「なんだか最近うまくいかないな…」「強い力で守ってもらいたい」そんな風に感じて、強力なパワースポットを探していませんか?兵庫県姫路市に鎮座する広峰神社は、全国の牛頭天王(ごずてんのう)の総本宮とされ、古くから多くの人々の信仰を集めてきた、まさに特別な場所です。 その歴史は古く、陰陽道との深いつながりも持ち、訪れる人々に強いスピリチュアルなエネルギーを与えてくれると言われています。
本記事では、広峰神社が持つスピリチュアルな力、授かることができるご利益、そして「呼ばれる人」の特徴や不思議な体験談まで、あなたの疑問を解消し、参拝がより意義深いものになるよう詳しく解説していきます。この記事を読めば、あなたも広峰神社の持つ奥深い魅力に触れ、その強いパワーを授かりたくなるはずです。
広峰神社はスピリチュアルな力がすごい?呼ばれる人の特徴とは

広峰神社は、ただの神社ではありません。全国に約1,200社ある牛頭天王社の総本宮であり、そのスピリチュアルな力は計り知れないと言われています。 では、なぜ広峰神社はこれほどまでにスピリチュアルな場所として知られているのでしょうか。そして、どのような人がこの特別な場所に「呼ばれる」のでしょうか。
この章では、以下の点について詳しく掘り下げていきます。
- 広峰神社が持つスピリチュアルな力の源泉
- 広峰神社に「呼ばれる人」の3つの特徴
- スピリチュアルな体験談から見る神社の力
広峰神社が持つスピリチュアルな力の源泉
広峰神社のスピリチュアルな力の源は、その歴史と祀られている神様にあります。主祭神である素戔嗚尊(すさのおのみこと)は、牛頭天王と同一視される非常に強力な神様です。 牛頭天王は、疫病を司り、またそれを鎮める力を持つとされ、古くから厄除けや病気平癒の神として篤く信仰されてきました。
さらに、広峰神社は陰陽道と深い関わりがあります。創建者とされる吉備真備(きびのまきび)は、陰陽道の祖とも言われる人物です。 陰陽道は、自然界の法則を読み解き、人々の吉凶を占う学問。その聖地とも言える場所だからこそ、広峰神社には特別な宇宙のエネルギーが満ちていると考えられているのです。 実際に、境内には陰陽道に基づいた「九星詣り」という独特の参拝方法があり、多くの人が願いを叶えるために訪れています。
広峰神社に「呼ばれる人」の3つの特徴
スピリチュアルな世界では、特定の神社に「呼ばれる」という現象があると言われます。広峰神社も例外ではなく、ある特徴を持つ人が引き寄せられるように参拝に訪れることがあるようです。もし、あなたが以下の特徴に当てはまるなら、それは広峰神社の神様があなたを招いているサインかもしれません。
- 人生の転換期を迎えている人
仕事や人間関係、健康など、人生の大きな岐路に立っている人は、広峰神社の強い導きの力を必要としているのかもしれません。素戔嗚尊は、困難を乗り越え、新たな道を切り開く力を持つ神様です。変化を恐れず、前向きに進みたいと願う心に、神様が応えてくれるでしょう。 - 強い浄化や厄除けを必要としている人
なんだか最近ついていない、心身の不調が続く…そんな時は、目に見えないマイナスのエネルギーが溜まっている可能性があります。牛頭天王の総本宮である広峰神社は、強力な浄化と厄除けの力で知られています。 溜まった穢れを祓い、心身をリセットしたいと強く願う人は、自然とこの場所に導かれると言われています。 - 先祖や目に見えない存在との繋がりを感じる人
広峰神社は、古くから多くの人々の祈りを受け止めてきた場所です。そのため、霊的な感受性が高い人や、ご先祖様との繋がりを大切にしている人は、その特別な空気感に引き寄せられることがあります。黒田官兵衛も深く信仰したと伝わるこの地で、歴史や血の繋がりといった、目に見えない縁を感じることができるかもしれません。
スピリチュアルな体験談から見る神社の力
広峰神社を訪れた人の中には、不思議な体験をしたという声が少なくありません。例えば、「参拝中に突然、黒いアゲハ蝶が周りを舞い始めた」「本殿の裏で祈っていたら、温かい光に包まれるような感覚があった」といった体験談が寄せられています。 これらは、神様が歓迎してくれているサインとも言われています。
また、あるスピリチュアルカウンセラーは、広峰神社の牛頭天王は「清濁併せ呑む」存在であり、人間の欲望も含めた様々なお願いを聞き入れてくれる力強い神様だと語っています。 神仏とは少し異なる、独立した強いエネルギーを持つ存在だからこそ、他の神社では叶わなかった願いが届くこともあるのかもしれません。 こうした体験談は、広峰神社が単なる観光地ではなく、今もなお生き生きとしたスピリチュアルなエネルギーに満ちた場所であることを物語っています。
広峰神社のすごいスピリチュアルなご利益

全国の牛頭天王の総本宮である広峰神社は、その強力な神様のお力により、多岐にわたるご利益を授かることができると言われています。 厄除けや病気平癒はもちろんのこと、人生をより良い方向へ導くための様々なお恵みをいただくことができるでしょう。参拝に訪れる際は、自分がどのようなご利益を求めているのかを心に留めておくと、より一層神様との繋がりを感じられるはずです。
この章では、広峰神社で特にいただけると言われる代表的なご利益について、詳しくご紹介します。
- 病気平癒・健康長寿
- 厄除け・災難除け
- 開運招福・心願成就
- 縁結び・夫婦円満
病気平癒・健康長寿
広峰神社の主祭神である素戔嗚尊(牛頭天王)は、疫病を司る神であると同時に、それを鎮める強力な力を持つと信じられています。 そのため、古くから病気平癒や無病息災を願う人々が後を絶ちません。特に、境内には薬師堂があり、祀られている薬師如来は目の病気に強いご利益があるとされています。
現代においても、原因不明の体調不良に悩む方や、大きな手術を控えた方が参拝に訪れ、心身の回復を祈願しています。健康で長生きしたいという願いは、誰もが持つ普遍的なもの。広峰神社の清浄な空気の中で心静かに祈ることで、生命力を高め、健やかな日々を送るための力をいただけることでしょう。
厄除け・災難除け
人生には、予期せぬ災難や困難がつきものです。広峰神社は、そうした厄災から人々を守る「厄除けの神様」としても非常に有名です。牛頭天王の総本宮としての強い神威により、あらゆる災いを祓い、平穏な暮らしを守ってくださると言われています。
特に、「蘇民将来之子孫也(そみんしょうらいのしそんなり)」と記されたお札は、災厄除けの強力な護符として知られています。 これは、牛頭天王が旅の途中で宿を貸してくれた蘇民将来の一家を疫病から守ったという伝説に由来するものです。新しいことを始める前や、良くないことが続くと感じる時には、広峰神社で厄祓いの祈願をすることで、災いを遠ざけ、安心して前に進むことができるでしょう。
開運招福・心願成就
広峰神社は、ただ災いを避けるだけでなく、積極的に運を開き、願いを叶えるための力も授けてくれる場所です。特に、本殿裏にある「九つの穴」で行う「九星詣り」は、個人の願い事を叶えるための独特な参拝方法として知られています。
これは、陰陽道に基づき、自分の生まれ年から導き出される「本命星」の穴に向かって願い事を3回囁くと、その願いが神様に届き、叶えられるというものです。 仕事での成功、学業成就、目標達成など、具体的な願いがある方は、この九星詣りを行うことで、強力な後押しをいただくことができるでしょう。自分の運命を切り開き、幸福を掴むためのエネルギーを授かりに、多くの人がこの地を訪れます。
縁結び・夫婦円満
主祭神の素戔嗚尊と、その妻である奇稲田媛命(くしいなだひめのみこと)が共に祀られていることから、広峰神社は縁結びや夫婦円満にも篤いご利益があるとされています。 素戔嗚尊がヤマタノオロチから奇稲田媛命を救い出し、妻として迎えたという神話は、困難を乗り越えて結ばれる強い絆を象徴しています。
これから良きご縁を願う方はもちろん、既にパートナーがいる方は、二人の絆がより一層深まるように祈願すると良いでしょう。荘厳な雰囲気の中で行われる神前結婚式も人気があり、神様に見守られながら永遠の愛を誓うカップルも少なくありません。 相手を思いやる心を育み、幸せな家庭を築くためのご神徳をいただくことができる、温かい気に満ちた場所です。
広峰神社で訪れるべきスピリチュアルなパワースポット5選

広峰神社の境内は、広大な広峰山の山頂に位置し、全体が強力なパワースポットと言っても過言ではありません。 しかし、その中でも特に強いエネルギーが集中し、訪れるべきとされる場所がいくつか存在します。これらのスポットを巡ることで、広峰神社のスピリチュアルな力をより深く体感することができるでしょう。神聖な空気を感じながら、心静かにそれぞれの場所を訪れてみてください。
ここでは、広峰神社に参拝したら必ず訪れたい、選りすぐりのスピリチュアルスポットを5つご紹介します。
- 本殿・拝殿
- 本殿裏の「九つの穴」
- 吉備社・荒神社
- 境内社群
- 展望台からの絶景
本殿・拝殿
まず訪れるべきは、神社の中心である本殿と拝殿です。室町時代に建てられた本殿と、江戸時代に再建された拝殿は、どちらも国の重要文化財に指定されており、その歴史の重みと荘厳な佇まいは圧巻です。 この場所は、神様が鎮座される最も神聖な空間であり、日々の感謝を伝え、心からの祈りを捧げるのにふさわしい場所です。
広峰神社の独特な参拝作法では、まず拝殿で日頃の感謝を神様に伝えます。 そして、個人的な願い事は、この後ご紹介する本殿裏の「九つの穴」で行うのが習わしです。 拝殿の前に立つと、凛とした空気に包まれ、心が自然と洗われるのを感じるでしょう。力強いエネルギーに満ちたこの場所で、まずは神様への敬意と感謝の気持ちを捧げてください。
本殿裏の「九つの穴」
拝殿での感謝の祈りを終えたら、本殿の裏手へと回りましょう。ここには、広峰神社ならではのスピリチュアルスポット「九つの穴」があります。 この穴は、陰陽道の九星気学に基づいており、一白水星から九紫火星までの九つの星に対応しています。
自分の生まれ年から定まる「本命星」の穴を見つけ、そこに向かって願い事を三度囁くと、願いが叶うと言われています。 この「九星詣り」は、古くから伝わる独特の祈願方法で、多くの参拝者がこのために訪れます。穴を覗き込むと、奥にはそれぞれの守護神が鎮まっているとされ、直接神様に願いを届けることができる神秘的な場所です。自分の運命を司る星の神様と向き合い、心からの願いを伝えてみましょう。
吉備社・荒神社
広峰神社から少し歩いた白幣山(しらひでやま)には、吉備社と荒神社が鎮座しています。 この白幣山こそが、奈良時代に吉備真備が最初に広峰神社を創建した場所であり、神社の原点とも言える聖地です。 吉備社には創建者である吉備真備公が、荒神社には素戔嗚尊の荒々しい側面である「荒魂(あらみたま)」が祀られています。
特に荒神社は、強力な浄化作用や、物事を推し進める強いエネルギーをいただけると言われています。 何か新しいことを始めたい時や、困難を打ち破る力が欲しい時に訪れると良いでしょう。神社の始まりの地に立つことで、より根源的な神様のパワーに触れることができるはずです。
境内社群
本殿の周辺には、数多くの境内社が鎮座しており、それぞれが異なるご利益を持つパワースポットとなっています。 例えば、商売繁盛の「稲荷社」、学問の神様である「天神社」、縁結びや安産の守護神「冠者殿社」など、様々な神様が祀られています。
これらの境内社は、主祭神である素戔嗚尊を支え、訪れる人々の多岐にわたる願いに応えてくださいます。自分の悩みや願い事に合ったお社を一つひとつ丁寧に巡ることで、よりきめ細やかなご神徳をいただくことができるでしょう。特に、地面に海の砂が敷き詰められた「蛭子社」は、まるで砂浜を歩いているかのような不思議な感覚を味わえるユニークな場所です。
展望台からの絶景
スピリチュアルなエネルギーは、神社の社殿だけでなく、その土地が持つ自然の力からも得られます。広峰山は標高約300メートルの場所にあり、境内からは姫路の市街地や、遠く播磨灘までを一望できる絶景が広がっています。
この雄大な景色を眺めていると、日々の悩み事がちっぽけに感じられ、心がすーっと解放されていくのを感じるでしょう。特に空気が澄んだ日には、瀬戸内海の島々まで見渡すことができ、地球の大きさと自然の美しさを肌で感じることができます。 神社での参拝を終えた後は、この展望スポットで深呼吸をし、大自然のエネルギーを全身で受け止めてみてください。心身ともにリフレッシュされ、新たな活力が湧いてくるはずです。
広峰神社にまつわる不思議な体験談

古くから信仰を集める広峰神社には、科学では説明できないような不思議な体験談が数多く語り継がれています。これらの話は、この場所が今もなお強力なスピリチュアルなエネルギーに満ちていることの証と言えるかもしれません。もちろん、感じ方には個人差がありますが、実際に訪れた人々がどのような体験をしているのかを知ることで、広峰神社の奥深い魅力にさらに触れることができるでしょう。
この章では、参拝者の間で語られることの多い、代表的な不思議な体験談をいくつかご紹介します。
- 神様の歓迎サイン?黒アゲハ蝶の乱舞
- 願いが届いた証拠?九つの穴での神秘体験
- 呼ばれた人だけが辿り着ける?道に迷う不思議
神様の歓迎サイン?黒アゲハ蝶の乱舞
広峰神社を訪れた際に、黒いアゲハ蝶がひらひらと自分の周りを舞い始めた、という体験談は非常に多く聞かれます。 スピリチュアルな世界では、蝶、特に黒いアゲハ蝶は神様の使いや、歓迎のサインであると言われることがあります。普段はあまり見かけない蝶が、まるで道案内をするかのように現れたり、祈っている間ずっと近くを飛び続けたりするそうです。
ある参拝者は、「本殿の前で手を合わせていると、どこからともなく数匹の黒アゲハ蝶が現れ、螺旋を描くように自分の周りを回り始めた。まるで祝福されているようで、涙が出そうになった」と語っています。 このような体験は、神様があなたの訪れを喜び、メッセージを送ってくれているのかもしれません。もし参拝中に蝶を見かけたら、それは幸運の兆しと捉えて良いでしょう。
願いが届いた証拠?九つの穴での神秘体験
広峰神社独特の祈願方法である「九星詣り」。 本殿裏にある自分の星の穴に向かって願い事を囁くこの儀式では、特に不思議な体験をする人が多いと言われています。ある人は、「穴に向かって願い事を伝えていると、中から温かい風が吹いてきたように感じた」と言います。また、別のある人は、「祈りを終えた瞬間、それまで曇っていた空から太陽の光が差し込んできた」という体験をしています。
これらの現象は、あなたの願いが確かに神様に届き、聞き入れられたサインと解釈することができます。穴の奥に鎮まる守護神が、あなたの真摯な祈りに応えてくれた証拠かもしれません。 集中して祈りを捧げることで、あなたもこのような神秘的な体験をする可能性があるのです。
呼ばれた人だけが辿り着ける?道に迷う不思議
広峰神社は山頂にあり、アクセスは決して容易ではありません。 そのためか、「なぜか神社に辿り着けなかった」という不思議な話も存在します。カーナビ通りに進んだはずなのに同じ場所をぐるぐる回ってしまったり、どうしても道が分からなくなって引き返してしまったり。しかし後日、改めて訪れようとすると、今度は嘘のようにスムーズに到着できた、というのです。
これは、スピリチュアルな世界で言われる「神様に呼ばれていない」状態だったのかもしれません。その時の心境や状況が、参拝にふさわしくなかった可能性があります。逆に、「どうしても広峰神社に行きたい」と強く思った時に、不思議と道が開け、無事に参拝できたという話もあります。 もしあなたがスムーズに広峰神社に辿り着けたなら、それは神様があなたを歓迎し、招き入れてくれた証拠と言えるでしょう。
広峰神社の歴史と主祭神から紐解くスピリチュアルな力の源

広峰神社の持つ強力なスピリチュアルなエネルギーは、その長い歴史と、祀られている特異な神様によって育まれてきました。なぜこの場所がこれほどまでに人々を引きつけるのか、その秘密を解き明かすためには、神社の成り立ちと主祭神の正体に迫る必要があります。表面的なご利益だけでなく、その背景にある物語を知ることで、参拝はより深く、意義のあるものになるでしょう。
この章では、広峰神社のスピリチュアルな力の根源となっている、以下の重要な要素について解説します。
- 牛頭天王総本宮としての歴史
- 主祭神・素戔嗚尊(牛頭天王)の神格
- 陰陽道の祖・吉備真備との深い関わり
牛頭天王総本宮としての歴史
広峰神社は、全国に存在する牛頭天王を祀る神社の「総本宮」であるとされています。 その歴史は古く、奈良時代の天平5年(733年)に吉備真備によって創建されたと伝えられています。 平安時代には、京都で疫病が流行した際に、広峰神社から牛頭天王を勧請(かんじょう・神様の分霊をお迎えすること)したところ、疫病が鎮まったという記録も残っています。 このことから、京都の八坂神社も広峰神社を本社としているという説があり、古くから牛頭天王信仰の中心地であったことがうかがえます。
「祇園本社播磨国広峯社」と記された古文書も存在し、その由緒の深さを物語っています。 明治時代の神仏分離令により、多くの神社が祭神を素戔嗚尊に変更しましたが、広峰神社は今もなお牛頭天王信仰の根源として、その強大な神威を保ち続けているのです。
主祭神・素戔嗚尊(牛頭天王)の神格
広峰神社の主祭神は、日本神話に登場する素戔嗚尊(すさのおのみこと)ですが、古くから牛頭天王(ごずてんのう)と同一の神として信仰されてきました。 牛頭天王は、インドの祇園精舎の守護神とも言われ、仏教的な要素も持つ非常に複雑で力強い神様です。
その神格は、荒々しく祟りをもたらす「荒神」としての側面と、疫病を鎮め、厄災から人々を救う「救済神」としての側面を併せ持ちます。 この「清濁併せ呑む」とも言える懐の深さが、牛頭天王信仰の大きな特徴です。 人間の持つ欲望や弱さをも受け入れた上で、力強く願いを叶えてくれる存在として、時代を超えて多くの人々から畏敬の念を集めてきました。この特異な神様こそが、広峰神社のスピリチュアルなパワーの源泉なのです。
陰陽道の祖・吉備真備との深い関わり
広峰神社の創建に深く関わったとされる吉備真備は、遣唐使として中国に渡り、当時最先端の学問であった陰陽道を日本に持ち帰った人物です。 陰陽道は、天体の動きや自然界の法則から吉凶を占い、暦を作成するなど、古代の政治や生活に大きな影響を与えました。吉備真備は、まさに陰陽道の祖とも言える存在なのです。
その吉備真備が、唐からの帰国途中にこの広峰山で神託を受け、聖武天皇の勅命によって社殿を建立したとされています。 このことから、広峰神社は創建当初から陰陽道と密接な関係にあり、陰陽師たちの聖地としても栄えたと言われています。 現在も境内で行われている「九星詣り」は、陰陽道の思想が色濃く残る儀式であり、この神社が単なる神道の施設ではなく、宇宙の法則と繋がる特別な場所であることを示しています。
スピリチュアルな効果を高める広峰神社の参拝方法

せっかく強力なパワースポットである広峰神社を訪れるなら、そのスピリチュアルなエネルギーを最大限に受け取りたいものです。そのためには、ただ何となくお参りするのではなく、正しい作法と心構えで臨むことが大切です。神様への敬意を払い、心を整えて参拝することで、神様との繋がりが深まり、願いも届きやすくなるでしょう。ここでは、広峰神社のスピリチュアルな効果をより高めるための参拝のコツをご紹介します。
この章で解説するポイントは以下の通りです。
- 参拝前の心構えと準備
- 広峰神社独特の「九星詣り」の作法
- お守りや御朱印のいただき方
参拝前の心構えと準備
広峰神社への参拝は、家を出る時から始まっています。まず大切なのは、心身を清浄な状態に整えることです。前日はなるべく早く休み、当日はシャワーを浴びるなどして身を清めましょう。服装も、派手なものは避け、清潔感のある落ち着いたものを選ぶのが望ましいです。サンダルや露出の多い服装は避け、神様への敬意を示しましょう。
また、どのような願い事をするのか、そして何よりもまず日頃の感謝を伝えることを、事前に心の中で整理しておくと良いでしょう。 広峰神社は山頂にあるため、歩きやすい靴を選ぶことも重要です。 特にバスで向かう場合は、バス停から30分〜50分ほど坂道を歩くことになるため、準備を怠らないようにしてください。
広峰神社独特の「九星詣り」の作法
広峰神社の参拝で最も特徴的なのが、「九星詣り(きゅうせいまいり)」です。 これは、まず拝殿で日頃の感謝を神様に申し上げた後、本殿裏手にある「九つの穴」で個人的な願い事をするという、二段階の参拝方法です。
- 拝殿で感謝を伝える
鳥居をくぐり、手水舎で手と口を清めたら、まずは拝殿へ向かいます。ここでは個人的な願い事をするのではなく、「いつもお見守りいただきありがとうございます」という感謝の気持ちを伝えます。作法は、二礼二拍手一礼です。 - 自分の本命星を確認する
社務所や境内の案内で、自分の生まれた年から「本命星(一白水星、二黒土星など)」を確認します。 - 本殿裏の九つの穴へ
拝殿での参拝を終えたら、本殿の裏側へ回ります。そこには九つの星に対応した穴があります。 - 願い事を三度囁く
自分の本命星の穴を見つけたら、その穴に向かって、心からの願い事を小さな声で三回囁きます。 社務所で授与されている「九星祈願札」に願い事を書き、穴に入れることもできます。
この独特な作法は、陰陽道に基づいたもので、自分の運命を司る守護神に直接願いを届けるためのものです。 この順番と作法を守ることが、願いを成就させるための重要なコツとなります。
お守りや御朱印のいただき方
参拝を終えたら、神様とのご縁の証として、お守りや御朱印をいただくのも良いでしょう。広峰神社には、厄除け、病気平癒、心願成就など、様々なお守りがあります。 特に、牛頭天王信仰に由来する「蘇民将来之子孫也」と書かれた「魔除けの輪守」は、直径15cmもある大きなお守りで、強力な災難除けのご利益があると言われています。
御朱印は、随神門の右側にある社務所でいただくことができます。 広峰神社では、「廣峯神社」の御朱印のほか、「武大神」「官兵衛神社」など複数の種類の御朱印をいただくことが可能です。 御朱印をいただく際は、神職の方への感謝の気持ちを忘れずに。お守りや御朱印を大切に持ち帰ることで、神社のスピリチュアルなエネルギーを日常でも感じることができるでしょう。
よくある質問

広峰神社は「怖い」という噂がありますが本当ですか?
広峰神社について「怖い」という噂が聞かれることがありますが、これはいくつかの理由が考えられます。一つは、主祭神である牛頭天王が、祟りをもたらす荒々しい一面を持つ神様であるというイメージから来ている可能性があります。また、山頂に位置し、夜は静寂に包まれるため、心霊スポットとして語られることもあるようです。 しかし、広峰神社は由緒正しい神社であり、厄災から人々を守り、願いを叶えてくれる非常に力強い神様が祀られている場所です。敬意を持って参拝すれば、決して怖い場所ではありません。むしろ、その力強さからくる厳かな雰囲気が、一部で「怖い」と表現されているのかもしれません。
広峰神社へのアクセス方法を教えてください。車がないと難しいですか?
広峰神社は広峰山の山頂にあるため、アクセスには少し注意が必要です。
- 車の場合: 播但連絡道路の「砥堀ランプ」または「豊富ランプ」から約10分〜15分です。 境内近くに無料の駐車場(約50台)があります。
- 公共交通機関の場合: JR姫路駅から神姫バス「広峰」行きに乗車し、終点の「広峰」バス停で下車します。そこから神社までは、坂道を徒歩で約40分〜50分かかります。 または、「白国南口」バス停で下車し、そこからタクシーを利用する方法もあります(タクシーで約10分〜15分)。
車がない場合はバスと徒歩、またはバスとタクシーを組み合わせることでアクセス可能ですが、徒歩の場合は体力が必要となるため、歩きやすい靴と服装の準備が不可欠です。
広峰神社のお守りや御朱印はどのようなものがありますか?
広峰神社では、様々なお守りや御朱印を授与しています。
- お守り: 厄除け、病気平癒、心願成就、交通安全など、一般的なお守りのほか、特に有名なのが「魔除けの輪守」です。 これは「蘇民将来之子孫也」と記された直径15cmほどの大きなお守りで、家内安全や無病息災に強いご利益があるとされています。
- 御朱印: 通常の「廣峯神社」の御朱印に加え、「武大神」と書かれたものや、境内にある「官兵衛神社」の御朱印など、複数種類をいただくことができます。 金文字の珍しい御朱印がいただけることもあります。 御朱印の受付時間は、社務所の開いている時間(おおむね9:00〜16:00頃)となりますので、時間に余裕を持って訪れることをおすすめします。
広峰神社と黒田官兵衛にはどのような関係があるのですか?
広峰神社は、NHK大河ドラマでも有名になった戦国時代の軍師・黒田官兵衛(黒田孝高)と非常に深いつながりがあります。官兵衛の祖父の代から黒田家は広峰神社を篤く信仰しており、神社に仕える社家(神職の家)から様々な知識や兵法を学んだと言われています。 官兵衛の類まれなる知略は、この広峰神社で培われたという説もあるほどです。境内には、黒田官兵衛を祭神として祀る「官兵衛神社」も建立されており、知恵授けや夫婦円満の神様として信仰されています。 歴史ファンや官兵衛ファンにとっても見逃せないスポットです。
まとめ

- 広峰神社は牛頭天王の総本宮で強いスピリチュアルな力を持つ。
- 主祭神は素戔嗚尊で、牛頭天王と同一視されている。
- 陰陽道の祖・吉備真備が創建に関わり、陰陽道との繋がりが深い。
- 人生の転換期にある人や、強い浄化を求める人が「呼ばれる」と言われる。
- ご利益は病気平癒、厄除け、開運招福、縁結びなど多岐にわたる。
- 特に目の病気にご利益があるとされる薬師堂がある。
- 本殿裏の「九つの穴」で行う「九星詣り」が独特の参拝方法。
- 九星詣りは自分の星の穴に願いを3回囁くと叶うとされる。
- 参拝の際はまず拝殿で感謝を伝え、裏で願い事をするのが作法。
- 黒アゲハ蝶は神様の歓迎のサインという不思議な体験談がある。
- 「蘇民将来之子孫也」と記された魔除けの輪守が有名。
- 黒田官兵衛ゆかりの地で、境内には官兵衛神社もある。
- アクセスは車が便利だが、バスと徒歩でも可能。
- 境内からは姫路市街や播磨灘を一望できる絶景が広がる。
- 敬意を持って参拝すれば、怖い場所ではなく力強い味方となる。