アパートの部屋で突然ゴキブリに遭遇!「まさか、うちにも…?」その1匹、見過ごしてはいけません。実は、その背後には何十匹もの仲間が潜んでいる可能性があります。この記事では、アパートでゴキブリを1匹見つけた時にやるべきこと、徹底的な駆除方法から二度と見ないための予防策まで、あなたの不安を解消する全てを解説します。
ゴキブリを1匹見たら100匹いるは本当?その真相とは

「ゴキブリを1匹見たら100匹はいる」という言葉、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。あの黒くて素早いヤツを1匹見つけただけでもゾッとするのに、背後に100匹もいるなんて考えたくもありませんよね。この説は果たして本当なのでしょうか。ここでは、その真相とゴキブリの恐るべき生態に迫ります。
- 専門家が解説!「1匹いたら100匹」説の根拠
- ゴキブリの驚異的な繁殖力
- アパートで見かけるゴキブリの種類と生態
「1匹いたら100匹」説の根拠
結論から言うと、「1匹見たら100匹いる」という説に科学的な根拠はありません。 しかし、これは全くのでたらめというわけでもないのです。ゴキブリは非常に警戒心が強く、夜行性のため、明るい場所や人の気配がする場所には滅多に姿を現しません。
それにもかかわらず、あなたの目の前に現れたということは、隠れ場所が仲間でいっぱいになり、あぶれたゴキブリが出てきた可能性や、餌を探しに出てくるほど巣が大規模になっている可能性が考えられます。 つまり、見かける1匹は氷山の一角に過ぎず、壁の裏や家具の隙間など、見えない場所にはさらに多くのゴキブリが潜んでいる可能性が高い、という警告なのです。
ゴキブリの驚異的な繁殖力
この説を裏付けるのが、ゴキブリの驚異的な繁殖力です。例えば、一般家庭でよく見かけるクロゴキブリの場合、1匹のメスは一生のうちに15〜20回ほど産卵し、1つの卵鞘(らんしょう)には22〜28個の卵が入っています。 単純計算で、1匹のメスから400匹以上の子孫が生まれる可能性があるのです。
しかも、チャバネゴキブリに至っては、孵化から2ヶ月ほどで成虫になり産卵を開始します。 世代交代のスピードが速く、あっという間に数が増えてしまうのです。1匹見つけた時点で対策を講じなければ、数ヶ月後には大変な事態になっているかもしれません。
アパートで見かけるゴキブリの種類と生態
日本家屋、特にアパートで見かけるゴキブリは主に2種類です。それぞれの特徴を知ることが、効果的な対策の第一歩となります。
クロゴキブリ:
体長30〜40mmほどの黒光りした大型のゴキブリです。屋外と室内を行き来する習性があり、玄関や窓の隙間から侵入してきます。 比較的寒さに強く、成虫になるまで1年以上かかることもあります。
チャバネゴキブリ:
体長10〜15mmほどの茶色い小型のゴキブリです。暖かく湿った場所を好み、一度住み着くと爆発的に繁殖します。 飛ぶことはほとんどありませんが、荷物や建物の配管を通じて侵入し、飲食店や集合住宅で問題になりやすい種類です。
どちらのゴキブリも、暖かく、暗く、湿っていて、餌が豊富な場所を好みます。アパートでは、キッチンや水回り、家電の裏などが格好の住処となってしまうのです。
【緊急】アパートでゴキブリに遭遇!今すぐやるべき3つのこと

目の前にヤツが現れた!パニックになりそうですが、ここで冷静に行動できるかが、今後の被害を左右します。まずは落ち着いて、目の前の1匹を確実に仕留め、被害の拡大を防ぎましょう。
- 目の前の1匹を確実に仕留める方法
- 逃がしてしまった場合の対処法
- 周辺の徹底チェック!卵やフンを見逃さない
目の前の1匹を確実に仕留める方法
ゴキブリを発見したら、まずは殺虫スプレーで退治するのが最も確実です。スプレーを噴射する際は、ゴキブリ本体だけでなく、その逃げ道を塞ぐように前方にも噴射するのがコツです。 ゴキブリは追い詰められると飛ぶことがあるため、冷静に距離を保ちましょう。
スプレーがない場合は、食器用洗剤をかけるのも有効です。洗剤がゴキブリの呼吸器官である気門を塞ぎ、窒息させることができます。ただし、床が汚れるので後片付けは必須です。叩き潰すのは、病原菌をまき散らす可能性があるため、最終手段と考えましょう。
仕留めた後の死骸は、絶対に素手で触らないでください。サルモネラ菌などを持っている可能性があります。 トイレットペーパーなどで包み、ビニール袋に入れて口をしっかり縛って捨てるか、トイレに流しましょう。
逃がしてしまった場合の対処法
「あっ!」と思った瞬間、見失ってしまうことも少なくありません。しかし、諦めるのはまだ早いです。ゴキブリは暖かく、暗く、狭い隙間を好みます。
まずは、ゴキブリが逃げ込んだ方向にある以下の場所を重点的に探してみてください。
- 冷蔵庫や電子レンジの裏・下
- ソファや棚などの家具の隙間
- エアコンの内部や裏側
- 観葉植物の鉢の裏や受け皿
家具を少し動かしたり、懐中電灯で照らしたりすると、驚いて出てくることがあります。それでも見つからない場合は、その周辺に毒餌(ベイト剤)を設置しておきましょう。夜間に活動を始めたゴキブリが餌と間違えて食べてくれる可能性があります。
周辺の徹底チェック!卵やフンを見逃さない
1匹退治して安心、ではありません。そのゴキブリが卵を産み付けていた可能性があるからです。ゴキブリの卵は「卵鞘(らんしょう)」という硬い殻に覆われており、殺虫剤が効きにくい特徴があります。
クロゴキブリの卵鞘は、小豆のような形と大きさで、色は黒褐色です。 以下のような場所を重点的にチェックし、見つけたら潰して袋に入れ、ゴミとして捨ててください。
- キッチンのシンク下や戸棚の隅
- 冷蔵庫の裏の放熱スペース
- 家具の裏側や引き出しの奥
- 放置された段ボールの隙間
また、黒くて小さい点々としたフンもゴキブリがいるサインです。フンがある場所はゴキブリの通り道になっている可能性が高いので、きれいに掃除した後、毒餌を設置すると効果的です。
アパートのゴキブリを根絶やしにする徹底駆除マニュアル

目の前の1匹を退治しても、根本的な解決にはなりません。アパートに潜むゴキブリを根絶やしにするためには、計画的な駆除が必要です。ここでは、アパートという環境に適した駆除方法を具体的に解説します。
- くん煙剤はアパートで使っても大丈夫?正しい使い方と注意点
- 置くだけで巣ごと退治!毒餌(ベイト剤)の最強設置場所
- 待ち伏せ効果で侵入を防ぐ!スプレータイプの活用術
- ゴキブリ駆除グッズ比較表|あなたのアパートに合うのはどれ?
くん煙剤はアパートで使っても大丈夫?正しい使い方と注意点
部屋の隅々まで薬剤を行き渡らせ、隠れたゴキブリをまとめて駆除できる「くん煙剤(バルサンなど)」は非常に効果的です。しかし、アパートで使用する際にはいくつかの注意点があります。
まず、使用前に必ず管理会社や大家さんに確認を取りましょう。 火災報知器が作動してしまう可能性があるため、使用が禁止されている物件もあります。許可が出た場合でも、報知器にカバーをかけるなどの対応が必要です。また、煙が漏れて隣人に迷惑をかけないよう、窓や通気口をしっかり密閉し、使用前には隣や上下の階の住人に一言伝えておくとトラブルを防げます。
使用後は、30分以上の十分な換気を行い、床に残った薬剤を掃除機で吸い取ることが重要です。ゴキブリの卵には効果がないため、卵が孵化する2〜3週間後にもう一度使用すると、より根絶に近づきます。
置くだけで巣ごと退治!毒餌(ベイト剤)の最強設置場所
くん煙剤の使用が難しい場合や、より手軽に対策したい方におすすめなのが、毒餌(ベイト剤)です。ブラックキャップなどが有名ですね。このタイプの駆除剤は、ゴキブリが好む餌に殺虫成分が含まれており、食べたゴキブリが巣に帰ってフンをしたり死んだりすることで、巣にいる他のゴキブリも連鎖的に駆除できるという優れた特徴があります。
効果を最大限に引き出すには、設置場所が重要です。以下の「ゴキブリの通り道」になりやすい場所に、複数設置しましょう。
- キッチンのシンク下、コンロ周り
- 冷蔵庫や電子レンジの裏・下
- 食器棚の隅
- 洗面所や洗濯機パンの周辺
- 玄関やベランダの隅(屋外用を使用)
- エアコンの室外機の近く
毒餌は効果が半年〜1年程度持続しますが、定期的に交換することで駆除効果を維持できます。
待ち伏せ効果で侵入を防ぐ!スプレータイプの活用術
殺虫スプレーは、目の前のゴキブリを退治するだけではありません。「待ち伏せ効果」や「侵入防止効果」を謳った製品を使えば、予防にも役立ちます。
これらのスプレーを、ゴキブリが侵入してきそうな場所にあらかじめ吹き付けておくことで、薬剤の上を通ったゴキブリを駆除したり、ゴキブリがその場所を嫌って寄り付かなくなったりする効果が期待できます。
特に効果的な場所は以下の通りです。
- 玄関ドアの周りや郵便受けの内部
- 窓のサッシや網戸の周り
- 換気扇のフィルターやその周辺
- エアコンのドレンホースの排出口付近
- キッチンの排水溝の周り
効果は製品によって異なりますが、2週間〜1ヶ月程度持続するものが多いです。定期的にスプレーし直すことで、ゴキブリに対するバリアを維持しましょう。
ゴキブリ駆除グッズ比較表|あなたのアパートに合うのはどれ?
どの駆除グッズを使えばいいか迷ってしまう方のために、それぞれの特徴を比較表にまとめました。ご自身のアパートの状況やライフスタイルに合わせて、最適なものを選んでみてください。
種類 | メリット | デメリット | こんな人におすすめ |
---|---|---|---|
くん煙剤 | ・部屋全体の隠れたゴキブリに効く ・即効性が高い | ・事前準備と後片付けが大変 ・アパートでは使用に許可が必要な場合がある ・ペットや植物に影響がある | ・入居前や大掃除のタイミングで一掃したい人 ・管理会社の許可が取れる人 |
毒餌(ベイト剤) | ・巣ごと駆除できる ・設置が簡単で手間いらず ・効果の持続期間が長い | ・即効性はない ・死骸を目にすることが少ない(効果が分かりにくい) | ・手軽に継続的な対策をしたい人 ・ゴキブリの姿を見たくない人 |
スプレー(待ち伏せ) | ・侵入防止に効果的 ・ピンポイントで対策できる | ・効果の持続期間が短い ・定期的な散布が必要 | ・侵入経路が特定できている人 ・他の対策と組み合わせて万全を期したい人 |
粘着シート | ・捕獲したゴキブリを確認できる ・薬剤を使わない | ・捕獲後の処理が精神的に辛い ・根本的な駆除にはならない | ・どれくらいゴキブリがいるか確認したい人 ・薬剤を使いたくない場所がある人 |
なぜ私の部屋に?アパートのゴキブリ侵入経路トップ5

「部屋はきれいにしているはずなのに、なぜ…」そう思う方も多いでしょう。ゴキブリは、私たちが想像もしないようなわずかな隙間から侵入してきます。アパートで特に注意すべき侵入経路を知り、先回りして対策を打ちましょう。
- 玄関ドアや窓のわずかな隙間
- 換気扇や通気口
- エアコンのドレンホース
- キッチンの排水溝やシンク下の隙間
- 隣の部屋や共用部からの侵入
玄関ドアや窓のわずかな隙間
最も基本的な侵入経路が、玄関や窓です。ゴキブリは数ミリの隙間があれば侵入できると言われています。 ドアの開閉時に素早く入り込むのはもちろん、ドア下やサッシの歪みによってできたわずかな隙間も格好の入り口になります。
特に、ドアに付いている郵便受けは要注意です。新聞やチラシが挟まって隙間ができると、そこから堂々と侵入されてしまいます。 窓を開ける際は必ず網戸を閉める、網戸に破れや隙間がないか定期的にチェックすることが大切です。
換気扇や通気口
キッチンやお風呂、トイレの換気扇も油断できない侵入経路です。 換気扇が止まっている間、プロペラの隙間からゴキブリが侵入することがあります。特に油汚れが付着したキッチンの換気扇は、ゴキブリを誘引する匂いの元にもなります。
また、壁にある24時間換気用の通気口なども外と直接つながっているため、フィルターがなかったり、劣化していたりすると侵入経路になってしまいます。
エアコンのドレンホース
意外と見落としがちなのが、エアコンの室外機につながるドレンホース(排水ホース)です。 冷房使用時に発生した結露水を屋外に排出するためのホースですが、このホースの排出口からゴキブリが侵入し、室内機まで到達してしまうケースが後を絶ちません。
ホースの先端が地面についていたり、近くに物があったりすると、ゴキブリが登りやすくなります。この経路からの侵入は、比較的高い階層の部屋でも起こりうるため注意が必要です。
キッチンの排水溝やシンク下の隙間
キッチンやお風呂、洗面所の排水溝もゴキブリの侵入経路となります。 下水管を通って建物内に侵入し、排水管を登って部屋までやってきます。排水トラップ(S字管など)に水が溜まっているうちは侵入を防げますが、長期間家を空けるなどして水が蒸発すると、簡単に侵入されてしまいます。
また、シンク下の収納スペースにある排水パイプと床の間に隙間が開いていることがよくあります。この隙間も、ゴキブリにとっては絶好の侵入経路兼隠れ家になってしまうのです。
隣の部屋や共用部からの侵入
アパートのような集合住宅で厄介なのが、隣の部屋や共用部からの侵入です。 自分の部屋をどんなに清潔にしていても、隣の部屋でゴキブリが発生した場合、ベランダの壁を伝ってきたり、壁の中の配管スペースなどを通って移動してきたりすることがあります。
また、廊下や階段、ゴミ置き場などが不衛生な場合、そこで繁殖したゴキブリが各部屋に侵入するリスクも高まります。 建物全体で対策をしない限り、根本的な解決が難しいケースもあるのがアパートのゴキブリ問題の難しいところです。
ゴキブリが住み着きやすい危険な場所はここだ!

ゴキブリは、ただ侵入するだけでなく、住み心地の良い場所を見つけると巣を作り、繁殖を始めます。あなたの部屋に、ゴキブリにとっての「天国」はありませんか?危険な場所を把握し、ゴキブリが住み着けない環境を作りましょう。
- 食べ物と水が豊富なキッチン
- 暖かくて湿気のある水回り(洗面所・お風呂)
- 家電の裏や下(冷蔵庫・電子レンジ)
- 段ボールや新聞紙の山
食べ物と水が豊富なキッチン
キッチンは、ゴキブリにとってまさに三ツ星レストランです。調理中に出る食べ物のカス、油汚れ、シンクに残った水滴など、生きていくために必要なものが全て揃っています。
特に、コンロの周りの油汚れ、シンクの生ゴミ、床に落ちた食材の欠片などはゴキブリの大好物です。 また、シンク下の収納は暗くて湿気がこもりやすく、巣を作るのに最適な環境。食材を密閉容器に入れずに放置しておくのも、ゴキブリに餌付けしているようなものです。
暖かくて湿気のある水回り(洗面所・お風呂)
キッチンと同様に、洗面所やお風呂もゴキブリが好む場所です。湿気が多く、石鹸カスや髪の毛など、餌になるものが豊富だからです。
洗濯機の下や防水パンの周りは、ホコリや髪の毛が溜まりやすく、掃除が行き届きにくい場所。お風呂場も、浴槽のエプロン(カバー)の内部や排水溝の周りなど、暗くてジメジメした場所がゴキブリの隠れ家になりやすいです。使用後はしっかり換気をして、湿度を下げることが重要です。
家電の裏や下(冷蔵庫・電子レンジ)
冷蔵庫や電子レンジ、テレビ、パソコンなどの家電製品の裏側は、ゴキブリにとって最高の寝床です。 常に熱を帯びていて暖かく、ホコリが溜まりやすい上に、暗くて狭いため、外敵から身を守るのに最適なのです。
特に冷蔵庫の裏は、モーターの熱で一年中暖かいパラダイス。一度巣を作られると、駆除が非常に困難になります。定期的に家電を動かして裏側を掃除し、ホコリを取り除くことが予防につながります。
段ボールや新聞紙の山
通販で届いた段ボールを、つい部屋の隅に置きっぱなしにしていませんか?実は、段ボールはゴキブリにとって最高のシェルター兼産卵場所になります。
段ボールの波状の隙間は、暖かくて保湿性があり、隠れるのにも卵を産み付けるのにも最適な構造です。 また、ゴキブリは段ボールの接着剤を食べることもあります。引っ越しの際に荷物と一緒にゴキブリや卵が運ばれてくるケースも多いため、不要な段ボールや新聞紙はすぐに処分するように心がけましょう。
二度とゴキブリを見ない!アパートでできる完璧な予防策

駆除が終わったら、次は「二度とゴキブリを寄せ付けない」ための予防策を徹底しましょう。ゴキブリにとって住みにくい環境を作ることが、最も効果的で平和的な解決策です。日々の少しの心がけで、快適なアパートライフを取り戻しましょう。
- ゴキブリの餌を断つ!清掃と整理整頓のコツ
- 侵入経路を物理的に塞ぐ方法
- ゴキブリが嫌うハーブやアロマで快適空間に
- 定期的な予防で安心!毒餌の交換タイミング
ゴキブリの餌を断つ!清掃と整理整頓のコツ
ゴキブリ対策の基本中の基本は、餌を与えないことです。 食べ物はもちろん、髪の毛一本、ホコリの塊もゴキブリにとってはご馳走になります。
特にキッチン周りは重点的に清掃しましょう。調理後はすぐに食べカスを片付け、シンクの生ゴミはその日のうちに処分。油汚れもこまめに拭き取ります。 食材は必ず密閉容器に入れるか、冷蔵庫で保管してください。
部屋全体も定期的に掃除機をかけ、ホコリや髪の毛を取り除きましょう。物が散らかっていると、それだけゴキブリの隠れ家が増えてしまいます。不要なものは処分し、スッキリと片付いた部屋を維持することが、最高の予防策です。
侵入経路を物理的に塞ぐ方法
ゴキブリを部屋に入れないためには、侵入経路を物理的に塞ぐのが最も確実です。
- 窓やドアの隙間: 隙間テープを貼って、物理的に隙間をなくしましょう。
- 換気扇・通気口: 専用のフィルターを取り付けることで、ゴキブリの侵入を防ぎつつ、換気機能は維持できます。
- エアコンのドレンホース: ホームセンターなどで売っている「防虫キャップ」を先端に取り付けるだけで、簡単に侵入を防げます。
- 排水溝: 使わないときはフタをする、排水溝ネットをこまめに交換するなどの対策が有効です。
- 配管の隙間: シンク下や洗面台下の配管周りの隙間は、パテを使って埋めてしまいましょう。
これらの対策は、数百円から数千円でできるものがほとんどです。少しの手間で、ゴキブリの侵入リスクを大幅に減らすことができます。
ゴキブリが嫌うハーブやアロマで快適空間に
薬剤を使うのに抵抗がある方は、ゴキブリが嫌う自然な香りを活用するのもおすすめです。ゴキブリは、ミント(ハッカ)や柑橘系、クローブなどのスパイシーな香りを嫌うと言われています。
ハッカ油を水で薄めてスプレーボトルに入れ、侵入経路や巣になりやすい場所に吹きかける「ハッカスプレー」は手軽で効果的です。また、アロマディフューザーでミントやレモングラスなどの精油を焚くのも良いでしょう。
ただし、これらの香りはあくまで忌避(きひ)効果、つまりゴキブリを寄せ付けにくくする効果が主であり、殺虫効果はありません。すでに住み着いているゴキブリを追い出すほどの強い効果は期待できないため、他の駆除・予防策と組み合わせて使うのがおすすめです。
定期的な予防で安心!毒餌の交換タイミング
一度設置すれば安心、というわけではありません。毒餌(ベイト剤)も、時間が経つと効果が薄れたり、ホコリをかぶってゴキブリが食べなくなったりします。
多くの製品で、効果の持続期間は約6ヶ月から1年とされています。パッケージに記載されている交換時期を守り、定期的に新しいものと交換しましょう。
交換する際には、古い毒餌を設置していた場所だけでなく、ゴキブリのフンが見つかった場所など、新たな「怪しい場所」にも設置するのがポイントです。季節の変わり目や大掃除のタイミングで交換するなど、自分なりのルールを決めておくと忘れずに済みます。継続的な対策が、ゴキブリのいない快適な部屋を維持する鍵です。
大家さん?管理会社?アパートのゴキブリ問題は誰に相談するべき?

自分の部屋でゴキブリが出た場合、「これは大家さんや管理会社に言うべきことなの?」と悩む方もいるでしょう。費用負担の問題も含め、誰に、どのような場合に相談すれば良いのかを解説します。
- まずは管理規約を確認しよう
- 大家さんや管理会社に連絡するべきケース
- 連絡する際の伝え方とポイント
まずは管理規約を確認しよう
賃貸アパートで害虫が発生した場合の対応については、まず賃貸借契約書や管理規約を確認することが第一歩です。
多くの場合、専有部分(自分の部屋)で発生した害虫の駆除費用は、入居者の自己負担と定められています。 日常的な清掃を怠ったことなどが原因と見なされるためです。
しかし、建物自体の構造的な問題(例えば、壁に大きな亀裂があるなど)が原因で発生した場合や、共用部での害虫駆除について規定がある場合もあります。まずは契約内容をしっかりと読み返し、どのようなルールになっているか把握しましょう。
大家さんや管理会社に連絡するべきケース
自己負担が原則とはいえ、以下のようなケースでは大家さんや管理会社に連絡・相談することをおすすめします。
- 共用部(廊下、階段、ゴミ置き場など)で頻繁にゴキブリを見かける場合
- 複数の住人からゴキブリ発生の話を聞く場合
- 入居してすぐに大量のゴキブリが発生した場合(前の住人の問題や建物の問題の可能性がある)
- 壁の隙間や配管など、建物の構造上の問題が原因と思われる場合
- くん煙剤など、建物全体に影響を及ぼす可能性のある駆除を行いたい場合
これらの場合、建物全体での一斉駆除が必要になることがあり、その費用を大家さんや管理組合が負担してくれる可能性があります。
連絡する際の伝え方とポイント
大家さんや管理会社に連絡する際は、感情的にならず、事実を客観的に伝えることが重要です。
「いつ頃から、どのくらいの頻度で、どこでゴキブリを見かけるか」「自分で行った対策とその結果」などを具体的に伝えましょう。もし可能であれば、他の部屋の住人の状況も確認しておくと、問題の深刻さが伝わりやすくなります。
「駆除してほしい」と一方的に要求するのではなく、「共用部での発生が気になっており、建物全体での対策をご検討いただけないでしょうか」といった形で相談ベースで話を進めると、スムーズに対応してもらいやすくなります。
自分での駆除は限界…プロのゴキブリ駆除業者に依頼する

あらゆる対策を試してもゴキブリがいなくならない、数が多すぎて手に負えない、もうゴキブリの姿を見たくない…。そんな時は、プロの害虫駆除業者に依頼するのも有効な選択肢です。
- 業者に依頼するメリットとデメリット
- アパートのゴキブリ駆除にかかる費用相場
- 失敗しない!信頼できる業者の選び方
業者に依頼するメリットとデメリット
プロに頼む最大のメリットは、その駆除効果の高さと確実性です。 専門家ならではの知識でゴキブリの巣や侵入経路を特定し、市販されていない強力な薬剤や機材を使って徹底的に駆除してくれます。 また、作業後の再発防止策や保証が付いている業者も多く、長期的な安心感を得られます。
一方、デメリットはやはり費用がかかることです。自分で対策するのに比べて、数万円単位の出費が必要になります。また、業者によっては作業に数時間かかったり、一時的に部屋を空ける必要があったりする場合もあります。
アパートのゴキブリ駆除にかかる費用相場
アパートのゴキブリ駆除にかかる費用は、部屋の広さや被害状況、作業内容によって大きく異なります。
一般的な料金相場としては、以下のようになっています。
- ワンルーム・1K: 10,000円〜20,000円程度
- 1LDK・2DK: 13,000円〜25,000円程度
- 2LDK・3DK: 20,000円〜50,000円程度
被害が甚大で巣が複数ある場合や、侵入経路を塞ぐ工事が必要な場合は、追加料金が発生することもあります。必ず事前に複数の業者から見積もりを取り、料金とサービス内容を比較検討しましょう。
失敗しない!信頼できる業者の選び方
残念ながら、害虫駆除業者の中には高額な料金を請求したり、ずさんな作業をしたりする悪質な業者も存在します。信頼できる業者を選ぶために、以下のポイントをチェックしましょう。
- 見積もりが明確か: 作業内容ごとの料金が明記されており、追加料金の発生条件などがきちんと説明されているかを確認します。見積もり無料の業者がほとんどです。
- 実績や口コミ: ホームページで施工実績を確認したり、インターネットの口コミサイトで評判を調べたりしましょう。
- 保証制度の有無: 作業後にゴキブリが再発した場合の無料再施工など、アフターフォローが充実しているかを確認します。
- 対応の丁寧さ: 電話やメールでの問い合わせに丁寧に対応してくれるか、こちらの質問に的確に答えてくれるかも重要な判断材料です。
焦って1社に決めず、最低でも2〜3社から話を聞いて、納得のいく業者を選ぶことが大切です。
よくある質問

ゴキブリの赤ちゃんを1匹見つけたらどうすればいいですか?
ゴキブリの赤ちゃんを1匹見つけた場合、それは近くに巣があり、卵が孵化した証拠です。成虫を1匹見つけるよりも深刻な状況と言えるかもしれません。見つけた赤ちゃんはすぐに退治し、周辺に毒餌(ベイト剤)を複数設置してください。ベイト剤は巣ごと駆除する効果があるため、まだ隠れている他の赤ちゃんや成虫にも効果が期待できます。 同時に、卵の殻(卵鞘)が落ちていないか、家具の裏や隅を徹底的にチェックしましょう。
アパートの上の階と下の階、どちらがゴキブリは出やすいですか?
一般的には、下の階(特に1階や2階)の方が出やすい傾向にあります。 地面や植え込みに潜んでいるゴキブリが侵入しやすく、配管などを伝って上がってくるためです。 しかし、高層階でも油断は禁物です。荷物に紛れて侵入したり、エレベーターに乗ってきたり、隣の部屋から移動してきたりする可能性は十分にあります。 何階に住んでいても、基本的な対策は必要です。
新築のアパートなのにゴキブリが出ました。なぜですか?
新築のアパートでもゴキブリが出ることがあります。主な原因は以下の通りです。
- 引っ越しの荷物(特に段ボール)に付着していた: 前の住居からゴキブリの卵や本体を連れてきてしまうケースです。
- 建築中や空室の間に侵入・定住していた: 人の出入りがなかったり、資材が置いてあったりする環境はゴキブリにとって好都合です。
- 周辺環境からの侵入: 隣が飲食店だったり、近くに公園やゴミ置き場があったりすると、そこから侵入してきます。
新築だからと安心せず、入居前にくん煙剤を焚くなどの対策をしておくと安心です。
ゴキブリ対策にバルサンは効果がありますか?アパートでの注意点は?
はい、バルサンなどのくん煙剤は、部屋の隅々まで薬剤が行き渡るため、隠れたゴキブリを駆除するのに非常に効果的です。 ただし、アパートで使用する際は注意が必要です。まず、煙が火災報知器に反応する可能性があるため、必ず報知器にカバーをしてください。また、煙が隣の部屋に漏れないよう、窓や通気口をしっかり塞ぐ必要があります。最も重要なのは、使用前に必ず大家さんや管理会社に許可を取ることです。トラブルを避けるため、隣人にも一声かけておくとより安心です。
ゴキブリが出ないアパートの選び方はありますか?
完全にゴキブリが出ない物件はありませんが、出にくい物件を選ぶためのポイントはいくつかあります。
- 高層階を選ぶ: 一般的に3階以上、できればそれ以上の階が望ましいです。
- 建物の構造: 木造より気密性の高い鉄筋コンクリート造がおすすめです。
- 周辺環境: 1階に飲食店やコンビニが入っていない、近くにゴミ置き場や公園、雑木林がない物件を選びましょう。
- 共用部の清潔さ: 廊下やゴミ置き場がきれいに管理されているかは重要なチェックポイントです。
- 部屋の気密性: 内見時に、窓やドアの隙間、配管周りの処理などを確認しましょう。
まとめ

- アパートでゴキブリを1匹見たら、他にも多数潜む可能性が高い。
- 「1匹いたら100匹」説は、ゴキブリの習性と繁殖力を示す警告。
- 目の前の1匹は殺虫スプレーで確実に仕留め、死骸は適切に処理する。
- 逃した場合は、暖かく暗い隙間を中心に探し、毒餌を設置する。
- 卵やフンがないかチェックし、見つけたら清掃・駆除する。
- アパートでのくん煙剤使用は、管理会社への確認と近隣への配慮が必須。
- 毒餌(ベイト剤)は、巣ごと駆除できるためアパートでの対策に有効。
- 侵入経路(玄関、窓、換気扇、ドレンホース等)を物理的に塞ぐ。
- キッチンの清掃と整理整頓で、ゴキブリの餌を断つことが最重要。
- 家電の裏や段ボールは巣になりやすいため、こまめな掃除と処分を心がける。
- ハッカ油など、ゴキブリが嫌う香りを予防に活用するのも一つの手。
- 共用部での発生や建物全体の問題は、大家さんや管理会社に相談する。
- 自力での駆除が困難な場合は、プロの駆除業者への依頼も検討する。
- 業者選びは、見積もり、実績、保証の有無を複数社で比較する。
- 新築や高層階でも油断せず、基本的なゴキブリ対策は必ず行う。