\ ポイント最大11倍! /

手ぐしで髪が抜けるのはやばい?正常な本数と危険な抜け毛の原因・対策を徹底解説

当ページのリンクには広告が含まれています。
手ぐしで髪が抜けるのはやばい?正常な本数と危険な抜け毛の原因・対策を徹底解説
  • URLをコピーしました!

ふと髪に手ぐしを通したとき、指に絡みつく抜け毛の量に「えっ…」と不安になった経験はありませんか?「もしかして、薄毛が始まっているのかも…」「何か悪い病気だったらどうしよう…」と、考えれば考えるほど心配になりますよね。そのお気持ち、とてもよく分かります。

しかし、髪の毛が抜けること自体は、誰にでも起こる自然な現象です。大切なのは、その抜け毛が「正常な範囲内」なのか、それとも「危険なサイン」なのかを見極めること。本記事では、手ぐしで髪が抜ける原因から、自分でできる対策、そして病院を受診する目安まで、あなたの不安を解消するために徹底的に解説していきます。

目次

手ぐしで髪が抜けるのは普通?1日の正常な本数を知ろう

手ぐしで髪が抜けるのは普通?1日の正常な本数を知ろう

まず結論からお伝えすると、手ぐしで髪が抜けること自体は、過度に心配する必要はありません。髪には「ヘアサイクル」という生まれ変わりの周期があり、健康な人でも毎日自然に髪の毛は抜け落ちています。大切なのは、その「本数」です。

この章では、あなたの抜け毛が心配ないものなのか、それとも注意が必要なものなのかを判断するために、以下の点について解説します。

  • 健康な人の1日の抜け毛の平均本数
  • ヘアサイクルと抜け毛の関係
  • 季節による抜け毛本数の変動

健康な人の1日の抜け毛の平均本数

一般的に、健康な人でも1日に50本から100本程度の髪の毛が抜けると言われています。このうち、シャンプー時に抜ける髪が約6割を占めるとされています。つまり、シャンプーだけで30本から60本は抜けている計算になります。

朝起きたときの枕元や、手ぐしを通したとき、ブラッシングしたときなど、1日の様々な場面で髪は抜けています。そのため、手ぐしで数本の髪が抜けたからといって、すぐに「薄毛だ!」と判断するのは早計です。1日のトータルで見て、明らかに100本以上抜けている状態が続くようであれば、注意が必要かもしれません。

自分の抜け毛の本数を正確に数えるのは難しいですが、例えばお風呂の排水溝にたまる髪の毛の量を毎日チェックするなどして、普段との違いを意識してみると良いでしょう。

ヘアサイクルと抜け毛の関係

髪の毛が毎日抜けるのは、「ヘアサイクル(毛周期)」という髪の生まれ変わりのサイクルが正常に機能している証拠です。ヘアサイクルは、大きく分けて3つの期間で構成されています。

  1. 成長期(2年~6年):髪の毛が太く長く成長する期間。全体の約85%~90%を占めます。
  2. 退行期(約2週間):髪の毛の成長が止まり、毛根が縮小していく期間。全体の約1%です。
  3. 休止期(約3ヶ月~4ヶ月):髪の毛の成長が完全にストップし、新しい髪に押し出されるように自然に抜け落ちるのを待つ期間。全体の約10%~15%を占めます。

手ぐしやシャンプーで抜ける髪の多くは、この「休止期」を迎えた髪の毛です。つまり、抜けるべくして抜けた髪であり、その下ではすでに新しい髪の毛が成長を始めているのです。このサイクルが正常に回っていれば、髪全体のボリュームが急に減ることはありません。

季節による抜け毛本数の変動

1年の中でも、特に抜け毛が増えやすい季節があることをご存知でしょうか。一般的に、抜け毛は「秋」に最も多くなると言われています。これにはいくつかの理由が考えられます。

  • 夏のダメージの蓄積:夏に浴びた強い紫外線は、頭皮にダメージを与え、毛根を弱らせる原因になります。その影響が、秋になって抜け毛として現れるのです。
  • 気候の変動:夏から秋にかけての気温や湿度の変化は、自律神経の乱れを引き起こしやすく、血行不良につながることがあります。頭皮への血流が滞ると、髪に十分な栄養が届かなくなり、抜け毛が増える一因となります。
  • 動物としての名残:動物の換毛期のように、人間にもその名残があって秋に毛が生え変わりやすくなるという説もあります。

もし秋口に抜け毛が増えたと感じても、一時的なものである可能性が高いです。ただし、冬になっても抜け毛が減らない、あるいは他の季節でも明らかに抜け毛が多い状態が続く場合は、他の原因を考える必要があります。


【要注意】危険な抜け毛のサインとは?セルフチェックリスト

【要注意】危険な抜け毛のサインとは?セルフチェックリスト

1日に100本程度の抜け毛は正常の範囲内ですが、中には注意すべき「危険な抜け毛」も存在します。それは、ヘアサイクルが乱れ、まだ成長するはずの髪が抜けてしまっている状態です。あなたの抜け毛は大丈夫か、以下のチェックリストで確認してみましょう。

この章では、危険な抜け毛を見分けるための具体的なポイントを解説します。ご自身の抜け毛や頭皮の状態と照らし合わせてみてください。

  • 抜け毛の「質」をチェック
  • 頭皮の状態をチェック
  • 抜け毛以外の体のサイン

抜け毛の「質」をチェック

抜け毛の「本数」だけでなく、「質」にも注目することが重要です。正常な抜け毛は、毛根がふっくらとしていて、ある程度の太さと長さがあります。一方、危険な抜け毛には以下のような特徴が見られます。

  • 細くて短い毛が多い:成長期の途中で抜けてしまった可能性があり、ヘアサイクルの乱れが疑われます。
  • 毛根がついていない、または小さい:栄養不足や血行不良で、毛根が十分に育っていないサインかもしれません。
  • 毛根に皮脂が付着している:頭皮環境が悪化している可能性があります。
  • 切れ毛が多い:髪のダメージが原因で、途中から切れてしまっている状態です。

お風呂の排水溝や枕元の抜け毛を、一度じっくり観察してみてください。もし細く短い毛の割合が多いと感じたら、注意が必要です。

頭皮の状態をチェック

健康な髪は、健康な頭皮から生まれます。頭皮は髪の土壌です。土壌の状態が悪ければ、良い作物が育たないのと同じで、頭皮環境の悪化は抜け毛に直結します。鏡を使って、ご自身の頭皮をチェックしてみましょう。

  • 頭皮が赤い:炎症を起こしているサインです。かゆみやフケを伴うこともあります。
  • 頭皮が硬い:血行不良の可能性があります。健康な頭皮は青白く、弾力があります。指で動かしてみて、あまり動かない場合は硬くなっている証拠です。
  • フケやかゆみがある:乾燥や皮脂の過剰分泌など、頭皮のバリア機能が低下している可能性があります。
  • 頭皮が脂っぽい、または乾燥している:皮脂バランスが乱れている状態です。

これらのサインが見られる場合、頭皮環境の改善が急務と言えるでしょう。間違ったヘアケアや生活習慣が原因となっていることが多いです。

抜け毛以外の体のサイン

抜け毛は、体からのSOSサインである場合もあります。髪の毛は生命維持に直接関わる部分ではないため、体調不良や栄養不足の影響が比較的早く現れやすいのです。以下のような体の不調はありませんか?

  • 最近、非常に疲れやすい
  • 爪がもろくなった、割れやすい
  • 肌荒れがひどい
  • 急激な体重の増減があった
  • 食欲不振や胃腸の不調が続いている

これらの症状と抜け毛が同時に現れている場合、特定の病気や栄養障害が隠れている可能性も考えられます。特に、甲状腺機能の異常などは、抜け毛を症状として伴うことがあります。気になる場合は、早めに医療機関に相談することをおすすめします。

手ぐしで髪が抜ける!考えられる7つの原因

手ぐしで髪が抜ける!考えられる7つの原因

「危険な抜け毛のサインに当てはまってしまった…」と不安に思われた方もいるかもしれません。しかし、原因が分かれば対策を立てることができます。ここでは、手ぐしで髪が抜ける場合に考えられる主な原因を7つご紹介します。ご自身の生活を振り返りながら、当てはまるものがないかチェックしてみましょう。

抜け毛の原因は一つとは限りません。複数の要因が複雑に絡み合っていることも多いため、多角的に見直すことが大切です。

  • 原因1:生活習慣の乱れ(睡眠不足・食生活)
  • 原因2:精神的なストレス
  • 原因3:間違ったヘアケア
  • 原因4:ホルモンバランスの乱れ
  • 原因5:AGA(男性型脱毛症)・FAGA(女性男性型脱毛症)
  • 原因6:過度なダイエットによる栄養不足
  • 原因7:病気や薬の副作用

原因1:生活習慣の乱れ(睡眠不足・食生活)

髪の健康は、日々の生活習慣と密接に関わっています。特に「睡眠」と「食事」は、髪の成長に不可欠な要素です。

まず睡眠についてですが、髪の成長を促す「成長ホルモン」は、主に睡眠中に分泌されます。特に、入眠後最初の深い眠り(ノンレム睡眠)の間に最も多く分泌されるため、睡眠時間が不足したり、眠りが浅かったりすると、成長ホルモンの分泌が減少し、髪の成長が妨げられてしまいます。これが抜け毛の増加につながるのです。

次に食事です。髪の毛の主成分は「ケラチン」というタンパク質です。そのため、肉や魚、大豆製品などのタンパク質が不足すると、健康な髪を作ることができません。また、タンパク質の合成を助ける亜鉛や、頭皮の血行を促進するビタミン類も非常に重要です。インスタント食品やファストフード中心の偏った食生活は、髪にとって大きなマイナスとなります。

原因2:精神的なストレス

「ストレスで髪が抜ける」とよく言われますが、これには医学的な根拠があります。強いストレスを感じると、自律神経のバランスが乱れ、交感神経が優位な状態が続きます。交感神経には血管を収縮させる働きがあるため、頭皮の血管も収縮し、血行不良を引き起こします。

頭皮の血行が悪くなると、髪の毛の成長に必要な栄養素や酸素が毛根まで十分に行き渡らなくなります。その結果、髪が細くなったり、成長途中で抜けてしまったりするのです。また、ストレスはホルモンバランスの乱れにもつながり、抜け毛をさらに助長することもあります。仕事や人間関係の悩みなど、現代社会でストレスを完全になくすことは難しいですが、うまく付き合っていく方法を見つけることが大切です。円形脱毛症のように、特定の箇所だけごそっと抜ける場合もストレスが大きな原因とされています。

原因3:間違ったヘアケア

良かれと思ってやっている毎日のヘアケアが、実は頭皮や髪にダメージを与え、抜け毛の原因になっているケースも少なくありません。以下のような習慣がないか、見直してみましょう。

  • 1日に何度もシャンプーする:必要な皮脂まで洗い流してしまい、頭皮の乾燥やバリア機能の低下を招きます。
  • 洗浄力の強すぎるシャンプーを使っている:頭皮への刺激が強く、炎症の原因になることがあります。
  • 爪を立ててゴシゴシ洗う:頭皮を傷つけ、毛根にダメージを与えてしまいます。
  • すすぎ残しがある:シャンプー剤やコンディショナーが毛穴に詰まり、炎症や抜け毛の原因になります。
  • 髪が濡れたまま寝る:濡れた髪はキューティクルが開いており非常にデリケートです。また、頭皮で雑菌が繁殖しやすくなり、頭皮環境の悪化につながります。

特に、頭皮に合わないシャンプーを使い続けることは、抜け毛の大きな原因となり得ます。かゆみやフケが出る場合は、すぐに使用を中止しましょう。

原因4:ホルモンバランスの乱れ

ホルモンバランスの乱れも、抜け毛の大きな原因の一つです。特に女性は、ライフステージによってホルモンバランスが大きく変動するため、影響を受けやすいと言えます。

例えば、産後の抜け毛(分娩後脱毛症)は、多くの女性が経験します。妊娠中は女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量が増え、髪が抜けにくい状態になっています。しかし、出産するとホルモンバランスが急激に元に戻るため、妊娠中に抜けるはずだった髪が一気に抜け落ちてしまうのです。これは一時的なもので、通常は半年から1年ほどで落ち着きます。

また、更年期になると女性ホルモンが減少し、相対的に男性ホルモンの影響が強くなることで、髪が細くなったり、抜け毛が増えたりすることがあります。過度なダイエットや不規則な生活、ストレスなどもホルモンバランスを乱す原因となります。

原因5:AGA(男性型脱毛症)・FAGA(女性男性型脱毛症)

抜け毛が特定のパターンで進行している場合、AGA(男性型脱毛症)やFAGA(女性男性型脱毛症)の可能性があります。これらは単なる抜け毛ではなく、進行性の脱毛症であり、放置すると薄毛がどんどん進んでしまいます。

AGAは、男性ホルモンの一種である「テストステロン」が、「5αリダクターゼ」という酵素と結びつくことで、より強力な「ジヒドロテストステロン(DHT)」に変換されることが原因です。このDHTが、髪の成長期を極端に短くしてしまうため、髪が太く長く育つ前に抜けてしまい、徐々に薄毛が進行します。生え際の後退や頭頂部の薄毛が特徴です。

FAGAは、女性の薄毛の総称で、AGAとはメカニズムが少し異なります。女性ホルモンの減少やホルモンバランスの乱れが主な原因とされ、頭部全体の髪が細くなり、ボリュームが失われる(びまん性脱毛)のが特徴です。AGAのように完全に禿げてしまうことは稀ですが、分け目が目立つようになります。

AGAやFAGAは、セルフケアだけで改善するのは難しく、専門のクリニックでの治療が必要となります。

原因6:過度なダイエットによる栄養不足

美しいスタイルを求めるあまり、無理な食事制限を伴うダイエットをしていませんか?急激な体重減少や栄養バランスの偏りは、髪に深刻なダメージを与えます。前述の通り、髪の主成分はタンパク質であり、その成長にはビタミンやミネラルが不可欠です。

食事を極端に減らすと、体は生命維持に必要な臓器へ優先的に栄養を送ろうとします。髪の毛は生命維持の優先順位が低いため、真っ先に栄養供給が後回しにされてしまうのです。その結果、髪が細くなったり、ツヤがなくなったり、そして最終的には抜け毛が増加してしまいます。特に、髪の健康に必須のタンパク質、亜鉛、鉄分などが不足しがちです。健康的なダイエットは、バランスの取れた食事と適度な運動が基本です。髪のためにも、極端な食事制限は避けましょう。

原因7:病気や薬の副作用

特定の病気が原因で抜け毛が起こることもあります。代表的なものとしては、甲状腺機能の異常(甲状腺機能亢進症・低下症)や、自己免疫疾患である膠原病などが挙げられます。これらの病気は、体内のホルモンバランスや免疫システムに異常をきたし、その症状の一つとして脱毛が現れることがあります。

また、皮膚疾患である「脂漏性皮膚炎」が頭皮で起こると、過剰な皮脂分泌と炎症によって毛穴が塞がれ、抜け毛の原因となることもあります。さらに、服用している薬の副作用として脱毛が起こるケースも存在します。抗がん剤が有名ですが、それ以外にも一部の降圧剤や抗うつ薬などでも報告されています。原因に心当たりがなく、急に抜け毛が増えた場合は、かかりつけ医や専門医に相談することが重要です。

今日からできる!手ぐしによる抜け毛を減らすための対策5選

今日からできる!手ぐしによる抜け毛を減らすための対策5選

原因が分かったら、次はいよいよ対策です。専門的な治療が必要な場合もありますが、まずは自分でできることから始めてみましょう。ここでは、今日からすぐに実践できる抜け毛対策を5つ厳選してご紹介します。毎日の少しの心がけが、未来の髪を守る大きな一歩になります。

これらの対策は、抜け毛予防だけでなく、美しく健康な髪を育てることにも繋がります。ぜひ、生活に取り入れてみてください。

  • 対策1:髪と頭皮に優しいシャンプー&ヘアケアを実践する
  • 対策2:髪が喜ぶ栄養素を食事で摂る
  • 対策3:「質」を意識した睡眠を心がける
  • 対策4:自分に合ったストレス解消法を見つける
  • 対策5:頭皮マッサージで血行を促進する

対策1:髪と頭皮に優しいシャンプー&ヘアケアを実践する

毎日のシャンプーは、頭皮環境を左右する最も重要なケアです。以下のポイントを意識して、正しいシャンプー方法をマスターしましょう。

  1. シャンプー前にブラッシング:髪の絡まりをほどき、ホコリや汚れを浮かせることで、シャンプーの泡立ちが良くなり、髪への負担を減らせます。
  2. ぬるま湯で予洗い:38℃程度のぬるま湯で1〜2分かけてしっかりと予洗いします。これだけで汚れの7割は落ちると言われています。
  3. シャンプーは手のひらで泡立てる:原液を直接頭皮につけると刺激になるため、必ず手のひらでよく泡立ててから髪に乗せましょう。
  4. 指の腹で優しく洗う:爪を立てず、指の腹を使って頭皮をマッサージするように優しく洗います。
  5. すすぎは念入りに:シャンプー剤が残らないよう、洗う時間の2倍以上の時間をかけて丁寧にすすぎます。特に、生え際や耳の後ろは残りやすいので注意が必要です。
  6. すぐに乾かす:タオルドライで優しく水分を拭き取った後、ドライヤーで根元からしっかりと乾かします。頭皮から20cm以上離し、同じ場所に熱が集中しないように動かしながら乾かすのがコツです。

シャンプー剤は、自分の頭皮タイプに合ったものを選ぶことが大切です。乾燥が気になるなら保湿成分配合のアミノ酸系シャンプー、脂っぽさが気になるなら適度な洗浄力のあるものなど、頭皮の状態に合わせて選びましょう。

対策2:髪が喜ぶ栄養素を食事で摂る

外側からのケアと同時に、内側からの栄養補給も欠かせません。健康な髪を育てるために、特に意識して摂りたい栄養素は以下の3つです。

  • タンパク質:髪の主成分。肉、魚、卵、大豆製品、乳製品などに多く含まれます。毎食、手のひらサイズのタンパク質を摂ることを目安にしましょう。
  • 亜鉛:タンパク質を髪の毛に合成する際に不可欠なミネラル。牡蠣、レバー、牛肉、チーズ、ナッツ類などに豊富です。不足しがちな栄養素なので、意識的に摂取することが大切です。
  • ビタミン類:特にビタミンB群は頭皮の新陳代謝を促し、ビタミンEは血行を促進する働きがあります。豚肉、レバー、うなぎ、玄米、緑黄色野菜、ナッツ類などをバランス良く食事に取り入れましょう。

これらの栄養素をバランス良く摂取することが何よりも重要です。特定の食品ばかり食べるのではなく、様々な食材を組み合わせた、彩り豊かな食事を心がけてください。

対策3:「質」を意識した睡眠を心がける

髪の成長を促す成長ホルモンは、睡眠中に分泌されます。単に長く寝るだけでなく、「睡眠の質」を高めることが重要です。質の良い睡眠のためには、以下のことを試してみましょう。

  • 就寝前のスマホやPC操作を避ける:ブルーライトは脳を覚醒させ、眠りを浅くする原因になります。就寝1〜2時間前には使用を終えましょう。
  • ぬるめのお風呂にゆっくり浸かる:38〜40℃程度のお湯に15分ほど浸かると、副交感神経が優位になりリラックスできます。就寝の90分前までに入浴を済ませるのが理想です。
  • 自分に合った寝具を選ぶ:特に枕の高さは重要です。合わない枕は首や肩のこり、血行不良の原因になります。
  • 朝起きたら太陽の光を浴びる:体内時計がリセットされ、夜の自然な眠気につながります。

毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きる習慣をつけることも、体内リズムを整え、睡眠の質を高める上で非常に効果的です。

対策4:自分に合ったストレス解消法を見つける

ストレスは血行不良やホルモンバランスの乱れを引き起こし、抜け毛の大きな原因となります。ストレスをゼロにすることは難しいですが、上手に発散する方法を見つけることが大切です。

  • 軽い運動をする:ウォーキングやジョギング、ヨガなどの有酸素運動は、血行を促進し、気分転換にもなります。
  • 趣味に没頭する時間を作る:好きな音楽を聴く、映画を観る、読書をするなど、仕事や悩みを忘れられる時間を意識的に作りましょう。
  • 親しい人と話す:友人や家族に話を聞いてもらうだけでも、気持ちが楽になることがあります。
  • 自然に触れる:公園を散歩したり、森林浴をしたりすることで、リラックス効果が得られます。

大切なのは、「これをしなければ」と義務に感じないことです。自分が心から「楽しい」「気持ちいい」と感じられる方法を見つけることが、ストレス解消の鍵となります。

対策5:頭皮マッサージで血行を促進する

頭皮が硬くなっていると感じる方は、血行不良に陥っている可能性が高いです。頭皮マッサージで血流を促し、髪に栄養が届きやすい環境を整えましょう。シャンプーのついでや、お風呂上がりのリラックスタイムに行うのがおすすめです。

  1. 両手の指の腹を使い、こめかみあたりを円を描くように優しくほぐします。
  2. そのまま少しずつ上に移動し、頭頂部までマッサージします。
  3. 次に、耳の上あたりから頭頂部に向かって、同じようにほぐしていきます。
  4. 最後に、後頭部の首の付け根あたりから頭頂部に向かって引き上げるようにマッサージします。
  5. 頭頂部にある「百会(ひゃくえ)」というツボを、気持ちいいと感じる強さで数秒間押します。

ポイントは、爪を立てず、指の腹で頭皮自体を動かすようなイメージで行うことです。1回3〜5分程度で十分ですので、毎日の習慣にしてみてください。頭皮がじんわりと温かくなるのを感じられるはずです。

それでも抜け毛が止まらない…病院へ行くべき?

それでも抜け毛が止まらない…病院へ行くべき?

セルフケアを続けても一向に抜け毛が減らない、あるいは薄毛が進行しているように感じる場合は、専門家の力を借りることを検討しましょう。特にAGAやFAGA、その他の病気が原因の場合、自己流のケアだけでは改善が難しいのが実情です。ここでは、病院を受診する目安と、何科に行けば良いのかを解説します。

一人で抱え込まず、専門家に相談することで、的確な診断と治療を受けることができます。早期の対応が、あなたの髪を守ることに繋がります。

受診の目安

以下のような状態が続く場合は、一度専門医に相談することをおすすめします。

  • 1日に抜ける髪が200本以上ある状態が1ヶ月以上続いている
  • 抜け毛の中に、細くて短い毛が明らかに多い
  • 以前と比べて、髪のボリュームが減り、地肌が透けて見えるようになった
  • 生え際が後退してきた、または頭頂部が薄くなってきた(男性の場合)
  • 分け目が以前より目立つようになった(女性の場合)
  • 頭皮に強いかゆみ、痛み、湿疹などがある
  • 抜け毛と同時に、体調不良(倦怠感、急な体重変化など)がある

特に、抜け毛の量が急激に増えた場合や、特定の場所だけが薄くなってきた場合は、早めの受診が望ましいです。

何科を受診すればいい?

抜け毛や薄毛の悩みで病院に行く場合、主に以下の選択肢があります。

皮膚科

まずは一般的な皮膚科を受診するのが良いでしょう。頭皮も皮膚の一部であり、湿疹やかぶれ、脂漏性皮膚炎、円形脱毛症など、皮膚疾患が原因の抜け毛に対応してもらえます。また、必要に応じて甲状腺機能の検査など、内科的な病気が隠れていないかも調べてもらえる場合があります。保険診療が基本となります。

AGA・薄毛治療専門クリニック

AGA(男性型脱毛症)やFAGA(女性男性型脱毛症)が強く疑われる場合は、薄毛治療を専門に行うクリニックがおすすめです。専門クリニックでは、より詳細な頭皮診断や遺伝子検査などを行い、薄毛の原因を特定した上で、内服薬(フィナステリド、ミノキシジルなど)や外用薬、注入治療など、専門的な治療を受けることができます。多くは自由診療となりますが、薄毛治療に特化しているため、より効果的なアプローチが期待できます。

どちらを受診すべきか迷う場合は、まずは保険診療の皮膚科で相談し、そこでAGAやFAGAの可能性を指摘されたら専門クリニックを検討するという流れが良いでしょう。

よくある質問

よくある質問

Q1. 手ぐしで髪が抜けるのは何本までが正常ですか?

A1. 1日の抜け毛の正常な本数は50本から100本程度です。手ぐしで数本抜けるのは全く問題ありません。シャンプーやブラッシングなど、1日を通して抜ける本数の合計で判断することが大切です。排水溝にたまる髪の毛の量が、以前と比べて明らかに増えた状態が続くようであれば注意が必要です。

Q2. 女性と男性で抜け毛の原因に違いはありますか?

A2. はい、違いがあります。男性の薄毛はAGA(男性型脱毛症)が原因であることが多く、生え際や頭頂部から薄くなる特徴があります。一方、女性は産後や更年期などホルモンバランスの変化による抜け毛が多く、頭部全体の髪が細くなってボリュームが減る「びまん性脱毛」が特徴的です。ただし、ストレスや生活習慣の乱れなど、男女共通の原因も多くあります。

Q3. シャンプーは朝と夜、どちらが良いですか?

A3. 夜にシャンプーすることをおすすめします。1日の活動で付着した皮脂やホコリ、スタイリング剤などの汚れをその日のうちに洗い流すことで、頭皮を清潔に保ち、髪が健やかに成長する時間を確保できるからです。また、髪の成長を促す成長ホルモンは夜の睡眠中に分泌されるため、就寝前に頭皮環境を整えておくことが理想的です。

Q4. 育毛剤や発毛剤は効果がありますか?

A4. 育毛剤と発毛剤は目的が異なります。育毛剤は、今ある髪を健康に育て、抜け毛を予防することを目的とした医薬部外品です。頭皮の血行を促進したり、頭皮環境を整えたりする成分が含まれています。一方、発毛剤は、新しい髪を生やすことを目的とした医薬品で、「ミノキシジル」などの有効成分が含まれています。AGAなど、すでに薄毛が進行している場合に効果が期待できます。ご自身の目的に合わせて選ぶことが重要ですが、特に発毛剤の使用は医師や薬剤師に相談することをおすすめします。

Q5. 髪をきつく縛ると抜け毛が増えますか?

A5. はい、増える可能性があります。ポニーテールなどで毎日同じ場所を強く引っ張り続けると、毛根に負担がかかり、その部分の血行が悪くなることで髪が抜けてしまう「牽引性(けんいんせい)脱毛症」を引き起こすことがあります。毎日同じ髪型は避け、たまには髪を下ろしたり、結ぶ位置を変えたりして、頭皮を休ませてあげることが大切です。

まとめ

まとめ
  • 手ぐしで髪が抜けること自体は自然な現象です。
  • 1日の抜け毛の正常な本数は50本~100本程度です。
  • 細く短い抜け毛や頭皮の異常は危険なサインです。
  • 抜け毛の主な原因は生活習慣、ストレス、ヘアケアです。
  • AGAやFAGAなど、進行性の脱毛症の可能性もあります。
  • 対策の基本はシャンプー、食事、睡眠の見直しです。
  • 髪と頭皮に優しいシャンプー方法を実践しましょう。
  • タンパク質、亜鉛、ビタミンをバランス良く摂りましょう。
  • 質の良い睡眠は、髪の成長に不可欠です。
  • ストレスを上手に解消する方法を見つけましょう。
  • 頭皮マッサージは血行促進に効果的です。
  • セルフケアで改善しない場合は病院を受診しましょう。
  • まずは皮膚科、AGAが疑われれば専門クリニックへ相談。
  • 抜け毛の悩みは一人で抱え込まないことが大切です。
  • 正しい知識とケアで、健康な髪を取り戻しましょう。
手ぐしで髪が抜けるのはやばい?正常な本数と危険な抜け毛の原因・対策を徹底解説

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次