高校受験を控えた皆さん、そして保護者の皆様、願書の準備は進んでいますか?書類作成の中でも意外と迷うのが「封筒の書き方」ではないでしょうか。「宛名はこれで合ってる?」「裏面は何を書くの?」「『願書在中』って必要?」など、細かい疑問がたくさん出てきますよね。この記事では、そんな高校受験の願書用封筒の書き方に関するあらゆる疑問を解消します!準備するものから、表面・裏面の具体的な書き方、郵送や持参時の注意点、さらには書き間違えた場合の対処法まで、図解や見本を交えながら分かりやすく徹底解説します。この記事を読めば、自信を持って願書を提出できるようになるはずです。合格への第一歩、まずは完璧な願書封筒の準備から始めましょう!
高校の願書提出は封筒から!最初に準備するものリスト
高校の願書を提出するにあたり、まず封筒そのものや筆記用具など、必要なものを揃えることから始めましょう。何気なく選んでしまうと、後で困ることもあるため、ポイントを押さえて準備することが大切です。ここでは、願書用封筒の選び方から、推奨される筆記用具、その他あると便利なアイテムまで、具体的にリストアップして解説します。
この章で解説する主な内容は以下の通りです。
- 適切な封筒の選び方(サイズ・色)
- 筆記用具は何を使う?(ペン・インクの色)
- その他必要なもの(切手・のり・定規など)
適切な封筒の選び方(サイズ・色)
願書を入れる封筒は、指定がない限り「角形2号(かくがたにごう)」サイズを選ぶのが一般的です。角形2号はA4サイズの書類を折らずにそのまま入れられる大きさ(240mm × 332mm)なので、大切な願書をキレイな状態で提出できます。受験する高校から封筒のサイズや種類について指定がある場合は、必ずその指示に従ってください。募集要項などをよく確認しましょう。
封筒の色は、白色の無地のものを選びましょう。茶封筒でも受け付けてもらえないわけではありませんが、正式な書類である願書には、よりフォーマルな印象を与える白色の封筒が適しています。また、中身が透けにくい厚手のものを選ぶと、個人情報保護の観点からも安心です。文房具店や100円ショップ、オンラインストアなどで購入できます。
筆記用具は何を使う?(ペン・インクの色)
願書の封筒に記入する際の筆記用具は、黒色の油性ボールペンまたは万年筆を使用するのが基本です。水性ボールペンやサインペンは、雨などで濡れた場合ににじんでしまう可能性があるため避けましょう。鉛筆やシャープペンシルは、こすれて消えてしまったり、改ざんを疑われたりする可能性があるため、絶対に使用しないでください。
ペンの太さについては、細すぎると読みにくく、太すぎると文字が潰れてしまうことがあります。0.7mm~1.0mm程度の太さが、読みやすく丁寧に記入できるためおすすめです。書き損じに備えて、同じ種類のペンを数本用意しておくと安心です。
その他必要なもの(切手・のり・定規など)
封筒と筆記用具以外にも、願書提出の準備にはいくつか必要なものがあります。まず、郵送で提出する場合は適切な料金の切手が必要です。料金不足は願書が返送されたり、最悪の場合受理されなかったりする原因になるため、必ず郵便局の窓口で重さを量ってもらい、正確な料金の切手を貼りましょう。簡易書留などで送る場合は、その分の料金も加算されます。
封筒を閉じる際には、液体のりまたはスティックのりを使用します。セロハンテープやホッチキスでの封緘は、剥がれてしまったり、他の郵便物を傷つけたりする可能性があるため避けましょう。また、宛名や「願書在中」の文字をまっすぐきれいに書くために、定規があると便利です。特に「願書在中」を囲む枠線は、定規を使って丁寧に引きましょう。その他、書き損じに備えて予備の封筒も用意しておくと、いざという時に慌てずに済みます。
【見本付き】高校の願書封筒 表面(宛名)の正しい書き方
封筒の表面(宛名面)は、願書が正確に届くために最も重要な部分です。郵便番号、住所、学校名、そして「願書在中」の記載など、一つ一つの項目を丁寧かつ正確に記入する必要があります。ここでは、それぞれの項目の正しい書き方と配置について、見本を示しながら詳しく解説します。書き損じがないよう、慎重に作業を進めましょう。
この章で解説する主な内容は以下の通りです。
- 郵便番号の書き方
- 住所の書き方(都道府県から正確に)
- 宛名の書き方(学校名・御中・様)
- 「願書在中」の書き方と位置
郵便番号の書き方
封筒表面の右上には、宛先の郵便番号を記入します。郵便番号枠がある封筒の場合は、枠内にアラビア数字(0, 1, 2…)で正確に記入しましょう。枠がない場合は、右上に直接記入します。その際、数字が読みやすいように、大きすぎず小さすぎない適切なサイズで、はっきりと書くことを心がけてください。
郵便番号は7桁です。ハイフン(-)の位置も間違えないように注意しましょう。郵便番号が不正確だと、配達の遅延や誤配の原因となる可能性があります。事前に高校の募集要項やウェブサイトで正しい郵便番号を確認しておくことが大切です。万が一、郵便番号が不明な場合は、郵便局のウェブサイトなどで調べることもできます。
住所の書き方(都道府県から正確に)
宛先の住所は、郵便番号の下、封筒の右側に縦書きで記入します。都道府県名から省略せずに、番地、建物名、部屋番号まで正確に記入しましょう。特に、学校名だけでは届かない場合があるため、所在地をきちんと記載することが重要です。漢数字(一、二、三…)を使用するのが一般的ですが、算用数字(1, 2, 3…)でも問題ありません。ただし、縦書きの場合は漢数字の方がバランスが取りやすいでしょう。
住所が長くなる場合は、2行になっても構いません。その際は、2行目の書き出しを1行目より少し下げて書くと、見た目が整い読みやすくなります。マンション名やビル名も正式名称で、階数や部屋番号まで正確に記載してください。文字の大きさは、宛名よりも少し小さめに書くとバランスが良いです。
宛名の書き方(学校名・御中・様)
宛名は封筒の中央に、住所よりも大きな文字で堂々と書きます。まず、学校の正式名称を正確に記入します。「〇〇高等学校」のように、略さずに書きましょう。学校名に続けて、学部や学科、入試課など、願書の提出先部署が指定されている場合は、それも忘れずに記載します。
学校名や部署名の後には、敬称をつけます。学校や部署といった組織宛の場合は「御中(おんちゅう)」を使用します。例えば、「〇〇高等学校 御中」や「〇〇高等学校 入試課 御中」となります。もし担当者名が分かっている場合は、「様」を使いますが、通常、願書の宛先は学校や部署になるため「御中」が一般的です。個人宛ではない場合に「様」を使うのは誤りなので注意しましょう。
「願書在中」の書き方と位置
封筒の表面左下には、赤色の油性ボールペンまたは赤色のサインペンで「願書在中(がんしょざいちゅう)」と縦書きで記入します。これは、封筒の中に重要な書類である願書が入っていることを示すための大切な記載です。文字の周りを同じく赤ペンで四角く囲むのが一般的です。この枠線は、定規を使って丁寧に引くと、きれいに仕上がります。
「願書在中」と書くことで、郵便局員や学校の担当者が他の郵便物と区別しやすく、迅速かつ適切に処理してもらう助けになります。もし赤ペンがない場合は、黒のボールペンで記入し、定規で四角く囲んでも構いませんが、可能であれば赤ペンを使用するのが望ましいです。この記載を忘れると、開封が遅れたり、他の郵便物に紛れてしまったりする可能性があるので、必ず記入しましょう。
【見本付き】高校の願書封筒 裏面(差出人)の正しい書き方
封筒の裏面には、差出人であるあなたの情報を正確に記入します。万が一、宛先不明で返送される場合や、学校側が差出人を確認する際に必要となる重要な情報です。表面と同様に、丁寧かつ正確に記入することを心がけましょう。ここでは、差出人の郵便番号、住所、氏名の書き方、そして封かん日や封じ方のマナーについて解説します。
この章で解説する主な内容は以下の通りです。
- 差出人の郵便番号・住所・氏名
- 封かん日(提出日)は必要?
- 封じ方とのり付け、「〆」マークの書き方
差出人の郵便番号・住所・氏名
封筒の裏面左下、または中央よりやや左下に、差出人の郵便番号、住所、氏名を縦書きで記入します。郵便番号は、封筒に枠があれば枠内に、なければ直接アラビア数字で記入します。住所は都道府県名から省略せずに、番地、建物名、部屋番号まで正確に記載しましょう。氏名は住所の左隣に、住所よりも少し大きめの文字で書くとバランスが良いです。
保護者ではなく、受験生本人の郵便番号、住所、氏名を記入するのが一般的です。ただし、学校から特に指示がある場合は、その指示に従ってください。例えば、保護者名を併記するよう指示がある場合もあります。文字は黒色の油性ボールペンまたは万年筆を使用し、はっきりと読みやすく書きましょう。
封かん日(提出日)は必要?
封筒の裏面左上に、封かん日(ふうかんび)を記入する場合があります。封かん日とは、封筒に封をした日付のことで、通常は願書を提出する日(郵送の場合は投函する日、持参の場合は持参する日)を記入します。必須ではありませんが、学校によっては記入を推奨している場合や、募集要項で指示されている場合もありますので、事前に確認しておくと良いでしょう。
記入する場合は、「令和〇年〇月〇日」のように漢数字で縦書きするのが一般的です。封かん日を記入することで、いつ準備された書類なのかが明確になります。特に指示がない場合でも、丁寧に作成している印象を与えるため、記入しておいても問題ありません。
封じ方とのり付け、「〆」マークの書き方
願書を入れた封筒は、液体のりまたはスティックのりを使って、フラップ(封筒のふたの部分)をしっかりと貼り付けます。のりの量が少なすぎると途中で剥がれてしまう可能性があり、多すぎると封筒が汚れたり、中の書類に影響が出たりすることがあるため、適量を均一に塗るようにしましょう。セロハンテープやホッチキスでの封緘は、剥がれやすい、他の郵便物を傷つける、見た目が良くないなどの理由から避けるのがマナーです。
封をしたら、フラップと封筒本体の境目に「〆(しめ)」または「封(ふう)」という封字を黒色のペンで書きます。「〆」は「締」の略字で、しっかりと封をしたことを示す印です。「封」も同様の意味で使われます。これにより、第三者によって開封されていないことを示す意味合いもあります。丁寧に書くことで、よりきちんとした印象を与えることができます。
高校の願書を郵送で提出する場合の重要ポイント
願書を郵送で提出する場合、ただポストに投函すれば良いというわけではありません。切手料金の確認、適切な郵送方法の選択、そして何よりも締切厳守が重要です。ここでは、郵送で願書を提出する際に押さえておくべき重要なポイントを具体的に解説します。これらのポイントを守ることで、願書が確実に、そして期限内に学校へ届くようにしましょう。
この章で解説する主な内容は以下の通りです。
- 切手料金はいくら?確認方法と注意点
- 普通郵便で大丈夫?簡易書留や特定記録郵便とは
- 郵送時のマナーと締切厳守のコツ
切手料金はいくら?確認方法と注意点
願書を郵送する際、最も注意すべき点の一つが切手料金です。料金が不足していると、願書が学校に届かずに返送されてしまったり、受取人である学校側が不足分を支払うことになったりする可能性があります。これは絶対に避けなければなりません。切手料金は、封筒のサイズと重さによって決まります。願書やその他の同封書類を含めた総重量を正確に把握する必要があります。
最も確実な方法は、郵便局の窓口に直接持ち込み、重さを量ってもらって正確な料金分の切手を貼付することです。自宅にキッチンスケールなどがあれば、おおよその重さを測ることもできますが、最終的には窓口で確認するのが安心です。また、募集要項に郵送方法や切手料金について記載がある場合もあるので、必ず確認しましょう。料金分の切手を貼ったら、剥がれないようにしっかりと貼り付けてください。
普通郵便で大丈夫?簡易書留や特定記録郵便とは
願書のような重要な書類を送る場合、普通郵便で送ることに不安を感じる方もいるでしょう。学校から特に指定がない場合は普通郵便でも問題ありませんが、より確実に届けたい、配達状況を確認したいという場合には、「簡易書留」や「特定記録郵便」を利用することを検討しましょう。
「簡易書留」は、引き受けから配達までの郵便物の送達過程を記録し、万が一、郵便物が壊れたり届かなかったりした場合に、原則として差出しの際お申し出のあった損害要償額の範囲内で、実損額を賠償してもらえます。また、配達時には受取人に手渡しで届けられ、受領印または署名をもらいます。料金は普通郵便の基本料金に加えて、簡易書留の料金がかかります。
一方、「特定記録郵便」は、郵便物の引き受けを記録するサービスです。配達状況をインターネット上で確認できますが、受取人の郵便受け箱への投函となり、損害賠償はありません。簡易書留よりも料金は安価です。どちらの方法を選ぶかは、学校の指示やご自身の安心感を考慮して決定しましょう。募集要項で郵送方法が指定されている場合は、必ずその指示に従ってください。
郵送時のマナーと締切厳守のコツ
願書を郵送する際には、いくつかのマナーと締切を守るためのコツがあります。まず、提出締切日を厳守することは絶対です。「締切日必着」なのか「締切日消印有効」なのかを募集要項で必ず確認しましょう。「必着」の場合は、その日までに学校に届いていなければなりません。「消印有効」の場合は、締切日の郵便局の消印が押されていれば、翌日以降に学校に届いても受理されます。
締切日間近になって慌てないように、余裕を持ったスケジュールで準備し、早めに投函することを心がけましょう。天候や郵便事情によって配達が遅れる可能性も考慮に入れると安心です。また、雨の日に投函する場合は、封筒が濡れないようにビニール袋に入れるなどの配慮をすると良いでしょう。ポストに投函する際は、収集時刻を確認し、確実にその日の収集に間に合うように投函することも大切です。
高校の願書を持参して提出する場合の注意点
高校によっては、願書を郵送ではなく持参して提出するよう指示される場合があります。また、郵送と持参のどちらかを選択できる場合もあります。持参する場合は、学校の担当者に直接手渡すことになるため、郵送とは異なる注意点があります。ここでは、願書を持参する際の受付日時の確認、適切な服装、そして提出時のマナーについて詳しく解説します。
この章で解説する主な内容は以下の通りです。
- 受付日時と場所の事前確認
- 持参時の服装と持ち物
- 提出時のマナーと心構え
受付日時と場所の事前確認
願書を持参する場合、まず最も重要なのは、受付日時と場所を正確に把握しておくことです。募集要項や学校のウェブサイトで、願書の受付期間、受付時間、提出場所(校舎のどの窓口かなど)を必ず確認しましょう。指定された日時以外に持参しても受け付けてもらえない可能性があります。特に、受付時間が午前中のみ、特定の曜日のみといったケースもあるため、注意が必要です。
また、事前に学校までの交通手段や所要時間も調べておき、時間に余裕を持って到着できるように計画を立てましょう。悪天候や交通機関の遅延なども考慮に入れておくと安心です。もし、やむを得ない事情で指定された日時に持参できない場合は、事前に学校に連絡し、指示を仰ぐようにしてください。
持参時の服装と持ち物
願書を持参する際の服装は、基本的に受験生本人が通っている中学校の制服が望ましいです。制服がない場合は、清潔感のある落ち着いた私服(ブレザーにシャツ、スラックスやスカートなど)を選びましょう。派手な服装やラフすぎる格好は避けるべきです。保護者が同伴する場合も、フォーマルな服装を心がけましょう。第一印象は大切です。
持ち物としては、提出する願書一式(封筒に入れた状態)、受験票(発行されている場合)、筆記用具、そして念のため印鑑(訂正が必要な場合などに備えて)などがあると安心です。また、学校から特に指示されている持ち物があれば、忘れずに持参しましょう。クリアファイルなどに書類をまとめておくと、折れたり汚れたりするのを防げます。
提出時のマナーと心構え
願書を持参して提出する際は、学校の担当者の方に失礼のないよう、丁寧な態度と言葉遣いを心がけることが大切です。受付窓口に着いたら、まず「〇〇中学校の〇〇(氏名)です。本日は願書を提出に参りました」と、はっきりとした声で挨拶と用件を伝えましょう。書類を渡す際は、両手で丁寧に差し出します。
担当者から何か指示や質問があった場合は、落ち着いて、はっきりと受け答えしましょう。提出が完了したら、「ありがとうございました」とお礼を述べて退室します。学校の敷地内では、騒いだり走り回ったりせず、静かに行動することもマナーの一つです。短い時間ではありますが、学校側に良い印象を持ってもらえるよう、節度ある行動を心がけてください。
もし願書の封筒を書き間違えたら?正しい訂正方法と対処法
どんなに注意していても、願書の封筒を書き間違えてしまうことは誰にでも起こり得ます。しかし、重要な書類であるため、間違えた場合の訂正方法には注意が必要です。ここでは、修正液や修正テープの使用可否、訂正印の使い方、そして最も確実な対処法である書き直しについて解説します。焦らず、適切な方法で対処しましょう。
この章で解説する主な内容は以下の通りです。
- 修正液や修正テープは使ってもいい?
- 訂正印の正しい使い方
- 書き直しが基本!予備の封筒は必要?
修正液や修正テープは使ってもいい?
願書の封筒を書き間違えた場合、原則として修正液や修正テープの使用は避けるべきです。これらの修正方法は、見た目が悪くなるだけでなく、剥がれてしまったり、改ざんを疑われたりする可能性があるため、正式な書類には不向きとされています。特に、宛名や学校名など、重要な部分の修正には絶対に使用しないようにしましょう。
ただし、学校によっては、軽微な修正であれば修正液や修正テープの使用を認めている場合もごく稀にあります。しかし、これはあくまで例外的なケースであり、基本的には使用不可と考えておくのが無難です。募集要項に訂正方法に関する記載がないか確認し、不明な場合は自己判断せず、新しい封筒に書き直すことを検討しましょう。
訂正印の正しい使い方
もし、やむを得ず訂正が必要で、かつ訂正印による修正が認められている場合(募集要項などで確認した場合)、正しい方法で訂正印を使用する必要があります。間違えた箇所に二重線を引き、その上または近くに正しい文字を記入します。そして、二重線を引いた箇所にかかるように、またはそのすぐ横に訂正印(通常は差出人の印鑑と同じもの)を押します。
しかし、願書の封筒において、訂正印での修正が推奨されることはほとんどありません。見た目も悪くなりがちですし、何箇所も訂正印があると、非常に印象が悪くなります。訂正印は、あくまで最終手段、あるいは内部書類などで用いられる方法であり、外部に提出する正式な書類、特に合否に関わる可能性のある願書では避けるべきです。
書き直しが基本!予備の封筒は必要?
願書の封筒を書き間違えてしまった場合の最も確実で推奨される対処法は、新しい封筒に一から書き直すことです。これが最もきれいで、学校側にも失礼がなく、間違いのない願書を提出できる方法です。そのため、願書用の封筒は、最初から数枚予備を用意しておくことを強くおすすめします。
書き損じは誰にでも起こりうることです。予備の封筒があれば、焦らずに落ち着いて新しい封筒に書き直すことができます。書き直す際は、同じ間違いを繰り返さないように、一度深呼吸をして、見本などをよく確認しながら、より一層慎重に記入しましょう。完璧な状態で提出することが、合格への第一歩です。
【提出前の最終確認】願書封筒のチェックリスト
願書の封筒を書き終え、いざ提出!その前に、必ず最終確認を行いましょう。小さなミスが、後で大きな問題につながることもあります。ここでは、提出前に必ずチェックしておきたい項目をリスト形式でまとめました。一つひとつ丁寧に確認し、万全の状態で願書を提出しましょう。
- 誤字脱字はないか?
- 学校名、住所、氏名など、全ての文字を指差し確認。特に漢数字や旧字体の間違いに注意。
- 郵便番号は正確か?
- 宛先、差出人ともに、正しい郵便番号が記載されているか再確認。
- 宛名の敬称は正しいか?
- 学校宛なら「御中」、担当者個人宛なら「様」になっているか。
- 「願書在中」の記載はあるか?
- 表面左下に赤字で「願書在中」と書かれ、四角で囲まれているか。
- 差出人情報は正確か?
- 裏面に自分の郵便番号、住所、氏名が正しく記載されているか。
- 必要な書類は全て封入したか?
- 願書本体の他に、調査書や写真など、同封すべき書類が全て揃っているか。入れ忘れがないか最終確認。
- 封はしっかりされているか?
- のりでしっかりと封がされており、途中で剥がれない状態か。「〆」マークは書いたか。
- 切手は貼ったか?(郵送の場合)
- 正しい料金の切手が、剥がれないようにしっかりと貼られているか。
- 提出方法と締切日は再確認したか?
- 郵送か持参か、締切日は「必着」か「消印有効」か、最終確認。
- 募集要項の指示通りになっているか?
- 封筒の種類、書き方、同封書類など、学校からの指示事項を全て満たしているか、募集要項を再度読み返す。
これらの項目を全てクリアしていれば、安心して願書を提出できるでしょう。最後の最後まで気を抜かず、丁寧な準備を心がけてください。
よくある質問|高校の願書 封筒の書き方Q&A
ここでは、高校の願書用封筒の書き方に関して、受験生や保護者の方々からよく寄せられる質問とその回答をまとめました。細かな疑問点を解消し、安心して願書準備を進めるためにお役立てください。
高校の願書の封筒はどれがいいですか?
A. 指定がない限り、A4サイズの書類が折らずに入る「角形2号(かくがたにごう)」の白色無地の封筒が一般的です。中身が透けにくい、ある程度厚みのあるものを選ぶと良いでしょう。文房具店や100円ショップ、オンラインストアなどで購入できます。学校から封筒のサイズや種類について指定がある場合は、必ずその指示に従ってください。
願書の封筒の宛名はなんと書けばいいですか?
A. 封筒の中央に、学校の正式名称を省略せずに書きます。「〇〇高等学校」のように記載し、その下に「入試課 御中」や「事務室 御中」など、提出先の部署名が分かれば併記します。組織宛の場合は敬称として「御中」を使用します。担当者個人名が宛先の場合は「様」を使いますが、願書の場合は「御中」が一般的です。
願書の封筒の裏には何を書けばいいですか?
A. 封筒の裏面左下、または中央よりやや左下に、差出人であるあなたの郵便番号、住所、氏名を縦書きで記入します。都道府県名から省略せず、建物名や部屋番号まで正確に記載しましょう。氏名は住所の左隣に、住所より少し大きめの文字で書くとバランスが良いです。また、左上に封かん日(提出日)を記入することもあります。
「願書在中」は何で書く?赤ペンがない場合は?
A. 表面の左下に、赤色の油性ボールペンまたは赤色のサインペンで「願書在中」と縦書きし、同じく赤ペンで四角く囲むのが一般的です。もし赤ペンがない場合は、黒色の油性ボールペンで記入し、定規で四角く囲んでも構いませんが、可能な限り赤ペンを使用することが推奨されます。これは重要な書類であることを示すためのものです。
願書の封筒に「親展」は書いたほうがいいですか?
A. 「親展(しんてん)」は、「宛名に書かれた本人以外は開封しないでください」という意味です。願書の宛先が学校の特定の部署や担当者個人ではなく、「〇〇高等学校 御中」といった組織全体である場合は、通常「親展」と書く必要はありません。「願書在中」と記載すれば、重要な書類であることは伝わります。学校から特に指示がない限りは、記載しなくても問題ありません。
願書の封筒の〆の書き方は?
A. 封筒のフラップ(ふた)をのりでしっかりと閉じた後、フラップと封筒本体の境目に「〆」または「封」という字を黒色のペンで書きます。「〆」は「締」の略字で、しっかりと封をしたことを示す印です。これにより、第三者によって開封されていないことを示す意味合いもあります。丁寧に書くことで、よりきちんとした印象を与えます。
願書の封筒は折ってもいいですか?
A. いいえ、願書を入れる封筒自体を折ってはいけません。また、中の願書や提出書類も、指定がない限り折らずに提出するのがマナーです。そのため、A4サイズの書類がそのまま入る「角形2号」の封筒が推奨されます。書類をクリアファイルに入れてから封筒に入れると、折れ曲がりや汚れを防ぐのに役立ちます。
願書の封筒に入れる書類の向きは?
A. 封筒に入れる書類の向きに厳密な決まりはありませんが、受け取った側が見やすいように配慮するのがマナーです。一般的には、封筒の表面(宛名面)と書類の表面(読み始める面)の向きを揃え、封筒の封入口側(上部)に書類の上部がくるように入れます。複数の書類を入れる場合は、募集要項で指定された順番に重ねて入れましょう。
願書の封筒はどこで買えますか?
A. 願書に適した「角形2号」の白色無地の封筒は、文房具店、大きめのスーパーマーケットの文具コーナー、100円ショップ、ホームセンター、オンラインストア(Amazonや楽天など)で購入できます。郵便局でも事務用封筒として販売されている場合があります。書き損じに備えて、数枚余分に購入しておくと安心です。
封筒の文字はボールペンで書いても大丈夫?
A. はい、黒色の油性ボールペンで書くのが一般的で、最も推奨される筆記用具です。水性ボールペンや消せるボールペン、鉛筆、シャープペンシルは避けましょう。万年筆(黒インク)も使用可能ですが、にじまないように注意が必要です。文字の太さは0.7mm~1.0mm程度が見やすく、おすすめです。
速達で送っても問題ありませんか?
A. 締切日が迫っていて、普通郵便では間に合わない可能性がある場合は、速達を利用することも一つの手段です。ただし、学校によっては速達を推奨していない場合や、締切に余裕がある場合は通常郵便で問題ないこともあります。まずは募集要項を確認し、不明な点があれば学校に問い合わせるのが確実です。速達料金が別途かかります。
複数の書類を同封する場合の注意点は?
A. 複数の書類を同封する場合は、まず募集要項で指定された順番通りに重ねます。そして、クリップで留めるか、クリアファイルにまとめてから封筒に入れると、中でバラバラになるのを防げます。ただし、ホッチキスで留めるのは避けましょう。書類が全て揃っているか、入れ忘れがないかを最後に必ず確認してください。
願書の封筒はのりで貼るべき?テープでもいい?
A. 願書の封筒は、液体のりまたはスティックのりを使用してしっかりと封をするのが基本です。セロハンテープやガムテープでの封緘は、剥がれやすかったり、見た目が悪かったりするため避けましょう。のりは、フラップ全体に均一に塗り、剥がれないように丁寧に圧着してください。
封筒の文字は縦書き?横書き?
A. 願書用の封筒の宛名や差出人は、基本的に縦書きで記入します。これは日本の正式な手紙のマナーに沿ったものです。郵便番号の数字は横書き(アラビア数字)で問題ありません。学校から横書きの指示がある場合や、横書き用の封筒を使用する場合を除き、縦書きで統一しましょう。
まとめ
- 願書用封筒は「角形2号・白」が基本。
- 筆記用具は黒の油性ボールペンか万年筆。
- 表面宛名は都道府県から正確に記載。
- 学校宛の敬称は「御中」を使用。
- 「願書在中」は赤字で左下に記載。
- 裏面には差出人の郵便番号・住所・氏名。
- 封はのりでしっかり行い「〆」を記入。
- 郵送の場合は切手料金を正確に。
- 簡易書留や特定記録郵便も検討。
- 締切日(必着か消印有効か)を厳守。
- 持参の場合は受付日時・場所を確認。
- 服装は制服か清潔感のある私服。
- 書き間違えたら新しい封筒に書き直す。
- 修正液・修正テープは原則NG。
- 提出前に必ず最終チェックリストで確認。