英検一次試験の合格、おめでとうございます!二次試験の面接に向けて、期待と同時に「持ち物は何を準備すればいいの?」「服装は?」「当日の流れは?」など、たくさんの不安を感じていませんか。特に初めての二次試験は、分からないことだらけで緊張しますよね。本記事では、そんなあなたの不安を解消し、万全の態勢で試験に臨めるよう、英検二次試験の持ち物を徹底的に解説します。必須アイテムから、あると便利なグッズ、当日の注意点まで、この記事一つで全て分かります。
これだけは絶対に忘れないで!英検2次試験の必須持ち物リスト

まずは、これがないと受験できない、絶対に忘れてはいけない必須の持ち物から確認しましょう。家を出る前にもう一度、カバンの中をチェックしてくださいね。
- 一次受験票・二次受験票(または本人確認票)
- 身分証明書(学生証・免許証など)
- 筆記用具(HBの鉛筆かシャーペン、消しゴム)
- 顔写真(必要な場合のみ)
- 上履き・スリッパ(必要な場合のみ)
一次受験票・二次受験票(または本人確認票)
受験票は、あなたが受験者本人であることを証明するための最も重要な書類です。これがなければ、原則として受験することはできません。一次試験を「本会場」で受験したか、「準会場(学校や塾など)」で受験したかによって、持参する受験票の種類が異なる場合があります。 日本英語検定協会のウェブサイトや、送られてきた書類をよく確認し、指定されたものを必ず持参しましょう。特に、一次試験免除で二次試験から受験する方は、書類の種類が異なるため注意が必要です。
受験票には、あなたの受験番号や会場、集合時間など、大切な情報が記載されています。前日までに内容をしっかりと確認し、クリアファイルなどに入れて、折れたり汚れたりしないように保管しておくのがおすすめです。
身分証明書(学生証・免許証など)
二次試験では、受験票と合わせて本人確認のために身分証明書の提示が求められます。 顔写真付きのものが望ましいですが、認められている身分証明書はいくつか種類があります。
一般的に認められている身分証明書は以下の通りです。
- 運転免許証
- パスポート
- 学生証・生徒手帳(写真なしでも可の場合あり)
- マイナンバーカード
- 健康保険証(コピー可の場合あり)
- 社員証
注意点として、有効期限が切れているものや、定期券、各種会員カードなどは身分証明書として認められません。 中学生や高校生で、写真付きの学生証がない場合は、健康保険証など他の証明書を準備しておくと安心です。事前に公式サイトで、自分の持っている証明書が有効かどうかを確認しておきましょう。
筆記用具(HBの鉛筆かシャーペン、消しゴム)
「面接試験なのに筆記用具が必要?」と疑問に思うかもしれませんね。しかし、筆記用具は必須の持ち物です。 なぜなら、会場に到着した後、控室で「面接カード」という書類に自分の名前や受験番号などを記入する必要があるからです。 このカードはマークシート形式になっている部分もあるため、HBの黒鉛筆またはシャープペンシルが指定されています。
ボールペンやサインペンは使用できないので注意してください。 シャープペンシルを持参する場合は、芯が折れてしまった時のために替え芯も忘れずに持っていきましょう。消しゴムも、きれいに消せるものを準備しておくと安心です。
顔写真(必要な場合のみ)
顔写真は、全ての受験者に必要なわけではありません。主に、一次試験を準会場(学校や塾)で受験した方や、一次試験の際に顔写真を貼り忘れた方が対象となります。 自分が該当するかどうかは、受験票の記載事項をよく確認してください。
必要な場合は、指定されたサイズ(通常は縦3cm×横2.4cm)の証明写真を事前に準備し、受験票の所定の欄に剥がれないようにしっかりと貼り付けておきましょう。当日、会場で慌てて貼ることのないように、家で準備を済ませておくのが賢明です。
上履き・スリッパ(必要な場合のみ)
試験会場によっては、土足が禁止されている場合があります。その場合は、上履きやスリッパ、そして外履きを入れるための袋が必要になります。 これも、必要かどうかは受験票に記載されていますので、必ず確認してください。
記載があるにも関わらず忘れてしまうと、会場によっては備え付けのスリッパがない場合もあります。慣れない履物で集中できなかったり、気分が落ち着かなくなったりしないよう、忘れずに持参しましょう。普段から履き慣れているものがあるとリラックスできますよ。
あると安心!準備しておきたい便利な持ち物

ここからは、必須ではないものの、持っていくと試験当日に役立つ「便利な持ち物」をご紹介します。万全の準備で、心に余裕を持って試験に臨みましょう。
- 腕時計(スマホは使えません!)
- 上着やひざ掛けなどの羽織るもの
- 飲み物(ペットボトルなど)
- 現金・交通系ICカード
- 普段使っている参考書や単語帳
- マスク
腕時計(スマホは使えません!)
二次試験の会場では、スマートフォンや携帯電話を時計として使用することは固く禁じられています。 受付を済ませると、電源を切って指定のケースにしまうよう指示されます。 そして、試験会場の教室に必ずしも時計が設置されているとは限りません。
面接までの待ち時間や、全体の流れを把握するためにも、腕時計は非常に役立つアイテムです。 ただし、スマートウォッチなどのウェアラブル端末は持ち込みが禁止されているので注意してください。 アラーム機能などがついていない、シンプルなアナログ時計が最も安心でおすすめです。
上着やひざ掛けなどの羽織るもの
試験会場の温度は、自分にとって快適とは限りません。特に、夏場は冷房が効きすぎて寒く感じたり、冬場は暖房が弱かったり、あるいは窓際で寒かったりすることもあります。
体温調節がうまくいかないと、緊張も相まって集中力が削がれてしまいます。カーディガンやパーカー、ストール、ひざ掛けなど、簡単に脱ぎ着できる羽織るものを一枚持っていくと、どんな状況にも対応できて非常に安心です。 自分のパフォーマンスを最大限に発揮するためにも、快適な環境を自分で作れるように準備しておきましょう。
飲み物(ペットボトルなど)
面接までの待ち時間は、思った以上に長くなることがあります。緊張で喉が渇くことも多いでしょう。控室では飲食が許可されている場合がほとんどなので、ペットボトルや水筒に入った飲み物を持参すると良いでしょう。
ただし、机の上に置いておく際に倒してしまわないよう、蓋がしっかりと閉まるものを選びましょう。糖分を含む飲み物はリラックス効果も期待できますが、利尿作用のあるコーヒーやお茶などは、試験前にトイレが近くならないよう、飲む量に気をつけるのがおすすめです。
現金・交通系ICカード
普段はキャッシュレス決済がメインの方も、試験当日は念のため現金を持っておくと安心です。交通機関の遅延で別のルートを使わなければならなくなったり、急に参考書や筆記用具が必要になったり、不測の事態が起こらないとは限りません。
また、交通系ICカードもチャージ残額を確認しておきましょう。会場までの移動で慌てることがないように、事前の準備が大切です。心に余裕を持つためのお守りとして、少し多めに準備しておくと良いでしょう。
普段使っている参考書や単語帳
二次試験の控室での待ち時間は、最後の見直しができる貴重な時間です。スマートフォンや電子辞書は使えないため、紙媒体の学習資料が唯一の頼りになります。
これまで使い込んできた参考書や、自分でまとめたノート、単語帳などを持参しましょう。 新しいものに手を出すのではなく、見慣れた教材で最終確認をすることで、知識の定着だけでなく、精神的な落ち着きも得られます。「これだけやったんだ」という自信が、本番での力になりますよ。
マスク
現在、マスクの着用は個人の判断に委ねられていますが、試験会場には多くの人が集まります。特に乾燥する季節や、体調管理に気をつけたい時期は、マスクを持参すると安心です。
面接試験本番では、面接官の指示に従い、必要であれば外すことになりますが、待ち時間や移動中の感染対策として持っておくと良いでしょう。自分の体調を万全に保つことも、試験対策の重要な一部です。
【これで安心】英検2次試験の持ち物に関する注意点

持ち物を準備する上で、特に気をつけておきたいポイントがいくつかあります。「知らなかった」では済まされない重要なルールもありますので、ここでしっかり確認しておきましょう。
- スマートフォン・携帯電話の電源は必ずOFFに!
- 万が一、持ち物を忘れてしまった場合の対処法
- 持ち込みが禁止されているもの
スマートフォン・携帯電話の電源は必ずOFFに!
これは二次試験における最も重要なルールのひとつです。会場に到着し受付を済ませると、係員から「受験者証 兼 携帯電話収納ケース」が渡されます。 このケースに、電源を完全に切った状態のスマートフォンや携帯電話を入れ、封をして首から下げておくよう指示されます。
マナーモードにするだけでは不十分です。アラームなどが鳴ってしまった場合、不正行為とみなされ、その場で失格となる可能性があります。 試験が終わって会場を出るまで、絶対に電源を入れないようにしてください。家族や友人への連絡は、会場に入る前か、完全に外に出た後に行いましょう。
万が一、持ち物を忘れてしまった場合の対処法
どんなに気をつけていても、人間ですから忘れてしまうことはあります。もし必須の持ち物を忘れてしまった場合でも、すぐに諦めないでください。
- 受験票を忘れた場合: すぐに会場の係員や本部にいるスタッフに正直に申し出ましょう。身分証明書などで本人確認ができれば、「仮受験票」を発行してもらえる場合があります。
- 身分証明書を忘れた場合: これも同様に、すぐに係員に相談してください。他の持ち物や状況から、受験が許可されることもあります。
- 筆記用具を忘れた場合: 会場で貸し出してもらえる可能性があります。 周りの人に借りようとせず、まずは係員に尋ねてみましょう。
一番いけないのは、パニックになって黙っていることです。忘れたことに気づいた時点で、速やかに試験会場のスタッフに相談することが最も重要です。
持ち込みが禁止されているもの
試験の公平性を保つため、以下の物品は試験会場への持ち込みや使用が禁止されています。
- スマートウォッチ、ウェアラブル端末
- 電子辞書、ICレコーダーなどの電子機器
- タブレット端末、パソコン
- その他、通信機能や録音機能を持つ機器
これらの機器は、電源を切ってカバンの中にしまっておく必要があります。特に腕時計と間違えやすいスマートウォッチは注意が必要です。時計は必ず、通信機能のないシンプルなものを持参しましょう。
面接官に好印象!英検2次試験にふさわしい服装とは?

持ち物と並んで、多くの受験生が悩むのが「当日の服装」です。面接試験というからには、きちんとした格好をすべきか、それとも普段通りで良いのか迷いますよね。ここでは、服装選びのポイントを解説します。
- 【学生向け】迷ったら制服が一番安心
- 【社会人・一般向け】清潔感のあるオフィスカジュアルが基本
- 服装で合否は決まらないけど、第一印象は大切
【学生向け】迷ったら制服が一番安心
中学生や高校生の場合、最も無難で安心な選択肢は学校の制服です。 制服はフォーマルな場にふさわしい服装であり、面接官にきちんとした印象を与えます。何を着ていくか迷う時間を、面接の練習に充てることができるのも大きなメリットです。
着崩したり、汚れていたりすると逆効果なので、清潔感を意識してきちんと着こなしましょう。もし私服で受験する場合は、派手な色やデザインは避け、襟付きのシャツやブラウスに、きれいめのパンツやスカートを合わせるなど、落ち着いた服装を心がけると良いでしょう。
【社会人・一般向け】清潔感のあるオフィスカジュアルが基本
大学生や社会人、一般の受験者の場合は、清潔感のあるオフィスカジュアルを意識すると良いでしょう。 例えば、男性なら襟付きのシャツやポロシャツにチノパン、女性ならブラウスやきれいめのカットソーにスカートやパンツといったスタイルです。ジャケットを一枚羽織ると、よりきちんとした印象になります。
Tシャツやジーンズ、サンダルといったラフすぎる服装や、過度な露出、派手なアクセサリーは避けるのが賢明です。あくまで「試験」という公的な場であることを意識した服装選びが大切です。
服装で合否は決まらないけど、第一印象は大切
日本英語検定協会は、服装に関する規定を設けておらず、服装が直接合否に影響することはありません。 しかし、面接は人と人とのコミュニケーションです。面接官も人間ですから、清潔感のない服装や場にそぐわない服装の受験者に対して、無意識に良くない印象を持ってしまう可能性はゼロではありません。
面接の評価項目に「アティチュード(態度・姿勢)」がありますが、これには服装も含まれると考えるのが自然です。余計な心配をせず、自信を持って面接に集中するためにも、誰が見ても好感を持つような、清潔感のある服装を心がけることを強くおすすめします。
当日の流れをシミュレーション!持ち物を使うタイミングはここ!

持ち物を準備したら、次は当日の流れを頭に入れておきましょう。いつ、どの持ち物が必要になるのかをイメージしておくことで、当日の行動がスムーズになります。
- ①会場到着~受付
- ②控室で待機(面接カード記入)
- ③面接室前で待機
- ④入室~退室
①会場到着~受付
集合時間には余裕を持って会場に到着しましょう。受付では、受験票と身分証明書を提示して本人確認を行います。 ここで係員からスマートフォンを入れるためのケースが渡されるので、指示に従って電源を切り、収納します。 会場が土足禁止の場合は、持参した上履きに履き替えます。
②控室で待機(面接カード記入)
受付を済ませると、受験者控室へ案内されます。自分の席に着いたら、机の上に置かれている「面接カード」の記入を始めます。ここで筆記用具の出番です。 氏名や受験番号などを、間違いのないように丁寧に記入・マークしましょう。
面接は受付順に行われるため、ここから待ち時間が発生します。 この時間に、持参した参考書や単語帳で最終確認をしたり、飲み物を飲んでリラックスしたりしましょう。
③面接室前で待機
自分の順番が近づくと、係員に呼ばれて面接室の前にある椅子へ移動します。ここでも少し待機時間があります。 控室から持ってきた参考書などを、入室直前まで見返すことが可能です。 深呼吸をして、心を落ち着けましょう。
④入室~退室
いよいよ面接本番です。「May I come in?」と声をかけて入室し、面接官に「面接カード」を渡します。あとは面接官の指示に従って、着席し、試験を受けます。試験時間は級にもよりますが、およそ7分程度です。
試験が終了したら、「Thank you.」と挨拶をして退室します。荷物は全て持っているので、そのまま会場を出て帰宅となります。 お疲れ様でした!
英検2次試験の持ち物に関するよくある質問

英検2級の二次試験の持ち物も同じですか?
はい、基本的に同じです。英検の二次試験(面接)の持ち物は、3級、準2級、2級、準1級、1級のいずれの級でも共通しています。 必要なものは「受験票」「身分証明書」「筆記用具」が基本となります。ただし、受験票の種類(一次試験の受験会場による違い)や、顔写真・上履きの要不要については、ご自身の受験票を必ず確認してください。
英検の二次試験で筆記用具は本当に使いますか?
はい、必ず使います。二次試験はスピーキングのテストですが、試験前に控室で「面接カード」という書類を記入する時間があります。 このカードに氏名や受験番号などを記入・マークするために、HBの黒鉛筆またはシャープペンシルと消しゴムが必須となります。忘れないように必ず持参しましょう。
ハンカチやティッシュは持って行っていいですか?
はい、問題なく持っていけます。特にハンカチは、緊張で汗をかいた時に役立ちますし、身だしなみとしても持っていると良いでしょう。ティッシュも同様です。ただし、机の上に出しておけるものは限られている場合があるので、基本的にはカバンの中にしまっておき、必要な時に使うようにしましょう。
会場に時計はありますか?
会場によりますが、教室に時計がない可能性も十分に考えられます。 公平性を期すために、意図的に時計を設置していない会場もあります。スマートフォンは使えないため、時間管理のためにも、シンプルな機能の腕時計を持参することを強くおすすめします。
英検2次試験でスマホはロッカーなどに預けられますか?
試験会場にロッカーが設置されていることは稀です。スマートフォンや携帯電話は、受付で渡される専用の収納ケースに入れ、電源を切った状態で試験終了まで自己管理(首から下げておく)するのが基本ルールです。 紛失や盗難のリスクを避けるためにも、貴重品は最小限にし、自己管理を徹底しましょう。
まとめ

- 二次試験の必須持ち物は「受験票」「身分証明書」「筆記用具」。
- 顔写真や上履きは、受験票の指示を確認すること。
- 腕時計は必須ではないが、時間管理のために持っていくと非常に便利。
- スマホは時計代わりに使えず、受付後に電源OFFでケースに保管する。
- 体温調節のための上着があると、会場の環境に対応しやすい。
- 待ち時間対策に、使い慣れた参考書や単語帳を持参しよう。
- 服装に規定はないが、学生は制服、社会人はオフィスカジュアルが無難。
- 服装選びのポイントは「清潔感」。第一印象は大切。
- 持ち物を忘れても、すぐに諦めず会場の係員に相談すること。
- 筆記用具は「面接カード」の記入に必ず使用する。
- 当日の流れを把握し、持ち物を使うタイミングをイメージしておく。
- スマートウォッチや電子辞書などの電子機器は持ち込み禁止。
- 飲み物は蓋が閉まるものを選び、リラックス用に活用しよう。
- 現金や交通系ICカードも、万一に備えて準備しておくと安心。
- 万全の準備が、心に余裕を生み、本番での実力発揮に繋がる。