わず医療機関を受診しましょう。
何科を受診すべきか
寝汗の原因は多岐にわたるため、何科を受診すれば良いか迷うかもしれません。まずはかかりつけ医がいる場合は、内科を受診し、症状を詳しく伝えるのが良いでしょう。 医師は問診や血液検査などを行い、必要に応じて専門の科を紹介してくれます。
- 内科: 一般的な寝汗の原因や、甲状腺機能亢進症、糖尿病、感染症などの内科的疾患の可能性を調べます。
- 婦人科: 女性の更年期障害による寝汗が疑われる場合。
- 泌尿器科: 男性更年期障害が疑われる場合。
- 耳鼻咽喉科・呼吸器内科: 睡眠時無呼吸症候群や呼吸器系の感染症が疑われる場合。
- 心療内科・精神科: ストレスや自律神経の乱れが主な原因と考えられる場合。
症状を具体的に伝え、いつから、どのくらいの頻度で、どのような寝汗があるのか、他にどのような症状があるのかなどをメモしておくと、診察がスムーズに進みます。
よくある質問

- 高齢者の寝汗は脱水症状につながりますか?
- 寝汗で体が冷えて風邪をひくことはありますか?
- 高齢者の寝汗に漢方薬は効果がありますか?
- 男性高齢者の寝汗は更年期が原因ですか?
- 寝汗がひどい場合、どんな寝具がおすすめですか?
高齢者の寝汗は脱水症状につながりますか?
はい、高齢者の寝汗は脱水症状につながるリスクがあります。高齢者は体内の水分量が元々少なく、喉の渇きを感じにくいため、寝汗をかいて気づかないうちに脱水が進行している場合があります。 大量の寝汗によって体内の水分が失われると、脱力感や手足のしびれ、めまいなどの症状が現れることがあります。 こまめな水分補給を心がけ、特に寝る前や起床時にはコップ一杯の水を飲む習慣をつけることが大切です。
寝汗で体が冷えて風邪をひくことはありますか?
はい、寝汗で体が冷えて風邪をひくリスクは十分にあります。寝汗でパジャマやシーツが濡れたままの状態だと、体が冷えやすくなります。特に寝汗が多いと体温が急激に下がり、免疫力が低下しかねないため、風邪をひくリスクが高まります。 湿った寝具で寝続けると、風邪だけでなく他の体調不良を引き起こす可能性もあるため、寝汗をかいたらすぐに着替える、吸湿性の良い寝具やパジャマを選ぶなどの対策が重要です。
高齢者の寝汗に漢方薬は効果がありますか?
更年期障害による寝汗など、体質や症状によっては漢方薬が効果を示すことがあります。例えば、東洋医学では寝汗を「盗汗」と呼び、体内の熱を冷まし、元気を補う「清暑益気湯(せいしょえっきとう)」などが用いられることがあります。 また、更年期の寝汗にはホルモンバランスを整える漢方薬が処方されることもあります。 ただし、漢方薬は体質や症状に合わせて選ぶ必要があるため、自己判断せずに医師や薬剤師に相談し、適切な処方を受けるようにしましょう。
男性高齢者の寝汗は更年期が原因ですか?
男性高齢者の寝汗も、男性更年期障害(LOH症候群)が原因である可能性があります。男性ホルモン(テストステロン)は20代をピークに加齢とともに緩やかに減少しますが、ストレスや不規則な生活習慣によってその減少が加速することがあります。 男性ホルモンの低下は、自律神経の乱れを引き起こし、発汗異常や寝汗の増加につながることがあります。 寝汗以外にも、性欲の低下、疲労感、気分の落ち込みなどの症状が見られる場合は、専門の医療機関(泌尿器科など)を受診して相談することをおすすめします。
寝汗がひどい場合、どんな寝具がおすすめですか?
寝汗がひどい場合は、吸湿性・通気性に優れた寝具がおすすめです。具体的には、以下のような素材や機能を持つ寝具を選ぶと良いでしょう。
- 天然素材のパジャマやシーツ: コットン、リネン、モダールなどは汗を素早く吸収し、発散してくれます。
- 通気性の良いマットレス: 熱がこもりにくい構造のマットレスを選ぶことで、寝床内の温度上昇を抑えられます。
- 吸湿発散性の高い敷きパッドや除湿シート: 汗を吸収し、湿気を放出する機能を持つ敷きパッドや、マットレスの下に敷く除湿シートも効果的です。
季節に合わせて寝具の厚さを調整することも大切です。また、寝汗で濡れた寝具は雑菌が繁殖しやすく、ニオイやカビの原因にもなるため、こまめに洗濯したり、清潔に保つように心がけましょう。
まとめ

高齢者の寝汗は、単なる生理現象から重大な病気のサインまで、さまざまな原因が考えられます。大切なのは、その原因を正しく理解し、適切な対策を講じることです。本記事で解説した内容を参考に、ご自身やご家族の健康維持にお役立てください。
- 高齢者の寝汗は加齢による体温調節機能の変化が関係する。
- 汗腺機能の低下や体内の水分量減少が寝汗に影響する。
- 着替えが必要なほどの「ひどい寝汗(盗汗)」は注意が必要。
- 睡眠環境(室温・湿度・寝具)が寝汗の原因となる。
- ストレスや自律神経の乱れも寝汗を引き起こす。
- アルコールやカフェインの摂取は寝汗を悪化させる。
- 肥満や運動不足も寝汗の一因となる。
- 女性の更年期障害はホルモンバランスの乱れによる寝汗が多い。
- 男性にも更年期障害があり、寝汗の症状が出ることがある。
- 甲状腺機能亢進症は代謝亢進により大量の寝汗をかく。
- 睡眠時無呼吸症候群は窒息状態から寝汗を誘発する。
- 感染症(結核など)や悪性リンパ腫も寝汗のサインとなる。
- 糖尿病による低血糖も夜間の寝汗の原因となる。
- 多汗症や逆流性食道炎も寝汗と関連がある。
- 服用している薬剤の副作用で寝汗が増えることがある。
- 認知症が体温調節機能に影響を与え寝汗につながる場合がある。
- 快適な室温・湿度、吸湿性の良い寝具で睡眠環境を整える。
- ストレス軽減、規則正しい生活、適度な運動が寝汗対策に有効。
- 高齢者は脱水リスクが高いため、こまめな水分補給が重要。
- 寝汗がひどい、他の症状を伴う場合は早めに医療機関を受診する。
- まずはかかりつけの内科医に相談し、必要に応じて専門医を紹介してもらう。
