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えもいわれぬの漢字は「得も言われぬ」!意味や使い方、類語を例文付きで徹底解説

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えもいわれぬの漢字は「得も言われぬ」!意味や使い方、類語を例文付きで徹底解説
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「えもいわれぬ光景」「えもいわれぬ香り」のように、言葉では表現しきれないほどの感情や状況を表す「えもいわれぬ」。この美しい日本語、あなたは漢字で正しく書けますか?
本記事では、「えもいわれぬ」の正しい漢字表記はもちろん、その奥深い意味、ポジティブ・ネガティブ両面での具体的な使い方を豊富な例文とともに徹底解説します。さらに、似た言葉との微妙なニュアンスの違いや、よくある疑問にもお答えしますので、あなたの言葉の引き出しがきっと豊かになりますよ。

目次

「えもいわれぬ」の漢字は「得も言われぬ」が正解!

「えもいわれぬ」の漢字は「得も言われぬ」が正解!

「えもいわれぬ」という言葉について、その漢字表記や意味、語源などを詳しく見ていきましょう。この言葉の背景を知ることで、より深く理解し、適切に使えるようになります。

  • なぜこの漢字?「得も言われぬ」の語源と成り立ち
  • 「えもいわれぬ」の基本的な意味とは?
  • ひらがな表記「えもいわれぬ」との使い分けは?

なぜこの漢字?「得も言われぬ」の語源と成り立ち

「えもいわれぬ」の正しい漢字表記は「得も言われぬ」です。 この表記には、言葉の成り立ちが深く関係しています。

この言葉は、いくつかの要素に分解できます。

  1. 「得(え)」: これは「~することができる」という意味を持つ副詞です。現代語の「得る(える)」に通じます。
  2. 「も」: 強調を表す係助詞です。
  3. 「言われ」: 動詞「言う」の未然形「言わ」に、可能の助動詞「る」の未然形が付いた形です。「言うことができる」という意味になります。
  4. 「ぬ」: 打ち消しの助動詞「ず」の連体形です。「~ない」と否定する意味を持ちます。

つまり、「得も言われぬ」を直訳すると「言うことができるはずもない」「到底言うことができない」といった意味になります。 言葉で表現する能力を超越している、という強い感情が込められているのです。

一説には、源氏物語に登場する人物「薫」の、えもいわれぬ芳香が語源とも言われています。 いずれにせよ、古くから使われてきた、由緒ある言葉であることがわかりますね。

「えもいわれぬ」の基本的な意味とは?

「えもいわれぬ」の基本的な意味は、「言葉では到底言い表せないほど素晴らしい」という、非常に強い感動や賞賛を表します。 何かを見たり、聞いたり、感じたりしたときに、その感動が普通の言葉のキャパシティをはるかに超えてしまった状態を指すのです。

例えば、息をのむような絶景を前にしたとき、至福の味わいの料理を口にしたとき、心に深く響く音楽を聴いたときなど、ありきたりな「素晴らしい」や「美しい」では表現しきれない感情を伝えるのに最適な言葉です。

ただし、文脈によっては、「何とも言えない不気味さ」や「名状しがたい不安」といったネガティブな感情を表すためにも使われます。 そのため、肯定的な意味か否定的な意味かは、前後の文脈から判断する必要があります。

ひらがな表記「えもいわれぬ」との使い分けは?

「得も言われぬ」と漢字で書くのが正式ですが、現代ではひらがなで「えもいわれぬ」と表記されることも非常に一般的です。

では、どのように使い分ければよいのでしょうか?明確なルールはありませんが、以下のような傾向があります。

  • 漢字表記「得も言われぬ」: 小説や論文、格式のある文章など、より硬質で文学的な表現をしたい場合に適しています。言葉の持つ重みや伝統的な響きを伝えたいときに効果的です。
  • ひらがな表記「えもいわれぬ」: ブログやエッセイ、手紙など、より柔らかく、読みやすさを重視したい場合に適しています。漢字が続くと読みにくく感じる場合に、ひらがなを交えることで文章全体のリズムが良くなります。

どちらを使っても間違いではありませんが、文章の雰囲気や読者層に合わせて使い分けるのがおすすめです。迷ったときは、ひらがな表記の方が現代的で親しみやすい印象を与えるでしょう。


【例文20選】「えもいわれぬ」の正しい使い方マスター講座

【例文20選】「えもいわれぬ」の正しい使い方マスター講座

「えもいわれぬ」は、言葉にできないほどの強い感情を表す便利な言葉です。しかし、その使い方には少しコツがいります。ここでは、ポジティブな場面とネガティブな場面に分けて、豊富な例文とともに具体的な使い方を解説します。

  • 心を揺さぶる!ポジティブな感情を表す使い方(美しさ・感動・喜び)
  • 言葉を失う…ネガティブな感情を表す使い方(不安・恐怖・悲しみ)
  • 間違いやすい?「えもいわれぬ」を使う上での注意点

心を揺さぶる!ポジティブな感情を表す使い方(美しさ・感動・喜び)

「えもいわれぬ」が最も輝くのは、やはりポジティブな感情を表現するときです。「素晴らしい」「美しい」といったありきたりな言葉では物足りない、格別な感動を伝えることができます。

【美しさ・絶景】

  1. 夕日に染まる山々は、まさにえもいわれぬ美しさだった。
  2. 雨上がりの庭園に差し込む光が、えもいわれぬ趣を醸し出している。
  3. 彼女がまとったウェディングドレス姿は、えもいわれぬほど可憐で、誰もが息をのんだ。
  4. 満天の星空を見上げたとき、宇宙の広大さにえもいわれぬ感動を覚えた。
  5. 職人の手によって磨き上げられた漆器は、えもいわれぬ光沢を放っていた。

【味・香り】

  1. 淹れたてのコーヒーから立ち上る、えもいわれぬ芳醇な香りに心が安らぐ。
  2. 初めて口にしたその果物は、甘さと酸味が絶妙に調和したえもいわれぬ味わいだった。
  3. 老舗旅館の夕食は、一品一品が芸術品のように美しく、えもいわれぬ贅沢な時間だった。

【感情・雰囲気】

  1. コンサートの最後の曲が終わり、会場はえもいわれぬ一体感と幸福感に包まれた。
  2. 長年の努力が実を結んだ瞬間、胸に込み上げてきたのはえもいわれぬ達成感だった。

言葉を失う…ネガティブな感情を表す使い方(不安・恐怖・悲しみ)

一方で、「えもいわれぬ」は、言葉にできないほどの不安や恐怖、悲しみといったネガティブな感情の表現にも使われます。その深刻さや得体の知れなさを強調する効果があります。

【不安・恐怖】

  1. 誰もいないはずの廊下から物音が聞こえ、えもいわれぬ恐怖に襲われた。
  2. 廃墟に足を踏み入れた途端、空気が重くなり、えもいわれぬ不気味さを感じた。
  3. 彼の表情には、喜びでも悲しみでもない、えもいわれぬ感情が浮かんでいた。
  4. 事件の真相を知ってしまった彼は、えもいわれぬ不安に苛まれることになった。
  5. その絵画は、美しさの中にどこかえもいわれぬ狂気をはらんでいるように見えた。

【悲しみ・苦しみ】

  1. 大切な人を失った彼の背中からは、えもいわれぬ悲しみが漂っていた。
  2. 戦場で兵士たちが味わった苦しみは、えもいわれぬものがあっただろう。
  3. 長年の闘病生活で、彼はえもいわれぬ孤独と戦っていた。

【その他】

  1. 祭りの後の静けさは、どこかえもいわれぬ寂しさを感じさせる。
  2. 彼のつかみどころのない態度は、周囲にえもいわれぬ居心地の悪さを与えた。

間違いやすい?「えもいわれぬ」を使う上での注意点

「えもいわれぬ」は非常に表現力豊かな言葉ですが、使う際にはいくつか注意したい点があります。

一つ目は、多用しすぎないことです。この言葉は、ここぞという場面で使うからこそ、その感動や深刻さが際立ちます。あまり頻繁に使うと、言葉の重みが薄れてしまい、かえって陳腐な印象を与えかねません。特別な感情を表現するための「切り札」として大切に使いましょう。

二つ目は、文脈を明確にすることです。前述の通り、「えもいわれぬ」はポジティブな意味とネガティブな意味の両方で使われます。そのため、「えもいわれぬ感情」とだけ書くと、読者はそれが喜びなのか悲しみなのか判断に迷ってしまいます。「えもいわれぬ美しさ」「えもいわれぬ不安」のように、どのような種類の感情なのかを補う言葉を添えると、より親切で分かりやすい表現になります。

最後に、日常会話で使うには少し堅苦しい響きがあることも覚えておきましょう。 親しい友人とのカジュアルな会話で使うと、少し大げさに聞こえてしまうかもしれません。手紙やメール、あるいは少し改まったスピーチなどで使うのが適しています。

表現の幅が広がる!「えもいわれぬ」の類語・言い換え表現

表現の幅が広がる!「えもいわれぬ」の類語・言い換え表現

「えもいわれぬ」と同じように、言葉にできないほどの感情を表す言葉は他にもたくさんあります。状況や伝えたいニュアンスに合わせて使い分けることで、あなたの表現力はさらに豊かになるでしょう。ここでは、代表的な類語とその使い分けについて解説します。

  • ポジティブなニュアンスの類語一覧と比較
  • ネガティブなニュアンスの類語一覧と比較
  • 「何とも言えない」との微妙な違い

ポジティブなニュアンスの類語一覧と比較

素晴らしい感動や美しさを表現したいとき、「えもいわれぬ」の代わりに使える言葉はたくさんあります。それぞれの言葉が持つニュアンスの違いを理解し、使い分けてみましょう。

類語意味とニュアンス例文
筆舌に尽くしがたい「筆(書くこと)」と「舌(話すこと)」の両方でも表現できないほど素晴らしい、という意味。 「えもいわれぬ」よりもさらに表現の困難さを強調したいときに使います。より書き言葉的な、格調高い表現です。アルプスの山々が織りなす絶景は、まさに筆舌に尽くしがたいものだった。
言葉を失うほどのあまりの感動や衝撃に、声も出ない様子を表します。瞬間的な驚きや感動を表現するのに適しており、話し言葉でも使いやすい表現です。目の前に現れたオーロラの輝きに、思わず言葉を失うほどの感動を覚えた。
言語を絶する言葉での表現が不可能である、という意味合いが非常に強い言葉です。 良い意味でも悪い意味でも使われますが、特に常識では考えられないような、規格外の素晴らしさやひどさを表すときに使われます。彼のピアノ演奏は、まさに言語を絶する超絶技巧だった。
妙なる(たえなる)非常に美しく、優れているさまを表す古風で優雅な言葉です。特に音色や音楽、香りなど、感覚に訴えかけるものに対して使われることが多いです。静寂の中で聞こえてくる琴の音色は、実に妙なる響きだった。

ネガティブなニュアンスの類語一覧と比較

不気味さや不安など、言葉にしにくいネガティブな感情を表す際にも、適切な類語を選ぶことで表現がより的確になります。

類語意味とニュアンス例文
名状しがたい「名状」とは、物事のありさまを言葉で描写すること。「名状しがたい」は、その正体や状態が複雑で、言葉でうまく説明できない様子を表します。 不気味さや不安、混乱など、得体の知れない感情に対してよく使われます。事件現場には、名状しがたい雰囲気が漂っていた。
底知れぬ底が見えないほど深い、という意味から転じて、その程度や限界が計り知れないことを表します。特に恐怖や悪意、才能など、ポジティブ・ネガティブ両方の計り知れない深さを表現するのに使われます。彼の笑顔の裏には、底知れぬ悪意が隠されているように感じた。
言いようのない「えもいわれぬ」と非常に意味が近く、言葉で表現できない感情全般に使えます。「えもいわれぬ」よりも少し口語的で、日常的な会話でも使いやすい表現です。親友の突然の裏切りに、言いようのない悲しみに襲われた。

「何とも言えない」との微妙な違い

「えもいわれぬ」とよく似た表現に「何とも言えない」があります。 どちらも言葉にしにくい感情を表しますが、ニュアンスには微妙な違いがあります。

「えもいわれぬ」は、感動や恐怖などが極めて強いレベルに達していることを示唆します。言葉のキャパシティを超越するほどの、非常に強い感情を表す、やや文学的で改まった表現です。

一方、「何とも言えない」は、より幅広く、日常的な場面で使われます。良いのか悪いのか判断がつかない、評価をぼかしたい、あるいは単純に言葉が見つからないなど、様々な状況で使える便利な表現です。感情の強さというよりは、「はっきりと断定できない」というニュアンスが強い言葉と言えるでしょう。

例えば、友人の新作の絵を見て、素晴らしいけれどどこか奇妙な感じがした場合、「何とも言えない魅力があるね」と表現することはできます。しかし、ここで「えもいわれぬ魅力」と言うと、より強烈に心を揺さぶられた、というニュアンスが加わります。

「えもいわれぬ」に関するよくある質問

「えもいわれぬ」に関するよくある質問

「えもいわれぬ」と「えも言えぬ」の違いは何ですか?

「えもいわれぬ」と「えも言えぬ」は、どちらも「言葉で言い表せない」という意味で使われますが、現代では「えもいわれぬ」の方が一般的です。 「言われぬ」は可能の助動詞「る」が入っているため、「言うことができない」というニュアンスがより強調されます。一方、「言えぬ」は単純に「言わない、言えない」という意味です。新聞などでは「えもいわれぬ」を使うことが推奨されており、より標準的な表現と言えるでしょう。迷った場合は「えもいわれぬ」を使うのが無難です。

「えもいわれぬ」は話し言葉で使ってもおかしくないですか?

日常のカジュアルな会話で使うと、少し大げさで堅苦しい印象を与える可能性があります。 例えば、友人とランチを食べて「このパスタ、えもいわれぬ美味しさだね!」と言うと、少しユーモラスに聞こえるかもしれません。しかし、スピーチやプレゼンテーション、あるいは心からの感動を伝えたい改まった場面などでは、話し言葉として使っても全くおかしくありません。TPOに合わせて使い分けることが大切です。

「えもいわれぬ」の対義語はありますか?

「えもいわれぬ」には、明確な一語で表せる対義語は存在しません。 なぜなら、「えもいわれぬ」は「言葉で表現できない」という状態を表す言葉だからです。その反対は「言葉で表現できる」ということになりますが、これを一言で表す慣用句はありません。「ありふれた」「月並みな」「陳腐な」といった言葉が、文脈によっては反対の状況を表すことがありますが、直接的な対義語とは言えません。

若者言葉の「エモい」と関係はありますか?

若者言葉の「エモい」の語源は、英語の「emotional(エモーショナル)」から来ているという説が有力ですが、一説にはこの「えもいわれぬ」が転じたものだとも言われています。 「エモい」も、「言葉にできないような、心に響く感情」を表す点で、「えもいわれぬ」と共通する部分があります。古くからある美しい日本語が、形を変えて現代の若者に受け継がれていると考えると、非常に興味深いですね。

まとめ

まとめ
  • 「えもいわれぬ」の漢字は「得も言われぬ」。
  • 語源は「到底言うことができない」という意味。
  • 言葉で表現できないほど素晴らしい感情を表す。
  • 良い意味でも悪い意味でも使われる言葉。
  • 夕日や星空など、美しい絶景に使われる。
  • 料理の味や香りなど、五感の感動にも使用。
  • 不安や恐怖など、ネガティブな感情も表現可能。
  • ひらがな表記も一般的で柔らかい印象を与える。
  • 多用は禁物、ここぞという場面で使うのが効果的。
  • 類語には「筆舌に尽くしがたい」などがある。
  • ネガティブな類語として「名状しがたい」がある。
  • 「何とも言えない」より強い感情を表す。
  • 「えも言えぬ」より「えもいわれぬ」が一般的。
  • 明確な対義語は存在しない。
  • 若者言葉「エモい」の語源説の一つでもある。
えもいわれぬの漢字は「得も言われぬ」!意味や使い方、類語を例文付きで徹底解説

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