「いつか使うかも…」と溜め込んでしまった化粧品の数々。ドレッサーやポーチはパンパンなのに、実際に使っているのはごく一部。そんな状況に、少しだけ心がモヤモヤしていませんか?本記事では、そんなあなたのために、後悔しない化粧品の断捨離方法を徹底解説します。捨てる基準から正しい処分方法、リバウンドしないためのコツまで、この記事を読めば、化粧品も心もスッキリ整理できるはずです。
なぜ化粧品の断捨離が必要なの?3つの大きなメリット

化粧品の断捨離と聞くと、ただ捨てるだけだと思っていませんか?実は、化粧品を整理整頓することには、あなたの毎日をより豊かにしてくれる、たくさんのメリットが隠されているのです。ここでは、化粧品を断捨離することで得られる代表的な3つのメリットについて、詳しくご紹介します。
- 時間の節約につながる
- 美肌への近道になる
- 心に余裕が生まれる
時間の節約につながる
毎朝のメイク時間、たくさんの化粧品の中からお目当てのアイテムを探すのに時間がかかっていませんか?アイシャドウパレットがいくつもあって、どれを使うか延々と悩んでしまったり、似たような色のリップを何本も出してはしまい、を繰り返したり…。
化粧品を断捨離して、本当に使うものだけを厳選すれば、そんな探し物や迷いの時間から解放されます。メイクボックスの中はいつもスッキリ整頓され、どこに何があるか一目瞭然。メイクの準備がスムーズに進み、忙しい朝に貴重な時間を生み出すことができるのです。時間に追われるストレスが減るだけで、一日の始まりがもっと快適になりますよ。
美肌への近道になる
古い化粧品を使い続けることは、実は肌にとって大きな負担になっている可能性があります。開封済みの化粧品は、空気に触れることで酸化が進んだり、雑菌が繁殖しやすくなったりします。特に、リキッドファンデーションやクリーム、マスカラなどは注意が必要です。
肌荒れやニキビ、アレルギーの原因が、実は古い化粧品だった、というケースは少なくありません。思い切って古い化粧品を断捨離することは、肌トラブルのリスクを減らし、健やかな肌を保つための第一歩。自分に本当に合う、新鮮な化粧品だけを使うことで、肌本来の美しさを引き出すことにも繋がるのです。
心に余裕が生まれる
ごちゃごちゃした空間は、知らず知らずのうちに心のストレスになっています。「片付けなきゃ…」というプレッシャーや、使わないものにスペースを奪われている感覚は、心を重くさせる原因の一つです。
化粧品を断捨離し、お気に入りのものだけに囲まれた空間を作ることで、驚くほど心が軽やかになります。スッキリと片付いたドレッサーを見るたびに、清々しい気持ちになれるでしょう。また、「自分にとって本当に必要なものは何か」を見極める作業は、自己理解を深めるきっかけにもなります。物への執着を手放すことで、心にも新しい風が吹き込み、前向きな気持ちで毎日を過ごせるようになるはずです。
【これでもう迷わない】化粧品を断捨離する7つの基準

いざ断捨離を始めようと思っても、「これはまだ使えるかも…」「高かったから捨てるのはもったいない…」と、なかなか手が動かないものですよね。そんなあなたのために、後悔せずにサクサク判断できる、具体的な7つの基準をご提案します。この基準に沿って、一つひとつチェックしていきましょう。
- 使用期限が切れている
- 1年以上使っていない「いつか使うかも」
- 肌に合わなくなった・トラブルが出た
- 色や質感が今の自分に似合わない
- 使い切れないほどの同じようなアイテム
- もらったけど使わないサンプルや試供品
- 開封後の使用感が変わってしまった
使用期限が切れている
まず、最も明確で重要な基準が「使用期限」です。食品に賞味期限があるように、化粧品にも品質を保てる期間があります。多くの化粧品には、未開封の状態で製造から約3年という使用期限が設けられています。
さらに、一度開封した化粧品の使用期限はもっと短いことをご存知でしたか?アイテムによって異なりますが、一般的には以下の期間が目安とされています。
- スキンケア用品(化粧水、乳液など):開封後半年~1年
- ベースメイク(ファンデーション、下地など):開封後半年~1年
- マスカラ、リキッドアイライナー:開封後3ヶ月
- 口紅、グロス:開封後半年~1年
- パウダー系のアイテム(アイシャドウ、チークなど):開封後1~2年
期限を過ぎた化粧品は、品質が劣化しているだけでなく、肌トラブルの原因になる可能性も。容器の底や箱に記載されている製造年月日や使用期限をチェックして、期限切れのものは思い切って手放しましょう。
1年以上使っていない「いつか使うかも」
「この派手な色のアイシャドウ、いつかパーティーで使うかも」「このリップ、流行が一周したらまた使えるかも」…そんな風に思って、引き出しの奥に眠らせている化粧品はありませんか?しかし、冷静に考えてみてください。その「いつか」は、この1年間で一度でも訪れたでしょうか。
1年以上使っていないものは、今後も使う可能性は極めて低いと言えます。私たちのライフスタイルや好みは、常に変化しています。今のあなたが必要としないものは、未来のあなたも必要としないかもしれません。「もったいない」という気持ちは分かりますが、使わないものを持ち続けることこそ、スペースの無駄遣い。勇気を出して、「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えて手放しましょう。
肌に合わなくなった・トラブルが出た
これは言うまでもなく、即刻手放すべきアイテムです。「高かったから…」「まだたくさん残っているから…」と、少しでも肌にピリピリとした刺激を感じたり、赤みやかゆみ、ニキビなどのトラブルが出たりした化粧品を使い続けるのは絶対にやめましょう。
肌質は、年齢や季節、体調によって変化するものです。以前は問題なく使えていたものでも、今の肌には合わなくなっている可能性があります。あなたの肌を守れるのは、あなただけです。少しでも「合わないな」と感じたら、それは肌からのサイン。迷わず処分リストに加えましょう。
色や質感が今の自分に似合わない
メイクのトレンドや、自分に似合う色は年齢と共に変わっていきます。若い頃に愛用していたラメ感の強いアイシャドウや、明るすぎる色のリップが、今の自分にはしっくりこない、と感じることはありませんか?
鏡の前で実際に肌に乗せてみて、「なんだか顔色が悪く見える」「時代遅れな感じがする」と感じるものは、断捨離のサインです。パーソナルカラー診断を受けて、自分に似合う色を知るのも良い機会かもしれません。今のあなたを一番輝かせてくれる、本当に似合う化粧品だけを残すことで、メイクがもっと楽しくなり、自信にも繋がりますよ。
使い切れないほどの同じようなアイテム
ついつい買ってしまう、似たような色のリップやアイシャドウ。微妙な色の違いを楽しみたい気持ちも分かりますが、本当に全て使い分けられていますか?気づけば、ブラウン系のアイシャドウパレットが5つも6つも…なんてことも。
同じカテゴリーのアイテムは、「一軍」「二軍」を明確に決めるのがおすすめです。その中でも特にお気に入りの1~2個を残し、あとは手放すことを検討してみましょう。「限定品だから」という理由だけで保管しているものも、本当に今のあなたにとって必要か、一度問い直してみてください。アイテムを絞ることで、一つひとつを大切に使い切る習慣が身につきます。
もらったけど使わないサンプルや試供品
化粧品を購入した際にもらうサンプルや、旅行先で手に入れたアメニティ。いつか使うだろうと取っておきがちですが、気づけばポーチや引き出しを圧迫していませんか?
サンプルは、あくまで「お試し」のためのもの。もらったらすぐに使うか、1週間以内に使わないものは処分する、というルールを決めるのがおすすめです。古くなったサンプルは品質も劣化していますし、そもそもどんな効果があるものだったか忘れてしまっていることも多いはず。小さなものでも、溜まれば大きなスペースの無駄になります。スッキリと片付けてしまいましょう。
開封後の使用感が変わってしまった
久しぶりに使ってみたら、「なんだか変な匂いがする」「分離してしまっている」「テクスチャーが固くなった」と感じたことはありませんか?これは、化粧品が酸化したり、水分が蒸発したりして、品質が劣化しているサインです。
特に、クリームやリキッドタイプの製品は変化が分かりやすいです。見た目や匂いに少しでも異変を感じたら、肌への安全を最優先し、使用を中止して処分しましょう。たとえ使用期限内であっても、保管状況によっては劣化が進んでしまうことがあります。自分の五感を信じて、違和感のあるものは手放す勇気を持ちましょう。
初心者でも簡単!化粧品断捨離の4ステップ

捨てる基準が明確になったら、いよいよ実践です。しかし、やみくもに手をつけると、かえって散らかって途中で挫折してしまうことも…。ここでは、誰でもスムーズに断捨離を進められる、具体的な4つのステップをご紹介します。この手順に沿って、一つずつ着実に進めていきましょう。
- STEP1:手持ちの化粧品を全部出す
- STEP2:「いる」「いらない」「保留」の3つに仕分ける
- STEP3:「いらない」化粧品を正しく処分する
- STEP4:「いる」化粧品を使いやすく収納する
STEP1:手持ちの化粧品を全部出す
断捨離を成功させるための最初の、そして最も重要なステップは、自分がどれだけの化粧品を持っているかを正確に把握することです。ドレッサーの引き出し、メイクボックス、ポーチ、洗面台、クローゼットの隅など、家中に散らばっている化粧品を、一箇所に全て集めましょう。
新聞紙やレジャーシートを広げた上に、スキンケア、ベースメイク、アイメイク、リップ、チークなど、カテゴリーごとに並べていくと、その後の作業がスムーズになります。想像以上の量に驚くかもしれませんが、これが現実です。この「全部出し」をすることで、「こんなに持っていたんだ…」という自覚が芽生え、断捨離へのモチベーションが高まります。
STEP2:「いる」「いらない」「保留」の3つに仕分ける
全ての化粧品を可視化できたら、いよいよ仕分け作業に入ります。ここで大切なのは、スピーディーに判断していくこと。一つひとつを手に取り、先ほど紹介した「7つの基準」に照らし合わせながら、「いる(一軍)」「いらない(処分)」「保留(迷う)」の3つの箱やスペースに分けていきましょう。
ポイントは、「いる」ものから選ぶのではなく、「いらない」ものから判断していくことです。「これは明らかに期限切れ」「これは肌荒れしたやつ」といった、捨てる理由が明確なものから手放していくと、勢いがついて作業が進みやすくなります。どうしても判断に迷うものは、無理に決めずに「保留」ボックスへ。この「保留」ボックスは、1ヶ月後など期限を決めて再度見直し、最終的な判断を下しましょう。
STEP3:「いらない」化粧品を正しく処分する
「いらない」と判断した化粧品は、感謝の気持ちを込めて、正しく処分しましょう。化粧品は、中身と容器で捨て方が異なる場合が多く、自治体のルールに従って分別する必要があります。
中身は、新聞紙や古い布に中身を出し切ってから、燃えるゴミとして捨てるのが基本です。液体状のものは、紙に吸わせたり、凝固剤で固めたりしましょう。絶対に、洗面台やトイレに流してはいけません。環境汚染の原因となります。容器は、素材(プラスチック、ガラス、金属など)を確認し、きれいに洗浄してから、自治体の分別ルールに従って捨ててください。詳しい捨て方については、後の章で詳しく解説します。
STEP4:「いる」化粧品を使いやすく収納する
厳選された「いる」化粧品(一軍コスメ)たちは、あなたが毎日使う大切なパートナーです。これからは、使いやすく、そして美しく収納してあげましょう。
収納のコツは、「立てて収納する」「使用頻度順に配置する」「カテゴリーごとにまとめる」の3つです。ペンシル類やブラシはペン立てに、パレット類はファイルボックスに立てて収納すると、取り出しやすく、スペースも有効活用できます。毎日使うベースメイク類は手前に、週末しか使わないスペシャルケアアイテムは奥に、といったように使用頻度で定位置を決めると、メイクの動線がスムーズになります。クリアケースや仕切りを活用して、見た目も美しく整えれば、毎日のメイクがもっと楽しい時間になること間違いなしです。
環境にも配慮!化粧品の正しい捨て方

断捨離で「いらない」と判断した化粧品。しかし、そのままゴミ箱にポイっと捨てるのはNGです。化粧品には様々な成分が含まれており、容器も多様な素材でできています。環境に負担をかけず、ルールを守って正しく処分するために、中身と容器それぞれの捨て方を確認しておきましょう。
- 中身の捨て方(種類別)
- 容器の捨て方(素材別)
中身の捨て方(種類別)
化粧品の中身は、絶対に排水溝に流してはいけません。水質汚染の原因となるため、必ず以下の方法で処理し、可燃ゴミとして捨ててください。
種類 | 捨て方 |
---|---|
パウダー類 (アイシャドウ、チーク、ファンデーション) | ビニール袋に入れ、中身を砕いてから袋の口をしっかり縛って可燃ゴミへ。 |
クリーム・ジェル類 (クリームファンデ、ジェルライナー) | 新聞紙や不要な布、キッチンペーパーなどに取り出し、包んでから可燃ゴミへ。 |
液体類 (化粧水、乳液、リキッドファンデ、マニキュア) | 新聞紙や不要な布に染み込ませてから、ビニール袋に入れて可燃ゴミへ。量が多い場合は、牛乳パックに布類を詰めてそこに流し込むと処理しやすいです。 |
スティック類 (口紅、リップクリーム) | 中身を根元から折り、ティッシュなどに包んで可燃ゴミへ。冷蔵庫で冷やすと固まって取り出しやすくなります。 |
容器の捨て方(素材別)
中身を空にした後の容器は、きれいに洗浄してから、素材ごとに分別します。自治体によってルールが異なるため、お住まいの地域のゴミ分別ガイドを必ず確認してください。
- プラスチック容器: きれいに洗浄し、ラベルを剥がしてから「プラスチック製容器包装」へ。汚れが落ちない場合は、可燃ゴミとして処分する自治体が多いです。
- ガラス瓶: 中身を洗い流し、ラベルを剥がしてから「資源ごみ(ガラスびん)」へ。キャップは素材を確認して分別します。
- チューブ類: ハサミで切り開いて中身をきれいに拭き取ります。プラスチック製なら「プラスチック製容器包装」、アルミ製なら「不燃ごみ」や「金属ごみ」など、自治体の指示に従ってください。
- スプレー缶(エアゾール缶): 必ず中身を使い切り、火気のない風通しの良い屋外でガス抜きをします。ガス抜きの方法は製品に記載されています。その後、自治体のルール(「危険ごみ」「資源ごみ」など)に従って捨てます。
- コンパクトケース: 鏡や金属部分が取り外せる場合は分別します。取り外せない場合は「不燃ごみ」や「可燃ごみ」など、自治体の指示に従います。
「もったいない」を解決!まだ使える化粧品の活用法

断捨離の基準には当てはまるけれど、まだ十分に使える化粧品を捨てるのは、やっぱり「もったいない」と感じてしまいますよね。そんな罪悪感を解消し、化粧品を最後まで活かすための方法をご紹介します。捨てる以外の選択肢も検討してみましょう。
- フリマアプリや買取サービスで売る
- 友人や家族に譲る
- 寄付するという選択肢
- 意外な活用法!掃除やアートに再利用
フリマアプリや買取サービスで売る
デパコスなどのブランド化粧品や、購入したばかりの未開封品、数回しか使用していない美品などは、フリマアプリや化粧品専門の買取サービスを利用して売却できる可能性があります。
メルカリやラクマなどのフリマアプリでは、自分で価格を設定して出品できます。商品の状態がよく分かる写真を撮り、購入時期や残量を正直に記載することがトラブルを防ぐコツです。
また、「recosme(リコスメ)」や「コスメ買取コム」といった化粧品専門の宅配買取サービスもあります。こちらは複数のアイテムをまとめて送るだけで査定してくれるので、手間をかけたくない方におすすめです。思わぬお小遣いになるかもしれませんよ。
友人や家族に譲る
「自分には似合わなかったけれど、あの人なら似合うかも?」と思い当たる友人や家族がいれば、譲るのも一つの手です。特に、色味が合わなかったアイシャドウやリップなどは、他の人にとってはぴったりの色かもしれません。
ただし、衛生面には十分に配慮しましょう。直接肌に触れた開封済みのものや、使用期限が近いものは避けるのがマナーです。譲る前には、「一度使ってみたんだけど、肌に合わなくて…」「こんな色なんだけど、よかったら使わない?」と、相手の意向をきちんと確認することが大切です。無理に押し付けることのないように気をつけましょう。
寄付するという選択肢
あなたの使わない化粧品が、誰かの笑顔につながるかもしれません。化粧品を受け付けているNPOや団体に寄付するという、社会貢献の方法もあります。
例えば、「ワールドギフト」や「コスメバンクプロジェクト」などの団体では、国内外の女性支援や福祉施設のために、不要になった化粧品を役立てる活動を行っています。ただし、寄付できる化粧品には条件(未開封品のみ、使用期限内のものなど)がある場合がほとんどです。各団体のウェブサイトで受け付けているアイテムや条件をよく確認してから、送るようにしましょう。
意外な活用法!掃除やアートに再利用
肌には使えなくなった化粧品も、工夫次第で別の用途に生まれ変わらせることができます。まさに「もったいない」の最終手段です。
- 乳液・クリーム: 革製品(靴、バッグなど)のツヤ出しや、鏡の曇り止め、シール剥がしに使えます。
- アイシャドウ・チーク: 細かく砕いて、透明なマニキュアや糊に混ぜれば、オリジナルの絵の具やネイルカラーに変身。絵を描いたり、小物をデコレーションしたりするのに使えます。
- 香水: ルームフレグランスとして、カーテンやサシェに吹きかけたり、トイレットペーパーの芯に数滴垂らしたりして香りを楽しめます。
- クレンジングオイル: 油性ペンの落書きや、クレヨンの汚れ落とし、換気扇の油汚れ掃除に役立ちます。
捨てる前に、何か他に使い道がないか考えてみるのも楽しいですよ。
キレイをキープ!断捨離後にリバウンドしないためのコツ

せっかく勇気を出して断捨離し、スッキリとした空間を手に入れたのに、気づいたらまた物で溢れかえっていた…そんな悲しい「リバウンド」は避けたいですよね。キレイな状態をキープし、もう二度と化粧品を溜め込まないための、4つの習慣をご紹介します。
- 定期的な見直しデーを作る
- 「1つ買ったら1つ手放す」ルール
- 購入前に本当に必要か考える癖をつける
- 収納スペースを決めておく
定期的な見直しデーを作る
一度断捨離をしたら終わり、ではありません。キレイな状態を維持するためには、定期的なメンテナンスが不可欠です。「毎月末の土曜日」「季節の変わり目」など、自分の中でルールを決めて、化粧品を見直す日を設けましょう。
時間は5分でも10分でも構いません。ポーチの中身やドレッサーの引き出しをチェックして、使い心地が悪くなったものはないか、最近全く使っていないものはないかを確認するだけです。この小さな習慣を続けることで、物が溜まるのを未然に防ぎ、大掛かりな断捨離をする必要がなくなります。
「1つ買ったら1つ手放す」ルール
これは、物を増やさないための最もシンプルで効果的なルールです。新しいリップを1本買ったら、今持っているリップの中から1本手放す。新しいアイシャドウパレットを買ったら、一番使っていないパレットを処分する。
この「1 in 1 out」の原則を徹底することで、化粧品の総量が常に一定に保たれます。新しいものを買う前に、「これを買ったら、どれを手放そうか?」と考えることで、衝動買いの抑止力にもなります。本当に気に入った、質の良いものだけを厳選して迎えるようになり、買い物の満足度も高まるでしょう。
購入前に本当に必要か考える癖をつける
新作コスメや限定品、SNSで話題のアイテムなど、化粧品売り場には魅力的な誘惑がたくさんあります。「カワイイ!」「限定だから買わなきゃ!」と感情的に飛びつく前に、一呼吸おいて冷静に考えてみましょう。
- 本当にこれは今の私に必要?
- 似たようなものを既に持っていない?
- 手持ちの服や他のコスメと合わせやすい?
- 最後まで使い切れる自信がある?
こうした自問自答を癖づけることで、無駄な買い物を劇的に減らすことができます。「欲しい」という一時的な感情ではなく、「必要」という明確な基準で物を選ぶことが、リバウンドしないための重要な考え方です。
収納スペースを決めておく
「このケースに収まるだけしか持たない」というように、あらかじめ化粧品を収納するスペースの上限を決めておくのも非常に効果的です。物理的な制限を設けることで、それ以上に物を増やさないという意識が働きます。
メイクボックス一つ、引き出し一段など、自分のライフスタイルに合った収納量を決めましょう。新しい化粧品が欲しくなっても、収納スペースに空きがなければ、「何かを手放さないと買えない」という状況になります。このルールが、あなたを衝動買いから守り、常に整理整頓された美しい空間を維持するための強力な助けとなるはずです。
よくある質問

未開封の化粧品の使用期限は?
未開封の化粧品の場合、日本の医薬品医療機器等法(旧薬事法)では、製造後3年以内で変質する化粧品を除き、使用期限の表示義務はありません。つまり、一般的に未開封であれば製造から約3年は品質が保たれると考えてよいでしょう。ただし、これは適切な環境(高温多湿や直射日光を避けた場所)で保管されていた場合に限ります。購入時期が分からないほど古いものや、保管状態が悪かったものは、未開封であっても使用を避けた方が安全です。
ブランドの高級化粧品も捨てていいの?
はい、たとえ高価なブランド化粧品であっても、肌に合わないものや使用期限が切れたもの、1年以上使っていないものは、思い切って手放すことをおすすめします。「高かったから」という理由で古い化粧品を使い続けることは、肌トラブルのリスクを高めるだけでメリットはありません。もし状態が良く、捨てるのが忍びない場合は、フリマアプリや化粧品専門の買取サービスを利用して売却するという方法もあります。大切なのは価格ではなく、今のあなたにとって本当に必要で、心地よく使えるかどうかです。
化粧品の寄付はどこでできる?
使わない化粧品を寄付できる団体がいくつか存在します。代表的なものとしては、NPO法人「ワールドギフト」や、一般社団法人「コスメバンクプロジェクト」などがあります。これらの団体は、集められた化粧品を国内外の女性支援や福祉施設などに届ける活動をしています。ただし、寄付できるのは未開封品や使用期限内のものなど、条件が定められている場合がほとんどです。寄付を検討する際は、必ず各団体の公式ウェブサイトで最新の受付状況や条件を確認してください。
断捨離するのに最適なタイミングは?
化粧品の断捨離に「この日でなければならない」という決まりはありませんが、おすすめのタイミングはいくつかあります。
- 季節の変わり目: 衣替えと一緒に、化粧品も春夏用・秋冬用を見直す良い機会です。
- 年末の大掃除: 新年をスッキリした気持ちで迎えるために、一年の汚れと一緒に不要な化粧品も整理しましょう。
- – 新しいコスメを買った時: 「1つ買ったら1つ手放す」を実践する絶好のタイミングです。
- なんとなく気分が晴れない時: 部屋の乱れは心の乱れ。身の回りを整理することで、気持ちもリフレッシュできます。
思い立ったが吉日、という言葉もあります。まずはポーチの中身から、など小さな範囲から始めてみるのも良いでしょう。
ファンデーションの正しい捨て方は?
ファンデーションの捨て方は、タイプによって異なります。
- パウダーファンデーション: 中身をティッシュなどに取り出し、ビニール袋に入れて砕いてから可燃ゴミとして捨てます。
- リキッド・クリームファンデーション: 新聞紙や古い布に中身を出し切り、染み込ませてから可燃ゴミとして捨てます。チューブタイプの容器は、ハサミで切って中身をかき出すと綺麗になります。
- クッションファンデーション: スポンジ部分をティッシュなどで包んで可燃ゴミへ。ケースはプラスチックごみとして分別します。
いずれの場合も、容器はきれいに洗浄し、お住まいの自治体のルールに従って分別してください。
まとめ

- 化粧品の断捨離は時間・お金・美肌のメリットがある。
- 使用期限切れや1年以上不使用のものは手放す基準。
- 肌に合わない、似合わないと感じるものも処分の対象。
- 断捨離は「全部出す」→「分ける」→「処分」→「収納」の4ステップ。
- 化粧品の中身は新聞紙に包み可燃ゴミへ、容器は分別する。
- 排水溝に化粧品の中身を流すのは絶対にNG。
- まだ使える化粧品は売る、譲る、寄付する選択肢も。
- 乳液やアイシャドウは掃除やアートに再利用できる。
- リバウンド防止には定期的な見直しが効果的。
- 「1つ買ったら1つ手放す」ルールを習慣にする。
- 購入前に「本当に必要か」を自問自答する癖をつける。
- 収納スペースの上限を決めて、物を増やさない。
- 未開封の化粧品の使用期限は一般的に約3年。
- 高価な化粧品でも、不要なら手放す勇気を持つ。
- 断捨離は、自分と向き合い、心に余裕を生むきっかけになる。