「机の角に足をぶつけた…」「スポーツで転んでしまった…」日常のふとした瞬間にできてしまう、痛い打ち身や青あざ。見た目も気になるし、何より早く治したいですよね。この記事では、そんなつらい打ち身の症状を和らげ、1日でも早く回復するためのおすすめ市販塗り薬をランキング形式でご紹介します。症状に合わせた薬の選び方から、正しいケア方法まで詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
すぐ知りたい！症状で選ぶ打ち身に効く塗り薬【早見表】
時間がない方のために、まずは症状別にどんな塗り薬を選べばいいのかをまとめました。ドラッグストアで迷った時の参考にしてみてください。
本記事で紹介する、打ち身に効く塗り薬の選び方のポイントは以下の通りです。
- 痛みが強い打ち身には
- 腫れがひどい打ち身には
- 青あざを早く消したい時には
ご自身の症状に合わせて、最適な一品を見つけましょう。
痛みが強い打ち身には
ぶつけた直後でズキズキと痛む、熱を持っている。そんな痛みが強い打ち身には、炎症を抑える成分が入った塗り薬がおすすめです。特に「非ステロイド性抗炎症薬（NSAIDs）」と記載のあるものが効果的。痛みや腫れの原因物質の生成を抑え、つらい症状を和らげてくれます。代表的な成分には「インドメタシン」「フェルビナク」「ジクロフェナクナトリウム」などがあります。まずは痛みをしっかり抑えたい、という方はこの成分に注目しましょう。
腫れがひどい打ち身には
ぶつけた箇所がパンパンに腫れてしまった…。そんな時は、血行を促進し、うっ血を改善する作用のある塗り薬を選びましょう。代表的な成分は「ヘパリン類似物質」です。この成分は、内出血によって滞ってしまった血液の流れをスムーズにし、腫れを引かせるのを助けてくれます。また、保湿効果も高いため、皮膚の乾燥を防ぎながらケアできるのも嬉しいポイントです。腫れやむくみが気になる場合に最適です。
青あざを早く消したい時には
痛みは引いたけれど、青黒いあざが残ってしまって気になる…。そんな見た目が気になる青あざには、血行促進作用と組織修復作用のある塗り薬が効果的です。「ヘパリン類似物質」は、できてしまった血の塊を溶かし、新陳代謝を促すことで、あざが消えるのを早めてくれます。また、ビタミンE（トコフェロール酢酸エステル）などが配合されていると、さらに血行が促進されやすくなります。結婚式や大事なイベント前など、とにかく早くあざを消したいという場面で頼りになります。
【市販薬】打ち身に効く塗り薬おすすめランキング12選
ここからは、数ある市販薬の中から、特におすすめの打ち身に効く塗り薬をランキング形式でご紹介します。成分や特徴、価格などを比較し、あなたにぴったりの薬を見つけてくださいね。
※このランキングは、各商品の有効成分、口コミ、価格などを総合的に評価して作成しています。
1位：小林製薬 アットノンEX ジェル
青あざや内出血を早く治したいなら、まず試してほしいのが「アットノンEX」。血行を促進し、できてしまった血の塊を溶かす「ヘパリン類似物質」を主成分としています。さらに、組織修復を助ける成分も配合されており、気になるあざに内側からアプローチ。ジェルタイプでべたつかず、服にもつきにくいのが嬉しいポイント。顔にも使えるので、目立つ場所の打ち身にもおすすめです。一家に一本あると安心な、定番の打ち身治療薬と言えるでしょう。
2位：興和 バンテリンコーワクリーミィーゲルα
つらい痛みを伴う打ち身には「バンテリンコーワクリーミィーゲルα」が最適です。痛みと炎症を抑える「インドメタシン」と、血行を促進する「トコフェロール酢酸エステル」をダブルで配合。痛みの元に直接働きかけながら、回復を早めます。ゲルとクリームのハイブリッド剤形で、伸びが良く、患部にすり込みやすいのが特徴。スポーツ後の筋肉痛や関節痛にも使えるので、アクティブな方の常備薬としても活躍します。
3位：久光製薬 フェイタスZαジクサスゲル
医療用と同成分の「ジクロフェナクナトリウム」を配合し、優れた鎮痛・抗炎症効果を発揮するのが「フェイタスZαジクサスゲル」です。痛みの原因物質に直接アプローチし、素早く効果を実感できます。l-メントール配合で、塗った瞬間にスーッとした清涼感が広がり、痛みを心地よく和らげます。透明なゲルタイプで目立たず、べたつきも少ないため、日中の使用にも便利です。とにかく早く痛みを止めたい、という強い要望に応えてくれる一品です。
4位：大正製薬 トクホンチールA
昔ながらの安心感と、確かな効き目で人気の「トクホンチールA」。サリチル酸メチルなどの消炎鎮痛成分に加え、血行を促進する成分も配合。打ち身やねんざの痛みを和らげます。独特のカンファーの香りが特徴で、「効いている感じがする」と根強いファンが多い商品です。液体タイプで塗りやすく、広範囲の打ち身にも手軽に使えます。コストパフォーマンスも良く、日常的な打ち身ケアに常備しておきたい薬です。
5位：ジャパンメディック ビーソフテンαクリーム
医療用保湿剤「ヒルドイド」と同じ有効成分「ヘパリン類似物質」を0.3%配合した医薬品です。高い血行促進作用と保湿作用で、打ち身後の青あざや腫れを効果的に改善します。クリームタイプでしっとりとした使い心地ながら、べたつきは少なめ。顔や手足など、乾燥が気になる部分の打ち身にも最適です。肌への刺激が少ない処方なので、デリケートな肌質の方でも安心して使用できます。
6位：エスエス製薬 アンメルツゴールドEX
肩こりのイメージが強いアンメルツですが、打ち身の痛みにも効果を発揮します。消炎鎮痛成分「フェルビナク」に加え、血行促進成分を3種類も配合。痛みを抑えながら、患部の血流を改善し、回復をサポートします。塗りやすい「楽塗りボトル」で、手を汚さずにサッと塗れる手軽さが魅力。独特の爽やかな香りで、気分もリフレッシュできます。
7位：第一三共ヘルスケア パテックス フェルビナクジェル
痛みに深く、長く効く「フェルビナク」を3%配合したジェルタイプの塗り薬です。l-メントールも配合されており、塗った直後からひんやりとした清涼感で痛みを緩和します。ジェルが素早く肌に浸透し、べたつかないので、すぐに服を着られるのも便利な点。伸びが良く、関節などの動きのある部位にも塗りやすいのが特徴です。痛みが長引く打ち身におすすめです。
8位：ロート製薬 メンソレータム ジンマート
商品名は「ジンマート」ですが、実は打ち身や腫れにも効果的な塗り薬です。抗炎症成分と鎮痒成分、そして血行促進成分がバランスよく配合されています。打ち身による炎症や、治りかけのかゆみを伴う場合にも対応できるのが強み。スーッとした清涼感のある使い心地で、患部の不快感を和らげます。かゆみが出やすい体質の方の打ち身ケアにぴったりです。
9位：健栄製薬 ヒルマイルドクリーム
こちらも「ヘパリン類似物質」を主成分としたクリームです。血行を促進し、内出血による腫れやあざを和らげる効果が期待できます。保湿力が高く、肌のバリア機能をサポートするため、乾燥しがちな季節の打ち身ケアにも適しています。無香料・無着色で、赤ちゃんからお年寄りまで、家族みんなで使えるやさしい処方が魅力です。
10位：池田模範堂 ムヒのこども解熱鎮痛顆粒
こちらは塗り薬ではありませんが、小さなお子様の打ち身ケアとして知っておきたい内服薬です。子供用の解熱鎮痛薬で、打ち身による強い痛みを和らげる効果があります。塗り薬を嫌がるお子様や、広範囲の打ち身で塗るのが大変な場合に便利です。いちご味で飲みやすく、子供の急な痛みに対するお守りとして常備しておくと安心です。※使用の際は必ず対象年齢や用法用量を確認してください。
11位：グラクソ・スミスクライン ボルタレンEXゲル
鎮痛効果の高さで定評のある「ジクロフェナクナトリウム」を配合したゲル剤です。有効成分が速やかに皮膚に浸透し、痛みの芯まで直接届きます。伸びが良く、べたつかない使用感で、スポーツや仕事で体を動かす人からも支持されています。l-メントール配合で、爽やかな使い心地も特徴。痛みを我慢したくない、という方におすすめのパワフルな一品です。
12位：近江兄弟社 メンターム Q軟膏
浸透性の高い消炎鎮痛成分が、打ち身や筋肉の疲労にじっくりと効果を発揮する軟膏です。血行を改善し、コリや痛みを和らげます。お風呂上がりのマッサージに使うと、温感効果でさらに心地よくケアできます。長年愛用されているロングセラー商品であり、その信頼性は折り紙付き。コストパフォーマンスに優れている点も、家庭の常備薬として人気の理由です。
打ち身の塗り薬で後悔しないための選び方3つのポイント
ランキングを見ても、どれが自分に合うのか迷ってしまう…という方のために、打ち身の塗り薬を選ぶ上で重要な3つのポイントを解説します。これを押さえれば、ドラッグストアで迷うことはありません！
本章で解説する、打ち身に効く塗り薬の選び方のポイントは以下の通りです。
- ポイント1：効果を左右する「有効成分」で選ぶ
- ポイント2：痛み・腫れ・青あざなど「症状」に合わせて選ぶ
- ポイント3：使いやすさを決める「剤形」で選ぶ
これらのポイントを理解し、最適な薬を選びましょう。
ポイント1：効果を左右する「有効成分」で選ぶ
打ち身の薬の効果は、配合されている「有効成分」によって決まります。主な成分は2種類に大別されます。
一つ目は、痛みや腫れを直接抑える「非ステロイド性抗炎症薬（NSAIDs）」です。インドメタシン、フェルビナク、ジクロフェナクナトリウムなどがこれにあたります。ぶつけた直後の強い痛みや熱感がある場合に特に効果的です。まずはこの痛みをなんとかしたい！という急性期におすすめです。
二つ目は、血行を促進し、回復を早める「ヘパリン類似物質」です。この成分は、内出血によってできた血の塊を溶かし、滞った血流を改善する働きがあります。これにより、腫れや青あざが早く引くのを助けます。痛みよりも、腫れや青あざが気になる場合に選ぶと良いでしょう。
自分の症状が「痛み」中心なのか、「腫れ・あざ」中心なのかを見極めて成分を選ぶことが、効果的なケアへの第一歩です。
ポイント2：痛み・腫れ・青あざなど「症状」に合わせて選ぶ
打ち身の症状は、時間の経過とともに変化していきます。その時々の症状に合った薬を選ぶことが、早く治すためのコツです。
【受傷直後（急性期）】
ぶつけた直後は、ズキズキとした痛み、熱っぽさ、腫れが主な症状です。この段階では、まず炎症を抑えることが最優先。前述の「非ステロイド性抗炎症薬（NSAIDs）」を配合した、冷却効果のあるゲルタイプなどがおすすめです。患部を冷やしながら、痛みと腫れを鎮めましょう。
【数日後（慢性期）】
痛みが少し和らぎ、腫れや青あざが目立ってくる時期です。この段階では、血行を促進して回復を促すケアに切り替えます。「ヘパリン類似物質」配合の塗り薬で、滞った血流を改善しましょう。温感タイプの薬でマッサージするのも効果的ですが、まだ熱感が残っている場合は使用を避けてください。
このように、症状のステージに合わせて薬を使い分けることで、より効率的な回復が期待できます。
ポイント3：使いやすさを決める「剤形」で選ぶ
塗り薬には様々な「剤形」があり、それぞれに特徴があります。使用する部位やシーンに合わせて、使いやすいものを選びましょう。
| 剤形 | 特徴 | おすすめのシーン |
|---|---|---|
| ゲル | 透明で速乾性が高い。べたつかず、清涼感がある。 | 日中、服を着る前、毛の多い部位 |
| クリーム | しっとりして保湿力が高い。伸びが良い。 | 乾燥が気になる部位、マッサージしながら塗りたい時 |
| 軟膏 | 油分が多く、患部を保護する力が強い。刺激が少ない。 | 皮膚が敏感な部位、じっくり成分を浸透させたい時 |
| ローション/液体 | サラッとしていて広範囲に塗りやすい。 | 背中など手の届きにくい場所、広範囲の打ち身 |
例えば、日中に腕や足に塗るならべたつかないゲルタイプ、お風呂上がりにじっくりマッサージするならクリームや軟膏タイプがおすすめです。自分のライフスタイルや好みに合わせて、最も続けやすい剤形を選ぶことが大切です。
打ち身を早く治すために知っておきたいセルフケア
塗り薬の効果を最大限に引き出し、打ち身を1日でも早く治すためには、薬以外のセルフケアも非常に重要です。正しい知識を身につけて、効果的に対処しましょう。
本章で解説する、打ち身を早く治すためのセルフケアは以下の通りです。
- 基本の応急処置「RICE（ライス）」
- 塗り薬を塗るベストなタイミングは？
- やってはいけないNGケア
これらのケアを実践することで、回復を早めることができます。
基本の応急処置「RICE（ライス）」
打ち身や捻挫をした際の応急処置の基本は「RICE（ライス）処置」と呼ばれています。これは4つの処置の頭文字をとったものです。ぶつけた直後にこの処置を行うことで、痛みや腫れを最小限に抑えることができます。
- Rest（安静）：まずは患部を動かさず、安静にすることが第一です。無理に動かすと、内出血や腫れが悪化する可能性があります。楽な姿勢で休みましょう。
- Ice（冷却）：氷のうや保冷剤などをタオルで包み、患部に当てて冷やします。1回15～20分程度を目安に、感覚がなくなったら一度外し、また冷やすというのを繰り返します。冷やしすぎは凍傷の原因になるので注意してください。この冷却により、血管が収縮し、内出血や炎症、痛みを抑えることができます。
- Compression（圧迫）：腫れを防ぐために、弾性包帯やテーピングで患部を軽く圧迫します。ただし、強く締めすぎると血行障害を起こす危険があるため、しびれや変色がないかこまめに確認しましょう。
- Elevation（挙上）：患部を心臓より高い位置に保ちます。足ならクッションや座布団の上に、腕なら三角巾などで吊るすと良いでしょう。これにより、重力を利用して腫れや内出血が広がるのを防ぎます。
このRICE処置は、受傷後24～72時間以内に行うのが最も効果的です。覚えておくと、いざという時に役立ちますよ。
塗り薬を塗るベストなタイミングは？
塗り薬を塗るタイミングも、効果を高める上で重要です。基本的には、1日数回、用法・用量を守って塗布しますが、特におすすめなのがお風呂上がりのタイミングです。皮膚が清潔で、血行が良くなっているため、薬の成分が浸透しやすくなります。優しくマッサージするように塗り込むと、さらに効果的です。
ただし、注意点もあります。ぶつけた直後で熱を持っている急性期に、温感タイプの薬でマッサージするのは避けましょう。炎症を悪化させる可能性があります。急性期は冷やしながら消炎鎮痛成分の入った薬を塗り、熱が引いてから血行促進タイプの薬に切り替えるのがセオリーです。
やってはいけないNGケア
良かれと思ってやったことが、かえって回復を遅らせてしまうこともあります。打ち身の際にやってはいけないNGケアを覚えておきましょう。
- 受傷直後に温める：ぶつけた直後は内出血と炎症が起きているため、温めると血流が良くなりすぎてしまい、痛みや腫れが悪化します。お風呂で温めたり、温湿布を貼ったりするのは、熱感が引いてからにしましょう。
- 強い力でのマッサージ：早く治したいからと、患部を強く揉むのは禁物です。傷ついた毛細血管や筋組織をさらに傷つけ、内出血を広げてしまう可能性があります。薬を塗る際は、優しくすり込む程度に留めましょう。
- 飲酒：アルコールは血管を拡張させ、血流を促進する作用があります。受傷直後に飲酒すると、炎症や腫れがひどくなることがあります。痛みや腫れが落ち着くまでは、飲酒は控えるのが賢明です。
これらのNGケアを避け、正しい処置を心がけることが、早期回復への近道です。
【Q&A】打ち身の塗り薬に関するよくある質問
ここでは、打ち身の塗り薬に関して、多くの方が疑問に思う点についてお答えします。
打ち身に塗り薬はいつから塗ればいいですか？
打ち身に気づいたら、できるだけ早く塗り始めるのがおすすめです。特に、痛みや腫れを抑える非ステロイド性抗炎症薬（NSAIDs）配合の薬は、ぶつけた直後の急性期に使うことで、症状の悪化を効果的に防ぐことができます。ただし、皮膚に傷があったり、出血していたりする場合は、傷口を避けて塗るか、使用を控えてください。判断に迷う場合は、薬剤師や登録販売者に相談しましょう。
塗り薬と湿布、どっちが打ち身に効くのでしょうか？
塗り薬と湿布は、どちらも有効成分を皮膚から浸透させて効果を発揮する点では同じです。どちらが良いかは、使用する部位やシーン、個人の好みによって異なります。
塗り薬のメリットは、関節などの動きの多い場所や、凹凸のある場所にも塗りやすい点です。また、塗る量を自分で調節できるのも利点です。デメリットとしては、手で塗るため手が汚れることや、服に付着する可能性があることが挙げられます。
一方、湿布のメリットは、長時間にわたって安定した効果が期待できることや、衣類を汚しにくい点です。デメリットは、関節などでは剥がれやすいことや、人によってはかぶれやすいことです。
例えば、日中は剥がれにくく目立たない塗り薬を使い、夜間はじっくり効く湿布を使うなど、シーンに合わせて使い分けるのが賢い方法です。
子供や赤ちゃんに使える打ち身の塗り薬はありますか？
子供や赤ちゃんに大人の薬を自己判断で使うのは避けるべきです。特に、非ステロイド性抗炎症薬（NSAIDs）の中には、子供への使用が認められていない成分もあります。子供のデリケートな肌には、刺激の少ないものを選んであげたいですよね。
子供に使える塗り薬としては、「ヘパリン類似物質」が主成分のものが比較的安心して使えます。パッケージに「お子様にも使えます」といった記載があるか、対象年齢を確認してから購入しましょう。健栄製薬の「ヒルマイルド」のように、赤ちゃんから使える製品もあります。それでも心配な場合は、小児科や皮膚科で相談することをおすすめします。
顔の打ち身に使える塗り薬はありますか？
顔は皮膚が薄くデリケートなため、使用できる薬は限られます。特に、l-メントールなどの刺激成分や、強いステロイド成分が入っているものは避けるべきです。顔の打ち身には、刺激の少ない「ヘパリン類似物質」が主成分の塗り薬がおすすめです。「アットノンEX」や「ビーソフテンαクリーム」などは顔への使用も可能です。ただし、目の周りや粘膜には使用しないように注意し、万が一異常を感じたらすぐに使用を中止して医師に相談してください。
ヘパリン類似物質はなぜ打ち身に効くのですか？
ヘパリン類似物質が打ち身に効く理由は、主に3つの働きがあるからです。
- 血行促進作用：血液が固まるのを防ぎ、滞ってしまった血液の流れをスムーズにします。これにより、内出血による腫れや青あざの改善を早めます。
- 血腫消散作用：できてしまった血の塊（血腫）を溶かすのを助ける働きがあります。
- 保湿作用：角質層の水分保持能力を高め、肌のバリア機能を正常化します。これにより、皮膚の新陳代謝を助け、回復をサポートします。
これらの総合的な働きによって、ヘパリン類似物質は打ち身後の気になる症状を効果的に和らげてくれるのです。
打ち身を温めるのはいつから？温感タイプの塗り薬は？
打ち身を温めるタイミングは非常に重要です。基本的には、ぶつけた直後の急性期（約48～72時間）は冷やし、痛みや熱感が引いた慢性期から温めるのが正解です。急性期に温めると、炎症が悪化し、腫れや痛みが強くなる可能性があります。
温感タイプの塗り薬も同様で、使用は慢性期に入ってからにしましょう。血行が促進され、硬くなった筋肉をほぐし、回復を助ける効果が期待できます。青あざが黄色っぽくなってきたら、温め始めても良いサインの一つです。
どんな打ち身だったら病院に行くべきですか？
ほとんどの打ち身は市販薬やセルフケアで改善しますが、以下のような症状が見られる場合は、単なる打ち身ではなく、骨折や内臓損傷などの可能性があるため、速やかに整形外科などの医療機関を受診してください。
- 我慢できないほどの激しい痛みがある
- 時間が経っても痛みが全く引かない、むしろ強くなる
- 患部が大きく変形している
- 手足が動かせない、または動かすと激痛が走る
- 広範囲にわたって腫れや内出血がひどい
- 頭やお腹、胸などを強く打った
- しびれや麻痺がある
これらの症状は、危険なサインです。自己判断せず、専門医の診察を受けるようにしましょう。
まとめ
つらい打ち身の症状を和らげ、早く治すための塗り薬について解説しました。最後に、この記事の要点をまとめます。
- 打ち身の薬は症状に合わせて選ぶことが重要です。
- 強い痛みには「非ステロイド性抗炎症薬」が有効です。
- 腫れや青あざには「ヘパリン類似物質」がおすすめです。
- 剤形は使用シーンや好みに合わせて選びましょう。
- ランキング上位にはアットノンやバンテリンがあります。
- ぶつけた直後は「RICE処置」で応急手当をしましょう。
- 急性期は冷やし、慢性期に温めるのが基本です。
- 受傷直後の飲酒や強いマッサージは避けましょう。
- 薬を塗るベストタイミングはお風呂上がりです。
- 塗り薬と湿布はシーンによって使い分けると便利です。
- 子供や顔に使う場合は、刺激の少ない薬を選びましょう。
- ヘパリン類似物質は血行促進作用で回復を助けます。
- 激しい痛みや変形がある場合は病院を受診してください。
- セルフケアと市販薬を上手に活用しましょう。
- 迷った時は薬剤師に相談するのが安心です。
