家の周り、特にコンクリートの上でうごめくダンゴムシの集団を見て、「もしかしてコンクリートを食べてる?」「このままじゃ家の基礎がボロボロに…」なんて、ぞっとした経験はありませんか?実はその心配、あながち間違いではないのです。ダンゴムシは、ただそこにいるだけではありません。本記事では、ダンゴムシがコンクリートに群がる衝撃の理由から、ご自宅で今すぐ実践できる具体的な対策、そして二度と彼らを寄せ付けないための予防法まで、徹底的に解説します。この記事を読めば、ダンゴムシに関するあらゆる不安から解放され、安心して快適な毎日を取り戻せるはずです。
【衝撃の事実】ダンゴムシは本当にコンクリートを食べる!その理由とは?

「ダンゴムシがコンクリートを食べる」と聞いても、にわかには信じがたいかもしれません。しかし、これは紛れもない事実です。彼らがなぜ、あの硬いコンクリートをかじるのか、その驚きの理由と、皆さんが最も気になるであろうご自宅への影響について、詳しく解説していきます。
この章では、以下の内容について掘り下げていきます。
- 硬い殻を維持するためのカルシウム摂取
- 雨上がりにコンクリートに集まるのはなぜ?
- 【重要】コンクリートを食べられると家の基礎は危険?
硬い殻を維持するためのカルシウム摂取
ダンゴムシがコンクリートを食べる最大の理由は、自身の体を守る硬い殻を形成・維持するために必要な「カルシウム」を摂取するためです。 ダンゴムシのあの鎧のような外骨格は、炭酸カルシウムでできています。彼らは脱皮を繰り返して成長しますが、その都度、新しい殻を作るために大量のカルシウムが必要になるのです。
自然界では、石灰岩などからカルシウムを摂取しますが、私たちの生活環境において、最も手軽で豊富なカルシウム源が「コンクリート」というわけです。 コンクリートの主成分であるセメントには、カルシウム化合物が含まれているため、ダンゴムシにとっては格好の栄養補給源となっているのです。 普段は落ち葉などを食べていますが、それだけでは足りないカルシウムを、コンクリートをかじることで補っているのですね。
雨上がりにコンクリートに集まるのはなぜ?
雨が降った後や、湿度の高い日に、特にダンゴムシがコンクリートの上で多く見られるのには理由があります。それは、雨によってコンクリートの表面が柔らかくなり、かじりやすくなるからです。 カラカラに乾いたコンクリートは硬すぎて、さすがのダンゴムシも歯が立ちません。
しかし、雨で湿ることで表面がもろくなり、カルシウムを摂取しやすくなります。 また、ダンゴムシは皮膚で呼吸するため、乾燥を極端に嫌い、湿った場所を好む性質があります。 雨上がりは、彼らにとって食事と生活の両方に最適なコンディションが整う、まさにゴールデンタイムなのです。
【重要】コンクリートを食べられると家の基礎は危険?
「ダンゴムシがコンクリートを食べるなら、家の基礎がスカスカにされてしまうのでは?」と心配になる方も多いでしょう。結論から言うと、ダンゴムシがコンクリートをかじることによって、直ちに建物の耐久性が著しく低下するような深刻な事態に陥る可能性は極めて低いです。
ダンゴムシがかじるのは、あくまでコンクリートの表面のごくわずかな部分です。建物の構造強度に影響を与えるほどの量を食べ進めることはできません。 しかし、だからといって放置して良いわけではありません。多数のダンゴムシが長期間にわたって基礎コンクリートをかじり続ければ、表面の劣化を早める一因にはなり得ます。また、何よりダンゴムシが大量発生しているという事実そのものが、家にとって良くない環境であるサインと言えるのです。
なぜここに?コンクリート周りにダンゴムシが大量発生する3つの原因

お家のコンクリート周りが、いつの間にかダンゴムシの楽園になっていませんか?彼らが特定の場所に大量発生するのは、偶然ではありません。そこには、ダンゴムシにとって「住みやすい」明確な理由が存在します。大量発生を防ぐためには、まずその原因を知ることが最も重要です。あなたの家の周りが、彼らにとって最高の住処になっていないか、3つのポイントでチェックしてみましょう。
この章で解説する主な原因は以下の通りです。
- 原因1:ジメジメした「湿気」
- 原因2:豊富な「エサ」(落ち葉やゴミ)
- 原因3:快適な「隠れ家」(隙間や物陰)
原因1:ジメジメした「湿気」
ダンゴムシの発生原因として、最も大きな要因が「湿気」です。 ダンゴムシはエビやカニと同じ甲殻類の仲間で、陸上生活に適応していますが、エラ呼吸の名残である皮膚呼吸に頼っているため、体が乾くと生きていけません。 そのため、常にジメジメと湿った場所を探し求めています。
特に、コンクリートの基礎周りや日陰の土間、植木鉢の下などは水分が蒸発しにくく、湿気が保たれやすい場所です。 このような場所は、ダンゴムシにとって絶好の生息地となります。家の周りに水はけの悪い場所があったり、常に地面が湿っていたりすると、ダンゴムシを呼び寄せ、大量発生につながってしまうのです。
原因2:豊富な「エサ」(落ち葉やゴミ)
ダンゴムシは雑食性で、主に腐った植物、つまり落ち葉や枯れ草、朽ちた木などを主食としています。 彼らは自然界の「分解者」として、土壌を豊かにする益虫としての一面も持っています。
しかし、家の周りに掃除されていない落ち葉が溜まっていたり、雑草が生い茂っていたりすると、それはダンゴムシに「ご馳走はこちらです」と知らせているようなもの。 コンクリートの隅に溜まった土埃や有機物も、彼らにとっては立派な食料源です。 エサが豊富にあれば、そこで繁殖し、どんどん数が増えていくのは当然のことと言えるでしょう。
原因3:快適な「隠れ家」(隙間や物陰)
ダンゴムシは夜行性で、日中は鳥などの天敵から身を守るために、暗くて狭い場所に隠れて過ごします。 そのため、彼らにとって安全な隠れ家があるかどうかも、生息地を決める重要なポイントです。
例えば、以下のような場所はダンゴムシにとって最高の隠れ家になります。
- 植木鉢やプランターの下
- 放置された石やレンガ、板の下
- コンクリートのひび割れや隙間
- 物置や室外機の下の物陰
このような場所は、日差しを避けられるだけでなく、湿気も保たれやすいため、ダンゴムシにとってはまさに一石二鳥の快適空間。エサ場と隠れ家が近くにあれば、そこを拠点として大量発生してしまうのです。
【状況別】コンクリート周りのダンゴムシ対策|駆除から予防まで

コンクリートに群がるダンゴムシを前に、「今すぐ何とかしたい!」「でも、小さな子供やペットがいるから強い薬剤は使いたくない…」「もう二度とこんな光景は見たくない!」など、悩みは人それぞれでしょう。ご安心ください。ここでは、あなたの状況や要望に合わせた最適な対策を、具体的な方法とともに詳しくご紹介します。
この章では、以下の対策を解説します。
- 今すぐ何とかしたい!即効性のある駆除方法
- お子様やペットがいても安心!薬剤を使わない安全な対策
- 二度と寄せ付けない!徹底的な予防策
今すぐ何とかしたい!即効性のある駆除方法
目の前のダンゴムシをとにかく早く退治したい!という場合には、即効性のある方法が有効です。ただし、周囲の環境に配慮して行うことが大切です。
殺虫スプレーで直接退治
最も手軽で効果が早いのが、不快害虫用の殺虫スプレーを直接噴射する方法です。 ダンゴムシを見つけたら、狙いを定めてスプレーするだけ。多くの製品が速効性に優れており、すぐに効果が現れます。 コンクリートのひび割れなどの狭い隙間に隠れているダンゴムシには、ノズル付きのスプレーを使うとピンポイントで退治できて便利です。 「虫コロリアース」シリーズなどは、ダンゴムシだけでなく様々な害虫に効くので、一本常備しておくと安心です。
熱湯をかける(植物のない場所限定)
薬剤を使いたくないけれど、すぐに駆除したいという場合に有効なのが熱湯です。60℃以上のお湯をかければ、ダンゴムシを即座に駆除することができます。ただし、この方法は植物にかかると枯らしてしまうため、コンクリートの上など、植物がない場所に限定して使用してください。 また、火傷には十分注意が必要です。
お子様やペットがいても安心!薬剤を使わない安全な対策
小さなお子様やペットがいるご家庭では、薬剤の使用はできるだけ避けたいもの。ここでは、身近なものを使ってできる、安全性の高い対策をご紹介します。
木酢液・お酢スプレーで追い払う
ダンゴムシは、木酢液やお酢のツンとした臭いを嫌います。 この性質を利用して、忌避剤として活用できます。水で薄めた木酢液(200~500倍程度)やお酢(20倍程度)をスプレーボトルに入れ、ダンゴムシが発生している場所や、侵入してほしくないコンクリートの周りなどに散布します。 天然由来の成分なので、比較的安心して使用できますが、植物に直接かかると影響が出る場合があるので注意しましょう。
コーヒーの出がらしは逆効果?正しい使い方
コーヒーに含まれるカフェインには、ダンゴムシに対する忌避効果があると言われています。 ただし、使い方には注意が必要です。コーヒーの「出がらし(かす)」をそのまま撒くと、逆にダンゴムシのエサになってしまい、呼び寄せる原因になることがあります。 対策として使う場合は、液体にしたコーヒーをスプレーで散布するのが正しい使い方です。
重曹を撒いて侵入を防ぐ
掃除にも使われる重曹も、ダンゴムシ対策に利用できます。重曹の細かい粉末がダンゴムシの体に付着すると、体表の気門を塞いだり、水分を奪ったりして活動を妨げる効果が期待できます。 家の基礎周りや玄関先など、ダンゴムシの侵入経路になりそうなコンクリートの際に沿って、帯状に撒いておくと良いでしょう。
ハーブの力で寄せ付けない
ミント系のハーブ(ペパーミント、スペアミントなど)の強い香りは、ダンゴムシが嫌うため、忌避効果が期待できます。 これらのハーブをコンクリートの周りの花壇などで育てておくと、ダンゴムシが寄り付きにくくなります。見た目もおしゃれで、一石二鳥の対策です。
二度と寄せ付けない!徹底的な予防策
一度駆除しても、環境が変わらなければダンゴムシはまたやってきます。ここでは、根本からダンゴムシを寄せ付けないための予防策をご紹介します。
粉末タイプの忌避剤で侵入経路をシャットアウト
家の周りをぐるっと囲むように粉末タイプの殺虫剤・忌避剤を撒くことで、ダンゴムシの侵入を防ぐバリアを作ることができます。 雨や風に強く、効果が1ヶ月ほど持続する製品もあり、予防策として非常に効果的です。 「虫コロリアース粉剤」などが代表的で、家の基礎や壁に沿って帯状に散布します。
置いておくだけ!誘引(ベイト)剤で巣ごと対策
誘引剤(ベイト剤)は、ダンゴムシが好む成分で誘き寄せ、毒エサを食べさせて駆除するタイプの薬剤です。 食べたダンゴムシが隠れ家に戻って死ぬことで、他の仲間にも効果が広がることも期待できます。プランターの近くや物陰など、ダンゴムシが集まりやすい場所に置いておくだけなので手軽です。雨に強い固形タイプなどもあります。
【根本解決】ダンゴムシが住みにくい環境を作る
最も重要で効果的な予防策は、ダンゴムシの発生原因を取り除くことです。 つまり、「湿気」「エサ」「隠れ家」をなくすこと。具体的には、以下のことを心がけましょう。
- 落ち葉や枯れ草をこまめに掃除する
- 雑草を定期的に抜き、風通しを良くする
- 植木鉢やプランターを台の上に置くなどして、地面との間に隙間を作る
- 水はけを良くし、ジメジメした場所をなくす
- 不要な石や板などを片付け、隠れ家をなくす
こうした地道な環境改善が、ダンゴムシの大量発生を防ぐ一番の近道なのです。
【場所別】家のダンゴムシ完全対策ガイド

「玄関を開けたらダンゴムシが…」「駐車場の隅にびっしり…」「ついに家の中まで入ってきた!」など、ダンゴムシが現れる場所は様々です。そして、その場所ごとに効果的な対策は異なります。ここでは、「玄関・勝手口」「庭・駐車場」「室内」の3つのエリアに分け、それぞれに特化した最適な対策方法を詳しく解説します。このガイドを参考に、家中のダンゴムシ問題を一網打尽にしましょう。
この章では、以下の場所別の対策を解説します。
- 玄関・勝手口からの侵入を防ぐ対策
- 庭・駐車場のコンクリートでの対策
- 家の中に侵入した場合の対処法
玄関・勝手口からの侵入を防ぐ対策
玄関や勝手口は、ダンゴムシにとって最も侵入しやすいルートの一つです。ドアの開閉時や、わずかな隙間からいとも簡単に入り込んできます。ここでの対策のポイントは、物理的な侵入防止と、寄せ付けない環境づくりです。
まず、ドアの下の隙間や、壁との接合部に隙間がないかチェックしましょう。隙間があれば、隙間テープなどで塞ぐのが効果的です。その上で、ドアの周りのコンクリート部分に、粉末タイプの忌避剤を帯状に撒いておきましょう。 これが強力なバリアとなり、ダンゴムシが近づくのを防ぎます。薬剤に抵抗がある場合は、前述した重曹や、ミントなどのハーブの鉢植えを置くのも良いでしょう。 また、玄関周りに落ち葉やゴミを溜めないように、こまめに掃除することも非常に重要です。
庭・駐車場のコンクリートでの対策
庭や駐車場の広いコンクリートエリアは、日当たりが良い場所もあれば、日陰でジメジメした場所もあり、ダンゴムシの温床になりがちです。特に、コンクリートのひび割れや、敷地の境界ブロックとの隙間は絶好の隠れ家となります。
広範囲に発生している場合は、粉末タイプの殺虫剤や誘引剤を、発生しやすい場所を中心に散布するのが効率的です。 駐車場の隅や、物置の下など、湿気が溜まりやすい場所には重点的に対策しましょう。根本的な対策としては、やはり環境改善が不可欠です。定期的に落ち葉を掃き、雑草を取り除くことで、エサと隠れ家を同時に奪うことができます。 水はけが悪い場合は、砂利を敷いたり、溝を掘ったりして改善することも検討しましょう。
家の中に侵入した場合の対処法
家の中でダンゴムシを見つけてしまった時の不快感は計り知れません。彼らは風呂場や洗面所、トイレといった湿気の多い水回りで発見されることが多いです。 これは、屋外から侵入したダンゴムシが、乾燥を避けて湿った場所へ移動するためです。
室内で発見した場合は、ティッシュで捕まえるか、掃除機で吸い取ってしまうのが手っ取り早いでしょう。その後、どこから侵入したのか経路を特定することが重要です。 窓サッシの隙間、換気扇、エアコンのドレンホースの周りなど、考えられる隙間を徹底的にチェックし、必要であればパテやテープで塞ぎましょう。侵入経路が特定できたら、その屋外側に忌避剤を撒いて再侵入を防ぎます。室内での薬剤使用は避けたい場合が多いため、屋外での対策を徹底することが肝心です。
コンクリートの湿気対策がダンゴムシ予防の鍵!

これまで見てきたように、ダンゴムシは「湿気」がある場所を何よりも好みます。つまり、彼らが集まるコンクリートの湿気対策を行うことこそ、最も効果的で根本的なダンゴムシ予防に繋がるのです。ここでは、なぜコンクリートが湿気るのかという原因から、ご家庭で簡単にできる対策、さらには専門的な方法までご紹介します。ジメジメ環境を改善し、ダンゴムシが住み着けないサラサラな環境を目指しましょう。
この章では、以下の湿気対策について解説します。
- コンクリートが湿気る原因とは?
- 今日からできる!コンクリートの湿気対策
- 専門業者による湿気対策
コンクリートが湿気る原因とは?
コンクリートが湿気る主な原因は、その性質にあります。コンクリートは一見すると固くて緻密に見えますが、実は目に見えない無数の小さな穴が開いている「多孔質」な素材です。 そのため、空気中の水分や、地面からの水分を吸い込みやすいという特徴があります。
また、コンクリートは熱を伝えやすく、外気との温度差で結露が発生しやすい素材でもあります。 特に日陰になりやすい北側の基礎や、風通しの悪い場所では、一度吸い込んだ水分がなかなか乾かず、常にジメジメした状態が続いてしまうのです。この状態が、ダンゴムシにとって最高の住環境を提供してしまうわけです。
今日からできる!コンクリートの湿気対策
専門的な工事をしなくても、日々のちょっとした工夫でコンクリート周りの湿気を軽減することは可能です。ダンゴムシ予防のために、ぜひ今日から実践してみてください。
こまめな掃除と風通しの改善
まず基本となるのが、コンクリート周りの環境を整えることです。コンクリートの上に溜まった落ち葉や土埃は、水分を保持し、乾燥を妨げます。定期的に掃き掃除をして、常にきれいな状態を保ちましょう。 また、基礎の周りに物を置いていると、風通しが悪くなり湿気がこもる原因になります。 壁から5cm程度離して物を置くなど、空気の流れを意識するだけで、湿気の溜まり具合は大きく変わります。
除湿剤やサーキュレーターの活用
特に湿気がひどい場所、例えば半地下のガレージや風通しの悪い物置などでは、置き型の除湿剤を活用するのも一つの手です。 また、サーキュレーターや扇風機を使って強制的に空気を循環させ、コンクリート表面の湿気を飛ばすのも効果的です。 タイマー機能などを利用して、定期的に風を送る習慣をつけると良いでしょう。
専門業者による湿気対策
セルフケアだけでは改善が難しい場合や、建物の構造的な問題が疑われる場合は、専門業者に相談することも検討しましょう。プロに依頼できる対策としては、以下のようなものがあります。
- 防水・撥水塗料の塗布:コンクリートの表面に特殊な塗料を塗ることで、水分の吸収を防ぎます。
- 外壁通気工法などのリフォーム:外壁と断熱材の間に通気層を設けることで、壁内の湿気を外部に排出する方法です。
- 断熱リフォーム:断熱材を追加することで、室内外の温度差を小さくし、結露の発生を抑制します。
これらの対策は費用がかかりますが、湿気問題を根本から解決し、ダンゴムシだけでなくカビの発生防止にも繋がるなど、家全体の快適性と耐久性を向上させる効果が期待できます。
よくある質問

ここでは、ダンゴムシ対策に関して、多くの方が抱く疑問についてQ&A形式でお答えします。より深く知ることで、対策も万全になるはずです。
Q. ダンゴムシとワラジムシの違いは何ですか?対策は同じでいい?
A. ダンゴムシとワラジムシは非常によく似ていますが、簡単に見分けるポイントがあります。一番の違いは、危険を感じた時に完全に丸くなれるのがダンゴムシ、丸くなれずに平たいままで素早く逃げるのがワラジムシです。 また、ダンゴムシの方が体が黒っぽく光沢があり、ワラジムシは灰色っぽくザラザラした質感です。生態や好む環境はほぼ同じなので、対策方法は基本的に同じで問題ありません。
Q. ダンゴムシは害虫ですか?益虫ですか?
A. これは難しい問題で、状況によって変わるというのが答えです。ダンゴムシは落ち葉や虫の死骸などを食べて土に還す「分解者」としての役割があり、自然界においては土壌を豊かにしてくれる「益虫」と言えます。 しかし、ガーデニングで育てている植物の新芽や柔らかい花びらを食べてしまったり、大量発生して家の中に侵入してきたりする場合は、人間にとっては「害虫」となります。
Q. 駆除に最適な時期はありますか?
A. 駆除に最適な時期は、本格的に活動を始める前の2月~3月頃と、繁殖が活発になる前の春先です。 ダンゴムシは4月~9月頃に繁殖期を迎え、一度に多くの子供を産むため、その前に数を減らしておくことで夏の大量発生を抑制できます。 見つけ次第、都度対策することももちろん重要です。
Q. 100均の駆除グッズは効果がありますか?
A. はい、100円ショップで販売されている駆除グッズも効果が期待できます。 粒状の誘引殺虫剤などが販売されており、コストを抑えて対策したい場合には有効な選択肢です。ただし、専門メーカーの製品と比較すると、内容量や持続性などで劣る場合もあります。まずは試してみて、発生状況に応じてより強力な製品に切り替えるなど、うまく活用すると良いでしょう。
Q. ダンゴムシが壁を登ることはありますか?
A. 基本的にダンゴムシは壁を登るのが得意ではありません。しかし、コンクリートブロックの壁など、表面がザラザラしていて凹凸が多い壁であれば、ある程度の高さまで登ってくることがあります。 特に湿度の高い日には活動が活発になり、壁を登って2階のベランダなどから侵入するケースも報告されています。壁際に対策を施すことも重要です。
まとめ

- ダンゴムシは殻の維持に必要なカルシウムを求めコンクリートを食べる。
- コンクリートをかじられても家の基礎の強度がすぐに落ちる危険は低い。
- 大量発生の主な原因は「湿気」「エサ(落ち葉)」「隠れ家」。
- ダンゴムシは湿った環境を好み、乾燥を嫌う性質がある。
- 対策の基本は、彼らが住みにくい環境を作ることである。
- 即効性のある駆除には殺虫スプレーや熱湯が有効。
- 薬剤を使わない対策として、木酢液やお酢のスプレーが効果的。
- コーヒーの出がらしはエサになるため、液体で散布するのが正しい。
- 家の周りに粉末忌避剤を撒くことで侵入バリアを作れる。
- 置いて使う誘引剤(ベイト剤)は手軽で巣ごと対策できる可能性がある。
- 侵入経路となりやすい玄関や窓の隙間は塞ぐことが重要。
- 根本的な予防策は、こまめな掃除と風通しの改善である。
- コンクリートの湿気対策が、最も効果的なダンゴムシ予防に繋がる。
- ワラジムシとの違いは「丸まるか否か」で、対策はほぼ同じで良い。
- ダンゴムシは益虫でもあり害虫でもある、状況次第の生き物である。