地震はいつ起こるかわからない自然災害です。だからこそ、小学生のうちから地震について学び、いざという時にどう行動すれば良いかを知っておくことが大切です。本記事では、小学生が地震について楽しく学べるクイズや、地震のメカニズム、そして地震への備えについて分かりやすく解説します。親子で一緒に防災意識を高めましょう!
地震ってなんだろう?小学生にもわかる地震の仕組み
地震がどうして起きるのか、不思議に思ったことはありませんか?ここでは、地震が起こる仕組みや、なぜ日本で地震が多いのかを簡単に説明します。地震の基本を知ることで、防災への意識も高まるはずです。
この章では、以下の内容について解説します。
- 地震はどうして起こるの?
- 日本で地震が多いのはなぜ?
- 震度とマグニチュードの違いって?
地震はどうして起こるの?
地球の表面は、「プレート」と呼ばれる巨大な岩盤でパズルのように覆われています。このプレートは、とてもゆっくりですが、常に動いています。プレート同士がぶつかったり、片方のプレートがもう一方のプレートの下に沈み込んだりする時に、その境界面で大きな力がかかります。この力が限界に達すると、岩盤が急にずれ動いて、その衝撃で地面が揺れるのです。これが地震の正体です。
例えば、おせんべいを両手で持って、ゆっくりと力を加えていくと、ある瞬間にパキッと割れますよね。地震もこれと似たような仕組みで起こるとイメージすると分かりやすいかもしれません。
地震が発生すると、その揺れは波のように地面を伝わっていきます。この揺れを私たちは「地震」として感じるのです。
日本で地震が多いのはなぜ?
日本は、世界でも有数の地震が多い国として知られています。その理由は、日本の周りに4つものプレートが集まっているからです。 具体的には、「太平洋プレート」「フィリピン海プレート」「北米プレート」「ユーラシアプレート」という名前のプレートです。
これらのプレートが互いに押し合ったり、沈み込んだりしているため、日本周辺では地震が頻繁に発生しやすい状況にあるのです。 まるで、たくさんの人が集まって押し合いへし合いしているような状態をイメージすると、地震が起こりやすい理由が少しわかるかもしれませんね。
震度とマグニチュードの違いって?
地震のニュースでよく耳にする「震度」と「マグニチュード」。この二つの言葉は、似ているようで実は意味が違います。震度は、ある場所での地震の揺れの強さを表すもので、日本では気象庁が10段階(震度0、1、2、3、4、5弱、5強、6弱、6強、7)に分けて発表しています。 震度が大きいほど、その場所での揺れが強かったことを意味します。
一方、マグニチュードは、地震そのもののエネルギーの大きさを表すものです。 マグニチュードの数値が大きいほど、地震が放出したエネルギーが大きいことを示します。マグニチュードには上限がありません。 例えば、遠くで起きた大きな地震でも、マグニチュードは大きくても、私たちがいる場所の震度は小さいということもあります。
小学生向け!地震クイズに挑戦しよう!
さあ、地震について少し学んだところで、クイズに挑戦してみましょう!〇×形式や三択形式で、地震の時の行動や備えに関する問題を出題します。親子で一緒に考えて、楽しく防災知識を身につけましょう。
この章では、以下のクイズに挑戦します。
- 地震発生!その時どうする?クイズ
- おうちの中の安全対策クイズ
- 避難する時の持ち物クイズ
地震発生!その時どうする?クイズ
もしも地震が起きたら、どこにいても慌てずに行動することが大切です。ここでは、様々な場面で地震に遭遇した時の正しい行動をクイズ形式で学びましょう。
問題1:おうちにいる時に大きな地震が来たら、まずどうする?
- 1. すぐに外に飛び出す
2. 窓を開けて逃げ道を作る
3. 机やテーブルの下にもぐって頭を守る
答え:3. 机やテーブルの下にもぐって頭を守る
解説:地震の揺れを感じたら、まずは頭を守ることが一番大切です。 丈夫な机やテーブルの下に入り、脚をしっかり持ちましょう。もし近くに机などがなければ、座布団やクッションなどで頭を保護し、揺れがおさまるのを待ちます。慌てて外に飛び出すと、割れたガラスや看板などが落ちてきて危険です。
問題2:学校の授業中に地震が起きた!先生の指示があるまで、どうするのが正しい?
- 1. 急いで机の下にもぐる
2. 窓から外の様子を確認する
3. 友達としゃべりながら待つ
答え:1. 急いで机の下にもぐる
解説:学校で地震にあったら、まずは自分の身を守るために机の下にもぐりましょう。そして、先生の指示をよく聞いて、落ち着いて行動することが大切です。 勝手な行動はせず、周りの状況も見て、安全に避難できるようにしましょう。
問題3:外で遊んでいる時に地震が来たら、どこへ逃げるのが安全?
- 1. 近くのビルの中
2. 電柱や自動販売機のそば
3. 周りに何もない広い場所(公園など)
答え:3. 周りに何もない広い場所(公園など)
解説:屋外で地震にあった場合は、ブロック塀や自動販売機、看板などが倒れてくる危険性があります。 また、ビルからは窓ガラスなどが落ちてくることも。カバンなどで頭を守りながら、できるだけ周りに何もない広い公園などに避難しましょう。
おうちの中の安全対策クイズ
地震はいつ起こるかわかりません。だからこそ、おうちの中を安全な場所にしておくことが大切です。家具の固定や避難経路の確認など、日頃からできる対策についてクイズで学びましょう。
問題1:地震で家具が倒れてこないようにするために、どんな工夫ができるかな?
- 1. 家具の上に重いものを置く
- 2. 家具を壁に固定する器具を使う
3. 家具の前に柔らかいものを置く
答え:2. 家具を壁に固定する器具を使う
解説:大きな地震が来ると、タンスや本棚などの大きな家具が倒れてきて、下敷きになったり、逃げ道をふさいでしまったりすることがあります。そうならないために、L字金具や突っ張り棒などを使って家具を壁や天井に固定しましょう。 また、寝室にはできるだけ背の高い家具を置かない、置く場合は倒れてこない向きにするなどの工夫も大切です。
問題2:夜、寝ている時に地震が起きた!すぐに安全に逃げられるように、枕元に置いておくと良いものは何?
- 1. お菓子とジュース
2. 懐中電灯とスリッパ(または靴)
3. 好きなぬいぐるみ
答え:2. 懐中電灯とスリッパ(または靴)
解説:夜中に地震が起きると、停電で真っ暗になることがあります。そんな時、懐中電灯があれば周りの状況を確認できます。 また、地震の揺れでガラスなどが割れて床に散らばっているかもしれないので、足をケガしないようにスリッパや靴を履いて避難することが大切です。
問題3:もしも地震でおうちのドアが開かなくなったら大変!ドアの近くに置いてはいけないものは?
- 1. 背の低い植木鉢
2. 倒れやすい大きな本棚
3. 小さなゴミ箱
答え:2. 倒れやすい大きな本棚
解説:地震の揺れで家がゆがむと、ドアが開かなくなることがあります。また、ドアの近くに大きな家具が倒れてくると、逃げ道をふさいでしまう可能性があります。 ドアの周りには、倒れやすいものや大きなものは置かないようにしましょう。避難経路を確保しておくことはとても重要です。
避難する時の持ち物クイズ
もしもの時に備えて、非常持ち出し袋を準備しておくことはとても大切です。何を入れておけば良いのか、クイズを通して確認しましょう。
問題1:非常持ち出し袋に入れておく飲み水は、1人1日あたりどれくらい必要だと言われている?
- 1. 約1リットル
2. 約2リットル
3. 約3リットル
答え:3. 約3リットル
解説:災害時は、水道が止まってしまうことがあります。そのため、飲み水を備えておくことは非常に重要です。大人1人あたり1日3リットルが目安とされています。 家族の人数に合わせて、最低でも3日分、できれば1週間分くらいの水を準備しておくと安心です。
問題2:停電した時に役立つ明かりとして、火を使わない安全なものはどれ?
- 1. ろうそく
2. 懐中電灯やLEDランタン
3. マッチやライター
答え:2. 懐中電灯やLEDランタン
解説:地震の後は、余震で物が倒れたり、ガス漏れが起きたりしている可能性があります。そんな時にろうそくなどの火を使うと、火事の原因になることがあり危険です。懐中電灯やLEDランタンなら安全に明かりを確保できます。 予備の電池も忘れずに用意しておきましょう。
問題3:家族と離ればなれになった時のために、非常持ち出し袋に入れておくと良いものは何?
- 1. 好きなおもちゃ
2. 家族の写真や連絡先を書いたメモ
3. たくさんの現金
答え:2. 家族の写真や連絡先を書いたメモ
解説:災害時には、家族とはぐれてしまう可能性も考えておかなければなりません。 もしもの時のために、家族の写真や、緊急連絡先、アレルギーの有無などを書いたメモ(緊急連絡カード)を非常持ち出し袋に入れておくと、助けを求める際に役立ちます。 小学生のお子さんには、お守り代わりに持たせてあげると良いでしょう。
地震への備え:今日からできること
地震はいつ、どこで起こるかわかりません。だからこそ、日頃からの備えが大切です。家族みんなで話し合って、今日からできる地震対策を始めましょう。
この章では、以下の内容について解説します。
- 家族で話し合おう!避難場所と連絡方法
- おうちの安全点検リスト
- 非常持ち出し袋を準備しよう
家族で話し合おう!避難場所と連絡方法
もし大きな地震が起きて、家族がバラバラの場所にいたらどうしますか?そんな時でも慌てずに済むように、事前に家族で話し合っておくことが重要です。
まずは、地域の避難場所を確認しましょう。学校や公民館などが指定されていることが多いです。実際に避難場所まで歩いてみて、危険な場所がないか、どの道を通るのが安全かなどを確認しておくと、いざという時にスムーズに避難できます。
次に、災害時の連絡方法を決めておきましょう。災害時には電話がつながりにくくなることがあります。そんな時に役立つのが「災害用伝言ダイヤル(171)」や「災害用伝言板(web171)」です。使い方を事前に練習しておくと安心です。また、遠くに住んでいる親戚や知人を連絡の中継点にするのも良い方法です。
これらのことを家族みんなで共有し、定期的に確認し合うことが大切です。年に一度、防災の日などに合わせて話し合う機会を設けるのも良いでしょう。
おうちの安全点検リスト
おうちの中も、地震に備えて安全な状態にしておくことが大切です。以下のリストを参考に、家族みんなで点検してみましょう。
- 家具は固定されていますか? (タンス、本棚、食器棚、テレビなど)
- 寝室に、倒れてくると危険な家具は置いていませんか?
- 窓ガラスに飛散防止フィルムは貼ってありますか?
- 食器棚の扉に、食器が飛び出さないようにする工夫はありますか?
- 懐中電灯はすぐに使える場所にありますか? 電池は入っていますか?
- スリッパや靴は、寝室やリビングなど、すぐに履ける場所にありますか?
- 消火器はありますか?使い方はわかりますか?
- 避難経路に、物が置かれて邪魔になっていませんか?
- ブロック塀やプロパンガスなど、家の周りに倒れたり壊れたりすると危険なものはありませんか?
これらの項目をチェックして、危険な箇所があれば改善しましょう。例えば、家具の固定にはL字金具や突っ張り棒が有効です。 窓ガラスには飛散防止フィルムを貼ることで、割れたガラスで怪我をするリスクを減らせます。 小さなことからでも良いので、できることから安全対策を進めていきましょう。
非常持ち出し袋を準備しよう
地震が起きて避難が必要になった時のために、「非常持ち出し袋」を準備しておきましょう。 リュックサックなど、両手が空くものがおすすめです。中に入れるものは、最低限これだけは必要というものを厳選します。
【非常持ち出し袋に入れておくものリスト(例)】
- 飲料水(ペットボトルなど)
- 非常食(缶詰、カンパン、栄養補助食品など、火を使わずに食べられるもの)
- 懐中電灯(予備電池も)
- 携帯ラジオ(予備電池も)
- 救急用品(ばんそうこう、消毒液、ガーゼ、包帯、常備薬など)
- マスク
- 軍手
- タオル
- ウェットティッシュ
- 携帯トイレ
- ポリ袋(大小いくつか)
- 現金(小銭も多めに)
- 身分証明書のコピー
- 緊急連絡先や家族の情報を書いたメモ
- 雨具(レインコートなど)
- 防寒具(アルミブランケットなど)
- 下着、靴下
- 筆記用具
- 子供用のもの(ミルク、おむつ、おしりふき、好きなお菓子や小さなおもちゃなど)
これらのものを参考に、家族構成や季節に合わせて必要なものを準備しましょう。 非常持ち出し袋は、玄関や寝室など、いざという時にすぐに持ち出せる場所に保管しておくことが大切です。 また、中身は定期的に点検し、食料や水の賞味期限、電池の残量などを確認するようにしましょう。
よくある質問
ここでは、地震や防災に関してよく寄せられる質問とその答えをまとめました。疑問を解消して、さらに防災意識を高めましょう。
地震が起きたら、まず何をすればいいですか?
まず自分の身の安全を確保することが最も大切です。 屋内にいる場合は、丈夫な机やテーブルの下にもぐり、頭を保護してください。 揺れがおさまるまでは、慌てて外に飛び出さないようにしましょう。 屋外にいる場合は、落下物や倒壊の危険がある建物や塀から離れ、カバンなどで頭を守りながら広い場所に避難してください。
学校にいるときに地震が起きたらどうすればいいですか?
学校にいるときに地震が発生したら、先生の指示に従って行動してください。 まずは机の下などに入り、頭を守ります。揺れがおさまったら、先生の指示に従い、落ち着いて避難しましょう。勝手な行動はせず、周りの友達と協力することも大切です。
地震でエレベーターに閉じ込められたらどうすればいいですか?
地震を感じたら、エレベーターの全ての階のボタンを押し、最初に停止した階で降りましょう。 もしエレベーター内に閉じ込められてしまった場合は、慌てずにインターホンで外部に連絡を取り、救助を待ってください。 ドアを無理にこじ開けようとするのは危険です。
津波警報が出たらどうすればいいですか?
海岸近くにいるときに強い揺れを感じたり、津波警報・注意報が発表されたりしたら、すぐに海岸から離れ、できるだけ高い場所へ避難してください。 津波は非常に速いスピードで押し寄せ、破壊力も大きいため、少しでも早く安全な場所に逃げることが重要です。 避難する際は、川沿いや低い土地を避け、頑丈な建物の上階や高台を目指しましょう。
ペットを飼っている場合、地震の時はどうすればいいですか?
ペットを飼っている場合は、ペットと一緒に避難(同行避難)できるか、事前に避難所のルールを確認しておくことが大切です。ペット用の非常持ち出し袋(フード、水、トイレ用品、薬、リード、ケージなど)も準備しておきましょう。地震の揺れでペットがパニックになることもあるので、落ち着いて行動できるように普段から慣らしておくことも重要です。
地震の後、電気やガス、水道が止まったらどうすればいいですか?
地震の後は、電気、ガス、水道などのライフラインが止まってしまうことがあります。電気は、ブレーカーが落ちていないか確認しましょう。ガスは、ガス漏れの危険がないか確認してから元栓を開けるようにしてください。ガス臭い場合は、窓を開けて換気し、ガス会社に連絡しましょう。水道が止まった場合は、給水車が来るまで備蓄水で対応します。日頃から、懐中電灯、カセットコンロ、飲料水などを備えておくことが大切です。
地震に関する情報はどこで確認できますか?
地震が発生した場合、テレビやラジオ、インターネットなどで最新の正確な情報を確認するようにしましょう。 気象庁のウェブサイトや、自治体の防災情報なども参考になります。デマや不確かな情報に惑わされないように注意し、信頼できる情報源から情報を得るように心がけてください。
防災グッズはどこで買えますか?
防災グッズは、ホームセンターや防災用品専門店、インターネット通販などで購入できます。 非常食や保存水、懐中電灯、携帯トイレ、救急セットなどがセットになった防災リュックも販売されています。 また、100円ショップでも、懐中電灯やウェットティッシュ、ポリ袋など、防災に役立つアイテムを揃えることができます。 必要なものをリストアップして、少しずつ揃えていくと良いでしょう。
地震の揺れにはどんな種類がありますか?
地震の揺れには、主に「P波(初期微動)」と「S波(主要動)」の2種類があります。 P波は小さくカタカタと揺れる速い波で、S波は大きくグラグラと揺れる遅い波です。P波が到達してからS波が到達するまでの時間は、震源からの距離が遠いほど長くなります。緊急地震速報は、このP波を検知して、S波が到達する前に危険を知らせるシステムです。
地震の後、火事に注意するのはなぜですか?
地震の揺れによって、ガス管が破損したり、電気コードがショートしたりして火災が発生することがあります。 また、暖房器具などが倒れて可燃物に引火することもあります。揺れがおさまったら、まず火の元を確認し、ガス漏れの臭いがしないかなどをチェックすることが大切です。もし火災が発生したら、初期消火に努め、危険を感じたらすぐに避難しましょう。
まとめ
- 地震は地球のプレートの動きで起こる。
- 日本はプレートが集まる場所で地震が多い。
- 震度は揺れの強さ、マグニチュードはエネルギー。
- 地震時はまず頭を守り机の下へ。
- 屋外では落下物に注意し広い場所へ。
- 家具の固定やガラス飛散防止が重要。
- 懐中電灯とスリッパを枕元に。
- ドア付近に倒れやすい物を置かない。
- 1人1日3リットルの水が必要。
- 停電時は懐中電灯やLEDランタンを。
- 家族の連絡先メモはぐれた時役立つ。
- 避難場所と連絡方法を家族で確認。
- おうちの安全点検を定期的に行う。
- 非常持ち出し袋を準備し中身を確認。
- 正しい情報を得て落ち着いて行動する。