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柿の木につく毛虫を徹底解説!種類別の見分け方から安全な駆除・予防法まで

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柿の木につく毛虫を徹底解説!種類別の見分け方から安全な駆除・予防法まで
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大切に育てている柿の木に、いつの間にか毛虫が大量発生していてゾッとした経験はありませんか?見た目が気持ち悪いだけでなく、葉を食い荒らして柿の木の生育を妨げたり、種類によっては人に害を及ぼす毒を持っていたりするため、見つけたら早急な対策が必要です。しかし、いざ駆除しようと思っても「どんな毛虫なの?」「どうやって駆除すればいいの?」と悩んでしまいますよね。本記事では、柿の木につく毛虫の種類から、安全で効果的な駆除方法、そして二度と発生させないための予防策まで、あなたの悩みを解決するための情報を詳しく解説します。

目次

【要注意】柿の木に発生する代表的な毛虫4選!毒のある危険な種類は?

【要注意】柿の木に発生する代表的な毛虫4選!毒のある危険な種類は?

柿の木に発生する毛虫は一種類ではありません。まずは敵を知ることから始めましょう。ここでは、柿の木でよく見られる代表的な毛虫の種類と、その特徴について解説します。中には毒を持つ危険な毛虫もいるので、しっかり見分けられるようになりましょう。

  • イラガ(電気虫):激痛をもたらす毒毛虫
  • アメリカシロヒトリ:大量発生して木を丸裸にする
  • モンクロシャチホコ:桜や柿の葉を食い尽くす
  • カキノヘタムシガ:柿の実を落とす厄介な害虫

イラガ(電気虫):激痛をもたらす毒毛虫

柿の木につく毛虫の中でも、特に注意が必要なのがイラガの幼虫です。その名の通り、刺されると電気が走ったような激しい痛みに襲われることから「電気虫」とも呼ばれています。 体長は2cmほどで、鮮やかな黄緑色に黒や茶色の模様があるのが特徴です。体中にトゲ(毒棘)があり、これに触れると毒液が注入されます。 痛みは数時間で治まることが多いですが、その後かゆみや発疹が1〜2週間続くこともあります。

イラガは7月から10月頃に発生し、柿の葉を好んで食べます。 幼虫は葉の裏にいることが多く、集団で発生することは少ないですが、気づかずに触れてしまう危険性が高い害虫です。冬になると、枝や幹に「ウズラの卵」のような特徴的な繭を作って越冬します。 この繭を見つけたら、冬の間に取り除いておくと翌年の発生を抑えることができます。

アメリカシロヒトリ:大量発生して木を丸裸にする

白いふわふわとした見た目が特徴のアメリカシロヒトリは、毒はありませんが、そのすさまじい繁殖力と食欲で柿の木に大きな被害をもたらす毛虫です。 幼虫は白っぽく、長い毛が生えています。孵化したばかりの頃は、糸を吐いてクモの巣のような巣を作り、その中で集団で生活します。 葉脈だけを残して葉を食い尽くし、成長すると巣から分散して木全体に広がっていきます。

発生時期は年に2回、5月〜7月頃と8月〜9月頃です。 大量発生すると、あっという間に柿の木が丸裸にされてしまうことも少なくありません。 毒はないものの、皮膚が弱い人は触れると湿疹やかゆみが出ることがあるため、駆除の際は直接触れないように注意が必要です。 早期発見が重要で、巣ごと枝を切り取って駆除するのが最も効果的です。

モンクロシャチホコ:桜や柿の葉を食い尽くす

モンクロシャチホコは、桜の木によく発生することから「サクラケムシ」とも呼ばれますが、柿の木にも発生する害虫です。 若い幼虫は赤褐色で、成長すると黒くなり、白い長い毛がまばらに生えます。 毒はありませんが、アメリカシロヒトリと同様に集団で発生し、驚異的なスピードで葉を食べ尽くします。 枝の先端から幹に向かって、葉を全て食べながら移動していくのが特徴です。

発生時期は年に1回で、7月〜8月頃に幼虫が現れます。 8月のお盆過ぎ頃に被害が目立つことが多く、発見が遅れると木が丸坊主になってしまうことも珍しくありません。 幼虫は刺激を受けると、頭と尾を反り返らせて威嚇する面白い習性があります。駆除する際は、集団でいるうちに枝ごと切り落とすか、薬剤を散布するのが効果的です。

カキノヘタムシガ:柿の実を落とす厄介な害虫

カキノヘタムシガは、その名の通り柿の実に深刻な被害をもたらす害虫です。 毛虫というよりはイモムシに近い見た目で、体長は約1cm、黒褐色の体をしています。 この害虫の最も厄介な点は、孵化した幼虫が新芽や蕾を食べ、成長すると柿の実に侵入することです。 ヘタの部分から実に食い入り、果実の内部を食い荒らすため、被害を受けた実は熟す前に落ちてしまいます。

発生は年に2回、5月下旬〜6月上旬と7月下旬〜8月上旬に成虫が現れ、産卵します。 幼虫が果実の中に侵入してしまうと薬剤が効きにくくなるため、防除のタイミングが非常に重要です。 冬の間は、木の粗皮の下などで繭を作って越冬するため、冬の間に粗皮を削っておくことが有効な予防策となります。


【発生したら即対策】柿の木の毛虫を安全に駆除する5つの方法

【発生したら即対策】柿の木の毛虫を安全に駆除する5つの方法

柿の木に毛虫を見つけたら、被害が広がる前に迅速に駆除することが大切です。しかし、毒を持つ毛虫もいるため、安全対策は万全に行う必要があります。ここでは、毛虫を安全かつ効果的に駆除するための具体的な方法を、準備段階から詳しく解説します。

  • 駆除作業の前に!必ず準備するもの(服装、道具)
  • 方法1:【初期段階に有効】枝ごと切り取って処分
  • 方法2:【数が少ない場合に】割り箸などで捕殺
  • 方法3:【広範囲に発生した場合】殺虫剤を散布する
  • 方法4:【薬剤を使いたくない人向け】木酢液や熱湯を使う

駆除作業の前に!必ず準備するもの(服装、道具)

毛虫の駆除作業を始める前に、必ず身を守るための準備をしましょう。特にイラガなどの毒毛虫は、直接触れなくても風で飛んできた毒針毛で皮膚炎を起こすことがあります。 油断せず、万全の装備で臨むことが重要です。

【必須の服装・道具リスト】

  • 防護服(カッパなど): 肌の露出をなくし、毒針毛の付着を防ぎます。
  • 長靴: 足元からの侵入を防ぎます。
  • ゴム手袋: 厚手のものを選び、直接毛虫に触れないようにします。
  • 保護メガネ・ゴーグル: 毒針毛や薬剤が目に入るのを防ぎます。
  • マスク: 毒針毛や薬剤を吸い込むのを防ぎます。
  • 帽子: 頭部への付着を防ぎます。フード付きの服も有効です。
  • 高枝切りばさみ: 高い場所の枝を安全に切るために必要です。
  • 火ばさみ・割り箸: 毛虫を直接捕まえる際に使用します。
  • ゴミ袋: 駆除した毛虫や枝を入れるために使います。

これらの準備を怠ると、思わぬ被害に遭う可能性があります。自分の身を守ることを最優先に考えて、しっかりと準備を整えてから作業を開始してください。

方法1:【初期段階に有効】枝ごと切り取って処分

アメリカシロヒトリやモンクロシャチホコなど、集団で発生する毛虫の初期段階に非常に有効なのが、巣や集団がいる枝ごと切り取ってしまう方法です。 この方法の利点は、薬剤を使わずに一網打尽にできることです。

高枝切りばさみを使って、毛虫がいる枝を慎重に切り落とします。このとき、振動で毛虫が散らばらないように、ゆっくりと作業するのがコツです。切り落とした枝は、すぐにゴミ袋に入れ、口をしっかりと縛ります。袋の中で毛虫を踏み潰すか、熱湯をかけて確実に駆除しましょう。駆除した枝葉は、自治体のルールに従って燃えるゴミとして処分してください。この方法は、毛虫が分散してしまう前に行うことが成功の鍵です。

方法2:【数が少ない場合に】割り箸などで捕殺

毛虫の数がまだ少なく、数匹程度しか見当たらない場合は、割り箸や火ばさみを使って一匹ずつ捕まえる物理的な駆除が手軽で確実です。この方法は、薬剤を使いたくない場合や、被害がごく一部に限られている場合に適しています。

必ずゴム手袋を着用し、毛虫に直接触れないように注意しながら、割り箸などでつまんで捕獲します。捕まえた毛虫は、熱湯を入れたバケツに入れるか、足で踏み潰して駆除します。イラガなどの毒毛虫の場合は、万が一にも刺されないよう、特に慎重に作業を行ってください。地道な作業ですが、環境への負荷が最も少ない駆除方法と言えるでしょう。

方法3:【広範囲に発生した場合】殺虫剤を散布する

毛虫がすでに木全体に広がってしまい、物理的な駆除では追いつかない場合は、殺虫剤を使用するのが最も効率的です。 園芸用の殺虫剤には様々な種類がありますが、毛虫に効果のあるものを選びましょう。

薬剤を散布する際は、必ず商品の説明書をよく読み、希釈倍率や使用方法を守ってください。 散布する時間帯は、風のない早朝や夕方がおすすめです。日中の暑い時間帯は、薬剤が蒸発しやすく効果が薄れるだけでなく、作業者自身の熱中症のリスクも高まります。散布の際は、風上から風下に向かって、葉の裏までまんべんなく薬剤がかかるように噴霧します。 もちろん、防護服やマスク、ゴーグルなどの着用は必須です。 薬剤散布後は、しばらくその場所に近づかないようにし、ペットや子供がいるご家庭では特に注意が必要です。

方法4:【薬剤を使いたくない人向け】木酢液や熱湯を使う

「殺虫剤は使いたくないけれど、物理的な駆除も難しい」という方には、木酢液や熱湯を使った方法があります。ただし、これらの方法は殺虫剤に比べて効果が限定的であったり、注意が必要な点もあります。

木酢液: 木酢液は、木炭を作る際に出る煙を冷却して液体にしたもので、害虫が嫌う匂いで寄せ付けなくする効果(忌避効果)が期待できます。 定期的に散布することで、毛虫の発生を予防する効果も見込めます。ただし、すでに発生してしまった毛虫に対する殺虫効果はあまり高くありません。

熱湯: 50℃以上のお湯をかけると、毛虫を駆除することができます。 しかし、この方法は毛虫に近づく必要があり、高い場所には使えません。また、熱湯が植物自体にダメージを与えてしまう可能性もあるため、注意が必要です。根元にかからないように気をつけ、あくまで部分的な駆除方法として考えましょう。

【プロが教える】おすすめの殺虫剤と効果的な使い方

【プロが教える】おすすめの殺虫剤と効果的な使い方

毛虫の被害が広がってしまった場合、頼りになるのが殺虫剤です。しかし、ホームセンターなどに行くと種類が多くてどれを選べば良いか迷ってしまいますよね。ここでは、柿の木の毛虫駆除に効果的な代表的な殺虫剤と、その効果を最大限に引き出すための使い方について解説します。

  • 定番で効果が高い「スミチオン乳剤」
  • 浸透移行性で予防効果も「オルトラン水和剤」
  • 手軽に使えるスプレータイプ「ベニカXネクストスプレー」
  • 薬剤散布の注意点(時間帯、風向き、服装)

定番で効果が高い「スミチオン乳剤」

「スミチオン乳剤」は、多くの害虫に効果がある家庭園芸の代表的な殺虫剤です。 イラガやアメリカシロヒトリ、モンクロシャチホコなど、柿の木につくほとんどの毛虫に有効で、多くの農家や園芸愛好家に長年使用されています。

この薬剤は「接触剤」であり、薬剤が直接かかった害虫を駆除します。そのため、散布する際は葉の裏や枝の密集した部分など、毛虫が隠れている場所にもしっかりと薬剤が行き渡るように丁寧に散布することが重要です。 効果は速効性で、散布後すぐに毛虫が弱り始めます。 水で希釈して使用するタイプなので、散布には噴霧器が必要です。コストパフォーマンスに優れているため、広い範囲に散布する場合におすすめです。

浸透移行性で予防効果も「オルトラン水和剤」

「オルトラン水和剤」は、殺虫効果に加えて予防効果も期待できるのが大きな特徴です。 この薬剤は「浸透移行性」で、散布すると有効成分が葉や茎から吸収され、植物全体に行き渡ります。 そのため、薬剤が直接かからなかった葉を食べた毛虫も駆除することができます。

効果が長持ちするため、毛虫の発生前に散布しておくことで、孵化した幼虫が葉を食べた際に駆除され、被害を未然に防ぐことができます。特に、カキノヘタムシガのように実に潜り込んでしまう害虫対策には、発生初期の予防散布が非常に効果的です。こちらも水で希釈して使用するタイプです。

手軽に使えるスプレータイプ「ベニカXネクストスプレー」

「希釈するのが面倒」「噴霧器を持っていない」という方には、購入してすぐに使えるスプレータイプの殺虫剤がおすすめです。「ベニカXネクストスプレー」は、殺虫成分と殺菌成分が配合されており、害虫と病気を同時に防除できる便利な製品です。

このスプレーは、毛虫はもちろんアブラムシなど様々な害虫に効果があります。 逆さまでもスプレーできるので、葉の裏に隠れている毛虫にも簡単に薬剤をかけることができます。ジェット噴射とワイド噴射を切り替えられる製品もあり、高い場所にいる毛虫も遠くから狙い撃ちできます。 手軽さが魅力ですが、広範囲に散布する場合は希釈タイプに比べてコストが高くなる傾向があります。

薬剤散布の注意点(時間帯、風向き、服装)

殺虫剤の効果を最大限に引き出し、安全に使用するためには、いくつかの重要なポイントがあります。これらを守らないと、効果が半減したり、自分や周囲に悪影響を及ぼす可能性があるので、必ず確認してください。

  • 時間帯: 散布は、風のない日の早朝か夕方に行いましょう。 日中の高温時は薬剤が蒸発しやすく、効果が落ちるだけでなく、植物に薬害が出る可能性があります。また、蜂などの益虫が活動していない時間帯を選ぶことで、それらの虫への影響を最小限に抑えられます。
  • 風向き: 必ず風上から風下に向かって散布してください。風下に立って作業をすると、薬剤を自分で浴びてしまうことになり非常に危険です。風が強い日は散布を避けましょう。
  • 服装: 前述の通り、長袖・長ズボン、マスク、ゴーグル、手袋、帽子は必須です。 薬剤が皮膚に付着したり、吸い込んだりするのを防ぎます。作業後はすぐにシャワーを浴び、着ていた服は洗濯しましょう。
  • 周辺への配慮: 洗濯物やペット、池などがある場合は、薬剤がかからないように事前に移動させるか、シートで覆うなどの配慮が必要です。近隣の家にも一声かけておくと、トラブルを防ぐことができます。

もう発生させない!柿の木の毛虫を予防する4つのポイント

もう発生させない!柿の木の毛虫を予防する4つのポイント

一度毛虫を駆除しても、翌年また発生してしまっては意味がありません。大切なのは、毛虫が発生しにくい環境を作ることです。ここでは、日頃からできる毛虫の予防策を4つのポイントに絞ってご紹介します。少しの手間で、翌年の発生を大幅に減らすことができます。

  • 予防の基本は「剪定」で風通しを良くすること
  • 冬の間に「粗皮削り」と「繭の除去」を徹底する
  • 発生前に「予防薬剤」を散布する
  • 毎日の観察で早期発見・早期駆除を心がける

予防の基本は「剪定」で風通しを良くすること

毛虫予防の最も基本的で重要な対策は、適切な剪定によって木の風通しと日当たりを良くすることです。 枝が混み合って湿気がこもりやすい場所は、毛虫にとって絶好の隠れ家であり、産卵場所にもなります。

特に、内側に向かって伸びる枝や、他の枝と交差している枝、枯れた枝などを中心に切り落とし、木全体に光と風が通るようにしましょう。 風通しが良くなることで、病気の予防にも繋がります。剪定の適期は、葉が落ちた後の冬期(12月〜2月)です。この時期に樹形を整えておくことで、毛虫が住みつきにくい環境を作ることができます。

冬の間に「粗皮削り」と「繭の除去」を徹底する

冬の間の地道な作業が、春以降の害虫発生を劇的に減らします。カキノヘタムシガや多くの害虫は、木の幹の古くなった樹皮(粗皮)の下で越冬します。 そのため、冬の間にヘラやワイヤーブラシなどを使ってこの粗皮を削り落とす「粗皮削り」は非常に有効な予防策です。

また、イラガは枝や幹に硬い繭を作って越冬します。 この繭は非常に特徴的な形をしているので、見つけ次第、ヘラなどで削り取って処分しましょう。 これらの作業は、害虫が活動を始める前に行うことが重要です。削り取った樹皮や繭は、そのままにせず、集めて燃えるゴミとして処分してください。

発生前に「予防薬剤」を散布する

毎年毛虫の被害に悩まされている場合は、発生時期の前に予防的に薬剤を散布するのが効果的です。 オルトラン水和剤のような浸透移行性の殺虫剤を、毛虫が活動を始める前の春先(3月〜4月頃)に散布しておくと、長期間にわたって効果が持続し、害虫の発生を抑えることができます。

また、冬の間に石灰硫黄合剤を散布するのも有効です。これは、越冬している害虫や病原菌を駆除する効果があります。ただし、使用できる植物が限られていたり、独特の匂いがあったりするため、使用の際は説明書をよく確認し、近隣への配慮も忘れずに行いましょう。

毎日の観察で早期発見・早期駆除を心がける

どんな予防策を講じても、100%発生を防ぐことは難しいのが現実です。そこで重要になるのが、日頃からの観察です。 庭の手入れをする際などに、柿の木の葉の裏や枝を注意深くチェックする習慣をつけましょう。

「葉が食べられた跡はないか?」「黒いフンは落ちていないか?」「クモの巣のようなものはないか?」といった点に注意して観察します。毛虫は、発生初期であれば数が少なく、集団でいることが多いため、駆除も比較的簡単です。 早期に発見し、その場で駆除することが、被害を最小限に食い止める最善の方法です。

もし毛虫に刺されたら?正しい応急処置と対処法

もし毛虫に刺されたら?正しい応急処置と対処法

どんなに注意していても、うっかり毛虫に刺されてしまうことがあるかもしれません。特にイラガなどの毒毛虫に刺された場合は、パニックにならずに冷静に、そして正しく対処することが重要です。間違った対処は症状を悪化させる可能性があるので、正しい応急処置の方法を覚えておきましょう。

  • 絶対にやってはいけないNG行動
  • ステップ1:粘着テープで毒針毛を取り除く
  • ステップ2:流水と石鹸で洗い流す
  • ステップ3:抗ヒスタミン剤やステロイド軟膏を塗る
  • こんな症状が出たらすぐに皮膚科へ

絶対にやってはいけないNG行動

毛虫に刺されたとき、絶対にしてはいけないのが「患部を掻きむしる」ことです。 かゆみや痛みからつい掻いてしまいがちですが、掻くことで皮膚に残っている目に見えない毒針毛をさらに深く突き刺してしまったり、周囲に広げてしまったりする恐れがあります。 症状が悪化するだけなので、絶対に掻かないように我慢してください。

また、患部を口で吸い出そうとしたり、アンモニアをかけたりするのも効果がないばかりか、かえって炎症を悪化させる可能性があるのでやめましょう。

ステップ1:粘着テープで毒針毛を取り除く

まず最初に行うべきは、皮膚に付着している毒針毛を取り除くことです。 毛虫の毒針毛は非常に細かく、肉眼では見えないことがほとんどです。セロハンテープやガムテープなどの粘着テープを患部にそっと貼り付け、ゆっくりと剥がす作業を数回繰り返します。 これにより、皮膚に刺さっている毒針毛を抜き取ることができます。ゴシゴシこすったり、強く押し付けたりすると毒針毛が折れて皮膚の中に残ってしまうので、優しく行うのがポイントです。

ステップ2:流水と石鹸で洗い流す

毒針毛をテープで取り除いたら、次に流水と石鹸で患部を優しく洗い流します。 石鹸をよく泡立て、その泡で包み込むようにして洗い、シャワーなどの強い水流で一気に洗い流しましょう。 これにより、まだ残っているかもしれない毒針毛や、皮膚に付着した毒成分を洗い流す効果が期待できます。この時も、患部をゴシゴシこすらないように注意してください。

ステップ3:抗ヒスタミン剤やステロイド軟膏を塗る

洗浄後、かゆみや炎症を抑えるために薬を塗ります。市販薬であれば、かゆみを抑える「抗ヒスタミン成分」や、炎症を強力に抑える「ステロイド成分」が含まれた軟膏やクリームが有効です。 薬剤師に相談し、症状に合った薬を選びましょう。薬を塗った後は、患部を冷やすと、かゆみや腫れが和らぎます。

こんな症状が出たらすぐに皮膚科へ

通常、毛虫による皮膚炎はセルフケアで1〜2週間ほどで改善しますが、以下のような症状が見られる場合は、すぐに皮膚科を受診してください。

  • 痛みが非常に強い、または我慢できないほどのかゆみがある
  • 腫れや赤みが広範囲に広がっている
  • 水ぶくれができた
  • 吐き気、めまい、頭痛など、全身に症状が出ている
  • 数日経っても症状が改善しない、または悪化している

特に、過去に毛虫に刺されて強いアレルギー反応が出たことがある人は、アナフィラキシーショックを起こす可能性もゼロではありません。少しでも「おかしい」と感じたら、迷わず専門医の診察を受けましょう。

よくある質問

よくある質問

柿の木の毛虫はいつ発生しますか?

柿の木につく毛虫の発生時期は種類によって異なりますが、主に春から秋にかけて活動が活発になります。 代表的な毛虫の発生時期は以下の通りです。

  • アメリカシロヒトリ: 5月~7月頃と8月~9月頃の年2回発生します。
  • イラガ: 7月~10月頃に発生します。
  • モンクロシャチホコ: 7月~8月頃の年1回発生します。
  • カキノヘタムシガ: 幼虫の活動時期は6月頃と8月頃です。

特に暖かくなる5月頃から注意が必要です。

毛虫駆除に最適な時間帯はありますか?

毛虫の駆除、特に薬剤散布を行うのに最適な時間帯は、風のない日の早朝か夕方です。 毛虫は日中の暑い時間帯は葉の裏などに隠れていることが多く、また薬剤も蒸発しやすいため効果が薄れがちです。早朝や夕方は毛虫の活動が活発になる時間帯でもあり、薬剤の効果が出やすいと言えます。また、ミツバチなどの益虫の活動が少ない時間帯を選ぶことで、それらの生物への影響を最小限に抑えることができます。

薬剤を使わずに毛虫を駆除する方法はありますか?

はい、あります。薬剤を使わない駆除方法としては、以下のようなものがあります。

  • 物理的駆除: 発生初期に、毛虫が集まっている巣や枝ごと切り取って処分する方法が最も効果的です。 数が少ない場合は、割り箸などで一匹ずつ捕殺します。
  • 熱湯: 50℃以上のお湯をかけると駆除できますが、植物へのダメージや火傷に注意が必要です。
  • 木酢液: 殺虫効果は低いですが、忌避効果が期待でき、予防として定期的に散布するのがおすすめです。

どの方法も一長一短があるため、発生状況に合わせて適切な方法を選ぶことが大切です。

柿の木の消毒はいつ頃行うのが効果的ですか?

柿の木の消毒は、目的によって最適な時期が異なります。

  • 病害虫の予防(冬期): 葉が落ちた後の休眠期(12月~2月)に、石灰硫黄合剤などを散布すると、越冬している病原菌や害虫の卵を駆除できます。
  • 毛虫・病気の予防(春季): 新芽が出始める4月下旬から5月下旬にかけて、殺菌剤や浸透移行性の殺虫剤を散布すると、病気の発生や毛虫の孵化を防ぐのに効果的です。
  • 害虫駆除(発生期): カキノヘタムシガ対策としては、発生最盛期の7~10日後(6月上旬~中旬、8月上旬~中旬)が防除の適期です。 その他の毛虫は、見つけ次第、速やかに薬剤を散布します。

特に6月は、多くの病害虫が活動を始める重要な時期なので、この時期の消毒は効果が高いと言えます。

アメリカシロヒトリに毒はありますか?

いいえ、アメリカシロヒトリに毒はありません。 そのため、チャドクガやイラガのように刺されて激しい痛みを伴うことはありません。しかし、大量発生して木を丸裸にしてしまう食害のひどさや、その見た目から不快害虫として知られています。また、皮膚が弱い人が触れると、毛が刺激となって赤くかぶれたり、湿疹が出たりすることがあるため、駆除の際は直接触れないように手袋をするなどの対策をおすすめします。

まとめ

まとめ
  • 柿の木にはイラガやアメリカシロヒトリなどの毛虫が発生する。
  • イラガは毒を持ち、刺されると激しい痛みを伴う。
  • アメリカシロヒトリは毒はないが、大量発生し木を丸裸にする。
  • カキノヘタムシガは柿の実に侵入し、落果の原因となる。
  • 駆除の際は、防護服や手袋、ゴーグルを必ず着用する。
  • 初期段階では、枝ごと切り取る物理的駆除が有効である。
  • 被害が広がったら、スミチオンなどの殺虫剤を使用する。
  • 薬剤散布は風のない早朝か夕方が適している。
  • 予防には、冬の剪定や粗皮削りが非常に重要である。
  • 発生前にオルトランなどの予防薬剤を散布するのも効果的。
  • 日頃から木を観察し、早期発見・早期駆除を心がける。
  • 毛虫に刺されたら、掻かずにテープで毒針毛を取り除く。
  • 流水と石鹸で洗い流し、ステロイド軟膏などを塗る。
  • 症状がひどい場合は、すぐに皮膚科を受診すること。
  • 毛虫対策は、種類を見極め、適切な時期に正しい方法で行うことが鍵となる。
柿の木につく毛虫を徹底解説!種類別の見分け方から安全な駆除・予防法まで

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