新型コロナで体に熱がこもる原因と対処法:発熱しないのに熱い時の不安を解消

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新型コロナで体に熱がこもる原因と対処法:発熱しないのに熱い時の不安を解消
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体温計で測っても熱はないのに、なぜか体が熱っぽい、内側から熱がこもっているように感じる。そんな経験はありませんか?特に新型コロナウイルス感染症が流行する中、「これってコロナの症状?」と不安に感じる方も少なくないでしょう。本記事では、新型コロナウイルス感染症と「体に熱がこもる」という感覚の関係性、その原因や自宅でできる対処法、そして医療機関を受診すべき目安について詳しく解説します。

あなたの不安を少しでも和らげ、適切な対応ができるよう、ぜひ最後までお読みください。

目次

新型コロナで体に熱がこもる感覚はなぜ起こる?

新型コロナで体に熱がこもる感覚はなぜ起こる?

新型コロナウイルスに感染すると、様々な症状が現れますが、中には「体が熱い」と感じるものの、体温計ではそれほど高熱ではないというケースも少なくありません。この「熱がこもる」感覚は、単なる発熱とは異なる複雑なメカニズムが関係しています。

「熱がこもる」と「発熱」の違いを理解する

一般的に「発熱」とは、体温計で測定した体温が平熱よりも高い状態を指します。多くの医療機関では37.5℃以上を発熱の目安としています。しかし、「体に熱がこもる」という感覚は、必ずしも体温計の数値と一致するわけではありません。これは医学的には「うつ熱」とも呼ばれ、体内で作られた熱がうまく体外に放出されず、体内に留まっている状態を指します。

新型コロナウイルスに感染すると、私たちの体はウイルスと戦うために免疫システムを活性化させます。この免疫反応の過程で、体内で様々な炎症物質が作られ、これが体温調節中枢に作用して体温を上昇させようとします。また、ウイルスを排除するために酵素の働きが活発になることで、体温が上がることもあります。 この一連の生体反応が、たとえ体温計の数値が低くても、体が熱っぽく感じる原因となるのです。

コロナ感染時に体に熱がこもりやすい理由

新型コロナウイルス感染症では、発熱が主な症状の一つですが、約18%の人が発熱を伴わずに感染しているという報告もあります。 また、37.3℃程度の微熱でも陽性となるケースも確認されています。 このように、必ずしも高熱が出なくても、体が熱いと感じることは十分にあり得るのです。

体に熱がこもりやすい理由としては、まず倦怠感やだるさが挙げられます。新型コロナ感染症では、「体が鉛のように重い」「起き上がるのも辛い」といった強い倦怠感を訴える方が多く、これが熱っぽさと同時に現れることがあります。 また、感染によるストレスや体調不良は、自律神経のバランスを乱しやすくします。

自律神経は体温調節にも深く関わっているため、そのバランスが崩れると、体内の熱がうまく放散されずにこもりやすくなるのです。 さらに、特に夏場などでは、感染予防のためにマスクを着用することで、マスク内に湿気がこもり、脳の温度が上がりやすくなることも、熱っぽさを感じる一因となる可能性があります。


コロナによる体の熱っぽさ、いつまで続く?後遺症の可能性

コロナによる体の熱っぽさ、いつまで続く?後遺症の可能性

新型コロナウイルス感染症による体の熱っぽさは、感染の急性期だけでなく、回復後も続くことがあります。特に長引く場合は、後遺症の可能性も考慮に入れる必要があります。

感染初期から回復期に見られる熱のこもり

新型コロナウイルス感染症の急性期には、発熱や喉の痛み、咳といった症状とともに、体が熱っぽいと感じることがよくあります。これは体がウイルスと戦っている証拠であり、免疫反応が活発になっているためです。発熱は通常3~4日程度で徐々に下がっていくことが多いですが、個人差が大きく、微熱で済む方や全く発熱しない方もいます。

たとえ体温計の数値が正常範囲内であっても、倦怠感や全身のだるさと共に熱っぽさを感じることは、感染初期の症状として珍しくありません。

回復期に入っても、すぐに熱っぽさが消えるとは限りません。特に、感染後に回復に向かっている時期に微熱が長引く場合は、後遺症の可能性も考えられます。 体内の炎症が完全に収まっていない、あるいは自律神経の乱れが続いていることなどが原因として挙げられます。

コロナ後遺症としての微熱や熱感

新型コロナウイルス感染症から回復した後も、様々な症状が長期間にわたって続くことがあり、これらは「コロナ後遺症(ロングコビッド)」と呼ばれています。後遺症としてよく見られる症状の一つに、微熱や熱感が挙げられます。 具体的には、平熱から0.2~0.5℃ほど体温が上昇する微熱が続く方が多いとされています。

この微熱は、感染から療養期間が終わった後に新たに出現する場合や、急性期から続いている場合など、現れ方は様々です。症状の程度も変動し、一度治まった後に再び出現することもあります。 個人差はありますが、微熱は数週間で治まることもあれば、5ヶ月以内には半数以上が改善を自覚するものの、1年以上持続するケースも報告されています。

コロナ後遺症による微熱は、倦怠感や嗅覚・味覚障害、咳など他の後遺症と同時に現れることも多く、日常生活に支障をきたすこともあります。 長引く微熱や熱感に悩まされている場合は、医療機関での相談を検討することが大切です。

熱中症や風邪との見分け方:体に熱がこもる症状の判別

熱中症や風邪との見分け方:体に熱がこもる症状の判別

体に熱がこもる症状は、新型コロナウイルス感染症だけでなく、熱中症や一般的な風邪でも見られます。それぞれの特徴を理解し、適切に判別することが重要です。

熱中症とコロナの症状の違い

熱中症と新型コロナウイルス感染症は、初期症状が似ているため、見分けが難しいことがあります。しかし、発症のきっかけや特徴的な症状に違いがあります。

  • 熱中症:高温多湿の環境に長時間いた時や、水分補給が不足している時に発症しやすいのが特徴です。屋外での活動後や、エアコンのない室内で過ごした後に症状が現れることが多いでしょう。主な症状は、頭痛、倦怠感、めまい、吐き気、手足のしびれ、筋肉のけいれん、大量の発汗、そして重症化すると意識障害や高体温(40℃を超えることも)が見られます。喉の痛みや咳といった呼吸器症状はほとんど見られないのが大きな違いです。
  • 新型コロナウイルス感染症:人混みの多い場所や、感染者との接触があった場合に発症しやすい傾向があります。喉の痛み(特に「カミソリを飲み込んだような」と表現される強い痛み)、咳、発熱、倦怠感、頭痛などが主な症状です。 意識障害や異常な発汗は熱中症で多く見られる症状であり、喉の痛みや咳があればコロナを疑う目安になります。

環境要因が強く関わる熱中症に対し、新型コロナはウイルス感染が原因であるため、発症の背景が異なります。症状が出始めた状況を振り返ることが、見分けるための大切なコツです。

風邪やインフルエンザとの違い

新型コロナウイルス感染症は、一般的な風邪やインフルエンザとも症状が似ているため、区別が難しいことがあります。

  • 風邪:発熱や体の倦怠感とともに、喉の痛み、咳、鼻水がほぼ同じ程度で同時に現れることが多いです。通常、2~3日程度の休養で症状が改善に向かうのが一般的です。
  • インフルエンザ:急な高熱、関節痛や筋肉痛、強い倦怠感が特徴的です。喉の痛みや咳も伴いますが、全身症状が強く出やすい傾向があります。
  • 新型コロナウイルス感染症:現在の流行株(例:ニンバス株)では、特に強い喉の痛みが特徴として挙げられます。 発熱は高熱になることもありますが、微熱で済む場合や、全く発熱しないこともあります。 倦怠感は非常に強く、回復後も数週間続くことがあります。 また、症状が続く期間も、風邪が3日程度でピークを過ぎるのに対し、コロナの場合は7日前後続くことがあります。

症状だけでこれらを完全に区別することは困難であり、特に不安な場合は医療機関での検査が最も確実な方法です。

新型コロナで体に熱がこもる時の自宅でできる対処法

新型コロナで体に熱がこもる時の自宅でできる対処法

新型コロナウイルス感染症で体に熱がこもる感覚がある場合、自宅でできる対処法を知っておくと、つらい症状を和らげる助けになります。無理せず、体を休めることを最優先に考えましょう。

体を冷やすコツと水分補給の重要性

体に熱がこもっていると感じたら、体を冷やすことが症状緩和につながります。効果的な冷却方法としては、首の周り、脇の下、鼠径部(足の付け根)など、太い血管が通っている場所を冷たいタオルや保冷剤で冷やすのがおすすめです。 また、薄着にして熱が体外へ放散されやすいように工夫しましょう。 室温は、脳にとって最適な温度とされる22~24℃を目安に、エアコンなどで涼しく保つことが大切です。

水分補給も非常に重要です。発熱時は普段よりも多くの水分が必要となり、脱水状態になると体温調節がさらに難しくなります。 喉が渇いていなくても、意識的にこまめに水分を摂るように心がけましょう。水だけでなく、経口補水液などで塩分やミネラルも補給すると、より効果的です。 体内の水分バランスを適切に保つことは、熱のこもりを解消し、回復を早めるための大切な進め方です。

自律神経を整える生活習慣

体に熱がこもる原因の一つに、自律神経の乱れが挙げられます。自律神経のバランスを整えることは、体温調節機能を正常に戻し、熱っぽさを和らげることにつながります。

まずは、十分な休息と睡眠を確保することが何よりも大切です。体が疲れていると自律神経も乱れやすくなるため、無理せず体を休ませましょう。また、軽いストレッチや深呼吸は、交感神経の興奮を抑え、副交感神経を優位にする助けとなります。 特に、ぬるめのシャワー(38℃前後)でリラックスするのもおすすめです。 カフェインやアルコールは交感神経を刺激し、熱のこもりを悪化させる要因となることがあるため、摂取を控えるようにしましょう。

栄養バランスの取れた食事も、体の回復力を高め、自律神経の安定に貢献します。 これらの生活習慣を見直すことで、体の内側から熱のこもりを解決するための助けとなるでしょう。

こんな時は医療機関へ:受診の目安と相談先

こんな時は医療機関へ:受診の目安と相談先

自宅での対処法を試しても症状が改善しない場合や、特定の症状が見られる場合は、速やかに医療機関を受診することが大切です。自己判断せずに、専門家の意見を求めるようにしましょう。

早めに受診すべき具体的な症状

新型コロナウイルス感染症が疑われる場合や、体に熱がこもる症状が続く際に、特に注意して早めに医療機関を受診すべき具体的な症状は以下の通りです。

  • 38度以上の高熱が続く場合
  • 強い息苦しさや呼吸困難を感じる場合
  • 強い倦怠感が続き、起き上がるのも辛い場合
  • 喉の痛みが非常に強く、唾を飲み込むのも困難な場合
  • 意識障害やけいれんが見られる場合
  • 胸の痛みや締め付け感がある場合
  • 水分が摂れない、脱水症状が疑われる場合
  • 高齢者や基礎疾患(糖尿病、心臓病、呼吸器疾患など)がある方、妊娠中の方で症状がある場合
  • 症状が4日以上続く、または症状が徐々に悪化していると感じる場合

これらの症状が見られる場合は、重症化のリスクがあるため、ためらわずに医療機関を受診してください。かかりつけ医や地域の相談窓口に連絡し、指示に従って受診を進めることが重要です。

コロナ後遺症が疑われる場合の相談先

新型コロナウイルス感染症から回復した後も、微熱や熱感、倦怠感などの症状が長期間続く場合は、コロナ後遺症の可能性があります。 後遺症は個人差が大きく、症状も多岐にわたるため、適切な診断と支援を受けることが大切です。

まずは、かかりつけ医に相談することから始めましょう。かかりつけ医がコロナ後遺症の診療に対応していない場合でも、専門の医療機関を紹介してくれることがあります。また、コロナ後遺症外来を設けている病院やクリニックも増えていますので、そうした専門外来を受診するのも一つの方法です。 オンライン診療を活用すれば、自宅にいながら医師に相談できるため、体調がすぐれない時でも気軽に受診できるでしょう。

症状が改善しない、日常生活に支障が出ていると感じる場合は、我慢せずに早めに相談し、適切な支援を受けてください。

よくある質問

体温計で熱がないのに体が熱いのはなぜですか?

体温計で熱がないのに体が熱いと感じる場合、それは「うつ熱」と呼ばれる状態である可能性があります。 新型コロナウイルス感染症では、ウイルスと戦うための免疫反応が活発になることで、体内で熱が作られます。しかし、自律神経の乱れや脱水などにより、その熱がうまく体外に放出されず、体内にこもってしまうことがあります。

そのため、体温計の数値は正常でも、主観的に熱っぽさを感じることがあるのです。

コロナで体が熱っぽい時、お風呂に入っても大丈夫ですか?

体が熱っぽい時に無理にお風呂に入るのは避けた方が良いでしょう。特に、発熱を伴っている場合や、倦怠感が強い場合は、体力を消耗し、症状を悪化させる可能性があります。もし入浴する場合は、ぬるめのシャワーで短時間にするなど、体に負担をかけないように注意してください。 体調が回復し、熱っぽさが落ち着いてからゆっくり入浴することをおすすめします。

熱がこもる感覚は、いつまで続けば心配すべきですか?

熱がこもる感覚が数日経っても改善しない、あるいは悪化していると感じる場合は、医療機関への相談を検討すべきです。特に、強い倦怠感や息苦しさ、喉の痛みなど他の症状を伴う場合、または基礎疾患がある方や高齢者の方は、早めに受診しましょう。 コロナ後遺症として微熱や熱感が数週間から数ヶ月続くケースもあるため、日常生活に支障が出るほど長引く場合は、専門医に相談することが大切です。

コロナ感染後、微熱が続くのは後遺症ですか?

新型コロナウイルス感染症から回復した後も微熱が続く場合、それはコロナ後遺症(ロングコビッド)の可能性が高いです。 平熱から0.2~0.5℃程度の体温上昇が特徴とされ、倦怠感やだるさなど他の後遺症と同時に現れることもあります。 微熱が1ヶ月以上続く、あるいは日常生活に影響が出ている場合は、医療機関のコロナ後遺症外来などで相談することをおすすめします。

熱中症とコロナの初期症状はどのように見分けられますか?

熱中症とコロナの初期症状は似ていますが、見分けるコツがあります。 熱中症は、高温多湿の環境にいたことがきっかけで発症し、喉の痛みや咳はほとんど見られません。めまい、立ちくらみ、大量の発汗、筋肉のけいれんなどが特徴です。 一方、コロナは感染が原因で、強い喉の痛み、咳、倦怠感が特徴的です。 発症の状況(環境か感染か)と、喉の痛みや咳の有無が重要な判別ポイントとなります。

まとめ

  • 新型コロナウイルス感染症では、体温計で測る「発熱」とは別に、主観的な「熱がこもる」感覚を覚えることがあります。
  • この熱のこもりは、免疫反応の活性化や自律神経の乱れ、倦怠感などが原因で起こり得ます。
  • 約18%の人が発熱なしでコロナに感染することもあり、微熱でも陽性となるケースがあります。
  • 回復後も微熱や熱感が続く場合は、コロナ後遺症(ロングコビッド)の可能性も考えられます。
  • コロナ後遺症による微熱は、数週間から1年以上続くこともあります。
  • 熱中症は高温環境が原因で、喉の痛みや咳は稀です。
  • コロナは喉の痛みや咳、強い倦怠感が特徴で、発症のきっかけが異なります。
  • 自宅で熱がこもる時の対処法として、体を冷やす、こまめな水分補給が有効です。
  • 室温を22~24℃に保ち、薄着で過ごすことも大切です。
  • 十分な休息、軽いストレッチ、深呼吸で自律神経を整えることも助けになります。
  • カフェインやアルコールの摂取は控えめにしましょう。
  • 38度以上の高熱、強い息苦しさ、倦怠感、喉の痛みがある場合は早めに医療機関を受診してください。
  • 基礎疾患がある方や高齢者は、特に注意が必要です。
  • コロナ後遺症が疑われる場合は、かかりつけ医や後遺症外来に相談しましょう。
  • オンライン診療も、体調が悪い時の相談先として有効です。
  • 自己判断せず、不安な時は専門家の意見を求めることが大切です。
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