いとこの結婚という喜ばしい知らせ!心からお祝いしたい気持ちでいっぱいですよね。でも、夫婦で結婚式に出席するとなると、「ご祝儀はいくら包めばいいの?」「ご祝儀袋の書き方は?」「何か特別なマナーはある?」など、気になることがたくさん出てくるのではないでしょうか。特に夫婦でとなると、金額の相場も変わってくるため、悩んでしまう方も少なくありません。本記事では、いとこの結婚式に夫婦で出席する際のご祝儀の相場や、知っておくべきマナー、ご祝儀袋の書き方などを分かりやすく解説します。これで、自信を持って結婚式当日を迎えられるはずです!
いとこの結婚式!夫婦で包むご祝儀の気になる相場
いとこの結婚式に夫婦で出席する場合、ご祝儀の金額は最も気になるところですよね。ここでは、一般的な相場から、関係性や地域による違いまで、詳しく見ていきましょう。大切なのは、お祝いの気持ちを形にすること。相場を参考にしつつ、無理のない範囲で心を込めて贈りましょう。
この章では、以下の内容について解説します。
- 夫婦で出席する場合の基本的なご祝儀相場
- 年代別で見るご祝儀相場
- 地域によってご祝儀相場は変わる?
- 新郎新婦との関係性も考慮しよう
- 夫婦のどちらか一方だけが出席する場合の相場
夫婦で出席する場合の基本的なご祝儀相場
いとこの結婚式に夫婦で出席する場合のご祝儀相場は、一般的に5万円から10万円程度とされています。これは、1人あたりのご祝儀相場が3万円であることから、夫婦2人分で6万円、そこにお祝いの気持ちとして少し上乗せしたり、キリの良い数字にしたりするケースが多いためです。例えば、5万円、7万円、8万円、10万円といった金額がよく選ばれます。
ただし、これはあくまで目安であり、後述する新郎新婦との関係性や自分たちの年齢、経済状況、地域の慣習などによって変動します。特に親しい間柄のいとこであれば、相場よりも多めに包むこともありますし、逆にまだ若く経済的に余裕がない場合は、無理のない範囲で調整することも考えられます。重要なのはお祝いの気持ちであり、金額の多寡だけが全てではありません。周囲の親族と相談してみるのも良いでしょう。
年代別で見るご祝儀相場
自分たちの年代によっても、ご祝儀の相場は変わってきます。若い世代とある程度の社会的地位がある世代とでは、経済的な状況も異なるためです。
例えば、20代の夫婦であれば5万円程度が一般的な相場と言えるでしょう。まだ社会人経験が浅い場合や、自分たちの結婚式をこれから控えているといった状況も考慮されることがあります。
30代の夫婦の場合は、5万円から7万円程度が相場となります。ある程度経済的にも安定してくる年代であり、一般的なお祝いの気持ちを表す金額として適切と考えられます。親しさの度合いによっては、これ以上の金額を包むこともあります。
そして、40代以上の夫婦であれば、7万円から10万円、あるいはそれ以上を包むことも珍しくありません。社会的にも経済的にも余裕が出てくる年代であり、お祝いの気持ちをより豊かに表現する傾向があります。特に、日頃から親密な付き合いのあるいとこであれば、奮発することもあるでしょう。ただし、こちらもあくまで目安であり、家計の状況などを考慮して無理のない範囲で決めることが大切です。
地域によってご祝儀相場は変わる?
実は、ご祝儀の相場は地域によっても若干の違いが見られることがあります。一般的に、都市部の方がやや高めで、地方では控えめな傾向があると言われています。しかし、これはあくまで一般的な傾向であり、必ずしも全ての地域に当てはまるわけではありません。
例えば、北海道や沖縄など、会費制の結婚式が一般的な地域では、ご祝儀という形ではなく、定められた会費を支払うことになります。また、一部の地域では、親族間の取り決めや慣習が強く残っている場合もあります。
そのため、自分の出身地や相手の出身地の慣習について、事前に両親や年長の親戚に確認しておくと安心です。特に、夫婦のどちらかの地元で結婚式が行われる場合は、その地域の慣習を尊重することが大切です。相手に失礼のないように、事前に情報を集めておくことをおすすめします。
新郎新婦との関係性も考慮しよう
ご祝儀の金額を決める上で、新郎新婦との関係性の深さも重要な要素となります。いとこと言っても、幼い頃から兄弟姉妹のように育った親しい間柄なのか、あるいは冠婚葬祭で顔を合わせる程度の付き合いなのかによって、お祝いの気持ちの度合いも変わってくるでしょう。
特に親しいいとこであれば、相場よりも少し多めに包んでお祝いの気持ちを伝えたいと考えるのは自然なことです。例えば、夫婦で7万円や8万円、あるいは10万円といった金額を選ぶケースも考えられます。逆に、それほど頻繁に交流がないいとこであれば、一般的な相場である5万円程度でも問題ないでしょう。
大切なのは、金額の大小よりも、心からお祝いする気持ちです。自分たちの経済状況と照らし合わせながら、無理のない範囲で、かつ相手に喜んでもらえる金額を検討しましょう。もし迷うようであれば、他の兄弟姉妹や親戚と事前に相談して、金額のバランスを取るのも一つの方法です。
夫婦のどちらか一方だけが出席する場合の相場
夫婦揃ってではなく、どちらか一方だけがいとこの結婚式に出席する場合のご祝儀相場も気になるところです。この場合、一般的には3万円から5万円程度が相場とされています。これは、1人分の食事代や引き出物代を考慮した金額に、お祝いの気持ちを加えたものです。
ただし、これも新郎新婦との関係性や自分たちの年齢、地域の慣習などによって変動します。例えば、非常に親しいいとこで、かつ自分がある程度の年齢であれば、5万円を包むこともあります。また、夫婦の代理として出席するという意味合いを込めて、少し多めに包むという考え方もあります。
ご祝儀袋の表書きは、出席する人の名前を書くのが一般的です。もし、夫婦の代理として出席し、ご祝儀も夫婦からとして贈りたい場合は、表書きを夫の名前(世帯主)にし、その左下に小さく「内」と書き添え、妻の名前を書くという方法もありますが、基本的には出席者の名前のみで問題ありません。事前に新郎新婦にどちらか一方の出席になる旨を伝え、お祝いの言葉を添えるとより丁寧でしょう。
これで完璧!夫婦で贈るご祝儀袋の選び方と書き方
ご祝儀の金額が決まったら、次はご祝儀袋の準備です。夫婦で贈る場合、書き方にも少しポイントがあります。ここでは、ご祝儀袋の選び方から、表書き、中袋の書き方、そしてお札の入れ方まで、分かりやすく解説します。マナーを守って、スマートにお祝いの気持ちを伝えましょう。
この章では、以下の内容について解説します。
- ご祝儀袋の選び方のポイント
- 表書きの書き方:連名はどうする?
- 中袋の書き方:金額・住所・氏名
- お札の入れ方・向きにもマナーあり
ご祝儀袋の選び方のポイント
ご祝儀袋は、包む金額とのバランスを考えて選ぶことが大切です。一般的に、ご祝儀の金額が高くなるほど、豪華なデザインのご祝儀袋を選ぶのがマナーとされています。例えば、5万円以上を包む場合は、金銀の水引があしらわれたものや、和紙の質が良いもの、鶴や亀、松竹梅といった縁起の良いモチーフが使われているものを選ぶと良いでしょう。
水引は、「結び切り」または「あわじ結び(あわび結び)」のものを選びます。これらは一度結ぶと解けにくいことから、「結婚が一度きりでありますように」という願いが込められています。蝶結びの水引は、何度でも結び直せることから、出産祝いなど何度あっても良いお祝い事に使用されるため、結婚祝いには不向きです。
また、ご祝儀袋の色は、白を基調としたものが一般的ですが、最近では淡いピンクやクリーム色など、おしゃれなデザインのものも増えています。ただし、あまりにも派手すぎるものや、カジュアルすぎるものは避けた方が無難です。新郎新婦の雰囲気や結婚式のスタイルに合わせて選ぶのも良いかもしれません。
表書きの書き方:連名はどうする?
夫婦でご祝儀を贈る場合、ご祝儀袋の表書きは連名で書くのが一般的です。水引の中央上段に「寿」や「御結婚御祝」「御祝」などの名目を書きます。毛筆または筆ペンを使用し、楷書で丁寧に書きましょう。ボールペンや万年筆は避けるのがマナーです。
名目の下には、贈り主の名前を書きます。夫婦連名の場合は、中央に夫のフルネームを書き、その左側に妻の名前(姓は省略し名のみ)を書きます。 夫の名前と妻の名前の高さは揃えるか、妻の名前を少し下げて書くとバランスが良いでしょう。
もし、夫婦で同じ姓の場合は、夫のフルネームの左に妻の名前だけを書きます。例えば、「山田 太郎」の左に「花子」と書きます。最近では、夫婦別姓の場合もありますが、その場合はそれぞれのフルネームを並べて書くこともあります。ただし、一般的には夫の姓に合わせることが多いようです。迷った場合は、伝統的な書き方である夫の氏名、その左に妻の名のみが無難です。
文字の濃さも重要です。お祝い事なので、濃い墨でくっきりと書くのがマナーです。薄墨は弔事の際に使われるため、間違えないように注意しましょう。
中袋の書き方:金額・住所・氏名
ご祝儀袋には、お金を入れるための中袋(または中包み)が付いています。この中袋にも、金額、住所、氏名を記入する必要があります。こちらも毛筆または筆ペンで、楷書で丁寧に書きましょう。
中袋の表面中央には、包んだ金額を漢数字の旧字体(大字)で縦書きします。 例えば、5万円なら「金伍萬圓也」、7万円なら「金七萬圓也」、10万円なら「金拾萬圓也」と書きます。「也」は「~きっかり」という意味で、書いても書かなくてもどちらでも良いとされていますが、慣習として書かれることが多いです。旧字体を使うのは、後から金額を改ざんされるのを防ぐためと言われています。
中袋の裏面には、左下に贈り主の住所と氏名を書きます。郵便番号も忘れずに記入しましょう。夫婦連名で贈る場合は、表書きと同様に、夫のフルネームを書き、その左側に妻の名前(名のみ)を書きます。住所は都道府県から正確に、氏名もフルネームで丁寧に書くことが大切です。これは、新郎新婦が後で整理する際に誰からのご祝儀か分かりやすくするためです。
もし中袋がないタイプのご祝儀袋の場合は、ご祝儀袋の裏側の折り返しの部分に、同様に金額と住所、氏名を記入します。
お札の入れ方・向きにもマナーあり
ご祝儀として包むお札は、必ず新札を用意するのがマナーです。新札を用意するのは、「この日のために準備しました」というお祝いの気持ちを表すためです。銀行の窓口で両替してもらえますので、事前に準備しておきましょう。もし、どうしても新札が用意できなかった場合は、できるだけ綺麗なお札を選び、アイロンで軽くシワを伸ばすという方法もありますが、基本は新札です。
お札を中袋に入れる向きにも決まりがあります。お札の肖像画(顔)が中袋の表側の上に来るように入れます。そして、全てのお札の向きを揃えて入れましょう。これは、お札を取り出したときに、肖像画がすぐに見えるようにするためです。
複数枚のお札を入れる場合は、金額の高いお札を手前にして重ねます。例えば、1万円札と5千円札を入れる場合は、1万円札が手前(表側)になるようにします。お札を折らずに入れられるタイプの中袋が一般的ですが、もしお札を折る必要がある場合は、肖像画が内側になるように三つ折りにします。ただし、結婚祝いではお札を折らずに入れるのが望ましいとされています。
最後に、中袋をご祝儀袋の上包みに入れます。上包みの折り方は、慶事の場合、裏側の折り返しが「上向き」になるように折ります。「幸せが天を向き、受け止められるように」という意味が込められています。弔事の場合は下向きになるので、間違えないように注意しましょう。
押さえておきたい!いとこの結婚式でのご祝儀マナー
ご祝儀の金額や書き方だけでなく、渡す際のマナーも大切です。スマートにお祝いの気持ちを伝えるために、基本的なマナーをしっかりと押さえておきましょう。ここでは、ご祝儀を渡すタイミングや渡し方、ふくさの使い方など、知っておくと役立つ情報をお伝えします。
この章では、以下の内容について解説します。
- ご祝儀はいつ渡すのがベスト?
- スマートなご祝儀の渡し方
- ふくさの正しい使い方と選び方
- ご祝儀で避けるべき金額や数字
- 新札を用意する理由と入手方法
ご祝儀はいつ渡すのがベスト?
結婚式当日にご祝儀を渡すタイミングは、受付です。会場に到着したら、まず受付に向かい、お祝いの言葉を述べた後、ご祝儀袋を渡します。受付が混み合っている場合もありますが、慌てずに順番を待ちましょう。
受付では、「本日は誠におめでとうございます」などのお祝いの言葉を述べ、記帳を済ませてからご祝儀を渡します。ご祝儀袋は、ふくさから取り出し、相手に正面を向けて両手で丁寧に手渡すのがマナーです。この際、「心ばかりのお祝いでございますが、どうぞお納めください」といった一言を添えると、より丁寧な印象になります。
もし、結婚式に招待されたものの、やむを得ず欠席する場合は、事前に新郎新婦に連絡し、お祝いの言葉とともにご祝儀を渡す方法を相談しましょう。一般的には、結婚式の1週間前までに、直接手渡すか、現金書留で送るのがマナーとされています。当日、他の人に預けて渡してもらうのは、新郎新婦に手間をかけさせてしまう可能性があるため、避けた方が無難です。
スマートなご祝儀の渡し方
ご祝儀を渡す際には、いくつかのマナーがあります。まず、ご祝儀袋はふくさ(袱紗)に包んで持参するのが正式なマナーです。ふくさは、ご祝儀袋が汚れたり、水引が崩れたりするのを防ぐためのものです。受付でご祝儀袋を出す際に、バッグやポケットから直接取り出すのは避けましょう。
受付に着いたら、まず「本日は誠におめでとうございます」とお祝いの言葉を述べます。その後、ふくさを開き、ご祝儀袋を取り出します。取り出したご祝儀袋は、受付の人が読める向きにして、両手で丁寧に渡します。「ささやかですが、お祝いの気持ちです」や「どうぞお納めください」といった言葉を添えると、より気持ちが伝わるでしょう。
記帳は、ご祝儀を渡す前か後か、受付の指示に従います。芳名帳への記帳も、楷書で丁寧に行いましょう。夫婦で出席する場合は、夫の名前の左隣に妻の名前を書くのが一般的です。もし、事前に招待状の返信ハガキで出席の連絡をしていても、受付での挨拶と記帳は忘れずに行いましょう。
ふくさの正しい使い方と選び方
ふくさ(袱紗)は、ご祝儀袋を汚さずに持ち運ぶための布製のものです。結婚式などのお祝い事(慶事)では、赤やオレンジ、ピンク、紫などの暖色系や明るい色のふくさを選びます。紫色は慶弔両用で使えるため、一つ持っておくと便利です。弔事では、紺や深緑、グレーなどの寒色系のふくさを使用しますので、間違えないように注意しましょう。
ふくさには、風呂敷タイプ(包むタイプ)と、金封タイプ(挟むタイプ)があります。どちらを使ってもマナー違反ではありませんが、包むタイプの方がより丁寧な印象を与えます。
【包むタイプのふくさの使い方(慶事の場合)】
- ふくさをひし形になるように広げ、中央よりやや右寄りにご祝儀袋を置きます。
- 右側の角を内側に折り込みます。
- 次に、下側の角を上に折り上げます。
- そして、上側の角を下に折り下げます。
- 最後に左側の角を折り込み、余った部分を裏側に回して挟み込みます。(左側が上になるように包むのが慶事の包み方です。「右開き」と覚えると良いでしょう。)
受付でご祝儀袋を渡す際は、まず右手でふくさを持ち、左手で開いてご祝儀袋を取り出します。取り出したご祝儀袋をたたんだふくさの上に置き、相手に正面を向けて両手で渡します。スムーズな所作ができるように、事前に練習しておくと安心です。
ご祝儀で避けるべき金額や数字
結婚祝いのご祝儀では、避けるべきとされる金額や数字があります。これらは縁起が悪いとされるため、注意が必要です。
まず、偶数は「割り切れる」ことから「別れ」を連想させるため、避けるのが一般的です。ただし、偶数の中でも「8」は末広がりで縁起が良いとされ、また「10万円」や「2万円」も最近では許容される傾向にあります。特に2万円は「ペア」を意味するという解釈もありますが、気になる場合は1万円札1枚と5千円札2枚にして、お札の枚数を奇数にするなどの工夫をすると良いでしょう。
また、「4」は「死」、「9」は「苦」を連想させるため、これらの数字がつく金額(例:4万円、9万円)は避けるのがマナーです。これはご祝儀に限らず、お祝い事全般で言えることです。
夫婦でご祝儀を包む場合、5万円や7万円、8万円、10万円といった金額がよく選ばれます。これらは奇数であったり、縁起の良い数字であったりするためです。迷った場合は、奇数の金額を選ぶか、親族間で相談して決めると良いでしょう。大切なのは、新郎新婦に不快な思いをさせない心遣いです。
新札を用意する理由と入手方法
結婚祝いのご祝儀には、新札(ピン札)を用意するのがマナーとされています。新札とは、発行されてから一度も市中で使用されていない、折り目のない綺麗なお札のことです。これには、「この日のために新しいお札を準備しました」という、新郎新婦の門出を祝う気持ちが込められています。
新札は、銀行の窓口で「新札に両替してください」と依頼すれば入手できます。ただし、窓口が混雑している場合や、新札の在庫が少ない場合もあるため、結婚式の数日前までに余裕を持って準備しておくことをおすすめします。給料日や月末月初は銀行が混み合うことが多いので避け、比較的空いている時間帯を狙うとスムーズです。また、一部の銀行では両替機で新札を指定できる場合もあります。
もし、どうしても新札が用意できなかった場合は、できるだけシワや汚れの少ない綺麗なお札を選びましょう。アイロンを低温で軽く当ててシワを伸ばすという方法もありますが、これは最終手段と考え、基本的には新札を用意するよう努めましょう。お祝いの気持ちをしっかりと伝えるためにも、細やかな配慮が大切です。
こんな時どうする?いとこの結婚式ご祝儀【ケース別】対応ガイド
結婚式のご祝儀には、基本的なマナーの他にも、状況に応じた対応が求められることがあります。例えば、やむを得ず結婚式を欠席する場合や、子供も一緒に参列する場合など、迷ってしまうケースもあるでしょう。ここでは、そうした様々なケースにおけるご祝儀の対応について解説します。
この章では、以下の内容について解説します。
- やむを得ず結婚式を欠席する場合のご祝儀
- 子供も一緒に参列する場合のご祝儀はどうする?
- 会費制の結婚式の場合のご祝儀
- ご祝儀以外にプレゼントを贈るべき?
- 兄弟姉妹や他の親戚と金額を合わせるべき?
やむを得ず結婚式を欠席する場合のご祝儀
いとこの結婚式に招待されたものの、どうしても都合がつかず欠席しなければならない場合、ご祝儀はどうすれば良いのでしょうか。まず大切なのは、欠席することが決まった時点で、できるだけ早く新郎新婦に連絡を入れることです。その際、お祝いの言葉と、出席できず申し訳ないという気持ちを伝えましょう。
ご祝儀については、出席する場合と同程度の金額を贈るのが一般的です。特に、すでに出席で返信しており、料理や引き出物の手配が進んでいる場合は、迷惑をかけないためにも、当初包む予定だった金額をそのまま贈るのがマナーです。もし、招待状の返信前に欠席の連絡をする場合は、1万円から2万円程度を包むか、お祝いの品物を贈るという形でも良いでしょう。
ご祝儀を渡すタイミングは、結婚式の1週間前までに、直接手渡すか、現金書留で郵送するのが望ましいです。手渡しできる場合は、お祝いのメッセージを添えて渡すと気持ちが伝わります。郵送する場合は、ご祝儀袋を現金書留専用の封筒に入れ、郵便局の窓口から送りましょう。その際も、お祝いの手紙を同封すると喜ばれます。結婚式当日に他の人に預けて渡してもらうのは、新郎新婦や預かる人に負担をかける可能性があるため、避けた方が無難です。
子供も一緒に参列する場合のご祝儀はどうする?
夫婦でいとこの結婚式に出席する際、子供も一緒に参列するケースもあるでしょう。その場合、子供の分のご祝儀をどうするか悩むかもしれません。
一般的に、子供の年齢によって対応が異なります。乳幼児で、まだ食事や席が不要な場合は、特に子供の分のご祝儀を上乗せする必要はないとされています。ただし、おむつ交換スペースの利用や授乳などで会場に配慮をお願いすることもあるため、気持ち程度(例えば、夫婦のご祝儀にプラス5千円~1万円)を上乗せしたり、ちょっとしたプレゼントを贈ったりするのも良いでしょう。
小学生以上の子供で、大人と同じように食事や席が用意される場合は、子供1人あたり1万円から2万円程度をご祝儀に上乗せするのが一般的です。中学生以上であれば、大人に近い食事内容になることも考慮し、1万5千円から2万円程度を目安にすると良いでしょう。ただし、これも新郎新婦との関係性や地域の慣習によって異なりますので、事前に確認できるのであればしておくと安心です。
ご祝儀袋の表書きは、夫婦連名で問題ありません。子供の名前まで書く必要はありませんが、もし書く場合は、夫の名前の左に妻の名前、さらにその左に子供の名前を書きます。子供の年齢や人数によっては、新郎新婦に事前に相談し、子供向けの料理や引き出物の有無を確認しておくと、ご祝儀の金額も決めやすくなります。
会費制の結婚式の場合のご祝儀
最近では、特に北海道や一部の地域、またカジュアルなウェディングパーティーなどで、会費制の結婚式が増えています。会費制の場合は、招待状に記載された会費を受付で支払うのが基本です。そのため、別途ご祝儀を用意する必要はありません。
会費は、お釣りのないように事前に準備しておきましょう。受付でスムーズに支払えるように、封筒などに入れず、そのまま手渡せるようにしておくと良いでしょう。ただし、地域や会場によっては、会費をご祝儀袋に入れて渡す慣習がある場合もありますので、事前に確認しておくと安心です。
会費制の場合でも、親しい間柄のいとこであれば、会費とは別にお祝いの気持ちとしてプレゼントを贈ることもあります。これは必須ではありませんが、お祝いの気持ちを伝えたい場合に検討してみると良いでしょう。プレゼントを贈る場合は、結婚式の当日ではなく、事前に渡すか、後日改めて贈るのがマナーです。当日は新郎新婦も忙しいため、荷物を増やさない配慮も大切です。
ご祝儀以外にプレゼントを贈るべき?
いとこの結婚式でご祝儀を包む場合、それ以外にプレゼントを贈るべきか悩む方もいるかもしれません。基本的には、ご祝儀をきちんと包んでいれば、必ずしもプレゼントを別途用意する必要はありません。ご祝儀自体がお祝いの気持ちを表すものです。
しかし、特に親しいいとこで、何か形に残るものも贈りたいという気持ちがある場合や、結婚式に欠席するためご祝儀の代わりに何か贈りたいという場合には、プレゼントを検討するのも良いでしょう。また、他の兄弟姉妹や親戚と連名で、少し高価な家電製品や旅行券などを贈るというケースもあります。
プレゼントを選ぶ際は、新郎新婦の好みや新生活に必要なものをリサーチすることが大切です。本人たちに直接欲しいものを聞いてみるのも良いでしょう。避けるべき品物としては、包丁やハサミなどの刃物(縁が切れることを連想させる)、ハンカチ(手巾(てぎれ)と書き、別れを意味する)、割れ物(陶器やガラス製品など)などが挙げられますが、最近では実用性を重視して気にしないカップルも増えています。相手の意向を確認するのが一番確実です。
プレゼントを渡すタイミングは、結婚式の当日ではなく、結婚式の1週間前までか、結婚式が終わって落ち着いた頃に、直接手渡すか郵送するのがマナーです。
兄弟姉妹や他の親戚と金額を合わせるべき?
いとこの結婚式にご祝儀を包む際、自分の兄弟姉妹や他の親戚と金額を合わせた方が良いのか、悩むことがあります。結論から言うと、必ずしも合わせる必要はありませんが、事前に相談しておくと安心です。
特に、親族間のご祝儀の金額は、家や地域によってある程度の慣習や暗黙のルールが存在することがあります。自分だけが突出して多い、あるいは少ないという状況を避けるためにも、事前に両親や年長の親戚、あるいは自分の兄弟姉妹に相談し、おおよその相場観を確認しておくことをおすすめします。
例えば、兄弟姉妹間で「いとこへのご祝儀は夫婦で〇万円にしよう」といった取り決めをするケースもあります。そうすることで、足並みを揃えることができ、後々の親戚付き合いもスムーズになるでしょう。ただし、それぞれの家庭の経済状況や、新郎新婦との個別の関係性もあるため、無理に合わせる必要はありません。あくまで参考として情報を共有し、最終的には自分たちの判断で金額を決定しましょう。
もし、他の親戚と金額が大きく異なりそうな場合は、その理由(例えば、以前自分の結婚式で相手から多めにもらった、あるいは特にお世話になったなど)を説明できるようにしておくと、誤解を招かずに済むかもしれません。大切なのは、お祝いの気持ちと、周囲との調和を考える心遣いです。
【体験談】いとこの結婚式、ご祝儀で実際に悩んだこと・良かったこと
いとこの結婚式のご祝儀は、相場やマナーが分かっていても、いざとなると「これで本当に大丈夫かな?」と不安になるものです。ここでは、実際にいとこの結婚式にご祝儀を包んだ夫婦の体験談から、悩んだポイントや、こうして良かったという点をご紹介します。これからご祝儀を準備する方の参考になれば幸いです。
実際にあった体験談をいくつかご紹介します。
- 金額で悩んだAさん夫婦(30代): 「いとことは小さい頃よく遊んだけど、最近はあまり会っていなくて…。夫婦で5万円か7万円かすごく悩みました。結局、他の親戚に相談して7万円にしましたが、事前に聞いておいて良かったです。一人で悩まず、相談できる人がいると心強いですね。」
- ご祝儀袋の書き方で焦ったBさん(20代): 「夫婦連名の書き方を直前まで知らなくて、結婚式当日の朝に慌てて調べました!夫の名前の左に自分の名前(名のみ)を書くんですね。中袋の金額も旧字体で書くとか、知らないことだらけで…。もっと早く準備しておけば良かったです。」
- 新札の準備で助かったCさん夫婦(40代): 「以前、友人の結婚式で新札じゃなくて恥ずかしい思いをしたことがあったので、今回は早めに銀行で新札を用意しました。やっぱり新札だと気持ちが良いし、マナーとしても安心できました。早めの準備は大切ですね。」
- 欠席したけど喜ばれたDさん(30代): 「どうしても仕事の都合でいとこの結婚式を欠席することに。ご祝儀は現金書留で送り、お祝いのメッセージカードも添えました。後日、いとこから『心のこもったメッセージ嬉しかったよ』と連絡があり、ホッとしました。直接会えなくても、気持ちは伝えられるんだなと実感しました。」
- 子供連れで悩んだEさん夫婦(30代): 「小学生の子供を連れて行くことになり、子供の分のご祝儀をどうするか悩みました。結局、夫婦のご祝儀に1万円上乗せして、子供用のちょっとしたお菓子も用意しました。会場で子供も楽しそうにしていたし、新郎新婦にも喜んでもらえたようで良かったです。」
これらの体験談から分かるように、事前の情報収集と準備、そして迷ったときには周囲に相談することが、後悔しないご祝儀の準備につながるようです。特に夫婦で出席する場合は、二人でよく話し合って決めることが大切ですね。お祝いの気持ちがしっかりと伝わるように、心を込めて準備しましょう。
いとこの結婚式ご祝儀に関するよくある質問
いとこの結婚式のご祝儀に関して、多くの方が疑問に思う点をQ&A形式でまとめました。基本的な相場から、ちょっとしたマナーまで、気になる疑問を解消しましょう。
Q. いとこへのご祝儀、夫婦で出席する場合の相場は?
A. いとこの結婚式に夫婦で出席する場合のご祝儀相場は、一般的に5万円から10万円程度です。新郎新婦との関係性、自分たちの年齢や経済状況、地域の慣習などを考慮して金額を決めましょう。迷った場合は、5万円、7万円、8万円、10万円といったキリの良い数字や縁起の良い数字を選ぶと良いでしょう。
Q. ご祝儀袋の夫婦連名の書き方は?
A. ご祝儀袋の表書きで夫婦連名にする場合は、水引の中央下部に夫のフルネームを書き、その左側に妻の名前(姓は省略し名のみ)を書きます。中袋の氏名欄も同様です。文字は毛筆または筆ペンで、楷書で丁寧に書きましょう。
Q. 結婚式を欠席する場合、ご祝儀はいつ渡すのが良いですか?
A. 結婚式を欠席する場合のご祝儀は、結婚式の1週間前までに渡すのがマナーです。直接手渡しできるのが理想ですが、難しい場合は現金書留で郵送しましょう。その際、お祝いのメッセージを添えるとより気持ちが伝わります。
Q. ご祝儀に新札がない場合はどうすればいいですか?
A. 結婚祝いのご祝儀には新札を用意するのがマナーですが、どうしても用意できなかった場合は、できるだけシワや汚れの少ない綺麗なお札を選びましょう。銀行の窓口で早めに両替しておくのが確実です。
Q. いとこが再婚の場合、ご祝儀の金額は変わりますか?
A. いとこが再婚の場合でも、ご祝儀の金額は初婚の場合と基本的に変わりません。お祝いの気持ちに変わりはないため、通常の相場を参考に包みましょう。ただし、以前そのいとこの結婚式に出席してご祝儀を渡している場合や、ごく内々での挙式の場合は、状況に応じて金額を調整することもあります。迷ったら親族に相談してみるのも良いでしょう。
Q. 自分の結婚式でいとこからもらったご祝儀と同額が良いですか?
A. 以前、自分の結婚式でいとこからご祝儀をもらっている場合、同程度の金額を包むのが一般的な考え方の一つです。ただし、当時の状況(学生だった、独身だったなど)と現在の状況が異なる場合は、必ずしも同額でなくても構いません。現在の相場や自分たちの経済状況、夫婦で出席するかどうかなどを考慮して、無理のない範囲でお祝いの気持ちを表しましょう。
Q. 夫婦でご祝儀を出す場合、引き出物は2つもらえますか?
A. 夫婦で結婚式に出席し、ご祝儀を一つの袋にまとめて渡した場合、引き出物は通常1世帯につき1つとなります。ただし、地域や会場、新郎新婦の考え方によっては、夫婦それぞれに用意される場合や、品数を増やすなどの配慮がされることもあります。基本的には1つと考えておきましょう。
Q. いとこの結婚式、交通費や宿泊費も考慮してご祝儀を調整しても良いですか?
A. 遠方での結婚式で交通費や宿泊費が高額になる場合、ご祝儀の金額を調整しても良いか悩むところです。基本的には、交通費や宿泊費は自己負担とし、ご祝儀は相場通り包むのがマナーとされています。ただし、新郎新婦側から「お車代(交通費)や宿泊はこちらで用意します」といった申し出があった場合は、その心遣いに感謝し、ご祝儀は相場通り包むか、気持ち多めに包むと良いでしょう。もし、経済的に負担が大きい場合は、正直に新郎新婦に相談してみるのも一つの方法ですが、基本的にはお祝いの気持ちを優先しましょう。
Q. ご祝儀の金額で偶数はダメ?2万円は?
A. ご祝儀の金額で偶数は「割り切れる」ため縁起が悪いとされ、避けるのが一般的です。ただし、「8」は末広がりで縁起が良いとされています。また、「2万円」も「ペア」を意味するとして許容される傾向にあります。もし2万円を包む際に気になるようであれば、1万円札1枚と5千円札2枚にして、お札の枚数を奇数にするという方法もあります。
Q. いとこにご祝儀を現金書留で送っても良いですか?
A. はい、いとこにご祝儀を現金書留で送ることはマナー違反ではありません。特に遠方で直接手渡しできない場合や、結婚式を欠席する場合などに利用されます。ご祝儀袋にお金と(可能であれば)お祝いのメッセージカードを入れ、現金書留専用の封筒で郵便局の窓口から送りましょう。送るタイミングは、結婚式の1週間前までに届くようにするのが理想です。
まとめ
- いとこ夫婦へのご祝儀相場は5万~10万円が一般的。
- 年代や関係性、地域差も考慮して金額を決定。
- ご祝儀袋は包む金額に見合ったものを選ぶ。
- 水引は「結び切り」か「あわじ結び」。
- 表書きは毛筆か筆ペンで濃く丁寧に書く。
- 夫婦連名は夫のフルネームの左に妻の名のみ。
- 中袋には金額(旧字体)、住所、氏名を記入。
- お札は新札を用意し、向きを揃えて入れる。
- ご祝儀はふくさに包んで持参する。
- 受付で「おめでとうございます」と挨拶し両手で渡す。
- 避けるべき金額は4万円、9万円などの忌み数。
- 欠席の場合は事前に連絡し、ご祝儀は早めに渡すか送る。
- 子供連れの場合は年齢に応じて上乗せを検討。
- 会費制の場合は基本的にご祝儀不要。
- 迷ったら親族に相談するのが安心。