ゲームの通信速度は上り下り目安が重要！快適プレイのための徹底解説

オンラインゲームをプレイしていて、「キャラクターの動きがカクつく」「敵が瞬間移動したように見える」といった経験はありませんか？それは、インターネットの通信速度が原因かもしれません。特に、一瞬の判断が勝敗を分けるゲームでは、通信環境が非常に重要です。

本記事では、オンラインゲームを快適に楽しむために必要な通信速度の上り（アップロード）と下り（ダウンロード）の目安、そして応答速度を示すPing値の重要性について詳しく解説します。さらに、現在の通信速度を測定する方法や、速度が遅いと感じた時の具体的な解決策までご紹介します。この記事を読めば、あなたのゲームライフがより快適になることでしょう。

ゲームを快適に楽しむための通信速度の基礎知識

オンラインゲームを快適にプレイするには、単に「速い」だけでなく、通信の仕組みを理解することが大切です。ここでは、通信速度を測る上で欠かせない「下り速度」「上り速度」、そして「Ping値」について解説します。

• ダウンロード速度（下り）とは？ゲームへの影響
• アップロード速度（上り）とは？ゲームへの影響
• Ping値（レイテンシ）の重要性

ダウンロード速度（下り）とは？ゲームへの影響

ダウンロード速度、または下り速度とは、インターネット上のサーバーからデータを受信する速さのことです。この数値が大きいほど、大容量のデータを短時間で受け取れます。オンラインゲームにおいては、主に以下の場面で下り速度が重要になります。

• ゲーム本体のダウンロードやアップデート
• 他のプレイヤーの動きやゲーム内のグラフィックデータの受信
• ストリーミング配信の視聴

特に、FPSやバトルロイヤル系のゲームでは、常に多くのデータを受信する必要があるため、下り速度が遅いと画面がカクついたり、情報が遅れて表示されたりする原因となります。一般的なオンラインゲームであれば30Mbps以上、動きの激しいFPSやバトルロイヤル系のゲームでは70Mbps以上が快適なプレイの目安とされています。

アップロード速度（上り）とは？ゲームへの影響

アップロード速度、または上り速度とは、自分のデバイスからインターネット上のサーバーへデータを送信する速さのことです。下り速度と同様に、この数値が大きいほど、スムーズにデータを送信できます。オンラインゲームでは、主に以下の場面で上り速度が影響します。

• 自分のキャラクターの操作情報や行動をサーバーに送信する
• ボイスチャットで自分の声を他のプレイヤーに届ける
• ゲームプレイのライブ配信を行う

通常のゲームプレイでは、下り速度ほど高い数値は求められないことが多いですが、自分の操作がゲームに反映される速さや、ボイスチャットの品質に影響を与えます。特にゲーム配信を行う場合は、大容量のデータをリアルタイムでアップロードするため、30Mbps以上の速度があるとスムーズな配信が可能です。

Ping値（レイテンシ）の重要性

Ping値（ピング値）とは、操作してからゲーム上でその操作が反映されるまでの通信の応答速度を示す数値のことです。単位は「ms（ミリ秒）」で表され、数値が低いほど応答速度が速く、ラグ（遅延）が少ない快適なプレイにつながります。

一般的に、オンラインゲームでは50ms以下であれば問題なくプレイでき、30ms以下なら快適に、15ms以下なら非常に快適にプレイできるとされています。FPSなどのスピード感が求められるゲームでは、15ms以下が理想的なPing値の目安です。

ゲームの種類別！快適な通信速度の上り下り目安

プレイするゲームのジャンルによって、求められる通信速度やPing値は異なります。ここでは、主要なゲームジャンルごとに快適なプレイに必要な通信速度の目安を具体的に見ていきましょう。

• FPS/TPSゲームに必要な通信速度
• MMORPG/MOBAゲームに必要な通信速度
• その他のゲーム（格闘、スポーツ、カジュアル）に必要な通信速度
• Ping値の具体的な目安

FPS/TPSゲームに必要な通信速度

FPS（一人称視点シューティング）やTPS（三人称視点シューティング）ゲームは、リアルタイムでの正確な操作と素早い反応が求められるため、最も高い通信品質が必要です。敵の動きや味方の位置、自分の射撃などが瞬時に反映されないと、勝敗に直結してしまいます。

そして何よりも重要なのがPing値です。FPS/TPSでは、15ms以下が理想的なPing値とされており、これより高いとラグが発生しやすくなります。 50msを超えると、キャラクターが瞬間移動したり、弾が当たらないといった不具合が頻繁に起こり、快適なプレイは難しいでしょう。

MMORPG/MOBAゲームに必要な通信速度

MMORPG（大規模多人数同時参加型オンラインRPG）やMOBA（マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ）ゲームは、FPS/TPSほど一瞬の反応速度が求められない場合もありますが、それでも安定した通信環境は不可欠です。多くのプレイヤーが同時に接続し、広大なフィールドや複雑な戦闘システムの中でデータをやり取りするため、通信速度が遅いとストレスを感じる原因になります。

Ping値については、30ms以下であれば快適にプレイできるでしょう。 大規模なレイドバトルやPvPコンテンツなど、リアルタイム性が求められる場面では、Ping値が低いほど有利になります。50msを超えると、スキルの発動が遅れたり、敵の攻撃を避けきれなかったりといった問題が生じる可能性があります。

その他のゲーム（格闘、スポーツ、カジュアル）に必要な通信速度

格闘ゲームやスポーツゲーム、カジュアルゲームなど、その他のオンラインゲームでも通信速度は重要です。特に格闘ゲームは、1対1の対戦が多く、一瞬の入力遅延が勝敗を分けるため、FPS/TPSに匹敵するほどの低Ping値が求められます。

上り速度は、自分の操作情報をサーバーに送るために必要ですが、通常のプレイであれば数Mbps程度で十分です。ただし、ゲーム実況やライブ配信を行う場合は、高画質での配信を安定させるために、30Mbps以上の高速な上り速度が求められます。

Ping値の具体的な目安

オンラインゲームにおけるPing値の目安は、ゲームの種類や個人の感覚によっても多少異なりますが、一般的には以下の数値が快適さの基準となります。

• 1～15ms： 非常に快適。ラグをほとんど感じることなく、スムーズなプレイが可能。FPSや格闘ゲームなど、シビアな反応が求められるゲームで理想的な数値です。
• 16～30ms： 快適。多くのオンラインゲームで問題なくプレイできるレベルです。
• 31～50ms： 許容範囲。多少の遅延を感じることはあるかもしれませんが、多くのゲームでプレイは可能です。
• 51ms以上： 遅延を感じやすい。ラグによる操作ミスやストレスが増える可能性があります。特にリアルタイム性の高いゲームでは、プレイに支障が出ることが多いでしょう。

Ping値は、通信速度以上にゲームの快適さに直結するため、自分の環境がどの程度のPing値なのかを把握し、必要に応じて改善策を講じることが大切です。特にオンライン対戦を重視する方は、Ping値の低い回線や接続方法を選ぶことをおすすめします。

自分の通信速度を測定する方法

「自分の通信速度はどれくらいなのだろう？」と疑問に感じたら、まずは測定してみましょう。現在のインターネット環境がゲームに適しているかを確認する第一歩です。ここでは、速度測定サイトの活用方法と、測定結果の見方について解説します。

• 速度測定サイトの活用
• 測定結果の見方と注意点

速度測定サイトの活用

インターネットの通信速度は、無料で利用できる様々な速度測定サイトで簡単に調べられます。これらのサイトでは、下り速度、上り速度、そしてPing値をまとめて測定してくれるため、現在の通信環境を総合的に把握できます。

パソコンやスマートフォンだけでなく、PS5やNintendo Switchなどの家庭用ゲーム機でも、本体の設定画面から通信速度を測定できる場合があります。 ただし、ゲーム機によってはPing値が表示されないこともあるため、その場合はパソコンやスマートフォンで測定した結果を参考にすると良いでしょう。

測定結果の見方と注意点

速度測定サイトで表示される結果は、主に以下の3つの項目です。

• ダウンロード速度（下り）：サーバーからデータを受信する速さ。ゲームのダウンロードや他のプレイヤーの動きの受信に影響します。
• アップロード速度（上り）：サーバーへデータを送信する速さ。自分の操作情報の送信やゲーム配信に影響します。
• Ping値（レイテンシ）：操作の応答速度。数値が低いほどラグが少ないです。

これらの数値は、測定する時間帯や接続しているサーバーの状況によって変動することがあります。例えば、夜間や休日などインターネットの利用者が多い時間帯は、回線が混雑し速度が低下しやすい傾向にあります。 そのため、一度だけでなく、異なる時間帯に複数回測定し、平均的な速度を把握することが大切です。

ゲームの通信速度が遅いと感じた時の解決策

「速度を測定してみたら、思ったより遅かった」「ゲーム中に頻繁にラグが発生する」といった場合は、いくつかの解決策を試すことで通信環境を改善できる可能性があります。ここでは、今日からでも試せる具体的な方法をご紹介します。

• 有線接続への切り替え
• ルーターの再起動と設置場所の見直し
• 無線LANの周波数帯（2.4GHz/5GHz）の活用
• 契約している回線の見直し
• その他、試せること

有線接続への切り替え

Wi-Fi（無線LAN）は手軽で便利ですが、電波干渉や障害物の影響を受けやすく、通信が不安定になりがちです。オンラインゲームを快適にプレイしたいのであれば、LANケーブルを使った有線接続への切り替えを強くおすすめします。

LANケーブルを選ぶ際は、カテゴリ（CAT）に注意が必要です。現在の主流は「CAT5e」や「CAT6」ですが、より高速な通信を求める場合は「CAT6A」や「CAT7」を選ぶと良いでしょう。 古い規格のケーブルを使っていると、回線速度が速くてもその性能を十分に引き出せないことがあります。

ルーターの再起動と設置場所の見直し

ルーターは長時間稼働していると、内部に熱がこもったり、一時的な不具合が発生したりして、通信速度が低下することがあります。そのような場合は、ルーターの電源を一度切り、数分待ってから再起動することで、状態がリフレッシュされ、速度が改善されることがあります。

さらに、ルーターの寿命も考慮しましょう。長期間使用しているルーターは、経年劣化によって性能が低下している可能性があります。もしルーターが古い場合は、最新の通信規格（Wi-Fi 6など）に対応した高性能なゲーミングルーターへの買い替えを検討するのも一つの方法です。

無線LANの周波数帯（2.4GHz/5GHz）の活用

Wi-Fiルーターには、主に2.4GHz帯と5GHz帯の2種類の周波数帯があります。それぞれの特徴を理解し、状況に応じて使い分けることで、無線接続でも通信環境を改善できる可能性があります。

• 2.4GHz帯：障害物に強く、電波が遠くまで届きやすい特徴があります。しかし、電子レンジやBluetooth機器など、他の家電製品も同じ周波数帯を使用しているため、電波干渉を受けやすく、速度が不安定になることがあります。
• 5GHz帯：電波干渉を受けにくく、高速な通信が可能です。ただし、障害物には弱く、ルーターから離れると電波が届きにくくなる傾向があります。

オンラインゲームをプレイする際は、ルーターとゲーム機やPCが近い場所にあるなら、電波干渉が少なく高速な5GHz帯を選ぶことをおすすめします。 もしルーターから離れた部屋でプレイする場合は、2.4GHz帯の方が安定して接続できることもあります。ルーターの設定画面やデバイスのWi-Fi設定から、接続する周波数帯を切り替えてみましょう。

契約している回線の見直し

上記の方法を試しても通信速度が改善しない場合や、根本的に回線速度が遅いと感じる場合は、契約しているインターネット回線自体に問題がある可能性があります。特に、モバイルWi-Fiやホームルーターは、光回線に比べて通信が不安定になりやすく、Ping値も高くなる傾向があります。

また、光回線の中でも、特定のプロバイダが提供する「ゲーミング回線」や「独自回線」は、ゲームに特化した設計がされており、混雑時でも速度が低下しにくいなどのメリットがあります。 契約している回線が古い、またはゲームに適していないと感じたら、光回線への乗り換えや、ゲーミング回線の検討をしてみましょう。

その他、試せること

上記以外にも、通信速度を改善するために試せるいくつかのコツがあります。

• デバイスのスペック確認：PCでゲームをプレイしている場合、PC自体のスペックが不足していると、回線速度が速くてもラグが発生することがあります。ゲームの推奨スペックを確認し、必要であればPCの買い替えやグラフィック設定の調整を検討しましょう。
• OSやソフトウェアのアップデート：OSやゲーム、ルーターのファームウェアなどが最新の状態でないと、パフォーマンスが低下したり、セキュリティ上の問題が発生したりすることがあります。常に最新の状態に保つようにしましょう。
• 不要なアプリやタブを閉じる：ゲーム中にバックグラウンドで動作しているアプリや、Webブラウザで開いているタブが多いと、帯域を消費してゲームの通信速度に影響を与えることがあります。不要なものは閉じて、ゲームに集中できる環境を整えましょう。
• ルーターの接続台数を減らす：Wi-Fiルーターに多くのデバイスが接続されていると、帯域が分散されて個々のデバイスの通信速度が低下することがあります。ゲーム中は、他のデバイスのWi-Fi接続を一時的に切るなどして、ゲーム機に優先的に帯域を割り当てるようにすると良いでしょう。
• キャッシュの削除：Webブラウザのキャッシュが過剰に蓄積されると、通信が妨げられ、ラグの原因となることがあります。定期的にブラウザのキャッシュを削除することも有効です。

これらの方法を一つずつ試していくことで、あなたのゲーム環境はきっと改善されるはずです。

よくある質問

• PS5で快適にゲームをプレイするにはどのくらいの通信速度が必要ですか？
• Apex Legendsでラグをなくすには、どのくらいの速度があればいいですか？
• Wi-Fiでゲームをすると遅いのはなぜですか？
• Ping値とは何ですか？ゲームにどう影響しますか？
• 上り速度が遅いとゲームに影響はありますか？

PS5で快適にゲームをプレイするにはどのくらいの通信速度が必要ですか？

PS5でオンラインゲームを快適にプレイするには、下り速度で20Mbpsから30Mbps程度、上り速度で5Mbpsから10Mbps程度が最低限の目安とされています。 ただし、ゲームのダウンロードやアップデートを素早く終わらせたい、または複数人で同時にインターネットを利用する場合は、下り100Mbps以上あるとより快適です。

Apex Legendsでラグをなくすには、どのくらいの速度があればいいですか？

Apex Legendsを快適にプレイするには、下り速度が30Mbps以上あれば問題なくプレイできます。 しかし、安定性を考慮すると70Mbpsから100Mbps以上が推奨されます。 最も重要なのはPing値で、30ms以下、理想的には15ms以下を目指しましょう。 Ping値が高いと、操作の遅延やキャラクターの瞬間移動など、ラグの原因となります。

Wi-Fiでゲームをすると遅いのはなぜですか？

Wi-Fiでゲームをすると遅い主な原因は、電波干渉や障害物による影響、ルーターの性能不足、または接続している周波数帯の問題などが考えられます。 Wi-Fiの電波は壁や家具で弱くなったり、電子レンジなどの家電製品の電波と干渉したりすることがあります。また、ルーターが古い規格に対応していなかったり、多くのデバイスが同時に接続されていたりすると、通信速度が低下しやすくなります。

Ping値とは何ですか？ゲームにどう影響しますか？

Ping値とは、インターネット上でデータを送受信する際の応答速度を示す数値です。単位は「ms（ミリ秒）」で、数値が低いほど応答が速く、高いほど遅延が大きいことを意味します。 ゲームにおいては、Ping値が高いと、ボタンを押してからゲーム内でキャラクターが反応するまでに時間がかかったり、他のプレイヤーの動きが遅れて見えたりする「ラグ」が発生します。

上り速度が遅いとゲームに影響はありますか？

通常のオンラインゲームプレイでは、下り速度ほど上り速度の高さは求められないことが多いです。しかし、上り速度が遅いと、自分の操作情報がサーバーに届くまでに時間がかかったり、ボイスチャットの音声が途切れたりする可能性があります。 特に、ゲームプレイのライブ配信を行う場合は、大容量のデータをリアルタイムでアップロードするため、安定した高速な上り速度（30Mbps以上が目安）が不可欠です。

まとめ

• オンラインゲームを快適に楽しむには、通信速度の上り下りだけでなくPing値も重要です。
• 下り速度はゲームのダウンロードや他プレイヤーの動きの受信に影響し、30Mbps以上が目安です。
• 上り速度は自分の操作情報の送信やゲーム配信に影響し、通常のプレイでは数Mbps、配信では30Mbps以上が目安です。
• Ping値は応答速度を表し、数値が低いほどラグが少なく、15ms以下が理想的です。
• FPS/TPSゲームでは、下り70Mbps以上、Ping値15ms以下が快適なプレイの目安です。
• MMORPG/MOBAゲームでは、下り30Mbps以上、Ping値30ms以下で概ね快適です。
• 格闘ゲームでは、下り50Mbps以上、Ping値15ms以下が推奨されます。
• 現在の通信速度は、速度測定サイトで簡単に測定できます。
• Wi-Fi接続で遅い場合は、有線接続への切り替えが最も効果的です。
• ルーターの再起動や設置場所の見直し、最新規格への買い替えも速度改善につながります。
• Wi-Fiの2.4GHz帯と5GHz帯を状況に応じて使い分けることも大切です。
• 根本的な速度改善には、光回線やゲーミング回線の検討がおすすめです。
• PCのスペック不足や不要なアプリの起動もラグの原因となることがあります。
• OSやソフトウェアは常に最新の状態に保ちましょう。
• ルーターに接続するデバイスの数を減らすと、ゲーム機に優先的に帯域を割り当てられます。
• 定期的なキャッシュの削除も通信環境の維持に役立ちます。