2020年6月、突然の活動終了を発表し、多くのファンに衝撃を与えたダンス&ボーカルグループ「フェアリーズ」。キレのあるダンスと高い歌唱力で人気を博した彼女たちは、なぜ解散という道を選んだのでしょうか。この記事では、公式発表された理由から、ファンの間で囁かれる様々な憶測まで、フェアリーズの解散理由の真相に迫ります。さらに、解散後のメンバー5人それぞれの現在の活動についても詳しくお伝えします。
フェアリーズ解散の公式発表と本当の理由

2020年6月17日、所属事務所のライジングプロダクションは公式サイトにて、フェアリーズが実質的に解散状態となることを発表しました。 この発表は多くのファンにとって寝耳に水であり、大きな衝撃が走りました。事務所からの発表と、メンバーそれぞれの言葉から、解散に至った経緯を紐解いていきましょう。
公式サイトでは、解散の理由について「メンバー5人と事務所スタッフ一同で幾度となく話し合いを重ねてきました結果、この先全員で同じ方向を向いて活動することができないという結論に至り」と説明されています。 この発表から、メンバーそれぞれが描く将来のビジョンに違いが生まれ、グループとして活動を継続することが困難になったことがうかがえます。決して後ろ向きな理由ではなく、メンバー一人ひとりが自分の人生と向き合った末の前向きな決断だったと言えるでしょう。
この決定により、井上理香子さん、野元空さん、林田真尋さんの3名は事務所との契約を終了。伊藤萌々香さんと下村実生さんは、引き続きライジングプロダクションに所属し、個人で活動を続けることになりました。 メンバーからは、ファンへの感謝と、それぞれの道へ進む決意を綴ったコメントが発表され、約9年間の活動に幕を閉じたのです。
フェアリーズ解散の真相は?噂される5つの理由を徹底考察

公式には「方向性の違い」と発表されたフェアリーズの解散。しかし、ファンの間では様々な憶測が飛び交いました。ここでは、噂されている解散理由の真相について、多角的に考察していきます。
- 理由①:メンバーそれぞれの道へ進むため(公式理由)
- 理由②:メンバー間の不仲説はあったのか?
- 理由③:事務所との方向性の違いや確執
- 理由④:人気や売上の低迷
- 理由⑤:メンバーの結婚や引退
理由①:メンバーそれぞれの道へ進むため(公式理由)
まず、最も大きな理由として挙げられるのが、公式に発表された「メンバーそれぞれの道へ進むため」というものです。 2011年のデビュー当時、彼女たちはまだ中学生でした。 約9年という長い年月を経て、メンバーそれぞれが20代前半になり、一人の女性として、また一人の表現者として、自身の将来について真剣に考える時期を迎えたのは自然な流れと言えるでしょう。
メンバーの下村実生さんは、当時の心境について「ここ数年、メンバ一1人1人がグループとしてどう活動していきたいか、個人として何をやっていきたいか、将来を考えて悩んでいました。よく考え話し合いを重ねた結果、私達はそれぞれの道を進んでいく事を決めました」とコメントしています。 この言葉からも、メンバー間で将来について真剣な話し合いが持たれたことがわかります。
実際に、解散後のメンバーは女優、タレント、ダンサー、振付師など、それぞれの得意分野を活かした多様な道に進んでいます。グループ活動では難しかった個々の夢や目標を追求するために、解散という選択は必然だったのかもしれません。
理由②:メンバー間の不仲説はあったのか?
グループの解散や活動休止の際に、必ずと言っていいほど噂されるのが「メンバー間の不仲説」です。フェアリーズに関しても、一部で不仲が原因ではないかという声が上がりました。 特に、事務所に残るメンバーと去るメンバーに分かれたことから、憶測が広がりやすかったようです。
しかし、結論から言うと、メンバー間の不仲が解散の直接的な原因であったという確かな情報は見つかりませんでした。むしろ、メンバーのコメントからは、お互いの決断を尊重し、応援し合っている様子がうかがえます。例えば、林田真尋さんは「メンバー皆、別々の道へ進みます。またファンの皆に会える日を楽しみにしています。これからもメンバーの事、応援して頂けると嬉しいです」と語っています。
もちろん、長年共同生活を送り、共に活動してきた中で、意見の衝突や小さなすれ違いが全くなかったとは言い切れません。しかし、それがグループの存続を揺るがすほどの深刻な対立に発展したとは考えにくいでしょう。不仲説は、あくまでファンの憶測の域を出ないものと言えそうです。
理由③:事務所との方向性の違いや確執
次に考えられるのが、「事務所との方向性の違い」です。フェアリーズは「海外で勝負していける世界に通用する実力派グループ」をコンセプトにデビューしました。 実際に、そのダンススキルや歌唱力は非常に高く評価されていました。 しかし、一部のファンや評論家からは、事務所のプロモーション戦略に疑問を呈する声も上がっていました。
例えば、高いパフォーマンス能力を持ちながらも、アイドルフェスへの出演が少なかったり、メディア露出が限定的だったりした点を指摘する意見があります。 もしかしたら、メンバーたちが目指すアーティスト像と、事務所が描く戦略との間に、少しずつズレが生じていた可能性も考えられます。
特に、事務所を離れることを決めた野元さん、林田さん、井上さんの3人は、より自由に、自分たちのやりたい音楽や表現を追求したいという思いが強かったのかもしれません。 ただし、これも決定的な証拠はなく、あくまで可能性の一つとして捉えるべきでしょう。
理由④:人気や売上の低迷
「人気や売上の低迷」が解散の一因になったのではないか、という見方もあります。 フェアリーズは2011年に日本レコード大賞最優秀新人賞を受賞するなど、華々しいデビューを飾りました。 しかし、デビュー時期がAKB48グループの全盛期や、K-POPガールズグループのブームと重なったこともあり、思うようにヒットに恵まれなかったという指摘もあります。
高い実力を持っているにもかかわらず、それが必ずしも商業的な成功に結びつかなかったことは、メンバーやスタッフにとって大きなプレッシャーだったかもしれません。グループを維持していくためには、当然ながら資金も必要です。CDの売上やライブの動員などが伸び悩んでいたとすれば、それが活動継続を困難にした要因の一つになった可能性は否定できません。
ただ、フェアリーズには熱心なファンが多く、そのパフォーマンスは業界内でも高く評価されていました。 そのため、単純に「売れなかったから解散した」と断じるのは早計でしょう。複合的な要因の一つであった可能性はありますが、これが全てではないと考えられます。
理由⑤:メンバーの結婚や引退
メンバーの「結婚や引退」も、グループ活動終了のきっかけとなり得ます。フェアリーズの場合、メンバーの井上理香子さんが解散と同時に芸能界を引退することを発表しました。 彼女は引退の理由について「私は芸能活動に区切りを付け、一社会人として社会に貢献していきたいと考えこの決断に至りました」とコメントしています。
一人のメンバーが明確に引退の意思を示したことは、グループの将来を考える上で大きな転機となったことは間違いないでしょう。他のメンバーも、井上さんの決断をきっかけに、改めて自身のキャリアプランと向き合ったのかもしれません。
結果的に、伊藤さんと下村さんは事務所に残り、野元さんと林田さんは事務所を離れて個人で活動、そして井上さんは引退と、5人5様の道を選ぶことになりました。 誰か一人の結婚が直接の理由ではありませんでしたが、一人の「引退」という決断が、グループ全体の未来を考える大きなきっかけになったと言えそうです。
そもそもフェアリーズってどんなグループだった?

ここで改めて、フェアリーズがどのようなグループだったのかを振り返ってみましょう。彼女たちの功績や魅力を知ることで、解散がなぜ多くの人に惜しまれたのかがより深く理解できるはずです。
- 異例のデビューとメンバー構成
- 受賞歴と功績
- ファンを魅了したパフォーマンス力
異例のデビューとメンバー構成
フェアリーズは、安室奈美恵さんやMAX、SPEEDなどを輩出した名門ライジングプロダクションが手掛けたグループです。 「海外で勝負していける世界に通用する実力派グループ」をコンセプトに、全国13地域の提携ダンススクールに通う100人以上の候補者から選ばれた精鋭たちで結成されました。
デビュー前の様子は日本テレビ系「スッキリ!!」で密着取材され、大きな注目を集めました。 2011年9月21日にシングル「More Kiss / Song for You」でメジャーデビュー。 当初のメンバーは伊藤萌々香さん、下村実生さん、林田真尋さん、野元空さん、井上理香子さん、そして藤田みりあさん、清村川音さんの7人でした。 その後、メンバーの活動休止などを経て、最終的には5人体制で活動していました。
受賞歴と功績
フェアリーズの功績として最も輝かしいのは、デビュー年に「第53回日本レコード大賞」で最優秀新人賞を受賞したことでしょう。 これは、同じ事務所の先輩である℃-uteと並ぶ史上最年少での受賞記録であり、彼女たちのポテンシャルの高さを世に知らしめました。 同年には「第44回日本有線大賞」でも新人賞を受賞しています。
デビューから解散までの約9年間で、シングル17枚、アルバム2枚をリリース。 その楽曲は、高い音楽性とキャッチーなメロディーで、多くのファンに愛され続けました。グループ活動だけでなく、メンバー個人でも雑誌モデルや女優、タレントとして活躍の場を広げていたのも特徴です。
ファンを魅了したパフォーマンス力
フェアリーズ最大の魅力は、なんといってもその圧倒的なパフォーマンス力です。 元SUPER MONKEY’Sの牧野アンナさんや、DA PUMPのKENZOさんといった一流の指導者から鍛え上げられたダンスは、メンバー全員の動きが完璧に揃う「シンクロダンス」が特徴で、見る者を圧倒しました。
さらに驚くべきは、あれだけ激しいダンスを踊りながら、安定した生歌を披露できる歌唱力です。 ハイヒールで踊りながら歌う姿は、先輩である安室奈美恵さんやMAXを彷彿とさせ、多くの後輩アイドルたちからも憧れの存在とされていました。 Juice=Juiceの金澤朋子さんや、Da-iCEの工藤大輝さんなど、多くのアーティストが彼女たちの実力を称賛しています。 この高い実力があったからこそ、解散を惜しむ声が後を絶たないのです。
【2025年最新】解散後のメンバー5人の現在の活動

解散後、メンバーはそれぞれの道を歩み始めました。ここでは、5人それぞれの現在の活動について、最新情報(2025年7月時点)をまとめました。ファンならずとも、彼女たちの新たな挑戦は気になるところでしょう。
- 伊藤萌々香:女優・ソロアーティストとして活躍
- 下村実生:モデル・女優として新たなステージへ
- 林田真尋:タレント・インフルエンサーとして活動
- 野元空:ダンサー・振付師としての才能を開花
- 井上理香子:芸能界引退後の新たな道
伊藤萌々香:女優・ソロアーティストとして活躍
グループのセンターを務めることも多かった伊藤萌々香さんは、解散後もライジングプロダクションに所属し、主に女優として活動しています。 ドラマ「ガールガンレディ」や「純愛ディソナンス」など、話題作に次々と出演。 2025年には舞台『遺音』への出演も控えており、女優としてのキャリアを着実に積み上げています。
また、アパレルブランドとのコラボレーションや写真集の発売など、ファッションの分野でも活躍。 2024年にはバースデーイベントを開催するなど、ソロアーティストとしての活動も続けており、多方面での活躍から目が離せません。
下村実生:モデル・女優として新たなステージへ
伊藤さんと同じくライジングプロダクションに所属し、個人での活動をスタートさせた下村実生さん。 彼女はグループ在籍時から女性ファッション誌「Seventeen」の専属モデルを務めるなど、モデルとしての才能を発揮していました。
解散後は、その経験を活かしモデル活動を続ける傍ら、女優としても活動の幅を広げています。2020年10月には自身のYouTubeチャンネルを開設し、メイクやファッション、歌など、多彩なコンテンツを発信しています。 彼女の洗練されたセンスと、親しみやすいキャラクターで、新たなファン層を獲得しています。
林田真尋:タレント・インフルエンサーとして活動
事務所を退所し、個人で活動を続ける道を選んだ林田真尋さん。 解散後は、タレントとしてバラエティ番組に出演するほか、SNSでの発信にも力を入れています。特にTikTokでは多くのフォロワーを抱え、インフルエンサーとしても注目されています。
また、彼女は新たな音楽活動にも挑戦。元アイドルたちで結成されたガールズユニット「Youplus」のメンバーとして活動後(2023年に解散)、2024年7月には再結成された「清 竜人25」に第104夫人・清 真尋として加入。 さらに2025年5月にはアイドルグループ「amini」への加入も発表するなど、精力的に活動を続けています。
野元空:ダンサー・振付師としての才能を開花
グループ随一のダンススキルを誇った野元空さんも、事務所を離れて独立。 彼女は自身のルーツであるダンスを軸に活動を展開しています。女優として舞台を中心に活躍しており、2023年には映画「ファンファーレ」でW主演を果たしました。
その卓越したダンススキルを活かし、振付師としても活動しているようです。キッズダンサー時代には世界大会に出場した経験もある彼女。 表現者として、そしてクリエイターとして、唯一無二の道を切り拓いています。2025年5月には、林田さんと同じくアイドルグループ「amini」への加入を発表し、再びステージでそのパフォーマンスを披露しています。
井上理香子:芸能界引退後の新たな道
解散と同時に芸能界を引退した井上理香子さん。 公式には「一社会人として社会に貢献していきたい」と語っていました。 引退後は美容系の企業に就職していたそうです。
しかし、2022年に「小湊よつ葉」として活動を再開。 当初はファンへの感謝を伝えるための活動かと思われましたが、その後セクシー女優としてデビューすることを発表し、大きな話題を呼びました。 彼女は転身の理由について、コロナ禍で解散ライブができなかったことへの心残りや、ファンへの感謝を形にしたかったこと、そして中途半端ではない決意を見せたかったことを語っています。 驚きの転身ではありますが、これも彼女が悩み抜いた末に選んだ新たな道なのです。
よくある質問

フェアリーズの解散はいつ発表された?
フェアリーズの解散(活動終了)は、2020年6月17日に所属事務所の公式サイトで発表されました。
フェアリーズのメンバーで結婚した人はいる?
2025年7月現在、フェアリーズの元メンバーで結婚を公式に発表している方はいません。それぞれの分野で活動に邁進しています。
フェアリーズのファンクラブはどうなった?
グループの活動終了に伴い、オフィシャルファンクラブ「Fairies NEXT」もサービスを終了しました。解散後のメンバーの活動については、それぞれの公式サイトやSNSで確認することができます。
フェアリーズの最後の活動は何だった?
フェアリーズとしての最後のパフォーマンスは、新型コロナウイルスの影響で、残念ながらファンの前で行うことはできませんでした。解散発表が事実上の最後の活動報告となりました。 メンバーの伊藤萌々香さんは「最後に5人でのパフォーマンスをお見せできなくてすみません」とコメントを残しています。
フェアリーズのメンバーカラーは?
フェアリーズには、公式に定められた固定のメンバーカラーはありませんでした。 しかし、衣装などによっては色分けがされており、ファンの間ではそれぞれのイメージカラーが存在していました。
まとめ

- フェアリーズの公式な解散理由は「メンバー全員が同じ方向を向いて活動できない」ため。
- メンバーの将来のビジョンに違いが生まれ、話し合いの末に決断された。
- 不仲説や事務所との確執が直接の原因という確証はない。
- 井上理香子の芸能界引退も、グループの将来を考える一つのきっかけになった。
- デビュー年にレコード大賞最優秀新人賞を受賞するなど、高い実力を持っていた。
- 圧倒的なシンクロダンスと生歌のパフォーマンスが最大の魅力だった。
- 解散後、メンバーはそれぞれの道で活動を続けている。
- 伊藤萌々香は女優・ソロアーティストとして活躍中。
- 下村実生はモデル・女優として活動し、YouTubeも開設。
- 林田真尋はタレント活動のほか、複数のアイドルグループに参加。
- 野元空は女優・ダンサーとして活動し、林田と同じグループにも所属。
- 井上理香子は一度引退後、「小湊よつ葉」としてセクシー女優に転身。
- メンバー間の関係は良好で、今もお互いを応援し合っている様子。
- 解散は残念だが、メンバーそれぞれの新たな挑戦を応援する声が多い。
- 彼女たちの楽曲とパフォーマンスは、今も多くのファンに愛され続けている。