【薬局で買える】青あざを早く治す塗り薬はどれ？効果的な市販薬と正しい対処法を徹底解説

うっかりぶつけて、気づいたら青あざが…。「スカートを履きたいのに脚に青あざができてしまった」「顔にできてしまってメイクでも隠しきれない」など、人目につく場所にできると本当に憂鬱ですよね。特に、大事な予定を控えている時は、1日でも早く消したいと願うものです。

そんな時、頼りになるのがドラッグストアなどで手に入る「青あざ用の塗り薬」です。しかし、いざ薬局に行っても、どの薬を選べば良いのか分からず迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

本記事では、できてしまった青あざを早く、きれいに治すための市販の塗り薬について、効果的な成分や選び方、正しい使い方を徹底的に解説します。塗り薬以外の対処法や、なかなか消えない危険な青あざの見分け方まで、あなたの悩みを解決するための情報を詰め込みました。ぜひ最後まで読んで、つらい青あざのお悩みを解消してください。

【結論】青あざを早く治すなら「ヘパリン類似物質」配合の塗り薬がおすすめ

急いで青あざを治したいと考えている方に、まず結論からお伝えします。ドラッグストアで青あざの塗り薬を選ぶなら、「ヘパリン類似物質」という成分が配合された医薬品を選びましょう。 この成分は、皮膚科で処方される医療用医薬品にも使われており、青あざの原因である内出血に効果的に働きかけます。

この章では、なぜヘパリン類似物質が青あざに有効なのか、そのメカニズムと、似た名前の成分との違いについて詳しく解説していきます。

• なぜヘパリン類似物質が青あざに効くの？そのメカニズムを解説
• ヘパリン類似物質とヘパリンナトリウムの違いは？

なぜヘパリン類似物質が青あざに効くの？そのメカニズムを解説

青あざは、打撲などの衝撃によって皮膚の下にある毛細血管が破れ、内出血が起こることでできます。 皮膚の下に溜まった血液が、時間の経過とともに色を変えながら吸収されていくのですが、この吸収を早めるのがヘパリン類似物質の役割です。

ヘパリン類似物質には、主に以下の3つの作用があります。

1. 血行促進作用：滞ってしまった血液の流れを良くし、内出血によって溜まった血液（うっ血）の排出を促します。 これが、青あざを早く治す上で最も重要な働きです。
2. 抗炎症作用：打撲によって起きた炎症を鎮め、腫れや痛みを和らげる効果が期待できます。
3. 保湿作用：皮膚の水分を保つ働きがあり、乾燥による肌トラブルを防ぎます。

これらの作用により、ヘパリン類似物質は皮膚の下に溜まった血液を速やかに分解・吸収させ、青あざが消えるまでの時間を短縮してくれるのです。

ヘパリン類似物質とヘパリンナトリウムの違いは？

ドラッグストアの棚には、「ヘパリン類似物質」配合の薬と並んで「ヘパリンナトリウム」配合の薬も見られます。 この2つは名前が似ていますが、少し違いがあります。

簡単に言うと、ヘパリンナトリウムの方がより血液凝固を抑制する作用が強いとされています。 そのため、青あざの原因である血の塊を溶かす効果もより期待できると考えられます。一方で、作用が強い分、出血性血液疾患のある方などは使用に注意が必要です。

どちらの成分も青あざに対して有効ですが、市販薬ではヘパリン類似物質を配合した製品の方が種類も豊富で、保湿効果などを併せ持つものも多いため、ご自身の肌質や好みに合わせて選びやすいでしょう。

【薬剤師が厳選】青あざにおすすめの市販塗り薬8選

「ヘパリン類似物質が良いのは分かったけど、具体的にどの商品を選べばいいの？」という方のために、ここではドラッグストアで購入できるおすすめの市販薬をタイプ別に紹介します。ご自身の使いやすさや、青あざの状態に合わせて選んでみてください。

• クリームタイプのおすすめ
• ジェルタイプのおすすめ
• 青あざ専用薬のおすすめ
• 顔や子供に使える塗り薬は？

クリームタイプのおすすめ

クリームタイプは、しっとりとした使用感で保湿力が高く、乾燥が気になる方や、腕や脚など広範囲に塗りやすいのが特徴です。

ジェルタイプのおすすめ

ジェルタイプは、サラッとした使用感でベタつきが少ないのが特徴。塗った後すぐに服を着たい方や、夏場の使用にもおすすめです。

青あざ専用薬のおすすめ

青あざ（内出血）に特化して開発された塗り薬もあります。より専門的なケアを求める方におすすめです。

顔や子供に使える塗り薬は？

顔や子供のデリケートな肌に使う場合は、より慎重に薬を選ぶ必要があります。

顔への使用：
顔の皮膚は他の部位に比べて薄く、デリケートです。今回紹介した「ヒルマイルド」や「アットノンEX」シリーズは顔にも使用可能ですが、目の周りや粘膜には使用できません。 使用前には必ずパッケージや説明文書で「顔面への使用」が可能か、注意点などを確認してください。

子供への使用：
子供に使用する場合も、年齢制限がないかを確認することが重要です。例えば、「パテックスうすぴたシップ」のような冷却シートは年齢制限なく使用できます。 ヘパリン類似物質配合の塗り薬も子供に使えるものが多いですが、保護者の指導監督のもとで使用するようにしましょう。 不安な場合は、薬剤師や登録販売者に相談することをおすすめします。

青あざの塗り薬はいつから塗る？効果を最大化するタイミング

せっかく効果的な塗り薬を手に入れても、使うタイミングを間違えると効果が半減してしまうどころか、かえって症状を悪化させてしまう可能性もあります。青あざケアの基本は「冷やす→温める」の2ステップ。塗り薬はこのステップに合わせて使うのが正解です。

• ぶつけた直後はNG！まずは冷やすのが鉄則
• 腫れが引いたら「温める＆塗り薬」で集中ケア

ぶつけた直後はNG！まずは冷やすのが鉄則

ぶつけてから24〜48時間以内は、まず患部を徹底的に冷やしましょう。 この時期は、皮膚の下で内出血が続いている状態です。ここで温めたり、血行を促進する塗り薬を使ったりすると、逆に出血を助長してしまい、青あざがより大きく、濃くなってしまう可能性があります。

氷嚢や保冷剤をタオルで包んだもの、なければ冷たいペットボトルなどを使い、1回15〜20分程度、痛みを感じない範囲で冷やしてください。 これにより血管が収縮し、内出血の広がりを最小限に抑えることができます。

腫れが引いたら「温める＆塗り薬」で集中ケア

ぶつけてから2〜3日が経過し、腫れや熱っぽさ、ズキズキするような痛みが治まってきたら、今度は温めるケアに切り替えます。 このタイミングこそが、ヘパリン類似物質などの血行促進作用のある塗り薬の出番です。

蒸しタオルやカイロ、ぬるめのお風呂などで患部を優しく温め、血行を良くしましょう。 そして、温めた後に塗り薬を優しく塗り込むことで、成分の浸透が良くなり、溜まった血液の吸収をさらに促進させることができます。この「温める＋塗り薬」のコンビネーションが、青あざを早く治すための最大のコツです。

塗り薬だけじゃない！青あざを1日でも早く治すための完全ステップ

塗り薬の効果を最大限に引き出し、さらに回復を早めるためには、セルフケアを組み合わせることが重要です。ここでは、青あざができてから治るまでの理想的なケアを3つのステップに分けてご紹介します。

• ステップ1：受傷直後（〜48時間）は「RICE処置」で悪化を防ぐ
• ステップ2：数日後からは「温活」で血行を促進
• ステップ3：食事や栄養で内側からケア（ビタミンC・K）

ステップ1：受傷直後（〜48時間）は「RICE処置」で悪化を防ぐ

打撲やねんざをした際の応急処置の基本として知られるのが「RICE処置」です。 これは、4つの処置の頭文字をとったもので、青あざの悪化を防ぐのに非常に効果的です。

• Rest（安静）：患部を無理に動かさず、安静に保ちます。
• Ice（冷却）：氷嚢などで患部を冷やし、内出血と炎症を抑えます。
• Compression（圧迫）：包帯やテーピングで軽く圧迫し、腫れが広がるのを防ぎます。
• Elevation（挙上）：患部を心臓より高い位置に保ち、血液が溜まるのを防ぎます。

ぶつけた直後にこのRICE処置を適切に行うことで、その後の治りの速さが大きく変わってきます。

ステップ2：数日後からは「温活」で血行を促進

前述の通り、腫れや熱感が引いたら温めるケアに移行します。 40℃前後のぬるめのお湯でゆっくり入浴したり、蒸しタオルを当てたりするのがおすすめです。温めることで血管が広がり、血流が良くなることで、皮膚の下に溜まった古い血液の吸収がスムーズに進みます。 このタイミングで血行促進作用のある塗り薬を併用すると、さらに効果が高まります。

ただし、まだ痛みや熱っぽさが残っている場合は温めるのは避け、もう少し冷却を続けましょう。自分の体の状態をよく観察することが大切です。

ステップ3：食事や栄養で内側からケア（ビタミンC・K）

体の内側からのケアも忘れてはいけません。特に、血管を丈夫にしたり、血液に関わるビタミンを積極的に摂ることで、青あざの予防や改善につながります。

• ビタミンC：コラーゲンの生成を助け、血管の壁を丈夫にする働きがあります。不足すると血管がもろくなり、内出血しやすくなります。 パプリカ、ブロッコリー、キウイフルーツなどに多く含まれています。
• ビタミンK：血液が固まるのを助ける働きがあります。不足すると血が止まりにくくなり、青あざができやすくなります。 納豆、ほうれん草、春菊などに豊富です。

これらの栄養素を意識した食事を心がけることで、体の回復力を高め、青あざが治りやすい体質づくりを目指しましょう。

どうしても隠したい！緊急時の青あざカバーメイク術

「明日、大事なプレゼンがあるのに顔に青あざが…」「結婚式に呼ばれているのにドレスから見える腕に…」など、塗り薬で治す時間がない緊急事態には、メイクで上手にカバーしましょう。ちょっとしたコツで、青あざは驚くほど目立たなくできます。

• コンシーラーの色選びが重要！青みには「オレンジ系」を
• 厚塗り感なく自然に隠すテクニック

コンシーラーの色選びが重要！青みには「オレンジ系」を

青あざを隠す上で最も重要なのが、コンシーラーの色選びです。青あざの「青色」を打ち消すには、その補色である「オレンジ系」や「赤みのあるベージュ」のコンシーラーが最も効果的です。

ファンデーションと同じ色や、ただ明るいだけのコンシーラーを塗っても、青みが透けてしまい、かえって灰色っぽくくすんで見えることがあります。まずはオレンジ系のコンシーラーで青みを補正し、その上から自分の肌色に合ったコンシーラーやファンデーションを重ねるのが、きれいに隠すための秘訣です。

資生堂の「スポッツカバー ファウンデイション」やキャンメイクの「カラーミキシングコンシーラー」などは、カバー力が高く、あざ隠しにも使えると評判のアイテムです。

厚塗り感なく自然に隠すテクニック

隠したいからといって、コンシーラーを厚く塗りたくるのはNG。不自然に見えたり、崩れやすくなったりする原因になります。以下の手順で、自然な仕上がりを目指しましょう。

1. まず、化粧下地やBBクリームを顔全体に薄く塗ります。
2. オレンジ系のコンシーラーを、青あざの中心に少量置きます。
3. 指やブラシを使って、トントンと優しく叩き込むように、あざの部分だけに馴染ませます。この時、周りに広げすぎないのがポイントです。
4. 青みが消えたら、上から自分の肌色のコンシーラーやファンデーションを重ね、境目をぼかします。
5. 最後に、フェイスパウダーをふんわりと乗せて、メイクを固定させれば完成です。

この方法なら、厚塗り感なく、長時間きれいな状態をキープできます。ぜひ試してみてください。

こんな青あざは要注意！病院へ行くべきサイン

ほとんどの青あざは、時間の経過とともに自然に治りますが、中には病気が隠れている危険なケースもあります。以下のような症状が見られる場合は、自己判断で様子を見ずに、早めに医療機関を受診してください。

• ぶつけた記憶がないのに青あざができる
• 1ヶ月以上たっても青あざが消えない
• 青あざ以外の症状（発熱、強い痛み、広範囲のあざ）がある
• 何科を受診すればいい？

ぶつけた記憶がないのに青あざができる

特に強くぶつけたわけでもないのに、頻繁に青あざができる、あるいは体のあちこちに複数の青あざができる場合は注意が必要です。 血液を固める働きを持つ血小板が減少する病気（特発性血小板減少性紫斑病など）や、血液のがん（白血病）などの可能性も考えられます。 また、加齢や薬の副作用で血管がもろくなっていることもあります。

1ヶ月以上たっても青あざが消えない

通常、青あざは2〜3週間程度で黄色っぽくなり、次第に消えていきます。 しかし、1ヶ月以上経っても全く消える気配がない、あるいは色が濃くなるような場合は、単なる内出血ではない可能性があります。 皮膚の下で血腫（血のかたまり）ができていたり、他の皮膚疾患が隠れていたりすることも考えられます。

青あざ以外の症状（発熱、強い痛み、広範囲のあざ）がある

青あざに加えて、以下のような症状がある場合も受診を検討してください。

• 強い痛みや腫れが続く：骨折の可能性があります。
• 関節の中が腫れている：関節内での出血が疑われます。
• 発熱や倦怠感を伴う：感染症や全身性の病気のサインかもしれません。
• 手のひらサイズ以上の大きなあざ：筋肉などの深い部分で大きな損傷が起きている可能性があります。

何科を受診すればいい？

どの科に行けば良いか迷うかもしれませんが、まずは皮膚科を受診するのが一般的です。皮膚科医が診察し、必要に応じて血液検査を行ったり、他の専門科（内科、血液内科、整形外科など）を紹介してくれたりします。原因不明のあざに悩んだら、まずは皮膚科のドアを叩いてみましょう。

よくある質問

青あざにアットノンは効きますか？

はい、効果が期待できます。特に「アットノンEX」シリーズには、血行を促進して青あざの治りを早める「ヘパリン類似物質」が配合されています。 また、青あざ専用に開発された「アットノン アオキュア」もあり、こちらは打ち身による内出血や腫れに特化した処方となっています。 症状や目的に合わせて選ぶと良いでしょう。

顔にできた青あざにも塗り薬は使えますか？

製品によっては使用可能です。ただし、顔の皮膚は薄くデリケートなため、必ずパッケージや説明文書で「顔面への使用」が可能かを確認してください。 特に目の周りや唇などの粘膜には使用できないことが多いので注意が必要です。使用できる製品であっても、最初は少量から試すなど、肌の様子を見ながら慎重に使いましょう。

子供の青あざに使える市販薬はありますか？

はい、あります。ヘパリン類似物質が配合された塗り薬の多くは、小児にも使用できますが、必ず保護者の指導監督のもとで使用してください。 また、冷却目的であれば、年齢制限のない子供用の冷湿布なども市販されています。 いずれの場合も、購入時に薬剤師や登録販売者に年齢を伝えて相談すると、より安全で適切な薬を選ぶことができます。

青あざが治る過程で色が変わるのはなぜですか？

青あざの色が変わるのは、皮膚の下に溜まった血液が分解・吸収されていく過程で、血液中のヘモグロビンという色素の成分が変化するためです。 一般的に、「赤紫色 → 青紫色 → 緑色 → 黄色」という順に変化し、最終的に肌色に戻っていきます。この色の変化は、あざが順調に治っている証拠と言えます。

薬の副作用はありますか？

ヘパリン類似物質やヘパリンナトリウムを含む塗り薬の副作用として、まれに皮膚の発疹、発赤、かゆみ、刺激感などが現れることがあります。もし、このような症状が出た場合は、すぐに使用を中止し、医師や薬剤師に相談してください。また、血液が固まりにくくなる作用があるため、出血性血液疾患（血友病、血小板減少症、紫斑病など）の方は使用できません。

まとめ

• 青あざを早く治すには「ヘパリン類似物質」配合の塗り薬が有効です。
• ヘパリン類似物質は血行促進、抗炎症、保湿作用で青あざに効きます。
• 市販薬にはクリーム、ジェル、青あざ専用薬など様々な種類があります。
• アットノンEXやヒルマイルドなどが代表的な市販薬です。
• ぶつけた直後はまず「冷やす」ことが最優先です。
• 塗り薬は腫れや熱感が引いてから「温めながら」使うのが効果的です。
• 応急処置の基本は「RICE処置」（安静・冷却・圧迫・挙上）です。
• ビタミンCやビタミンKを食事で摂ることも回復を助けます。
• 緊急時は「オレンジ系」のコンシーラーでメイクカバーが可能です。
• ぶつけた覚えがない、1ヶ月以上消えないあざは病院を受診しましょう。
• 顔や子供に使う際は、使用可能か必ず確認が必要です。
• あざの色が「赤紫→青→緑→黄」と変わるのは治っている証拠です。
• 副作用が出た場合はすぐに使用を中止し、専門家に相談してください。
• 何科か迷ったら、まずは皮膚科を受診するのがおすすめです。
• 正しいケアで、気になる青あざを1日でも早く解消しましょう。