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アブラムシ対策に竹酢液は効果あり?正しい使い方と希釈倍率を徹底解説!

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アブラムシ対策に竹酢液は効果あり?正しい使い方と希釈倍率を徹底解説!
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大切に育てている家庭菜園の野菜や、お庭のきれいな花に、びっしりとついたアブラムシ…。見つけた瞬間に、思わずため息が出てしまいますよね。農薬はあまり使いたくないけれど、手で取るのも大変だし、どうしたらいいの?と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。そんなあなたに試してほしいのが、自然由来の資材「竹酢液(ちくさくえき)」です。本記事では、アブラムシ対策における竹酢液の効果から、正しい使い方、高品質な製品の選び方まで、あなたの疑問をすべて解決します。

目次

アブラムシに竹酢液は本当に効くの?気になる効果を解説

アブラムシに竹酢液は本当に効くの?気になる効果を解説

「竹酢液がアブラムシに効くって聞くけど、本当なの?」と半信半疑の方もいるかもしれません。結論から言うと、竹酢液はアブラムシ対策に一定の効果が期待できます。ただし、市販の殺虫剤のように、吹きかけた瞬間にアブラムシが全滅するような劇的な効果ではありません。竹酢液がどのようにアブラムシに作用するのか、そのメカニズムを正しく理解することが大切です。

この章では、竹酢液が持つアブラムシへの効果について、以下の3つのポイントから詳しく解説していきます。

  • 殺虫効果ではなく「忌避効果」がメイン
  • 植物の活性化による間接的な効果
  • 木酢液との違いは?

殺虫効果ではなく「忌避効果」がメイン

竹酢液の最も大きな効果は、殺虫ではなく「忌避(きひ)」、つまりアブラムシを寄せ付けにくくする効果です。 竹酢液は、竹炭を焼くときに出る煙を冷却して液体にしたもので、燻製のような独特の強い香りを持っています。 アブラムシはこの燻製臭を嫌うため、竹酢液を散布した植物には寄り付きにくくなるのです。

すでに大量発生してしまったアブラムシを完全に駆除する力は弱いですが、発生初期や予防段階で使うことで、大きな効果を発揮します。「アブラムシを見かけるようになったな」というタイミングで定期的に散布を始めるのがおすすめです。

植物の活性化による間接的な効果

竹酢液には、植物そのものを元気にする効果も期待できます。竹酢液に含まれる200種類以上もの有機成分が、土壌中の有用な微生物を増やし、土壌環境を改善してくれるのです。

土が豊かになると、植物は根から栄養を吸収しやすくなり、病害虫に負けない健康な株に育ちます。 人間でいえば、土壌という食生活を改善して、植物という体を健康にするイメージです。ひ弱な株よりも、がっしりとした健康な株の方がアブラムシの被害を受けにくいのは当然ですよね。このように、植物の抵抗力を高めることで、間接的にアブラムシの被害を防ぐ効果も期待できるのです。

木酢液との違いは?

園芸店などでは、竹酢液と並んで「木酢液(もくさくえき)」もよく販売されています。この2つの主な違いは、その名の通り原料です。

  • 竹酢液:竹を炭化させる際に出る煙から作られる。
  • 木酢液:木材(主に広葉樹)を炭化させる際に出る煙から作られる。

基本的な成分や効果は似ていますが、一般的に竹酢液の方が木酢液よりも殺菌作用がやや高いと言われています。 そのため、病気の予防も兼ねたい場合には竹酢液を選ぶという考え方もあります。ただし、製品の品質によっても効果は大きく変わるため、一概にどちらが優れているとは言えません。どちらもアブラムシの忌避効果は期待できるので、手に入りやすい方を使ってみるのが良いでしょう。


【基本編】アブラムシ対策に効果的な竹酢液の使い方

【基本編】アブラムシ対策に効果的な竹酢液の使い方

竹酢液の効果を最大限に引き出すには、正しい使い方をマスターすることが不可欠です。特に希釈倍率は非常に重要で、間違えると効果が出ないばかりか、植物を傷めてしまう可能性もあります。ここでは、誰でも簡単に実践できる基本的な使い方を、手順に沿って分かりやすく解説します。

この章で解説する内容は以下の通りです。

  • 準備するもの
  • 重要な希釈倍率!目的別の濃度
  • 散布の頻度とベストなタイミング
  • 散布するときのコツと注意点

準備するもの

まずは、竹酢液を散布するために必要な道具を揃えましょう。特別なものは必要なく、ほとんどがご家庭にあるものや、ホームセンター、100円ショップなどで手軽に揃えられます。

  • 竹酢液(原液):品質の良いものを選びましょう(選び方は後述します)。
  • スプレーボトル(霧吹き):植物に均一に散布できるものがおすすめです。
  • 計量カップや計量スプーン:正確に希釈するために必須です。
  • :水道水で問題ありません。

重要な希釈倍率!目的別の濃度

竹酢液を使う上で最も大切なのが希釈倍率です。原液は酸性が強く、そのまま使うと植物が枯れてしまう危険性があります。 必ず水で薄めてから使用してください。目的によって適切な濃度が異なりますので、以下を参考にしてください。

目的希釈倍率の目安具体例(水1リットルの場合)ポイント
アブラムシの予防・忌避300~500倍竹酢液 2~3ml最も基本的な使い方。定期的な散布で効果を持続させます。
発生初期の駆除100~200倍竹酢液 5~10ml濃度が濃い分、効果は高まりますが、植物への負担も大きくなります。使用前に必ず目立たない部分で試しましょう。
土壌改良50~400倍竹酢液 2.5~20ml株元にジョウロなどで散布します。植物の生育を助け、健康な土壌を作ります。

初めて使う場合は、まずは薄めの濃度(500倍程度)から試してみることをおすすめします。

散布の頻度とベストなタイミング

希釈した竹酢液は、一度散布すれば終わりではありません。効果を持続させるためには、定期的な散布が必要です。

  • 散布の頻度週に1回程度を目安に散布するのが効果的です。 アブラムシの発生が多い時期(春と秋)は、少し頻度を上げて週に2回程度にしても良いでしょう。
  • 散布のタイミング:散布に最適なのは、よく晴れた日の午前中です。日中の強い日差しの中で散布すると、葉に残った液体がレンズの役割をして葉焼けを起こすことがあります。また、夕方以降や雨の前に散布すると、せっかくの成分が乾く前に流れてしまい、効果が薄れてしまうので避けましょう。

散布するときのコツと注意点

最後に、散布する際のちょっとしたコツと、必ず守ってほしい注意点をお伝えします。

  • 葉の裏表にまんべんなく:アブラムシは葉の裏側に隠れていることが多いです。葉の表面だけでなく、葉の裏や新芽、茎の付け根など、アブラムシが潜んでいそうな場所にまでしっかりとスプレーすることが重要です。
  • 濃度は厳守する:「効果を高めたいから」と自己判断で濃度を濃くするのは絶対にやめましょう。 植物がダメージを受け、最悪の場合枯れてしまう原因になります。
  • パッチテストを行う:初めて竹酢液を使う植物には、いきなり全体に散布するのではなく、まずは葉の1~2枚にだけスプレーして、1日ほど様子を見る「パッチテスト」を行いましょう。変色などの異常がなければ、全体に散布します。
  • 近隣への配慮:竹酢液には独特の燻製臭があります。 ベランダガーデニングなどで使用する際は、風向きに注意し、洗濯物などに匂いがつかないよう配慮しましょう。

【応用編】竹酢液の効果を高める使い方と他の対策

【応用編】竹酢液の効果を高める使い方と他の対策

基本的な使い方をマスターしたら、次は応用編です。竹酢液の効果をさらに高める工夫や、竹酢液だけでは対応しきれない場合の他の対策を知っておくことで、アブラムシ対策はより万全になります。ここでは、一歩進んだ活用法をご紹介します。

この章でご紹介する応用テクニックは以下の通りです。

  • 展着剤を混ぜて効果アップ
  • ニンニクや唐辛子を漬け込む
  • 竹酢液が効かない…そんな時の他の無農薬対策
  • 最終手段!おすすめの市販薬剤

展着剤を混ぜて効果アップ

植物の葉の表面は、水を弾く性質を持っていることがあります。せっかく竹酢液をスプレーしても、葉の上で水滴になってコロコロと転がり落ちてしまっては、効果が半減してしまいます。そこで役立つのが「展着剤(てんちゃくざい)」です。

展着剤は、液体の表面張力を弱め、葉の表面に薬剤が濡れ広がるように付着させる役割があります。市販の園芸用展着剤もありますが、ご家庭にある無添加の石鹸や食器用洗剤をほんの数滴、希釈した竹酢液に混ぜるだけでも代用できます。これにより、竹酢液の成分が葉にしっかりと留まり、忌避効果の持続性が高まります。

ニンニクや唐辛子を漬け込む

アブラムシは、竹酢液の燻製臭だけでなく、ニンニクの刺激臭や唐辛子のカプサイシンも嫌います。 この性質を利用して、竹酢液の忌避効果をさらにパワーアップさせることができます。

やり方は簡単。竹酢液の原液に、潰したニンニク数片や、種を取り除いた唐辛子を数本漬け込み、1週間~1ヶ月ほど冷暗所で寝かせるだけです。この特製竹酢液を、基本の使い方と同じように水で希釈して散布します。より強力なアブラムシよけとして効果を発揮してくれるでしょう。

竹酢液が効かない…そんな時の他の無農薬対策

アブラムシが大量に発生してしまった場合や、竹酢液への耐性ができてしまった場合には、他の無農薬対策と組み合わせるのが効果的です。

  • 牛乳スプレー:牛乳と水を1:1で混ぜたものをスプレーします。牛乳が乾くときに膜を作り、アブラムシを窒息させる効果があります。 散布後、牛乳が乾いたら水で洗い流さないと腐敗して悪臭の原因になるので注意が必要です。
  • 天敵の活用:アブラムシの天敵であるテントウムシやヒラタアブなどを味方につける方法です。 近くにカラスノエンドウなどの雑草を残しておくと、天敵が集まりやすくなります。
  • 粘着テープで物理的に除去:セロハンテープやガムテープを手に巻き付け、アブラムシをペタペタと貼り付けて取り除く、原始的ですが確実な方法です。 植物を傷つけないように優しく行いましょう。

最終手段!おすすめの市販薬剤

どうしても無農薬では手に負えないほどアブラムシが大発生してしまった場合は、市販の薬剤に頼るのも一つの手です。大切な植物を守るためには、時には割り切りも必要です。

家庭園芸用として人気が高いのは「ベニカXファインスプレー」などの薬剤です。 これらはアブラムシだけでなく、うどんこ病などの病気にも効果がある製品が多く、1本持っておくと安心です。使用する際は、必ず製品のラベルに記載されている使用方法や対象植物、使用回数を守って、正しく安全に使いましょう。

失敗しない!高品質な竹酢液の選び方

失敗しない!高品質な竹酢液の選び方

「竹酢液」と一口に言っても、その品質は製造方法などによって大きく異なります。せっかく使うなら、効果が高く安全なものを選びたいですよね。ここでは、ホームセンターやインターネットで竹酢液を購入する際に、失敗しないための選び方のポイントを3つご紹介します。

高品質な竹酢液を見分けるためのチェックポイントは以下の通りです。

  • 色と透明度をチェック
  • pH値を確認する
  • 静置・蒸留などの精製方法
  • 信頼できる販売会社から購入しよう

色と透明度をチェック

まず一番わかりやすいのが、液体の色と透明度です。高品質な竹酢液は、不純物が少なく、透き通ったきれいな色をしています。

  • 良い竹酢液:明るい黄褐色や赤褐色で、光にかざすと向こう側が透けて見えるほど透明度が高い。 ビールやワインのような澄んだ色合いが目安です。
  • 避けるべき竹酢液:黒っぽく濁っていたり、油のようなものが浮いていたりするものは、精製が不十分で有害なタール分が多く含まれている可能性があります。

ただし、商品を薄めて販売している場合もあるため、色だけで判断するのは難しい側面もあります。あくまで一つの目安として考えましょう。

pH値を確認する

竹酢液は、主成分である酢酸によって酸性を示します。製品のパッケージに記載があれば、pH(ペーハー)値も確認してみましょう。

標準的な竹酢液のpH値は2.5~3.5程度です。 これよりも極端に酸性が強かったり、逆に中性に近かったりするものは、品質が安定していないか、何らかの調整が加えられている可能性があります。

静置・蒸留などの精製方法

竹炭を焼いた際に出る煙を冷やして採取したばかりの液体(粗竹酢液)には、植物に有害なタール分などが多く含まれています。 これらを取り除く「精製」という工程が、竹酢液の品質を大きく左右します。

  • 静置法:採取した液体を長期間(半年~1年以上)タンクなどで静かに置いておき、タール分を沈殿させて上澄みだけを取り出す方法。
  • 蒸留法:液体を加熱し、一度蒸気にしてから再び冷却して液体に戻す方法。 不純物をより効果的に取り除くことができ、安全性が高いとされています。特に、肌に触れる可能性がある用途(入浴剤など)では蒸留されたものがおすすめです。

どのような方法で精製されているか、商品説明をよく確認しましょう。

信頼できる販売会社から購入しよう

最終的には、信頼できるメーカーや販売会社から購入するのが一番安心です。長年の販売実績がある会社や、製造方法、原料の産地などを詳しく公開している会社は、品質管理がしっかりしている可能性が高いです。

例えば、以下のような会社は竹製品の専門店として知られており、高品質な竹酢液を取り扱っています。

  • 虎斑竹専門店 竹虎:土窯や製法にこだわった高品質な竹酢液を販売しています。
  • 竹の恵:自社で製造した竹酢液を原液や蒸留液として販売しています。
  • 健カンパニー:バーベキュー用の炭などと共に、様々な種類の竹酢液・木酢液を販売しています。

レビューや口コミも参考にしながら、信頼できる製品を選びましょう。

【Q&A】アブラムシと竹酢液に関するよくある質問

【Q&A】アブラムシと竹酢液に関するよくある質問

竹酢液はうどんこ病にも効きますか?

はい、効果が期待できます。竹酢液は、うどんこ病の菌に対しても抑制効果があると言われています。 特に、病気の発生初期段階で散布するのが効果的です。研究によっては、50倍程度に薄めた竹酢液で効果が見られたという報告もありますが、まずは植物への影響を考慮し、200~300倍程度の薄めの濃度から試してみるのが安全でしょう。

ペットや子供がいても安全ですか?

適切に希釈して使用すれば、基本的にペットやお子さんがいるご家庭でも安全に使うことができます。 竹酢液は自然由来の成分ですが、原液は酸性が強く刺激があるため、お子さんやペットの手の届かない場所で保管し、誤飲などには十分注意してください。より安全性を重視するなら、不純物が少ない「蒸留竹酢液」を選ぶのがおすすめです。

竹酢液の匂いはきついですか?

はい、燻製のような独特の強い香りがあります。 この香りが害虫を遠ざける効果の一因でもあります。人によっては「懐かしい良い香り」と感じることもありますが、苦手な方もいるかもしれません。ベランダや隣家と近い場所で使用する際は、風向きに注意し、洗濯物などに匂いが移らないよう配慮することが大切です。

野菜などの食用作物に使っても大丈夫ですか?

はい、使用できます。竹酢液は農薬取締法で定められた農薬ではありませんが、植物や土壌の活性化、病害虫の忌避を目的として広く使われています。ただし、匂いが収穫物に移る可能性も考えられるため、収穫が近い野菜への散布は避けた方が無難です。使用する場合は、収穫の1~2週間前には散布を終えるようにしましょう。

竹酢液の保存方法と使用期限は?

竹酢液は直射日光を避け、涼しい場所で密栓して保管してください。 品質が安定している製品であれば、数年間は問題なく使用できますが、明確な使用期限が定められているわけではありません。長期間保管したものは、色が濃くなったり、底に沈殿物が増えたりすることがあります。使用する前に、色や匂いに異常がないか確認し、少しでもおかしいと感じたら使用を控えるようにしましょう。

まとめ

まとめ
  • 竹酢液は殺虫ではなく、燻製臭による「忌避効果」がメインです。
  • 植物を健康にし、病害虫への抵抗力を高める間接的な効果もあります。
  • 使用する際は、目的(予防・駆除・土壌改良)に応じて正しく希釈します。
  • 予防なら300~500倍、発生初期なら100~200倍が目安です。
  • 散布は晴れた日の午前中に行い、葉の裏表にしっかりかけましょう。
  • 濃度を濃くしすぎると、植物を傷める危険性があるので厳守してください。
  • 展着剤代わりの石鹸水や、ニンニク・唐辛子を混ぜると効果が高まります。
  • 竹酢液で手に負えない場合は、牛乳スプレーや天敵の利用も有効です。
  • 高品質な竹酢液は、色が澄んだ黄褐色~赤褐色で透明度が高いです。
  • 精製方法(静置・蒸留)を確認し、信頼できる販売元から購入しましょう。
  • うどんこ病の初期段階にも効果が期待できます。
  • ペットや子供がいる家庭でも使えますが、原液の管理には注意が必要です。
  • 独特の匂いがあるため、近隣への配慮を忘れないようにしましょう。
  • 食用作物にも使えますが、収穫間際の散布は避けるのが無難です。
  • 保管は冷暗所で行い、長期間経ったものは状態を確認してから使用します。
アブラムシ対策に竹酢液は効果あり?正しい使い方と希釈倍率を徹底解説!

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