「アステックペイントって実際どうなの?」「やばいって噂も聞くけど…」外壁塗装を検討中の方にとって、塗料選びは非常に重要ですよね。特にアステックペイントは、高機能な塗料として注目されていますが、一方でネガティブな情報も目にすることがあるかもしれません。
本記事では、アステックペイントの実際の評判や特徴、メリット・デメリット、そして後悔しないためのポイントまで、徹底的に解説します。この記事を読めば、アステックペイントが本当に「やばい」のか、そしてあなたの家に最適な塗料なのかが明確になるはずです。
アステックペイントは本当に「やばい」?評判の真相

「アステックペイント やばい」というキーワードで検索される背景には、様々な要因が考えられます。高価であることや、施工業者の技術力によって仕上がりが左右されることなどが挙げられるでしょう。しかし、アステックペイント自体が粗悪な塗料というわけではありません。むしろ、その機能性の高さから多くの専門業者に選ばれています。
本章では、アステックペイントの「やばい」と言われる理由と、実際の評判について深掘りしていきます。
- アステックペイントの「やばい」と言われる理由
- 実際の良い評判・口コミ
- 実際の悪い評判・口コミ
アステックペイントの「やばい」と言われる理由
アステックペイントが「やばい」と噂される背景には、いくつかの理由が考えられます。まず、価格が他の一般的な塗料と比較して高めであることが挙げられます。 高機能な分、初期費用がかさむため、予算を重視する方にとっては「やばい」と感じるかもしれません。しかし、その耐久性や機能性を考慮すると、長期的に見ればコストパフォーマンスが高いという意見もあります。
また、アステックペイントの塗料は、その性能を最大限に引き出すために、正しい知識と技術を持った業者による施工が不可欠です。 認定施工店制度を設けていますが、万が一、経験の浅い業者や知識不足の業者が施工した場合、塗料本来の性能が発揮されず、早期の不具合に繋がる可能性も否定できません。これが「やばい」という評判の一因となっている可能性があります。
さらに、一部の塗料(特に弾性塗料であるEC-5000PCMシリーズなど)は、汚れが付着しやすいというデメリットが指摘されることがあります。 塗膜が柔らかいため、汚れを抱き込みやすい性質があるのです。ただし、近年では超低汚染性のリファインシリーズなど、汚れにくい製品も開発されています。
その他、乾燥時間が長い、艶ありしかない製品があるといった点も、状況によってはデメリットと感じられるかもしれません。
実際の良い評判・口コミ
アステックペイントには、その高い機能性を評価する声が多く寄せられています。特に、耐久性の高さは多くのユーザーや業者から支持されています。 一般的なアクリル塗料と比較して耐用年数が長く、紫外線にも強いという特徴があります。 促進耐候性試験では、15年~20年相当の耐候性が確認されている製品もあります。
また、遮熱効果も高く評価されています。 特殊なセラミック粒子が太陽光を反射し、室温の上昇を抑える効果が期待できます。 これにより、夏場のエアコン代削減にも繋がるという声もあります。
さらに、防水性の高さもアステックペイントの大きなメリットです。 特にEC-5000PCMシリーズなどは、600%以上という驚異的な伸縮率を誇り、建物のひび割れに追従して水の浸入を防ぎます。 これは、地震が多い日本において非常に重要な性能と言えるでしょう。
その他、防カビ性能の高さや、豊富なカラーバリエーションも好評です。
実際の悪い評判・口コミ
一方で、アステックペイントに対するネガティブな意見も存在します。前述の通り、価格が高いという点は、デメリットとしてよく挙げられます。 初期費用を抑えたい方にとっては、導入のハードルが高いと感じるでしょう。
また、一部の塗料で汚れやすいという指摘もあります。 特に、伸縮性の高いEC-5000PCMシリーズは、塗膜が柔らかいため汚れが付着しやすい傾向があるとされています。 ただし、これについては超低汚染タイプのリファインシリーズが登場しており、改善が図られています。
施工に関しては、乾燥に時間がかかるという声や、塗りムラができやすいといった意見も見られます。 これらは施工業者の技術力に左右される部分も大きく、経験豊富な業者を選ぶことが重要です。
「アクリル100%はセールストーク」といった、製品の訴求方法に対する疑問の声も一部で見られます。 これは、アステックペイントが加盟店制度をとっており、一般の塗料販売ルートでは手に入りにくいことが背景にあるようです。
アステックペイントとは?会社と塗料の特徴

アステックペイントは、オーストラリアで生まれた塗料メーカーで、日本法人は福岡県に本社を構えています。 紫外線が日本の3倍以上とも言われる過酷な環境のオーストラリアで高いシェアを誇る塗料を開発しており、その技術力は日本でも評価されています。
本章では、アステックペイントという会社と、その塗料が持つ特徴について詳しく見ていきましょう。
- アステックペイント社の概要
- アステックペイントの塗料の主な特徴
- 代表的な塗料ラインナップとそれぞれの特性
アステックペイント社の概要
株式会社アステックペイントジャパンは、2000年10月に設立された建築用塗料メーカーです。 オーストラリアで開発された高機能塗料を日本の気候やニーズに合わせて提供しており、特に遮熱塗料の分野では高いシェアを獲得しています。 「美壁革命」をコンセプトに、建物の資産価値向上に貢献する塗料開発を目指しています。
大きな特徴の一つとして、塗料メーカーとしては珍しい直販体制を敷いている点が挙げられます。 通常、塗料は問屋や販売店を通じて塗装業者に供給されますが、アステックペイントは認定施工店制度を設け、直接塗料を供給しています。これにより、塗料の品質管理や施工技術の均一化を図っています。 また、現場の声をダイレクトに製品開発に活かせるというメリットもあります。
アステックペイントの塗料の主な特徴
アステックペイントの塗料は、いくつかの際立った特徴を持っています。その中でも代表的なものは以下の通りです。
高い耐久性: アステックペイントの塗料は、紫外線や雨風に強く、長期間にわたって建物を保護します。 特にピュアアクリル樹脂を使用した塗料は、一般的なアクリル塗料よりもはるかに高い耐久性を誇ります。 促進耐候性試験では15年以上の耐候性が確認されている製品もあります。
優れた防水性: 塗膜の伸縮性が非常に高く、建物の動きや微細なひび割れに追従することで、雨水の浸入を効果的に防ぎます。 特にEC-5000PCMシリーズは600%以上の伸縮率を持ち、高い防水性能を発揮します。
遮熱効果: 太陽光を反射し、熱の吸収を抑えることで、室内の温度上昇を軽減する効果があります。 これにより、冷房効率の向上や光熱費の削減が期待できます。
防カビ・防藻性: カビや藻の発生を抑制する効果があり、建物の美観を長期間保ちます。 一般的な防カビ剤よりも多くの種類のカビや藻に対応できる製品もあります。
豊富なラインナップ: 外壁用だけでなく、屋根用、木部用など、様々な用途に対応した塗料が揃っています。 また、低汚染タイプ、高耐候タイプ、多彩模様タイプなど、機能や仕上がりの異なる製品も豊富です。
代表的な塗料ラインナップとそれぞれの特性
アステックペイントには、様々な特徴を持つ塗料ラインナップがあります。ここでは代表的なシリーズとその特性をご紹介します。
EC-5000PCMシリーズ: アステックペイントの代名詞ともいえるピュアアクリル樹脂塗料です。 最大の特徴は600%以上という驚異的な伸縮性で、建物のひび割れに追従し、高い防水性を発揮します。 耐久性も高く、長期間建物を保護します。 IRタイプは遮熱機能も備えています。 ただし、塗膜が柔らかいため、汚れが付着しやすいというデメリットも指摘されています。
超低汚染リファインシリーズ: 「美壁革命」をコンセプトに開発された、汚れにくい塗料シリーズです。 塗膜表面が親水性(水に馴染みやすい性質)を持つため、雨水で汚れが洗い流されるセルフクリーニング効果が期待できます。 シリコン系(1000Si-IRなど)やフッ素系(1000MF-IRなど)があり、高い耐候性も兼ね備えています。 アステックペイントの中でも人気が高く、汚れが気になる方におすすめです。
スーパーシャネツサーモシリーズ: 屋根用の遮熱塗料シリーズです。 太陽光を高効率で反射し、屋根の蓄熱を抑えることで、室内の温度上昇を軽減します。 シリコン系(スーパーシャネツサーモSi)やフッ素系(スーパーシャネツサーモF)があり、高い耐久性も持ち合わせています。
無機ハイブリッドシリーズ: 無機成分と有機成分を組み合わせることで、非常に高い耐候性を実現した塗料です。 紫外線による劣化に強く、長期間にわたって塗膜の美観と保護機能を維持します。外壁用の「無機ハイブリッドウォール」や屋根用の「無機ハイブリッドルーフ」などがあります。
スーパーラジカルシリコンGH: ラジカル制御技術を採用した高性能シリコン塗料です。 塗膜の劣化原因となるラジカルの発生を抑制し、長期間にわたり塗膜の性能を維持します。
これらの他にも、多彩模様塗料やクリヤー塗料など、様々なニーズに対応する製品がラインナップされています。
アステックペイントのメリット・デメリット徹底比較

アステックペイントの塗料は高機能で魅力的ですが、メリットだけでなくデメリットも存在します。外壁塗装は大きな買い物ですので、両者をしっかりと比較検討することが後悔しないための重要なポイントです。
本章では、アステックペイントのメリットとデメリットを具体的に解説し、どのような方にアステックペイントが向いているのか、あるいは向いていないのかを明らかにします。
- アステックペイントを選ぶメリット
- アステックペイントを選ぶデメリット
- どんな人にアステックペイントはおすすめ?
アステックペイントを選ぶメリット
アステックペイントを選ぶことには、多くのメリットがあります。まず、建物の寿命を延ばす効果が期待できる点です。高い防水性と伸縮性により、雨水の浸入やひび割れから建物を守ります。 これは、特に地震の多い日本や、ひび割れしやすいモルタル外壁の住宅にとって大きな安心材料となるでしょう。
次に、快適な住環境の実現に貢献する点も挙げられます。優れた遮熱性能を持つ塗料を選べば、夏場の室温上昇を抑え、冷房効率の向上や光熱費の削減につながる可能性があります。 また、防カビ・防藻性能により、美観を長く保つことができます。
さらに、長期的なコストパフォーマンスもメリットの一つです。初期費用は比較的高めですが、耐用年数が長いため、塗り替え回数を減らすことができます。 2回目以降の塗り替えでは下塗りが不要な場合もあり、メンテナンスコストを抑えられる可能性があります。
また、アステックペイントは豊富な製品ラインナップを誇り、建物の種類や状態、求める機能に合わせて最適な塗料を選びやすいのも魅力です。 色のバリエーションも豊富で、こだわりの外観を実現できます。
そして、メーカーによる製品保証と工事保証が付く場合があることも安心材料です(条件によります)。 これは、塗料の品質と施工に対する自信の表れと言えるでしょう。
アステックペイントを選ぶデメリット
一方で、アステックペイントを選ぶ際にはいくつかのデメリットも考慮する必要があります。最も大きなデメリットとして挙げられるのが、初期費用の高さです。 高機能な分、一般的な塗料と比較して材料費が高くなる傾向にあります。予算を最優先に考える場合は、慎重な検討が必要です。
次に、一部の塗料(特に弾性塗料)で汚れが付着しやすいという点が指摘されています。 塗膜が柔らかいため、汚れを抱き込みやすい性質があります。ただし、近年では超低汚染タイプのリファインシリーズなど、汚れにくい製品も充実してきています。
また、アステックペイントの性能を最大限に引き出すためには、認定施工店による適切な施工が不可欠です。 施工業者の技術力によっては、期待した効果が得られない可能性もゼロではありません。業者選びが非常に重要になります。
塗料の種類によっては、乾燥時間が長いものや、艶あり仕上げしか選べない製品もあります。 これらは、工期や仕上がりの好みに影響する可能性があるため、事前に確認が必要です。特に低温時や雨天時には乾燥が遅れ、白化現象が起きる可能性も指摘されています。
さらに、アステックペイントは加盟店制度をとっているため、どの塗装業者でも扱えるわけではありません。 選択肢が限られる場合があることも念頭に置いておきましょう。
どんな人にアステックペイントはおすすめ?
メリットとデメリットを踏まえると、アステックペイントは以下のような方におすすめと言えるでしょう。
まず、建物の保護機能を重視し、長期的な耐久性を求める方です。高い防水性、伸縮性、耐候性を持つアステックペイントは、大切な住まいを長期間しっかりと守りたいと考える方に適しています。
次に、快適な住環境や省エネに関心がある方です。遮熱効果の高い塗料を選べば、室温上昇を抑え、冷房負荷を軽減できる可能性があります。 また、防カビ・防藻性能は、健康的な住環境維持にも貢献します。
初期費用よりもトータルコストを重視する方にもおすすめです。耐用年数が長いため、塗り替え回数を減らせる可能性があり、長期的に見れば経済的になる場合があります。
また、ひび割れが気になるモルタル外壁の家や、雨漏りのリスクを軽減したい方にも、伸縮性と防水性に優れたEC-5000PCMシリーズなどが有効な選択肢となります。
一方で、とにかく初期費用を抑えたい方や、汚れが非常に気になる立地(交通量の多い道路沿いなど)で、かつ弾性塗料を検討している方は、他の塗料と比較検討するか、アステックペイントの中でも超低汚染タイプのリファインシリーズなどを選ぶことをおすすめします。
アステックペイントの価格相場と費用対効果

アステックペイントを選ぶ上で、やはり気になるのが価格でしょう。高機能な塗料であるため、一般的な塗料と比較して高価になる傾向があります。しかし、その耐久性や機能性を考慮すると、一概に「高い」と結論付けるのは早計かもしれません。
本章では、アステックペイントの価格相場や、費用対効果について詳しく解説します。
- アステックペイントの塗料グレード別価格相場
- 他の主要塗料メーカーとの価格比較
- 長期的な視点で見た費用対効果
アステックペイントの塗料グレード別価格相場
アステックペイントの塗料価格は、製品のグレードや種類によって大きく異なります。一般的に、シリコン系、フッ素系、無機系とグレードが上がるにつれて価格も高くなる傾向にあります。また、遮熱機能や超低汚染機能などが付加されると、さらに価格が上がることがあります。
具体的な設計単価は公表されていないことが多いですが、施工費込みのm2単価の目安としては、以下のようになります。
- シリコン系塗料 (例: 超低汚染リファイン1000Si-IRなど): 2,200円~3,500円/m2程度
- フッ素系塗料 (例: 超低汚染リファイン1000MF-IRなど): 3,300円~4,800円/m2程度
- ピュアアクリル系塗料 (例: EC-5000PCM-IRなど): 3,500円~4,935円/m2程度
- 無機系塗料 (例: 無機ハイブリッドコートJY-IRなど): 3,800円~5,560円/m2程度
これらの価格はあくまで目安であり、建物の状態、下地処理の有無、足場代、業者ごとの料金設定などによって変動します。 一般的な戸建て住宅(外壁面積200㎡程度)の場合、塗料費用だけで60万円前後になることもあります。 総工事費用としては、100万円~200万円程度が相場となるでしょう。
正確な費用を知るためには、必ず複数の認定施工店に見積もりを依頼し、内訳をしっかりと確認することが重要です。
他の主要塗料メーカーとの価格比較
アステックペイントの価格を他の主要塗料メーカーと比較すると、全体的にやや高めの価格帯に位置づけられることが多いです。 例えば、国内大手メーカーである日本ペイントや関西ペイント、エスケー化研などの同等グレードの製品と比較した場合、アステックペイントの方が高価になる傾向が見られます。
これは、アステックペイントが高機能な原材料を使用していることや、研究開発費、そして認定施工店制度といった独自の販売体制などが影響していると考えられます。
ただし、単純な価格だけでなく、塗料の性能(耐久性、防水性、遮熱性など)や保証内容などを総合的に比較することが重要です。 例えば、アステックペイントのEC-5000PCMシリーズのような高い伸縮性を持つ塗料は、他のメーカーではあまり見られない特徴を持っています。
各メーカーが様々な特徴を持つ塗料を開発しているため、一概にどのメーカーが良いとは言えません。ご自身の家の状態や求める機能、予算などを考慮して、最適な塗料を選ぶことが大切です。
長期的な視点で見た費用対効果
アステックペイントの初期費用は高い傾向にありますが、長期的な視点で見ると、費用対効果が高いと言える場合があります。 その理由は、主に以下の2点です。
1. 耐用年数が長い: アステックペイントの多くの製品は、一般的な塗料と比較して耐用年数が長く設定されています。 例えば、期待耐用年数が15年以上の製品も多くあります。 これにより、外壁塗装の塗り替えサイクルを長くすることができ、結果的に塗り替え回数を減らすことができます。塗り替え工事には足場代や人件費など、塗料代以外にも多くの費用がかかるため、塗り替え回数が減ることは大きなコスト削減に繋がります。
2. メンテナンスコストの削減: 高い防水性や防カビ性により、建物の劣化を抑制し、将来的な修繕費用を抑える効果が期待できます。 また、一部の塗料では、2回目以降の塗り替え時に下塗りが不要となる場合があり、これもメンテナンスコストの削減に貢献します。
例えば、1回の塗装費用が安くても、耐用年数が短ければ、頻繁に塗り替えが必要になり、結果的に総費用が高くつくこともあります。逆に、初期費用が高くても、長持ちし、メンテナンスの手間や費用が少なければ、トータルで見るとお得になる可能性があるのです。
もちろん、建物の立地条件や環境によって塗膜の劣化速度は異なるため、一概には言えませんが、アステックペイントを選ぶ際には、初期費用だけでなく、ライフサイクルコスト(建物の一生にかかる総費用)を考慮して判断することが重要です。
後悔しない!アステックペイント業者選びの重要ポイント

アステックペイントの性能を最大限に引き出し、満足のいく外壁塗装を実現するためには、信頼できる業者選びが何よりも重要です。アステックペイントは認定施工店制度を設けていますが、その中でも技術力や提案力には差があります。
本章では、アステックペイントの業者選びで後悔しないための重要なポイントを解説します。
- アステックペイント認定施工店であることの確認
- 施工実績と口コミ・評判のチェック
- 見積もり内容の比較と詳細な説明の確認
- 保証内容とアフターフォロー体制の確認
アステックペイント認定施工店であることの確認
まず最も基本的なこととして、依頼を検討している業者がアステックペイントの認定施工店であるかを確認しましょう。アステックペイントは、塗料の品質を維持し、適切な施工が行われるよう、独自の認定制度を設けています。 認定施工店は、アステックペイントが実施する研修を受け、製品知識や施工技術を習得しています。
認定施工店以外では、アステックペイントの塗料を正規ルートで入手することが難しく、万が一入手できたとしても、メーカーの保証が受けられない可能性があります。また、製品知識や施工ノウハウが不足している場合、塗料本来の性能が発揮されず、早期の不具合に繋がるリスクも高まります。
認定施工店かどうかは、アステックペイントの公式サイトで検索するか、直接業者に確認することで確かめられます。必ず認定施工店の中から業者を選ぶようにしましょう。
施工実績と口コミ・評判のチェック
認定施工店であることは前提として、次にその業者のアステックペイント製品における施工実績を確認しましょう。多くの実績がある業者は、それだけ経験が豊富で、様々な状況に対応できる技術力を持っている可能性が高いです。業者のウェブサイトで施工事例を確認したり、直接問い合わせてみましょう。特に、ご自身の家と似たような条件(建物の種類、外壁材、築年数など)での施工事例があれば参考になります。
合わせて、実際にその業者でアステックペイントの塗装工事を行った人の口コミや評判も重要な判断材料です。インターネット上の口コミサイトや、地域での評判などを調べてみましょう。ただし、ネット上の情報は匿名性が高く、中には偏った意見や不確かな情報も含まれている可能性があるため、鵜呑みにしすぎず、あくまで参考程度に留めておくことが大切です。可能であれば、実際に施工を依頼した知人などから直接話を聞くのが最も信頼できます。
良い口コミだけでなく、悪い口コミにも目を通し、その内容が自分にとって許容できる範囲のものか、業者の対応に問題はなかったかなどを冷静に判断しましょう。
見積もり内容の比較と詳細な説明の確認
アステックペイントでの外壁塗装を検討する際は、必ず複数の認定施工店から相見積もりを取ることを強くおすすめします。 1社だけの見積もりでは、その価格や内容が適正かどうかを判断するのが難しいからです。複数の見積もりを比較することで、おおよ目の費用相場を把握でき、不当に高額な請求や、逆に安すぎる(手抜き工事の可能性がある)見積もりを見抜くことができます。
見積もりを比較する際は、単に総額だけでなく、各項目の内訳(塗料名、塗装面積、単価、足場代、高圧洗浄費、下地処理費、諸経費など)が明確に記載されているかを確認しましょう。 「一式」といった曖昧な記載が多い見積もりは注意が必要です。
また、見積もり提出時には、担当者から工事内容や使用する塗料について、専門用語を避け、分かりやすい言葉で詳細な説明があるかも重要なポイントです。 こちらの質問に対して丁寧に答えてくれるか、メリットだけでなくデメリットもきちんと説明してくれるかなど、コミュニケーションの取りやすさも確認しましょう。信頼できる業者は、顧客の不安や疑問に真摯に対応してくれるはずです。
保証内容とアフターフォロー体制の確認
外壁塗装は工事が終わればそれで終わりではありません。万が一、施工後に不具合が発生した場合に備えて、しっかりとした保証制度とアフターフォロー体制が整っているかを確認することが非常に重要です。
アステックペイントでは、塗料メーカーとしての製品保証に加えて、施工店独自の工事保証が付く場合があります。 保証期間はもちろんのこと、どのような不具合が保証の対象となるのか、免責事項は何かなど、保証内容の詳細を契約前に必ず書面で確認しましょう。口約束ではなく、書面で保証書を発行してもらうことが大切です。
また、定期点検の実施など、アフターフォロー体制が充実しているかも確認ポイントです。施工後も気にかけてくれる業者であれば、安心して任せることができます。保証やアフターフォローの内容は業者によって異なるため、複数の業者を比較検討する際に、これらの点も忘れずにチェックしましょう。
よくある質問

アステックペイントに関して、多くの方が疑問に思う点をQ&A形式でまとめました。塗料選びや業者選びの参考にしてください。
アステックペイントの耐久年数はどのくらいですか?
アステックペイントの塗料の耐久年数は、製品の種類やグレードによって異なりますが、一般的に10年~20年以上とされています。 例えば、主力製品であるEC-5000PCMシリーズは15年以上の耐用年数が期待でき、超低汚染リファインシリーズのシリコン系(1000Si-IRなど)で15~18年程度、フッ素系(1000MF-IRなど)では20年以上の耐候性を持つものもあります。 無機ハイブリッド系の塗料では、さらに長い耐久性が期待できる製品もあります。
ただし、これらはあくまで期待耐用年数であり、建物の立地条件(日当たり、湿度など)、気候、下地の状態、施工品質などによって実際の耐久年数は変動します。 定期的なメンテナンスを行うことで、塗料の性能をより長く維持することができます。
アステックペイントの塗料はひび割れに強いですか?
はい、アステックペイントの塗料、特にEC-5000PCMシリーズに代表されるピュアアクリル塗料は、ひび割れ(クラック)に対して非常に強いという特徴があります。 これらの塗料は600%以上という驚異的な伸縮性を持ち、建物の動きや振動、温度変化による素材の伸縮に塗膜が追従します。 これにより、外壁表面にひび割れが発生しても、塗膜が伸びて水の浸入を防ぎ、建物の躯体を保護する効果が期待できます。
特に、モルタル外壁のようなひび割れが起こりやすい素材や、地震による影響が心配される地域では、この高い伸縮性は大きなメリットとなります。 アステックペイントは、窯業系サイディング専用のひび割れ補修材も提供しています。
アステックペイントの遮熱効果はどの程度期待できますか?
アステックペイントの遮熱塗料(製品名に「IR」が付くものや、スーパーシャネツサーモシリーズなど)は、太陽光に含まれる赤外線を効率よく反射することで、屋根や外壁の表面温度上昇を抑制する効果が期待できます。 これにより、室内の温度上昇をある程度抑えることができ、夏場の冷房負荷軽減や光熱費削減に繋がる可能性があります。
メーカーの資料によると、遮熱塗料を塗装することで、屋根の表面温度を最大で20~30℃、室内温度を3~5℃程度低下させる効果が示されている場合もあります。 ただし、遮熱効果の程度は、建物の構造(断熱性能など)、窓の大きさや方角、屋根の色、地域の気候条件などによって大きく左右されます。 必ずしも全ての建物で同様の効果が得られるわけではないことを理解しておく必要があります。
アステックペイントの色選びで注意することはありますか?
アステックペイントは豊富なカラーバリエーションがありますが、色選びで後悔しないためにはいくつかの注意点があります。
まず、小さな色見本だけでなく、できるだけ大きな面積で色を確認することが重要です。小さな見本と実際に壁全体に塗った場合とでは、色の印象が大きく異なることがあります。可能であれば、A4サイズ以上の塗り板サンプルを用意してもらい、屋外の自然光の下で、時間帯を変えながら確認しましょう。また、実際にその色で塗装された建物の事例を見せてもらうのも良い方法です。
次に、周囲の景観との調和も考慮しましょう。個性的すぎる色は、近隣の住宅とのバランスが悪く見えたり、飽きがきたりする可能性があります。景観ガイドラインが定められている地域では、使用できる色に制限がある場合もあります。
また、汚れの目立ちやすさも色によって異なります。一般的に、真っ白や真っ黒、濃い原色系の色は汚れが目立ちやすい傾向にあります。中間色や淡い色は比較的汚れが目立ちにくいと言われています。アステックペイントには人気の色ランキングなどもありますので、参考にしてみるのも良いでしょう。
遮熱効果を期待する場合は、淡い色の方が反射率が高く、遮熱効果が高まる傾向にあります。濃い色は熱を吸収しやすいため、遮熱効果は相対的に低くなります。
アステックペイントの施工はどの業者に頼めばいいですか?
アステックペイントの施工は、必ずアステックペイントの認定施工店に依頼してください。 認定施工店は、アステックペイントの製品知識や施工技術に関する研修を受けており、塗料の性能を最大限に引き出すための適切な施工が期待できます。
認定施工店を選ぶ際には、以下の点を確認しましょう。
- アステックペイント製品の施工実績が豊富か
- 見積もり内容が詳細で分かりやすいか
- こちらの質問や要望に丁寧に対応してくれるか
- 保証内容やアフターフォローがしっかりしているか
- 口コミや評判が良いか
複数の認定施工店から相見積もりを取り、価格だけでなく、提案内容や担当者の対応などを総合的に比較して、信頼できる業者を選びましょう。
アステックペイントのメリットとデメリットは何ですか?
アステックペイントの主なメリットとデメリットは以下の通りです。
メリット:
- 高い耐久性: 長期間建物を保護します。
- 優れた防水性・伸縮性: ひび割れに強く、雨水の浸入を防ぎます。
- 遮熱効果: 室温上昇を抑え、省エネに貢献する可能性があります。
- 防カビ・防藻性: 美観を長持ちさせます。
- 豊富なラインナップとカラーバリエーション: ニーズに合わせた選択が可能です。
- メーカー保証が付く場合がある: 安心感があります。
- 直販体制による品質管理: 塗料の品質や施工水準の維持が期待できます。
デメリット:
- 価格が高い: 初期費用が他の塗料より高めになる傾向があります。
- 一部の塗料で汚れやすい: 特に弾性塗料は注意が必要です(低汚染タイプもあり)。
- 施工業者の技術力に左右される: 認定施工店選びが重要です。
- 乾燥時間が長い場合がある: 工期に影響する可能性があります。
- 艶ありしかない製品がある: 仕上がりの好みが分かれる場合があります。
- 加盟店でしか扱えない: 業者選定の選択肢が限られることがあります。
これらのメリット・デメリットを総合的に比較し、ご自身の状況や要望に合っているかを判断することが大切です。
まとめ

- アステックペイントは高機能塗料で、「やばい」は誤解も多い。
- 高い耐久性、防水性、遮熱性が大きなメリット。
- 価格が高め、一部汚れやすい点がデメリット。
- EC-5000PCMは伸縮性、リファインは低汚染性が特徴。
- 認定施工店選びが非常に重要。
- 施工実績、見積もり、保証内容をしっかり確認。
- 耐久年数は10年~20年以上が目安。
- ひび割れに強く、特にモルタル外壁に適する。
- 遮熱効果は建物の状況により異なる。
- 色見本は大きな面積で、自然光下で確認。
- 周囲との調和、汚れの目立ちにくさも考慮。
- 初期費用は高いが、長期的な費用対効果も考慮。
- 複数の認定店から相見積もりを取ることが必須。
- メリット・デメリットを理解し、最適な選択を。
- 疑問点は業者にしっかり確認することが大切。